説明

皮膚に処置を施すアプリケータ

皮膚に処置を施すアプリケータ(10)であって、ハウジング(11)を備え、ハウジング(11)内に、処置を施す皮膚箇所(1)を穿刺するための装置(40)が配置されており、穿刺装置(40)は、ハウジング(11)に設けられた開口(16)を通って皮膚箇所(1)と接触するようになっている。ハウジング(11)内に、追加的に少なくとも1つの殺菌のための装置(30)が配置されており、殺菌装置(30)は、開口(16)を通って皮膚箇所(1)に作用するようになっている。アプリケータ(10)により、極めて確実で簡単な操作が実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の皮膚に処置を施すアプリケータに関する。
【0002】
このようなアプリケータは、ドイツ連邦共和国特許出願公開102004032892号明細書において公知である。公知のアプリケータは、往復運動装置により作動可能なニードルプレートを備えており、ニードルプレートは、あとでたとえば作用物質を塗布しようとする箇所で皮膚に複数回穿刺し、これにより作用物質プラスタ(絆創膏)に格納された作用物質のための開口部が形成される。このような作用物質プラスタを介して、作用物質は、開口部が開いている間は皮膚を通って体内に到達する。人体の自己修復プロセスにより、開口部は、たとえば数時間後に自然に閉じられる。ニードルとして、特にいわゆるマイクロニードルが用いられ、マイクロニードルは、寸法設定が的確な場合、穿刺時に少なくともほとんど痛みを感じない。
【0003】
さらに背景技術から、多孔質珪素または生分解可能なポリマーから成り皮膚に留まるマイクロニードルが公知である。材料は、適切に製造されると、人体の細胞内液によりゆっくりと自然に分解するので、このようなマイクロニードルを用いると、作用物質のための開口部は、約2〜3日の間通過可能である。
【0004】
請求項1の上位概念に記載されたアプリケータを使用する際の問題として、たとえば作用物質プラスタ使用に、穿刺されるべき箇所で皮膚の準備もしくは殺菌が必要であることが挙げられる。皮膚の準備もしくは殺菌により、穿刺される皮膚箇所の感染が防止される。その際、穿刺されるべき皮膚箇所の殺菌は、通常、手動でたとえば殺菌剤を吸着した綿球を用いて行われ、その際、続いて穿刺される皮膚箇所ならびに殺菌剤の正確な量に関してミスが起こる可能性がある。さらに作用物質プラスタの作用物質をできるだけ全面にわたって皮膚に到達できるようにするために、作用物質プラスタを取り付ける際にも空間的な高い精度が要求される。
【0005】
発明の開示
したがって本発明の課題は、請求項1の上位概念に記載されたアプリケータ、つまり、皮膚に処置を施すアプリケータであって、ハウジングを備え、ハウジング内に、処置を施す皮膚箇所を穿刺するための装置が配置されており、穿刺装置は、ハウジングに設けられた開口を通って皮膚箇所と接触するようになっている、アプリケータを改良して、たとえば作用物質プラスタを使用する際に操作を容易にし、同時に感染リスクを低減するものを提供することである。この課題は、請求項1の特徴部に記載された構成を有するアプリケータ、つまり、ハウジング内に、追加的に少なくとも1つの殺菌のための装置が配置されており、殺菌装置は、開口を通って皮膚箇所に作用するようになっている、アプリケータにより解決される。したがって本発明の基本思想によれば、同じアプリケータにより、皮膚箇所を殺菌するステップと皮膚箇所を穿刺するステップとが順次行われ、しかもこのために処理されるべき皮膚箇所にアプリケータを何度もセットする必要はない。これにより皮膚箇所の様々な処置に関して極めて高い位置決め精度が得られる。その意味するところによれば、本発明によるアプリケータは、皮膚箇所を穿刺する装置の他に、少なくとも皮膚箇所を殺菌する装置を備えており、殺菌装置は、ハウジングに設けられた開口を通って処置されるべき皮膚箇所に作用する。これにより確実に、穿刺される皮膚箇所は、必要に応じて、殺菌の箇所や殺菌の量もしくは実施に関して、また選択的に後続の穿刺に関して準備され、これによりあとの感染を回避することができる。
【0006】
本発明による皮膚に処置を施すアプリケータの好適な態様は、従属請求項に記載されている。実施の形態の説明、特許請求の範囲および/または図面に開示された少なくとも2つの特徴のあらゆる組み合わせも本発明の範疇にある。
【0007】
アプリケータの好適な態様によれば、制御装置が設けられており、制御装置は、穿刺装置および殺菌装置を、保存された少なくとも1つのプログラム進行に従って自動で操作するようになっており、穿刺装置および殺菌装置をプログラム進行に従ってハウジングの開口を通って皮膚箇所に作用させる手段が設けられている。これにより処置ステップは、完全に自動進行可能であり、アプリケータの格別に簡単でエラーのない操作が実現される。
【0008】
本発明の別の態様によれば、追加的に、予め殺菌され穿刺された皮膚箇所に作用物質プラスタを取り付ける装置が設けられており、作用物質プラスタ取付け装置は、制御装置により自動で操作されるようになっている。このような態様によれば、作用物質プラスタは、位置正確に自動で、予め殺菌され穿刺された皮膚箇所に取り付けることができるので、作業エラーを回避することができる。
【0009】
殺菌装置は、殺菌剤により処理されたキャリアを備えており、キャリアは、殺菌されるべき皮膚箇所に沿って皮膚箇所と接触しながら運動するようになっている。
【0010】
その際、構造に関して好適には、キャリアは、帯状に形成されており、キャリアは、少なくとも皮膚箇所と接触する外側で、吸着性材料を備えており、殺菌剤用の貯蔵容器が設けられており、貯蔵容器を介して、キャリアの外側が殺菌剤で湿潤されるようになっている。これにより殺菌装置は、長い使用期間を有し、極めて確実に作動する。
【0011】
作用物質プラスタを手動で取り付ける際に、作用物質プラスタの位置正確な位置決めを実現するために、特に好適には、マーキング装置が設けられており、マーキング装置は、殺菌装置もしくは穿刺装置を包囲していて、かつ皮膚箇所の拡がりを視覚的に認識するために、皮膚箇所と接触するようになっている。
【0012】
さらに皮膚箇所を穿刺するために、穿刺装置は、相並んで配置された複数のマイクロニードルを有する穿刺プランジャを備えている。このような穿刺プランジャはコンパクトに構成されていて、長い使用期間にわたって皮膚箇所を確実に穿刺することができる。
【0013】
選択的に、比較的長い時間が経過したあとで再び閉鎖可能である開口部を皮膚箇所に形成するために、別の態様によれば、穿刺装置は、複数のマイクロニードルを備えており、マイクロニードルは、キャリアに配置されており、マイクロニードルは、キャリから分離可能な自己溶解性のマイクロニードルとして形成されている。マイクロニードルは、たとえば多孔珪素または生分解可能なポリマーから成っていてよい。
【0014】
ハウジングの開口の付近に少なくとも殺菌装置および穿刺装置を移動させるために、構造に関して好適な態様によれば、ハウジング内に、少なくとも穿刺装置および殺菌装置を保持するための支持装置が配置されており、支持装置により、穿刺装置および殺菌装置は、開口の付近に旋回されるようになっている。
【0015】
特に好適には、少なくとも穿刺装置および殺菌装置は、支持装置に交換可能に配置されている。これにより使用期間の終わりで、もしくは殺菌剤を充填するために装置を簡単に交換することができるので、アプリケータは、特に長い使用期間を有するか、もしくは繰り返し使用することができる。
【0016】
本発明の別の利点、特徴および詳細については、好適な実施の形態の説明ならびに図面から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】皮膚に処置を施すアプリケータの概略的な縦断面図である。
【図2】皮膚を殺菌する状態で図1のアプリケータの一部を示す縦断面図である。
【図3】図2に従って殺菌された皮膚箇所を穿刺する状態でアプリケータの一部を示す縦断面図である。
【図4】皮膚を穿刺したあとの状態で図3のアプリケータの一部を示す縦断面図である。
【図5】作用物質プラスタを取り付けたあとの状態で予め殺菌され穿刺された皮膚箇所を示す断面図である。
【0018】
図1には、皮膚1、特に人の皮膚1に局所的に処置を施すアプリケータ10を示す。処置を施される皮膚箇所1に、薬用の作用物質2を含有する作用物質プラスタ3が取り付けられ、作用物質プラスタ3は、作用物質2を、皮膚箇所1に形成された開口部もしくは穿刺孔4を通って、人の体に送り込む(図5参照)。その際、アプリケータ10は、少なくとも皮膚箇所1を準備するために用いられ、これにより作用物質プラスタ3は、皮膚箇所1に位置正確に取り付けることができる。
【0019】
アプリケータ10は、横断面でみて特に長方形または正方形の第1の領域12を有するハウジング11を備えており、領域12の側方にハンドグリップ13として形成された第2の領域14が一体的に成形されているので、横断面でみて略L字形のハウジング11の形状が得られる。ハウジング11は、皮膚1と接触する側に開口16を備えており、開口16は、取外し可能な保護カバー17により閉鎖可能である。ハンドグリップ13の外側において、解剖学的な見解に基づいて形成された成形部18が、個別の構成部材として、または一体的にハウジング11に配置されている。成形部18により、アプリケータ10は、使用者(処置を施される人と同一であってよい)の手で保持することができる。さらにハウジング11の外側に、作動スイッチ19が配置されており、作動スイッチ19は、ハウジング11の内側に配置された、アプリケータ10の制御装置20と電気接続されている。
【0020】
ハウジング11の内側で、アプリケータ10は、たとえば支持装置21を備えている。支持装置21は、2つの支承部22,23に回動可能に支承されたシャフト24を備えており、シャフト24は、歯車25と、制御装置20により制御可能な調節モータ26とを介して回動可能である。シャフト24には、特に均等な角度間隔で支持アーム27が相対回動不能に(つまり一緒に回動するように)配置されており、支持アーム27の外側端部においてホルダ28に機能ユニット30,40がそれぞれ配置されている。
【0021】
皮膚箇所1を殺菌するかもしくは穿刺するための装置として構成された機能ユニット30,40は、それぞれ独自のハウジング31,32を備えており、ハウジング31,32は、その上側にアダプタ33,34を備えており、アダプタ33,34は、往復運動機構36の、アダプタ33,34に対応して成形された受け35と協働する。往復運動機構36により、制御装置20により操作可能な相応の機能ユニット30,40は、ホルダ28から取外し可能で、ハウジング11の開口16付近まで移動可能であり、またその逆も可能である。機能ユニット30,40は、それぞれ皮膚箇所1に所定の処置を施す機能を有している。したがって第1の機能ユニット30は、皮膚箇所1の殺菌に用いられ、これに対して第2の機能ユニット40は、皮膚箇所1の穿刺に用いられる。
【0022】
図2から良好に看取されるように、第1の機能ユニット30は、そのハウジング31内で回動可能に支承された複数のローラ37を備えており、少なくとも1つのローラ37は、図示していない駆動装置により駆動可能である。ローラ37の周りに、殺菌剤用のベルト状のキャリア38が張設されている。キャリア38は、少なくとも皮膚箇所1と接触する外面で、吸収性材料、たとえばフリースやパッド(つめもの)等から成っている。キャリア38の、開口16とは反対側で、キャリア38は、殺菌剤用の貯蔵容器39と作用結合して配置されている。殺菌剤は、皮膚を殺菌するために用いられる一般的な殺菌剤、たとえばエタノールである。貯蔵容器39を介して、キャリア38は、貯蔵容器39に向いた側で、殺菌剤で湿潤されるか、もしくは殺菌剤に浸漬される。
【0023】
第2の機能ユニット40は、図3から看取されるように、相並んで配置された複数のマクロニードル42を有する、皮膚1用の穿刺プランジャ43を備えている。穿刺プランジャ43は、開口16に向いた側で開いたハウジング32の内側で、両矢44に応じて軸方向に運動可能である。したがって皮膚箇所1に用いる際に、穿刺プランジャ43は、皮膚箇所1に対して略垂直方向に運動する。穿刺プランジャ43は、シャフト45を備えており、シャフト45は、押圧ばね46により包囲されている。押圧ばね46の力により、穿刺プランジャ43もしくはマイクロニードル42は、穿刺するために、所定の力で(たとえば押圧ばね46に相応に予荷重が掛けられているので)皮膚箇所1に押し付けられる。これに対して選択的に、穿刺するための穿刺プランジャ43の運動は、往復運動機構36を介して、または特に機能ユニット40に組み込んで配置された適切な別の機構を介して行ってもよい。場合によっては、追加的な、たとえば光学式に作動するセンサを設けてもよく、センサは、皮膚箇所1が正しく穿刺されたか確認する。
【0024】
さらにハウジング11の内側で開口16の付近において、穿刺プランジャ43の周が、マーキング装置47により包囲されている。マーキング装置47は、マーキングフレーム48を備えており、マーキングフレーム48の、開口16に向いた側の端面49に、皮膚に負担を掛けないインキが施されており、インキは、皮膚1と接触する際に皮膚1に転移される。マーキングフレーム48の運動は、好適には穿刺プランジャ43と連動している。
【0025】
マーキング装置47を用いる代わりに、選択的に、殺菌剤を着色してもよく、そうすると殺菌剤は、皮膚箇所1を殺菌する際にキャリア38を介して皮膚箇所1に伝達され、殺菌された皮膚箇所1は色によりマーキングされる。
【0026】
アプリケータ10の作動方式について以下に説明する。第1のステップで、アプリケータ10は、開口16でもって、使用者により手動で穿刺されるべき皮膚箇所1にセットされる。セットし終わると、直ちに、使用者は作動スイッチ19を押す。作動スイッチ19が押されると、制御装置20は、自動進行するプログラムを開始する。プログラムは、第1のプログラムステップに設定され、皮膚箇所1を殺菌する機能を有する第1の機能ユニット30が操作される。第1の機能ユニット30は、図2に示す往復運動機構36により、皮膚箇所1と接触し、これに関して殺菌剤で浸漬されたキャリア38は、少なくとも1つの被駆動ローラ37により運動させられ、キャリア38が皮膚箇所1に沿って皮膚箇所1を通過することにより、皮膚箇所1の全面的な殺菌が行われる。次いで制御装置20により、第2のプログラムステップで、第2の機能ユニット40の穿刺プランジャ43ならびにマーキング装置47が操作される。これにより、図3に示すように皮膚箇所1が穿刺され、その結果、穿刺孔4が予め殺菌された皮膚箇所1の内側に形成される。同時に穿刺範囲は、マーキング装置47により着色され、したがってそのあとで使用者により視覚的に確認可能にマーキングされる。マーキングが行われると、直ちに使用者は、アプリケータ10を皮膚箇所1から再び取外すかまたは離間して(図4)、最後のステップで、作用物質プラスタ3が、予め色でマーキングされた皮膚箇所1に位置正確に取り付けられる(図5)。そうすると作用物質2は、作用物質プラスタ3から穿刺孔4を通って体内に到達する。
【0027】
さらに言及しておくと、殺菌および穿刺の上述のステップ(作用物質プラスタ3の取付を除く)は、同じ箇所で繰り返し行うことができ、より強い処置が施される。選択的に、処置は、たとえば直接に隣接する皮膚箇所で繰り返し行うこともでき、皮膚のより大きな範囲に処置が施される。
【0028】
さらに上述の実施の形態では、作用物質プラスタ3は、使用者により手動で皮膚1に取り付けられる。このような方法は、アプリケータ10が様々な作用物質プラスタ3に関して使用される場合に好適である。上述の実施の形態とは異なり、アプリケータ10に機能ユニット30,40と同等の追加的な単数または複数の機能ユニットが配置されるように構成してもよい。追加的な機能ユニットは、機能ユニット30,40と同様に、支持装置21に交換可能もしくは切換可能に配置されている。追加的な各機能ユニットには、たとえば所定数(異なる形状)の作用物質プラスタを格納することができ、各機能ユニットは、制御装置20を介して作動させられると、全自動で予め殺菌され穿刺された皮膚箇所1に取り付けられる。その際、もちろんマーキング装置47を省略してもよい。したがってこのように変更されたアプリケータ10では、全てのステップが、全自動で作動スイッチ19(もしくは変更された操作エレメント、操作エレメントを介してたとえば様々なプラスタ形状または処置進行を選択することができる)の作動後に開始される。
【0029】
さらにアプリケータ10は、マイクロニードル42もしくは穿刺プランジャ43を備えた機能ユニット40の代わりに、多孔質珪素または生分解可能なポリマーから成るマイクロニードルを備えた機能ユニットが用いられるように変更することができる。このようなマイクロニードルは、適切な装置により皮膚に刺し込まれたあとでキャリアから分離して、そのあとで細胞内液がマイクロニードルをゆっくりと自然に溶かすまで皮膚に留まる。
【0030】
もちろんアプリケータ10の機械構造は、記載の実施の形態から大幅に変更してもよい。特に殺菌および穿刺のための機能ユニット30,40の配置、操作ならびに構造を他のものとしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に処置を施すアプリケータ(10)であって、
ハウジング(11)を備え、該ハウジング(11)内に、処置を施す皮膚箇所(1)を穿刺するための装置(40)が配置されており、該穿刺装置(40)は、ハウジング(11)に設けられた開口(16)を通って皮膚箇所(1)と接触するようになっているものにおいて、
ハウジング(11)内に、追加的に少なくとも1つの殺菌のための装置(30)が配置されており、該殺菌装置(30)は、前記開口(16)を通って皮膚箇所(1)に作用するようになっていることを特徴とする、皮膚に処置を施すアプリケータ。
【請求項2】
制御装置(20)が設けられており、該制御装置(20)は、穿刺装置(40)および殺菌装置(30)を、記憶された少なくとも1つのプログラム進行に従って自動で操作するようになっており、
穿刺装置(40)および殺菌装置(30)をプログラム進行に従ってハウジング(11)の前記開口(16)を通って皮膚箇所(1)に作用させる手段が設けられている、請求項1記載のアプリケータ。
【請求項3】
追加的に、予め殺菌され穿刺された皮膚箇所(1)に作用物質プラスタ(3)を取り付ける装置が設けられており、
該作用物質プラスタ取付け装置は、制御装置(20)により自動で操作されるようになっている、請求項1または2記載のアプリケータ。
【請求項4】
殺菌装置(30)は、殺菌剤により処理されたキャリア(38)を備えており、該キャリア(38)は、殺菌されるべき皮膚箇所(1)に沿って該皮膚箇所(1)と接触しながら運動するようになっている、請求項1から3までのいずれか1項記載のアプリケータ。
【請求項5】
キャリア(38)は、帯状に形成されており、該キャリア(38)は、少なくとも皮膚箇所(1)と接触する外面で、吸収性材料を備えており、
殺菌剤用の貯蔵容器(39)が設けられており、該貯蔵容器(39)を介して、キャリア(38)の外側が殺菌剤で湿潤されるようになっている、請求項4記載のアプリケータ。
【請求項6】
殺菌剤は、着色可能であり、該殺菌剤が皮膚箇所(1)と接触すると、皮膚箇所(1)が色付けされるようになっている、請求項4または5記載のアプリケータ。
【請求項7】
マーキング装置(47)が設けられており、該マーキング装置(47)は、殺菌装置(30)もしくは穿刺装置(40)を周方向に包囲していて、かつ皮膚箇所(1)の拡がりを視覚的に認識するために、皮膚箇所(1)と接触するようになっている、請求項1から5までのいずれか1項記載のアプリケータ。
【請求項8】
穿刺装置(40)は、相並んで配置された複数のマイクロニードル(42)を有する穿刺プランジャ(43)を備えている、請求項1から7までのいずれか1項記載のアプリケータ。
【請求項9】
穿刺装置(40)は、複数のマイクロニードルを備えており、該マイクロニードルは、キャリアに配置されており、該マイクロニードルは、キャリから分離可能な自己溶解性のマイクロニードルとして形成されている、請求項1から7までのいずれか1項記載のアプリケータ。
【請求項10】
ハウジング(11)内に、少なくとも穿刺装置(40)および殺菌装置(30)を保持するための支持装置(21)が配置されており、該支持装置(21)により、穿刺装置(40)および殺菌装置(30)は、前記開口(16)の付近に旋回されるようになっている、請求項1から9までのいずれか1項記載のアプリケータ。
【請求項11】
少なくとも穿刺装置(40)および殺菌装置(30)は、支持装置(21)に交換可能に配置されている、請求項10記載のアプリケータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−521817(P2012−521817A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502518(P2012−502518)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【国際出願番号】PCT/EP2010/051089
【国際公開番号】WO2010/112244
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】