説明

画像診断装置、画像処理装置、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】検査効率の向上を可能とする画像診断装置、画像処理装置、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の提供。
【解決手段】操作画像記憶部16bは、医用検査における標準的な複数のユーザ操作に関する複数のコードと、複数のユーザ操作を補助するための複数の操作画像データセットとを関連付けて記憶する。操作部17は、ユーザによる現在のユーザ操作を受付ける。手順表示エンジン16cは、受付けられた現在のユーザ操作の次のユーザ操作に関するコードを、現在のユーザ操作に対応する現在の医用検査の検査手順に従って、複数のコードの中から特定する。そして手順表示エンジン16cは、特定されたコードに関連付けられた特定の操作画像データセットを、複数の操作画像データセットの中から特定する。表示部15は、特定された特定の操作画像と医用画像とを同一画面上に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用検査に使用される画像診断装置、画像処理装置、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波検査等の医用検査に使用するための機能は、多岐に渡っている。また、患者の疾患やその部位などによって最適な操作は、異なる。そのため、画像診断装置が有する多くの機能を患者の疾病の具合に応じて組み合わせて、診断が行なわれている。例えば、超音波診断装置の場合、通常の組織性状を確認するためのBモード表示や、血管(血流)の状態を確認するためのカラードップラー表示、腫瘍径や面積などを確認するための各種計測機能がある。超音波検査においては、これらBモード表示や、カラードップラー表示、各種の計測機能が組み合わされる。
【0003】
超音波装置は、放射線被爆が発生しないという利点を有する。一方、超音波プローブは、高電圧を用いて音波を発生させる。そのため超音波プローブの生体接触部分に熱が発生してしまう。
【0004】
上述のような各種操作時における問題を回避するため、超音波診断装置は、警告メッセージやヘルプなどの操作の指示に関するメッセージを表示している。これにより、超音波診断装置は、現在装置で発生している状況を正確に検査者に伝えることができる。
【0005】
特許文献1には、超音波検査時における患者の異常心拍を検出し、警告文などをモニタに表示するものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−332865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されている技術は、患者の異常心拍を検出すると警告文を発生するもので、超音波診断の過程で発生している多くの状況を使用者に伝えるものでない。
【0008】
ところで、超音波診断は、非侵襲的かつリアルタイムに体内の状態を観察できる。また、超音波診断は、短時間に患者を診断できる。これら利点のため、超音波検査を受ける1日あたりの患者数は、近年増加し続けている。また、超音波検査は多くの検査可能部位を有する。検査部位は、患者の症状ごとに異なる。これら要因により、検査者は、多数の患者の様々な検査部位を日々検査している。
【0009】
このようなことから、超音波診断装置はさまざまな状況の下で意図しない問題に直面することかある。例えば、ある特定の操作が行なわれている期間内において使用することができない特定の機能があるとする。検査者は、この特定の操作を行なっているにも関らず、この特定の機能を使用するための操作をする場合がある。このような場合、超音波診断装置は、警告や問題点を表示している。しかし、検査者は、これらの問題を解決するため、又は回避するために特別な操作をしなければならない。結果として超音波検査の流れが止まり、検査効率が大幅に低下してしまうことがある。
【0010】
超音彼診断装置は、多数の診断ツールを有している。検査者は、最適な検査を行うために多くの操作や複雑な操作をしなければならない。これは、検査効率の低下を招いている。例えば、Bモード表示や、カラードプラー表示、各種の計測機能の組み合わせによる超音波検査の場合、検査者は、操作パネル上の多くのスイッチ類を操作する。操作パネルの操作方法や操作手順は、メーカにより異なり、さらに検査内容によっても異なる。そのため、検査者は、しばしば患者の検査部位から目を離して操作パネルなどを確認しながら操作しなければならない。このような操作の煩雑さのため、検査効率の低下を招いている。
【0011】
本発明の目的は、検査効率の向上を可能とする画像診断装置、画像処理装置、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の局面に係る画像診断装置は、医用検査のための医用画像データセットを生成する生成部と、前記医用検査における標準的な複数のユーザ操作に関する複数のコードと、前記複数のユーザ操作を補助するための複数の操作画像データセットとを関連付けて記憶する第1記憶部と、ユーザによる現在のユーザ操作を受付ける操作部と、前記受付けられた現在のユーザ操作の次のユーザ操作に関するコードを、前記現在のユーザ操作に対応する現在の医用検査の検査手順に従って前記複数のコードの中から特定する第1特定部と、前記特定されたコードに関連付けられた特定の操作画像データセットを前記複数の操作画像データセットの中から特定する第2特定部と、前記特定された特定の操作画像と前記医用画像とを同一画面上に表示する表示部と、を具備する。
【0013】
本発明の第2の局面に係る画像処理装置は、標準的な医用検査における複数のユーザ操作に関する複数のコードと前記複数のユーザ操作を補助するための複数の操作画像データセットとを関連付けて記憶する記憶部と、ユーザによる現在のユーザ操作を受付ける操作部と、前記受付けられた現在のユーザ操作の次のユーザ操作に関するコードを、前記現在のユーザ操作に対応する現在の医用検査の検査手順に従って前記複数のコードの中から特定する第1特定部と、前記特定されたコードに関連付けられた特定の操作画像データセットを前記複数の操作画像データセットの中から特定する第2特定部と、前記特定された特定の操作画像を表示する表示部と、を具備する。
【0014】
本発明の第3の局面に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータに、現在のユーザ操作を受付けさせ、前記受付けられた現在のユーザ操作の次のユーザ操作に関するコードを、前記現在のユーザ操作に対応する医用検査の検査手順に従って、複数のユーザ操作に関する複数のコードの中から特定させ、前記特定されたコードに関連付けられた特定の操作画像データセットを、前記複数のユーザ操作を表す複数の操作情報ファイルの中から特定させ、前記特定された特定の操作画像を表示させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、検査効率の向上を可能とする画像診断装置、画像処理装置、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る画像診断装置(超音波診断装置)の概略構成を示す図。
【図2】本実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図3】図1の表示部による表示例を示す図。
【図4】図1の表示部による他の表示例を示す図。
【図5】図1の表示部による他の表示例を示す図。
【図6】図1の表示部による他の表示例を示す図。
【図7】本発明の実施形態の変形例の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】本実施形態の変形例に係る表示部による表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に従い説明する。
【0018】
本実施形態は、検査者により行なわれる医用検査を支援するものである。医用検査とは、医用画像データセットの生成、医用画像の読影、医用画像上の各種計測パラメータの計測、カルテ生成等の医用業務に関るあらゆる作業を意味する。医用検査は、その種類に応じた検査手順に従って行なわれる。検査手順は、ワークフローやプロトコルとも呼ばれている。検査手順は、その医用検査を遂行するための複数のユーザ操作の順序である。ユーザ操作は、典型的には、操作パネルに搭載された各種電気部品の検査者等による操作である。
【0019】
本実施形態は、画像診断装置、画像処理装置(コンピュータ)、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に適用される。本実施形態に関る画像診断装置は、超音波診断装置や、X線診断装置、X線コンピュータ断層撮影装置、磁気共鳴イメージング装置、及び核医学診断装置等の医用モダリティである。以下の説明を具体的に行なうため画像診断装置は、超音波診断装置であるとする。また、本実施形態に関る画像処理装置は、超音波診断装置に組み込まれたコンピュータであるとする。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係る超音波診断装置の概略構成を示している。
【0021】
図1に示すように、超音波診断装置は、超音波プローブ11を有する。超音波プローブ11は、超音波を送受波する。超音波プローブ11は、検査中、検査者により被検体10に接触される。超音波プローブ11は、装置本体100に接続されている。装置本体100は、送受信部12、デジタルスキャンコンバータ13、メモリ部14、表示部15、及び制御部16を有している。超音波プローブ11には、送受信部12が接続されている。送受信部12は、医用検査のための超音波画像データセットの生成部として機能する。送受信部12は、超音波プローブ11を駆動して超音波を送波させ、受波した反射信号を処理して被検体10内の超音波画像データセットを生成する。
【0022】
送受信部12には、デジタルスキャンコンバータ13が接続されている。デジタルスキャンコンバータ13は、メモリ部14を有している。デジタルスキャンコンバータ13は、送受信部12で生成された超音波画像データセットを表示データセットに変換し、表示データセットをメモリ部14に記憶する。デジタルスキャンコンバータ13には、表示部15が接続されている。表示部15は、メモリ部14に記憶された超音波画像データセットを超音波画像として表示する。さらに表示部15は、後述する各種の操作画像を表示する。表示部15は、操作画像と超音波画像とを同一画面上に表示する。
【0023】
制御部16は、装置本体100全体を制御する。制御部16には、超音波診断装置を操作するための操作部17が接続されている。操作部17は、操作パネルを有している。操作部17は、検査者による操作パネルを介したユーザ操作を受付ける。制御部16は、検査部位などに応じた検査手順の実行を指示する。制御部16は、例えば検査者が検査手順に従って意図通りの操作ができない場合、装置の現状(現在装置が置かれている状況や問題点)を判断する。また制御部16は、手順データベース16a、操作画像記憶部16b、手順表示エンジン16c、及び手順実行エンジン16dを有している。手順データベース16aは、例えば、検査部位に応じて異なる複数の医用検査に関する複数の検査手順を記憶する。操作画像記憶部16bは、ユーザ操作を補助するための操作画像データセットを記憶する。操作画像データセットは、各種のメッセージ画像データセット(警告や指示メッセージ)や、縮小画像データセット、イラスト画像データセット、部品画像データセット等である。操作画像データセットは、操作情報のうちの1つである。縮小画像データセットは、縮小された操作パネルを模した画像データセットである。イラスト画像データセットは、操作パネルのイラストの画像データセットである。部品画像データセットは、操作パネルに搭載された電気部品のうちの操作に必要な電気部品に関する画像データセットである。部品画像データセットは、例えば、操作パネル上の一部のスイッチを切出した画像データセットである。手順表示エンジン16cは、手順データベース16aに記憶された検査手順を視覚的に表現した操作画像データセットを生成する。手順表示エンジン16cにより生成される操作画像データセットは、例えばフローチャートに関する画像データセットである。手順表示エンジン16cは、生成されたフローチャート画像データセットをデジタルスキャンコンバータ13に出力する。手順表示エンジン16cは、生成したフローチャート画像データセットを操作画像記憶部16bに記憶する。また、手順表示エンジン16cは、操作画像記憶部16bに記憶されている各種の操作画像データセットをデジタルスキャンコンバータ13に出力する。これら手順表示エンジン16cの出力は、デジタルスキャンコンバータ13で表示データに変換され表示部15に表示される。手順実行エンジン16dは、検査者により操作パネルを介して選択された操作画像データセットに対応する処理を実行する。
【0024】
より詳細には、操作画像記憶部16bは、複数のユーザ操作に関する複数のコードを記憶している。ユーザ操作は、医用検査において標準的に行なわれるものである。例えば、各種ボタンの押下、スイッチの切替え、ダイヤルの回転、マウス操作、プローブ操作等の操作パネルに搭載された電気部品の操作である。ボタンとしては、例えば、SETキー、Freezeボタン、画像保存ボタン、及び印刷ボタン等がある。また、スイッチとしては、例えば、Cine_Storeスイッチ、Still_Storeスイッチ、及びMeas.Editスイッチ等がある。さらに、操作画像記憶部16bは、複数のユーザ操作と複数の操作画像データセットとを関連付けて記憶している。例えば、画像保存ボタンの押下に関するコード(ユーザ操作に関するコード)と、画像保存ボタンの縮小画像データセット(操作画像データセット)とを関連付けて記憶している。
【0025】
また、手順表示エンジン16cは、操作部17により受付けられた現在のユーザ操作の次のユーザ操作に関するコードを、現在のユーザ操作に対応する医用検査の操作手順に従って、操作画像記憶部16bに記憶されている複数のコードの中から特定する。このように手順表示エンジン16cは、次のユーザ操作の特定機能を有する。また、手順表示エンジン16cは、次のユーザ操作に関するコードに関連付けられた操作画像データセットを、操作画像記憶部16bに記憶されている複数の操作画像データセットの中から特定する。このように手順表示エンジン16cは、操作画像データセットの特定機能を有する。
【0026】
次に、このように構成された実施の形態の作用を説明する。まず、操作画像データセットがメッセージ画像データセットの場合の動作例について説明する。以下の動作例における医用検査は、超音波プローブを操作しながら行なわれる超音波検査であるとする。
【0027】
送受信部12が超音波プローブ11を駆動すると、被検体10に対し超音波が送波される。そして、送受信部12により受波された反射信号に基づいて被検体10内の超音波画像データセットが生成される。生成された超音波画像データセットは、デジタルスキャンコンバータ13で表示データセットに変換される。表示データセットは、メモリ部14に記憶される。また、表示データセットは、表示部15に超音波画像として表示される。
【0028】
検査者が操作部17の操作パネル上で行う様々なユーザ操作により、超音波診断装置の設定は刻一刻と変化していく。例えば、Bモード表示からドップラ表示モードへの切替え等が行なわれる。ここで、検査者が意図通りのユーザ操作ができない場合、制御部16は、図2のフローチャートが示す手順に従って処理を実行する。まず、ステップ201において制御部16は、操作部17を介して検査者から意図通りの操作ができない旨が入力されると、ステップ202に進む。ステップ202において制御部16は、現在装置がおかれている状況や問題点を判断する。ステップ203において手順表示エンジン16cは、操作画像記憶部16bから、制御部16での判断結果に対応するメッセージ画像データセットを読み出す。そして制御部16は、読み出したメッセージ画像データセットを、デジタルスキャンコンバータ13を介して表示部15に表示させる。
【0029】
図3は、表示部15の表示画面30の一例を示す図である。図3に示すように、表示画面30には、画像表示領域30a、患者情報表示領域30b、メッセージ表示領域30cが含まれる。画像表示領域30aには、画面中央部に超音波画像Aが表示される。患者情報表示領域30bは、画像表示領域30aの上方に表示される。患者情報表示領域30bには、被検体10を特定するための患者IDなどの患者情報が表示される。メッセージ表示領域30cは、画像表示領域30aの下方に表示される。メッセージ表示領域30cには、上述したメッセージ画像が表示される。
【0030】
メッセージ画像には、例えば、現状の問題を記したメッセージが描出される。例えば、患者IDが入力されていないにも関らず、保存ボタンが押された場合、現状の問題を表したメッセージとして、「患者IDがないため、画像を保存できません」が表示される。
【0031】
メッセージ画像が表示部15に表示されると、検査者は、操作部17を介してメッセージ表示領域30c上のメッセージ画像を選択する。具体的には、検査者は、操作パネル上でマウスを操作し、表示画面上のカーソルをメッセージ表示領域30c上に移動し、さらにSETキーやマウスの左スイッチにより「決定」の意思の入力操作をする。この「決定」の意思の入力操作により操作部17を介して所望のメッセージ画像が選択される(ステップ204)。そして、ステップ205において、手順実行エンジン16dは、メッセージ表示領域30cに表示されたメッセージ画像の内容に従って、次に実行すべきユーザ操作を特定する。そして手順実行エンジン16dは、特定された次のユーザ操作に対応する処理を実行する。従って、操作パネルを利用する場合と同様の操作手順により処理が実行される。
【0032】
なお、ステップ203において表示部15に表示される操作画像は、図2に示すようなメッセージ画像に限らない。例えば表示対象の操作画像は、縮小画像やイラスト画像、部品画像であっても良い。
【0033】
図4は、表示部15による他の表示例を示す図である。図4に示すように、表示画面30には、上述した画像表示領域30a、患者情報表示領域30b、メッセージ表示領域30cに加えて、操作パネル表示領域30dが表示されている。操作パネル表示領域30dには、操作パネルの縮小画像やイラスト画像が表示される。縮小画像データセットやイラスト画像データセットは、手順表示エンジン16cにより、操作画像記憶部16bから読み出される。そして読み出された縮小画像データセットやイラスト画像データセットは、デジタルスキャンコンバータ13を介して表示部15に表示される。この場合、表示部15は、縮小画像やイラスト画像上の特定の電気部品部分を強調表示する。例えば、表示部15は、図4の操作パネル表示領域30d内のBに示すように、検査者に注目させたいスイッチ部分を強調表示する。この強調表示により、検査者の直感的な操作が可能になる。
【0034】
この状態で、検査者は、例えば操作パネル上でマウスを操作し、所望のスイッチ部分を選択する。具体的には、検査者は、表示画面上のカーソルを操作パネル表示領域30d上の所望のスイッチ部分上に移動し、SETキーやマウスの左スイッチにより「決定」の意思の入力操作をする。マウスを介して所望のスイッチ部分が選択されると、手順実行エンジン30dは、選択されたスイッチ部分に対応する処理を特定し、特定された処理を実行する。
【0035】
より詳細には、操作画像記憶部16bは、複数の電気部品部分に関するコードと複数の処理内容とを関連付けて記憶している。処理内容は、電気部品部分に対応する、操作パネル上の実際の電気部品に割り付けられた処理である。手順実行エンジン16dは、操作部17を介して電気部品部分が選択されると、選択された電気部品部分に関するコードを検索キーワードとして、操作画像記憶部16bを検索する。そして、手順実行エンジン16dは、選択された電気部品部分に関連付けられた処理内容を特定する。そして手順実行エンジン16dは、特定された処理内容に従って処理を実行する。すなわち、選択された電気部品部分に対応する実際の電気部品に割り付けられた処理と同一の処理が実行される。従って、操作パネルを利用する場合と同様の操作手順により処理が実行される。なお、処理内容は、電気部品部分に関するコードに関連付けられるとした。しかしながら本実施形態は、これに限定する必要はない。例えば、操作画像記憶部16bは、処理内容と、縮小画像やイラスト画像上における電気部品部分の座標とを関連付けて記憶してもよい。
【0036】
次に、操作画像データセットが部品画像データセットの場合における動作例を説明する。例えば、現状の問題に関するメッセージ画像が表示された場合、表示部15は、現状の問題を解決する方法を表す部品画像を並べて表示する。例えば、患者IDが入力されていないにも関らず、保存ボタンが押された場合、表示部15は、患者IDの入力画面を表示させるためのボタンに関する部品画像を表示する。そして検査者により操作部17を介して部品画像が選択された場合、手順実行エンジン16dは、選択された部品画像に対応する処理を実行する。より詳細には、手順実行エンジン16dは、部品画像に描出されたボタンに割り付けられた処理と同一の処理を実行する。
【0037】
次に、操作画像データセットが部品画像データセットの場合における動作例を上述の図2のフローチャートに沿って説明する。上述のように手順データベース16aは、医用検査における複数のユーザ操作に関する複数のコードを記憶している。また、手順データベース16aは、複数の医用検査に関する標準的な複数の検査手順を記憶している。ステップ201において、操作部17は、現在のユーザ操作を受付けている。そして現在のユーザ操作が入力されると手順表示エンジン16cは、現在のユーザ操作の種類と現在のユーザ操作が行なわれた順番とに従って、手順データベース16aに記憶されている複数の検査手順を解析する。そして手順表示エンジン16cは、複数の検査手順の中から、現在の医用検査の現在の検査手順を特定する。
【0038】
検査者により操作部17を介して操作がなされるたびに、現在のユーザ操作が入力される(ステップ201)。そして入力された現在のユーザ操作に従って、手順表示エンジン16cは、現在装置がおかれている状況や問題点を判断する(ステップ202)。そして制御部16は、ステップ202での判断の結果に対応する部品画像データセットを操作画像記憶部16bから読み出す(ステップ203)。以下にステップ203における部品画像データセットの読み出しの一例について説明する。
【0039】
ステップ203において手順表示エンジン16cは、特定された現在の検査手順に従って、現在のユーザ操作の次に行なわれるべきユーザ操作(次のユーザ操作)を特定する。そして手順表示エンジン16cは、特定された次のユーザ操作のコードを検索キーワードとして操作画像記憶部16bを検索する。そして手順表示エンジン16cは、次のユーザ操作に関連付けられた部品画像データセットを複数の部品画像データセットの中から特定する。部品画像データセットは、次のユーザ操作のためのボタンや、スイッチ、ダイヤル等の電気部品に関する。特定された部品画像は、表示部15に表示される。この部品画像は、操作部17により選択可能に表示される。
【0040】
ステップ203において部品画像が表示されると、制御部16は、操作部17を介して部品画像が選択されることを待機している。検査者により操作部17を介して部品画像が選択される(ステップ204)と、手順実行エンジン16dは、選択された部品画像に対応する実際の電気部品に割り付けられた処理を実行する(ステップ205)。例えば、STORE_STILLボタンに関する部品画像が選択された場合、手順実行エンジン16dは、STORE_STILLボタンに割り付けられた処理、具体的には、表示部15に表示されている超音波画像の保存を実行する。
【0041】
このように表示部15は、部品画像を表示することで、現在のユーザ操作の次に行なわれるべきユーザ操作を検査者に提示できる。また、上述のように、部品画像は、超音波画像と同一画面上に表示される。従って検査者は、超音波画像からほとんど視線を逸らすことなく、次のユーザ操作を確認できる。そして手順実行エンジン16dは、部品画像が操作部17を介して選択された場合、選択された部品画像に対応する処理を実行する。従って、手順実行エンジン16dは、検査者の視線移動を最小限に留めて、現在のユーザ操作に適した次のユーザ操作を実行できる。また検査者は、次のユーザ操作に対応する処理が実行されるために、実際に操作パネル上の電気部品を操作する必要ない。すなわち、検査者は、超音波画像を可能な限り注視し続けた状態で、最適なユーザ操作を実行できる。
【0042】
なお、上述の動作例における操作画像データセットは、部品画像データセットであるとした。しかしながら、上述の動作例は、これに限定されない。すなわち、上述の動作例に係る操作画像データセットは、メッセージ画像データセットや、縮小画像データセット、イラスト画像データセット等のいかなる操作画像データセットにも適用可能である。
【0043】
図5と図6とは、表示部15によるさらなる他の表示例を示す図である。図5は、操作パネル上で操作に必要な一部のスイッチを切出した部品画像30eである。図6は、操作パネル上で操作に必要な一部のダイヤルを切出した部品画像30fである。部品画像30eと部品画像30fとはそれぞれ静止画像として表示される。これらの部品画像30e、30fは、検査手順表示エンジン16cにより、操作画像記憶部16bから読み出され、デジタルスキャンコンバータ13を介して表示部15に表示される。これら部品画像30eや30fを強調したい場合、表示部15は、上述と同様の方法で部品画像30eや30fを強調表示する。また、表示部15は、電気部品の可動方向を部品画像の近傍に表示してもよい。例えば、図5に示すように、部品画像30eがアップ/ダウン操作を行うためのスイッチに関する場合、表示部15は、アップ/ダウン方向を示す矢印Cを部品画像30eと一緒に表示するとよい。また、部品画像30fが回転操作を行うためのダイヤルに関する場合、表示部15は、回転方向を示す矢印Dを部品画像30fと一緒に表示するとよい。
【0044】
この場合も、検査者は、例えば操作パネル上でマウスを操作し、表示画面30上のカーソルを部品画像30e(30f)上に移動し、SETキーやマウスの左スイッチにより「決定」の意思を入力する。マウスを介して「決定」の意思が入力されると、手順実行エンジン16dは、部品画像30e(30f)に表示されたスイッチ又はダイヤル操作に対応するユーザ操作を特定し、特定されたユーザ操作に対応する処理を実行する。従って、操作パネルを利用する場合と同様の操作手順により処理が実行される。
【0045】
上記構成により制御部16は、検査者が意図通りのユーザ操作ができない場合、現在装置がおかれている状況や問題点を判断する。次に制御部16は、判断結果に対応するメッセージ画像データセットや、操作パネルの縮小画像データセット、操作パネルのイラスト画像データセット、部品画像データセット等の操作画像データセットを操作画像記憶部16bから読み出す。そして制御部16は、読み出された操作画像を超音波画像とともに表示画面に表示する。換言すれば、制御部16は、現在のユーザ操作に応じて、次のユーザ操作に関する操作画像を表示することができる。さらに制御部16は、表示された操作画像が選択された場合、選択された操作画像に対応する処理を実行する。従って、操作パネルを利用する場合と同様の操作手順により処理を行なうことができる。
【0046】
これにより、例えば、検査者は、表示部15により表示されたメッセージ画像を従来通り確認でき、検査者が検査画面に可能な限り注視した状態で最適なユーザ操作を実施できる。すなわち本実施形態は、検査の流れの停止等の検査効率の阻害要因を排除でき、検査効率を飛躍的に高めることができる。
【0047】
また表示部15は、検査者が次に行うべきユーザ操作を明示するために、次のユーザ操作を視覚的に表現する操作画像(例えば、次のユーザ操作に必要な操作パネル上のスイッチやボタン等の電気部品に関する部品画像、すなわち操作パネル上の複数の電気部品のうちの次のユーザ操作に必要な電気部品のみを切出した画像)を表示する。このように次のユーザ操作が表示されることにより、検査者は、直感的、且つ容易に次に行うべきユーザ操作を確認できる。この機能により、本実施形態は、検査の流れを円滑にでき、検査効率の向上を期待できる。
【0048】
さらに本実施形態に係る画像診断装置は、表示部15上で操作画像が選択された場合、選択された操作画像に最も即した処理を実行できる。この機能により、本実施形態に係る画像診断装置は、検査の流れを円滑にでき、検査効率の向上を期待できる。
【0049】
また、次のユーザ操作に関する操作画像は、超音波画像と同一画面に表示される。これにより検査者は、超音波画像を観察しながら、次のユーザ操作を確認できる。検査者は、表示されている操作画像を選択することで、次のユーザ操作を実行することができる。つまり検査者は、ユーザ操作を行なうために、操作パネルに視線を移す必要がなく、表示画面を見ていれば良い。これにより本実施形態に関る画像診断装置は、画像データ生成に関する検査の流れを円滑にでき、検査効率を向上できる。
【0050】
特に超音波検査は、超音波プローブの複雑な操作を必要とする。また、超音波検査中において検査者は、リアルタイムに表示される超音波画像を観察しながら、超音波プローブを操作する。このため超音波検査に本実施形態に係る技術を適用ですれば、検査者の視線移動を最小限度に留めることでき、検査効率の飛躍的な向上を期待できる。
【0051】
また、超音波検査には、様々なアプリケーションがある。操作パネルの各電気部品に割当てられる処理は、アプリケーションに応じて異なる場合がある。すなわち操作パネル上でユーザ操作を行なう場合、ユーザは、アプリケーション毎に各電気部品に割当てられている処理を覚えなければならない。しかし本実施形態は、次のユーザ操作に必要な電気部品のみをGUIとして表示画面に表示する。従ってユーザは、操作パネル上の各電気部品に割り付けられる処理を覚える必要がなくなる。これらにより検査効率が向上し、また検査を容易に行なうことができる。
【0052】
(変形例)
一般に超音波診断では検査部位に応じて異なる検査手順が存在している。検査手順は、検査部位や疾患の程度によって多岐に渡る。特に疾患部位の計測や胎児計測などは、仮に同一部位の検査であっても数種類の検査手順が存在している。
【0053】
変形例に係る操作画像データセットは、検査手順を視覚的に表現したフローチャート画像データセットである。このフローチャート画像データセットは、上述のように、手順表示エンジン16cにより生成される。
【0054】
変形例に係る手順データベース16aは、複数のユーザ操作に関する複数のコードと、複数のユーザ操作に関する複数のブロック画像データセットとを関連付けて記憶する。ブロック画像データセットは、フローチャート上の各ブロックを視覚的に表現した画像データセットである。ブロック画像データセットは、操作画像データセットの1つである。
【0055】
変形例に係る制御部16は、図7のフローチャートが示す手順に従って処理を実行する。まず、ステップ601において、検査内容に対応した検査手順が手順データベース16aから読み出され、手順表示エンジン16cに入力される。次に、ステップ602において、手順表示エンジン16cは、手順データベース16aから読み出された検査手順に従ってフローチャート画像データセットを生成する。そしてステップ603において手順表示エンジン16cは、フローチャート画像を、デジタルスキャンコンバータ13を介して表示部15に表示する。
【0056】
上述のステップ601からステップ603までの処理をより詳細に説明する。検査者により操作部17を介して操作がなされるたびに、現在のユーザ操作が入力される。そして入力された現在のユーザ操作の種類と現在のユーザ操作が行なわれた順番とに従って、手順データベース16aに記憶されている複数の検査手順を解析する。次に手順表示エンジン16cは、複数の検査手順の中から、現在の医用検査の現在の検査手順を特定する。次に手順表示エンジン16cは、特定された現在の検査手順を手順データベース16aから読み出す(ステップ601)。
【0057】
現在の検査手順を読み出すと手順表示エンジン16cは、現在の検査手順を構成する複数のユーザ操作に関する複数のブロック画像データセットを操作画像記憶部16bから読み出す。そして手順表示エンジン16cは、読み出された複数のブロック画像データセットを検査手順に従って配列することにより、フローチャート画像データセットを生成する(ステップ602)。フローチャート画像データセットが生成されると表示部15は、生成されたフローチャート画像を表示する(ステップ603)。
【0058】
図8は、表示部15による表示画面30の一例を示す図である。図8に示すように表示画面30には、画像表示領域30a、及び患者情報表示領域30bに加えて、上述のフローチャート画像を表示するフローチャート画像表示領域30gが含まれる。フローチャート画像表示領域30gには、例えば、ステップS1を表すブロック画像、ステップS2を表すブロック画像、ステップS3を表すブロック画像、及びステップS4を表すブロック画像等からなるフローチャート画像が表示される。ステップS1を表すブロック画像には、「超音波画像を1枚表示(2D)」と描出されている。ステップS2を表すブロック画像には、「検査部位の表示(Body Mark)」と描出されている。ステップS3を表すブロック画像には、「静止画の保存(Still)」と描出されている。ステップS4を表すブロック画像には、「印刷(Print)」と描出されている。
【0059】
フローチャート画像が表示されると、検査者は、フローチャート画像の中から所望のブロック画像を選択する。例えば、検査者は、操作パネル上でマウスを操作し、表示部15の表示画面上のカーソルを所望のブロック画像に移動し、SETキーやマウスの左スイッチにより「決定」の意思の入力操作をする。この「決定」の意思の入力操作により操作部17を介して所望のメッセージ画像が選択される(ステップ604)。操作部17を介して「決定」の意思の入力操作がなされると、手順実行エンジン16dは、ステップ605において、選択されたブロック画像の内容から実行すべきユーザ操作を特定し、特定されたユーザ操作に対応する処理を実行する。これにより、操作部17上でのユーザ操作の手順と同様の手順で処理が実行される。この場合、実行された処理に対応するブロック画像は、反転表示(又は色変化)させるなど表示方法を変化させる。図示例では、ステップS2を表すブロック画像の表示方法が変化されている(図示斜線部分)。
【0060】
例えば、腹部Screeningが実行されたとする。臨床の場においては、典型的には、腹部Screeningから造影検査に移る場合と、腹部Screeningをそのまま続行する場合とに分かれる。この場合、手順表示エンジン16cは、分岐点を有するフローチャート画像データセットを生成する。この分岐点では、腹部Screeningから造影検査に進むフローと、腹部Screeningをそのまま続行するフローとに分岐される。生成されたフローチャート画像は、表示部15に表示される。これにより検査者は、検査オーダや実際に行なわれている検査の手順に沿ったフローチャートを確認できる。また、フローチャート画像中のブロック画像を選択することで、次のユーザ操作を容易に実行することができる。
【0061】
なお、フローチャート画像表示領域30gに収まらないほど多くのブロック画像が表示される場合、表示部15は、ブロック画像に対応する処理が実行されるに従ってメッセージ群を自動的にスクロールする。
【0062】
このように、変形例に係る画像診断装置は、検査手順に則したメッセージ群を画面上に表示させることで検査者に最適な検査を提示できる。そして検査者は、これらメッセージ群内のメッセージ画像を選択し、例えばマウスにより「決定」の意思を示すスイッチを押す。すると変形例に係る画像診断装置は、選択されたメッセージ群に最も即した処理を実行する。これにより、操作部17上でのユーザ操作の手順と同様の手順で処理が実行される。従って、検査効率が向上し、検査の質が向上する。それに加え、検査者自身の経験時間や知識に拠らすとも、均一な内容の検査が実施できることが期待できる。
【0063】
なお、上述の変形例では、検査手順に関する操作画像データセットは、フローチャート画像データセットであるとした。しかしながら本実施形態は、これに限定する必要はない。例えば、検査手順に関する操作画像データセットは、操作画像記憶部16bに記憶される操作パネルの縮小画像の集合であってもよい。この場合、表示部15は、縮小画像上で強調表示されているスイッチ部分を操作手順に従って並べて表示しても良い。この場合も、検査者は、操作部17を介して、表示されているスイッチ部分の中から所望のスイッチ部分を選択する。すると手順実行エンジン16dは、選択されたスイッチ部分に最も即した処理を実行する。これにより、操作部17上でのユーザ操作の手順と同様の手順で処理が実行される。この場合、表示部15は、操作パネルの縮小画像を表示せずに、操作内容を記述したブロック画像を並べて表示しても良い。
【0064】
上記実施形態は、画像診断装置を例に挙げて説明した。しかしながら本実施形態は、上述のようにコンピュータやワークステーション等の画像処理装置にも適用可能である。画像処理装置は、少なくとも表示部15、制御部16、及び操作部17により構成される。なお、画像処理装置は、被検体をスキャンする機構を有していない。従って画像処理装置の場合、「医用画像データの生成」とは、本実施形態に関る医用検査の範疇に含まれない。
【0065】
また、本実施形態に係る各機能は、当該処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記録媒体に格納して頒布することも可能である。
【0066】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上本発明によれば、検査効率の向上を可能とする画像診断装置、画像処理装置、及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の提供を実現することができる。
【符号の説明】
【0068】
11…超音波プローブ、12…送受信部、13…スキャンコンバータ、14…メモリ部、15…表示部、16…制御部、16a…手順データベース、16b…操作画像記憶部、16c…手順表示エンジン、16d…手順実行エンジン、17…操作部、100…装置本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用検査のための医用画像データセットを生成する生成部と、
前記医用検査における標準的な複数のユーザ操作に関する複数のコードと、前記複数のユーザ操作を補助するための複数の操作画像データセットとを関連付けて記憶する第1記憶部と、
ユーザによる現在のユーザ操作を受付ける操作部と、
前記受付けられた現在のユーザ操作の次のユーザ操作に関するコードを、前記現在のユーザ操作に対応する現在の医用検査の検査手順に従って前記複数のコードの中から特定する第1特定部と、
前記特定されたコードに関連付けられた特定の操作画像データセットを前記複数の操作画像データセットの中から特定する第2特定部と、
前記特定された特定の操作画像と前記医用画像とを同一画面上に表示する表示部と、
を具備する画像診断装置。
【請求項2】
前記操作画像データセットは、前記現在のユーザ操作に対する問題点と前記問題点の解決案との少なくとも一方に関するメッセージ画像データセット、操作パネルの縮小画像データセット、前記操作パネルのイラスト画像データセット、及び前記操作パネルに搭載される複数の電気部品のうちの前記現在のユーザ操作に関連する電気部品に関する部品画像データセットの少なくとも一つである、請求項1記載の画像診断装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記表示された特定の操作画像が部品画像の場合、前記部品画像に対応する電気部品の可動範囲を示すマークを表示する、請求項2記載の画像診断装置。
【請求項4】
前記操作画像データセットは、医用検査の検査手順を模式的に表すフローチャート画像データセットである、請求項1記載の画像診断装置。
【請求項5】
前記フローチャート画像データセットは、前記検査手順上の複数のブロックに関する複数のブロック画像データセットを含む、請求項4記載の画像診断装置。
【請求項6】
前記操作部を介して前記表示されている特定の操作画像が選択された場合、前記特定の操作画像データセットに対応する特定の処理を実行する実行部をさらに備える、請求項1記載の画像診断装置。
【請求項7】
前記複数の操作画像データセットと前記複数の処理内容とを関連付けて記憶する第2記憶部とさらに備え、
前記実行部は、前記特定の操作画像データセットを検索キーワードとして前記第2記憶部を検索し、前記特定の操作画像データセットに関連付けられた特定の処理内容を特定し、前記特定された処理内容に従って前記特定の処理を実行する、
請求項6記載の画像診断装置。
【請求項8】
複数の医用検査に関する標準的な複数の検査手順を記憶する第3記憶部であって、前記複数の検査手順の各々は、前記複数のユーザ操作の少なくとも1つにより構成される第3記憶部と、
前記現在のユーザ操作の種類と順番とに従って前記現在の医用検査の検査手順を前記複数の検査手順の中から特定する第3特定部と、をさらに備える、
請求項1記載の画像診断装置。
【請求項9】
標準的な医用検査における複数のユーザ操作に関する複数のコードと前記複数のユーザ操作を補助するための複数の操作画像データセットとを関連付けて記憶する記憶部と、
ユーザによる現在のユーザ操作を受付ける操作部と、
前記受付けられた現在のユーザ操作の次のユーザ操作に関するコードを、前記現在のユーザ操作に対応する現在の医用検査の検査手順に従って前記複数のコードの中から特定する第1特定部と、
前記特定されたコードに関連付けられた特定の操作画像データセットを前記複数の操作画像データセットの中から特定する第2特定部と、
前記特定された特定の操作画像を表示する表示部と、
を具備する画像処理装置。
【請求項10】
前記操作画像データセットは、前記現在のユーザ操作に対する問題点と前記問題点の解決案との少なくとも一方に関するメッセージ画像データセット、操作パネルの縮小画像データセット、前記操作パネルのイラスト画像データセット、及び前記操作パネルに搭載される複数の電気部品のうちの前記現在のユーザ操作に関連する電気部品に関する部品画像データセットの少なくとも一つである、請求項9記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記表示部は、前記表示された特定の操作画像が部品画像の場合、前記部品画像に対応する電気部品の可動範囲を示すマークを表示する、請求項9記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記操作画像データセットは、医用検査の検査手順を模式的に表すフローチャート画像データセットである、請求項9記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記フローチャート画像データセットは、前記検査手順上の複数のブロックに関する複数のブロック画像データセットを含む、請求項12記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記操作部を介して前記表示されている特定の操作画像が選択された場合、前記特定の操作画像データセットに対応する特定の処理を実行する実行部をさらに備える、請求項9記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記複数の操作画像データセットと前記複数の処理内容とを関連付けて記憶する第2記憶部とさらに備え、
前記実行部は、前記特定の操作画像データセットを検索キーワードとして前記第2記憶部を検索し、前記特定の操作画像データセットに関連付けられた特定の処理内容を特定し、前記特定された処理内容に従って前記特定の処理を実行する、
請求項14記載の画像処理装置。
【請求項16】
複数の医用検査に関する標準的な複数の検査手順を記憶する第3記憶部であって、前記複数の検査手順の各々は、前記複数のユーザ操作の少なくとも1つにより構成される第3記憶部と、
前記現在のユーザ操作の種類と順番とに従って前記現在の医用検査の検査手順を前記複数の検査手順の中から特定する第3特定部と、をさらに備える、
請求項9記載の画像処理装置。
【請求項17】
コンピュータに、
現在のユーザ操作を受付けさせ、
前記受付けられた現在のユーザ操作の次のユーザ操作に関するコードを、前記現在のユーザ操作に対応する医用検査の検査手順に従って、複数のユーザ操作に関する複数のコードの中から特定させ、
前記特定されたコードに関連付けられた特定の操作画像データセットを、前記複数のユーザ操作を表す複数の操作情報ファイルの中から特定させ、
前記特定された特定の操作画像を表示させる、
ためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−115478(P2010−115478A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229346(P2009−229346)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】