説明

畳の製造方法及び畳

【課題】掃除が簡単であって、畳表と畳床とがずれるという問題が起こらない畳の製造方法及び畳を提供すること。
【解決手段】上金型3と下金型1とを開いた型開き状態において、上金型3の底面に上面が接触した状態で固定手段により芯材7を固定し、下金型1の凹部2を形成する底面及び4側面上に、塗料4を塗布する。次に、型閉めして、液状のポリウレタン原料をキャビティS内に注入して、上金型3及び下金型1を加熱手段で加熱することにより、ポリウレタン原料を発泡硬化させ、インテグラルフォーム6を形成する。この発泡硬化の際には、表面に塗料による塗膜が形成されたインテグラルフォーム6と芯材7の下面及び4側面とは接着され、積層状態で一体化され成形品となる。この場合、この成形品は畳であって、その表面及び4側面には畳色の塗膜が形成されると共に畳表の模様が施された凹凸のある畳模様が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除が簡単にできる畳の製造方法及び畳に関する。
【背景技術】
【0002】
畳は、稲藁を積層圧縮して縫い上げた畳床にイ草の畳表を取付け、布製の畳縁を縫着したものが一般的であったが、掃除が簡単にできる畳として、塩化ビニール樹脂を主原料としたクッションフロアに畳表の模様を印刷したものを畳芯材の上面部及び側面部に覆い、畳芯材の側面部もしくは下面部に折り返して縫着する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3078764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のものでは、福祉用の畳として使用した場合には、汚物が内部に浸透しないので、汚れ、臭いの除去が簡単となるが、柔道や空手などの道場に使用した場合には、掃除が簡単であるが、畳表と畳床とがずれるという問題が起こるので、好ましくなかった。
【0005】
そこで本発明は、掃除が簡単であって、畳表と畳床とがずれるという問題が起こらない畳の製造方法及び畳を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため第1の畳の製造方法に係る発明は、ポリウレタン成形用の金型装置の上金型及び下金型により作製される成形品に畳模様を形成するための溝が形成されたキャビティ形成面に塗料を塗布し、型閉めすることにより前記上金型底面に接触した状態で固定された芯材を前記キャビティ形成面と離間して前記キャビティ内に配設して、前記キャビティ内に熱硬化性のポリウレタン原料を注入して発泡硬化させて前記塗料により塗膜が形成されたポリウレタンフォームと前記芯材とを一体成形することを特徴とする。
【0007】
第2の畳の製造方法に係る発明は、ポリウレタン成形用の金型装置の上金型及び下金型により作製される成形品に畳模様を形成するための溝が形成されたキャビティ形成面に塗料を塗布し、前記キャビティを形成する底面上に合成繊維製の布を配設し、型閉めすることにより前記上金型底面に接触した状態で固定された芯材を前記キャビティ形成面と離間して前記キャビティ内に配設して、前記キャビティ内に熱硬化性のポリウレタン原料を注入して発泡硬化させて前記塗料により塗膜が形成された前記布とポリウレタンフォームと前記芯材とを一体成形することを特徴とする。
【0008】
第3の畳の製造方法に係る発明は、ポリウレタン成形用の金型装置の上金型及び下金型により作製される成形品に畳模様を形成するための溝が形成されたキャビティ形成面に塗料を塗布し、型閉めすることにより上金型底面と離間した状態で固定された芯材を前記キャビティ形成面と離間して前記キャビティ内に配設して、前記キャビティ内に熱硬化性のポリウレタン原料を注入して発泡硬化させて前記塗料により塗膜が形成されたポリウレタンフォームが前記芯材を内部に封入するように一体成形することを特徴とする。
【0009】
第4の畳の製造方法に係る発明は、ポリウレタン成形用の金型装置の上金型及び下金型により作製される成形品に畳模様を形成するための溝が形成されたキャビティ形成面に塗料を塗布し、前記キャビティを形成する底面上に合成繊維製の布を配設し、型閉めすることにより前記上金型底面に接触した状態で固定された芯材を前記キャビティ形成面と離間して前記キャビティ内に配設して、前記キャビティ内に熱硬化性のポリウレタン原料を注入して発泡硬化させて前記塗料により塗膜が形成された前記布とポリウレタンフォームと前記芯材とを一体成形することを特徴とする。
【0010】
第5の畳に係る発明は、芯材と熱硬化性のポリウレタン原料を発泡硬化させて畳表の模様が施された塗膜が形成されたポリウレタンフォームとを一体形成して作製して成ることを特徴とする。
【0011】
第6の畳に係る発明は、畳表の模様が施された塗膜が形成された合成繊維製の布と、芯材と、前記布及び前記芯材との間に熱硬化性のポリウレタン原料を発泡硬化させて作製したポリウレタンフォームとを一体形成して作製して成ることを特徴とする。
【0012】
第7の畳に係る発明は、芯材を熱硬化性のポリウレタン原料を発泡硬化させて畳表の模様が施された塗膜が形成されたポリウレタンフォームの内部に封入して一体形成して作製して成ることを特徴とする。
【0013】
第8の畳に係る発明は、芯材を熱硬化性のポリウレタン原料を発泡硬化させて畳表の模様が施された塗膜が形成された合成繊維製の布が接着されたポリウレタンフォームの内部に封入して一体形成して作製して成ることを特徴とする。
【0014】
第9の畳の製造又は畳に係る発明は、前記ポリウレタンフォームは、インテグラルフォームであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、掃除が簡単であって、畳表と畳床とがずれるという問題が起こらない畳の製造方法及び畳を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態の畳の製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の畳の製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の畳の製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態の畳の製造方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の第1の実施形態の畳床の製造方法について、図1に基づいて説明する。ウレタン成形用の金型装置の下金型1には内側の空間が直方体形状を呈する凹部2が形成され、上金型3と下金型1とでキャビティSが形成される。そして、前記凹部2を形成する底面及び4側面には、成形品の表面が畳表の表面と同じ模様となるように、その模様形成用の溝が刻設されている。
【0018】
そして、前記上金型3と下金型1とを開いた型開き状態において、前記凹部2を形成する底面及び4側面上に、成形品の表面に畳色(イ草の色)の塗膜(皮膜)を形成するためのインモールドコート剤としての塗料4を塗布する。この塗料4内に抗菌剤を混ぜてもよく、その場合には抗菌作用が発揮できることとなる。この塗料は、例えば熱硬化性を有するウレタン塗料を使用し、厚さは、例えば50以上〜200μm以下とする。
【0019】
6は表面の低発泡のスキン層とクッション性を有する高発泡のコア層からなるインテグラルフォームであり、ポリオールとイソシアネート等とを混合した液状のポリウレタン原料を発泡硬化させることにより形成される。即ち、このインテグラルフォーム6は、例えば40℃程度に温められた前記上金型3と下金型1のキャビティS内に、例えば25℃程度の温度の液状のポリウレタン原料を入れて成型したものである。液状のポリウレタン原料をキャビティS内に入れると、反応熱でその原料内の発泡剤が気化し、蒸気圧で原料そのものが泡状になり発泡して膨らみキャビティS内で一杯になるが、高温のポリウレタン原料が比較的低温の両金型1、3のキャビティS形成面に触れるとその触れた部分の泡が消えて低発泡なスキン層(例えば、厚みが約1.5mm)が形成されることになる。
【0020】
このインテグラルフォーム6は耐久性に優れるが、このインテグラルフォーム6に代えて、他の材料でもよく、例えばポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤、触媒及び着色剤等からなる液状のポリウレタン原料を発泡硬化させて製造するポリウレタンフォームなどでもよく、更にはこの液状のポリウレタン原料に木材、植物繊維、トウモロコシ澱粉等のバイオマス原料を微細粒にして添加し、溶かし込んだ原料を使用してバイオマスポリウレタンフォームでもよい。
【0021】
7は芯材であり、軽量で且つ剛性が強い材料であればよく、例えば液状のポリウレタン原料を発泡硬化させたポリウレタンフォームや、液状のウレタン原料に木材、植物繊維、トウモロコシ澱粉等のバイオマス原料を微細粒にして添加して溶かし込んだバイオマスウレタン原料を発泡硬化させたバイオマスポリウレタンフォームなどから構成される。前記芯材7は前記上金型3の底面に上面が接触した状態で図示しない固定手段により固定され、型閉めすると前記キャビティS内に前記凹部2を形成する面と離間した状態で配設されることとなる。
【0022】
また、前記芯材7としてバイオマスウレタンフォームを使用すると、畳の焼却等の廃棄処理の際に環境への影響を小さくすることができ、自然環境を守る上でも有用である。
【0023】
次に、畳の製造方法について説明する。初めに、前記上金型3と下金型1とを開いた型開き状態において、前記上金型3の底面に上面が接触した状態で固定手段により前記芯材7を固定する。そして、下金型1の前記凹部2を形成する底面及び4側面上に、塗料4を塗布する。
【0024】
次に、前記上金型3と下金型1とを閉じて型閉め状態として、ポリオールとイソシアネート等とを混合した液状のポリウレタン原料を前記キャビティS内に注入して、前記上金型3及び下金型1を図示しない加熱手段で加熱することにより、ポリウレタン原料を発泡硬化させ、インテグラルフォーム6を形成する。このとき、このインテグラルフォーム6にはその表面のスキン層とコア層とが形成される。
【0025】
前述の発泡硬化の際には、表面に塗料による塗膜が形成されたインテグラルフォーム6と前記芯材7の下面及び4側面とは接着され、積層状態で一体化され成形品となる。この場合、この成形品は畳であって、その表面(図1における成形品の底面、以下同じ。)及び4側面には畳色(イ草の色)の塗膜が形成されると共に畳表の模様が施された凹凸のある畳模様が形成される。その後、型開きして成形品は取り出される。
【0026】
このようして一体成形された成形品であるから、畳床に畳表を縫い合わせるという作業工程が不要であると共に、柔道や空手などの道場に使用しても畳表と畳床とがずれるという問題が起こらないので、柔道や空手などの道場に使用するのに好適であり、また長期間の使用にも耐えられる。また、福祉用の畳として使用した場合でも、汚物が内部に浸透しないので、汚れ、臭いの除去が簡単となり掃除がし易く、維持管理が容易である。
【0027】
次に、畳の製造方法の第2の実施形態について、図2に基づいて説明するが、図1に示すものと共通する部分には同一符号を付してあり、説明は省略し、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
【0028】
第1の実施形態と同様に、初めに、前記上金型3と下金型1とを開いた型開き状態において、前記上金型3の底面に上面が接触した状態で固定手段により前記芯材7を固定して、下金型1の前記凹部2を形成する底面及び4側面上に、塗料4を塗布する。
【0029】
次に、前記塗料4を塗布した状態の前記凹部2の底面上にこの底面と同じ大きさのナイロン繊維やポリエステル繊維などの合成繊維で作製された布8を載置する。そして、型閉めして、前述したような液状のポリウレタン原料を前記キャビティS内に注入する。
【0030】
そして、前記上金型3及び下金型1を加熱手段で加熱することにより、ポリウレタン原料を発泡硬化させ、インテグラルフォーム6を形成する。
【0031】
この発泡硬化の際には、表面に塗料による塗膜が形成された布8と、インテグラルフォーム6と、前記芯材7とが接着され、積層状態で一体化され成形品となる。この場合、正確には、この成形品の底面(畳の表面である。)は表面に塗膜が形成された布8と、インテグラルフォーム6と、前記芯材7とが接着されるが、成形品の4側面は表面に塗膜が形成されたインテグラルフォーム6と、前記芯材7とが接着される。
【0032】
この場合、この成形品は畳であって、その表面及び4側面には畳色(イ草の色)の塗膜が形成されると共に畳表の模様が施された凹凸のある畳模様が形成される。その後、型開きして成形品は取り出される。
【0033】
従って、この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果が得られるが、更にこの第2の実施形態で作製された成形品たる畳はその表面部位に塗装された布8が配設されることとなるので、その分、表面が柔らかくなり、人に安心感を与え、使い心地の良いものとなるばかりか、強度もより高くなる。
【0034】
次に、畳の製造方法の第3の実施形態について、図3に基づいて説明するが、図1に示すものと共通する部分には同一符号を付してあり、説明は省略し、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
【0035】
第1の実施形態では、前記上金型3と下金型1とを開いた型開き状態において、前記上金型3の底面に上面が接触した状態で固定手段により前記芯材7を固定したが、この第3の実施形態では、前記上金型3の底面に固定手段により前記芯材7を吊るした状態となるように固定する。この場合、例えば固定部材としてボルトを使用して前記芯材7を吊るした状態となるように固定して、型閉めした状態では、キャビティS内の空間内に、キャビティSを形成する下金型1の凹部2を形成する底面及び4側面や上金型3の底面とは離間した状態で、キャビティS内に吊るすこととなる。
【0036】
そして、下金型1の前記凹部2を形成する底面及び4側面上に、塗料4を塗布する。次に、型閉めして、前述したような液状のポリウレタン原料を前記キャビティS内に注入する。そして、前記上金型3及び下金型1を加熱手段で加熱することにより、ポリウレタン原料を発泡硬化させ、前記芯材7の周囲にインテグラルフォーム6を形成する。
【0037】
この発泡硬化の際には、前記芯材7を前記インテグラルフォーム6内部に封入した状態で前記インテグラルフォーム6と前記芯材7とが接着され、一体化され成形品となる。この場合、正確には、この成形品の底面と4側面(畳の表面と4側面)に塗膜が形成されたインテグラルフォーム6と、そのインテグラルフォーム6の内側の前記芯材7とが接着される。
【0038】
この成形品は畳であって、その表面及び4側面には畳色(イ草の色)の塗膜が形成されると共に畳表の模様が施された凹凸のある畳模様が形成される。その後、型開きして成形品は取り出される。
【0039】
従って、この第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果が得られるが、更にこの第3の実施形態で作製された成形品たる畳は継ぎ目が無いので、特に掃除が容易となる。
【0040】
次に、畳の製造方法の第4の実施形態について、図4に基づいて説明するが、図1に示すものと共通する部分には同一符号を付してあり、説明は省略し、特に第3の実施形態と異なる点について説明する。
【0041】
第3の実施形態と同様に、前記上金型3の底面に固定手段により前記芯材7を吊るした状態となるように固定する。この場合、例えば固定部材としてボルトを使用して前記芯材7を吊るした状態となるように固定して、型閉めした状態では、キャビティS内の空間内に、キャビティSを形成する下金型1の凹部2を形成する底面と4側面や上金型3の底面とは離間した状態で、キャビティS内に吊るすこととなる。
【0042】
そして、下金型1の前記凹部2を形成する底面及び4側面上に、塗料4を塗布する。次に、前記塗料4を塗布した状態の前記凹部2の底面上にこの底面と同じ大きさのナイロン繊維やポリエステル繊維で作製された布8を載置する。そして、型閉めして、前述したような液状のポリウレタン原料を前記キャビティS内に注入する。
【0043】
そして、前記上金型3及び下金型1を加熱手段で加熱することにより、ポリウレタン原料を発泡硬化させ、前記芯材7の周囲にインテグラルフォーム6を形成する。
【0044】
この発泡硬化の際には、前記芯材7を前記インテグラルフォーム6内部に封入した状態で表面に塗料による塗膜が形成された布8と、インテグラルフォーム6と、前記芯材7とが接着され、一体化され成形品となる。この場合、正確には、この成形品の底面(畳の表面である。)は表面に塗膜が形成された布8と、インテグラルフォーム6と、前記芯材7とが接着されるが、成形品の4側面は表面に塗膜が形成されたインテグラルフォーム6と、前記芯材7とが接着される。
【0045】
この場合、この成形品は畳であって、その表面及び4側面には畳色(イ草の色)の塗膜が形成されると共に畳表の模様が施された凹凸のある畳模様が形成される。その後、型開きして成形品は取り出される。
【0046】
従って、この第4の実施形態においても、第1、第2及び第3の実施形態と同様な効果が得られる。即ち、第4の実施形態で作製された成形品たる畳は、継ぎ目が無く、畳床に畳表を縫い合わせるという作業工程が不要であると共に、柔道や空手などの道場に使用しても畳表と畳床とがずれるという問題が起こらないので、柔道や空手などの道場に使用するのに好適であり、また長期間の使用にも耐えられる。また、福祉用の畳として使用した場合でも、汚物が内部に浸透しないので、汚れ、臭いの除去が簡単となり掃除がし易く、維持管理が容易である。更に畳の表面部位に塗装された布8が配設されることとなるので、その分、表面が柔らかくなり、人に安心感を与え、使い心地の良いものとなるばかりか、強度もより高くなる。
【0047】
なお、以上の実施形態において作製された畳の厚さは、用途に応じて、インテグラルフォーム6や芯材7の厚さを変更することにより適宜選択できる。例えば、薄いものを作製すると和用折衷やバリアフリーの住宅に適したものとなる。
【0048】
以上、畳を例として説明したが、この製造方法はこの畳に限らず、椅子、座布団、
自動車のハンドルやアームレストなどにも適用できる。また、この成形品の表面にできる模様及び色彩については、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の適用例が考えられる。例えば、下金型1の凹部2を形成する面に形成した溝の形状を変更し、また塗料の色彩を変更することにより、種々の製品に適用できる。
【0049】
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【符号の説明】
【0050】
1 下金型
2 凹部
3 上金型
6 インテグラルフォーム
7 芯材
S キャビティ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリウレタン成形用の金型装置の上金型及び下金型により作製される成形品に畳模様を形成するための溝が形成されたキャビティ形成面に塗料を塗布し、型閉めすることにより前記上金型底面に接触した状態で固定された芯材を前記キャビティ形成面と離間して前記キャビティ内に配設して、前記キャビティ内に熱硬化性のポリウレタン原料を注入して発泡硬化させて前記塗料により塗膜が形成されたポリウレタンフォームと前記芯材とを一体成形することを特徴とする畳の製造方法。
【請求項2】
ポリウレタン成形用の金型装置の上金型及び下金型により作製される成形品に畳模様を形成するための溝が形成されたキャビティ形成面に塗料を塗布し、前記キャビティを形成する底面上に合成繊維製の布を配設し、型閉めすることにより前記上金型底面に接触した状態で固定された芯材を前記キャビティ形成面と離間して前記キャビティ内に配設して、前記キャビティ内に熱硬化性のポリウレタン原料を注入して発泡硬化させて前記塗料により塗膜が形成された前記布とポリウレタンフォームと前記芯材とを一体成形することを特徴とする畳の製造方法。
【請求項3】
ポリウレタン成形用の金型装置の上金型及び下金型により作製される成形品に畳模様を形成するための溝が形成されたキャビティ形成面に塗料を塗布し、型閉めすることにより上金型底面と離間した状態で固定された芯材を前記キャビティ形成面と離間して前記キャビティ内に配設して、前記キャビティ内に熱硬化性のポリウレタン原料を注入して発泡硬化させて前記塗料により塗膜が形成されたポリウレタンフォームが前記芯材を内部に封入するように一体成形することを特徴とする畳の製造方法。
【請求項4】
ポリウレタン成形用の金型装置の上金型及び下金型により作製される成形品に畳模様を形成するための溝が形成されたキャビティ形成面に塗料を塗布し、前記キャビティを形成する底面上に合成繊維製の布を配設し、型閉めすることにより前記上金型底面に接触した状態で固定された芯材を前記キャビティ形成面と離間して前記キャビティ内に配設して、前記キャビティ内に熱硬化性のポリウレタン原料を注入して発泡硬化させて前記塗料により塗膜が形成された前記布とポリウレタンフォームと前記芯材とを一体成形することを特徴とする畳の製造方法。
【請求項5】
芯材と熱硬化性のポリウレタン原料を発泡硬化させて畳表の模様が施された塗膜が形成されたポリウレタンフォームとを一体形成して作製して成ることを特徴とする畳。
【請求項6】
畳表の模様が施された塗膜が形成された合成繊維製の布と、芯材と、前記布及び前記芯材との間に熱硬化性のポリウレタン原料を発泡硬化させて作製したポリウレタンフォームとを一体形成して作製して成ることを特徴とする畳。
【請求項7】
芯材を熱硬化性のポリウレタン原料を発泡硬化させて畳表の模様が施された塗膜が形成されたポリウレタンフォームの内部に封入して一体形成して作製して成ることを特徴とする畳。
【請求項8】
芯材を熱硬化性のポリウレタン原料を発泡硬化させて畳表の模様が施された塗膜が形成された合成繊維製の布が接着されたポリウレタンフォームの内部に封入して一体形成して作製して成ることを特徴とする畳。
【請求項9】
前記ポリウレタンフォームは、インテグラルフォームであることを特徴とする畳の製造方法又は畳。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−224980(P2012−224980A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90700(P2011−90700)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(502009750)株式会社プロト技研 (3)
【Fターム(参考)】