説明

画面作成装置及び画面作成プログラム

【課題】データ入力画面に配置された複数の画面部品の配置間隔を算出するに要する手間と時間を簡略化でき、画面作成作業の効率を高めることができる画面作成装置及び画面作成プログラムを提供すること。
【解決手段】一実施形態の画面作成装置は、データ入力画面に配置する各画面部品の座標位置,各画面部品の幅及び高さを含む表示属性に関する情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された情報に基づき各画面部品を配置したデータ入力画面を表示する画面表示手段と、この画面表示手段により表示されたデータ入力画面に配置された各画面部品の中からいずれか1つの画面部品の指定を受付ける部品受付手段と、この部品受付手段が指定を受付けた画面部品と他の画面部品との配置間隔を算出する間隔算出手段と、この間隔算出手段により算出された配置間隔を前記データ入力画面に表示する配置間隔表示手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータシステムのデータ入力画面を作成する画面作成装置、及びコンピュータ上での前記データ入力画面作成機能を実現させるための画面作成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータシステム上で動作するアプリケーションプログラムの使用に際してデータ入力を伴う場合、そのデータ入力方法としては、ディスプレイに所定のデータ入力画面を表示させ、キーボード等の入力装置によって当該入力画面上に入力されたデータを取込む方法が一般的である。そして、このようなデータ入力方法を実現するためには、アプリケーションプログラムを開発する際に所望のデータ入力画面を作成する必要がある。通常、データ入力画面は、ベース画面上にエディットボックス,ボタン等の各種の画面部品を適宜配置することによって作成される。
【0003】
従来、この種のデータ入力画面を作成する場合において、プログラム開発者の画面設計に要する時間や労力を抑制する方法は、種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006―99545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ある画面部品と周囲の画面部品との配置間隔を調整するためには、配置位置を変更しようとする画面部品と周囲の画面部品との配置間隔を把握する必要がある。このためプログラム開発者は、例えば画面部品の各種設定情報が閲覧可能なプロパティ設定画面を開き、そこから調整しようとする画面部品のデータ入力画面上における配置位置,幅及び高さの設定情報を取得し、さらに他の画面部品についても同様に各設定情報を取得した上で配置間隔を算出していた。
【0006】
このように、従来はデータ入力画面上に配置された各画面部品の設定情報を表示させ、プログラム開発者自身が各画面部品の配置間隔を比較算出していたので、比較対照となる部品数が増加すればするほど手間と時間がかかり、画面作成作業の効率を低下させるという問題が生じていた。
【0007】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的は、データ入力画面に配置された複数の画面部品の配置間隔を算出するに要する手間と時間を簡略化でき、画面作成作業の効率を高めることができる画面作成装置及び画面作成プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画面作成装置は、各種の画面部品を有するデータ入力画面を作成する画面作成装置において、データ入力画面に配置する各画面部品の座標位置,各画面部品の幅及び高さを含む表示属性に関する情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記表示属性に関する情報に基づき前記各画面部品を配置したデータ入力画面を表示する画面表示手段と、この画面表示手段により表示されたデータ入力画面に配置された各画面部品の中からいずれか1つの画面部品の指定を受付ける部品受付手段と、この部品受付手段が指定を受付けた画面部品と他の画面部品との配置間隔を算出する間隔算出手段と、この間隔算出手段により算出された配置間隔を前記データ入力画面に表示する配置間隔表示手段とを備えたものである。
【0009】
また、本発明の画面作成プログラムは、コンピュータ上で動作し、前記データ入力画面面に配置する各画面部品の座標位置,各画面部品の幅及び高さを含む表示属性に関する情報を所定の記憶部に記憶させる機能と、前記記憶部に記憶された前記表示属性に関する情報に基づき前記各画面部品を配置したデータ入力画面を所定の表示部に表示させる機能と、前記表示部に表示されたデータ入力画面に配置された各画面部品の中から、所定の入力部からの入力によるいずれか1つの画面部品の指定を受付ける機能と、前記入力部からの入力により指定を受付けた画面部品と他の画面部品との配置間隔を算出する機能と、この機能により算出した配置間隔を前記データ入力画面に表示させる機能と、算出した前記配置間隔を前記表示部に表示させる機能とを実現させるものである。
【発明の効果】
【0010】
かかる手段を講じた本発明によれば、データ入力画面に配置された複数の画面部品の配置間隔を算出するに要する手間と時間を簡略化でき、画面作成作業の効率を高めることができる画面作成装置及び画面作成プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施の形態である画面作成装置の要部構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態におけるデータ入力画面の一例を示す模式図。
【図3】図2のデータ入力画面を構成する各種画面部品の配置及び名称を示す模式図。
【図4】図2のデータ入力画面に対応した画面情報ファイルの主要なデータ構造を示す模式図。
【図5】同実施の形態において、プログラム実行部で画面作成プログラムを実行したときの主要な動作手順を示す流れ図。
【図6】同実施の形態において、表示部に表示された選択メニューの一例を示す模式図。
【図7】同実施の形態において、選択された画面部品の配置間隔を算出する際の手順を説明するための図。
【図8】同実施の形態における画面配置間隔を表示した編集画面の一例を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は、コンピュータシステムのデータ入力画面を作成する画面作成装置1の要部構成を示すブロック図である。画面作成装置1は、CPU(Central Processing unit)を主体としてコンピュータを構成する制御部10と、主記憶部11,補助記憶部12,プログラム実行部13,入力部14及び表示部15とをアドレスバス,データバス等のバスライン18で接続して構成されている。
【0013】
主記憶部11は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)で構成されている。RAM領域には、画面情報バッファ16としてのエリアが確保されている。
【0014】
補助記憶部12は、ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の大容量記憶媒体とそのドライブ装置とによって構成されている。補助記憶部12には、画面作成プログラム等の種々のプログラムデータが保存されたプログラムファイルの他、データ入力画面毎に形成され、その画面上に配置された各画面部品の位置,サイズ等の表示属性に関する情報を格納してなる整数n(n≧1)個の画面情報ファイル17(17-1〜17-n)等が記憶されている。
【0015】
プログラム実行部13は、プログラムファイルに保存されたプログラムを実行する。入力部14は、キーボード,マウス等のコンピュータ用の入力デバイスとして機能するものである。表示部15は、液晶ディスプレイ,CRTディスプレイ等のコンピュータ用の表示デバイスとして機能するものである。
【0016】
図2は、本実施の形態の画面作成装置1で作成されるデータ入力画面の一例である。
データ入力画面20aには、「年月日」を入力するヘッダ部21、「得意先名」を入力するヘッダ部22、5行分の「商品名」,「数量」,「単価」及び「金額」の各入力欄からなる明細部23、明細入力の終了を宣言する「締め」及びプログラムの終了を宣言する「終了」の各ボタンが配置されたボタン部24とから構成されている。
【0017】
図3は、図2に示したデータ入力画面20aの各種画面部品に設定された名称を編集するための編集画面20bの一例である。
この編集画面20bにおいて、ヘッダ部21は、項目タイトルを編集するためのラベルボックスLabel1及びこの項目タイトルについてのテキストデータを編集するためのエディットボックスEdit1から構成されており、同様にヘッダ部22は、項目タイトルを編集するためのラベルボックスLabel2及びこの項目タイトルについてのテキストデータを編集するためのエディットボックスEdit2から構成されている。
【0018】
明細部23は、項目タイトルを編集するためのラベルボックスLabel3,Label4,Label5,Label6及びこれら項目タイトルについてのテキストデータを編集するためのエディットボックスEdit11〜Edit15,Edit21〜Edit25,Edit31〜Edit35,Edit41〜Edit45から構成されている。
ボタン部24は、コマンドボタンButton1と、コマンドボタンButton2とから構成されている。
【0019】
因みに、各エディットボックスは、コンピュータシステムの入力デバイスであるキーボードのテキストキー入力等を受付けるものであり、各コマンドボタンは、同じくコンピュータシステムの入力デバイスであるマウスのクリック入力等を受付けるものである。
【0020】
図4は、図2に示したデータ入力画面20a及び図3に示した編集画面20bに対応する画面情報ファイル17の主要なデータ構造例である。
画面情報ファイル17には、図3に示した編集画面20bを構成する全ての画面部品数について1からの連続番号(「No.」)を付し、各画面部品の画面部品名,画面部品種別,位置情報(X座標,Y座標),幅,高さ,テキストデータ及びその他の情報(背景色,文字フォント等)が記憶されている。なお、位置情報,幅及び高さは編集画面上のピクセル数にて表示される。
【0021】
ここで、画面部名は、各画面部品にそれぞれ付されたユニークな名称(Label1,Edit1,Button1等)である。画面部品種別は、対応する画面部品の種類(ラベルボックス,エディットボックス,コマンドボタン等)である。X座標及びY座標は、対応する画面部品の編集画面20b上の位置座標である。幅及び高さは、対応する画面部品の表示サイズである。テキストデータは、各画面部品に対して入力された文字列(年月日,商品名,締め等)若しくは数値である。
【0022】
次に、本実施の形態における画面作成装置1の主要な動作手順について、図2に示したデータ入力画面20aを作成(編集・確認)する場合を例に図5の流れ図を用いて説明する。なお、この動作は、前記プログラム実行部13において前記画面作成プログラムが実行されることによって制御されるものである。
【0023】
先ず、ユーザからの指示等により前記画面作成プログラムが起動すると、制御部10は、ST(ステップ)1として初期化処理を行う。具体的には、主記憶部11,プログラム実行部13,入力部14及び表示部15を初期化する。
【0024】
初期化を終了すると、制御部10は、ST2として、補助記憶部12に記憶されている各画面情報ファイル17-1〜17-nのなかからいずれか1つの画面情報ファイル17-i(1≦i≦n)の読出しが指令されるのを待機する。ここで、入力部14を介していずれか1つの画面情報ファイル17が選択され、その読出しが指令されたならば、制御部10は、ST3として補助記憶部12からその画面情報ファイル17を読み出し、画面情報バッファ16に格納する(ファイル読出し手段)。そして、ST4としてこの画面情報バッファ16内の画面情報ファイル17に記憶されたデータに基づき、表示部15に編集画面20bを表示させる(画面表示手段)。
【0025】
今、図4に示した画面情報ファイル17の読出しが指令されたとする。この場合、表示部15には、図3に示す如く、ベース画面上に、ラベルボックスLabel1〜Label6,エディットボックスEdit1,Edit2,Edit11〜Edit15,Edit21〜Edit25,Edit31〜Edit35,Edit41〜Edit45及びコマンドボタンButton1,Button2の各画面部品が、それぞれヘッダ部21,22,明細部23及びボタン部24を形成するように配置された編集画面20bが表示される。
【0026】
しかる後、制御部10は、ST5として入力受付状態となる。この場合の入力としては、表示中の編集画面20bに対する編集入力と、この編集画面20bを構成する画面部品のうちいずれか1つの画面部品に対する部品選択と、選択された画面部品と周辺の画面部品との配置間隔を表示する配置間隔表示モードの設定変更と、画面作成業務の終了入力とがある。制御部10は、入力部14を介していずれかの入力があると、ST6としてその入力内容を判定する。
【0027】
ここで、入力内容が編集入力であった場合には、制御部10は、ST7として編集画面20bの編集処理を実行する。この編集処理には、ベース画面上に各種の画面部品を貼り付けて配置する処理、ベース画面上の画面部品を移動,削除またはコピーする処理、画面部品毎に合わせ位置,文字色,背景色,文字サイズ,文字修飾を設定する処理等が含まれる。この編集処理は、入力部14からの入力に基づいて行われ、その編集処理に応じて、画面情報バッファ16内の画面情報ファイル17を更新する。編集処理を終了すると、制御部10は、ST5に戻り、次の入力を受付ける。
【0028】
また、制御部10は、ST5の入力受付状態において、所定の入力を入力部14から受付けると、例えば図6に示すような選択メニュー30を表示する。この選択メニュー30は、画面情報ファイル17の読出し及び記憶やその他各種設定の選択に供せられるもので、配置間隔表示なる項目を含む。この項目は、表示部15に表示されているポインタを入力部14からの入力により操作して、適用,不適用を選択可能となるように表示される(選択手段)。配置間隔表示が適用に選択された場合、配置間隔を表示する配置間隔モードが有効となり、ST5の入力受付けにて部品選択を受付けたときには後述のST11〜ST13の処理が実行される。
【0029】
制御部10は、ST8としてこの適用,不適用の選択を待機する。このとき、編集画面20bの選択された画面部品の1つが選択されており、配置間隔表示がなされている状態で不適用の選択がされた場合には、ST9としてその配置間隔表示を消去する。その後、制御部10は、ST5に戻り、次の入力を受付ける。
【0030】
また、制御部10は、ST5の入力受付状態において、表示部15に表示された編集画面20bを構成する各種画面部品の中からいずれか1つの画面部品が指定されるのを受付けている(部品受付手段)。そして、例えば入力部14の操作により表示部15に表示されているポインタがいずれかの画面部品上で操作入力されると、その画面部品が指定されたものとみなす。
【0031】
このとき、制御部10は、ST10として前記配置間隔表示モードの適用が有効であるか否かを判断する。配置間隔表示モードの設定が有効である場合、各画面部品のどれかに配置間隔表示がなされていれば、ST11としてその配置間隔表示を消去する。そして、ST12として選択された画面部品と周囲の画面部品との配置間隔を算出する(間隔算出手段)。
【0032】
ここで、図7を用いてST12の処理にて制御部10が選択された画面部品から他の画面部品までの配置間隔を算出する手順について説明する。
この配置間隔は、選択された画面部品の4隅(左上,左下,右上,右下)から特定の方向に走査したとき初めに現れる画面部品までの距離を、画面情報ファイル17に記憶された各画面部品のX座標,Y座標,幅,高さを用いて算出する。
【0033】
具体的には以下の通りである。
選択された画面部品の左上隅については、先ず画面部品の左上隅から画面左側水平方向(矢印40の指す方向)に走査し、初めにこのライン上に現れる画面部品までの間隔X1を算出する。次に、画面部品の左上隅から画面上側垂直方向(矢印41の方向)に走査し、初めにこのライン上に現れる画面部品までの間隔Y1を算出する。
【0034】
選択された画面部品の左下隅については、先ず画面部品の左下隅から画面左側水平方向(矢印42の指す方向)に走査し、初めにこのライン上に現れる画面部品までの間隔X2を算出する。次に、画面部品の左下隅から画面下側垂直方向(矢印43の方向)に走査し、初めにこのライン上に現れる画面部品までの間隔Y2を算出する。
【0035】
選択された画面部品の右上隅については、先ず画面部品の右上隅から画面右側水平方向(矢印44の指す方向)に走査し、初めにこのライン上に現れる画面部品までの間隔X3を算出する。次に、画面部品の右上から画面上側垂直方向(矢印45の方向)に走査し、初めにこのライン上に現れる画面部品までの間隔Y3を算出する。
【0036】
選択された画面部品の右下隅については、先ず画面部品の右下端から画面右側水平方向(矢印46の指す方向)に走査し、初めにこのライン上に現れる画面部品までの間隔X4を算出する。次に、画面部品の右下から画面下側垂直方向(矢印47の方向)に走査し、初めにこのライン上に現れる画面部品までの間隔Y4を算出する。
【0037】
ただし、各走査ライン上に画面部品が配置されていない場合、間隔X1〜X4及び間隔Y1〜Y4には、各走査ラインが交わる編集画面20bの画面端までの間隔を用いるものとする。
今、図3に示した編集画面20bのラベルボックスLabel1が選択されたとき、図4に示す画面情報ファイル17を参照して上記のように間隔X1〜X4及び間隔Y1〜Y4を算出すれば、間隔X1=24,間隔Y1=20,間隔X2=24,間隔Y2=2,間隔X3=0,間隔Y3=20,間隔X4=0,間隔Y4=2となる。
【0038】
ここで、制御部10は、ST13としてこのように算出した間隔X1〜X4及び間隔Y1〜Y4を編集画面20bに表示する(配置間隔表示手段)。
図8は、図3に示した画面情報ファイルに基づいて画面配置間隔を表示した編集画面20bの一例である。選択されたラベルボックスLabel1には選択状態を示すマーク(黒四角)が表示され、左上隅に「X1,Y1」すなわち「24,20」、左下隅に「X2,Y2」すなわち「24,2」、右上隅に「X3,Y3」すなわち「0,20」、右下隅に「X4,Y4」すなわち「0,2」が表示される。また、各間隔の測定区間が破線で示される。
【0039】
上記のような配置間隔表示がなされた後、制御部10は、ST5に戻り、次の入力を受付ける。
【0040】
ここで、ST5の入力受付状態においてこのプログラムの終了入力を受付けている。そして、例えば入力部14の操作により終了入力を受付けると、制御部10は、ST14として画面情報バッファ16内の画面情報ファイル17を補助記憶部12に保存する。しかる後、制御部10は、ST15として主記憶部11,プログラム実行部13,入力部14及び表示部15の終了処理を行う。以上で画面作成プログラムが終了する。
【0041】
このように、本実施の形態によれば、何れかの画面部品が選択されるとその画面部品と他の画面部品との配置間隔が算出され、編集画面20b上に表示される。これにより、画面レイアウトを作成する際に各画面部品の設定情報を個別に確認し配置間隔をプログラム開発者自身で算出する必要がなくなるので、その手間と時間を簡略化でき、画面作成作業の効率を高めることができる。さらに、配置間隔の算出及び表示を行うか否かは、編集画面20bに表示される選択メニュー30を用いて選択可能である。
【0042】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0043】
例えば、本実施の形態では補助記憶部12に画面作成プログラムが予め記憶されているものとして説明をしたが、これに限らず画面作成プログラムをネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0044】
また、本実施の形態では選択された画面部品の4隅全てについて配置間隔の算出及び表示を行うとしたが、少なくとも1隅について配置間隔の算出及び表示が行われるものとしてもよい。
【0045】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発
明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除し
てもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【0046】
この出願当初の特許請求の範囲に記載された各発明を以下に付記する。
【0047】
[1]ベース画面上に各種の画面部品を配置してコンピュータシステムのデータ入力画面を作成する画面作成装置において、前記データ入力画面毎に形成され、その画面上に配置された各画面部品の位置,サイズ等の表示属性に関する情報を格納してなる画面情報ファイルを記憶する記憶部と、前記記憶部から任意のデータ入力画面の画面情報ファイルを読み出すファイル読出し手段と、このファイル読出し手段により読み出された画面情報ファイルの情報に基づきデータ入力画面を表示する画面表示手段と、この画面表示手段により表示されたデータ入力画面を構成する画面部品の中からいずれか1つの画面部品が指定されるのを受付ける部品受付手段と、この部品受付手段が指定を受付けた画面部品と他の画面部品との配置間隔を算出する間隔算出手段と、この間隔算出手段により算出された配置間隔を前記データ入力画面に表示する配置間隔表示手段と、を具備したことを特徴とする画面作成装置。
【0048】
[2]前記間隔算出手段により配置間隔を算出するか否かを選択可能に表示する選択手段、をさらに具備し、この選択手段にて配置間隔を算出するとの選択がなされたとき、前記間隔算出手段による配置間隔の算出及び前記配置間隔表示手段による配置間隔の表示を行う、ことを特徴とする上記[1]記載の画面作成装置。
【0049】
[3]前記間隔算出手段は、前記部品受付手段が指定を受付けた画面部品の4隅から最も近くに配置された水平方向及び垂直方向の画面部品までの間隔を算出することを特徴とする上記[1]又は[2]記載の画面作成装置。
【0050】
[4]コンピュータ上で動作し、ベース画面上に各種の画面部品を配置してコンピュータシステムのデータ入力画面を作成する画面作成プログラムであって、前記コンピュータに、前記データ入力画面毎にその画面上に配置された各画面部品の位置,サイズ等の表示属性に関する情報を格納してなる画面情報ファイルを形成し当該コンピュータに接続された記憶部に記憶させる機能と、前記記憶部から任意のデータ入力画面の画面情報ファイルを読み出す機能と、前記記憶部から読み出された画面情報ファイルの情報に基づき当該コンピュータに接続された表示部にデータ入力画面を表示させる機能と、前記表示部に表示されたデータ入力画面を構成する画面部品の中から当該コンピュータに接続された入力部からの入力によりいずれか1つの画面部品が指定されるのを受付ける機能と、前記入力部からの入力により指定を受付けた画面部品と他の画面部品との配置間隔を算出する機能と、この機能により算出した配置間隔を前記データ入力画面に表示させる機能と、を実現させるための画面作成プログラム。
【0051】
[5]前記コンピュータに、前記表示部に前記配置間隔を算出するか否かを選択可能に表示する機能、をさらに実現させ、前記入力部からの入力により前記配置間隔を算出するとの選択を受付けたとき、前記配置間隔を算出し、前記表示部に前記配置間隔を表示させることを特徴とする上記[4]記載の画面作成プログラム。
【0052】
[6]前記配置間隔を算出する機能は、入力部からの入力により指定を受付けた画面部品の4隅から最も近くに配置された水平方向及び垂直方向の画面部品までの間隔を算出することを特徴とする上記[4]又は[5]記載の画面作成プログラム。
【符号の説明】
【0053】
1…画面作成装置、10…制御部、11…主記憶部、12…補助記憶部、13…プログラム実行部、14…入力部、15…表示部、16…画面情報バッファ、17…画面情報ファイル、18…バスライン、20a…データ入力画面、20b…編集画面、20…データ入力画面、21…ヘッダ部、21,22…ヘッダ部、23…明細部、24…ボタン部、30…選択メニュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の画面部品を有するデータ入力画面を作成する画面作成装置において、
データ入力画面に配置する各画面部品の座標位置,各画面部品の幅及び高さを含む表示属性に関する情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記表示属性に関する情報に基づき前記各画面部品を配置したデータ入力画面を表示する画面表示手段と、
この画面表示手段により表示されたデータ入力画面に配置された各画面部品の中からいずれか1つの画面部品の指定を受付ける部品受付手段と、
この部品受付手段が指定を受付けた画面部品と他の画面部品との配置間隔を算出する間隔算出手段と、
この間隔算出手段により算出された配置間隔を前記データ入力画面に表示する配置間隔表示手段と、
を具備したことを特徴とする画面作成装置。
【請求項2】
前記間隔算出手段により配置間隔を算出するか否かを選択可能に表示する選択手段、をさらに具備し、
この選択手段にて配置間隔を算出するとの選択がなされたとき、前記間隔算出手段による配置間隔の算出及び前記配置間隔表示手段による配置間隔の表示を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の画面作成装置。
【請求項3】
前記間隔算出手段は、前記部品受付手段が指定を受付けた画面部品の4隅から最も近くに配置された水平方向及び垂直方向の画面部品までの間隔を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の画面作成装置。
【請求項4】
コンピュータ上で動作し、各種の画面部品を有するデータ入力画面を作成する画面作成プログラムであって、
前記コンピュータに、
データ入力画面に配置する各画面部品の座標位置,各画面部品の幅及び高さを含む表示属性に関する情報を所定の記憶部に記憶させる機能と、
前記記憶部に記憶された前記表示属性に関する情報に基づき前記各画面部品を配置したデータ入力画面を所定の表示部に表示させる機能と、
前記表示部に表示されたデータ入力画面に配置された各画面部品の中から、所定の入力部からの入力によるいずれか1つの画面部品の指定を受付ける機能と、
前記入力部からの入力により指定を受付けた画面部品と他の画面部品との配置間隔を算出する機能と、
この機能により算出した配置間隔を前記データ入力画面に表示させる機能と、
を実現させるための画面作成プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータに、
前記表示部に前記配置間隔を算出するか否かを選択可能に表示する機能、をさらに実現させ、
前記入力部からの入力により前記配置間隔を算出するとの選択を受付けたとき、前記配置間隔を算出し、前記表示部に前記配置間隔を表示させることを特徴とする請求項4記載の画面作成プログラム。
【請求項6】
前記配置間隔を算出する機能は、前記入力部からの入力により指定を受付けた画面部品の4隅から最も近くに配置された水平方向及び垂直方向の画面部品までの間隔を算出することを特徴とする請求項4又は5記載の画面作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−129163(P2011−129163A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−68653(P2011−68653)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【分割の表示】特願2007−218620(P2007−218620)の分割
【原出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】