説明

発光する飛行ゴム風船

【課題】高速で飛行する飛行ゴム風船において、飛行している間、該飛行ゴム風船の内部から発光できるものを提供すること。
【解決手段】ゴム風船本体20の空気流出入口の内側に中空筒状部材30を嵌着させた発光する飛行ゴム風船10であって、該飛行ゴム風船10は、それぞれが電気的に接続された、発光ダイオード、電源及びスイッチを要素として含む発光部40を具備し、前記発光ダイオード及び前記電源が、前記ゴム風船本体20の内部に配設されたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風船を膨らました後、風船外部への噴出力を利用して該風船を飛行させる飛行ゴム風船のうち、該風船内部から発光させることができる飛行ゴム風船に関する。
【背景技術】
【0002】
風船を用いた玩具として、ゴム風船本体の空気流出入口に、中空筒状部材を前記空気流出入口の内側に嵌着させたジェット風船(登録商標)などと呼ばれている飛行ゴム風船がある。飛行ゴム風船は、風船内に空気を注入して膨らませた後、飛行ゴム風船を立てた状態(ゴム風船本体を上に、空気流出入口を下にした状態)で手放すと、空気流出入口から空気が外に噴出し、この噴出力が推進力となって空中へと高速で上方飛行するというものである。さらに風船内に充填された空気が、空気流出入口の中空筒状部材を通過する際、吹鳴音を発生させる興趣性を増した飛行ゴム風船が存在する(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2001−218986号公報
【0003】
かかる吹鳴音が発生する飛行ゴム風船は、一般的な幼児向け玩具として用いられるのみならず、近年では例えばプロ野球やサッカー等のスタンドで観客が自身の好きなチームを応援するために、この飛行ゴム風船を一斉に空中に飛行させてその雰囲気を一気に盛り上げる、というような形態で使用されることも多くなってきている。
【0004】
特に上記のような使用形態においては、飛行ゴム風船自身がその内部から発光することができれば、その興趣性はさらに増すであろう。そのためには、飛行ゴム風船の内部に何らかの発光体を入れて光らすことが考えられる。
【0005】
ここで、飛行ゴム風船ではないが、風船を発光させる技術としては、例えば開口された入口部および本体部を有する風船と、前記入口部が挿入される筒部および前記筒部を仕切る仕切部を有する受け具と、前記風船の内部に位置する様に、前記仕切部の上に配置された発光ダイオードランプとを具備する表示装置の技術がある(特許文献2)。
【特許文献2】特開2003−15573公報
【0006】
しかしながら、特許文献2の発光する風船の技術は、例えばヘリウムガスの様に、空気より比重の小さい気体を充填して使用するものであって、むしろ風船が飛んで逃げる事を防止するため、発光のための電源部はゴム風船本体の外部に設け、該電源部と発光ダイオードランプのリードとをコードで接続された構成とすることで、電源部を重しとして利用するものである。従って、特許文献2の技術では、自身が高速で飛行する、飛行ゴム風船にそのまま応用することはできない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明が、解決しようとする課題は、高速で飛行する飛行ゴム風船において、飛行している間、該飛行ゴム風船の内部から発光できるものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の発光する飛行ゴム風船は、それぞれが電気的に接続された、発光ダイオード、電源及びスイッチを要素として含む発光部を具備し、前記発光部の発光ダイオード及び電源が、前記ゴム風船本体の内部に配設されたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の発光する飛行ゴム風船は、飛行ゴム風船の内部に、発光ダイオードの他に該発光ダイオードの電源を配設するものであるから、高速で飛行している間でも風船内部から発光させることができる。また風船は、空気流出入口に口をつけて呼気により膨らませる場合が多いが、電池が飛行ゴム風船の内部に配設されることにより、口や舌が直接電源に触れることもなく、安全である。更に発光ダイオードや電源が、ゴム風船本体に収められているので、飛行ゴム風船が落下してくる際に人体に触れることがあっても、発光ダイオードや電源が直接当たることなく、弾力性に富むゴム風船本体を介しての接触であるから、安全性が高い。
【0010】
また、電源としてボタン型電池を用いれば、風船の内部という限られた空間にあっても十分配設可能であり、かつ発光部の軽量化を実現できる。
【0011】
また、前記スイッチが、ゴム風船本体内側に具備するばね式スイッチをスイッチ部として具備するスイッチであり、前記スイッチ部では、少なくともその一端が電気絶縁部である絶縁体具の該電気絶縁部が、前記ばね式スイッチのばねに挟まれることにより前記発光ダイオードと前記電源間の導電を阻害しており、前記絶縁体具の他端が前記空気流出入口を超えて前記ゴム風船本体の外に突出している様態であれば、前記ゴム風船本体の外側に突出している絶縁体具の一端を引っ張るという簡単な操作で、前記発光ダイオードの点灯を開始できるので、野球場などでタイミングよく点灯開始させなければならない本発明の飛行ゴム風船においては特に適する様態である。
【0012】
また、前記発光部が、更にプリント配線板を具備する様態においては、発光部の電気的配線をコンパクトかつゴム風船本体の膨張収縮に関係なく安定的に行うことができるので、ゴム風船本体内部という限られた空間を有効に活用でき、かつ本発明の飛行ゴム風船を安定的に発光させることができる。
【0013】
また、前記発光部の各要素が、前記ゴム風船本体に接着されることなく、前記中空筒状部材を基軸として連結固定されておれば、ゴム風船を膨らます際にも、ゴム風船本体に影響を与えないので、風船が破裂するおそれが少ない。
【0014】
さらに、前記発光部と前記中空筒状部材との合計重量を15g以下とすることで、現在標準的に使用されているゴム風船の大きさにおいて、十分高く飛行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を使用して説明するが、本発明は図面の様態のみに限られるものではない。図1〜6は、本発明の飛行ゴム風船を示すものであり、図1は、飛行ゴム風船10の全体の透視図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は正面図である。図2は図1の様態における発光部40を示す要部拡大図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は正面図である。図3は、別の様態の飛行ゴム風船10の全体の透視図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は正面図である。図4は図3の様態における発光部40を示す要部拡大図であり、図4(A)は平面図、図4(B)は正面図である。図5は更に別の様態の飛行ゴム風船10の全体の透視図であり、図5(A)は平面図、図5(B)は正面図である。図6は図5の様態における発光部40を示す要部拡大図であり、図6(A)は平面図、図6(B)は正面図である。
【0016】
〔全体の構成〕
本発明の発光する飛行ゴム風船10は、発光部40以外の構成は、通常の飛行ゴム風船同様、ゴム風船本体20の空気流出入口22に、中空筒状部材30を前記空気流出入口22の内側に嵌着させたものである。風船内に空気を注入すると、ゴム風船本体20は膨らんで変形するが、中空筒状部材30は変形しない。中空筒状部材30は、通常の飛行ゴム風船同様、ゴム風船本体20から噴出する空気流が通過する際、吹鳴音を発生させる機構を具備してもよい。
【0017】
〔ゴム風船本体〕
本発明に用いるゴム風船本体20の材料は、一般的なゴム風船と同じ公知のゴム素材を用いることができる。ゴム風船本体20の色は特に制限されないが、内部の発光をきれいに見せるためには、白色や淡色などが好ましい。濃色の場合、発光が弱い場合、内部での発光が外部からはきれいに見えないおそれがある。かかる観点からは、飛行ゴム風船10としての強度が確保できるならば、透明色(有色透明含む。)なども好ましい。
【0018】
〔発光部〕
本発明の発光する飛行ゴム風船10は、更に発光部40を具備する。発光部40には、発光ダイオード42、電源44及びスイッチ48が含まれ、これらの要素は電気的に接続される。電気的に接続させるには、はんだなどにより各要素を直接接続させることもできるが、プリント配線板46や、電気コードを用いることもできる。プリント配線板46を用いるとその分、発光部40の重量が増えるという問題があるものの、IC回路462などを容易に配置できるので好ましい。なお、電気的に接続されるとは、スイッチ48がオンの状態で通電状態となりうることをいい、スイッチ48がオフの状態では、当然通電状態にはない。
【0019】
飛行ゴム風船は、空中高く飛ばすという用途から、軽量であることが必要とされる。そこで本発明の飛行ゴム風船10でも、必須要素である発光部40の軽量化が必要となる。具体的には発光部40と中空筒状部材30との合計重量として、15g以下が好ましく、10g以下であることがさらに好ましい。現在一般に流通している飛行ゴム風船(膨らます前の全長が240mm程度のもの)を基準にした場合、前記重量が15gを超えると、自重により飛行ゴム風船10が高く飛行しないからである。
【0020】
発光部40の大きさとしては、ゴム風船本体20内部に収まる大きさであれば特に制限がない。具体的には、図1〜図6に示した中空筒状部材側の端壁、すなわち中空筒状部材30の底壁(図面右側)から先端の発光ダイオード42(図面左側)までの長さが100〜150mm程度である。
【0021】
〔発光ダイオード〕
本発明の飛行ゴム風船10の発光体には、小さく軽量で安全に高輝度発光することができる発光ダイオード42(LED)を用いる。配設する発光ダイオード42は、1個でもよいし複数でもよい。図1〜図4に示した様態では発光ダイオード42を3個使用している様態を示した。図5及び図6に示した様態では発光ダイオード42を5個使用している様態を示した。発光ダイオード42の発光色彩は、趣向に応じて適宜用いることができ、異なる色彩の複数の発光ダイオード42を同時に用いることもできる。
【0022】
〔電源〕
本発明の飛行ゴム風船10の場合、電源44はゴム風船本体20の内側に配設され、飛行時には、ゴム風船本体20とともに飛行することになる。上述のとおり飛行ゴム風船10は、勢いよく高く飛行させるという観点から重量はできるだけ軽い方が良い。発光部40の必須要素のうち、重量の占める割合が大きいのは電源44である。そこで本発明の飛行ゴム風船10で用いる電源44には、軽量かつコンパクトなボタン型電池を用いることが好ましい。図1〜6では、電源44としてボタン型電池を用いた様態を示している。ここでいうボタン型電池にはコイン型電池を含む。具体的な規格としてはLR41などを挙げることができるが、これに限られるものではない。
【0023】
反面、ボタン型電池には容量が小さいという難点がある。しかし、本発明の飛行ゴム風船10を発光させるのは飛行中のみの短時間であり、プロ野球やサッカー等のスタンドで使用する場合には通常一回限りの使用であるので、持久的観点からの容量的な問題はない。ただし電圧を高くして高輝度で発光させたい場合には、複数のボタン型電池を直列つなぎで使用することもできる。図1及び図2では4個のボタン型電池を使用した様態が示されており、図3及び図4では3個のボタン型電池を使用した様態が示されており、図5及び図6では2個のボタン型電池を使用した様態が示されているが、これらは直列つなぎされている。
【0024】
更に、図1及び図2に示したように、ボタン型電池などの電源44を覆う電源カバー442を設けることが好ましい。一般にゴム風船を膨らます場合は、呼気による場合が多く、呼気は高湿度であるため、ゴム風船本体20の内部に電源44を配設する本発明の飛行ゴム風船10では、かかる湿度が高い空気の流れから電源44を保護できるからである。
【0025】
〔スイッチ〕
本発明の飛行ゴム風船10を飛行中にのみ発光させるためのスイッチ48としては、飛行ゴム風船10を膨らませて空気流出入口22を握っている状態で、スイッチングを行うという一般的に想定される使用様態を鑑みると、スイッチ48は、手動でスイッチングさせる場合には、ゴム風船本体20の外側からスイッチ操作できるものが好ましい。或いはスイッチング操作不要の自動スイッチが好ましい。
【0026】
かかる手動スイッチの好ましい一例としては、ゴム風船本体20内側にスイッチ部としてばね式スイッチを具備するスイッチ48であり、前記スイッチ部において、絶縁体具481の電気絶縁部482が前記ばね式スイッチのばねに挟まれることにより、発光ダイオード42と電源44間の導電を阻害しているものであり、かつ絶縁体具481はその一端が電気絶縁部482でありゴム風船本体20の内部に配設されるが、他端483は、空気流出入口22を超えてゴム風船本体20の外に突出している様態を挙げることができる。この様態において、絶縁体具481の電気絶縁部482以外の部位は、ゴム風船本体20の外に突出できるように伸びているものであれば、材質などは特に制限されず、金属線などであってもよいが、軽くて丈夫で、かつ定型性をもたない凧糸、釣り糸などの糸類が好ましい。かかる様態では、絶縁体具481の、ゴム風船本体20の外側に突出している側の端483を引っ張ることで、絶縁体具481の電気絶縁部482が前記ばね式スイッチのスイッチ部から外れ、発光ダイオード42と電源44間が導電されるので、発光ダイオードが点灯する。
【0027】
ここでばね式スイッチとは、鋼など素材の弾性を利用するばねによるスイッチであるが、導電性素材の弾性を利用できれば、コイルばねに限らず板ばねなどであってもよいし、更には弾性素材としてゴムなどを用いた、ゴムつき金属板などであってもよい。要するに、スイッチ部において絶縁体具481の電気絶縁部482を挟んでいる一対の導電性素材が、挟まれている該電気絶縁部482が外れた際に、該導電性素材同士が、お互い接触して通電するように、該導電性素材に歪力がかかった状態にされているものであればよい。
【0028】
ただし、スイッチ48は必ずしも上記のように手動でスイッチングさせる必要はなく、安定的なスイッチング機能を有するのであれば、飛行ゴム風船10の飛行直後の噴出力を利用してスイッチングする機構や、膨らませた飛行ゴム風船10を揺らした際に、振動を感知してスイッチングする機構による自動スイッチを採用することもできる。
【0029】
さらには、前記手動スイッチと前記自動スイッチとを組み合わせたスイッチ48であってもよい。例えば、前記絶縁体具481を用いた、ばね式の手動スイッチと振動を感知するスイッチング機構の自動スイッチとを組み合わせたスイッチ48などである。かかるスイッチ48であると、使用時までは前記手動スイッチにより、運搬などの振動があっても点灯せず、電池容量の無駄遣いを防止でき、一方使用の少し前に手動スイッチをオンにすると、今度は飛行ゴム風船10を少し振るだけで点灯を始めるので、野球場などの使用において慌てることもなく、飛行ゴム風船10を飛ばすタイミングを逃すことがない。
【0030】
〔プリント配線板、IC回路〕
図1、図2、図5及び図6に示した飛行ゴム風船10は、発光部40がプリント配線板46を具備する様態を示した。図1、図2、図5及び図6の様態では、発光ダイオード42と電源44はプリント配線板46上に配設され、該プリント配線板46が、固定具50を介して中空筒状部材30の天壁に固定されている。また図2の様態のように、プリント配線板46にIC回路462を組み込むこともできる。なお、図2にはプリント配線板46に搭載されるコンデンサ464、抵抗466も図示した。
【0031】
IC回路(集積回路)462を組み込めば、発光ダイオード点灯時に点滅させることもできるので、更に興趣性を増大させることもできる。また、プリント配線板46やIC回路462を組み込んだ場合には、発光ダイオード42の点灯開始を合図に、所望の所定時間、例えば飛行ゴム風船10が飛行している間、更には飛行前及び/または飛行後の所定の時間を含めた飛行を含む使用時の間、具体的には10秒〜3分程度経過後、自動的に消灯させることが好ましい。飛行ゴム風船10が落下した後まで発光ダイオードを点灯させたままにさせることは無駄であって、かつ見栄えもよくないからである。またかかる様態では、使用後電源44を抜き取って再利用させることもできる。かかる機構は、配線を適宜組み込み、またはIC回路でプログラムしておくなど公知の手段で達成できる。
【0032】
〔発光部の固定具〕
以上の発光部40の発光ダイオード42、電源44、プリント配線板46及びスイッチ48は、風船を膨らませるなど、ゴム風船本体20が変形する場面でも、ゴム風船本体20自身に傷をつけないようにする必要がある。このため、発光部40の各要素は、ゴム風船本体20に接着されることなく、ゴム風船本体20の空気流出入口22の内側に嵌着された中空筒状部材30を基軸として連結固定されることが好ましいとし、図1〜6には、具体的な様態例を示した。図1及び図2の様態では、発光ダイオード42、電源44及びスイッチ48のスイッチ部は、プリント配線板46上に配置され、該プリント配線板46はピアノ線などによる棒状の固定具50を介して中空筒状部材30に固定される。また図3及び図4の様態では、発光ダイオード42と電源44はプラスチック製筐体に配設され、該筐体が、固定具50を介して中空筒状部材30の天壁に固定される。一方、スイッチ48は中空筒状部材30の底壁に固定される。
【0033】
発光部40は、上記の様態のように、固定具50を介して中空筒状部材30に固定することもできるが、直接中空筒状部材30に固定してもよい。電気の配線は固定具50や中空筒状部材30に這わせて固定する。以上より、発光部40のすべての要素が中空筒状部材30を基軸に固定されるので、ゴム風船本体20が変形する影響をほとんど受けることがない。
【0034】
固定具50の材質としては、固定するに足りる強度を有する定型性を持つであることが好ましい。具体的には、図1及び図2に示した棒状の固定具50ならばピアノ線のような直径0.2〜0.8mmの金属線などを使用でき、図3〜図6に示した板状の固定具50ならば、厚さ0.8〜1.0mmのプラスチック板、例えばベークライト板やアクリル板などを挙げることができる。ピアノ線などでは、その強度に比して軽量であるため、飛行ゴム風船10全体の軽量化に有利である。板状の固定具50の場合、一枚の固定板を用いることもできるし、図3〜図6に示したように、2枚の固定板を用いてプリント配線板46を強固に中空筒状部材30へと固定させることもできる。一方、糸やゴムなどの定型性を持たない素材は、固定具50の材料としては不適である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の飛行ゴム風船は、風船内部から発光するという特徴から、更に興趣性を増した飛行ゴム風船として、産業上利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の飛行ゴム風船全体の透視図。図1(A)は平面図、図1(B)は正面図。
【図2】図1の様態の発光部を示す要部拡大図。図2(A)は平面図、図2(B)は正面図。
【図3】別の様態の本発明の飛行ゴム風船全体の透視図。図3(A)は平面図、図3(B)は正面図。
【図4】図3の様態の発光部を示す要部拡大図。図4(A)は平面図、図4(B)は正面図。
【図5】更に別の様態の本発明の飛行ゴム風船全体の透視図。図5(A)は平面図、図5(B)は正面図。
【図6】図5の様態の発光部を示す要部拡大図。図6(A)は平面図、図6(B)は正面図。
【符号の説明】
【0037】
10 飛行ゴム風船
20 ゴム風船本体
22 空気流出入口
30 中空筒状部材
40 発光部
42 発光ダイオード
44 電源(ボタン型電池)
46 プリント配線板
48 スイッチ
49
50 固定具



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴム風船本体の空気流出入口の内側に中空筒状部材を嵌着させた飛行ゴム風船であって、
前記飛行ゴム風船は、それぞれが電気的に接続された、発光ダイオード、電源及びスイッチを要素として含む発光部を具備し、
前記発光ダイオード及び前記電源が、前記ゴム風船本体の内部に配設されたことを特徴とする発光する飛行ゴム風船。
【請求項2】
前記電源が、1個以上のボタン型電池である請求項1記載の飛行ゴム風船。
【請求項3】
前記スイッチが、ゴム風船本体内側に具備するばね式スイッチをスイッチ部として具備するスイッチであり、前記スイッチ部では、少なくともその一端が電気絶縁部である絶縁体具の該電気絶縁部が、前記ばね式スイッチのばねに挟まれることにより前記発光ダイオードと前記電源間の導電を阻害しており、前記絶縁体具の他端が前記空気流出入口を超えて前記ゴム風船本体の外に突出している請求項1または2記載の飛行ゴム風船。
【請求項4】
前記発光部が、更にプリント配線板を具備する請求項1〜3いずれかの項記載の飛行ゴム風船。
【請求項5】
前記プリント配線板の配線によって、或いは前記プリント配線板にIC回路を組み込むことによって、前記発光ダイオードが、発光開始から一定時間経過後に消灯するように仕向けた請求項4記載の飛行ゴム風船。
【請求項6】
前記発光部の各要素が、前記ゴム風船本体に接着されることなく、前記中空筒状部材を基軸として連結固定されている請求項1〜5いずれかの項記載の飛行ゴム風船。
【請求項7】
前記発光部と前記中空筒状部材との合計重量が、15g以下である請求項1〜6いずれかの項記載の飛行ゴム風船。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−119497(P2010−119497A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294553(P2008−294553)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(508343227)小林産業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】