説明

発変電所における設備統合化システム

【課題】 より容易かつ低コストで構築することが可能な発変電所における設備統合化システムを提供する。
【解決手段】 受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換ユニット21、22を有し、A/D変換ユニット21、22で変換されたデジタル信号に基づいて処理を行う保護継電装置2と、A/D変換ユニット21、22で変換されたデジタル信号を保護継電装置2から受信し、受信したデジタル信号に基づいて処理を行うオシロ装置3、遠隔監視制御装置4とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、発電所や変電所における複数の設備、装置を統合化、スリム化する発変電所における設備統合化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
発電所や変電所(発変電所)に設置される電力設備は、図4に示すように、送電線や、送電線などの電力系統(電圧、電流)を検出したり、電気の流れを制御したりする変電機器100により構成されている。さらに、変電機器100の他に、発変電所には、発変電所の電力設備を遠方で監視、制御するための遠隔監視制御装置や、送電線の電気故障を除去する保護継電装置、電気事故時の電圧値、電流値を検出して保存するオシロ装置などの発変電所装置が設置されている。
【0003】
これらの装置はそれぞれ、電圧値、電流値をアナログデータとして取り込み、各装置内でデジタルデータに変換処理・入力処理している。このため、各装置に共通する機能を統合化することで、コストの低減などを図るシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムは、例えば、アナログ信号をデジタル信号に変換する入力変換装置を複数の装置で共用し、入力変換装置からそれぞれの装置に対して、対応するデジタル信号を供給するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−028709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載されたシステムでは、複数の装置で共用する入力変換装置を新たに開発する必要がある。さらに、入力変換装置において、デジタル信号にアドレスを付加して対応する装置にデータを送るため、このようなデータを処理可能な装置を開発する必要が生じる。つまり、システムの構築に多額の費用を要するおそれがある。
【0006】
そこでこの発明は、より容易かつ低コストで構築することが可能な発変電所における設備統合化システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、発電所や変電所で使用される保護継電装置や、遠隔監視制御装置、オシロ装置などを発変電所装置とし、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段を有し、前記A/D変換手段で変換されたデジタル信号に基づいて処理を行う第1の発変電所装置と、前記A/D変換手段で変換されたデジタル信号を前記第1の発変電所装置から受信し、受信したデジタル信号に基づいて処理を行う第2の発変電所装置と、を備えることを特徴とする発変電所における設備統合化システムである。
【0008】
この発明によれば、例えば、A/D変換器(A/D変換手段)を備える既製・既存の保護継電装置を第1の発変電所装置とし、A/D変換器を備えない遠隔監視制御装置やオシロ装置などを第2の発変電所装置とすると、保護継電装置のA/D変換器で変換されたデジタル信号が、遠隔監視制御装置やオシロ装置に送られる。そして、それぞれの発変電所装置において、デジタル信号に基づく処理が行われる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の設備統合化システムにおいて、前記A/D変換手段に、デジタル信号を出力する出力部を複数備え、前記各出力部からのデジタル信号の出力をオン、オフする制御手段を備える、ことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、例えば、第1の出力部に遠隔監視制御装置が接続され、この出力部の出力がオン状態において、第2の出力部に新たな遠隔監視制御装置を接続し、この出力部の出力を制御手段によってオンにする。その後、制御手段によって第1の出力部の出力をオフすることで、遠隔監視制御装置の運用を停止することなく新たな遠隔監視制御装置への切り替えが行われる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の設備統合化システムにおいて、前記第1の発変電所装置に前記A/D変換手段を複数備え、前記各A/D変換手段からのデジタル信号の出力をオン、オフする第2の制御手段を備える、ことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、例えば、第1のA/D変換手段に障害が生じた場合に、第2の制御手段によって第2のA/D変換手段の出力をオンするとともに第1のA/D変換手段の出力をオフすることで、各発変電所装置の運用が継続される。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、第1の発変電所装置のA/D変換手段で変換されたデジタル信号を第2の発変電所装置で共用・利用するため、第2の発変電所装置にA/D変換手段を備える必要がなく、設備、装置全体を統合化、スリム化することができる。しかも、A/D変換器を備える既製・既存の保護継電装置などを第1の発変電所装置とすることで、新たな入力変換装置などを開発する必要がなく、より容易かつ低コストでシステムを構築することが可能となる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、A/D変換手段に複数の出力部を備えるため、第1の発変電所装置のA/D変換手段を、複数の第2の発変電所装置で共用・利用することができる。しかも、各出力部の出力を制御する制御手段を備えるため、各第2の発変電所装置の運用を停止することなく、装置の取り換えなどを行うことが可能となる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、第1の発変電所装置に複数のA/D変換手段を備えるため、複数の第2の発変電所装置にデジタル信号を提供、送信することができる。しかも、各A/D変換手段の出力を制御する第2の制御手段を備えるため、あるA/D変換手段に障害が生じたとしても、各発変電所装置の運用を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の実施の形態1に係る発変電所における設備統合化システムを示す概略構成図である。
【図2】図1のシステムの保護継電装置のA/D変換器周辺を示す概略構成ブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る発変電所における設備統合化システムを示す概略構成図である。
【図4】従来の発変電所における電力設備などを示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、この実施の形態に係る発変電所における設備統合化システム(以下、「設備統合化システム」という)1を示す概略構成図である。この設備統合化システム1は、各装置3〜5に必要なデジタル変換機能を統合化したシステムであり、発電所や変電所で使用される発変電所装置として、保護継電装置2とオシロ装置3と遠隔監視制御装置4、5を例示している。また、保護継電装置2を第1の発変電所装置とし、オシロ装置3と遠隔監視制御装置4、5を第2の発変電所装置とする場合について説明する。ここで、保護継電装置2を第1の発変電所装置としているのは、一般にオシロ装置や遠隔監視制御装置などに比べて、保護継電装置のA/D変換効率が高いためである。
【0019】
保護継電装置2は、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換ユニット(A/D変換手段)21、22を有し、A/D変換ユニット21、22で変換されたデジタル信号に基づいて処理を行う装置である。具体的には、電力系統での短絡事故や地絡事故などを検出し、事故・故障による他所への影響の波及を最小限に抑えるために、事故区間を特定して速やかに電力系統から切り離すよう、遮断器へ制御信号を送出するものである。そして、このような処理を行うために、A/D変換機能が必要であり、既製・既存の保護継電装置ではA/D変換機能を備えており、この保護継電装置2は、次の点を除いて、既製・既存の保護継電装置と同等の構成となっている。つまり、既製・既存の保護継電装置に次のような構成を付加することで、保護継電装置2が構築されている。
【0020】
すなわち、2つのA/D変換ユニット21、22を備え、それぞれのユニット21、22は、図2に示すように、入力部211、221、変換部212、222、出力部213、223を備えている。ここで、各A/D変換ユニット21、22は、同等の構成のため、主として第1のA/D変換ユニット21について説明する。
【0021】
入力部211は、外部・電力系統からアナログ信号を受信する入力端子であり、複数の入力部211が設けられている。また、各A/D変換ユニット21、22には、それぞれ同じアナログ信号が入力されるように、外部からの信号線・送電線が各入力部211、221に接続されている。つまり、外部からのアナログ信号が、等しく両A/D変換ユニット21、22に入力されるようになっている。
【0022】
変換部212は、入力部211で受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、出力部213に伝送するものであり、各入力部211からのアナログ信号をそれぞれデジタル変換して、すべての出力部213に伝送する。つまり、外部からのアナログ信号が、すべてのオシロ装置3や遠隔監視制御装置4などに、デジタル信号として送信されるようになっている。また、デジタル信号に変換した際に、どの入力部211からの信号か、つまり外部のどの信号線・送電線からの信号かを識別する識別情報を、付加するようになっている。
【0023】
出力部213は、変換部212からのデジタル信号を外部に送信する出力端子であり、複数の出力部213が設けられている。すなわち、オシロ装置3や遠隔監視制御装置4などの装置数に応じた出力部213が設けられ、各出力部213に対してオシロ装置3や遠隔監視制御装置4などからの通信線が接続されている。具体的には、図1に示すように、両A/D変換ユニット21、22のオシロ装置3向けの出力部213、223が、ともにオシロ装置3に接続され、両A/D変換ユニット21、22の遠隔監視制御装置4向けの出力部213、223が、ともに遠隔監視制御装置4に接続されている。
【0024】
このようなA/D変換ユニット21、22および各出力部213、223からのデジタル信号の出力は、制御部(制御手段、第2の制御手段)23によって、そのオン、オフが制御されるようになっている。すなわち、制御部23は、通常時においては、第1のA/D変換ユニット21のオシロ装置3向けの出力部213をオンして、第1のA/D変換ユニット21からオシロ装置3にデジタル信号を送信する(図1中送信ラインL1)。また、第2のA/D変換ユニット22の遠隔監視制御装置4向けの出力部223をオンして、第2のA/D変換ユニット22から遠隔監視制御装置4にデジタル信号を送信する(図1中送信ラインL2)。
【0025】
一方、後述するように障害時などにおいては、第1のA/D変換ユニット21のオシロ装置3向けの出力部213をオフ、第2のA/D変換ユニット22のオシロ装置3向けの出力部223をオンして、第2のA/D変換ユニット22からオシロ装置3にデジタル信号を送信する(図1中送信ラインL3)。同様に、第2のA/D変換ユニット22の遠隔監視制御装置4向けの出力部223をオフ、第1のA/D変換ユニット21の遠隔監視制御装置4向けの出力部213をオンして、第1のA/D変換ユニット21から遠隔監視制御装置4にデジタル信号を送信する(図1中送信ラインL4)ものである。
【0026】
さらに、制御部23によって、通常時には、第1のA/D変換ユニット21からのデジタル信号が、保護継電装置2の処理部に伝送され(図1中送信ラインL5)、障害時などには、第2のA/D変換ユニット22からのデジタル信号が、保護継電装置2の処理部に伝送される(図1中送信ラインL6)ようになっている。このような制御部23による制御は、保護継電装置2に備えられたソフトスイッチやプログラム、あるいは、外部から保護継電装置2に接続されたコンピュータからの指令などによって、起動、運用されるようになっている。
【0027】
オシロ装置3は、A/D変換機能を備えずに、保護継電装置2のA/D変換ユニット21、22で変換されたデジタル信号を受信し、そのデジタル信号に基づいて電圧値や電流値の検出、保存などの処理を行う装置であり、A/D変換機能を備えない点を除いて、通常のオシロ装置と同等の構成となっている。
【0028】
遠隔監視制御装置4、5は、A/D変換機能を備えずに、保護継電装置2のA/D変換ユニット21、22で変換されたデジタル信号を受信し、そのデジタル信号に基づいて監視、制御などの処理を行う装置であり、A/D変換機能を備えない点を除いて、通常の遠隔監視制御装置と同等の構成となっている。ここで、遠隔監視制御装置4は、既設の装置であり、遠隔監視制御装置5は、後述するようにして新設する装置である。
【0029】
次に、このような構成の設備統合化システム1の作用について説明する。
【0030】
まず、通常時においては、上記のように制御部23によって、第1のA/D変換ユニット21のオシロ装置3向けの出力部213がオンし、第2のA/D変換ユニット22の遠隔監視制御装置4向けの出力部223がオンした状態となる。この状態で、外部・電力系統からのアナログ信号が保護継電装置2に送信されると、両A/D変換ユニット21、22によってデジタル信号に変換され、第1のA/D変換ユニット21からのデジタル信号が、保護継電装置2の処理部に伝送される。これにより、保護継電装置2において所定の処理が行われる。また、第1のA/D変換ユニット21からのデジタル信号が、オシロ装置3に送信され、オシロ装置3において所定の処理が行われる。同様に、第2のA/D変換ユニット22からのデジタル信号が、遠隔監視制御装置4に送信され、遠隔監視制御装置4において所定の処理が行われる。
【0031】
また、第1のA/D変換ユニット21に障害が生じると、制御部23によって、第2のA/D変換ユニット22からのデジタル信号が、保護継電装置2の処理部に伝送される。同時に、制御部23によって、第1のA/D変換ユニット21のオシロ装置3向けの出力部213がオフされ、第2のA/D変換ユニット22のオシロ装置3向けの出力部223がオンされる。これにより、第2のA/D変換ユニット22からオシロ装置3にデジタル信号が送信される。
【0032】
同様に、第2のA/D変換ユニット22に障害が生じると、制御部23によって、第2のA/D変換ユニット22の遠隔監視制御装置4向けの出力部223がオフされ、第1のA/D変換ユニット21の遠隔監視制御装置4向けの出力部213がオンされる。これにより、第1のA/D変換ユニット21から遠隔監視制御装置4にデジタル信号が送信される。このようにして、A/D変換ユニット21、22に障害が生じても、デジタル信号の供給が維持され、各装置2〜4およびシステム1全体の運用が維持される。
【0033】
また、例えば、寿命に達した遠隔監視制御装置4を新たな遠隔監視制御装置5に取り換える場合、まず、第2のA/D変換ユニット22の遠隔監視制御装置4向けの出力部223がオンの状態で、空いている他の出力部223に新たな遠隔監視制御装置5を接続する。次に、制御部23によって、他の出力部223の出力をオンし、デジタル信号が新たな遠隔監視制御装置5に出力されていることを確認した後に、制御部23によって、遠隔監視制御装置4向けの出力部223の出力をオフする。そして、寿命に達した遠隔監視制御装置4を撤去することで、主回路・送電線を停電させたり遠隔監視制御装置の運用を停止することなく、新たな遠隔監視制御装置5に切り替えられる。
【0034】
以上のように、この設備統合化システム1によれば、保護継電装置2のA/D変換ユニット21、22で変換されたデジタル信号を、オシロ装置3や遠隔監視制御装置4、5で共用・利用するため、オシロ装置3や遠隔監視制御装置4、5にA/D変換機能を備える必要がなく、各装置2〜4およびシステム1全体を統合化、スリム化・小型化することができる。この結果、A/D変換機能が不要なオシロ装置3や遠隔監視制御装置4、5において、変換誤差の確認や調整などが不要となり、点検項目などが少なくなるため、保守、点検作業の効率化が図れる。
【0035】
しかも、A/D変換機能を備える既製・既存の保護継電装置2を利用、改良することで、システム1の構築が可能であり、新たな入力変換装置などを開発する必要がなく、より容易かつ低コストでシステム1を構築することが可能となる。さらに、電圧値や電流値などのアナログデータの測定を、保護継電装置2のみで行えばよいため、従来の発変電所に比べて測定箇所を少なくすることができる。
【0036】
また、2つのA/D変換ユニット21、22を備え、しかも、各A/D変換ユニット21、22に複数の出力部213、223を備えるため、より複数の装置でデジタル信号を共用・利用することができる。しかも、上記のように、一方のA/D変換ユニット21、22に障害が生じたとしても、各装置2〜4およびシステム1全体の運用を維持することができ、さらに、停電や装置3、4の運用を停止することなく、装置3、4の取り換えを行うことができる。また、装置4、5の取り換えの際に、新旧2つの装置が並列運用状態となるため、監視制御システム(制御所)のデータベースの切り替えなどを容易に行うことが可能となる。
【0037】
(実施の形態2)
図3は、この実施の形態に係る設備統合化システム10を示す概略構成図である。この実施の形態では、通常時においては第1のA/D変換ユニット21を使用し、第2のA/D変換ユニット22をバックアップとして使用する点において、実施の形態1と構成が異なる。
【0038】
すなわち、通常時では、制御部23によって、第1のA/D変換ユニット21のすべての出力部213がオンされ、第2のA/D変換ユニット22のすべての出力部223がオフされる。これにより、第1のA/D変換ユニット21からオシロ装置3および遠隔監視制御装置4に対して、デジタル信号が送信される。
【0039】
一方、第1のA/D変換ユニット21に障害が生じると、制御部23によって、第1のA/D変換ユニット21のすべての出力部213がオフされ、第2のA/D変換ユニット22のすべての出力部223がオンされる。これにより、第2のA/D変換ユニット22からオシロ装置3および遠隔監視制御装置4に対して、デジタル信号が送信される。
【0040】
また、例えば、寿命に達した遠隔監視制御装置4を新たな遠隔監視制御装置5に取り換える場合、まず、第2のA/D変換ユニット22の空いている出力部223に新たな遠隔監視制御装置5を接続する。次に、制御部23によって、接続した出力部223の出力をオンし、デジタル信号が新たな遠隔監視制御装置5に出力されていることを確認する。その後、第1のA/D変換ユニット21の遠隔監視制御装置4向けの出力部213をオフすることで、運用を停止することなく、新たな遠隔監視制御装置5に切り替えられるものである。
【0041】
このように、実施の形態では、一方のA/D変換ユニット21、22をバックアップとして使用するため、保守、点検などを柔軟かつ容易に行うことが可能となる。
【0042】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、保護継電装置2を第1の発変電所装置としているが、A/D変換器を備える遠隔監視制御装置4などを第1の発変電所装置としてもよい。また、どの入力部211からの信号かを示す識別情報を付加して、出力部213からデジタル信号を出力しているが、各入力部211に対して複数の出力部213を設け、特定の入力部211からの信号が、対応する複数の出力部213から出力されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1、10 設備統合化システム
2 保護継電装置(第1の発変電所装置)
21、22 A/D変換ユニット(A/D変換手段)
211、221 入力部
212、222 変換部
213、223 出力部
23 制御部(制御手段、第2の制御手段)
3 オシロ装置(第2の発変電所装置)
4、5 遠隔監視制御装置(第2の発変電所装置)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電所や変電所で使用される保護継電装置や、遠隔監視制御装置、オシロ装置などを発変電所装置とし、
受信したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段を有し、前記A/D変換手段で変換されたデジタル信号に基づいて処理を行う第1の発変電所装置と、
前記A/D変換手段で変換されたデジタル信号を前記第1の発変電所装置から受信し、受信したデジタル信号に基づいて処理を行う第2の発変電所装置と、
を備えることを特徴とする発変電所における設備統合化システム。
【請求項2】
前記A/D変換手段に、デジタル信号を出力する出力部を複数備え、
前記各出力部からのデジタル信号の出力をオン、オフする制御手段を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の発変電所における設備統合化システム。
【請求項3】
前記第1の発変電所装置に前記A/D変換手段を複数備え、
前記各A/D変換手段からのデジタル信号の出力をオン、オフする第2の制御手段を備える、ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の発変電所における設備統合化システム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate