説明

盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケース及び解錠具

【課題】 DVD等を貸出す為に貸出しケースに収容して店内の棚に陳列する場合、盗難に遭わないようにすると共に、貸出しケースを顧客に貸し出す際にロックを素早く解錠出来る貸出しケースを提供する。
【解決手段】 貸出しケースはDVD等の中心穴に嵌るヘソを備えた本体ケースと本体ケースを閉じる蓋から成り、側縁の中央部には凹部32を形成し、ケースの側面開口から警報装置が感知するタグシール等を有すロックプレートをロックプレート嵌入空間にスライドして嵌入することで蓋が開かないように互いに噛み合ってロックする構造とし、ロックプレートはアーム先端にロックツメ15a,15bを形成すると共に該アーム30a,30bには磁石31a,31b又は磁性体を取付け、該ロックプレートをケースのロックプレート嵌入空間へ挿入することでアーム先端のロックツメ15a,15bをケースに設けた係止部8などに係止してロックする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレンタルショップの棚に陳列されているDVD、CD、ゲームソフト等を盗難から守ることが出来る盗難防止機能を備えた貸出しケース、及び解錠具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビデオテープの場合も同じであるが、DVDをケースのまま店内の陳列棚に直接配列している場合には盗難に遭うケースが多い。勿論、DVDの貸出しケースには盗難防止用のタグシールが貼着されていて、店の出入り口にある盗難防止ゲートをそのまま通過することで警報が鳴るようなシステムを採用している。しかし、このタグシールを剥してしまうならば、そのまま持ち出しても盗難防止ゲートが感知して警報を発することはない。
【0003】
そこで、DVDを入れた貸出しケースをさらに別の陳列用ケースに入れた状態で店内の陳列棚に配列している場合が多い。そこで顧客は陳列ケースから取出して店のカウンターへ運んで借りることが出来る。この際、店員は所定の手続きをとった上でDVDを収容した貸出しケースを顧客に手渡すことになるが、この該貸出しケースからDVDが取出せるように解錠しなくてはならずこの作業が面倒である場合が多く、複数枚のDVDを借りる場合に時間がかかって顧客に迷惑を掛けることになる。
【0004】
特許第33994728号に係る「ケース」は、陳列や販売以外に貸出しケースになると共に、収納商品の盗難を防止することが出来るものであり、この請求項4には「側面に商品の出し入れ用の開口を有する箱体と、この箱体の下縁側に適宜のヒンジを介して前記開口を開閉するように設けた蓋体と、この蓋体と前記箱体とのそれぞれの側壁の上縁から連なって上方に突出すると共に、延長を内方に7字状に屈曲した屈曲壁によって設けた並列係合溝とで構成したケースと、前記係合溝に連結板を介して対向する両側板の上縁部を前記ケースの閉鎖状態維持の係合状態に、かつ抜き差し自在に差し込んだスライダとから成り、上記スライダと上記ケース或は係合溝との対向面に前記スライダの差し込みにともない押し戻され、かつ差し込み終了にともない係合関係に成りうるような係止手段を設けたことを特徴とするケース。」である。
【0005】
上記スライダにはダグが貼着されている為に、ケースの係合溝にスライダが差し込まれることで、ケースを開くことが出来ないと共に店からケースごと持ち出すことも出来ない。従って、盗難を防止することが可能と成るが、ケース内に収容されているDVDを貸出しする際にはスライダを抜き取ってケースを開くことが出来る状態にしなくては成らない。本件発明のケースの場合には解除具が用いられ、該解除具をスライダを差し込んだ状態で形成される間隙に挿入して係止手段を解除することが出来るように成っている。
【0006】
そこで、借りる為に客が持って来た個々のケースに解除具を挿入してスライダを抜き取った状態で貸し出す作業が強いられる。このような解錠操作はDVDの貸出しケースごとに行わなくてはならず、一人の顧客が複数枚のDVDを借りる場合、又別の顧客が貸出し手続きを待っている場合であれば、非常に手間がかかる操作となる。すなわち、複数枚が同時に解錠出来てスピーディな貸出しを行うことが出来るケースが望ましい。
【特許文献1】特許第33994728号に係る「ケース」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、従来のDVD等の貸出しケースをロックしているスライダを解除して貸し出す作業は煩雑化し、客が一度に複数枚のDVDを借りる場合には、貸出しに時間がかかる。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、DVDを収容した複数枚の貸出しケースのスライダ(ロックプレート)を簡単に、しかも同時に解除することが出来る盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケースを提供する。又、ロックプレートを解錠することが出来る解錠具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るDVD等の貸出しケースは本体ケースと蓋から成り、蓋は継手部を介して開閉可能な構造とし、閉じることで本体ケースを被覆してDVD等を収納することが出来る。本体ケースの中央には従来のケースと同じようにDVD等の中心穴に嵌るヘソが突出して設けられ、そして蓋又は本体ケースには補助ケースを備えることもある。この補助ケースはチャプターシート、宣伝用のチラシ等を入れる為の空間である。
【0009】
ところで、この貸出しケースは陳列用ケース(外ケース)に収容されて店の陳列棚に陳列されることになるが、貸出しケースからDVD等が盗まれないように蓋はロックされている。そこでロック構造としてはロックプレートが使用され、貸出しケースに設けた開口から該ロックプレートがスライドして嵌入され、ロックプレートは本体ケースと蓋に噛み合って係合することが出来る。従って、蓋は開くことなく本体ケースにロックされる。
【0010】
そして、ロックプレートからは係止ツメが突出し、該係止ツメは解錠具に突出した係止部材に係止することが出来、係止ツメを係止した状態で貸出しケースをスライドさせることでロックプレートが引き抜かれる。ここで、上記係止ツメはロックプレートの略中間部位に設けられ、該係止ツメが突出する側の貸しケースの側縁は両端部を除いて凹部形状と成っている。また、解錠具の係止部材は上下動可能な取付け構造とし、常に突出するようにバネ力を付勢することもある。
【0011】
貸出しケースに嵌入したロックプレートにはロックツメが設けられ、該ロックツメは貸出しケースの係止部に係止している為に外れない構造と成っている。該ロックツメは撓み変形するアーム先端に形成され、アームには磁石または磁石に作用する磁性体を備えている。
【0012】
そこで、上記ロックツメを係止部から外す為にも磁石が用いられ、磁石の磁気力を利用してロックツメを磁石側へ引き寄せて係止部から外し、その状態でロックプレートをスライドして取外すことが出来る構造としている。ここで、ロックプレートにはタグシールが貼着されていて、取外さないで貸出しケースを持ち出すならば、出入り口に設置している防犯装置が感知して警報を発するようなる。
【0013】
一方、ロックプレートに係止穴を形成し、該係止穴に嵌る係止ピンを解錠具の上面から突出して設けることもある。ロックプレートに設けられる係止穴は1個であるが、係止ピンは複数本とし、貸出しケースを解錠具に載置することで適当な位置にある係止ピンが係止穴に嵌ることが出来、この状態で貸出しケースをスライドさせるならばロックプレートは抜き取られる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のDVD等の貸出しケースは蓋をロックする為のロックプレートを嵌入していて、このロックプレートを取外すことで蓋を開くことが出来る。そしてロックプレートには撓み変形するアームが取付けられていると共に、該アームにはケース側に設けた係止部に係止する為のロックツメを有している。そこで、貸出しケースを複数枚重ねて解錠具の上に置き、上面に設けている磁石によってアームに備えている磁石又は磁性体が引かれることでロックツメは解錠される。
【0015】
そして、ロックプレートの係止ツメが解錠具の係止部材に係止し、この状態でケースを引くならばロックプレートは取外される。この際、ケース側縁の中央部が凹部と成ってこの空間に突出した係止ツメが係止部材に係止すると共に、側縁両端部が解錠具上面に接することで、貸出しケースはスライドし易くなる。そして、同時に複数枚の貸出しケースのロックを解錠してロックプレートを取外し出来、貸出しを待つ顧客に迷惑をかけなくて済む。ロックプレートに係止穴を設け、該係止穴に解錠具の係止ピンを嵌める構造の場合も同じである。
【実施例】
【0016】
図1は本発明に係る盗難防止機能を備えたDVDの貸出しケースの外観を示している実施例である。同図の1は本体ケース、2は蓋を示し、蓋2は開閉可能に本体ケース1の縁3に取付けられていて、該本体ケース1に被覆される。本体ケース1にはDVDが収容され、該本体ケース1の中央に突出して設けたヘソがDVDの穴に嵌って取付けられる。ところでDVDは本体ケース1に収容されて蓋2が閉じられ、この状態で、陳列用ケース(図示なし)に入れて店内の棚に配列される。
【0017】
陳列用ケースにはタイトルシートが備わっている為に、顧客は陳列用ケースからDVDが収容されている貸出しケースを抜取ってカウンターへ持ち運んで借りることが出来る。ところで、本発明の貸出しケースは蓋を開いてDVDが抜取られないように、該蓋はロックされている為に、カウンターではこのロックを解錠して貸出すことになる。すなわち、貸出しケースの蓋2を閉じてロックプレート3を本体ケース1の開口4から嵌入することで蓋2はロックされる構造と成っている為に、貸し出す際にはロックプレート3が抜き取られる。
【0018】
図2は本発明に係る貸出しケースの内部構造を示している実施例である。(a)は蓋2を透視した本体ケース1の内部形態、(b)は右側面図をそれぞれ示している。本体ケース1にはDVDを収容する為の空間とロックプレートを嵌入する為の空間が設けられ、DVD収容空間5の中央にはヘソ6が突出していて、DVDの中心穴に嵌るようになっている。このヘソ6は従来のCDケースと同じである。
【0019】
一方のロックプレート嵌入空間7にはロックプレート3がスライドして嵌入し、蓋2が開かないようにロックされる訳であり、(b)に示すように蓋2を閉じた状態でロックプレート3が嵌入する為の開口4を外側に形成している。該開口4から嵌入したロックプレート3は嵌入完了に伴ってロックされ、解錠具にて解錠しない限り抜き取ることが出来なくなる。
【0020】
その為に、本体ケース1のロックプレート嵌入空間7には係止部8と係止溝9が設けられ、差し込まれたロックプレート3のロックツメが上記係止部8と係止溝9に係止することが出来る。同時に、差し込まれたロックプレート3によって蓋2が開かないような構造と成っている。そして、ロックプレート嵌入空間側の側縁中央部には凹部32が形成されている。
【0021】
図3はこのロックプレート3を示す具体例であるが、ロックプレート3は平板部10とコ型断面の挟持部11を有し、挟持部11は全長にわたって形成され、平板部10の先端には嵌入バー13を挿入方向へ突出して設けている。そして平板部10の手前側にはコ型の挟持片12a,12bが2箇所に設けている。
【0022】
一方、コ型をした上記挟持部11の内部には基部14a,14bを支点として撓み変形するアーム30a,30bを有し、該アーム30aの先端にはロックツメ15aが設けられ、アーム30bの先端にはロックツメ15bが設けられている。そしてこれらロックツメ15a,15bは挟持部背面16から内側へ突出している。このロックツメ15a,15bは背面16から常時突出した状態にあるが、撓み変形するならば上記背面16から後退することが出来る。
【0023】
ところで、このロックプレート3を上記貸出しケースの開口4からロックプレート嵌入空間7へ嵌入するならば、平板部10は蓋面に接してガイドされ、本体ケース1の内面から起立した係止部8、及び各リブ17,17・・との隙間に嵌る。又、挟持部11の両側片18,18は本体ケース1及び蓋2の外側縁から内側へ延びるガイド片19,19を挟み込み、同じくガイド片20,20を挟み込むことが出来る。
【0024】
さらに、本体ケース面から突出して設けられているリング23の嵌入穴21、及び蓋面から突出して設けているリング24の嵌入穴22にはロックプレート3の先端に形成している嵌入バー13が嵌入する。一方、蓋側に設けている係止穴37a,37bにはロックプレート3の挟持片12a,12bが嵌る。従って、ロックプレート3が挿入されるさらば、上記ガイド片19,19、20,20、及び嵌入穴21,22、さらに係止穴37a,37bを拘束することで蓋2は開くことが出来なくなる。
【0025】
しかも、ロックツメ15a,15bが係止部8及び係止溝9に係止することで取外すことも出来ない。図3に示すロックプレート3の挟持部11からは係止ツメ33が突出し、該係止ツメ33が解錠具25の係止部材に係止した状態で貸出しケースをスライドすることで抜き取られる。
【0026】
図4はケース外側縁に設けたガイド片19,19をロックプレート3の挟持部側片18,18が挟み込んでいる状態の断面を、図5(a)は本体ケース1の内面から起立して設けたリング23の嵌入穴21に嵌入バー13が嵌入している場合、図5(b)は蓋2の内面から起立して設けたリング24の嵌入穴22に嵌入バー13が嵌入している場合の断面図を示している。本体ケース側と蓋側から起立して設けたリング23,24の嵌入穴21,22に連続した嵌入バー13が嵌入することで蓋2はロックされる。
【0027】
図6〜図8はロックプレート3を貸出しケースから解錠具25を用いて抜き取る場合を示している。該解錠具25は底部26と該底部26に対して垂直に起立する起立部27を有すL形を成し、底部26には磁石28a,28bを取付けている。そして、底部26にはその上面32から係止部材29を突出すると共に係止部材29が上方へ突出するバネ力がコイルバネ34にて付勢されている。このように構成した解錠具25に貸出しケースを図6に示すように載置する。
【0028】
ところで、底部26に備えている磁石28a,28bはロックツメ15a,15bを先端に形成したアーム30a,30bに取着している磁石31a,31bを引き寄せる。すなわち、該アーム30a,30bは磁石側へ撓み変形することが出来、その結果ロックツメ15aは係止部8aから解除され、ロックツメ15bは係止溝9から解除される。
【0029】
貸出しケースを図7のように引くならば、ロックプレート3から下方へ突出する係止ツメ33は解錠具25の係止部材29に係止し、該ロックプレート3を引き抜くことが出来る。図8はロックプレート3がほぼ引き抜かれた場合を示している。実施例ではロックプレート3及び解錠具25に磁石を備えているが、互いに引き合う何れか片方のみ磁石とし、対向側にはスチールなどの磁性体を取付ける場合もある。
【0030】
貸出しケースの側縁中央部には凹部32が形成され、解錠具25の上面には側縁両端部が接してスムーズにスライドし、上記係止ツメ33は上面32には接しない。そして、該貸出しケースがスライドして図7に示すように係止部材29が端部に差し掛かったならば、係止部材29は図8のように押下げられる。解錠具25は複数枚の貸出しケースを同時に載置できるように、ある程度の幅(紙面に対しての奥行き)を有したL形部材であり、底部26に設けている磁石28a,28b及び係止部材29も底部26と同じ程度の幅寸法と成っている。
【0031】
図9はロックプレート3の別形態を示す実施例である。このロックプレート3の外形は前記図3に示す場合とほぼ同じであるが、挟持部11に係止穴35を設けている。そして、図10に示すように解錠具25は底部26に磁石28a,28bが設けられ、又複数本の係止ピン36,36・・を取付けている。該係止ピン36,36・・は底部26の上面32からバネ力にて突出しているが、上方から押さえられることでコイルバネを圧縮して後退するように成っている。
【0032】
そして、図10、図11、図12は図9に示したロックプレート3を解錠具25にて取外す場合を示している。該解錠具25の底部26に取付けている係止ピン36はロックプレート3の係止穴35に嵌って係止することが出来る。係止ピン36,36・・は複数本起立して設けられているが、貸出しケースを解錠具25の上面32に載置することで適当な1本の係止ピン36が係止穴35に嵌ることが出来る。図10はこの状態を示している。
【0033】
勿論、貸出しケースを上面32に載置するならば、磁石28a,28bに引かれてアーム30a,30bは撓み変形し、その結果ロックツメ15a,15bは係止部8及び係止溝9から解除される。そこで、貸出しケースを引くならば係止ピン36が嵌って係止しているロックプレート3は図11のように貸出しケースから引き抜かれる。
【0034】
貸出しケースをスライドしてロックプレート3が一部引き抜かれたならば、その後は、手で摘んで取外すことが出来、図12はロックプレート3を完全に引き抜いた場合である。ところで、解錠具25にてロックプレート3を引き抜くことが出来る解錠作業は、複数枚の貸し出しケースを同時に行うことが出来る。すなわち、複数枚の貸出しケースを並べて解錠具25に載置し、解錠作業を行い得る。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の貸出しケースで蓋を開いた状態の概略図。
【図2】(a)は本発明の貸し出しケースの正面透視図、(b)は貸出しケースの側面図。
【図3】ロックプレートの実施例。
【図4】ロックプレートを貸出しケースに嵌入した場合の外側縁に形成したガイド片と挟持部側片との噛合い状態。
【図5】ロックプレートを貸出しケースに嵌入した場合、本体ケース及び蓋から起立して形成したリングの嵌入穴に嵌入バーが嵌入した場合。
【図6】貸出しケースを解錠具に載置した場合。
【図7】解錠具にてロックプレートを一部引き抜いた状態。
【図8】解錠具にてロックプレートを完全に引き抜いた場合。
【図9】ロックプレートの別形態を示す実施例。
【図10】貸出しケースを解錠具に載置した場合。
【図11】解錠具にてロックプレートを一部引き抜いた状態。
【図12】解錠具にてロックプレートを完全に引き抜いた場合。
【符号の説明】
【0036】
1 本体ケース
2 蓋
3 ロックプレート
4 開口
5 DVD収容空間
6 ヘソ
7 ロックプレート嵌入空間
8 係止部
9 係止溝
10 平板部
11 挟持部
12 挟持片
13 嵌入バー
14 基部
15 ロックツメ
16 背面
17 リブ
18 側片
19 ガイド片
20 ガイド片
21 嵌入穴
22 嵌入穴
23 リング
24 リング
25 解錠具
26 底部
27 起立部
28 磁石
29 係止部材
30 アーム
31 磁石
32 上面
33 係止ツメ
34 コイルバネ
35 係止穴
36 係止ピン
37 係止穴




















【特許請求の範囲】
【請求項1】
店内の棚に陳列したDVD等が盗難に遭わないように盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケースにおいて、該貸出しケースはDVD等の中心穴に嵌るヘソを備えた本体ケースと本体ケースを閉じる蓋から成り、側縁の中央部には凹部を形成し、ケースの側面開口から警報装置が感知するタグシール等を有すロックプレートをロックプレート嵌入空間にスライドして嵌入することで蓋が開かないように互いに噛み合ってロックする構造とし、ロックプレートは平板部とコ形断面の挟持部から成って挟持部の中間部位にはケース側縁からはみ出さない長さの係止ツメを突出し、又挟持部には撓み変形するアーム先端にロックツメを形成すると共に該アームには磁石又は磁性体を取付け、該ロックプレートをケースのロックプレート嵌入空間へ挿入することでアーム先端のロックツメをケースに設けた係止部などに係止してロックすることを特徴とする盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケース。
【請求項2】
店内の棚に陳列したDVD等が盗難に遭わないように盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケースにおいて、該貸出しケースはDVD等の中心穴に嵌るヘソを備えた本体ケースと本体ケースを閉じる蓋から成り、ケースの側面開口から警報装置が感知するタグシール等を有すロックプレートをロックプレート嵌入空間にスライドして嵌入することで蓋が開かないように互いに噛み合ってロックする構造とし、ロックプレートは平板部とコ形断面の挟持部から成って該挟持部には解錠具上面から突出する係止ピンが嵌る係止穴を設け、又挟持部には撓み変形するアーム先端にロックツメを形成すると共に該アームには磁石又は磁性体を取付け、該ロックプレートをケースのロックプレート嵌入空間へ挿入することでアーム先端のロックツメをケースに設けた係止部などに係止してロックすることを特徴とする盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケース。
【請求項3】
本体ケース及び蓋の外側縁には内側へ突出するガイド片を設け、該ガイド片をロックプレートの挟持部に形成した側片にて挟み込んだ請求項1記載の盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケース。
【請求項4】
本体ケースの内面及び蓋の内面から夫々リングを起立して設け、ロックプレートの先端に嵌入バーを延ばし、該嵌入バーを上記各リングの嵌入穴に嵌入した請求項1、請求項2、又は請求項3記載の盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケース。
【請求項5】
店内の棚に陳列したDVD等が盗難に遭わないように盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケースであって、該貸出しケースはDVD等の中心穴に嵌るヘソを備えた本体ケースと本体ケースを閉じる蓋から成り、側縁の中央部には凹部を形成し、ケースの側面開口から警報装置が感知するタグシール等を有すロックプレートをロックプレート嵌入空間にスライドして嵌入することで蓋が開かないように互いに噛み合ってロックする構造とし、ロックプレートは平板部とコ形断面の挟持部から成って挟持部の中間部位にはケース側縁からはみ出さない長さの係止ツメを突出し、又挟持部には撓み変形するアーム先端にロックツメを形成すると共に該アームには磁石又は磁性体を取付け、該ロックプレートをケースのロックプレート嵌入空間へ挿入することでアーム先端のロックツメをケースに設けた係止部などに係止してロックするように構成した貸出しケースの上記ロックプレートを解錠する為の解錠具において、解錠具の底部には上記アームを引き寄せる為の磁石を備え、そしてロックプレートの挟持部から突出した係止ツメに係止する係止部材を上面から突出して設けたことを特徴とするロックプレートの解錠具。
【請求項6】
上記係止部材には常に上方へ突出するバネ力を付勢した請求項5記載のロックプレートの解錠具。
【請求項7】
店内の棚に陳列したDVD等が盗難に遭わないように盗難防止機能を備えたDVD等の貸出しケースであって、該貸出しケースはDVD等の中心穴に嵌るヘソを備えた本体ケースと本体ケースを閉じる蓋から成り、ケースの側面開口から警報装置が感知するタグシール等を有すロックプレートをロックプレート嵌入空間にスライドして嵌入することで蓋が開かないように互いに噛み合ってロックする構造とし、ロックプレートは平板部とコ形断面の挟持部から成って該挟持部には係止穴を設け、又挟持部には撓み変形するアーム先端にロックツメを形成すると共に該アームには磁石又は磁性体を取付け、該ロックプレートをケースのロックプレート嵌入空間へ挿入することでアーム先端のロックツメをケースに設けた係止部などに係止してロックするように構成した貸出しケースの上記ロックプレートを解錠する為の解錠具において、解錠具の底部には上記アームを引き寄せる為の磁石を備え、そしてロックプレートの挟持部に設けた係止穴に嵌って係止する複数本の係止ピンを上面から突出して設け、該係止ピンには常に上方へ突出するバネ力を付勢したことを特徴とするロックプレートの解錠具。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2006−232372(P2006−232372A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−53157(P2005−53157)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(595049622)株式会社ジャストコーポレーション (44)
【出願人】(399003606)有限会社 オファ−設計事務所 (28)
【Fターム(参考)】