説明

画像読取装置

【課題】ユーザが組み立てや設置までに要する時間や操作を低減し、初めて使用する場合でもスムーズに組み立てや設置ができる画像読取装置を実現する。
【解決手段】画像を読み取る撮像部と、当該撮像部を支持するアーム部と、当該アーム部に折り畳み可能に取り付けられたスタンド部と、を有する画像読取装置であって、前記スタンド部は、前記アーム部を起立した状態で保持する展開状態と、当該アーム部に折り畳まれた収納状態とを有し、前記スタンド部は、一対の脚部を備え、前記収納状態において前記一対の脚部を前記アーム部に折り畳んだ状態で保持すると共に、前記脚部の少なくとも一方を前記収納状態から所定の開き角まで展開させると、前記展開状態まで自動で展開するように前記一対の脚部を付勢する保持手段を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CCDやC−MOSなどのエリアイメージセンサで原稿などに形成された画像を読み取る折り畳み式の携帯型画像読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像読み取りの際にユーザがスタンドを展開して卓上に設置する卓上スキャナや書画カメラなどと呼ばれる非接触式画像読取装置が存在する。このような非接触式画像読取装置は、持ち運びや収納がしやすいようにスタンドが折り畳める構成となっている。
【0003】
例えば、特許文献1,2では、折り畳む方法が異なっているものの、どちらもユーザがスタンドを展開または収納する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−209717号公報
【特許文献2】特開2010−200291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の折り畳み式の携帯型画像読取装置では、ユーザは卓上に設置するときにスタンドを装置本体から展開させる必要があり、組み立てや設置までに要する時間や操作を低減できれば、より使い勝手が良いものとなるであろう。また、初めて使用する場合にはスタンドの展開の仕方が分かりにくく、簡単に組み立てや設置がスムーズにできないということもある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、ユーザが組み立てや設置までに要する時間や操作を低減し、初めて使用する場合でもスムーズに組み立てや設置ができる画像読取装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像を読み取る撮像部と、当該撮像部を支持するアーム部と、当該アーム部に折り畳み可能に取り付けられたスタンド部と、を有する画像読取装置であって、前記スタンド部は、前記アーム部を起立した状態で保持する展開状態と、当該アーム部に折り畳まれた収納状態とを有し、前記スタンド部は、一対の脚部を備え、前記収納状態において前記一対の脚部を前記アーム部に折り畳んだ状態で保持すると共に、前記脚部の少なくとも一方を前記収納状態から所定の開き角まで展開させると、前記展開状態まで自動で展開するように前記一対の脚部を付勢する保持手段を設けた。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが組み立てや設置までに要する時間や操作を低減し、初めて使用する場合でもスムーズに組み立てや設置ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る実施形態の画像読取装置の外観斜視図である。
【図2】本実施形態の画像読取装置の側面図である。
【図3】本実施形態の画像読取装置の使用時の態様を説明する図である。
【図4】本実施形態の画像読取装置を収納した状態での外観斜視図である。
【図5】本実施形態の画像読取装置を収納状態から展開状態にする手順を説明する図である。
【図6】本実施形態のリンク部及びスライダの取付構造を示す断面図である。
【図7】本実施形態の脚部の収納時の構成及び動作を説明するロアアーム部の側断面図である。
【図8】本実施形態の脚部の展開時の構成及び動作を説明するロアアーム部の側断面図である。
【図9】本実施形態の変形例の脚部の収納時及び展開時の構成及び動作を説明するロアアーム部の側断面図である。
【図10】本実施形態の画像読取装置のロック機構を示すロアアーム部の側断面図である。
【図11】本実施形態の画像読取装置のロック機構の解除機構を説明するロアアーム部の側断面図である。
【符号の説明】
【0010】
1…画像読取装置、2…インターフェースケーブル、3…PC、4…インジケータ、6,7,12b…ヒンジ部、9…光軸、10…撮像部、11…アッパアーム部、12…ロアアーム部、13,14…脚部、17,18…リンク部、21…スライダ、22…溝部、33…引張ばね、41…ねじりコイルばね、52…爪部、53…係合部、54…レバー部
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。本実施形態の構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものである。
【0012】
<装置構成>先ず図1を参照して、本発明に係る実施形態の画像読取装置の構成について説明する。
【0013】
本実施形態の画像読取装置1は、画像読取手段としての撮像部10と、撮像部10を回動自在に支持するアーム部11,12と、アーム部11,12を起立した状態で保持するスタンド部としての1対の脚部13,14と、を備える。これら撮像部10、アーム部11,12及び脚部13,14はいずれも、ABS樹脂等の材料から構成されて軽量化が図られていると共に、撮像部10は箱体状、アーム部11,12は長手方向の両側部に補強リブが立設されて高強度化が図られている。
【0014】
撮像部10はL字状の外形を有し、折れ曲がった部分にカメラ部10aを備える。カメラ部10aには、レンズ5(図5参照)を介して入射した光を電気信号に変換する光電変換素子としてCCDやC-MOS等のエリアイメージセンサと、エリアイメージセンサにより変換された電気信号を増幅して出力するアンプ等が内蔵されている。なお、撮像部10で撮像可能な画角は原稿のサイズ(例えば、A4)に応じて予め設定されている。なお、原稿サイズが撮像部10で撮像可能な原稿の最大サイズ以下であれば、原稿画像の読み取りは可能である。
【0015】
アーム部11,12は、上部に位置する第1のアーム部(以下、アッパアーム部という)11と、アッパアーム部11より下部に位置する第2のアーム部(以下、ロアアーム部という)12とを有する。これらアーム部11,12はヒンジ部7により略0°(折り畳まれた位置)〜180°(開いた位置)の角度範囲で回動可能に連結されている。また、アッパアーム部11とロアアーム部12は、凹凸形状などの周知の係止機構により合展開状態(原稿読取時)において略180°の角度で姿勢を維持すると共に、収納状態(不使用時や携帯時)において略0°の角度で折り畳まれた状態を維持する。また、アッパアーム部11には、撮像部10がヒンジ部6により略180°〜120°の角度範囲で回動自在に連結され、使用状態でアッパアーム部11に対して所定の角度(撮像部10が原稿面と平行になる角度)で姿勢を維持するように係止可能となっている。なお、撮像部10は、アッパアーム部11に対して取り外せない態様で一体的に構成されている。なお、本実施形態では、2つのアーム部で構成されているが、本発明はこれに限定されず、たとえば、一体構成された1つのアームで構成してもよい。
【0016】
また、図4に示すように、撮像部10及びアッパアーム部11を略180°に回動させて真っ直ぐにした状態で、撮像部10のL字状に折れ曲がったカメラ部10aを除いた長さが、ロアアーム部12の長さと略同じ長さに設定されている。これにより、撮像部10が連結されたアッパアーム部11とロアアーム部12とを折り畳んだときに、後述する収納部12aに収納された脚部13,14を外部から視認できないように挟み込み、収納状態で直方体の外形となり携帯性や美観に優れたものとなる。
【0017】
図1に示すように、一方の脚部13のロアアーム部12とは反対側の端部には、開脚した状態で内方に突出する凸部15が形成されている。また、他方の脚部14のロアアーム部12側から1/3程度の位置と、ロアアーム部12とは反対側の端部には、開脚した状態で内方に突出する凸部16a,16bが形成されている。各凸部15,16a,16bは、略90°に開脚した脚部13,14がなす角度で規定される配置領域に原稿Gを置き、原稿Gの互いに直交する各辺に同時に突き当てることで、原稿Gが撮像部10の画像読取領域に対して適切な位置に位置決めされる。これにより、撮像部10と原稿Gとの位置の調整が容易となる。ここで、上記適切な位置とは、図2に示すように、例えば、A4サイズの原稿ならば、撮像部10のレンズ5の光軸9が原稿Gの中心位置で且つ原稿Gに垂直となった位置である。よって、撮像部10内のエリアイメージセンサと原稿Gの画像形成面は平行な位置関係となり、原稿Gの画像情報がレンズ5を介してエリアイメージセンサに傾くことなく結像される。
【0018】
図1に示すように、脚部13,14はロアアーム部12のヒンジ部12bを介して回動自在に支持され、ロアアーム部12に折り畳み可能とされる。脚部13,14はそれぞれ、1対のリンク部17,18によりロアアーム部12に対して略90°で開脚し、撮像部10の画像読取領域に対する原稿の配置領域を規定する。リンク部17,18の一端部17a,18aは、各脚部13,14の長手方向におけるロアアーム部12側の端部から1/3程度の位置に回動自在に軸支され、他端部17b,18bは後述するスライダ21に回動自在に連結されている。スライダ21は、ロアアーム部12の収納部12aの幅方向中央部に長手方向に沿って形成された溝部22にスライド可能に係合されている。
【0019】
原稿読み取りを行うために、図4及び図5(a)に示す収納状態から展開状態に装置を組み立てる際には、先ずロアアーム部12を、ヒンジ部7によりアッパアーム部11に対して略180°回動させて展開させる(図5(b))。ここで、アッパアーム部11とロアアーム部12がヒンジ部7により略180°の角度を維持するように固定されると共に、1対の脚部13,14がスライダ21に作用する引張ばねの圧縮しようとする弾性力を利用して自動展開される。また、撮像部10が自重によりヒンジ部6まわりに回動し、アッパアーム部11に対して所定の角度をなす位置で停止する。ここで、所定の角度は、図2にも示すように、撮像部10のレンズ5の光軸9が原稿Gに垂直となり撮像部10が原稿面と平行になる角度である。所定の角度は、例えば、撮像部10とアッパアーム部11との間に突き当て部分を設け、この突き当て部分が当たったときの角度を設定すれば良い。
【0020】
反対に、装置を収納状態にする場合には、上述した手順(図5(a)→(b))を逆に行うことで実現できる。上述したように、2回の動作で使用時に収納状態から展開でき、同時に撮像部10を原稿Gに対して常に平行且つ同じ高さに配置できるので、簡単に安定した原稿の読み取りが可能となる。
【0021】
図3に示すように、本実施形態の画像読取装置1は、外部機器としてのパーソナルコンピュータ(PC)3とUSB等のインターフェースケーブル2を介して電気的に接続するためのコネクタが設けられている。また、画像読取装置1はPC3との接続中に点灯してユーザに報知するインジケータ4を有する。また、画像読取装置1は、PC3上で実行されるアプリケーションプログラムに従って操作するユーザからの動作指令によって画像の読み取りを実行や停止を行う。PC3は画像読取装置1から転送された画像情報の各種処理を行う。このように、本実施形態の画像読取装置1は、画像処理回路等の電子部品を搭載しないことで軽量化が図られている。
【0022】
<脚部の取付構造及び動作>次に図6乃至図8を参照して、脚部の取付構造について説明する。
【0023】
図6(a)に示すように、リンク部17,18は両端に球状部17a,18a,17b,18bが設けられている。脚部13,14とスライダ21にはそれぞれ、リンク部17,18に設けられた球状部17a,18a,17b,18bを収容する収容凹部が設けられている。そして、球状部17a,18a,17b,18bが収容凹部に取り付けられることでリンク部17,18の一端部と脚部13,14が回転自在に連結されると共に、他端部とスライダ21とが回転自在に連結される。
【0024】
次に図6(b)を参照して、スライダ21の取付構造について説明する。
【0025】
図6(b)において、スライダ21は他の部分より細く形成された部分を持ち、その端部に矩形の段差部21aが形成されている。ロアアーム部12はスライダ21の段差部21aと接触する溝部22が設けられている。これによりスライダ21はロアアーム部12の溝部22に沿ってスライド可能に連結される。
【0026】
次に図7を参照して、脚部13,14の収納時の構成及び動作について説明する。
【0027】
図7において、引張ばね33は両端にフック形状が設けられており、スライダ21に形成されたばね取り付け穴31とロアアーム部12に設けられた突起形状32に張設される。図示のように突起形状32はスライダ21から離れた位置に設けられているため、脚部13,14の収納状態では引張ばね33は伸長した状態で保持される。
【0028】
次に図8を参照して、脚部13,14の展開時の構成及び動作について説明する。
【0029】
図8において、脚部13,14の収納時において引張ばね33は伸長された状態でロアアーム部12に保持されている。脚部13,14は、この引張ばね33の圧縮しようとする弾性力を利用して展開される。引張ばね33の弾性力がスライダ21を下方に押し下げる。このときスライダ21はロアアーム部12に形成された溝部22に沿って下方にスライドし、スライダ21に連結されたリンク部17,18の一端部がスライダ21のスライドに連動して下方に移動する。同時に、リンク部17,18の他端部に連結された脚部13,14がリンク部17,18の一端部の下方への動作に連動して脚部13,14を展開方向に押す。このリンク部17,18の押圧力を利用して脚部13,14がロアアーム部12に設けられたヒンジ部12bを回転軸として回転され展開される。またスライダ21には一対のリンク部17,18が連結されており、各リンク部17,18にはそれぞれ脚部13,14が連結されているので、脚部13,14は同時に展開される。
【0030】
次に図7及び図8を参照して、一対の脚部13,14が収納状態から自動展開する開き角について説明する。
【0031】
上述したように、脚部13,14はロアアーム部12のヒンジ部12bを中心として回転・展開される。脚部13,14はスライダ21のスライド量とリンク部17,18の長さによって一定の角度まで開くと、その後は引張ばね33の引張力で自動で展開するように構成される。このように、脚部13,14が自動展開する開き角はスライダ21がスライドした位置と、リンク部17,18の長さを調整することで決められる。
【0032】
次に図9を参照して、本実施形態の変形例として脚部13,14の展開機構にねじりコイルばねを用いた例について説明する。
【0033】
一対のねじりコイルばね41は、ばね押さえ形状42によって一端部が脚部13,14、他端部がロアアーム部12に取り付けられている。脚部13,14の収納状態において、ねじりコイルばね41は弾性力が蓄えられる状態で取り付けられており、展開時に蓄えられた弾性力が作用することによって脚部13,14が展開される。
【0034】
本実施形態によれば、付勢手段で発生する付勢力を利用して脚部13,14を自動で展開可能としたことで、ユーザが設置までに要する時間や操作を低減し、初めて使用する場合でもスムーズに組み立てや設置ができるようになる。
【0035】
なお、本発明の付勢手段は引張ばねやねじりコイルばねに限らず、たとえば、板ばねなどでもよい。また、ゴム、プラスチック材料、金属その他の弾性体で発生する弾性力を付勢手段として利用してもよい。
【0036】
<ロック機構>次に図10及び図11を参照して、脚部13,14を収納状態に保持するロック機構について説明する。
【0037】
先ず図10を参照して、脚部13,14の収納時のロック機構の構成及び動作について説明する。
【0038】
図10において、スライダ21には爪部52が上方に向けて突設されている。また、ロアアーム部12の上端部にも同様の係合部53が下方に向けて突設されている。ユーザが脚部13,14を収納させる操作を行うと、スライダ21はロアアーム部12の溝部22に沿って上方へスライドする。脚部13,14をロアアーム部12の収納部12aへ折り畳んだ状態までスライダ21が上方へスライドすると、スライダ21の爪部52がロアアーム部12の係合部53に係合し、引張ばね33を伸長した状態に保持し脚部13,14の不意の展開を抑止する。
【0039】
次に図11を参照して、脚部13,14の展開時のロック機構の構成及び動作について説明する。
【0040】
図10のロック状態において、アッパアーム部11がヒンジ部7を介してロアアーム部12に折り畳まれると、図11(a)に示すようなアンロック状態となる。このときアッパアーム部11の突起部11aが係合部53の根元から突設されたレバー部54を押し、係合部53が弾性変形して、スライダ21の爪部52との係合が解かれる。そして、図11(b)に示すように、スライダ21は引張ばね33によって下方に引っ張られ、脚部13,14がわずかに展開方向に変位することで、ロック機構の係合位置よりわずかに下がったところに位置する(展開準備状態)。
【0041】
この展開準備状態からアッパアーム部11をヒンジ部7を介して上方に回動させると、脚部13,14は、この引張ばね33の圧縮しようとする弾性力を利用して展開される。また、ロアアーム部12の係合部53は、アッパアーム部11が展開されると弾性変形から回復し、元の状態に戻っている。
【0042】
本実施形態によれば、脚部13,14の不意の展開を抑止(規制)するロック機構及びロックを解除する解除機構として突起部11a及びレバー部54を設け、これら機構は特別な操作を必要としないで従来の操作の中で作動及び解除ができる構成となっている。これにより、脚部13,14の展開時の操作が自動化されると共に、収納時にも違和感なく簡単に折り畳むことができる。
【0043】
なお、本実施形態によれば、ロック機構によって不用意に脚部13,14が展開されることを防いで収納状態を保持する一方で、必要なときだけ脚部13,14の折り畳み状態を解除、すなわち、脚部13,14を展開できるため、ユーザの使い勝手を飛躍的に向上することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を読み取る撮像部と、当該撮像部を支持するアーム部と、当該アーム部に折り畳み可能に取り付けられたスタンド部と、を有する画像読取装置であって、
前記スタンド部は、前記アーム部を起立した状態で保持する展開状態と、当該アーム部に折り畳まれた収納状態とを有し、
前記スタンド部は、一対の脚部を備え、
前記収納状態において前記一対の脚部を前記アーム部に折り畳んだ状態で保持すると共に、前記脚部の少なくとも一方を前記収納状態から所定の開き角まで展開させると、前記展開状態まで自動で展開するように前記一対の脚部を付勢する保持手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記保持手段は、前記アーム部にスライド可能に設けられたスライダと、前記スライダと前記一対の脚部のそれぞれに連結されるリンク部と、前記スライダと前記アーム部との間に設けられた付勢手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記所定の開き角は、前記収納状態から自動で展開するまでの前記スライダのスライド量と前記リンク部の長さにより決められることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記付勢手段は、前記スライダと前記アーム部との間に張設され、前記展開状態まで自動で展開するように前記一対の脚部を付勢する引張ばねを有することを特徴とする請求項2または3に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記付勢手段は、前記一対の脚部と前記アーム部とを連結するヒンジ部に設けられたねじりばねを有することを特徴とする請求項2または3に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記アーム部は、その一端部で前記撮像部を折り畳み可能に支持する第1のアーム部と、前記第1のアーム部の他端部に回動可能に連結される第2のアーム部とを有し、
前記第1のアーム部はヒンジ部を介して前記第2のアーム部に対して略180°回動して折り畳み可能かつ展開可能となっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記第2のアーム部は、前記スタンド部を前記第2のアーム部に折り畳んだ状態で前記第2のアーム部の係合部と前記スライダの爪部とが係合することで当該スタンド部の展開を抑止するロック機構と、前記スタンド部を展開するときにロックを解除する解除機構と、を有することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記解除機構は、前記第1のアーム部が前記第2のアーム部に折り畳まれた状態で前記スライダの係合を解除し、前記第1のアーム部が前記第2のアーム部から展開されたときに前記脚部が自動で展開するように前記スタンド部を前記第1のアーム部と前記第2のアーム部とで保持していることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
【請求項9】
画像を読み取る撮像部と、
前記撮像部を支持するアーム部と、
前記アーム部に折り畳み可能に取り付けられた一対の脚部を有するスタンド部と、
前記一対の脚部の動作を規制するロック機構とを備え、
前記スタンド部は、前記アーム部を起立した状態で保持する展開状態と、当該アーム部に折り畳まれた収納状態とを有し、
前記ロック機構は、前記収納状態において前記一対の脚部を前記アーム部に折り畳んだ状態でロックする一方、前記脚部の少なくとも一方を前記収納状態から所定の開き角まで展開させる際にロックを解除することを特徴とする画像読取装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−222751(P2012−222751A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89518(P2011−89518)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】