説明

画像評価装置、画像評価プログラム、画像評価方法

【課題】端部を含めたバンディング評価を適切に行うことができる画像評価装置、画像評価プログラム、画像評価方法を提供すること。
【解決手段】バンディング評価の対象となる画像から1次元信号を抽出し(図4(a))、その1次元信号を、その1次元信号の1周期である20mmの4倍で切り出すことで(図4(d))、その切り出した1次元信号の両端の差が軽減され、その1次元信号を離散フーリエ変換することに伴い発生するエッジ効果が抑制される。即ち、切り出した1次元信号の両端の情報を欠落させずに、エッジ効果を抑制できる。従って、図4(d)に示す1次元信号を離散フーリエ変換しても、端部の情報を保持したまま、エッジ効果が抑制されるので、端部を含めたバンディング評価が適切に行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像評価装置、画像評価プログラム、画像評価方法に関する。
【背景技術】
【0002】
バンディングの評価値は、評価対象画像から切り取った信号をフーリエ変換し、そのフーリエ変換した信号に基づいて算出していた。また、フーリエ変換は、有限長の信号を、無限長の信号とみなして処理するので、評価対象画像から切り取った信号をフーリエ変換すると、フーリエ変換した信号には、切り取る前の信号には含まれない周波数成分が含まれる、というエッジ効果が発生する。そこで、エッジ効果に対処すべく、評価対象画像から切り取った信号に、両端の信号を小さくを押さえる窓関数を乗算してからフーリエ変換していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−272869
【特許文献2】特表2008−537607
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、窓関数を乗算すると、端部の情報が欠落するので、端部の評価を適切に行えないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、端部を含めたバンディング評価を適切に行うことができる画像評価装置、画像評価プログラム、画像評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0006】
この目的を達成するために、本発明の画像評価装置は、用紙に印刷された画像の画像データを取得する取得手段と、その取得手段によって取得された画像データから、前記画像データの画素値を所定方向に1次元化した1次元信号であって、前記画像データに含まれることが予測されるバンディング周期の自然数倍分の1次元信号を抽出する抽出手段と、その抽出手段によって抽出した1次元信号を直交変換する直交変換手段と、その直交変換手段によって直交変換した変換信号に基づいて、バンディングに関する指標値を算出するバンディング指標値算出手段とを備えている。
【0007】
上記の画像評価装置によれば、直交変換手段は、取得した画像データに含まれることが予測されるバンディング周期の自然数倍分の1次元信号を直交変換するので、端部の情報を欠落させず、直交変換する場合に発生するエッジ効果を抑制できる。よって、かかる直交変換した信号からバンディングに関する指標値を算出することで、端部を含めたバンディング評価を適切に行うことができる。
【0008】
上記の画像評価装置において、用紙に画像を印刷したヘッドがシリアルヘッドであって、そのシリアルヘッドが主走査方向の片方向において印刷を行う場合、バンディングは、副走査方向において、シリアルヘッドの1パス毎の用紙搬送量の周期で発生することが予測される。よって、かかる場合には、画像データの画素値を副走査方向に1次元化し、シリアルヘッドの1パス毎の用紙搬送量の自然数倍分の1次元信号を画像データから抽出し、それを直交変換することで、端部の情報を欠落させず、直交変換する場合に発生するエッジ効果を抑制できる。従って、かかる直交変換した信号からバンディングに関する指標値を算出することで、端部を含めたバンディング評価を適切に行うことができる。
【0009】
上記の画像評価装置において、用紙に画像を印刷したヘッドがシリアルヘッドであって、そのシリアルヘッドが主走査方向の双方向において印刷を行う場合、バンディングは、副走査方向において、シリアルヘッドの2パス毎の用紙搬送量の周期で発生することが予測される。よって、かかる場合には、画像データの画素値を副走査方向に1次元化し、シリアルヘッドの2パス毎の用紙搬送量の自然数倍分の1次元信号を画像データから抽出し、それを直交変換することで、端部の情報を欠落させず、直交変換する場合に発生するエッジ効果を抑制できる。従って、かかる直交変換した信号からバンディングに関する指標値を算出することで、端部を含めたバンディング評価を適切に行うことができる。
【0010】
上記の画像評価装置において、用紙に画像を印刷したヘッドが、複数のヘッドユニットを、主走査方向に千鳥状に並べ、且つ、一のヘッドユニットの中央部を挟む2つの端部の一方と、その一のヘッドユニットと副走査方向に隣設する他のヘッドユニットの他方の端部とを副走査方向に重複させて配置したラインヘッドである場合、バンディングは、主走査方向において、一のヘッドユニットの中央部と、その一のヘッドユニットと副走査方向に隣設する他のヘッドユニットとの主走査方向における合計長さの周期で発生することが予測される。よって、かかる場合には、画像データの画素値を主走査方向に1次元化し、一のヘッドユニットの中央部と、その一のヘッドユニットと副走査方向に隣設する他のヘッドユニットとの主走査方向における合計長さであって、その自然数倍分の1次元信号を画像データから抽出し、それを直交変換することで、端部の情報を欠落させず、直交変換する場合に発生するエッジ効果を抑制できる。従って、かかる直交変換した信号からバンディングに関する指標値を算出することで、端部を含めたバンディング評価を適切に行うことができる。
【0011】
上記の画像評価装置において、バンディングに関する指標値は、直交変換した変換信号から得られるスペクトルの絶対値に視覚伝達関数を乗算して得られるスペクトルのうち、スペクトル強度が高い上位複数個のスペクトルに基づいて算出する。よって、バンディングに関する指標値は、スペクトル強度が小さく、バンディングとは無関係なノイズ成分を除外して算出されるので、適切なバンディングに関する指標値を算出できる。従って、バンディング評価を適切に行うことができる。
【0012】
上記の画像評価装置において、視覚伝達関数に含まれる視間距離は、粒状性消失距離より大きくするので、粒状性評価よりもバンディング評価を優先させることができる。従って、バンディング評価を適切に行うことができる。
【0013】
上記の画像評価装置において、視覚伝達関数に含まれる視間距離は、500mm以上にするので、視間距離を500mmより小さい距離として行う粒状性評価よりもバンディング評価を優先させることができる。従って、バンディング評価を適切に行うことができる。
【0014】
本発明の画像評価プログラム、画像評価方法は、上記の画像評価装置と同様の効果を奏することができる。
【0015】
なお、本発明は、画像評価装置を制御する制御装置、画像評価方法、画像評価装置を制御する画像評価プログラム、該プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)は複合機の電気的構成を示すブロック図である。(b)はバンディング周期テーブルを示す図である。
【図2】(a)は片方向2パス印刷、(b)は双方向2パス印刷を示す図である。
【図3】(a)は片方向4パス印刷、(b)は双方向4パス印刷を示す図である。
【図4】(a)はバンディング評価の対象となる画像から抽出した1次元信号、(b)は図4(b)に示す1次元信号を、従来の手法で切り出した信号、(c)は図4(b)に示す1次元信号を離散フーリエ変換した周波数スペクトルを示す図である。(d)は図4(a)に示す1次元信号を本発明の手法で切り出した信号、(e)は図4(d)に示す1次元信号を離散フーリエ変換した周波数スペクトルを示す図である。
【図5】(a)はバンディング評価処理を示すフローチャートである。(b)は評価対象画像を示す図である。
【図6】バンディング評価値算出処理を示すフローチャートである。
【図7】(a)はラインヘッドを構成する台形状の複数ヘッドユニットの配置、(b)はラインヘッドを構成する矩形状の複数ヘッドユニットの配置を示すである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の画像評価装置の一実施形態である複合機1の電気的構成を示すブロック図である。複合機1は、スキャナ機能、コピー機能、プリンタ機能を有し、特に、端部を含めたバンディング評価を適切に行うことができるものである。
【0018】
複合機1には、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ14が設けられ、これらは、バス16を介してASIC15に接続されている。ASIC15には、スキャナ15、操作パネル16、印刷ヘッド17、キャリッジモータ(CRモータ18)、用紙搬送モータ(LFモータ19)、インターフェース(I/F20)が接続され、これらは、ASIC15、バス16を介してCPU11によって制御される。
【0019】
CPU11は、ROM12やフラッシュメモリ14に記憶される固定値やプログラムに従って、複合機1が有している各機能の制御や、ASIC15と接続された各構成を制御する。ROM12は、書換不能なメモリであり、バンディング評価プログラム12aが記憶されている。CPU11は、バンディング評価プログラム12aに従い、後述するバンディング評価処理(図5(a))を実行する。
【0020】
RAM13は、書換可能な揮発性のメモリであり、画像データメモリ13aが設けられている。画像データメモリ13aには、スキャナ15で読み取った画像データ、I/F20を介して取得した画像データ等が記憶される。フラッシュメモリ14は、書換可能な不揮発性のメモリであり、印刷設定14aと、バンディング周期テーブル14bとが記憶されている。
【0021】
印刷設定14aは、印刷解像度に関する設定と、印刷速度に関する設定とを記憶する。複合機1には、印刷解像度に関し、通常モードと、高解像モードとが設けられ、印刷速度に関し、通常モードと、高速モードとが設けられ、印刷設定14aには、印刷解像度と、印刷速度とが、いずれのモードに設定されているかが記憶されている。
【0022】
図1(b)は、バンディング周期テーブル14bを示す図である。バンディング周期テーブル14bは、印刷解像度と、印刷速度とに応じて、発生することが予測されるバンディング周期を記憶する。後述するバンディング評価処理では(図5(a))、印刷設定14aに記憶されているモードに応じて、バンディング周期テーブル14bに記憶されているバンディング周期が読み出され、その読み出されたバンディング周期を利用して、バンディング評価値が算出される。尚、バンディング周期テーブル14bの詳細については、後述する。
【0023】
スキャナ15は、フラットベッドタイプのイメージスキャナであり、原稿台に置かれ原稿カバー30で覆われた原稿に対し、撮像素子を移動させて原稿を読み取る。また、複合機1は、図示しない自動原稿送り装置(ADF)を搭載し、スキャナ15は、撮像素子を固定したまま、ADFによって自動搬送される原稿を読み取ることもできる。尚、本実施形態では、スキャナ15の移動方向をスキャナ15の副走査方向、その副走査方向と直交する方向をスキャナ15の主走査方向とする。
【0024】
操作パネル16には、各種操作ボタンや液晶表示装置(例えば、LCD)が設けられている。ユーザは、操作パネル16を操作することで、各種機能の設定や、印刷設定(印刷解像度に関するモード設定、印刷速度に関するモード設定)を実行できる。
【0025】
印刷ヘッド17は、主走査方向に往復移動しながら、副走査方向に搬送される用紙に対してインクを吐出して用紙に画像を印刷するシリアルヘッドである。印刷ヘッド17を副走査に挟む上流側と下流側との各々には搬送ローラが配設されている。各搬送ローラは、用紙の表面側と裏面側とから用紙を挟んだ状態で用紙を副走査方向の上流側から下流側に搬送し、印刷ヘッド17は、各搬送ローラの間で主走査方向に往復移動しながら用紙に画像を印刷する。
【0026】
CRモータ18は、印刷ヘッド17を搭載したキャリッジを、主走査方向に移動させるモータである。LFモータ19は、副走査方向に用紙を搬送するモータである。I/F20は、例えば、複合機1をインターネットやLAN回線に接続するネットワークインタフェース、複合機1をUSB装置に接続するUSBインターフェースである。
【0027】
図2と、図3とを参照して、印刷ヘッド17の印刷方法について説明する。図2(a)は、片方向2パス印刷、図2(b)は、双方向2パス印刷、図3(a)は、片方向4パス印刷、図3(b)は、双方向4パス印刷を示す図である。尚、図2,3では、印刷ヘッド17の主走査方向を矢印X方向、副走査方向(用紙搬送方向)を矢印Y方向とする。また、印刷ヘッド17の副走査方向における印刷範囲の全長をヘッド全長Lとする。
【0028】
図2(a)は、片方向2パス印刷を示す図である。片方向2パス印刷は、主走査方向の往路または復路の片方で印刷を行い、1回の用紙搬送量を、ヘッド全長Lの1/2とし、2回の片方への走査(2パス)で1ラインを印刷する印刷方法である。
【0029】
そのため、1ラインは、一のパスで印刷ヘッド17の「A」領域、一のパスの次のパスで印刷ヘッド17の「B」領域で印刷されるが、印刷ヘッド17の「A」領域と、印刷ヘッド17の「B」領域とのノズルの配置誤差、CRモータ18や、LFモータ19の搬送誤差等の影響により、バンディングが発生しやすい。よって、各ライン毎、即ち、1回の用紙搬送量であるヘッド全長Lの1/2を1周期(=L/2)として、副走査方向に周期的なバンディングが発生することが予測される。
【0030】
図2(b)は、双方向2パス印刷を示す図である。双方向2パス印刷は、主走査方向の往路と復路との双方で印刷を行う点で、片方向2パス印刷と相違する。また、印刷ヘッド17の同じ領域を使って印刷をしても、往路と、復路とでは、インクの着弾順序が反対になることに伴う誤差、CRモータ18や、LFモータ19の搬送誤差等の影響により、印刷特性が異なる。図2(b)では、往路で印刷した印刷ヘッド17の「A」領域を使って、復路で印刷した場合、印刷ヘッド17の「A」領域を「A’」として図示している。同様に、往路で印刷した印刷ヘッド17の「B」領域を使って、復路で印刷した場合、印刷ヘッド17の「B」領域を「B’」として図示している。
【0031】
図2(b)に示す通り、双方向2パス印刷の場合、印刷ヘッド17の「A」領域と「B’」領域とで印刷される1ラインと、印刷ヘッド17の「A’」領域と「B」領域とで印刷される1ラインとが副走査方向に交互に形成される。よって、双方向2パス印刷の場合、2ライン毎、即ち、1回の用紙搬送量であるヘッド全長Lの1/2の2倍を1周期(=L)として、副走査方向に周期的なバンディングが発生することが予測される。
【0032】
図3(a)は、片方向4パス印刷を示す図である。片方向4パス印刷は、1回の用紙搬送量を、ヘッド全長Lの1/4とするものであり、4回の片方への走査(4パス)で1ラインを印刷する点で、片方向2パス印刷と相違する。そのため、片方向4パス印刷の場合は、1ライン毎、即ち、1回の用紙搬送量であるヘッド全長Lの1/4を1周期(=L/4)として、副走査方向に周期的なバンディングが発生することが予測される。
【0033】
図3(b)は、双方向4パス印刷を示す図である。双方向4パス印刷は、1回の用紙搬送量を、ヘッド全長Lの1/4とする点で、双方向2パス印刷と相違する。そのため、双方向4パス印刷の場合は、2ライン毎、即ち、1回の用紙搬送量であるヘッド全長Lの1/4の2倍を1周期(=L/2)として、副走査方向に周期的なバンディングが発生することが予測される。
【0034】
このように、双方向印刷は、往路と復路との双方で印刷を行うので、片方向印刷よりも、高速に印刷を行うことができる。よって、本実施形態では、印刷速度が高速モードに設定されている場合には双方向印刷、通常モードに設定されている場合には、片方向印刷によって印刷がされる。また、4パス印刷は、4回の走査(4パス)で1ラインを印刷するので、2パス印刷よりも、高解像で印刷を行うことができる。よって、本実施形態では、印刷解像度が高解像モードに設定されている場合には、4パス印刷、通常モードに設定されている場合には、2パス印刷で印刷がされる。
【0035】
そのため、図1(b)に示すバンディング周期テーブル14bでは、例えば、ヘッド全長Lを80mmとした場合、印刷解像度と印刷速度とが通常モードの場合には、バンディング周期を40mm(=L/2)、印刷解像度が通常モードで印刷速度が高速モードの場合には、バンディング周期を80mm(=L)、印刷解像度が高解像度モードで印刷速度が通常モードの場合には、バンディング周期を20mm(=L/4)、印刷解像度が高解像度モードで印刷速度が高速モードの場合には、バンディング周期を40mm(=L/2)として、各モードに対応つけてバンディング周期を記憶している。
【0036】
次に、図4を参照して、バンディング評価の対象となる画像から抽出した1次元信号を、離散フーリエ変換する場合について説明する。尚、図4では、周波数0.005、0.025、0.0125[cycle/mm]の正弦波信号を重ね合わせ、1周期が20[mm]となる1次元信号を、バンディング評価の対象となる画像から抽出した1次元信号として説明する。
【0037】
図4(a)は、バンディング評価の対象となる画像から抽出した1次元信号を示す図である。図4(b)は、図4(a)に示す1次元信号を、75mmの範囲(10mm〜85mmの範囲)で切り出した信号を示す図である。図4(c)は、図4(b)に示す1次元信号を、離散フーリエ変換した周波数スペクトルを示す図である。
【0038】
図4(c)に示す通り、図4(b)に示す1次元信号を、離散フーリエ変換した周波数スペクトルには、周波数0.005、0.025、0.0125[cycle/mm]以外の周波数成分(本来、含まれない周波数成分)も出現していることが分かる。これは、図4(b)に示す1次元信号を離散フーリエ変換した場合に発生するエッジ効果による影響である。
【0039】
即ち、図4(b)に示す1次元信号は、図4(a)に示す1次元信号の1周期(20mm)とは無関係に切り出しているため、切り出した信号の両端部に差が生じている。この差が離散フーリエ変換した場合に、エッジ効果として出現し、周波数0.005、0.025、0.0125[cycle/mm]以外の周波数成分(本来、含まれない周波数成分)を出現させている。よって、図4(c)に示す周波数スペクトルからは、適切なバンディング評価値を算出できない。
【0040】
一方、図4(d)は、図4(a)に示す1次元信号を、80mmの範囲(10mm〜90mmの範囲)で切り出した信号を示す図である。即ち、図4(a)に示す1次元信号の1周期(20mm)の4倍で、図4(a)に示す1次元信号を切り出した信号を示している。図4(e)は、図4(d)に示す1次元信号を、離散フーリエ変換した周波数スペクトルを示す図である。
【0041】
図4(e)に示す通り、周波数0.005、0.025、0.0125[cycle/mm]以外の出現が、図4(c)に示す場合よりも制限されていることが分かる。これは、図4(d)に示す1次元信号は、図4(a)に示す1次元信号の1周期(20mm)の4倍で切り出しているため、切り出した信号の両端部の差が小さく、エッジ効果が抑制されているためである。よって、図4(e)に示す周波数スペクトルから、適切なバンディング評価値を算出できる。
【0042】
また、図4(d)に示す1次元信号は、図4(a)に示す1次元信号の1周期(20mm)の4倍で切り出しているため、エッジ効果を抑制すべく、切り出した信号に窓関数(例えば、バートレット窓関数、ハミング窓関数、ハニング窓関数、カイザー窓関数、ブラックマン窓関数)を乗算する必要がない。よって、切り出した信号に窓関数を乗算することで、切り出した信号の端部の情報が欠落することがない。従って、図4(e)に示す周波数スペクトルから、端部を含めた適切なバンディング評価値を算出できる。
【0043】
また、このように、端部の情報を欠落させずに、エッジ効果を抑制することは、複合機1のように、印刷ヘッド17を挟んで配置されている搬送ローラを使って用紙を搬送して印刷された画像を評価する場合に、特に有効である。
【0044】
この場合、用紙の下流側の端部は、上流側の搬送ローラを抜け、下流側の搬送ローラで挟持されていない状態で印刷され、用紙の上流側の端部は、上流側の搬送ローラを抜け、上流側の搬送ローラで挟持されていない状態で印刷される。即ち、用紙の端部は、2つの搬送ローラに挟持されていない不安定な状態で印刷されるので、用紙の端部には、バンディングが生じ易いという特性がある。よって、印刷ヘッド17で印刷した画像を評価する場合には、少なくとも一方の端部を含むように、上述した通り、1次元信号を切り出すことで、バンディングが発生し易い端部を含めた適切なバンディング評価値を算出できる。
【0045】
図5(a)は、バンディング評価処理を示すフローチャートである。バンディング評価処理は、印刷ヘッド17によって原稿に印刷された画像を、スキャナ15で読み取り、画像に発生しているバンディングの指標を示すバンディング評価値を算出する処理である。この処理は、ユーザからの指示があった場合に開始される。
【0046】
ユーザからの指示があると、CPU11は、評価対象となる画像データを取得する(S501)。例えば、評価対象となる画像が印刷された原稿をスキャナ15で読み取り、その読み取った画像データを画像データメモリ13aに記憶する。本実施形態では、評価対象画像は、予め、フラッシュメモリ14に記憶されているものとする。ユーザからの指示があると、その評価対象画像が印刷ヘッド17によって原稿に印刷される。
【0047】
図5(b)は、評価対象画像を示す図である。図5(b)に示す通り、原稿Gに印刷される評価対象画像100は、副走査方向Yに沿って延びる5本の帯状のパターン画像100a〜100eを、主走査方向Xに並べて構成されている。各パターン画像100a〜100eの各々は、パターン画像100aからパターン画像100eに向かって、その濃度が除々に薄くなるように構成されている。
【0048】
このように評価対象画像を構成することで、複数濃度を含んだ状態のバンディング評価値を得ることができる。また、後述するように、この評価対象画像100から1次元信号を抽出する場合に、適切な1次元信号を抽出できる。尚、評価対象画像としては、図5(b)に示す評価対象画像100に限られず、単一濃度で原稿Gの一面を印刷するようにしても良いし、任意な画像を評価対象画像としても良い。また、評価対象画像100が印刷された原稿Gは、その長手方向がスキャナ15の副走査方向と一致するように原稿台に置かれるものとする。
【0049】
こうして、画像データを取得すると、CPU11は、取得した画像データ(RGB値)を、輝度値Lに変換し(S502)、輝度値Lの1次元信号を抽出する(S503)。この1次元信号は、スキャナ15の主走査方向(印刷ヘッド17の主走査方向に相当)に並ぶ輝度値Lを、スキャナ15の副走査方向(印刷ヘッド17の副走査方向に相当)に平均化して1次元化した信号である。尚、この輝度値Lの1次元信号が、図4(a)に示すバンディング評価の対象となる画像から抽出した1次元信号に相当する。
【0050】
次に、CPU11は、バンディング周期テーブル14bからバンディング周期を取得する(S504)。具体的には、印刷設定14aに記憶されている印刷解像度のモードと、印刷速度のモードとを読み出し、その読み出したモードに応じたバンディング周期をバンディング周期テーブル14bから読み出す。即ち、S501の処理で取得した評価対象となる画像は、印刷設定14aに記憶されている印刷設定で印刷されたと仮定し、評価対象となる画像に発生していることが予測されるバンディング周期を、印刷設定に対応付けて記憶されているバンディング周期として取得する。
【0051】
CPU11は、バンディング周期を取得すると、その取得したバンディング周期(取得したバンディング周期の自然数倍であれば良い)で、S503で抽出した1次元信号を切り出す(S505)。尚、この切り出した1次元信号が、図4(d)に示す1次元信号に相当する。CPU11は、その切り出した1次元信号を離散フーリエ変換し(S506)、その離散フーリエ変換した信号に基づいて、バンディング評価値を算出するためのバンディング評価値算出処理を実行して(S507)、本処理を終了する。尚、S506の処理で離散フーリエ変換して得られる周波数スペクトルが、図4(e)に相当する。
【0052】
このように、バンディング評価処理では、S501の処理で取得した評価対象となる画像は、印刷設定14aに記憶されている印刷設定で印刷されたと仮定し、その印刷設定に対応付けて記憶されているバンディング周期(評価対象となる画像に発生していることが予測されるバンディング周期)で、S503の処理で抽出した1次元信号を切り出す。よって、この切り出した1次元信号の両端の差を小さくできる。
【0053】
従って、切り出した信号を離散フーリエ変換しても、切り出した1次元信号の端部の情報を保持しつつ、離散フーリエ変換に伴い発生するエッジ効果を抑制することができる。従って、この離散フーリエ変換した信号に基づいて、バンディング評価値を算出することで、端部を含めたバンディング評価を適切に行うことができる。
【0054】
図6は、バンディング評価値算出処理を示すフローチャートである(S507)。CPU11は、図5(a)に示すS506の処理で、離散フーリエ変換した信号から、周波数スペクトルX(u)を取得し(S601)、その周波数スペクトルX(u)を絶対値|X(u)|に変換する(S602)。尚、この変換した絶対値|X(u)|が、ウィナースペクトルの平方根に相当する。
【0055】
CPU11は、絶対値に変換した周波数スペクトル|X(u)|に、次式に示す、VTF(Visual Transfer Function、視覚伝達関数)を乗算(S603)する。尚、次式では、視間距離l[mm]を500[mm]、u[cycle/mm]は空間周波数を示している。
【0056】
このように、視間距離l[mm]を500[mm]にすることで、粒状性評価よりもバンディング評価に適した評価値を算出することができる。即ち、一般的に、粒状性評価においては、視間距離l[mm]は、100〜500[mm]に設定されるが、バンディング評価としては接近しすぎであり、適切なバンディング評価値を算出できない。そこで、視間距離l[mm]を、粒状性消失距離よりも長い500[mm]〜1800[mm]の範囲にすることで、粒状性評価よりもバンディング評価に適した評価値を算出できる。
【0057】
【数1】

【0058】
CPU11は、S603の処理で得られる周波数スペクトルのうち、スペクトル強度が高い上位N個(例えば、1〜100個)の周波数スペクトル値を抽出し(S604)、その抽出した上位N個の周波数スペクトル値の総和を算出する(S605)。このように、S603の処理で得られた周波数スペクトルの全部でなく、上位N個の周波数スペクトルの総和を算出することで、スペクトル強度が小さく、バンディングとは無関係なノイズ成分を除外してバンディング評価値を算出することができる。そして、CPU11は、S605で算出した総和を、切り出した画像の長さで割って正規化し(S606)、そのS606の処理で算出した値を、バンディング評価値として(S607)、本処理を終了する。
【0059】
次に、図7を参照して、複合機1に搭載されている印刷ヘッド17が、ラインヘッドである場合に、そのラインヘッドで印刷された画像に発生することが予測されるバンディング周期について説明する。図7(a)は、ラインヘッド27を構成する複数ヘッドユニット28,29の配置を示す図である。尚、図7(a)では、用紙の搬送方向である副走査方向を矢印Y方向、用紙の搬送方向と直交する方向である主走査方向を矢印X方向として図示する。
【0060】
ラインヘッド27は、複数の台形状のヘッドユニット28と、その複数の台形状のヘッドユニット28を反転させた複数のヘッドユニット29とを、主走査方向に千鳥状に並べ、且つ、ヘッドユニット28の中央部28aを挟む2つの端部の一方28bと、その一のヘッドユニット28と副走査方向に隣設するヘッドユニット29の他方の端部29bとを副走査方向に重複させて配置して構成されている。
【0061】
このようにヘッドユニット28,29が配置されたラインヘッド27では、ヘッドユニット28と、ヘッドユニット29との配置誤差等から、ヘッドユニット28の中央部28aと、そのヘッドユニット28と副走査方向に隣設するヘッドユニット29との主走査方向における合計長さ(「A」領域〜「D」領域)を1周期として、バンディングが主走査方向に、周期的に発生することが予測される。
【0062】
よって、ラインヘッド27によって印刷された画像について、図5(a)に示すバンディング評価処理を実行する場合には、S503の処理では、スキャナ15の副走査方向(印刷ヘッド27の副走査方向)に並ぶ輝度値Lを、スキャナ15の主走査方向(印刷ヘッド27の主走査方向)に平均化して1次元化した信号を1次元信号とする。
【0063】
尚、ラインヘッド27で印刷した画像を評価する場合、図5(b)に示す評価対象画像100を90度回転させた画像を評価対象画像とする。即ち、主走査方向に沿って延びる5本の帯状のパターン画像を、副走査方向に並べたものを評価対象画像とする。
【0064】
また、発生することが予測されるバンディング周期(主走査方向の「A」領域〜「D」領域の長さ)を、予め記憶しておき、S504の処理では、その予め記憶されたバンディング周期を読み出し、その読み出したバンディング周期の自然数倍で、S503で抽出した1次元信号を切り出すことで、シリアルヘッドの場合と同様に、その1次元信号を離散フーリエ変換しても、端部の情報を保持しつつ、エッジを抑制することができる。
【0065】
図7(b)は、ラインヘッド37を構成する複数ヘッドユニット38,39の配置を示すである。図7(b)に示すラインヘッド37は、各ヘッドユニット38,39が矩形状に形成されている点で、図7(a)に示すラインヘッド27と異なる。よって、ラインヘッド37もラインヘッド27と同様に、ヘッドユニット38の中央部38aと、そのヘッドユニット38と副走査方向に隣設するヘッドユニット39との主走査方向における合計長さ(「A」領域〜「D」領域)を1周期として、バンディングが主走査方向に、周期的に発生することが予測される。よって、ラインヘッド37によって印刷された画像について、図5(a)に示すバンディング評価処理を実行する場合にも、ラインヘッド27と同様の効果を奏することができる。
【0066】
上記の実施形態において、複合機1が画像評価装置の一例である。印刷ヘッド2がヘッドの一例である。CPU11が実行する図5(a)のバンディング評価処理が画像評価処理プログラム、画像評価方法の一例である。CPU11が実行する図5(a)のS506の処理が取得手段の一例である。CPU11が実行する図5(a)のS502〜S505の処理が抽出手段の一例である。CPU11が実行する図5(a)のS506の処理が直交変換手段の一例である。CPU11が実行する図5(a)のS507の処理がバンディング指標値算出手段の一例である。CPU11が実行する図6のS603の処理が乗算手段の一例である。
【0067】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0068】
上記実施形態では、印刷ヘッド17で印刷した画像は、副走査方向に周期的なバンディングが発生することが予測されることについて説明した。しかし、印刷ヘッド17で印刷した画像は、印刷ヘッド17を駆動するCRモータ18が有するコギングトルクに起因するコギング周期で、主走査方向に周期的なバンディングが発生することも予測される。
【0069】
よって、この場合には、コギング周期を予め記憶しておき、上述したのと同様に取得した画像データから、輝度値Lの1次元信号を抽出する。但し、この場合の1次元信号は、スキャナ15の副走査方向(印刷ヘッド17の副走査方向に相当)に並ぶ輝度値Lを、スキャナ15の主走査方向(印刷ヘッド17の主走査方向に相当)に平均化して1次元化した信号である。そして、この1次元信号を、予め記憶されているコギング周期の自然数倍で切り出し、上述したのと同様にバンディング評価値を算出すれば良い。この場合には、主走査方向に発生するバンディングについて、正確な評価をすることができる。
【0070】
また、上記実施形態では、印刷ヘッド27,37で印刷した画像は、主走査方向に周期的なバンディングが発生することが予測されることについて説明した。しかし、印刷ヘッド27,37で印刷した画像は、用紙を搬送する搬送ローラの周期(複数の搬送ローラの周期の最小公倍数の周期)で、副走査方向に周期的なバンディングが発生することも予測される。
【0071】
よって、この場合には、かかる搬送ローラの周期を予め記憶しておき、上述したのと同様に取得した画像データから、輝度値Lの1次元信号を抽出する。但し、この場合の1次元信号は、スキャナ15の主走査方向(印刷ヘッド27,37の主走査方向に相当)に並ぶ輝度値Lを、スキャナ15の副走査方向(印刷ヘッド27,37の副走査方向に相当)に平均化して1次元化した信号である。そして、この1次元信号を、予め記憶されている搬送ローラの自然数倍で切り出し、上述したのと同様にバンディング評価値を算出すれば良い。この場合には、副走査方向に発生するバンディングについて、正確な評価をすることができる。
【0072】
上記実施形態では、複合機1を本発明の画像評価装置として説明したが、本発明の画像評価装置としては、複合機1に限られず、例えば、図2に示すCPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ14に相当する構成を備えた制御装置(例えば、PC)を本発明の画像評価装置とし、そのPCによってプリンタ、コピー機、複合機を制御するように構成しても良い。
【0073】
また、上記の実施形態では、ラインヘッド27,37について説明したが、ラインヘッドを構成する複数のヘッドユニットが、バンディング周期を発生させることが予測可能な配置であれば、バンディング評価処理に関し、ラインヘッド27,37と同様に構成することができる。
【0074】
また、上記の実施形態では、2パス印刷、4パス印刷の場合について説明したが、印刷ヘッド17の印刷方法としては、2パス印刷、4パス印刷に限られず、例えば、1パス印刷、16パス印刷などで印刷するようにしても良い。かかる場合には、パス数にあったバンディング周期をバンディング周期テーブル14bに、印刷設定に対応付けて記憶しておくことで、上記の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0075】
1 複合機
12a バンディング評価プログラム
15 スキャナ
17 印刷ヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に印刷された画像の画像データを取得する取得手段と、
その取得手段によって取得された画像データから、前記画像データの画素値を所定方向に1次元化した1次元信号であって、前記画像データに含まれることが予測されるバンディング周期の自然数倍分の1次元信号を抽出する抽出手段と、
その抽出手段によって抽出した1次元信号を直交変換する直交変換手段と、
その直交変換手段によって直交変換した変換信号に基づいて、バンディングに関する指標値を算出するバンディング指標値算出手段とを備えていることを特徴とする画像評価装置。
【請求項2】
前記用紙に画像を印刷したヘッドがシリアルヘッドであって、そのシリアルヘッドが主走査方向の片方向において印刷を行う場合、前記画像データの画素値を1次元化する所定方向は、副走査方向であり、前記予測されるバンディング周期は、前記シリアルヘッドの1パス毎の用紙搬送量であることを特徴とする請求項1に記載の画像評価装置。
【請求項3】
前記用紙に画像を印刷したヘッドがシリアルヘッドであって、そのシリアルヘッドが主走査方向の双方向において印刷を行う場合、前記画像データの画素値を1次元化する所定方向は、副走査方向であり、前記予測されるバンディング周期は、前記シリアルヘッドの2パス毎の用紙搬送量であることを特徴とする請求項1に記載の画像評価装置。
【請求項4】
前記用紙に画像を印刷したヘッドが、複数のヘッドユニットを、主走査方向に千鳥状に並べ、且つ、一のヘッドユニットの中央部を挟む2つの端部の一方と、その一のヘッドユニットと副走査方向に隣設する他のヘッドユニットの他方の端部とを副走査方向に重複させて配置したラインヘッドである場合、前記画像データの画素値を1次元化する所定方向は、主走査方向であり、前記予測されるバンディング周期は、一のヘッドユニットの中央部と、その一のヘッドユニットと副走査方向に隣設する他のヘッドユニットとの主走査方向における合計長さであることを特徴とする請求項1に記載の画像評価装置。
【請求項5】
前記バンディング指標値算出手段は、
前記直交変換手段によって直交変換した変換信号から得られるスペクトルの絶対値に視覚伝達関数を乗算する乗算手段を備え、
その乗算手段によって得られるスペクトルのうち、スペクトル強度が高い上位複数個のスペクトルに基づいて、前記バンディングに関する指標値を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像評価装置。
【請求項6】
前記視覚伝達関数に含まれる視間距離は、粒状性消失距離より大きくすることを特徴とする請求項5に記載の画像評価装置。
【請求項7】
前記視覚伝達関数に含まれる視間距離は、500mm以上にすることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像評価装置。
【請求項8】
コンピュータに、
原稿に印刷された画像の画像データを取得する取得ステップと、
その取得ステップによって取得された画像データから、前記画像データの画素値を所定方向に1次元化した1次元信号であって、前記画像データに含まれていることが予測されるバンディング周期の自然数倍分の1次元信号を抽出する抽出ステップと、
その抽出ステップによって抽出した1次元信号を直交変換する直交変換ステップと、
その直交変換ステップによって直交変換した変換信号に基づいて、バンディングに関する指標値を算出するバンディング指標値算出ステップとを実行させることを特徴とする画像評価プログラム。
【請求項9】
原稿に印刷された画像の画像データを取得する取得ステップと、
その取得ステップによって取得された画像データから、前記画像データの画素値を所定方向に1次元化した1次元信号であって、前記画像データに含まれていることが予測されるバンディング周期の自然数倍分の1次元信号を抽出する抽出ステップと、
その抽出ステップによって抽出した1次元信号を直交変換する直交変換ステップと、
その直交変換ステップによって直交変換した変換信号に基づいて、バンディングに関する指標値を算出するバンディング指標値算出ステップとを備えていることを特徴とする画像評価方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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