説明

画面生成装置、画面生成方法および画面生成プログラム

【課題】あるメッセージについて、一連の投稿における位置づけとメッセージ内容の意味を理解し易くする画面生成装置、画面生成方法および画面生成プログラムを提供する。
【解決手段】メッセージを配置した画面を生成する画面生成装置101であって、画面上でのメッセージの配置が変更された時刻、およびその時刻におけるメッセージの配置を記憶する履歴記憶ユニット220と、メッセージごとに属性情報を記憶するメッセージ情報記憶ユニット230と、ユーザにより選択されたメッセージの時刻情報に基づいてメッセージを配置し、選択されたメッセージの属性情報と同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成する画面生成ユニット250とを備える。これにより、過去のメッセージの配置において同じ属性を持つメッセージが画面上に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージの表示画面を生成する画面生成装置、画面生成方法および画面生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
Web上では、投稿されたメッセージを閲覧可能にする電子掲示板サービスが存在し、その表示は多岐にわたっている。特にメッセージの意味を理解するためには、全体的な投稿の流れを参照する要求が生じ、メッセージの表示には、単純に時系列に並べるものなどが多い。
【0003】
一方、過去のPCのデスクトップ上の情報を復元するタイムマシンコンピューティングと呼ばれる技術を用いた装置が知られている(たとえば、特許文献1および非特許文献1参照)。この装置は、ユーザのPC利用時に、デスクトップに置いたファイル情報やアイコンの画面上の位置情報をデータベースに記憶し、ユーザが復元したい時刻を設定すると、設定された時刻のデスクトップ情報をデータベースから取得し、デスクトップ上に復元する。その結果、デスクトップの状態と時刻とが関連づけられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−209658号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】暦本純一,“TIME-MACHINE COMPUTING:時間指向インタフェースの提案”,インタラクティブシステムとソフトウェア VII,近代科学社,1999.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、日々の使用により表示が変化するデスクトップ上の情報を有効に利用するためには、ある時刻における表示を利用することが有効である。しかし、タイムマシンコンピューティングをメッセージの配列に応用し、ある時刻におけるメッセージの配列を表示するとなると、メッセージが投稿された時間的順序だけでは十分にメッセージを理解することができない場合がある。メールなどのメッセージ間には、親子関係が存在する。たとえば、Aというメッセージに対して、Bというメッセージを返す処理を行えば、Aのメッセージが親となり、BのメッセージがAのメッセージの子のメッセージとなる。メッセージを理解するためには、メッセージ相互の親子関係を理解することが重要である。その他、一連のメッセージを同じ件名で把握したい場合や、同じ発信者で把握したい場合もある。
【0007】
先行技術文献に記載の技術は、ある時刻のデスクトップのファイルを表示するが、ファイルの表示を理解しようとするとき親子関係等の属性情報が必要とされない。そして、非特許文献1記載の技術では、ある時刻の表示状態を再現できるが、メッセージが有するような親子関係等の属性情報を表示することはできない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、あるメッセージについて、一連の投稿における位置づけとメッセージ内容の意味を理解し易くする画面生成装置、画面生成方法および画面生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記の目的を達成するため、本発明の画面生成装置は、メッセージを配置した画面を生成する画面生成装置であって、前記画面上でのメッセージの配置が変更された時刻、およびその時刻におけるメッセージの配置を記憶する履歴記憶ユニットと、メッセージごとに属性情報を記憶するメッセージ情報記憶ユニットと、ユーザにより選択されたメッセージの時刻情報に基づいてメッセージを配置し、前記選択されたメッセージの属性情報と同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成する画面生成ユニットと、を備えることを特徴としている。
【0010】
このように本発明の画面生成装置は、選択されたメッセージの特定時刻のメッセージ配置を再現し、選択されたメッセージと同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成する。これにより、過去のメッセージの配置において同じ属性を持つメッセージが画面上に表示されるため、ユーザは、あるメッセージについて、一連の投稿における位置づけとメッセージ内容の意味を理解し易くなる。
【0011】
(2)また、本発明の画面生成装置は、前記画面生成ユニットが、前記選択されたメッセージの時刻情報に基づいて、メッセージを属性情報ごとに集合させて配置することを特徴としている。このように、メッセージが属性情報ごとに集合されて表示されるため、ユーザはメッセージの関連性を容易に把握することができる。
【0012】
(3)また、本発明の画面生成装置は、前記画面生成ユニットが、前記各メッセージの時刻情報に基づいて、前記メッセージを画面奥行き方向に時系列で重ねて配置することを特徴としている。これにより、メッセージ投稿時におけるメッセージ間の時系列を把握し易くなる。
【0013】
(4)また、本発明の画面生成装置は、前記メッセージ情報記憶ユニットが、メッセージごとにそのメッセージのスレッドを特定するスレッド情報を記憶し、前記画面生成ユニットは、前記記憶されたスレッド情報に基づいて、前記選択されたメッセージと同じスレッドに属するメッセージを特別な態様で表示した画面を生成することを特徴としている。これにより、ユーザは、メッセージ投稿時におけるメッセージ間の親子関係を把握し易くなる。特に親子関係を把握し易くするため、メッセージ特有の相関関係が明確になる。
【0014】
(5)また、本発明の画面生成装置は、前記画面生成ユニットが、指定可能に受信メッセージを表示した受信メッセージ領域と、前記受信メッセージのうちユーザにより指定されたメッセージを表示した指定メッセージ領域とに区分してメッセージを配置することを特徴としている。これにより、受信したメッセージの中から指定されたメッセージのみを指定メッセージ領域に表示し、メッセージ間の関係性を表示し易くすることができる。
【0015】
(6)また、本発明の画面生成装置は、メッセージを配置した画面を生成する画面生成装置を用いて行う画面生成方法であって、前記画面上でのメッセージの配置が変更された時刻、およびその時刻におけるメッセージの配置を記憶させるステップと、ユーザにより選択されたメッセージの時刻情報に基づいてメッセージを配置するステップと、前記選択されたメッセージの属性情報と同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成するステップと、を含むことを特徴としている。これにより、過去のメッセージの配置において同じ属性を持つメッセージが画面上に明示されるため、ユーザは、あるメッセージについて、一連の投稿における位置づけとメッセージ内容の意味を理解し易くなる。
【0016】
(7)また、本発明の画面生成装置は、メッセージを配置した画面を生成する画面生成装置に実行させる画面生成プログラムであって、前記画面上でのメッセージの配置が変更された時刻、およびその時刻におけるメッセージの配置を記憶させる処理と、ユーザにより選択されたメッセージの時刻情報に基づいてメッセージを配置する処理と、前記選択されたメッセージの属性情報と同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成する処理と、を含むことを特徴としている。これにより、過去のメッセージの配置において同じ属性を持つメッセージが画面上に明示されるため、ユーザは、あるメッセージについて、一連の投稿における位置づけとメッセージ内容の意味を理解し易くなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、過去のメッセージの配置において同じ属性を持つメッセージが画面上に表示されるため、ユーザは、あるメッセージについて、一連の投稿における位置づけとメッセージ内容の意味を理解し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】画面生成システムの構成の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の画面生成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】画面生成ユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の画面生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】受信したメッセージの一例を示す図である。
【図6】メッセージ情報のテーブルの一例を示す図である。
【図7】画面状態のデータを示すテーブルの一例である。
【図8】スレッドとメッセージの対応を概念的に示すテーブルの一例である。
【図9】本発明の画面生成装置により生成された画面例である。
【図10】受信メッセージ領域の画面例を示す図である。
【図11】指定メッセージ領域の画面例を示す図である。
【図12】受信メッセージ領域のメッセージ選択時の画面例を示す図である。
【図13】指定メッセージ領域のメッセージ選択時の画面例を示す図である。
【図14】スレッドごとのメッセージの関係を概念的に示す図である。
【図15】メッセージが選択された時の画面例を示す図である。
【図16】メッセージが選択された時の画面例を示す図である。
【図17】メッセージが選択された時の画面例を示す図である。
【図18】本発明の画面生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図19】スレッド毎にメッセージを表示する画面例を示す図である。
【図20】件名(Title)毎にメッセージを表示する画面例を示す図である。
【図21】メッセージ送信者毎にメッセージを表示する画面例を示す図である。
【図22】コンテンツ毎にメッセージを表示する画面例を示す図である。
【図23】端末の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の画面生成装置の構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
【0020】
[実施形態1]
図1は、画面生成システム100の構成の一例を示す模式図である。図1に示すように、画面生成システム100は、画面生成装置101、サーバ102、モニタ103、リモコン105および端末104から構成されている。
【0021】
画面生成装置101は、メッセージを配置した画面を生成する装置である。画面生成装置101は、メールアカウントを所有し、サーバ102(メールサーバ)からメッセージデータを受信する機能を有する。また、受信したメッセージから選択したメッセージを貼り付ける掲示板のようなアプリケーション(以下、掲示板アプリ)を有し、掲示板アプリの表示画面レイアウトの生成処理を行い、htmlなどで画面表示できるブラウザを有するテレビやPCなどのモニタ103に画面レイアウトデータをhttpなどのプロトコルで送信することができる。なお、画面生成装置101は、画面レイアウトから表示画面生成処理を行うことができ、テレビやPCなどのモニタ103と画面生成装置101間に映像伝送ケーブルを接続し、映像信号を送信してもよい。また、画面生成装置101は、モニタ103に組み込まれていてもよい。
【0022】
ユーザは、携帯電話機やPCなどの端末104を操作し、メッセージ(たとえば、電子メール)を生成し、画面生成装置101が持つメールアカウント宛てにメッセージを送信する。送信操作後、送信したメッセージはサーバ102を経て、画面生成装置101により受信され、受信されたメッセージがモニタ103に表示される。メッセージが表示された後のユーザの操作は、モニタ103に表示された掲示板アプリの画面をテレビ操作用のリモコン105を利用して操作する。なお、リモコン105は、上下左右キー、決定キーを有している。
【0023】
図2は、画面生成装置101の構成を示すブロック図である。図2に示す構成により、メッセージの選択に連動してメッセージ表示が切り替えられる。図2に示すように、画面生成装置101は、選択メッセージ管理部210、履歴記憶ユニット220、メッセージ情報記憶ユニット230、時刻情報取得部240、画面生成ユニット250および画面送信部260を備えている。選択メッセージ管理部210は、ユーザが選択するメッセージのメッセージID(以下、MIDと略す)を常時監視して把握している。そして、ユーザが選択するメッセージに変化が生じれば、変化後のMIDを時刻情報取得部240や画面生成ユニット250に渡す処理を行う。なお、MIDは、図面上では図面番号としても用いる。
【0024】
履歴記憶ユニット220は、時刻情報に対応付けて画面の状態およびメッセージ情報を記憶する。履歴記憶ユニット220は、さらに画面状態記憶部221およびメッセージ情報保持部222を備えている。画面状態記憶部221は、画面上でのメッセージの配置が変更された時刻、およびそのときの状態情報を記憶する。画面上でのメッセージの配置が変更された時刻としては、メッセージの投稿時刻やユーザによりメッセージの指定があった時刻が挙げられる。状態情報は、メッセージの配置等、画面上の状態を示す情報を指す。
【0025】
メッセージ情報保持部222は、時刻情報に対応付けて、その時刻における画面に表示された履歴のあるMIDおよびメッセージの詳細情報を記憶している。メッセージ情報保持部222は、画面生成ユニット250から、あるMIDのメッセージ表示に必要な情報が要求された場合、メッセージ表示に必要なデータを渡す。なお、メッセージ特有の時刻情報には、メッセージの投稿時刻や指定時刻等が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されない。以下、主に投稿時刻を例として説明する。
【0026】
メッセージ情報記憶ユニット230は、メッセージごとに属性情報を記憶する。属性情報には、たとえば、メッセージの属するスレッドを特定するスレッド情報、親メッセージ情報、あて先、送信者、題名、日時、MIDおよびメッセージ本文に含まれる表現等の情報が挙げられる。サーバ102の解析により、受信したメッセージのヘッダ部や本文などの属性情報が得られる。メッセージ情報記憶ユニット230は、さらにメッセージ情報記憶部231およびスレッド記憶部232を備えている。時刻情報取得部240は、メッセージ情報記憶ユニット230からメッセージの時刻情報を取得し、取得した時刻情報を画面生成ユニット250に渡す処理を行う。時刻情報取得部240は、あるMIDの時刻情報が要求されれば、メッセージ情報記憶ユニット230に時刻情報を問い合せ、MIDに対応した時刻情報を画面生成ユニット250に渡す処理を行う。
【0027】
また、画面生成ユニット250は、ユーザにより選択されたメッセージの投稿時刻における画面上の配置に基づいてメッセージを配置し、選択されたメッセージの属性情報と同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成する。特別な態様とは、他のメッセージとは区別された態様をいい、たとえばメッセージを太枠で囲むような表示態様、メッセージの枠の色を変化させた表示態様、メッセージの表示を大きくまたは、小さくした表示態様、メッセージを他のメッセージよりも手前に移動させた表示態様、メッセージの周りに光彩、影、ぼかし、反射、面取りなどの加工した表示態様、メッセージの枠を点滅させた表示様態、表示画面上でメッセージ自体に動作を加えた表示様態、メッセージ以外の表示部分に影を重ねてメッセージ周りを暗くしたような表示態様、指定メッセージ以外のメッセージ表示を透過させた表示態様を指す。これにより、過去のメッセージの配置において同じ属性を持つメッセージを分かり易く画面上に表示することができる。画面生成ユニット250は、メッセージ情報記憶部231に問い合せてMIDに対する詳細情報を取得する。このように、メッセージが属性情報ごとに集合されて表示されるため、ユーザはメッセージの関連性を容易に把握することができる。また、画面生成ユニット250は、ある属性情報に対応付けられたMIDを取得することもできる。
【0028】
画面生成ユニット250は、各メッセージの時刻情報に基づいて、メッセージを画面奥行き方向に時系列で重ねて配置することが好ましい。これにより、たとえばメッセージ投稿時におけるメッセージ間の時系列を把握し易くなる。また、画面生成ユニット250は、表示されるメッセージを属性情報ごとに集合させて配置することが好ましい。これにより、ユーザはメッセージの関連性を容易に把握することができる。
【0029】
たとえば、画面生成ユニット250は、記憶されたスレッド情報に基づいて、選択されたメッセージと同じスレッドに属するメッセージを特別な態様で表示した画面を生成することが可能である。その際には、スレッド記憶部232に、所定のMIDに対応するスレッドと同じスレッドに属するメッセージのMIDを問い合わせる。
【0030】
また、画面生成ユニット250は、指定可能に受信メッセージを表示した受信メッセージ領域と、受信メッセージのうちユーザにより指定されたメッセージを表示した指定メッセージ領域とに区分してメッセージを配置する。これにより、受信したメッセージの中から指定されたメッセージのみを指定メッセージ領域に表示し、その中でメッセージ間の関係性を表示し易くすることができる。受信メッセージ領域および指定メッセージ領域を示す画面例については後述する。
【0031】
画面生成ユニット250は、所定時刻のメッセージの配置を再現する際に画面状態記憶部221に状態情報を問い合せ、メッセージ情報保持部222にMIDおよび詳細情報を問い合わせる。そして、得られた状態情報および詳細情報により選択したメッセージの投稿時刻におけるメッセージの配置を再現する。なお、メッセージ情報保持部222に代えてメッセージ情報記憶部231にメッセージの詳細情報を問い合わせてもよい。画面送信部260は、画面生成ユニット250において生成された画面データをモニタ103へ送信する。
【0032】
図3は、画面生成ユニット250の構成を示すブロック図である。画面生成ユニット250は、画面生成に必要な情報を取得し、表示画面を生成する。図3に示すように、画面生成ユニット250は、配置情報取得部301、関連メッセージ取得部302、関連メッセージ抽出部303および詳細情報取得部304および画面データ生成部305を備えている。
【0033】
配置情報取得部301は、時刻情報を取得し、その時刻情報に対応する状態情報を取得することで、ある時刻におけるメッセージの配置の情報を得る。関連メッセージ取得部302は、ユーザにより選択されたメッセージのメッセージID(MID)を取得し、選択されたメッセージに関連する関連メッセージのMIDを取得する。
【0034】
関連メッセージ抽出部303は、関連メッセージ取得部302から関連メッセージのMIDを取得する。そして、その一方で、配置情報取得部301から表示されるメッセージのMIDを取得する。これをもとに関連メッセージ抽出部303は、表示されるメッセージの中で、選択されたメッセージに関連するメッセージを特定し、その特定されたメッセージのMIDを画面データ生成部305に伝える。詳細情報取得部304は、表示されるメッセージのMIDをもとに、そのメッセージの詳細情報を取得する。
【0035】
画面データ生成部305は、配置情報取得部301から得た状態情報と関連メッセージ抽出部303から得たMIDとを用いて、メッセージ表示用のレイアウトを構築する。なお、状態情報には、表示されるメッセージのMIDやそれらのメッセージの配置情報が含まれる。一方で、画面データ生成部305は、詳細情報取得部304に表示されるメッセージの詳細情報を問い合わせる。そして、画面データ生成部305は、取得した情報により、選択されたメッセージの投稿時刻における配置を再現し、かつ選択されたメッセージに関連するメッセージを特別な態様で表示した画面データを生成する。
【0036】
次に、画面生成装置101の動作を説明する。図4は、画面生成装置101の特徴的な動作を示すフローチャートである。まず、ユーザからメッセージの選択を受け付ける(ステップS1)。選択されたメッセージのMIDを用いて、選択されたメッセージが投稿された時刻を示す時刻情報を取得する(ステップS2)。その際には、配置情報取得部301が時刻情報の受け取りを確認し、受け取りがあれば、状態情報を取得する。
【0037】
次に、時刻情報を用いて、その時刻に表示されていたメッセージを特定するMID、その位置情報および詳細情報を取得する(ステップS3)。その際には、配置情報取得部301が関連メッセージ抽出部303にステップS3で取得したMIDを渡す。そして、配置情報取得部301が、画面データ生成部305にステップS3で取得したMID、MIDごとのメッセージの表示位置情報を渡す。
【0038】
次に、選択されたMIDに関連するメッセージのMIDを取得する(ステップS4)。関連メッセージ取得部302がMIDの受け取りを確認し、受け取りがあれば、受け取ったMIDに関連するメッセージのMIDを取得する。関連メッセージ取得部302が取得した関連メッセージのMIDを関連メッセージ抽出部303に渡す。そして、表示されるメッセージであって、かつ選択されたMIDに関連するメッセージのMIDを抽出する(ステップS5)。そして、そのMIDを画面データ生成部305に渡す。
【0039】
そして、選択されたメッセージの投稿時刻におけるメッセージの配置を再現し(ステップS6)、ステップS5で抽出されたメッセージに特別な表示を付与する(ステップS7)。次に、画面データ生成部305が詳細情報取得部304に配置情報取得部301から受け取った画面に表示するメッセージのMIDを渡す。そして、渡したMIDに関するメッセージ表示に必要な情報を取得し、画面データを生成する(ステップS8)。そして、画面データをモニタ103へ送信する(ステップS9)。以上により、画面データの生成、送信を完了する。
【0040】
次に、画面生成装置101が受信したメッセージのヘッダ部、本文を記載した受信メッセージに対する処理について説明する。図5は、受信したメッセージ例を示す図である。図5に示すように、メッセージ501および502は、それぞれがあて先、送信元、題名、日時、MIDおよびメッセージ本文を有している。
【0041】
また、図6は、メッセージ情報のテーブルの一例を示す図である。図6は、メッセージ情報記憶ユニット230が管理する受信メッセージを解析した受信メッセージ解析データを示している。図6のメッセージM0101の行に記載されたデータは、図5のメッセージ501を解析したデータを示している。図6に示すように、メッセージ情報記憶ユニット230は、元メッセージIDとして元のメールを特定できるIDを管理し、返信メッセージについては親メッセージのIDも管理する。その他、送信時刻、題名、送信者、本文、添付ファイル、スレッド番号等も管理している。
【0042】
図7は、状態情報を示すテーブルの一例である。状態情報は、画面状態記憶部221により記憶される。図7に示すテーブルには、イベント発生時刻、貼り付け領域D1からD6(メッセージ集積領域)の項目があり、イベント発生時刻の指定メッセージ領域902の各貼り付け領域に存在したメッセージのMIDが対応付けられている。たとえば、図7により「Mon, 19 Aug 2008 18:00:08」の時には、画面は図15に示す状態であり、貼り付け領域D1には、メッセージM0022が表示されていることが分かる。そして、同様に貼り付け領域D2には、メッセージM0023が表示されていることが分かる。
【0043】
また、図7に示すテーブルにおいて、貼り付け領域D1には、メッセージM0012およびM0022が配置される。また、「Mon, 19 Aug 2008 18:00:08」の時点での貼り付け領域D1には、メッセージM0012およびM0022が配置される。テーブルの下段示されているメッセージM0022の方が指定メッセージ領域902上で前面に配置される。また、図7に示すデータが記憶されるタイミングは、指定メッセージ領域902に表示すべきメッセージが指定された時(貼り付け時)、または、指定メッセージ領域902の表示をなくすべきメッセージが指定された時(剥がし時)等、配置の変更時である。
【0044】
また、たとえば画面生成ユニット250から「Mon, 18 Aug 2008 20:00:08」のメッセージの表示状態の情報が求められれば、状態702に対応する画面の状態情報を渡す。つまり、要求された時刻が、状態701と状態702の間であれば、古い側の状態702に対応する画面の状態が出力される。したがって、貼り付け領域D5には、メッセージM0019およびM0028が配置され、貼り付け領域D6にはメッセージM0020のみが配置される。また、同様に、要求された時刻が、状態702と状態703の間であれば、状態703に対応する画面の状態が出力される。貼り付け領域D5には、メッセージM0019のみが配置され、貼り付け領域D6にはメッセージM0020のみが配置される。状態情報の渡し方は、貼り付け領域毎に、MIDを渡す。たとえば、貼り付け領域D1のMIDをM0012、M0022という順に出力すると、表示上、メッセージM0012が貼り付け領域D1に先に貼り付けられ、メッセージM0022がメッセージM0012の上に貼り付けられる。
【0045】
図8は、スレッドとメッセージの対応を概念的に示すテーブルの一例である。図8に示すように、スレッド記憶部232は、スレッドごとに、スレッドに属するメッセージのメッセージID(MID)を記憶し、指定されたMIDが属するスレッドのすべてのメッセージのMIDを渡す処理を行う。図8のテーブルの項目には、スレッド番号、MIDがあり、スレッド毎にそのスレッドに属しているメッセージのMIDを示している。なお、図8に示すデータの関係は、図14に示すスレッドおよびメッセージの関係と一致している。
【0046】
次に、掲示板アプリの画面表示例について説明する。図9は、画面生成装置101により生成された画面例である。図9は、モニタ103に掲示板アプリの表示例を示している。生成画面には、受信メッセージ領域901と指定メッセージ領域902を表示する。受信メッセージ領域901は、メールサーバから受信したメールの内容の一部を表示する領域である。指定メッセージ領域902は、受信メッセージ領域901のメッセージの中からユーザが指定したメッセージを表示する領域である。指定メッセージ領域902内にはメッセージの貼り付け領域D1〜D6が設けられている。受信メッセージ領域901および指定メッセージ領域902の領域については後述する。
【0047】
ユーザは、この掲示板アプリを用いて、受信したメッセージの中から必要なメッセージを指定して、指定メッセージ領域902にメッセージを置くことができる。たとえば、「ママのピアノ発表会が○月×日にあります」や、「家族旅行の行き先を募集中!」や、「今日は残業で、ご飯いらないです。」など、家族の中で、忘れてはいけないメッセージや、誰かに伝えておきたいメッセージを指定メッセージ領域902に表示させておくことができる。
【0048】
また、リモコン105の上下左右キーを利用して操作を行い、受信メッセージ領域901上にカーソルがあるときに、上下キーの押下で受信メッセージを選択できる。受信メッセージ領域901にカーソルがあるときに左キーを押下すると、指定メッセージ領域902へカーソルが移動し、上下左右キーで指定メッセージ領域902のメッセージを選択できる。
【0049】
図10は、受信メッセージ領域901の画面例を示す図である。受信メッセージ領域901は、メールサーバから受信したメールの内容の一部を表示する領域である。図10に示すように、受信メッセージ領域901では、縦一列に6つのメッセージが表示されており、カーソルが位置するメッセージ1001では外枠が太く表示されている。したがって、メッセージ1002には、カーソルがない。
【0050】
受信メッセージ領域901のメッセージには、メッセージの送信者名、メッセージ本文の一部、メッセージの送信日時が表示されている。メッセージ1001を例に説明すると、「ママ」がメッセージ送信者であり、「雨降りそうだから、誰か洗濯物を取り込んでおいて」がメッセージ本文であり、「8/19 16:00」がメッセージの送信日時である。なお、メッセージ本文については、原則その一部を表示するが、本文が短い場合には全文を表示する。図10に示すように、この受信メッセージ領域901は、メッセージ送信日時が新しい順に上から下へと表示するメッセージ表示順序を有するが、このような表示順序に限定されるわけではない。
【0051】
三角ボタン1003は、受信メッセージ領域901の最上位に表示しているメッセージより新しい日時のメッセージが存在する場合に表示される。最上位のメッセージにカーソルを合わせているときに、リモコン105の上キーを押下すると、最上位のメッセージより新しいメッセージが受信メッセージ領域901に表示される。また、三角ボタン1004は、最下位に表示しているメッセージより古い日時のメッセージが存在する場合に表示される。最下位のメッセージにカーソルを合わせているときに、リモコン105の下キーを押下すると、最下位のメッセージより古いメッセージが受信メッセージ領域901に表示される。
【0052】
また、ユーザにより受信メッセージ領域901でリモコン105の上下キーが操作されることで、受信メッセージ領域901に表示されているメッセージの選択が可能となる。また、決定キーでカーソルの位置するメッセージが指定された場合、ポップアップ表示となる。なお、ポップアップ表示(図12参照)については、後に記載する。
【0053】
図11は、指定メッセージ領域902の画面例を示す図である。指定メッセージ領域902は、受信メッセージ領域901から指定されたメッセージを表示する領域である。メッセージはメモ用紙のようなデザインであり、メッセージは画面奥行き方向に複数重ねて表示される。左上のカーソル1107は、3つのメッセージが重なって表示されている。メッセージには、メッセージの送信者名、本文、メッセージの送信時刻が表示されている。また、メッセージ領域には、テキストだけでなく、画像、動画、音楽などのコンテンツが表示される。メッセージ1102のようにメッセージ内に画像を表示することができる。
【0054】
図11は、最前面に6つのメッセージを表示し、上段、下段の貼り付け領域内にそれぞれ3つのメッセージを表示している。メッセージは、画面左上から右下に、画面奥から手前に向けて順に貼り付けられ、この順序が基本順序となる。図11に示す例では、1101、1102、1103、1104、1105、1106という順に貼り付けられることになる。ただし、メッセージが重なって貼り付けられた他の領域に比べて、メッセージの重なり数が少ない領域がある場合は、重なり数が少ない場所から順に貼り付けられる。
【0055】
また、重なり数が少なく、かつ、その数が同じであれば、重なり数が少ない領域の中で、基本順序に従って、メッセージが貼り付けられる。たとえば、図11の例ですべての領域に同じ数ずつメッセージが貼り付けられている状態で、次にメッセージを貼り付ける場合、メッセージは上段の左端の1101のメッセージの上に貼り付けられる。
【0056】
図12は、受信メッセージ領域901のメッセージ選択時の画面例を示す図である。受信メッセージ領域901のメッセージ上にカーソルがある場合に、ユーザがリモコン105で、決定ボタンが押下されると、図12に示すポップアップが表示される。図12の中央に表示されるポップアップ1201は、ユーザが指定したメッセージの本文内容を表示し、受信メッセージ領域901上で表示できなかったメッセージである場合には、すべての本文の内容を表示する。また、ポップアップ1201上に「戻る」または「はりつける」を選択可能に提示するボタンが表示される。「戻る」のボタンが選択されれば、決定ボタンを押す前の状態に画面が戻る。また、「はりつける」のボタンが選択されれば、選択したメッセージが指定メッセージ領域902に貼り付けられる。
【0057】
なお、選択したメッセージに添付の画像、動画などのコンテンツがあれば、そのコンテンツが表示される。画像であれば、画像が表示され、動画であれば、動画が再生される。またメッセージ内にURL情報が含まれていれば、URLのページへ遷移するボタンが表示され、ボタンを選択するとページがURL先へ遷移する。
【0058】
図13は、指定メッセージ領域902のメッセージ選択時の画面例を示す図である。指定メッセージ領域902のメッセージ上にカーソルがある場合に、ユーザがリモコンで、決定ボタンを押下すると、図13に示すポップアップが表示される。図13に示すポップアップ1301は、選択したカーソル内に存在するメッセージ一覧を表示する。ポップアップ1301には、メッセージの重なりにより、見えなかったメッセージも表示される。また、ボタンが現れ、「戻る」または「はがす」が選択可能に提示される。「はがす」のボタンは、メッセージごとに表示され、「戻る」のボタンは、一つだけ表示される。「戻る」のボタンが選択されれば、決定ボタンを押す前の状態に画面が戻る。また、「はがす」のボタンが選択されれば、選択したメッセージが、指定メッセージ領域902から削除される。
【0059】
なお、選択したメッセージに添付の画像、動画などのコンテンツがあれば、そのコンテンツが表示される。画像であれば、画像が表示され、動画であれば、動画が再生される。またメッセージ内にURL情報が含まれていれば、URLのページへ遷移するボタンが表示され、ボタンを選択するとページがURL先へ遷移する。
【0060】
次に、受信メッセージ領域901のメッセージを選択した(カーソルをあわせた)時の、指定メッセージ領域902の表示についての例を説明する。図14は、スレッドごとのメッセージの関係を概念的に示す図である。図14において、M0001からM0030は、MIDであるとともにメッセージを指しており、M0001からM0030へ番号が増加するにつれ、メッセージの日時は新しい。点線の枠で囲まれているメッセージM0016、M0025およびM0030は、後述の例において選択されるメッセージを示している。
【0061】
たとえば、スレッドTh04のメッセージM0015とメッセージM0018とでは、メッセージM0018の方が新しいメッセージとなる。スレッドTh01からTh06は、メッセージのスレッドを指しており、数字はスレッド番号に対応している。たとえば、スレッドTh04では、メッセージM0015とメッセージM0018とは関連を持ち、メッセージM0015に対する返信メッセージがメッセージM0018となる。つまり、メッセージM0015の子のメッセージがメッセージM0018であり、メッセージM0018の親のメッセージがメッセージM0015となる。この関連は、電子メールのヘッダ情報に記載されているMIDとReferencesやIn-Reply-Toを利用して、メッセージ受信時に関連の有無を判断している。
【0062】
次に、この図14のメッセージ構成を基にして、メッセージ選択例を説明する。図15は、スレッドTh05のメッセージM0030が選択された時の画面例を示す図である。図15の右側の領域は、受信メッセージ領域901であり、図15の左側の領域は、指定メッセージ領域902である。受信メッセージ領域901では、メッセージM0025からM0030が表示されている。指定メッセージ領域902では、いくつかのメッセージが重なって表示されている。
【0063】
これらの二つの表示領域を利用して、ユーザは受信メッセージ領域901から保持しておきたいメッセージを選択することができ、指定メッセージ領域902に選択したメッセージを表示させることが可能となる。この画面構成により、ユーザは画面を見て、必要なメッセージのみを確認することができる。
【0064】
図15に示す画面の状態は、メッセージM0030が選択された状態であり、受信メッセージ領域901では、メッセージM0030が選択されていることが枠1501で示されている。このときの指定メッセージ領域902に表示されているメッセージは、メッセージM0030が送信された時刻の時に指定メッセージ領域902に表示されていたメッセージである。
【0065】
また、指定メッセージ領域902に表示され、かつ、メッセージM0030が属するスレッドTh05に属するのは、メッセージM0019、M0022、M0023およびM0028である。それらのメッセージは、指定メッセージ領域902上で他のメッセージと区別するために、メッセージ外枠の周りに影1502が表示されている。このような特別な態様による表示によりメッセージM0030に関連があるメッセージが明確になる。なお、他のメッセージと区別できる程度に特別な態様で表示すれば影以外であってもよい。指定メッセージ領域902に表示されているメッセージは、メッセージM0030が送信された時刻の指定メッセージ領域902に表示されていたメッセージであるため、メッセージM0030より新しいメッセージは、指定メッセージ領域902に表示されることはない。つまり、指定メッセージ領域902には、選択したメッセージより新しいメッセージは表示されない。
【0066】
図16は、スレッドTh06のメッセージM0025が選択された時の画面例を示す図である。図16は、図15に示すメッセージM0030の位置から、カーソルをメッセージM0025に遷移させた場合の画面例を示している。このとき、指定メッセージ領域のメッセージM0020とメッセージM0024は、図15に示す画面と同様にメッセージ外枠の周りに影を表示し、関連があることを示している。
【0067】
また、このときの指定メッセージ領域902に表示しているメッセージは、メッセージM0025のメッセージが送信された時刻の時に指定メッセージ領域902に表示されていたメッセージであり、図15に示す画面とはメッセージ構成が変化している。すなわち、メッセージM0025の送信時刻時にメッセージM0025、M0028およびM0029は存在していないため、非表示となり、図15に示す画面の時には、存在しなかったメッセージM0010が表示されている。この表示により、図15に示す画面の時には、メッセージM0029に隠れて見えなかったメッセージM0025に関連するメッセージM0020が前面に表示されている。ユーザは、選択したメッセージに関連するメッセージを前面に表示させることができる。
【0068】
図17は、スレッドTh03のメッセージM0016が選択された時の画面例を示す図である。図17は、図16に示すメッセージM0025の位置から、カーソルをメッセージM0016に遷移させた場合を示している。このときの指定メッセージ領域902のメッセージM0008、M0010、M0012およびM0014は、先ほどの図15、図16と同様にメッセージ外枠の周りに影を表示し、関連があることを示している。
【0069】
図16と比べて、メッセージM0016、M0019、M0020、M0022、M0023およびM0024のメッセージが非表示となり、メッセージM0001、M0003、M0005、M0006およびM0008のメッセージが現れている。つまり、ユーザは右側のメッセージを選択するだけで、選択したメッセージよりも新しいメッセージを指定メッセージ領域902から取り除き、また、過去のメッセージを復元させ、関連する親メッセージを前面の方に表示させ、指定メッセージ領域902から選択したメッセージに関連するメッセージをわかりやすく表示することができる。これにより、ユーザは選択したメッセージの過去に存在した親メッセージを見ることができ、すぐに関連があることを知ることができる。
【0070】
以上のように、この画面生成装置101を用いれば、ユーザは、メッセージを選択することで、過去のメッセージの表示状態を理解できる。また、それとともに、選択したメッセージに関連するメッセージの表示変更により、メッセージの関連をすぐに理解できる。さらに、選択したメッセージより新しいメッセージは表示しないため、関連するメッセージを前面の方へ表示することができる。さらに、現在、指定メッセージ領域902から削除されており、かつ、選択したメッセージの親となるメッセージを見ることができる。
【0071】
なお、上記の例では、指定メッセージ領域902にメッセージを表示するために、ユーザが受信メッセージ領域901からメッセージを指定して、指定メッセージ領域902にメッセージを貼り付けるが、受信したメッセージの内容によって、メッセージの受信と同時に、指定メッセージ領域902にメッセージを貼り付けてもよい。
【0072】
[実施形態2]
上記の実施形態では、指定メッセージ領域902の貼り付け領域(メッセージ集積領域)ごとにメッセージを区分せず表示しているが、メッセージが有する属性ごとにメッセージをグループ化してもよい。まず、指定メッセージ領域902にメッセージをスレッド毎に表示する方法について説明する。
【0073】
図18は、画面生成装置101の動作を示すフローチャートである。図18に示すように、まず、ユーザによるメッセージの選択を受け付ける(ステップT1)。選択されたメッセージのメッセージID(MID)を用いて、選択されたメッセージが投稿された時刻を示す時刻情報を取得する(ステップT2)。時刻情報を用いて、その時刻に表示されていたメッセージを特定するMID、その状態情報および詳細情報を取得する(ステップT3)。
【0074】
貼り付け領域の表示指定(属性種類の指定)を受け付ける(ステップT4)。そして、指定された属性種類について表示されていたメッセージについて、MIDおよび属性を抽出する(ステップT5)。次に、選択されたメッセージの投稿された時刻におけるメッセージの配置をユーザにより指定された属性種類で各属性につきメッセージを貼り付け領域にまとめて配置する(ステップT6)。そして、画面データを生成し(ステップT7)、画面データを送信する(ステップT8)。以上により、画面データの生成、送信を完了する。
【0075】
図19は、スレッド毎にメッセージを表示する画面例を示す図である。図19に示すように、指定メッセージ領域902にスレッド毎にメッセージを表示する領域が存在している。ユーザは、どのスレッドのメッセージをどの領域に表示するのかをあらかじめ設定することができる。
【0076】
画面生成装置101は、メッセージ受信時に、受信したメッセージが指定メッセージ領域902に表示指定したスレッドと関連があるかどうかを確認する。関連があれば、指定メッセージ領域902の関連があるスレッドのメッセージの上に受信したメッセージを重ねて表示する。この図で説明すると、メッセージM0030を受信した場合、図14に従えば、メッセージM0030はスレッドTh05に関連があるので、メッセージM0028の上にメッセージM0030が貼り付けられることになる。これにより、ユーザは、必要なスレッドを指定し、指定したスレッド毎にメッセージを確認することができる。
【0077】
次に、指定メッセージ領域902にメッセージを件名で振り分けする処理を行い、表示する方法について説明する。図20は、件名(Title)毎にメッセージを表示する画面例を示す図である。指定メッセージ領域902は、件名毎にメッセージを表示する領域を有し、メッセージは件名毎の領域に振り分けられている。ユーザは、振り分けする件名指定や、どの件名のメッセージをどの領域に表示するのかをあらかじめ設定することができる。
【0078】
画面生成装置101は、メッセージ受信時に、受信したメッセージの件名がユーザの設定した件名であるかを確認する。ユーザが設定した件名と一致していれば、指定メッセージ領域902の件名が一致する領域のメッセージの上に受信したメッセージを重ねて表示する。図20に示す例では、メッセージM0030を受信した場合、メッセージM0030の件名が「Title06」であれば、メッセージM0029の上にメッセージM0030が貼り付けられることになる。この応用例として、指定メッセージ領域902の6つの領域にそれぞれ、#1、#2、#3、#4、#5、#6と指定し、たとえばユーザが件名に「#1」と記載すれば、メッセージ受信時に、#1の領域にメッセージを貼り付けることとしてもよい。これにより、ユーザは、件名を指定し、指定した件名毎にメッセージを表示することができる。
【0079】
次に、指定メッセージ領域902にメッセージをメッセージ送信者毎に表示する方法について説明する。図21は、メッセージ送信者毎にメッセージを表示する画面例を示す図である。指定メッセージ領域902は、メッセージ送信者毎に表示する領域を有し、メッセージがメッセージ送信者毎に振り分けられている。ユーザは、どのメッセージ送信者のメッセージをどの領域に表示するのかをあらかじめ設定することができる。
【0080】
画面生成装置101は、メッセージ受信時に、受信したメッセージが指定メッセージ領域902に表示指定したメッセージ送信者であるかどうかを確認する。ユーザが指定したメッセージ送信者であれば、指定メッセージ領域902のメッセージ送信者毎の表示領域のメッセージの上に受信したメッセージを重ねて表示する。図21に示す例では、メッセージM0030のメッセージの送信者が「パパ」であった場合には、メッセージM0027の上にメッセージが貼り付けられることになる。これにより、ユーザは、振り分けしたいメッセージ送信者を指定し、指定したメッセージ送信者毎にメッセージを表示することができる。
【0081】
次に、指定メッセージ領域902にメッセージに添付されているコンテンツごとにメッセージの振り分け処理を行って表示する方法について説明する。図22は、コンテンツ毎にメッセージを表示する画面例を示す図である。指定メッセージ領域902は、メッセージに添付されているコンテンツ毎に表示する領域を有し、メッセージに添付されているコンテンツ毎にメッセージが振り分けられている。ユーザは、どのコンテンツを添付したメッセージをどの領域に表示するのかをあらかじめ設定することができる。ここで示すコンテンツとは、静止画、動画、音楽などのデータを指す。
【0082】
画面生成装置101は、メッセージ受信時に、受信したメッセージに添付コンテンツがあるかどうかを確認する。添付コンテンツがあれば、添付コンテンツが指定メッセージ領域902に表示指定したコンテンツであるかどうかを確認する。ユーザが指定したコンテンツであれば、指定メッセージ領域902のコンテンツ毎の表示領域のメッセージの上に受信したメッセージを重ねて表示する。この図で説明すると、メッセージM0030のメッセージが写真を添付したメッセージであれば、「photo」と記載されたメッセージ領域のメッセージM0018の上にメッセージが貼り付けられることになる。これにより、ユーザは、振り分けしたいコンテンツを指定し、指定したコンテンツ毎にメッセージを表示することができる。
【0083】
[実施形態3]
上記の実施形態では、画面生成装置を端末として用いているが、画面生成装置をサーバとして用い、端末はユーザによる入力の受け付け、画面の表示のみを行うこととしてもよい。図23は、端末2301の構成を示す機能ブロック図である。図23に示すように、端末2301は、選択メッセージ管理部2310、画面制御部2311、画面要求部2312、画面受信部2313および画面記録部2314を備えている。
【0084】
選択メッセージ管理部2310は、ユーザが選択するメッセージのMIDを常時監視して把握しており、ユーザが選択するメッセージに変化が生じれば、変化後のMIDを渡す処理を行う。画面制御部2311は、選択メッセージ管理部2310を参照し画面選択の変更があったときに、画面要求部2312へ新たに選択されたメッセージのMIDを送出する。また、画面制御部2311は、画面記録部に記録された画面をモニタへ送信し、ユーザの選択に応じた画面をモニタに表示する。なお、端末2301がモニタを備えていてもよい。
【0085】
画面要求部2312は、画面制御部2311から画面の要求があったときに、MIDを画面生成装置2401に送信し、画面要求を行う。画面受信部2313は、画面生成装置2401から送信された画面データを受信し、画面記録部2314に送出する。画面記録部2314は、受信した画面データを記録する。
【0086】
図24は、サーバとして機能する画面生成装置2401の構成を示すブロック図である。図24に示すように、画面生成装置2401は、図2に示す端末として機能する画面生成装置101と同様の構成を有している。ただし、以下の点で構成が相違している。
【0087】
ページ要求受信部2402は、端末2301からの画面要求を受信し、選択メッセージ管理部210に代えて時刻情報取得部240および画面生成ユニットにMIDを送出する。また、メッセージ受信部2410がメッセージを受信し、メッセージ解析部2411が受信したメッセージを解析し、MID、メッセージの内容、メッセージの属性等をメッセージ情報記憶ユニット230に記憶させる。また、画面送信部2403は、生成された画面データを端末2301に送信する。画面生成装置2401は、メッセージ受信部2410およびメッセージ解析部2411を有していなくてもよい。その場合には外部のサーバによりメッセージが解析される。
【0088】
なお、以上の実施形態において、各部の処理はプログラムにより行われる。そして、メッセージやコンテンツは、データとして送受信や動作処理の対象となる。また、以上で開示されている実施の形態は例示であり本発明を制限しない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲およびその均等の範囲での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0089】
100 画面生成システム
101 画面生成装置
102 サーバ
103 モニタ
104 端末
105 リモコン
210 選択メッセージ管理部
220 履歴記憶ユニット
221 画面状態記憶部
222 メッセージ情報保持部
230 メッセージ情報記憶ユニット
231 メッセージ情報記憶部
232 スレッド記憶部
240 時刻情報取得部
250 画面生成ユニット
260 画面送信部
301 配置情報取得部
302 関連メッセージ取得部
303 関連メッセージ抽出部
304 詳細情報取得部
305 画面データ生成部
501、502 メッセージ
901 受信メッセージ領域
902 指定メッセージ領域
1001、1002、1101〜1106 メッセージ
1003、1004 三角ボタン
1201、1301 ポップアップ
1501 枠
1502 影(特別な表示態様)
2301 端末
2310 選択メッセージ管理部
2311 画面制御部
2312 画面要求部
2313 画面受信部
2314 画面記録部
2401 画面生成装置
2402 ページ要求受信部
2403 画面送信部
2410 メッセージ受信部
2411 メッセージ解析部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージを配置した画面を生成する画面生成装置であって、
前記画面上でのメッセージの配置が変更された時刻、およびその時刻におけるメッセージの配置を記憶する履歴記憶ユニットと、
メッセージごとに属性情報を記憶するメッセージ情報記憶ユニットと、
ユーザにより選択されたメッセージの時刻情報に基づいてメッセージを配置し、前記選択されたメッセージの属性情報と同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成する画面生成ユニットと、を備えることを特徴とする画面生成装置。
【請求項2】
前記画面生成ユニットは、前記選択されたメッセージの時刻情報に基づいて、メッセージを属性情報ごとに集合させて配置することを特徴とする請求項1記載の画面生成装置。
【請求項3】
前記画面生成ユニットは、前記各メッセージの時刻情報に基づいて、前記メッセージを画面奥行き方向に時系列で重ねて配置することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画面生成装置。
【請求項4】
前記メッセージ情報記憶ユニットは、メッセージごとにそのメッセージのスレッドを特定するスレッド情報を記憶し、
前記画面生成ユニットは、前記記憶されたスレッド情報に基づいて、前記選択されたメッセージと同じスレッドに属するメッセージを特別な態様で表示した画面を生成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画面生成装置。
【請求項5】
前記画面生成ユニットは、指定可能に受信メッセージを表示した受信メッセージ領域と、前記受信メッセージのうちユーザにより指定されたメッセージを表示した指定メッセージ領域とに区分してメッセージを配置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画面生成装置。
【請求項6】
メッセージを配置した画面を生成する画面生成装置を用いて行う画面生成方法であって、
前記画面上でのメッセージの配置が変更された時刻、およびその時刻におけるメッセージの配置を記憶させるステップと、
ユーザにより選択されたメッセージの時刻情報に基づいてメッセージを配置するステップと、
前記選択されたメッセージの属性情報と同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成するステップと、を含むことを特徴とする画面生成方法。
【請求項7】
メッセージを配置した画面を生成する画面生成装置に実行させる画面生成プログラムであって、
前記画面上でのメッセージの配置が変更された時刻、およびその時刻におけるメッセージの配置を記憶させる処理と、
ユーザにより選択されたメッセージの時刻情報に基づいてメッセージを配置する処理と、
前記選択されたメッセージの属性情報と同じ属性情報を有するメッセージを、特別な態様で表示した画面を生成する処理と、を含むことを特徴とする画面生成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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