説明

番組記録装置および過去番組表の表示方法

【課題】任意の日にちおよび時間帯の過去番組表を簡単な操作で表示出来るようにすること。
【解決手段】実施形態によれば、番組記録装置は、複数のチャンネルから送信された複数の放送ストリームを受信する受信部と、複数の放送ストリームに対応する複数の放送データを記録媒体に記録する記録手段と、複数の放送データに含まれる複数の過去番組に対応する複数の番組情報を取得する番組情報取得手段と、複数の番組情報に基づいて、第1の時間帯に放映された複数の第1の過去番組の一覧を示す過去番組表を表示装置の表示画面上に表示するための過去番組表処理手段と、時間帯を指定するためのユーザインタフェースを有する日時指定表を表示画面上に表示するための日時指定処理手段とを具備し、過去番組表生成手段は、ユーザインタフェースによって指定された時間帯を第1の時間帯として過去番組表データを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放送番組を記録する番組記録装置および過去番組表の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、複数のチャンネルから複数日に放映される全ての番組を記録できる番組記録装置が発売されている。
【0003】
記録された番組の中から視聴する番組を選択するユーザインタフェースとして、電子番組表と同様な形態の過去番組表が提供されている。ユーザは、過去番組表の中から番組を選択することで記録されている番組の視聴を行う。
【0004】
過去番組表内で表示される番組は、例えば6時間の間に放映された番組である。操作により、表示時間帯を変更することも可能であるが、数日前の日時の時間帯に移動させるには、時間がかかる。そこで、任意の日時の時間帯の過去番組表を簡単な操作で表示出来るようにすることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−108724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
任意の日時の時間帯の過去番組表を簡単な操作で表示出来るようにすることが望まれている。
【0007】
本発明の目的は、任意の日にちおよび時間帯の過去番組表を簡単な操作で表示出来るようにすることが可能な番組記録装置および過去番組表の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、番組記録装置は、複数のチャンネルから送信された複数の放送ストリームを受信する受信部と、複数の放送ストリームに対応する複数の放送データを記録媒体に記録する記録手段と、複数の放送データに含まれる複数の過去番組に対応する複数の番組情報を取得する番組情報取得手段と、複数の番組情報に基づいて、第1の時間帯に放映された複数の第1の過去番組の一覧を示す過去番組表を表示装置の表示画面上に表示するための過去番組表処理手段と、時間帯を指定するためのユーザインタフェースを有する日時指定表を表示画面上に表示するための日時指定処理手段とを具備し、過去番組表生成手段は、ユーザインタフェースによって指定された時間帯を第1の時間帯として過去番組表データを表示する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態の番組記録装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図2】再多重の方式の一例を示す模式図である。
【図3】番組データベース部のデータ構成の一例を示す模式図である。
【図4】メタデータのデータ構成の一例を示す模式図である。
【図5】リモートコントローラの一例を示す正面図である。
【図6】過去番組表の一例を示す図である。
【図7】過去番組表上に日時指定ジャンプ表が表示されている状態を示す図。
【図8】図7に示す状態から日時フォーカスを遷移させた状態の日時指定ジャンプ表の一例を示す図である。
【図9】図8に示す状態で決定キーが操作された場合の過去番組表の一例を示す図である。
【図10】日時指定ジャンプ表の一例を示す図である。
【図11】日時指定ジャンプ表の一例を示す図である。
【図12】図11に示す状態で決定キーが操作された場合に表示される過去番組表の一例を示す図である。
【図13】日時指定ジャンプ表の一例を示す図である。
【図14】図13に示す状態で決定キーが操作された場合に表示される過去番組表の一例を示す図である。
【図15】日時指定ジャンプ表の一例を示す図である。
【図16】図15に示す状態で決定キーが操作された場合に表示される過去番組表の一例を示す図である。
【図17】日時指定ジャンプ表の一例を示す図である。
【図18】図17に示す状態からページ戻りキーが操作された場合に表示される日時指定ジャンプ表の一例を示す図である。
【図19】図17に示す状態からページ戻りキーが操作された場合に表示される日時指定ジャンプ表の一例を示す図である。
【図20】日時指定ジャンプ表を表示しているときにフォーカス位置を変更する操作が行われた場合の処理の手順の一例を示す図である。
【図21】過去番組表の一例を示す図である。
【図22】過去番組表上に日時指定ジャンプ表が表示されている状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
本実施形態は番組記録装置としてデジタルレコーダを適用した例である。
【0012】
図1は、実施の一形態にかかるデジタルレコーダ101の構成を示すブロック図である。本実施の形態のデジタルレコーダ101においては、スクランブルされたデジタル放送信号を受信する受信部であるチューナモジュールを4台有している場合(2台は地上デジタル放送受信用のチューナ102A、102B、他の2台はBS/CSデジタル放送受信用のチューナ102C、102Dなど)を例にとって説明する。
【0013】
第1のチューナ102A、第2のチューナ102B、第3のチューナ102C、第4のチューナ102Dで受信された放送番組の信号は、再多重部として機能するTS再多重部141に入力され、複数のチャンネル(CH)のTS(Transport Stream)が1つのTSに再多重される。この再多重の方式としては、図2に示すように、4CHの入力の場合は5倍の速度で多重しなおし、さらにFlagとして例えばパケットごとのタイムスタンプ情報を付加するなどの方式がある。TS再多重部141で再多重化された信号はTS分離部103に送られる。
【0014】
TS分離部103は、分離部として機能するものであって、放送番組の信号から暗号化情報であるECM(Entitlement Control Message)と、番組名、出演者、開始時刻などのイベント情報を記述したテーブルであるEIT(Event Information Table)とを分離する。
【0015】
TS分離部103で分離されたECMは、CAS制御部107に転送される。CAS制御部107は、カードスロット(カードインターフェースI/F)107Aに装着されたCASモジュール(ICカードの形態を持つCASカード:以下、適宜CASカードと呼称する)108に記憶されている放送事業者毎に設定されるワーク鍵(Kw)を用いてECMの暗号を復号し、ECM内のその番組に関する属性情報とCASカード108に記憶されている契約情報と比較して、視聴可否の判定を行う。CAS制御部107は、視聴可の場合にはスクランブル鍵(Ks)を復号してデスクランブラ部104に出力する。なお、暗号鍵KsとKwは放送事業者毎に異なるが、全受信機で共通な鍵である。
【0016】
一方、TS分離部103で分離されたEITは、番組データベース部113に入力される。番組データベース部113は、EITを用いて番組表を作成するためのデータベース化を実行する。図3は、番組データベース部113のデータ構成を示す模式図である。図3に示すように、チャンネル、日にち、開始時刻、終了時刻、タイトル、記録状況、ダビングの有無などの情報が番組毎にテーブル化されている。
【0017】
デスクランブラ部104は、CAS制御部107から応答されたスクランブル鍵Ksを設定し、デスクランブルしたTSを記録再生制御部110に入力する。
【0018】
記録再生制御部110では、再多重されたTSをチャンネルごとのTSに戻し、HDD等の記録媒体部111に記録する制御を行うとともに、記録媒体部111に記録された放送番組の信号であるTSを再生する制御を実行してAVデコード部105へ出力する。すなわち、記録再生制御部110は、記録制御部および再生制御部として機能するものである。
【0019】
記録再生制御部110は、複数のチャンネルにおいて時間帯や曜日等の条件を指定することで録画した番組がチャンネルごとにTSファイルとして記録媒体部111に格納する。記録再生制御部110は、記録媒体部111の記録容量が限界に達した場合、記録時刻が古いものから順次消去しながら録画を続けていくものとする。なお、以下では、記録媒体部111内の各TSファイル内の番組データを過去番組と称する。
【0020】
ここで、記録再生制御部110は、記録媒体部111に対する放送番組の信号(CHごとのTSに戻したストリーム)の記録を行う際に、図4に示すような記録媒体部111の物理的な領域における記録位置(物理アドレス)と時刻情報と番組情報とを関連付けたメタデータをチャンネルごとに作成し、記録媒体部111に記録する。図4に示す例では、5秒毎に記録位置(物理アドレス)を記録している。なお、番組情報は、EITから取得可能である。
【0021】
記録媒体部111は、HDD、ディスクドライブ、SD(登録商標)カードリーダライタであり、記録再生制御部110からの放送番組の信号であるTSを記録する。記録媒体部111は、デジタルレコーダ101に内蔵されたものである必要はなく、USBやLAN等で接続されたHDD等の記録媒体でもよい。
【0022】
AVデコード部105は、各チューナ102A,102B,102C,102Dで受信した各チャンネルの放送番組の信号(CHごとのTSに戻したストリーム)または記録再生制御部110により再生された放送番組の信号(CHごとのTSに戻したストリーム)をAV情報(映像および音声)へデコードする。
【0023】
AV情報のデコード出力(AV出力)は、表示処理部106を介して、外部モニタである表示部200に出力される。また、表示処理部106は、OSD(On Screen Display)等によりユーザへの情報を提示するための、GUI(Graphical User Interface)機能を持っている。このGUI機能により、後述する番組表などが表示部200に表示される。
【0024】
番組表処理部115は、記録媒体部111に記録した番組のEITおよび今後放送される番組のEITを番組データベース部113から受け取ることにより、番組表の作成処理、および番組表を表示部200の表示画面上に表示させるためのデータを作成する処理を実行する。番組表処理部115は、過去番組表処理部115Aおよび日時指定処理部115B等を備えている。過去番組表処理部115Aは、番組データベース部113内のチャンネル、日にち、開始時刻、終了時刻、タイトル、記録状況などの情報に基づいて、後述する過去番組表の作成処理、および過去番組表を表示部200の表示画面上に表示させるためのデータを作成する処理を実行する。日時指定処理部115Bは、番組データベース部113内の日にち、開始時刻、終了時刻、記録状況などの情報に基づいて、後述する日時指定ジャンプ表の作成処理、および日時指定ジャンプ表を表示部200の表示画面上に表示させるためのデータを作成する処理を実行する。
【0025】
入力処理部114は、ユーザからの各種入力を受け付ける。例えば、入力処理部114は、ユーザからの自動録画の設定、番組表上における再生番組の指定などの入力を受け付ける。入力処理部114は、デジタルレコーダ101に取り付けられた固定の操作パネル(図示せず)に相当するものからユーザ入力を受け付けるものであってもよいし、またデジタルレコーダ101から分離したリモートコントローラ300からユーザ入力を受け付けるものであってもよい。
【0026】
図5は、上記リモートコントローラ300の外観を示している。このリモートコントローラ300には、主として、カーソルキー300A、決定キー300B、ページ戻りキー300C、ページ進みキー300D、タイムシフトキー300E等が設けられている。
【0027】
カーソルキー300Aは、後述する過去番組表や日時指定ジャンプ表等で指定領域(フォーカス)を遷移させるために設けられている。決定キー300Bは、指定領域を決定するために設けられている。ページ戻りキー300Cおよびページ進みキー300Dは、過去番組表や日時指定ジャンプ表等で表示範囲を変更するために設けられている。
【0028】
タイムシフトキー300Eは、録画方法により同時録画した番組を表示する過去番組表44を表示させるためのキーである。タイムシフトキー300Eを押下操作することで、過去番組表処理部115Aは、過去番組表を表示部200の表示画面上に表示させ、表示画面から指定された番組の再生を行うタイムシフトモードに入る。
【0029】
過去番組表の例を図6に示す。過去番組表は、縦(行)方向に時間軸、横(列)方向にチャンネル軸が設けられた複数のセルを有する。過去番組表は、番組の再生をユーザが指示するためのユーザインタフェースである。
【0030】
図6に示す過去番組表では、番組フォーカス601によって2010年12月31日の午後3時から161チャンネルによって放送された番組が選択されている。ユーザが決定キー300Bを操作することで、番組フォーカス601に対応する番組の再生が開始される。ユーザがカーソルキー300Aを操作することで選択されている番組を変更することが出来る。
【0031】
ところで、過去番組表が表示されている状態で、ユーザが青色キー300Fを操作すると、日時指定処理部115Bは、過去番組表が表示されている日にちおよび時間帯をユーザが指定するためユーザインタフェースを有する日時指定ジャンプ表を過去番組表上にオーバーレイ表示する(図7)。
【0032】
図7に示すように、日時指定ジャンプ表700は、縦(行)方向に時間帯軸、横(列)方向の日にち軸が設けられた、複数のセルを有する。日時指定ジャンプ表700内には、6時間の時間帯を囲む日時フォーカス(指定セル)701が表示されている。日時フォーカス701は、タイムシフトキー300Eが操作された時の番組フォーカス601に対応する日時に表示される。図6では、2010年12月31日の午後3時から午後9時までの過去番組表が表示されていたので、日時フォーカス701は2010年12月31日の午後3時から午後9時までのセルを囲むように表示されている。
【0033】
図6に示す過去番組表の6時間分の間に抜けている時間帯がなければ、フォーカスされている過去番組に関係なく、日時指定ジャンプ画面の初期フォーカス位置が決定される。ただし、過去番組表の時間帯が連続時間でない(途中で時間が抜けている)場合は異なる。図21に示すように、毎日PM3時からPM4時の2時間を記録した場合の過去番組表2100においてユーザが青色キー300Fを操作すると図22に示す日時指定ジャンプ表が表示される。図21において、番組フォーカス2101は2011年9月9日(金)午後3:30〜午後4:30の153チャンネルを囲んでいる。図21に示す状態から日時指定ジャンプ表が表示される場合、日時フォーカス2201は2011年9月9日(日)の午後3時から午後9時の範囲を囲む。つまり、過去番組表で番組フォーカスされている過去番組の時間帯を、日時指定ジャンプ画面の初期フォーカスの時間帯とする。
【0034】
日時フォーカス701の位置は、カーソルキー300Aによって遷移するとこが可能である。例えば、カーソルキー300Aを操作することによって、図8に示すように、日時カーソルを2011年1月12日の午前10時から午後4時までの時間帯に対応するセルを囲むように表示する。
【0035】
図8に示す状態で、決定キー300Bを操作することで、図9に示すように、過去番組表処理部115Aは、2011年1月12日の午前10時から午後4時までの時間帯の過去番組表を表示する。
【0036】
日時指定ジャンプ表の詳細について図10を参照して説明する。図10に示すように、内部が白色のセル(例えば、セル1001)は、対応する日にちおよび時間帯に過去番組が存在することを示している。
【0037】
また、内部に密度が粗い点描が描かれているセル(例えば、セル1002)は、最古の過去番組の放映時間に対応するセル1003と最新の過去番組の放映時間に対応するセル1004との間において、過去番組が存在しないことを示している。
【0038】
内部に密度が細かい点描が描画されているセル(例えば、セル1005)は、最古の過去番組に対応するセル1003よりも過去の時間帯を示している。実際には、セル1005は例えば黒色に塗りつぶされる。なお、日時フォーカス701は、セル1005に遷移することが禁止されている。なお、日時フォーカス701は、内部に密度が細かい点描が描画されているセル(例えば、セル1002)に遷移することが可能である。実際には、セル1002は例えばグレーに塗りつぶされる。
【0039】
なお、図10に示す例では、最新の過去番組の放映日時から最古の過去番組の放映日時の間で1日以上過去番組がない場合も列(「21日(木)」)を表示しているが、「21日(木)」の列を表示しなくても良い。
【0040】
内部に密度が細かい点描が描画されているセル(例えば、セル1006)は、最新の過去番組に対応するセル1004よりも未来の時間帯を示している。実際には、セル1006は例えば黒色に塗りつぶされる。なお、日時フォーカス701は、セル1006に遷移することが禁止されている。
【0041】
なお、日時フォーカス701内のセルにおいて、内部に斜線が描画されているセル(例えば、セル1007)は過去番組が存在することを示し、内部に交差する斜線が描画されているセル(例えば、セル1008)は過去番組が存在しないことを示している。なお、日時フォーカス701内のセルにおいて、過去番組が存在する時間帯に対応するセルと、過去番組が存在しない時間帯対応するセルとで、内部の描画を変えているが、変えなくても良い。
【0042】
過去番組が存在する時間帯に対応するセルと、過去番組が存在しない時間帯に対応するセルとで内部の描画を変えることで、過去番組の有無を確認することができ、(過去番組のある時間帯にジャンプしやすくなり)、操作性を向上させることができる。
【0043】
また、最古の過去番組の時間帯から最新の過去番組の時間帯の間で、1週間以上、全く過去番組がない期間があると、日時指定ジャンプ表700内のセルの内部がすべて粗い点描によって描画されるので、1週間以上、全く過去番組がない期間があった場合に、過去番組が存在するかしないかがわかりやすくなる。
【0044】
次に、日時フォーカス701が、過去番組が存在しない時間帯を含んでいる場合に決定キー300Bが操作された場合に表示される過去番組表について説明する。
【0045】
例えば、図11に示すように、日時フォーカス1101内の全てのセルが、過去番組が存在しない時間帯の場合を説明する。この場合、図12に示すように、未来(指定時間帯の直後の時間帯)の直近の過去番組が存在する時間帯のセル1102を起点とする日時の過去番組表1200が表示される。セル1102は、2011年7月18日の午後6時から午後7時の時間帯を示しているので、過去番組表1200は、2011年7月18日の午後6時から2011年7月19日の午前0時までの範囲を示す。また、番組フォーカス1201は、セル1102の時間帯に対応する時間の番組に表示されている。
【0046】
次に、図13に示すように、日時フォーカス1301が、過去番組が存在する時間帯のセルと過去番組が存在しない時間帯のセルとを含んでいる状態で決定キー300Bが操作された場合に表示される過去番組表について説明する。図13に示すように、日時フォーカス1301は、2011年7月20日午前9時から午後3時までの間の時間帯のセルを指定している。日時フォーカス1301内において、午前9時から午前11時までの間の時間帯と、午後0時から午後1時までの間の時間帯に過去番組が存在する。日時フォーカス1301内において、午前11から午後0時までの間の時間帯と、午後1時から午後3時までの間の時間帯に過去番組が存在しない。
【0047】
図13に示す状態で、決定キー300Bが操作された場合、図14に示す過去番組表1400が表示される。図14に示すように、過去番組表1400は、午前9時から午前11時までの間の時間帯、午後0時から午後1時までの間の時間帯、および午後7時から午後10時までの間の時間帯の範囲を示している。午後7時から午後10時までの間の時間帯のセルは、日時フォーカス1301内に含まれていない。午前9時から午前11時までの間の時間帯と、午後0時から午後1時までの間の時間帯とを合わせると3時間で、まだ3時間分の範囲を表示することが可能なので、未来の直近の過去番組が存在する午後7時から午後10時までの間の時間帯が過去番組表1400に表示されている。また、過去番組表1400内には、過去番組が存在しない時間帯は省略されて表示されず、省略された時間帯があることを示す二重線1401が表示されている。省略された時間帯があることを示す表示は、例えば太線でもよい。また、番組フォーカス1402は、日時フォーカス1301内の過去番組が存在する最古の時間帯に対応する時間の番組に表示されている。
【0048】
次に、図15に示すように、日時フォーカス1501が、過去番組が存在する時間帯のセルと過去番組が存在しない時間帯のセルとを含み、日時フォーカス1501内の先頭のセル1502が過去番組が存在しない時間帯の状態で決定キー300Bが操作された場合に表示される過去番組表について説明する。日時フォーカス1501内において、2011年7月22(金)の午後2時から午後6時までの時間帯のセルが、過去番組が存在しない。また、日時フォーカス1501内において、2011年7月22(金)の午後6時から午後8時までの時間帯のセルが、過去番組が存在する
図15に示す状態で、決定キー300Bが操作された場合、図16に示す過去番組表1600が表示される。図16に示すように、過去番組表1600は、午後6時から午前0時までの間の時間帯の範囲を示している。午後8時から午前0時までの間の時間帯のセルは、日時フォーカス1301内に含まれていない。午後6時から午後8時までの間の時間帯は2時間で、まだ4時間分の範囲を表示することが可能なので、未来の直近の過去番組が存在する午後8時から午前0時までの間の時間帯が過去番組表1600に表示されている。また、番組フォーカス1601は、日時フォーカス1501内の過去番組が存在する最古の時間帯に対応する時間の番組に表示されている。
【0049】
以上のように、日時フォーカスが過去番組を含まないセルを含んでいる場合に、過去番組を含まない時間帯を表示しないように過去番組表を表示することで、より多くの情報をユーザに提供することが可能になる。
【0050】
次に、日時指定ジャンプ表を表示している状態で、表示範囲を切り替えるためのページ切替操作が行われた場合について説明する。
【0051】
図17に示す日時指定ジャンプ表1700が表示されている状態で、ページ戻りキー300Cが操作された場合を説明する。日時フォーカス1701は、2011年7月23日(土)の午前4時から午前10時までの間の時間帯のセルを指定している。この状態でページ戻りキー300Cが操作されると、通常、2011年7月10日から2011年7月16日までの間の範囲が表示される。2011年7月11日から2011年7月16日の間に、最古の過去番組が存在しなければ、図18に示すように、2011年7月10日から2011年7月16日までの間の範囲の日時指定ジャンプ表1800が表示される。日時指定ジャンプ表1800において、日時フォーカス1801の指定時間帯は、日時フォーカス1701が表示されている曜日および時間帯と同じである、2011年7月16日(土)の午前4時から午前10時の間の時間帯である。
【0052】
2011年7月11日から2011年7月16日の間に、最古の過去番組が存在すると、図19に示す過去番組表1900が表示される。過去番組表1900では、最古の過去番組の放映日が一番左の列に表示されている。またフォーカス遷移先がない場合、最古の過去番組の放映日時に対応するセル1902を起点として日時フォーカス1901を表示する。
【0053】
日付指定ジャンプ表の表示を1週間単位で前後にシフトさせることができるようになり、数週間前の過去番組を再生したい場合、リモコンのステップ数が少なくなり、操作性を向上させることができる。また、シフト後の表示範囲内に最古の過去番組が存在する場合、最古の過去番組の放映日が一番左の列に表示さるように表示範囲を変更することで、さらに操作性を向上させることが出来る。
【0054】
次に、日時指定ジャンプ表を表示しているときにフォーカス位置を変更する操作が行われた場合の処理の手順を図20のフローチャートを参照して説明する。
【0055】
日時指定処理部115Bは、日時指定ジャンプ表を表示部200の表示画面上に表示させる(ステップS2001)。ユーザがカーソルキー300Aを操作すると、入力処理部114から操作信号が出力されることによって、日時指定処理部115Bが日時フォーカスの操作を検知する(ステップS2002)。日時指定処理部115Bは、検知された操作に応じた新たな日時フォーカスの指定範囲を検出し、新たな日時フォーカス内の最初のセルを選択する。日時指定処理部115Bは、選択されたセルに対応する日にちおよび時間帯内に過去番組があるかを判定する(ステップS2004)。過去番組があると判定した場合(ステップS2004のYes)、日時指定処理部115Bは、選択されたセル内の色をA色(例えば、黄色)に設定する(ステップS2005)。過去番組がないと判定した場合(ステップS2004のNo)、日時指定処理部115Bは、選択されたセル内の色をB色(例えば、黒ずんだ黄色)に設定する(ステップS2006)。日時指定処理部115Bは、選択されたセルが最後のセルであるかを判定する(ステップS2007)。最後のセルではないと判定した場合(ステップS2007のNo)、日時指定処理部115Bは、日時フォーカス内の次のセルを選択する(ステップS2008)。そして、日時指定処理部115Bは、ステップS2004からの処理を順次実行する。最後のセルであると判定した場合(ステップS2007のYes)、日時指定処理部115Bは、日時フォーカスの位置を変更すると共に、日時フォーカス内の色を設定された色にした、日時指定ジャンプ表を表示する(ステップS2009)。
【0056】
以上の処理によって、日時フォーカスの各セル内に過去番組が存在するかがわかるようになる。
【0057】
日付指定処理部115Bによって指定するためのユーザインタフェースを有する日時指定表を表示画面上に表示し、日時指定表からユーザが指定した時間帯を含む過去番組表を表示画面上に表示することで任意の日時の時間帯の過去番組表を簡単な操作で表示出来るようにすることが可能になる。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
101…デジタルレコーダ、102A,102B,102C,102D…チューナ、110…記録再生制御部、111…記録媒体部、113…番組データベース部、115…番組表処理部、115A…過去番組表処理部、115B…日時指定処理部、300…リモートコントローラ、300A…カーソルキー、300B…決定キー、300C…ページ戻りキー、300D…ページ進みキー、300E…タイムシフトキー、300F…青色キー、601…番組フォーカス、700…日時指定ジャンプ表、701…日時フォーカス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチャンネルから送信された複数の放送ストリームを受信する受信部と、
前記複数の放送ストリームに対応する複数の放送データを記録媒体に記録する記録手段と、
前記複数の放送データに含まれる複数の過去番組に対応する複数の番組情報を取得する番組情報取得手段と、
前記複数の番組情報に基づいて、第1の時間帯に放映された複数の第1の過去番組の一覧を示す過去番組表を表示装置の表示画面上に表示するための過去番組表処理手段と、
第2の時間帯を指定するためのユーザインタフェースを有する日時指定表を前記表示画面上に表示するための日時指定処理手段とを具備し、
前記過去番組表処理手段は、前記ユーザインタフェースに用いて指定された前記第2の時間帯を前記第1の時間帯として前記過去番組表を表示する
番組記録装置。
【請求項2】
前記日時指定表は、時間帯軸と日にち軸とを有する表を有し、
前記日時指定処理手段は、前記表内の前記第2の時間帯を示す指定セルと、前記表内のセルから前記指定セルを除いた非指定セルとを区別して表示する、
請求項1に記載の番組記録装置。
【請求項3】
前記日時指定処理手段は、前記複数の第1の過去番組内の少なくとも一つの番組の放映日時に対応する前記表内の第1のセルと、前記複数の第1の過去番組内の番組の放送日時に対応しない前記表内の第2のセルとを区別して表示する、
請求項2に記載の番組記録装置。
【請求項4】
前記日時指定処理手段は、前記第2のセルの内の第3のセルと第4のセルとを区別して表示し、
前記第3のセルは、前記第2のセルの内の、前記複数の第1の過去番組内の最古の過去番組の放映日時より前の日時に対応する第5のセルと、前記第2のセルの内の、前記複数の第1の過去番組内の最新の過去番組の放映日時より後の日時に対応する第6のセルとを含み、
前記第4のセルは、前記第2のセルから前記第5のセルおよび前記第6のセルを除いたセルを含む、
請求項3に記載の番組記録装置。
【請求項5】
前記日時指定処理手段は、前記指定セルの内の前記第1のセルと前記第2のセルとを区別して表示する
請求項3に記載の番組記録装置。
【請求項6】
前記日時指定表の表示時に、操作信号に応じて、前記表内の最古の日にちより前、または前記表内の最新の日にちより後の、日にちに対応する新たな日時指定画面を表示する
請求項2に記載の番組記録装置。
【請求項7】
複数のチャンネルから送信された複数の放送ストリームを受信し、
前記複数の放送ストリームに対応する複数の放送データを記録媒体に記録し、
前記複数の放送データに含まれる複数の過去番組に対応する複数の番組情報を取得し、
前記複数の番組情報に基づいて、第1の時間帯に放映された複数の第1の過去番組の一覧を示す過去番組表を表示装置の表示画面上に表示し、
第2の時間帯を指定するためのユーザインタフェースを有する日時指定表を前記表示画面上に表示し、
前記ユーザインタフェースに用いて指定された前記第2の時間帯を前記第1の時間帯として前記過去番組表を表示する
過去番組表の表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−62600(P2013−62600A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−198487(P2011−198487)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】