説明

番組情報配信装置、番組情報配信方法、プログラム及び番組情報配信システム

【課題】番組配信者が配信する番組の番組編成が変更される場合、変更に対応した番組情報を受信装置にリアルタイムに提供することが可能な番組情報配信装置、番組情報配信方法、プログラム及び番組情報配信システムを提供する。
【解決手段】受信を希望する番組に関する希望文字情報を送信する文字情報送信部を有する番組受信装置から、予め決められた送信先として希望文字情報を受信する文字情報受信部と、所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を送信する番組情報送信部を有する番組配信装置から、予め決められた送信先として予定番組情報を受信する番組情報受信部と、希望文字情報と予定番組情報を比較して予定番組情報に希望文字情報が含まれるか否かを判断するマッチング処理部と、予定番組情報に希望文字情報が含まれると判断された場合、希望文字情報を含む予定番組情報を番組受信装置に転送する番組情報転送部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、番組情報配信装置、番組情報配信方法、プログラム及び番組情報配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
放送局は、ある時間帯に予め決めておいた放送番組を放送する。従って、放送局ごとにどの時間帯にどのような番組を放送するかを表す番組編成表が作成される。従来、番組情報提供サーバーが、放送局の番組編成表に基づいた番組情報(EPG、ECG等)を提供し、放送を受信する受信装置が番組表などの番組情報を受信している。受信装置は、視聴者が使用するビデオレコーダー、テレビ等である。このとき、受信装置は、予め決められた時間間隔で番組情報を番組情報提供サーバーから取得し、記憶している番組情報を更新する(PULL方式)。
【0003】
ところで、ネットワークに接続されたサーバーが、番組表などの番組情報ではなく、番組コンテンツ自身を蓄積し、蓄積した番組コンテンツをユーザーに再配信する技術が開示されている。例えば、特許文献1では、放送中や放送直後の最新の番組コンテンツや、番組内の特定のシーンや特定のメディアを検索、配信するため、蓄積されていない番組コンテンツを蓄積する技術が開示されている。また、特許文献2でも、配信された番組コンテンツを蓄積し、再配信する技術が開示されている。更に、特許文献3では、ユーザーが興味を持ったコンテンツに応じたキー情報をサーバーに送信し、サーバーはキー情報に基づいてコンテンツの保管場所を示す情報をユーザーに提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第WO2005/112452号
【特許文献2】特開2003−101498号公報
【特許文献3】特開2005−267577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ある決められた時間帯に予め決めておいた番組を配信する配信者が、ネットワーク上に多数存在し、視聴者は、ある配信者の配信時間に合わせて番組を視聴するというコンテンツ送受信システムがネットワークの利用方法として想定される。配信者が配信する番組とは、例えば、音楽のライブ中継や、ある地域のスーパーマーケットの買い物情報などである。このような、多数の各々の配信者がリアルタイムで番組を配信するシステムの場合、視聴者側の受信装置が番組情報提供サーバーから定期的に番組情報を取得するという方法では、リアルタイム性に欠けるおそれがある。
【0006】
即ち、従来の放送システムは、放送局が企業、団体であって、番組編成が放送局によって管理され、番組が放送される。一方、従来の放送システムと異なり、上記のコンテンツ送受信システムは、不特定多数の一般ユーザーが配信装置を使用して、独自の番組を独自に決定した時間帯にライブ配信するというシステムである。従来、番組情報は、タイムスケジュール通りに番組が放送されるという前提で、放送局の番組編成に基づいて作成されていた。
【0007】
しかし、上記のコンテンツ送受信システムでは、配信者が番組配信を急遽開始したり中断したりするなどの事情も想定される。そのため、多数の配信者が個別に番組を配信するシステムでは、番組情報提供サーバーが、従来のように全ての配信者の番組編成を事前に取得して、番組情報を生成したり管理したりすることは困難である。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、番組配信者が配信する番組の番組編成が変更される場合、変更に対応した番組情報を受信装置にリアルタイムに提供することが可能な、新規かつ改良された番組情報配信装置、番組情報配信方法、プログラム及び番組情報配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、受信を希望する番組に関する希望文字情報を送信する文字情報送信部を有する番組受信装置から、予め決められた送信先として希望文字情報を受信する文字情報受信部と、所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を送信する番組情報送信部を有する番組配信装置から、予め決められた送信先として予定番組情報を受信する番組情報受信部と、希望文字情報と予定番組情報を比較して予定番組情報に希望文字情報が含まれるか否かを判断するマッチング処理部と、予定番組情報に希望文字情報が含まれると判断された場合、希望文字情報を含む予定番組情報を番組受信装置に転送する番組情報転送部とを備える番組情報配信装置が提供される。
【0010】
上記番組受信装置を特定する第一の接続先情報を保持する第一の接続先情報記憶部を更に備え、番組情報送信部は、第一の接続先情報に基づいて予定番組情報を番組受信装置に送信してもよい。
【0011】
上記番組の配信時間に関する情報を含む予定番組情報を保持する番組情報記憶部と、番組配信装置を特定する第二の接続先情報を保持する第二の接続先情報記憶部と、第二の接続先情報に基づいて番組の配信時間に番組配信装置から番組が配信されているか否かを確認する配信状態チェック部とを更に備えてもよい。
【0012】
上記配信時間に番組配信装置から番組が配信されていないと確認された場合、番組情報送信部は、第一の接続先情報に基づいて番組受信装置に予定番組情報が無効である旨の通知を送信してもよい。
【0013】
上記配信時間に番組配信装置から番組が配信されていないと確認された場合、番組情報記憶部は保持された当該予定番組情報を削除してもよい。
【0014】
上記配信状態チェック部は、配信時間に番組配信装置から配信されている番組の内容を確認し、配信状態チェック部は、番組の内容に応じて、番組配信装置に番組の配信の中止を要求してもよい。
【0015】
上記予定番組情報を保持する番組情報記憶部を更に備え、マッチング処理部が、希望文字情報と保持された予定番組情報を比較して予定番組情報に希望文字情報が含まれるか否かを判断し、番組情報転送部は、保持された予定番組情報に希望文字情報が含まれると判断された場合、希望文字情報を含む予定番組情報を番組受信装置に送信してもよい。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、文字情報受信部が、受信を希望する番組に関する希望文字情報を送信する文字情報送信部を有する番組受信装置から、予め決められた送信先として希望文字情報を受信するステップと、番組情報受信部が、所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を送信する番組情報送信部を有する番組配信装置から、予め決められた送信先として予定番組情報を受信するステップと、マッチング処理部が、希望文字情報と予定番組情報を比較して予定番組情報に希望文字情報が含まれるか否かを判断するステップと、番組情報転送部が、予定番組情報に希望文字情報が含まれると判断された場合、希望文字情報を含む予定番組情報を番組受信装置に転送するステップとを備える番組情報配信方法が提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、受信を希望する番組に関する希望文字情報を送信する文字情報送信部を有する番組受信装置から、予め決められた送信先として希望文字情報を受信する手段、所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を送信する番組情報送信部を有する番組配信装置から、予め決められた送信先として予定番組情報を受信する手段、希望文字情報と予定番組情報を比較して予定番組情報に希望文字情報が含まれるか否かを判断する手段、予定番組情報に希望文字情報が含まれると判断された場合、希望文字情報を含む予定番組情報を番組受信装置に転送する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、受信を希望する番組に関する希望文字情報を予め決められた送信先に送信する文字情報送信部を有する番組受信装置と;所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を予め決められた送信先に送信する番組情報送信部を有する番組配信装置と;番組受信装置から予め決められた送信先として希望文字情報を受信する文字情報受信部と、番組配信装置から予め決められた送信先として予定番組情報を受信する番組情報受信部と、希望文字情報と予定番組情報を比較して予定番組情報に希望文字情報が含まれるか否かを判断するマッチング処理部と、予定番組情報に希望文字情報が含まれると判断された場合、希望文字情報を含む予定番組情報を番組受信装置に転送する番組情報転送部とを有する番組情報配信装置と;を備える番組情報配信システムが提供される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、番組配信者が配信する番組の番組編成が変更される場合、変更に対応した番組情報を受信装置にリアルタイムに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る番組情報配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係る番組情報配信サーバーを示すブロック図である。
【図3】同実施形態に係る番組情報配信システムの番組情報配信に関する動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態に係る番組情報配信システムの番組情報配信に関する動作を示すフローチャートである。
【図5】同実施形態に係る番組情報配信システムが番組配信状態を確認する動作を示すフローチャートである。
【図6】同実施形態に係る番組情報配信システムが番組配信状態を確認する動作を示すフローチャートである。
【図7】同実施形態に係る番組情報配信システムが番組配信状態を確認する動作を示すフローチャートである。
【図8】配信側から送信され、マッチング処理に利用される番組情報の一例を示す説明図である。
【図9】受信側から送信され、マッチング処理に利用されるマッチング用キーワードの一例を示す説明図である。
【図10】同実施形態に係る番組情報配信サーバー100のマッチング処理動作を示すフローチャートである。
【図11】同実施形態に係る番組情報配信サーバー100のキャッシュ処理部に保存されるデータの一例を示す説明図である。
【図12】同実施形態に係る映像受信装置300におけるエリア指定画面の遷移を示す説明図である。
【図13】同実施形態に係る映像受信装置300において表示される番組情報の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.一実施形態の構成
2.一実施形態の動作
【0023】
<1.一実施形態の構成>
まず、本発明の第1の実施形態に係る番組情報配信システムについて説明する。番組情報配信システムは、NGN(Next Generation Network)10等のネットワークで構築される。番組情報配信システムは、図1に示すように、例えば番組情報配信サーバー100と、複数の映像配信装置200と、映像受信装置300等からなる。図1は、本実施形態に係る番組情報配信システムの構成を示すブロック図である。NGN10には、図示しないが通信相手の名前解決のための名前解決サーバーが接続されている。
【0024】
番組情報配信システムは、ある決められた時間帯に予め決めておいた番組を配信する配信者が、NGN10上に多数存在し、視聴者は、ある配信者の配信時間に合わせて番組を視聴するというコンテンツ送受信システムにおいて適用される。特に、このコンテンツ送受信システムは、不特定多数の配信者(一般ユーザーが想定される。)が映像配信装置200を使用して、独自の番組を独自に決定した時間帯にライブ配信できるシステムである。視聴者は、映像受信装置300によって番組を受信し、視聴する。配信者が配信する番組とは、例えば、音楽のライブ中継や、ある地域のスーパーマーケットの買い物情報、地域ニュース・天気予報、会社や学校等の行事の中継などである。
【0025】
番組情報は、配信者が配信する番組に関する情報であり、例えば、配信者名、番組名、配信時間帯、番組の概要などである。コンテンツ送受信システムでは、視聴者が番組の配信者から番組情報を直接受信してもよい。しかし、多数の各々の配信者がリアルタイムで番組を配信するシステムの場合、視聴者側の受信装置が番組情報提供サーバーから定期的に番組情報を取得するという方法では、リアルタイム性に欠けるおそれがある。一方、本実施形態の番組情報配信システムによれば、配信者が番組配信を急遽開始したり中断したりするなどの事情が生じ、配信者が配信する番組の番組編成が変更される場合でも、変更に対応した番組情報を映像受信装置300にリアルタイムに提供することができる。
【0026】
番組情報配信サーバー100は、図2に示すような情報処理装置であり、CPU112、ROM114、記憶部116、RAM118、通信制御部122、表示制御部124、操作部126などからなる。図2は、本実施形態に係る番組情報配信サーバーを示すブロック図である。番組情報配信サーバー100は、番組情報を複数の映像配信装置200から受けて、視聴者が希望する情報が含まれた番組情報を映像受信装置300に送る。番組情報配信サーバー100は、番組情報配信装置の一例である。
【0027】
CPU(Central Processing Unit)112は、演算処理装置、制御装置などであり、ROM114等のメモリに記録されたプログラムを実行する。本実施形態のCPU112は、例えば後述するマッチング処理部104、放送状態チェック部108などを有する。
【0028】
ROM(Read−Only Memory)114は、読み出し専用のメモリであり、CPU112で実行されるプログラム等が記録される。CPU112によってROM114に記録されたプログラムが読み出される。
【0029】
記憶部116は、各種データを記憶する、例えばハードディスクドライブなどである。RAM(Random Access Memory)118は、番組情報などを一時的に保管する。RAM118は、後述するキャッシュ処理部106に該当する。
【0030】
図11は、本実施形態に係る番組情報配信サーバー100のキャッシュ処理部106に保存されるデータの一例を示す説明図である。キャッシュ処理部106は、後述する通り番組情報602を保管する。番組情報602は、映像受信装置300の接続先情報610と、映像配信装置200の接続先情報620と関連付けられて保管される。また、番組情報抽出データ630は、番組情報602に含まれ、マッチング処理に使用される。番組情報抽出データ630は、例えば、番組の放送時間631、番組情報が無効になる時刻を表すExpire Time632、配信希望地域634、番組名634、番組キーワード635などである。また、番組情報602は、番組情報を更新する間隔を示す番組情報更新時間と関連付けられている。
【0031】
通信制御部122は、有線又は無線でのデータ伝送を制御する。通信制御部122は、例えばNGN10と接続して、映像配信装置200や映像受信装置300との間でデータを送受信する。通信制御部122は、後述する転送処理部102に該当する。
【0032】
表示制御部124は、番組情報配信サーバー100に接続されたディスプレイなどの表示装置に表示データを送る。例えば、表示制御部124は、番組情報配信サーバー100の管理などに必要なデータを表示装置に送り、その結果、管理者は表示装置を介して番組情報配信サーバー100を管理できる。操作部126は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどであり、管理者の操作を受け付けて、CPU112に操作信号を送る。
【0033】
映像配信装置200は、映像等のコンテンツを視聴者側に配信する情報処理装置である。映像配信装置200が配信するコンテンツは、例えば、所定の時間帯にリアルタイムでライブ配信することが予め決められた番組である。なお、映像配信装置200が配信するコンテンツは、映像に限定されず、映像及び音声からなるデータでもよいし、音声のみからなるデータでもよい。また、映像配信装置200が配信するコンテンツは、ライブ配信に限定されず、先に録画しておいたデータを所定の時間帯にリアルタイムで配信してもよい。
【0034】
映像配信装置200は、本実施形態では、所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を、番組情報配信サーバー100に送信する。映像配信装置200は、番組配信装置の一例である。
【0035】
映像受信装置300は、映像配信装置200から映像等のコンテンツを受信する視聴者側の情報処理装置である。映像受信装置300は、視聴者が受信を希望する番組に関する希望文字情報を、番組情報配信サーバー100に送信する。また、映像受信装置300は、予め送信した希望文字情報が含まれる予定番組情報を、番組情報配信サーバー100から受信する。映像受信装置300は、番組受信装置の一例である。
【0036】
そして、映像受信装置300は、受信した予定番組情報を表示装置に表示する。図13は、本実施形態に係る映像受信装置300において表示される番組情報の一例を示す説明図である。画面800には、複数の番組が一覧表示され、現在の日時や、受信しているエリア、ユーザーが指定した条件などが表示される。ユーザーが指定した条件とは、例えば絞り込みのためのキーワードであり、番組のジャンル、配信される時間範囲、配信者のタイプなどである。また、表示される番組は、開始時間、時間名、配信者名、映像受信装置300からの距離に対応した近隣順などによって並べ替え(ソート)可能であるとしてもよい。
【0037】
<2.一実施形態の動作>
次に、本実施形態に係る番組情報配信システムの動作について説明する。
まず、本実施形態に係る番組情報配信システムの番組情報配信に関する動作について、説明する。図3は、本実施形態に係る番組情報配信システムの番組情報配信に関する動作を示すフローチャートである。図3では、番組情報が映像配信装置200から番組情報配信サーバー100に送信され、番組情報配信サーバー100が番組情報を映像受信装置300に転送する場合について示している。
【0038】
本実施形態によれば、番組情報は、映像配信装置200によって提供され、視聴者側の映像受信装置300にリアルタイムに提供される。
【0039】
まず、視聴者が視聴(受信)を希望する番組に関するキーワードが、映像受信装置300から番組情報配信サーバー100のマッチング処理部104に送られる(ステップS101)。マッチング処理部104は、文字情報受信部の一例である。ここで、キーワードは、受信側から送信され、マッチング処理に利用される。図9にキーワードの一例を示す。図9は、受信側から送信され、マッチング処理に利用されるマッチング用キーワードの一例を示す説明図である。キーワードは、例えば映像配信者名、番組名、ジャンル、番組キーワード、取得希望エリア、取得希望時間等の項目に分類される。複数の項目を同時に満たす条件の番組が抽出されるようにキーワードを指定してもよいし、何れか一つの項目を満たす条件の番組が抽出されるようにキーワードを指定してもよい。
【0040】
そして、映像受信装置300から送られたキーワードが、映像受信装置300の接続先情報と共にマッチング処理部104に保存される(ステップS102)。映像受信装置300の接続先情報が保存されることによって、映像受信装置300に番組情報を後から送信する際に、番組情報配信サーバー100は送信先を特定できる。
【0041】
一方、映像配信装置200は、自身が配信する予定の番組の番組情報を番組情報配信サーバー100にリアルタイムで送信する(ステップS103)。このとき、映像配信装置200は、例えばSIP(Session Initiation Protocol)のMESSAGEリクエストを利用して、データのBODY部に番組情報の内容を記述し、番組情報を含むMESSAGEリクエストを番組情報配信サーバー100に送信する。
【0042】
図8は、配信側から送信され、マッチング処理に利用される番組情報の一例を示す説明図である。番組情報は、例えば、映像配信装置200の接続先情報、映像配信者名、番組名、ジャンル、番組キーワード、配信希望地域、放送時間(配信時間)などの項目に分類される。
【0043】
番組情報配信サーバー100は、新たに番組情報を受けると、転送処理部102が番組情報をマッチング処理部104に送信する(ステップS104)。転送処理部102は、番組情報転送部の一例であり、マッチング処理部104は、番組情報受信部の一例である。次に、マッチング処理部104は、受信したMESSAGEリクエストに含まれる番組情報に基づいて、ジャンル、配信者名等の番組に関するキーワードを抽出する。そして、マッチング処理部104は、予め映像受信装置300から受信し登録しておいた、受信を希望する番組に関する希望キーワードと照合し、番組情報に希望キーワードが含まれるか否かを判断する(ステップS105)。なお、番組情報に希望キーワードが含まれているか否かの判断は、完全一致の場合に限らず、概念的に類似する場合も含むようにしてもよい。
【0044】
番組情報に希望キーワードが含まれる場合は、希望キーワードを送信した映像受信装置300に番組情報を含むMESSAGEリクエストを転送する。具体的には、マッチング処理部104は、番組情報を転送する先の映像受信装置300に関する接続先情報を転送処理部102に通知する(ステップS106)。そして、転送処理部102は、ステップS103で映像配信装置200から受けた番組情報を映像受信装置300に転送する(ステップS109)。
【0045】
以上の処理動作により、映像受信装置300では、番組情報配信サーバー100からの通知によって番組情報の内容を更新、表示することができる。その結果、視聴者は提供される番組情報をリアルタイムに参照できる。
【0046】
なお、マッチング処理部104は、番組情報と、番組情報を転送する先の映像受信装置300に関する接続先情報をキャッシュ処理部106に通知する(ステップS107)。そして、キャッシュ処理部106は、抽出したキーワード、映像受信装置300及び映像配信装置200の接続先情報を保存する(ステップS108)。これによって、後述するように、番組情報配信サーバー100が映像配信装置200の放送状態を確認するシーケンスに、保存したデータを使用できる。
【0047】
ここで、図3を使用して説明した番組情報配信システムの番組情報配信は、番組情報が映像配信装置200から番組情報配信サーバー100に送信される場合であるが、番組情報が映像配信装置200から送信されない場合についても、本実施形態を適用できる。
【0048】
図4は、本実施形態に係る番組情報配信システムの番組情報配信に関する動作を示すフローチャートである。図4では、番組情報が映像配信装置200から番組情報配信サーバー100に送信されるのではなく、番組情報配信サーバー100が内部に保存している番組情報を映像受信装置300に送信する場合について示している。
【0049】
映像受信装置300が番組情報配信サーバー100に受信を希望する番組に関するキーワードを送信して登録する際、番組情報配信サーバー100は内部で保持している番組情報とマッチング処理を行う。マッチング処理の結果、希望するキーワードを含む番組情報がある場合は、番組情報配信サーバー100はMESSAGEリクエストを生成し、映像受信装置300に番組情報を含むMESSAGEリクエストを送信する。
【0050】
具体的には、まず、視聴者が視聴(受信)を希望する番組に関するキーワードが、映像受信装置300から番組情報配信サーバー100のマッチング処理部104に送られる(ステップS201)。そして、映像受信装置300から送られたキーワードが、映像受信装置300の接続先情報と共にマッチング処理部104に保存される(ステップS202)。
【0051】
次に、マッチング処理部104は、番組情報を保持しているキャッシュ処理部106に対してキャッシュ情報操作を行う(ステップS203)。即ち、マッチング処理部104は、キャッシュ処理部106から番組情報を読み出す。そして、マッチング処理部104は、予め映像受信装置300から受信し登録しておいた、受信を希望する番組に関する希望キーワードと照合し、番組情報に希望キーワードが含まれるか否かを判断する(ステップS204)。
【0052】
番組情報に希望キーワードが含まれる場合は、マッチング処理部104は、キャッシュ処理部106に保存されている、該当する番組情報に、番組情報を転送する先の映像受信装置300に関する接続先情報を通知する(ステップS205)。次に、キャッシュ処理部106は、番組情報と、番組情報を転送する先の映像受信装置300に関する接続先情報を転送処理部102に通知する(ステップS206)。そして、転送処理部102は、ステップS206でキャッシュ処理部106から受けた番組情報を映像受信装置300に転送する(ステップS207)。
【0053】
[マッチング処理]
次に、図10を参照して、本実施形態に係る番組情報配信サーバー100のマッチング処理動作について、説明する。図10は、本実施形態に係る番組情報配信サーバー100のマッチング処理動作を示すフローチャートである。
【0054】
まず、マッチング処理部104に番組情報が入力される(ステップS141)。入力される番組情報は、上述した通り、映像配信装置200からリアルタイムで送信されたものでもよいし、番組情報配信サーバー100が内部に保持しているものでもよい。
【0055】
次に、マッチング処理部104は、番組情報データから番組情報の各項目を抽出する(ステップS142)。マッチング処理部104は、抽出した各項目について、文字のマッチングをする。映像配信装置200が番組の配信を希望する地域を指定している場合、マッチング処理部104は、映像受信装置300の接続先情報と、映像配信装置200の配信希望地域とをマッチングする。その結果、映像受信装置300が番組を受信できる地域を特定できる(ステップS143)。これにより、番組情報配信サーバー100は限定されたエリアに対してのみ番組情報を提供できる。
【0056】
映像受信装置300が番組の受信を希望する時間を指定している場合、マッチング処理部104は、受信側から受信した希望時間と、映像配信装置200が番組を配信する時間帯とをマッチングする。その結果、映像受信装置300が番組を受信する時間を特定できる(ステップS144)。また、映像受信装置300が番組の受信について希望するジャンル、番組名などのキーワードを指定している場合、マッチング処理部104は、受信側から受信した希望キーワードと、映像配信装置200が配信する番組の番組情報とをマッチングする。その結果、映像受信装置300が受信を希望する番組を特定できる(ステップS145)。
【0057】
更に、映像受信装置300が番組を配信している映像配信装置200の地域をキーワードとして指定している場合、マッチング処理部104は、映像配信装置200の接続先情報と、映像受信装置300が指定しているキーワード(地域)とをマッチングする。その結果、映像受信装置300は、指定した地域内の番組情報を取得できる(ステップS146)。視聴者が地域を指定する場合とは、視聴者の近隣又は旅先の情報入手、定点観測などの目的が想定される。
【0058】
以上ステップS143〜S146の全てまたは一部を経て、番組情報配信サーバー100は、番組情報を転送又は送信する映像受信装置300を抽出する(ステップS147)。ステップS143〜S146の順で処理することによって、情報量を次第に減らすことができると予測されるため、処理速度を向上できる。なお、ステップS143〜S146の順以外の順で処理してもよい。
【0059】
なお、ステップS143で映像配信装置200が配信希望地域を登録する際、又はステップS146で映像受信装置300が取得希望エリアをキーワードとして登録する際、表示装置の画面上の地図から、地域を選択できるようにしてもよい。これによって、地域の選択を容易に実行できるユーザーインターフェースを提供できる。図12は、本実施形態に係る映像受信装置300におけるエリア指定画面の遷移を示す説明図である。表示画面は、画面702→画面704→画面706と遷移して、ユーザーは広い地域のみならず局所的な地域の指定も容易になる。
【0060】
[転送方法について]
次に、番組情報を含むMESSAGEリクエストの転送方法について説明する。
転送処理部102は、MESSAGEリクエストを映像配信装置200から受けると、MESSAGEリクエストに含まれるBODY部はコピーして、Header部のFrom/Toパラメータの値を変更する。即ち、転送処理部102は、From:映像配信装置200/To:番組情報配信サーバー100という記述を、From:番組情報配信サーバー100/To:映像受信装置300という記載に変更する。そして、転送処理部102は変更されたMESSAGEリクエストを映像受信装置300に転送する。
【0061】
Header部のFrom/Toパラメータの値を完全に書き換えることによって、映像配信装置200及び映像受信装置300間で互いの接続先情報を隠ぺいできる。
【0062】
また、番組情報配信サーバー100が番組情報を転送する際には、番組情報配信サーバー100は、番組情報自身を保存するだけでなく、転送先の映像受信装置300の接続先情報も保存する。これによって、映像配信装置200からの番組情報が期限前に消滅した場合、番組情報を既に送信している映像受信装置300に対して、番組情報が終了した旨を通知する情報を含む番組情報を送信できる。
【0063】
[配信状態の確認について]
次に、本実施形態に係る番組情報配信サーバー100が、映像配信装置200からの番組配信状態を確認する動作について、説明する。図5は、本実施形態に係る番組情報配信システムが番組配信状態を確認する動作を示すフローチャートである。図5では、映像配信装置200からの番組の配信が通常どおり行われている場合について示している。図6は、本実施形態に係る番組情報配信システムが番組配信状態を確認する動作を示すフローチャートである。図6では、映像配信装置200からの番組の配信が中断された場合について示している。
【0064】
番組情報配信サーバー100は、番組情報を転送するのみでなく、実際に番組情報に記述されたとおりの映像配信が行われているかを、映像配信装置200に確認する。例えば、映像配信装置200は、映像配信中にKeepAlive通知を送信し、番組情報配信サーバー100はそのKeepAlive通知を受信する。その結果、番組情報配信サーバー100は、番組情報が有効であるか無効であるかを判断できる。もし、KeepAlive通知を決められた時間内に受信しなかった場合、番組情報配信サーバー100は、該当する番組情報は無効であるとみなし、番組情報を削除する。また、番組情報配信サーバー100は、既に番組情報を転送している映像受信装置300に、番組情報が終了している旨を通知する番組情報を含んだMESSAGEリクエストを送信する。
【0065】
以下、図5及び図6を参照して具体的に説明する。まず、図5に示すように、映像等の番組が映像配信装置200から配信されている(ステップS111)。このとき、映像配信装置200は、映像配信中である旨のKeepAlive通知を送信する(ステップS112)。そして、番組情報配信サーバー100の放送状態チェック部108は、映像配信装置200の接続先情報や、番組情報の時間情報から、放送状態(配信状態)を確認する(ステップS113)。番組情報配信サーバー100の放送状態チェック部108がKeepAlive通知を受信したときは、番組情報が有効であるとして、キャッシュ処理部106に保存された番組情報の保存時間を更新する(ステップS114)。また、番組情報配信サーバー100は、映像配信装置200に放送許可を通知する(ステップS115)。
【0066】
映像配信装置200が映像を配信している間は、以上のステップS112〜S115を繰り返す。図5では、ステップS116〜S119として、ステップS112〜S115と同様の処理を示している。これにより、映像配信装置200が映像を配信している場合は、番組情報が有効であるとして、番組情報を保存する。
【0067】
一方、図6に示すように、ステップS121〜S125までは、図5のステップS112〜S115と同様の処理をしているが、その後、映像配信装置200からの映像等の番組の配信が中断する場合がある(ステップS126)。この場合、番組情報配信サーバー100は映像配信装置200からKeepAlive通知を受信しなくなるため、一定の時間が経過すると、キャッシュ処理部106に保存された番組情報の保存時間が時間切れを迎える(ステップS127)。このとき、番組情報配信サーバー100は、該当する番組情報は無効であるとみなし、番組情報を削除する(ステップS128)。
【0068】
その後、キャッシュ処理部106は、番組情報が終了している(Expire)旨を通知する番組情報を含んだMESSAGEリクエストと、番組情報を転送する先の映像受信装置300の接続先情報を転送処理部102に通知する(ステップS129)。そして、転送処理部102は、番組情報が終了している(Expire)旨を通知する番組情報を含んだMESSAGEリクエストを、映像受信装置300に送信する(ステップS130)。
【0069】
図7は、本実施形態に係る番組情報配信システムが番組配信状態を確認する動作を示すフローチャートである。図7では、番組情報配信サーバー100が映像配信装置200に番組の配信の中止を要求する場合について示している。
【0070】
番組情報配信サーバー100が映像配信装置200からMESSAGEリクエストを受信する処理においては、受信制限を別途設けてもよい。例えば、番組情報配信サーバー100は、映像配信装置200の接続元情報に基づいて接続拒否リストを照合し、該当した映像配信装置200に対しては受信を拒否する。
【0071】
以下、図7を参照して具体的に説明する。まず、図7に示すように、映像等の番組が映像配信装置200から配信されている(ステップS131)。映像配信装置200からの配信内容や映像配信装置200の配信に問題がある場合は、番組情報配信サーバー100のキャッシュ部106に、番組情報削除予約や番組情報転送中止の要求が入力される。例えば番組情報配信サーバー100は、映像配信装置200の接続元情報に基づいて接続拒否リストを照合し、該当した映像配信装置200が存在した場合、番組情報削除予約や番組情報転送中止の要求を行う(ステップS132)。
【0072】
そして、番組情報配信サーバー100の放送状態チェック部108が映像配信装置200からKeepAlive通知を受信したとき(ステップS133)、キャッシュ処理部106は番組情報の削除処理をする(ステップS134)。また、放送状態チェック部108は、映像配信装置200に対して放送中止要求を行う(ステップS135)。
【0073】
映像配信装置200は放送中止要求を受けた後、映像配信装置200からの映像等の番組の配信を中断する(ステップS136)。その後、キャッシュ処理部106は、番組情報が終了している(Expire)旨を通知する番組情報を含んだMESSAGEリクエストと、番組情報を転送する先の映像受信装置300の接続先情報を転送処理部102に通知する(ステップS137)。そして、転送処理部102は、番組情報が終了している(Expire)旨を通知する番組情報を含んだMESSAGEリクエストを、映像受信装置300に送信する(ステップS138)。
【0074】
以上、本実施形態によれば、映像受信装置300では、番組情報配信サーバー100からの通知によって、番組情報の内容を更新、表示することができ、視聴者はリアルタイムに提供される番組情報を参照することが可能となる。
【0075】
本実施形態では、番組情報配信サーバー100において、番組情報を管理するわけではなく、キーワードに応じた映像配信装置200からの転送処理のみを行う。そのため、複数の映像配信者がいるようなシステムにおいても、更新される度に番組情報の再生成の必要がなくなる。また、視聴者が保有する映像受信装置300においても、番組情報配信サーバー100から更新時にはMESSAGEリクエストを受信するPUSH型サービスとなるため、リアルタイム性を確保した番組情報の更新が可能となる。
【0076】
更に、SIPのMESSAGEリクエストのBODY部に番組情報を含めて、MESSAGEリクエストを送信する。その結果、映像配信者側の映像配信装置200は、番組情報をリアルタイムに送信し、視聴者側の映像受信装置300は、送信された番組情報をリアルタイムに受信する。視聴者側の映像受信装置300が番組情報として受信するMESSAGEリクエストについては、番組情報配信サーバー100を経由することにより提供される。これは、映像配信装置200から複数の受信者へ送信するのではなく、映像配信装置200は一度MESSAGEリクエストを番組情報配信サーバー100へ送信するのみでよい。即ち、番組情報配信サーバー100がMESSAGEリクエストをコピーし、予め登録された映像受信装置300に対して、MESSAGEリクエストを送信することで実現する。
【0077】
更に、番組情報配信サーバー100を介することによって、映像配信装置200の負荷の低減、及び映像配信装置200、映像受信装置300間での接続先情報を隠蔽することも出来るようになる。これによって、不特定多数の映像配信者が存在する環境下において、番組情報配信サーバー100で個別に番組情報を生成する必要がなく、処理を低減すると共に、視聴者に対してはリアルタイムで番組情報を提供することが可能となる。
【0078】
また更に、本実施形態によれば、複数の映像配信装置200から番組情報が発信されることによって、複数の番組情報の中には実際の映像が放送されていない番組情報が存在してしまうという異常状態に対しても対処できる。即ち、番組情報配信サーバー100は、映像配信装置200が送信した番組情報に基づいて配信時間を保持しておき、かつ映像配信装置200は放送中にKeepAlive通知を番組情報配信サーバー100に対して定期的に送信する。このような仕組みを設けることによって、本実施形態の番組情報配信サーバー100は、放送状態を管理することが可能となる。また、何らかの理由により該当する映像配信装置200からの放送を中断、番組情報を削除したい場合、KeepAlive通知の応答にて放送中止要求を送信すると共に、番組情報含めて削除する仕組みも持つ。これによって、不特定多数の映像配信装置200の状態を番組情報配信サーバー100側でも管理することが可能になる。
【0079】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0080】
例えば、上記実施形態では、NGNを利用し、SIPのMESSAGEリクエストを利用したプラットフォームでの適用を例に説明しているが、本発明はこの例に限定されない。例えば、インターネット上で展開する場合にも、NGNのようなSIPのMESSAGEリクエストに代わる、通信相手の名前解決が可能な通信プラットフォームを利用する。これによって、番組情報配信サーバー、映像配信装置、及び映像受信装置を利用した上記実施形態と同様の仕組みを提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0081】
100 番組情報配信サーバー
102 転送処理部
104 マッチング処理部
106 キャッシュ処理部
108 放送状態チェック部
112 CPU
114 ROM
116 記憶部
118 RAM
122 通信制御部
124 表示制御部
126 操作部
200 映像配信装置
300 映像受信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信を希望する番組に関する希望文字情報を送信する文字情報送信部を有する番組受信装置から、予め決められた送信先として前記希望文字情報を受信する文字情報受信部と、
所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を送信する番組情報送信部を有する番組配信装置から、予め決められた送信先として前記予定番組情報を受信する番組情報受信部と、
前記希望文字情報と前記予定番組情報を比較して前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれるか否かを判断するマッチング処理部と、
前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれると判断された場合、前記希望文字情報を含む前記予定番組情報を前記番組受信装置に転送する番組情報転送部と
を備える、番組情報配信装置。
【請求項2】
前記番組受信装置を特定する第一の接続先情報を保持する第一の接続先情報記憶部を更に備え、
前記番組情報送信部は、前記第一の接続先情報に基づいて前記予定番組情報を前記番組受信装置に送信する、請求項1に記載の番組情報配信装置。
【請求項3】
前記番組の配信時間に関する情報を含む前記予定番組情報を保持する番組情報記憶部と、
前記番組配信装置を特定する第二の接続先情報を保持する第二の接続先情報記憶部と、
前記第二の接続先情報に基づいて前記番組の前記配信時間に前記番組配信装置から前記番組が配信されているか否かを確認する配信状態チェック部と
を更に備える、請求項1又は2に記載の番組情報配信装置。
【請求項4】
前記配信時間に前記番組配信装置から前記番組が配信されていないと確認された場合、前記番組情報送信部は、前記第一の接続先情報に基づいて前記番組受信装置に前記予定番組情報が無効である旨の通知を送信する、請求項3に記載の番組情報配信装置。
【請求項5】
前記配信時間に前記番組配信装置から前記番組が配信されていないと確認された場合、前記番組情報記憶部は前記保持された当該予定番組情報を削除する、請求項3又は4に記載の番組情報配信装置。
【請求項6】
前記配信状態チェック部は、前記配信時間に前記番組配信装置から配信されている前記番組の内容を確認し、
前記配信状態チェック部は、前記番組の内容に応じて、前記番組配信装置に前記番組の配信の中止を要求する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の番組情報配信装置。
【請求項7】
前記予定番組情報を保持する番組情報記憶部を更に備え、
前記マッチング処理部が、前記希望文字情報と前記保持された前記予定番組情報を比較して前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれるか否かを判断し、
番組情報転送部は、前記保持された前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれると判断された場合、前記希望文字情報を含む前記予定番組情報を前記番組受信装置に送信する、請求項1に記載の番組情報配信装置。
【請求項8】
文字情報受信部が、受信を希望する番組に関する希望文字情報を送信する文字情報送信部を有する番組受信装置から、予め決められた送信先として前記希望文字情報を受信するステップと、
番組情報受信部が、所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を送信する番組情報送信部を有する番組配信装置から、予め決められた送信先として前記予定番組情報を受信するステップと、
マッチング処理部が、前記希望文字情報と前記予定番組情報を比較して前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれるか否かを判断するステップと、
番組情報転送部が、前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれると判断された場合、前記希望文字情報を含む前記予定番組情報を前記番組受信装置に転送するステップと
を備える、番組情報配信方法。
【請求項9】
受信を希望する番組に関する希望文字情報を送信する文字情報送信部を有する番組受信装置から、予め決められた送信先として前記希望文字情報を受信する手段、
所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を送信する番組情報送信部を有する番組配信装置から、予め決められた送信先として前記予定番組情報を受信する手段、
前記希望文字情報と前記予定番組情報を比較して前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれるか否かを判断する手段、
前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれると判断された場合、前記希望文字情報を含む前記予定番組情報を前記番組受信装置に転送する手段
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項10】
受信を希望する番組に関する希望文字情報を予め決められた送信先に送信する文字情報送信部を有する番組受信装置と;
所定時間帯に配信する予定の番組に関する予定番組情報を予め決められた送信先に送信する番組情報送信部を有する番組配信装置と;
前記番組受信装置から前記予め決められた送信先として前記希望文字情報を受信する文字情報受信部と、
前記番組配信装置から前記予め決められた送信先として前記予定番組情報を受信する番組情報受信部と、
前記希望文字情報と前記予定番組情報を比較して前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれるか否かを判断するマッチング処理部と、
前記予定番組情報に前記希望文字情報が含まれると判断された場合、前記希望文字情報を含む前記予定番組情報を前記番組受信装置に転送する番組情報転送部と
を有する番組情報配信装置と;
を備える、番組情報配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−109606(P2011−109606A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−265393(P2009−265393)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】