説明

発電機能を持つ杭穴掘削ロッド

【課題】掘削ロッド内に使用する電力を掘削中に生成して、外部からの供給を不要にできる。
【解決手段】掘削ロッド1は、ロッド本体10の下端11bに、掘削ヘッド40を連結して構成する。ロッド本体10には、掘削土を破砕する撹拌バー15を設けてあり、撹拌バー15はロッド本体10に対して回転自在な回転筒16に撹拌羽根17を突設して構成する。ロッド本体10に杭穴壁を均す練り付けドラム21を設けてある。撹拌バー15は回転するロッド本体10と、ロッド本体10に追随しない回転筒16の一方にコイル、他方に磁石を取り付けて発電手段とする。練り付けドラム21は、側面を略水平方向に開放し、回転する回転羽根29を設けて、発電手段とする。掘削ヘッド40には掘削腕46の揺動角度を計測するセンサが設けられ、電力消費手段とし発電手段に接続する。掘削ロッド1の回転に従い、発電手段で発電され、電力消費手段で消費される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の基礎を構築する際に、杭穴を掘削する杭穴掘削ロッドで、杭穴掘削ロッドに設けられた各種センサに、杭穴掘削ロッドに設けた発電手段から電力を供給する>発電機能を持つ杭穴掘削ロッドである。
【背景技術】
【0002】
先端に掘削ヘッドを有する杭穴掘削ロッドは、掘削機(ベースマシン)のやぐらの上に、オーガを昇降自在に取り付け、オーガに杭穴掘削ロッドの上端部を取りつけ、オーガを回転することにより、掘削ヘッドを回転させて、杭穴を掘削していた。この場合、オーガは、エンジンやモータにより回転して、モータの場合には、掘削機に発電機を設置して、あるいは外部から電力を供給していた(特許文献1)。
【0003】
また、昨今では、掘削中の掘削ヘッドが実際に作動しているか否かなど管理が必要とされてきた。そこで、本件では掘削ヘッドなどに設置したセンサで掘削ヘッドの作動状況を計測して、データを地上に送り、分析することとした。この場合のセンサ稼働用の電力は、オーガーヘッドへの電力と同じように供給され、例えば、掘削機上の発電機から掘削ロッド内にケーブルを這わせ、センサに至らせるなどが考えられる。
【0004】
また、発電機の設置場所は、掘削機以外に、オーガに設ける場合(特許文献2)、アースドリルのリールベースに設ける場合(特許文献3)も提案された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−12178号公報
【特許文献2】特開2002−371779号公報
【特許文献3】特開平6−10583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来技術では、掘削ロッドに取り付けたセンサなどに電力を供給するためには電力供給ケーブルを配線する必要があった。この場合、掘削ロッドは回転し、さらに通常掘削ロッドは10m程度の単位ロッドを連結して、50mの杭穴を掘削するので、単位ロッドの連結に際して、電力供給ケーブルも電気的に連結する必要があり、掘削ロッドの構造が複雑化する問題点があった。
【0007】
とりわけ、掘削ヘッドを、ヘッド本体に揺動する掘削腕を取り付けて構成した場合には、以下のような装置へ電力の供給が煩雑となっていた。
・掘削ヘッドの掘削腕の揺動位置の位置センサや位置確認センサ
・掘削ヘッドの掘削腕の開閉を補助するモータ
・掘削ヘッドの掘削腕を稼働させるモータ
・掘削ヘッドの掘削腕の拡開掘削時の位置確認センサの地上へのデータ送信用の送信機
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、電力消費手段を設けた掘削ロッドに、発電手段設けて、両手段を互いに接続したので、前記問題点を解決した。
【0009】
即ちこの発明は、以下のような要件を具備したことを特徴とする発電機能を持つ杭穴掘削ロッドである。
(1) ロッド本体は、上端をオーガに固定して使用し、前記ロッド本体の先端部に掘削ヘッドを連結した。
(2) 前記ロッド本体及び/又は前記掘削ヘッドに、電力消費手段及び/又は蓄電手段を設ける。
(3) 前記ロッド本体及び/又は前記掘削ヘッドに、発電手段を取り付けて、前記電力消費手段及び/又は蓄電手段と前記発電手段とを接続して、前記電力消費手段及び/又は蓄電手段に、前記発電機から電力を供給した。
【0010】
また、前記において、以下のような要件を具備したことを特徴とする発電機能を持つ杭穴掘削ロッドである。
(1) ロッド本体又は掘削ヘッドに蓄電手段を設ける。
(2) 発電機で供給される電力を、一旦蓄電手段に蓄電して、蓄電手段から電力消費手段に電力を供給する。
【0011】
また、前記において、発電手段及び/又は蓄電手段を、「掘削ヘッド」又は「掘削ヘッドを連結するロッド本体の下端部」に設ける発電機能を持つ杭穴掘削ロッドである。
【0012】
前記における発電手段は、任意であり、掘削時に掘削ロッド(ロッド本体、掘削ヘッド)が回転するので、この回転を利用して発電をする。即ち、必ず回転する掘削ロッドに対して、相対的に、地面、杭穴壁、杭穴底は静止し、また杭穴内の掘削泥土も掘削ロッド回転に係わらず杭穴内を自由に移動できるので、この関係を利用して掘削ロッドに設けた各種回転軸をタービンの軸として発電する。
【0013】
また、前記における電力消費手段は、掘削ロッドに通常設置される各種センサ、モータ、データ送信用増幅器など電気で駆動する各種器具を指す。
【発明の効果】
【0014】
この発明は、掘削ロッド、即ちロッド本体、掘削ヘッドの両方又は一方に発電手段を設けて掘削ヘッドを初め掘削ロッド内で使用されるモータや各種センサ等の電力消費手段に電力を供給できる。従って、地上からの電力供給を不要として、ケーブル類を省略できる。よってロッド本体を連結しつつ深い杭穴を掘削する場合には、ロッド本体の連結合作業を簡略化して、作業効率を高めることができる。また、ロッド本体や掘削ヘッドのジョイント部分の構造を簡略化でける。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の掘削ロッドに連結する掘削ヘッドで、(a)はニュートラル状態の正面図、(b)はニュートラル状態の底面図である。
【図2】同じくこの発明の掘削ロッドに連結する掘削ヘッドで、(a)はニュートラル状態の側面図、(b)は正回転状態の側面図である。
【図3】同じくこの発明の掘削ロッドに連結する掘削ヘッドで、(a)は正回転状態の正面図、(b)は正回転状態の底面図である。
【図4】この発明の実施例の掘削ロッドの正面図である。
【図5】この発明の発電手段で(a)は撹拌バーとロッド本体、(b)(c)は練り付けドラムとロッド本体、(d)は練り付けドラムと杭穴の側壁、(e)は掘削ロッドと地上 との関係で発電する場合の実施例を表す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(1) 掘削ロッド1は、ロッド本体10の下端11bに、掘削ヘッド40を連結して構成する(図4)。ロッド本体10には、掘削土を破砕する撹拌バー15を設けてあり、撹拌バー15はロッド本体10に対して回転自在な回転筒16に撹拌羽根17を突設して構成する。ロッド本体10には、杭穴壁を均す練り付けドラム21を設けてある。
【0017】
(2) 撹拌バー15は回転するロッド本体10と、ロッド本体10に追随しない回転筒16の一方にコイル、他方に磁石を取り付けて発電手段とする(図5(a))。
練り付けドラム21は、側面を略水平方向に開放し、自由に回転する回転羽根29を設けて、「回転羽根29」と「練り付けドラム21の練り付け板22など外枠の部材25、26及びロッド本体10」との間に一方にコイル他方に磁石を設けて、発電手段とする(図5(b)(c))。
また、地面61に静止した「地面支持体33」と回転する「ロッド本体10」の一方に磁石、他方にコイルを設けて、発電手段とする(図5(e)、図4)。
また、掘削ヘッド40のヘッド本体41の下端部に、ロッド本体10と軸を一致させて、支持回転体56の基端部を軸方向に回転自在に取り付けて、先端部を下方に突出させて、発電手段とする(図3(a))。
上記各発電手段は少なくとも1つ設ければ良く、下記(3)の電力消費手段の消費量に応じて適宜選択する。また、電力消費手段が掘削ヘッド40に集中するので、この場合には、発電手段も掘削ヘッド40又はロッド本体10の下端部に設けることが望ましい。
【0018】
(3) 掘削ヘッド40は、ロッド本体の下端部11bと連結するヘッド本体41に掘削刃47、47を有する掘削腕46を揺動自在に取り付けて構成する(図1、図4)。ヘッド本体40と掘削腕46との間に、掘削腕46の揺動角度を計測して(現状の掘削径が分かる)、データを送信できるセンサ49、49a、51、51aを設けて、電力消費手段とする(図1)。また掘削腕46の揺動を案内するモータ52を設けて、電力消費手段とする(図2)。
ヘッド本体41に、各センサ49、49a、51、51aなどのデータをそのままあるいは増幅して地上に送るデータ送信機53を内蔵し(図1(a)、図2)、データ送信機53を電力消費手段とする。
【0019】
(4) 掘削ヘッド40とロッド本体10の一方又は両方(例えば、掘削腕46で掘削の際に衝撃が少ない部分)に、蓄電池54を直脱自在に設ける(図1(b)、図2(b))。
【0020】
(5) 各発電手段15、21、33等と各蓄電池54、54を電気的に接続し、各蓄電池54、54と各電力消費手段49、49a、52、53とを電気的に接続すれば、掘削ロッド1により回転しながら掘削すれば、発電して、掘削に必要な電力を掘削ロッド1内でまかなうことができる。
【実施例1】
【0021】
図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
【0022】
1.掘削ロッド1の構成
【0023】
(1) この発明の掘削ロッド1は、上端11aをオーガ(図示していない)に接続するロッド本体10の下端11bに、掘削ヘッド40を連結して構成する(図4)。ロッド本体10には、掘削土を破砕する撹拌バー15、15を上下で所定間隔を空けて複数形成する。また、杭穴壁を均す練り付けドラム21、21を上下で所定間隔を空けて複数形成する。
撹拌バー15、練り付けドラム21は発電手段としても機能する。
【0024】
(2) ロッド本体10に細径部13を形成し、撹拌バー15は、細径部13に対して、同軸の回転筒16を回転自在に取り付け、回転筒16の外面に撹拌羽根17、17を直径状に(放射状で等間隔に)固定して構成する。回転筒16の内面にコイル18を取りつけ、コイル18に対応する磁石19をロッド本体10の細径部13に取り付ける。また、回転筒16の上下の移動を規制する環状突起14、14を、ロッド本体1に形成する(図5(a))。
この場合、掘削ロッド1の回転に従い磁石19が回転するが、コイル18を取り付けた回転筒16は、この回転に拘束されず、掘削ロッド1の回転に従わないので、磁石19とコイル18との間で発電できる。
なお、ここで、ロッド本体10の細径部13にコイル18を設けて、回転筒16に磁石19を設けることもできる(図示していない)。
【0025】
(3) 練り付けドラム21は、外周に凸曲面に形成した練り付け面23を有する練り付け板22を上下固定板25、26で、ロッド本体10に固定してなる。練り付けドラム10の側面24、24を略水平方向に開放する。回転軸27周りに放射状に突板28、28を固定してなる回転羽根29を、回転軸27を略水平にして、配置する、回転軸27はロッド本体10に対して放射状(略水平)に配置され、一端をロッド本体10に軸止めし、他端を練り付け板22の内面23aに軸止めする。回転軸27に磁石又はコイルを設けて、練り付け板22の内面23a及びロッド本体10の一方又は両方に、回転軸27の磁石又はコイルに対応したコイル又は磁石を固定する(図5(b))。
この場合、掘削ロッド1の回転に従い、練り付けドラム21、21の間に位置する泥土が練り付けドラム21の側面24、24を通過し、この際、回転羽根29が回転して、前記(2)と同様に、磁石とコイルとで、電力を発生させる。
【0026】
(4) 掘削ヘッド40は、上端にロッド本体10との連結部42を有するヘッド本体41に水平軸45周りに揺動自在に掘削腕46、46を取り付けて構成する(図1)。ヘッド本体41は上端にロッド本体10との連結部を有する角筒状の上部と横方向に膨出した下部とからなり、下部の下面に固定掘削刃43、43を取り付けてある。
掘削腕46は、中間部をヘッド本体41に近づく側に屈曲し、下部を外側に(ヘッド本体41から離れる側)に屈曲して、下端に掘削刃47、47を外側に向けて固定してある。掘削腕46は掘削刃47、47が受ける土圧により揺動するが、揺動を補助するモータ52をヘッド本体41内に設置して、水平軸45に連結する。地上からの操作により補助モータ52を回転させて、土圧に寄らなくても揺動腕46、46を揺動できるようになっている。従って、土圧による掘削腕46、46の揺動を、モータが補助して確実かつ素早く、掘削腕46を所望の角度に設定できる。
掘削腕46の中間部でヘッド本体41側の面に位置センサ49を取り付けし、ヘッド本体41の膨出部に位置センサ49に対応する帯状の位置確認センサ49aを取り付ける。位置確認センサ49aは、掘削腕46の揺動に従って、位置センサ49が揺動する軌跡にそった、円弧で帯状に形成する(図1(a))。位置センサ49が位置確認センサ49a上のどこに位置しているかを発信できるようになっている。
掘削腕46の水平軸45の上方に上突起48を形成し、上突起48のヘッド本体41側の面に位置センサ51を取り付けし、ヘッド本体41の上端部に位置センサ51に対応する帯状の位置確認センサ51aを取り付ける。位置確認センサ51aは、掘削腕46の揺動に従って、位置センサ51が揺動する軌跡にそった円弧で帯状に形成する(図1(a))。同様に、位置センサ51が位置確認センサ51a上のどこに位置しているかを発信できるようになっている。
【0027】
(5) また、ヘッド本体1の中間部に各センサ49、49a、51、51aなどのデータをそのままあるいは増幅して地上に送るデータ送信機53を内蔵する(図1(a)、図2)。データ送信機53はヘッド本体41及びロッド本体10内を通したケーブルを介して、あるいは無線で地上にデータを送信できるようになっている。
【0028】
2.掘削ロッド1の使用
【0029】
(1) この掘削ロッド10は通常の掘削ロッドと同様に、ロッド本体10を掘削機のオーガ(図示していない)に取り付けて、掘削ロッド10を回転させて、掘削ヘッド40の掘削刃43、47で地面を掘削して杭穴を形成する(図3参照、図4)。この際、土圧で掘削腕46、46が開くが、前記のように補助モータ52を操作して、開きを案内することもできる。また、最大揺動角度を規制するストッパーにより、所定径の杭穴を掘削できる。また、この際、撹拌バー15、15により掘削土は破砕され細かく砕かれ、練り付けドラム21、21によって杭穴の側壁62、62に練り付けられ、杭穴の側壁62が均される。
【0030】
(2) また、この際、同時に撹拌バー15、15、練り付けドラム21、21が発電手段として機能し、発電した電力が各センサ類49、49a、51、51aに供給される。また、この際、掘削作業に影響を与えることはない。
【0031】
3.他の実施例
【0032】
(1) 前記実施例において、練り付けドラム21の回転羽根29は、回転軸27を水平に配置したが、垂直に配置することもできる(図5(c))。この場合、回転軸27の一端を上固定板25の内面に軸止めし、他端を下固定板26の内面に軸止めする。
【0033】
(2) また、前記実施例において、練り付けドラム21に回転羽根29を設けて、回転する掘削ロッド1と回転から自由に存在する杭穴内の掘削土との関係により回転軸27を回転したが、回転する掘削ロッド1と回転しない杭穴壁との間で回転させて発電することもできる(図5(d))。例えば、回転軸27と回転軸17と共に回転するローラー31を、回転軸27を縦に配置して、回転軸27を練り付け板の内面に軸止して、ローラー31を練り付け面23から外方に突出させて構成する(図5(d))。この場合には、練り付け面23が杭穴壁62に沿って移動するに伴いローラー31が杭穴壁62に当たって回転し続けるので、同様に、磁石とコイルを設けて発電できる。
また、ここで、回転軸27を練り付け板22に固定してローラー31のみが回転する構造とすることもできる。
【0034】
(3) また、前記実施例において、ロッド本体10に磁石を設置して、地面62の杭穴開口付近に、コイルを形成した地面支持体33を設置し、回転するロッド本体10と静止した地面61との関係で、発電することもできる(図5(e)、図4)。また、ここで、コイルをロッド本体10に設けて、地面支持体33に磁石を設けることもできる。
【0035】
(4) また、前記実施例において、掘削ヘッド40の下端に、ロッド本体10と同軸に、支持回転体56を取り付けて、発電手段とすることもできる(図3)。この場合、ヘッド本体41の下端に保護筒体57を固定し、保護筒体57内に、支持回転体56の基端部をスイベル状に回転自在に支持する。支持回転体56の先端部は全体を尖られ又は複数の突起を形成し、固定掘削刃43の先端よりも下方に突出させる(図3(a))。掘削ロッド1を回転した際に、支持回転体56は杭穴底63に突き刺さり回転せず、相対的に保護筒体57が掘削ロッド40と共に回転するので、前記同様にコイル及ぶ磁石を設ければ発電できる。
【0036】
(5) また、前記実施例にいて、掘削ロッド1(ロッド本体10、掘削ヘッド40)に蓄電地を設けて、各発電手段からの電力を、一旦、蓄電池に蓄えて蓄電池なら各センサやモータに電力を供給することもできる。蓄電池54は例えば、掘削腕46下端部でヘッド本体41側に設置する(図1(b)、図2(b))。また、ヘッド本体41内に設けることもできる(図示していない)。
【符号の説明】
【0037】
1 掘削ロッド
10 ロッド本体
11a ロッド本体の上端
11b ロッド本体の下端
13 ロッド本体の細径部
14 環状突起
15 撹拌バー
16 撹拌バーの回転筒
17 撹拌バーの撹拌羽根
18 撹拌バーのコイル
19 撹拌バーの磁石
21 練り付けドラム
22 練り付けドラムの練り付け板
23 練り付け板の練り付け面
23a 練り付け板の内面
24 練り付けドラムの側面
25 練り付けドラムの上固定板
26 練り付けドラムの下固定板
27 回転羽根の回転軸
28 回転羽根の突板
29 練り付けドラムの回転羽根
31 練り付けドラムのローラー
33 地面支持体
40 掘削ヘッド
41 掘削ヘッドのヘッド本体
42 ヘッド本体の連結部
43 ヘッド本体の固定掘削刃
45 掘削ヘッドの水平軸
46 掘削ヘッドの掘削腕
47 掘削腕の掘削刃
48 掘削腕の上突起
49 掘削ヘッドの位置センサ
49a 掘削ヘッドの位置確認センサ
51 掘削ヘッドの位置センサ
51a 掘削ヘッドの位置確認センサ
52 補助モータ
53 データ送信機
54 蓄電池
56 支持回転体
57 保護筒体
59 ストッパー
61 地面
62 杭穴の側壁
63 杭穴の底

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のような要件を具備したことを特徴とする発電機能を持つ杭穴掘削ロッド
(1) ロッド本体は、上端をオーガに固定して使用し、前記ロッド本体の先端部に掘削ヘッドを連結した。
(2) 前記ロッド本体及び/又は前記掘削ヘッドに、電力消費手段及び/又は蓄電手段を設ける。
(3) 前記ロッド本体及び/又は前記掘削ヘッドに、発電手段を取り付けて、前記電力消費手段及び/又は蓄電手段と前記発電手段とを接続して、前記電力消費手段及び/又は蓄電手段に、前記発電機から電力を供給した。
【請求項2】
以下のような要件を具備したことを特徴とする請求項1記載の発電機能を持つ杭穴掘削ロッド。
(1) ロッド本体又は掘削ヘッドに蓄電手段を設ける。
(2) 発電機で供給される電力を、一旦蓄電手段に蓄電して、蓄電手段から電力消費手段に電力を供給する。
【請求項3】
発電手段及び/又は蓄電手段を、「掘削ヘッド」又は「掘削ヘッドを連結するロッド本体の下端部」に設ける請求項1又は2記載の発電機能を持つ杭穴掘削ロッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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