説明

画像配信システム、画像配信サーバー並びにプログラム

【課題】会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスにおいて、会員の作成した作品の中から配信すべき作品を容易に選別することを可能にする。
【解決手段】サーバーは、会員IDの認証を行った後(C1)、会員ページの送信を実行する(C2)。また、会員からアップロードされた画像を絵画変換する等の画像処理を行う(C3)。他方、他のユーザーからの閲覧要求に対しては、閲覧許可を与えて(C4)、当該作品のポイントを加算し(C5)、他のユーザーからの投票に対しても当該作品のポイントを加算する(C6)。したがって、閲覧や投票により、当該作品のポイントが増加し、評価が高められる。また、他のユーザーからのダウンロード要求に対しては、作品にタグを付加した上で(C7)、ダウンロードを許可する(C8)。また、作品の抽出を行って(C9)、抽出した作品を送信タイミングで送信する(C10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像配信システムに関する。特に、会員制コミュニケーションサービス(ソーシャル・ネットワーク・サービス、以下SNSという)において、ネットワークを介してサーバー上で画像を加工し、加工した画像を配信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラの普及に伴い写真の楽しみ方が多様化している。特にデジタルの写真が画像データであるため、色々な画像処理が可能である。
例えば、画像処理を加えることで元の写真をベースとしつつも趣の異なる画調の画像(例えば、絵画調等)を生成して表示することができるようにした技術も提案されている(例えば、特許文献1)
また、画像の中から特定の被写体(以下、オブジェクトという)を切り抜く技術も提案されている(例えば、特許文献2)。
【0003】
以下、ユーザーが自分の写真をサーバーにアップロードし、サーバー上で画像処理して得られた画像を「作品」という。
ユーザーは作品を作ると人に見せたくなる。その要望を満たす方法の一つがSNS等によるネット上の投稿である(例えば、特許文献3)。
ネット投稿は多数の人の閲覧を可能とするが、対象はネットワークに接続して自ら見に来る人に限られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−44867号公報
【特許文献2】特開2010−153947号公報
【特許文献3】特開2008−242639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
孫世帯が祖父母世帯へ上述したような作品を見せたい場合、祖父母世帯がSNSの会員となってサーバーへ作品を見に行くことは難易度が高い。そこで祖父母世帯へのメール配信が考えられる。
しかし、すべての作品を配信すると、面白みのない写真も配信されてしまうという課題がある。
【0006】
そこで、孫世帯が作品を選別し、例えば孫の写っている写真を選別して送信することも考えられる。しかしながら、選別作業が必要となると、忙しい毎日を過ごしている孫世帯は、選別作業の煩わしさから、当該システムを利用しなくなってしまうという課題がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスにおいて、会員の作成した作品の中から配信すべき作品を容易に選別することができる画像配信システム、画像配信装置並びにプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、作品のうち、より興味を集めたと思われる画像を自動抽出し、自動配信するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明では、画像配信システムにおいて、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信サーバーを含み、前記サーバーは、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段とを具備することを特徴とする画像配信システムを提供するものである。
【0009】
請求項2記載の発明では、画像配信システムにおいて、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信サーバーを含み、前記サーバーは、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段とを具備したことを特徴とする画像配信システムを提供するものである。
【0010】
請求項3記載の発明では、会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信システムであって、画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、前記アップロードされた画像を前記サーバー上で画像処理する画像処理手段と、前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能にサーバー上で公開する公開手段と、前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段とを具備したことを特徴とする画像サービスシステムを提供するものである。
【0011】
請求項4記載の発明では、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーであって、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、
【0012】
前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段とを具備することを特徴とする画像配信サーバーを提供するものである。
【0013】
請求項5記載の発明では、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーであって、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段とを具備することを特徴とする画像配信サーバーを提供するものである。
【0014】
請求項6記載の発明では、会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信サーバーであって、画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、前記アップロードされた画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能に公開する公開手段と、前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段とを具備したことを特徴とする画像配信サーバーを提供するものである。
【0015】
請求項7記載の発明では、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段として機能させることを特徴とするプログラムを提供するものである。
【0016】
請求項8記載の発明では、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段として機能させることを特徴とするプログラムを提供するものである。
【0017】
請求項9記載の発明では、会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、前記アップロードされた画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能に公開する公開手段と、前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段として機能させることを特徴とするプログラムを提供するものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、会員制コミュニケーションサービス(ソーシャル・ネットワーク・サービス等)において、サーバー上で画像処理をした作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができるので、抽出作業が不要になり、簡単に画像配信できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(a)は、本発明の一実施の形態に係る画像表示装置の正面図、(b)は側面図である。
【図2】画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態によるネットワーク系の構成を示す概念図である。
【図4A】画像サービスサイトの構成を示すブロック図である。
【図4B】ユーザ情報の詳細を示す図である。
【図5】絵画変換処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】画像抽出処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】画像配信サイトのサーバーを中心とした、会員端末、(祖父母の)画像表示装置、他のユーザーの端末間の処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
なお、本実施形態の画像サービスサイトはだれでも閲覧できるが、サービスを利用するためには有料無料を問わず会員登録する必要がある。以下、会員登録したユーザーを会員といい、会員登録の有無にかかわらず本画像サービスサイトを閲覧する利用者全般をユーザーという。
【0021】
図1は、本発明を適用した実施形態による画像表示装置1を示す外観図である。この画像表示装置1は、孫世帯と祖父母世帯とに各々配置されているものとする。画像表示装置1の正面には、本体2に保持された液晶表示パネル3によって構成される表示部が設けられている。この液晶表示パネル3には、タッチパネル5が一体的に構成されており、指でタッチすることにより操作可能となっている。本体2の前面上部右側には、撮像素子8が設けられ、側面には、メモリカードスロット6が設けられている。更に、本体上部にGPS(Global Positioning System)アンテナ7、前面上部左側にセンサ40が設けられている。
【0022】
図2は、本実施形態による画像表示装置1の電気的構成を示したブロック図である。画像表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、CPU11に接続されたROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access memory)13と、内部メモリ14とを備え、ROM12には、CPU11に後述するフローチャートに示す動作を行わせるためのプログラムが記憶されている。また、CPU11は、撮像素子8で撮像した顔を認識処理するための顔認識エンジン100と、写真画像を絵画調の画像に変換する絵画変換エンジン200、環境情報を収集分析する環境情報エンジン400、切り抜き処理エンジン450とを含んでいる。
【0023】
顔認識エンジン100は、写真の中に1つまたは複数の顔が写っている場合、それぞれの顔を認識する能力を備えている。
【0024】
絵画変換エンジン200は絵画変換処理を行う。絵画変換とは、前述したように画像を構成する各画素を所定のパラメータ(絵画変換パラメータ)に従って変換し、油絵調、水彩画調、パステル調・・・などの絵画調の画像に変換する技術である。絵画変換エンジン200による絵画変換処理は、メモリカード60に記憶されている表示対象の画像あるいは画像サービスサイト530の画像を、絵画調画像に変換し、変換後の絵画調画像を液晶表示パネル3に表示する処理したり、内部メモリ14やメモリカード60に保存する処理である。
【0025】
また、絵画調画像への変換に際して目標とする絵画の種類、つまり変換画調画像にする特徴(画調)が選択可能である。本実施形態において、選択可能な画調は、例えば油絵調、水彩画調、パステル画調、油彩画調、色鉛筆画調、クレヨン画調、イラスト画調、点描画調、エアブラシ画調、シルクスクリーン調、刺繍絵調、コラージュ(糊付け)調の12種類とする。
しかし、これに限ることなく、ゴッホ調、モネ調、ピカソ調等、画家の特徴を加味した変換の選択を可能としても良い。また、別の画調のアルゴリズムをメモリカード60で提供することもできる。描画タッチとしては筆の太さも選択可能である。
【0026】
環境情報エンジン400は、センサ40で得られる人の近接情報(人感情報)や、温度、湿度、気圧、風速等を得るとともに、後述するGPS制御部20からの緯度、経度、高度等の位置情報、年月日、時刻、季節等の時間情報、撮像素子8から得られる画像情報、インターネット500を介して他のサイトから得られる天気予報情報等を収集して環境情報を得るためものである。
【0027】
これら顔認識エンジン100、絵画変換エンジン200、環境情報エンジン400はCPU11と協働するASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)、若しくはDSP(Digital Signal Processor)、あるいはリコンフィギュラブルLSI(C言語等のプログラムによって再構成可能なLSI)によって構成される。
【0028】
切り抜き処理エンジン450は、後述する図5及び図6のフローチャートで説明する処理を実行する。RAM13は、CPU11が必要に応じて種々のデータを一時的に記憶する作業用のメモリである。
【0029】
内部メモリ14は、ハードディスク、またはフラッシュメモリによる大容量不揮発性メモリであり、詳細は後述するが、フォルダが形成されて多数の画像を保存可能となっている。また、電話帳、反応ログメモリ300も含む。
【0030】
表示制御部16は、CPU11から供給される表示用の画像データに基づいて液晶表示パネル3を駆動することにより、画像や、各種メニューを液晶表示パネル3に表示させる。キー入力制御部17は、CPU11の制御に基づいてタッチパネル5の操作信号を入力するものである。
【0031】
タッチパネル5は、静電容量方式、光学方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、超音波方式、電磁誘導方式等様々存在する中から、適宜選択することができる。指紋認証や、静脈認証の機能を組み込むことも可能である。
【0032】
メモリカードインターフェース18は、メモリカードスロット6に着脱自在に装着された各種のメモリカード60と、CPU11との間におけるデータの入出力を制御する入出力インターフェースである。
【0033】
撮像制御部19は、撮像素子8を駆動して被写体の画像を取り込む制御を行う。ベイヤーデータで取り込まれた画像データは、YUV、及びRGBデータに変換後、JPEG(Joint Photographic Experts Group)データに圧縮されて内部メモリ14またはメモリカード60に記録される。
【0034】
GPS制御部20は、GPSアンテナ7で受信した情報を元に位置情報を取得する。これにより、画像表示装置1の現在位置を知ることができる。
【0035】
電源制御部70は、電源プラグ81を介してAC電源を取り入れ、直流に変換して各部に主電源71若しくは待機電源72の電力を供給する。
【0036】
センサ40は、環境情報を得るためのセンサで、人感センサ、ラインセンサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、風速センサ、照度センサ等を含み、CPU11、顔認識エンジン100、環境情報エンジン400、及び撮像素子8と協働することにより各種環境情報を得ることができる。
【0037】
例えば近くに人がいるかどうかを検知し、近くに人がいない状態が所定時間以上続くと電源制御部70をCPU11により制御し、自動的に主電源71を切って待機電源72だけ供給しておき、節電を図り(オートパワーオフ)、再度、センサ40が人の接近を検知すると、主電源71をオンする。
【0038】
また、閲覧者の角度や、距離を測定することができる。更に、閲覧者の顔を認識し、誰が閲覧しているかによって電源の制御が可能であるとともに、誰がどの角度で、近くから見ているか遠くから見ているかも検出することができる。
【0039】
通信制御部30は、電話回線31若しくは無線LAN32を経由してインターネット500に接続し、メールの送受信や、コンテンツの送受信を含む通信制御を行う。アドレス帳33は、メール送受信に用いられ、実際は、内部メモリ14内に設けられる。
【0040】
反応ログメモリ300は、内部メモリ14内に設けられ、上述した撮像素子8で撮像し、顔認識エンジン100で認識した結果や、センサ40の反応結果、タッチパネル5のタッチ結果等により、閲覧者の反応ログ(履歴)を記憶する。410はパラメータメモリで、絵画変換のための各種パラメータ群Pを記憶している。
【0041】
図3は、本実施形態によるネットワーク系の構成を示す概念図である。510はパーソナルコンピュータであり、無線LAN32等で通信制御部30を介して画像表示装置1と接続でき、画像表示装置1では設定できない複雑な設定等をすることができる。
【0042】
520は、インターネット500を介して接続されるネットワークサービスサイトであり、少なくとも認証サーバー521、メールサーバー522、課金サーバー523、コンテンツサーバー524、絵画変換サーバー525、環境情報サーバー526を含む。40は図2におけるセンサ40と同様のセンサである。このネットワークサービスサイト520は表示装置1のネットワークプロバイダの役割もしている。
【0043】
認証サーバーは、アクセス者を認証するためのものであり、メールサーバーはメールの送受信を管理するためのものであり、課金サーバーはコンテンツサーバーに保存されている画像、音楽、プログラムその他のコンテンツを有料で提供する際の課金を管理するためのものである。
【0044】
絵画変換サーバーは前記絵画変換エンジン200をサーバー側にも持たせたものであり、環境情報サーバーは環境情報エンジン400をサーバー側にも持たせたものである。
【0045】
更に、画像サービスサイト530にも環境情報エンジン400を持たせる。これにより、遠方の配信コンテンツ供給元の環境情報を画像表示装置1で知ることができる。環境情報エンジン400はセンサ40とセットで設けられるものである。
【0046】
画像サービスサイト530は、画像の切抜き、合成、絵画変換等、画像を加工してオブジェクトや作品を作り出すWeb上のサイトである。この画像加工サービスは画像表示装置からも、一般のパーソナルコンピュータからも受けることができる。ネットワークサービスサイトは、ユーザーのパーソナルコンピュータや画像表示装置をインターネットに接続するためのサイトである。
【0047】
図4Aは、画像サービスサイト530の構成を示すブロック図である。この画像サービスサイト530は、会員ごとに対応して設けられる会員エリアAと、全ユーザー共通の共通エリアBと、各種処理を実行するためのプログラムが用意されているプログラムエリアC、及び制御部Dとからなる。制御部Dはサーバー全体を制御するCPU117とバッファメモリ118を有し、プログラムエリアの各種プログラムを実行する。
【0048】
A:会員エリア:
会員エリアAには会員を識別するユーザーID101と、その会員の属性情報が記録される。属性情報とは、図4Bに示すように、氏名、ハンドルネーム、性別、年齢、地域、会員種別(有料、無料)及びその他当該ユーザーに関する情報である。
【0049】
また、その会員が保有している現在のポイント102が記録される。このポイントの貯め方は色々あり、例えば、はずれのタグを獲得したら1ポイント、当たりのタグを獲得したら100ポイントたまる。また、例えばタグのデザインとしてトランプのデザインを採用し、ハートのエースを当たり、他をはずれとして扱う。しかしトランプの札に応じてポイントを変えたり、トランプの札を集めてポーカーのように役によってポイントを変えたりすることもできる。
【0050】
また、SNSサイトであるから、アクセス数や投票数等、他の会員の評価も重要な要素となり得る。
【0051】
アップロード画像エリア103は、ユーザーがアップロードした写真を記憶するエリアであり、絵画変換したり切り抜いたりしてできた作品は作品バッファ104に記憶される。それを投稿すると共通エリアの該当作品記憶エリアに転送される。
ダウンロード画像エリア105は共通エリアの作品をダウンロードしたときに記憶されるバッファエリアである。
抽出エリア119は、転送すべき画像データを抽出してそのコピーを送信し、送信エリア120は、送信した画像データを格納する。したがって、送信エリア120を参照することにより、送信した画像データを確認することが可能である。
【0052】
B:共通エリア:
会員が投稿した絵画変換画像作品106、オブジェクト作品107、背景画像作品108、合成画像作品109が記録される。多数の作品が投稿され記録されるが、それぞれの作品ごとに画像IDが付加されて識別されるとともに、ポイント、アクセス数が記録される。ポイントは、アクセス数、ダウンロード数、他の会員の評価等により加算されていく。
【0053】
素材バンク110は、予め用意された多数のオブジェクトが記録されている。
タグ記憶部111は、作品をダウンロードする際に付加されるタグ情報が記憶されており、本実施形態ではトランプの各種マークを記憶している。単純にはずれとしての黒のタグと、当たりとしての金のタグを記憶してもよい。
【0054】
絵画変換画像作品106は会員がアップロードした画像を各種絵画変換した画像、オブジェクト作品はユーザーが切り抜いたオブジェクト、背景画像作品108はオブジェクト作品107と合成するための背景画像集であり会員が投稿した写真でもあらかじめ用意されている写真でも良い。
【0055】
合成画像作品109は前記背景画像108とオブジェクト107を合成して出来上がった合成画像の作品である。
【0056】
C:プログラムエリア:
切り抜き処理部112、合成処理部113、絵画変換処理部114、パラメータテーブル115、タグ処理部116が設けられている。また、制御部Dは、CPU117やバッファメモリ118を備えている。前記各処理部112.113、114、116には、プログラムが格納され、これらプログラムに基づき、バッファメモリ118をワークエリアとして用いて、CPU117が動作することにより、各処理部の内容「切り抜き」「合成」「絵画変換」等の処理が実行される。
【0057】
図5は本実施形態の画像表示装置1や画像サービスサイト530が行う絵画変換の処理手順を示すフローチャートである。
絵画変換とは、写真等の画像を構成する各画素を所定のパラメータ(絵画変換パラメータ)に従って変換し、油絵調、水彩画調、パステル調、色鉛筆画調、クレヨン画調、イラスト画調、点描画調、エアブラシ、シルクスクリーン調、刺繍絵調、コラージュ(糊付け)調等、いわゆる絵画調に変換するものである。
【0058】
絵画変換は原理的には画像を明るくしたり、シャープにしたり、ソフトにしたりするエフェクト処理と同じであり、エフェクト処理を手動で試行錯誤して工夫すれば絵画調に見える画像ができる場合もあるが、絵画変換アルゴリズムはそれを高度化してその変換アルゴリズムをプログラミングしてあるものである。例えば実際に画家により描かれた油絵やパステル画等の原画から、色彩情報と筆触情報等の特徴を抽出し、パラメータ化して抽出した特徴を変換アルゴリズムに組み込んである。
【0059】
その変換アルゴリズムの中に、原画像の画素を変換するための前記パラメータ(絵画変換パラメータ)のセットであるパラメータ群Pが予め用意されている。画調の種類が12種類あるとすると、パラメータ群はP(1)〜P(12)と表す。当然パラメータの決め方により変換された画像の画調も変わってくる。
【0060】
パラメータとは画素にエフェクト処理をかけるための要素である。すなわち、画素は一般的にRGB各複数ビットの階調で表現されるが、そのビットデータに演算をかけるための要素である。具体例は下記に示すが、例えば赤成分を強調して緑成分と青成分をやや抑えるときにR×2、G×0.9、B×0.5、のような演算をする場合の前記“2”、“0.9”、“0.5”はパラメータの一種である。あるいは、予め演算要素がプログラミングされており、赤の強調度1のときはR×1.1、強調度2のときはR×1.2、強調度3のときはR×1.3のような演算をする場合の強調度もパラメータの一種である。
【0061】
また、注目画素と隣接画素の間で所定の演算をかける場合もある。例えば注目画素A5(RGB)を中心に画素A1(RGB)、A2(RGB)、A3(RGB)、A4(RGB)、A5(RGB)、A6(RGB)、A7(RGB)、A8(RGB)、A9(RGB)が上下左右に並んでいるとき、A5(R)に対してA5(R)=A1(R)×q1+A2(R)×q2+A3(R)×q3+A4(R)×q4+A5(R)×q5+A6(R)×q6+A7(R)×q7+A8(R)×q8+A9(R)×q9という演算を行い、G、Bについても同様の演算を行う。ここでqがパラメータであり、この数値(係数)を変えることにより異なったエフェクト処理ができる。
【0062】
前処理:
図5において、まず前処理を行う(ステップS502)。ここは画調の種類にかかわらず共通して実行される処理である。
上述したようなエフェクト処理は各画素に対して行うため、画像データはビットマップ形式である必要がある。そこで、通常はJPEG形式で表現されている画像データをビットマップ形式に変換する。
また、アップロードされる画像データのサイズは様々なので、これを表示エリアの画素数、例えば800×600画素にリサイズする。大きい画像は縮小し、小さい画像は拡大する。これは、サイズが決まっていた方が変換パラメータも固定で済み、処理が効率的だからである。もちろん、後述する本画像の絵画変換の際はアップロードされた画像データのサイズそのままに対して絵画変換を行う。
【0063】
更に、顔認識エンジンにより、変換対象の写真が顔を含んでいるかどうか判断する。顔は極端な変換をかけると不自然になるので、顔の部分は変換強度を弱めるためである。
更にまた、写真の中央部分と周辺部分を区別し、中央部分はきめ細かく、周辺部分は粗く処理するようなフィルタをかける。
【0064】
続いて、ステップS504で変換したい画調を油絵調、水彩画調、パステル調、色鉛筆画調、・・・等の中から選択する。
【0065】
画調が選択されると、それぞれの画調変換アルゴリズムのフローへ移る。例えば油絵調変換であればステップS506へ、水彩画調変換であればステップS510へ進む。それ以外であればその他の画調変換アルゴリズムのフローへと進む(ステップS520)。
【0066】
各アルゴリズムを実行する際、サーバーのプログラムエリアのパラメータテーブルを参照して各種絵画変換パラメータを取り込む。
【0067】
ここでは、表示画面を見ながら表示画面サイズの撮影された画像である撮影画像を絵画変換し、ステップS522で決定であれば本画像(撮影画像)の絵画変換へと進む(ステップS524)。他の画調でやり直す場合はステップS504へ戻る。
【0068】
ステップS524では、ステップS522で決定した画調変換アルゴリズムでパラメータテーブルを参照しながら本画像に対し画調変換処理を行う。同じ画調であっても画像サイズが異なると適切なパラメータは異なってくるので、ステップS526で使用するパラメータテーブルはステップS508若しくはステップS512で取得したパラメータとは別のものとなる。
【0069】
ステップS528の後処理は、画面全体にノイズ除去フィルタをかけ、部分的に極端な変換がされている場合もあるので全体的にならすような処理をする。そして再びJPEG形式に変換する。
【0070】
絵画変換された画像データはサーバーの共通エリアに絵画変換作品06として格納される。
【0071】
図4Aには、前述のように、画像サービスサイト内のサーバーの会員エリアの中の抽出エリア119と送信エリア120が示されている。後述する図5のフローチャートで、抽出された作品が抽出エリア119に書き込まれ、所定のタイミングで配信されるとともに、その作品は送信エリア120に転送される。
【0072】
なお、抽出画像は抽出エリア119に転送するのではなく、その作品に付加情報を付加することによって区別し、付加情報の付加されている作品を自動配信する実施形態も考えられる。
【0073】
図6は配信する画像を抽出し配信するためのフローチャートである。
まず、所定タイミングになったかどうかを判断する(ステップS602)。この所定タイミングというのは、作品の価値が変動するたびにリアルタイムでも良いし、1日1回等の時間を決めておいてもよい。作品の価値が変動した場合とは、例えばその作品が閲覧された、ダウンロードされた、投票された、等である。本実施形態では、特定の時刻、例えば夜中の12時にこの処理を実行する。
【0074】
ステップS604では、共通エリアBに投稿された各種作品、すなわち絵画変換作品106、オブジェクト作品107、背景画像作品108、合成画像作品109の中から、画像IDにより自分自身が投稿した作品をチェックする。自分の作品の中から祖父母に配信するためであり、技術的には共通エリアにあるすべての作品をチェックしてもよい。
【0075】
ステップS06では、所定価値以上の作品を抽出エリア119へコピーする。次に、送信タイミングになったかどうかを判断する(ステップS608)。この送信タイミングといも1日1回等の時間を決めておいてもよい。
【0076】
送信タイミングとなったならば、抽出エリア119の作品(コピー)を送信する(ステップS610)。引き続き、送信した作品(原本)を送信エリア120に格納する。したがって、前述のように送信エリア120を参照することにより、送信した画像データ、いわば送信履歴を確認することが可能である。
【0077】
図7は、画像配信サイトのサーバーを中心とした、会員端末、(祖父母の)画像表示装置、他のユーザーの端末間の処理の流れを示したものである。会員以外の他のユーザーの端末は、閲覧要求(ステップA1)、投票(ステップA2)、ダウンロード要求(ステップA3)、ダウンロード(ステップA5)を他のユーザーの操作に応じて、適宜行う。
【0078】
また、会員端末は、サーバーに対して当該サーバーに対する接続要求(ステップB1)、画像アップロード画像処理要求(ステップB2)。
【0079】
すると、サーバーは、会員IDの認証を行った後(ステップC1)、会員ページの送信を実行する(ステップC2)。また、会員からアップロードされた画像を絵画変換する等の画像処理を行う(ステップC3)。他方、他のユーザーからの閲覧要求に対しては、閲覧許可を与えて(ステップC4)、当該作品のポイントを加算し(ステップC5)、他のユーザーからの投票に対しても当該作品のポイントを加算する(ステップC6)。したがって、閲覧や投票により、当該作品のポイントが増加し、評価が高められる。
【0080】
また、他のユーザーからのダウンロード要求に対しては、作品にタグを付加した上で(ステップC7)、ダウンロードを許可する(ステップC8)。また、作品の抽出を行って(ステップC9)、抽出した作品を前述のように送信タイミングで送信する(ステップC10)。
【0081】
すると、祖父母世帯の画像表示装置は、このサーバーから送信された作品を受信する。したがって、サーバー上で画像処理をした作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができるので、抽出作業が不要になり、簡単に画像配信できる効果を奏することなる。
【0082】
しかして、請求項1記載の発明に基づく実施形態によれば、画像配信システムにおいて、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信サーバーを含み、前記サーバーは、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段とを具備することを特徴とする画像配信システムを提供するので、サーバー上の作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができる。
【0083】
請求項2の記載の発明に基づく実施の形態によれば、画像配信システムにおいて、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信サーバーを含み、前記サーバーは、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段とを具備したことを特徴とする画像配信システムを提供するので、サーバー上で画像処理をした作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができる。
【0084】
請求項3の記載の発明に基づく実施の形態によれば、会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信システムであって、画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、前記アップロードされた画像を前記サーバー上で画像処理する画像処理手段と、前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能にサーバー上で公開する公開手段と、前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段とを具備したことを特徴とする画像サービスシステムを提供するので、会員制コミュニケーションサービス(ソーシャル・ネットワーク・サービス等)において、サーバー上で画像処理をした作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができる。
【0085】
請求項4の記載の発明に基づく実施の形態によれば、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーであって、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段とを具備することを特徴とする画像配信サーバーを提供するので、サーバー上の作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができる。
【0086】
請求項5の記載の発明に基づく実施の形態によれば、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーであって、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段と、を具備することを特徴とする画像配信サーバーを提供するので、サーバー上で画像処理をした作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができる。
【0087】
請求項6の記載の発明に基づく実施の形態によれば、会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信サーバーであって、画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、前記アップロードされた画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能に公開する公開手段と、前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段とを具備したことを特徴とする画像配信サーバーを提供するので、会員制コミュニケーションサービス(ソーシャル・ネットワーク・サービス等)において、サーバー上で画像処理をした作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができる。
【0088】
請求項7の記載の発明に基づく実施の形態によれば、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段として機能させることを特徴とするプログラムを提供するので、サーバー上の作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができる。
【0089】
請求項8の記載の発明に基づく実施の形態によれば、ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段として機能させることを特徴とするプログラムを提供するので、サーバー上で画像処理をした作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができる。
【0090】
請求項9の記載の発明に基づく実施の形態によれば、会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、前記アップロードされた画像を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能に公開する公開手段と、前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段として機能させることを特徴とするプログラムを提供するので、会員制コミュニケーションサービス(ソーシャル・ネットワーク・サービス等)において、サーバー上で画像処理をした作品の中から、送りたい相手に適した作品を自動抽出して自動配信することができるので、抽出作業が不要になり、簡単に画像配信できる効果を奏する。
【符号の説明】
【0091】
1 画像表示装置
2 本体
3 液晶表示パネル
5 タッチパネル
8 撮像素子
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 内部メモリ
16 表示制御部
17 キー入力制御部
18 メモリカードインターフェース
19 撮像制御部
20 GPS制御部
30 通信制御部
31 電話回線
32 無線LAN
33 アドレス帳
40 センサ
60 メモリカード
70 電源制御部
71 主電源
72 待機電源
81 電源プラグ
100 顔認識エンジン
101 ユーザーID
102 ポイント
103 アップロード画像エリア
104 作品バッファ
105 ダウンロード画像エリア
106 絵画変換作品
106 絵画変換画像作品
107 オブジェクト
107 オブジェクト作品
108 前記背景画像
108 背景画像作品
109 合成画像作品
110 素材バンク
111 タグ記憶部
112 処理部
112.113 前記各処理部
113 合成処理部
114 絵画変換処理部
115 パラメータテーブル
116 タグ処理部
117 CPU
118 バッファメモリ
119 抽出エリア
120 送信エリア
300 反応ログメモリ
400 環境情報エンジン
450 処理エンジン
500 インターネット
520 ネットワークサービスサイト
521 認証サーバー
522 メールサーバー
523 課金サーバー
524 コンテンツサーバー
525 絵画変換サーバー
526 環境情報サーバー
530 画像サービスサイト
A 会員エリア
B 共通エリア
C プログラムエリア
D 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像配信システムにおいて、
ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信サーバーを含み、
前記サーバーは、
前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、
前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、
前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、
前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段と、
を具備することを特徴とする画像配信システム。
【請求項2】
画像配信システムにおいて、
ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信サーバーを含み、
前記サーバーは、
前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、
前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、
前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、
前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段と、
を具備したことを特徴とする画像配信システム。
【請求項3】
会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信システムであって、
画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、
前記アップロードされた画像を前記サーバー上で画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能にサーバー上で公開する公開手段と、
前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、
前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段と
を具備したことを特徴とする画像サービスシステム。
【請求項4】
ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーであって、
前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、
前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、
前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、
前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段と、
を具備することを特徴とする画像配信サーバー。
【請求項5】
ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーであって、
前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、
前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、
前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、
前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段と、
を具備することを特徴とする画像配信サーバー。
【請求項6】
会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信サーバーであって、
画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、
前記アップロードされた画像を画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能に公開する公開手段と、
前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、
前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段と
を具備したことを特徴とする画像配信サーバー。
【請求項7】
ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、
前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、
前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、
前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像処理された画像を該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第1の転送手段と、
前記第3の記憶エリアに転送された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に送信するとともに、該サーバー内の第3の記憶エリアに転送する第2の転送手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
ネットワークを介して第1の画像表示装置及び第2の画像表示装置と接続される画像配信システムにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、
前記第1の画像表示装置から受信した複数の画像を保存する第1の記憶エリアと、
前記第1の記憶エリアに保存されている画像を画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段により画像処理された画像を複数記憶する第2の記憶エリアと、
前記第2の記憶エリアに記憶された画像処理された画像の中から所定の条件を満たす画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された画像処理された画像に付加情報を付加する情報付加手段と、
前記情報付加手段により付加情報が付加された画像処理された画像を、所定のタイミングで前記第2の画像表示装置に配信する配信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
会員制ソーシャル・ネットワーク・サービスサイトにおける画像配信サーバーが有するコンピュータを、
画像を会員の端末から当該サービスサイトのサーバーにアップロードさせるアップロード手段と、
前記アップロードされた画像を画像処理する画像処理手段と、
前記画像処理された処理画像を第三者が閲覧可能に公開する公開手段と、
前記公開された処理画像に価値情報を与える価値付加手段と、
前記付加された価値情報が所定条件以上の処理画像を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された処理画像を所定の送信先に送信する送信手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−215926(P2012−215926A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78899(P2011−78899)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】