説明

発泡スチロールケースを用いた生ゴミと大便の腐葉土化ケース及び断熱性生分解プラスチックを用いた腐葉土による緑化プランター

【課題】世界各地で加速度的に広がる砂漠化を、負荷のかからない手段で効果的に解決する方法を提供する。
【解決手段】安価で大量に入手でき長期間使用できる発泡スチロール製の腐葉土化ケースを用いる。腐葉土の原料は、枯葉、生ゴミ、大便、土、(保湿のための小便)からなる。得られた腐葉土は砂漠に埋設式の断熱性生分解プラスチックプランターにいれ、植樹し緑化を促進する。水分補給は小便を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、日常排出される生ゴミと大便を、入手しやすい発泡スチロールケースを用いて腐葉土化し、出来た腐葉土を断熱性生分解性プラスチックケースに入れ砂漠地帯に埋設し緑化し、環境のバイオマス化に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の砂漠地帯の緑化には保水に関する問題点が解決されず有効な手段が無い事などに問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】バイオマス 木谷 収 著 コロナ社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、以上の技術によれば生産コスト、生産技術、管理維持費、生産資源など多くの無駄と浪費を生じ、加速度的に広がる砂漠化とそれに伴うバイオマス社会の崩壊を食い止める決定的な手段が無かった。
そこで、この発明は、安価で入手可能な発泡スチロールケースと毎日の生活で排出される生ゴミ、大便を用いて腐葉土を作り、出来た腐葉土を断熱性の生分解プラスチックケースに入れ、それごと砂漠地帯に埋設する事で緑化を可能にする手法を提供する事を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、第一発明は蓋付きの2個の同型ふか底の発泡スチロールケースと、枯葉、生ゴミ、大便、土、少量の小便を用いる事を特徴とする腐葉土化ケースである。
また、第二発明は出来た腐葉土を断熱性生分解プラスチックケースに入れそれごと砂漠地帯に埋設し緑化する事を特徴とする緑化プランターである。
【発明の効果】
【0007】
第一発明、第二発明によれば砂漠の緑化により生態系の循環の維持を可能にし、バイオマス社会に前進する方向性が明確に示される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の一実施形態を示す略式図である
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の一実施形態を図1に示す
腐葉土化ケースの本体1は2個の蓋付き発泡スチロールケースの組み合わせからなる。ケースの上蓋と底には長方形の通気孔2があり決めの細かいガーゼと、きめの細かい網戸により孔を挟み込むように布テープで接着している。また通気のためケース底面には底に合うように長方形の枠3が接着されている。またケースの底は通気のため二重底4に成っている。腐葉土が自然乾燥しバクテリアや微生物の生息環境が危ぶまれる可能性があるため、小便を少量腐葉土に馴染ませるとよい。しかし湿気が多すぎると蛆虫が発生しハエの発生源となるため注意が必要である。
まず枯葉5を下に敷き、次に生ゴミ6、大便7を敷く。大便はよく土にまぶしておく、最後に土8をかぶせる。つまり3層構造を繰り返す事によって生ゴミと大便が腐葉土化する構造になっている。
【0010】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、生ゴミと大便を有効利用して腐葉土化し、断熱性生分解プラスチックケースに入れて埋設する事で樹木の根が充分張るころにケースは自然分解される。「他の実施形態」
図1の実施形態では、腐葉土化ケースは雨に当たらない屋根付きの屋外に設置することが望ましい。したがって他の実施形態では嫌気性細菌と好気性細菌により生ゴミ等を肥料に分解する、プラスチック性のコンポストを用いたものでもよい。
【符号の説明】
【0011】
1 腐葉土化ケース本体 2 上蓋と底にある通気孔 3 通気性のため底に設置した枠
4 二重底用の板 5 枯葉 6 生ゴミ 7 大便 8 土

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2個の蓋付き発泡スチロールケースの組み合わせを特徴とする腐葉土化ケース。
【請求項2】
前記ケースには上蓋と底に長方形の通気孔があり、小バエなどの侵入を防ぐため上蓋と底の2箇所の孔をそれぞれ2箇所ずつ、きめの細かいガーゼときめの細かい網で孔を表と裏から挟み込むように布テープで接着してある事を特徴とする請求項1記載の腐葉土化ケース。
【請求項3】
通気性のため底に空間を保つため2重底であることを特徴とする請求項1記載の腐葉土化ケース
【請求項4】
請求項1で出来た腐葉土を砂漠の緑化に用いるため、砂漠の乾燥をさえぎる断熱性、腐葉土の保湿を保つ事が可能な保水性、埋設式、かつ植えた樹木の根が充分張るころに自然分解する生分解性であることを特徴とするとする、断熱性生分解プラスチックプランター。プランターの地表部は枯葉や藁を敷き水分の蒸発を防ぐ。乾燥してくるようであれば小便を掛ける。水分が多すぎると植物の成長に害するので注意が必要である。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−41256(P2012−41256A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−198272(P2010−198272)
【出願日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【出願人】(510237996)
【Fターム(参考)】