説明

目用温熱具

【課題】装着中における違和感の発生が低減された目用温熱具の提供。
【解決手段】目用温熱具10は、内袋23内に発熱体24が密封収容されてなる発熱ユニット20と、該発熱ユニット20が収容されてなる外袋30とを備える。発熱体24は粉体組成物からなる。目用温熱具10は、JIS S4100に準じて測定された発熱温度が、発熱開始から10分以内に40℃以上に達し、発熱開始から30分以内に55℃以上のピーク温度を有する。粉体組成物が、内袋23内に0.1〜0.6g/cm2の充填度で収容されていることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目及び目の周囲に温熱を付与する目用温熱具に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は先に、化学エネルギーを利用した水蒸気発生部を有し、目及び目の周囲に適用されるアイマスク様形状の水蒸気発生体を提案した(特許文献1参照)。この水蒸気発生体は、水蒸気発生組成物を収容した透湿性内袋と、透湿性内袋上に積層された温度調節材と、これら全体を収容する透湿性外袋とを備えている。この水蒸気発生体によれば、眼精疲労、その他の問題を引き起こす目の乾きに対し、化学エネルギーを利用した簡便な構成により、蒸しタオルのような安全な湿気を持続的に目及び目の周囲へ導くことができるという利点がある。
【0003】
しかしながら、化学反応によって水蒸気を発生させる発熱体は、反応初期において温度が上昇しにくいために、使用者によっては十分な温まり感を感じにくいことがある。
【0004】
【特許文献1】特開2000−5209号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、前述した従来技術よりも更に発熱状態が向上した目用温熱具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の面及びこれに対向する第2の面を有し、少なくとも一方の面が通気性を有する扁平な内袋内に発熱体が密封収容されてなる発熱ユニットと、
使用者の肌に近い側に位置する面及び該面に対向しかつ使用者の肌から遠い側に位置する面を有し、少なくとも一方の面が通気性を有するとともに、前記発熱ユニットが収容されてなる扁平な外袋とを備えた目用温熱具であって、
前記発熱体が粉体組成物からなり、
JIS S4100に準じて測定された発熱温度が、発熱開始から10分以内に40℃以上に達し、発熱開始から30分以内に55℃以上のピーク温度を有する目用温熱具を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の目用温熱具は、目及びその周囲に安全な温熱水蒸気を供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の目用温熱具の一実施形態の平面図が示されている。同図は、目用温熱具をその外面側(肌に対向しない面側)からみた図である。図2は、図1に示す目用温熱具をその肌対向面側からみた斜視図である。図3は図1におけるIII−III線断面図である。
【0009】
本実施形態の目用温熱具10は、図3に示すように、その構成部材として、一対の発熱ユニット20及び外袋30を備えている。発熱ユニット20は、外袋30内に収容されている。以下、これらの部材についてそれぞれ説明する。
【0010】
図3及び図4(b)に示すように、発熱ユニット20は、第1の面21及びこれに対向する第2の面22を有している扁平な内袋23内に発熱体24が密封収容されて構成されている。内袋23は、第1の面21を構成する第1のシート41と、第2の面22を構成する第2のシート42とから構成されている。
【0011】
図4(a)に示すように、第1及び第2のシート41,42は同形であり、四隅がやや丸みを帯びた矩形をなしている。更に、第1及び第2のシート41,42が、それらの周縁部において互いに連続的に接合されていることによって、両シート41,42間に1つの閉じた独立した空間が形成されている。両シート41,42の接合には、例えば接着剤による接着や熱の付与による融着などの手段を用いることができる。図3及び図4(b)に示すように、各空間内には発熱体24が密封収容されている。すなわち、各発熱ユニット20は、発熱体24を1つ備えている。
【0012】
内袋23を構成する第1の面21及び第2の面22のうち、少なくとも一方の面は通気性を有している。「通気性を有している」とは、当該面の少なくとも一部が通気性を有していることをいい、当該面の全域が通気性を有していることは好ましい実施形態であるものの、必須の条件ではない。上述のとおり、内袋23は、第1及び第2のシート41,42から構成されているから、これらのシート41,42のうち、少なくとも一方のシートは、少なくともその一部が通気性を有している。
【0013】
第1又は第2のシート41,42が通気性を有している場合、該シート41,42の素材としては、例えば透湿性フィルム、不織布、透湿性フィルムに不織布を積層したもの、非通気性のフィルムに穿孔を施した穿孔フィルム、該穿孔フィルムに不織布や紙(パルプ)を積層したもの等が挙げられる。透湿性フィルムとしては、熱可塑性樹脂と無機化合物の粉体とを溶融混練し、これをシート状に押し出した後に、一軸又は二軸に延伸して製造された多孔性フィルムが好適に用いられる。不織布としては、公知の方法で製造された不織布を単層で、又は2層以上積層して用いることができる。一方、第1又は第2のシート41,42が通気性を有していない場合、該シート41,42の素材としては、例えば熱可塑性樹脂からなる非通気性のフィルムや、該フィルムに不織布等を積層したものを用いることができる。第1及び第2のシート41,42が通気性を有しているか、又は通気性を有していないかにかかわらず、これらのシート41,42としては、発熱体24を構成する材料が、これらのシート41,42を通じて漏れ出さないようなものを用いることが好ましい。
【0014】
内袋23に形成された密閉空間内に収容される発熱体24は、被酸化性金属を含み、被酸化性金属が酸素と接触することによる酸化反応で熱を発生させる部位である。発熱体24は、粉体組成物からなり、好ましくは被酸化性金属、反応促進剤、保水剤、電解質及び水を含んでいる。
【0015】
本実施形態の目用温熱具10は、JIS S4100に準じて測定された発熱温度が発熱開始から10分以内に40℃以上に達し、発熱開始から30分以内に55℃以上のピーク温度を有するものである。このような温度特性、すなわち立ち上がりが早くその後は徐々に温度が低下するような特性を示すことにより、使用者が目用温熱具10を着用したときに、装着時の温感を十分に感じることができる。特に、装着した直後にあたたまり感(温感)を感じるためには、40℃に達する時間(立ち上がり時間)を短くすることが有効であり、立ち上がり時間は発熱開始から8分以内であることが好ましい。また、発熱体24は酸素と接する酸化反応により熱を発生させるものであるため、安定な発熱の点から立ち上がり時間は30秒(0.5分)以上であることが好ましい。更に、装着中に温感を感じるためには、ピーク温度は55℃〜65℃であることが好ましい。装着時の密着性にもよるが、目用温熱具10が水蒸気を伴う場合において、ピーク温度が65℃を超えると、皮膚温度が45℃以上になる可能性がある。更に、目用温熱具10が水蒸気を伴う場合には、使用後に水蒸気の効果が十分に感じられる点から、50℃以上の発熱維持時間が60分以下であることが好ましい。
【0016】
なお、目用温熱具10の発熱温度と、それを装着した使用者の肌の表面温度とは一般に一致せず、肌の表面温度の方が数度低いことが一般的である。本明細書において発熱開始とは、目用温熱具10における発生体24が酸素と接触し始めたときを言う。
【0017】
本発明の目用温熱具10によって温感を得るためには、外袋30よりも内袋23の影響による発熱温度が支配的となる。そのため、内袋23及び外袋30の構成シートとしては、内袋23を構成するシートの通気の程度や透湿の程度が、外袋30を構成するシートの通気の程度や透湿の程度よりも小さいものを用いることが好ましい。例えば、使用者の肌に水蒸気を付与するため、内袋23のうち第1のシート41のみが通気性を有する場合には、該シート41の通気度(JIS P8117に準拠、以下、通気度というときには、この方法で測定された値を言う。)が30〜20000秒、特に60〜10000秒であることが好ましく、透湿度(JIS Z0208に準拠、以下、透湿度というときには、この方法で測定された値を言う。)が300〜12000g/(m2・24hr)、特に400〜8000g/(m2・24hr)であることが好ましい。また、内袋23のうち第1のシート41及び第2のシート42の双方が通気性を有するときには、第1のシート41の通気度は4000〜60000秒、特に6000〜40000秒であることが好ましく、透湿度は200〜8000g/(m2・24hr)、特に220〜6000g/(m2・24hr)であることが好ましい。第2のシート42の通気度は6000〜180000秒、特に8000〜60000秒であることが好ましく、透湿度は80〜6000g/(m2・24hr)、特に120〜2000g/(m2・24hr)であることが好ましい。
【0018】
目用温熱具10は、例えば後述する図10に示すように、これを使用者の両眼の位置に当接させて使用するので、粉体組成物の偏りが生じないような態様で内袋23内に密閉収容されていることが好ましい。粉体組成物の偏りが生じると、発熱温度にばらつきが生じ、部分的に高温になることがあるからである。粉体組成物を内袋23内に密封収容するためには、例えば、内袋23内に粉体組成物を密封収容して発熱ユニット20を製造した後、該発熱ユニット20を一対のロール間に通す等の操作によってプレスして粉体組成物を圧縮すればよい。
【0019】
更に、目用温熱具10は使用者の両眼の位置に当接させて使用するので、発熱ユニット20が重くなると装着時に位置のずれを生じたり、また重すぎる使用感を与えたりするために、扁平な板状であることが好ましい。すなわち、目及び目の周囲を覆う面積に対し、厚み方向で10mm程度が好ましく、特に5mm程度であることが好ましい。ここで、目及び目の周囲とは、開眼状態において眼瞼裂の外側領域をいい、眼窩の領域を含にかつそれより広い領域であって、例えば片目について1000〜4000mm2であることが好ましく、特に好ましくは1500〜3000mm2である。
【0020】
目用温熱具10の発熱特性として、上述した発熱特性を得るための形態としては、粉体組成物に含まれる水の量を通常の場合よりも多くして、該粉体組成物の流動性を低下させればよい。この場合には、粉体組成物に占める水の量を20重量%以上とし、かつ被酸化性金属の量を20重量%以下とすることが好ましい。また別の形態として、粉体組成物に含まれる被酸化性金属の量を通常の場合よりも多くして、発熱を早くする形態を採用することもできる。具体的には、粉体組成物に含まれる被酸化性金属の量を45重量%以上とし、かつ水の量を20重量%以下とすることが好ましい。
【0021】
これらの粉体組成物は、その調製後の発熱粉体の見掛け密度を、「ゆるめ」見掛け密度として0.7(g/cm3)未満とすることが、発熱特性の点から好ましい。特に、すばやい立ち上がりと、ピーク温度を示す観点から、この値を0.5〜0.6(g/cm3)とすることが好ましい。
【0022】
また粉体組成物は、上述した「ゆるめ」見掛け密度と「固め」見掛け密度との関係から計算される圧縮度が、15〜50%であることが好ましく、特に好ましくは20〜40%である。圧縮度が大きすぎると発熱反応が遅くなる場合、反対に小さすぎると反応性がばらつく傾向がある。ここで、圧縮度の計算式は以下のとおりである。
圧縮度(%)=(固め見掛け密度−ゆるめ見掛け密度)/固め見かけ密度×100
【0023】
ゆるめ見掛け密度及び固め見掛け密度は、粉体の圧縮度を求めるための粉体物性の測定値である。ゆるめ見掛け密度は、粉体を自然落下させることで、定められた容量のカップへ粉体を充填し、秤量することで導き出される測定値であって、粉体を自然落下させた状態の充填密度を示すものである。また、固め見掛け密度は、ゆるめ見掛け密度を測定した充填試料をタッピングすることで脱気し、最密充填された状態の見掛け密度である。これらの密度は、ASTMの規格に従って測定でき、測定装置としては粉体特性評値装置PT−S(ホソカワミクロン(株))等を用いることができる。なお、「固め」見掛け密度は、「ゆるめ」見掛け密度よりも大きく、かつ1.1g/cm3以下とすることが好ましい。
【0024】
更に、上述した発熱特性を得るために、内袋23内に形成された空間内への粉体組成物の充填の程度を調整することが好ましい。充填の程度は、例えば内袋23の平面視における前記空間の見掛けの面積当たりの粉体組成物の重量で表すことができる。この値を充填度と定義すると、該充填度を好ましくは0.1〜0.6g/cm2、更に好ましくは0.2〜0.4g/cm2とすることで、粉体組成物に偏りが生じることを効果的に防止できる。
【0025】
以上の構成を有する各発熱ユニット20は、図3に示すように、外袋30内に収容されている。外袋30は、使用者の肌に近い側に位置する面31と、該面31に対向しかつ使用者の肌から遠い側に位置する面32とを有している扁平な形状を有している。この場合、各発熱ユニット20における内袋23の第1の面21が、外袋30における使用者の肌に近い側に位置する面31側に位置し、内袋23の第2の面22が、外袋30における使用者の肌から遠い側に位置する面32側に位置するように、発熱ユニット20は外袋30内に収容されている。外袋30は、使用者の肌に近い側に位置する面31を構成する肌側シート51と、使用者の肌から遠い側に位置する面32を構成する外側シート52とから構成されている。目用温熱具10の着用時においては、外袋30おける上辺側が使用者の上眼瞼側に位置し、下辺側が使用者の下眼瞼側に位置する。
【0026】
肌側シート51と外側シート52とは同形である。図1に示すように、両シート51,52は、左右対称な横長の略楕円形をしており、下辺の中央部が上辺側に向けて括れているとともに縦方向に延びるスリット53が形成されている。両シート51,52はそれらの周縁部が接合され周縁接合部54を形成している。これによって両シート51,52間に、発熱ユニット20を収容するための空間が形成されている。この空間内に各発熱ユニット20が収容される。各発熱ユニット20は外袋30内において、目用温熱具10が装着された状態における使用者の目に対応する位置に配置される。両シート51,52の接合には、例えば接着剤による接着や熱の付与による融着などの手段を用いることができる。
【0027】
発熱ユニット20は、外袋30に対して非固定の状態で外袋30内に収容されていてもよく、あるいは発熱ユニット20の一部が外袋30の一部に固定された状態で外袋30内に収容されていてもよい。発熱ユニット20が外袋30に対して非固定の状態である場合、目用温熱具10の使用中に、外袋30内で発熱ユニット20が位置ずれを起こさないようにする観点から、両シート51,52を接合することによって形成される周縁接合部54の形状は、図1及び図2に示すように、発熱ユニット20の外形よりも若干大きな相似形であることが好ましい。
【0028】
肌側シート51及び外側シート52の接合によって形成される周縁接合部54は、シート51,52の上辺側の部位を接合する第1の接合部54aと、シート51,52の左右の側縁側の部位及び下辺側の部位を接合する第2の接合部54bとに大別される。目用温熱具10の着用状態においては、第1の接合部54aは、使用者の上眼瞼側に位置する。第2の接合部54bは、使用者の両外眼角側及び下眼瞼側に位置する。第1の接合部54aにおいては、両シート51,52がそれらの当接部位の全域で接合されている。つまり、いわゆるベタ接合されている。第2の接合部54bにおいては、両シート51,52がドット状の接合点によって接合されている。つまり、第2の接合部54bは、非接合部分を含む不連続な接合であり、ドット状の接合点の集合体から構成されている。
【0029】
ドット状の接合点は、図1及び図2に示すように、隣り合う接合点が離間して配置されていてもよく、あるいは接合点どうしが接するように又は接合点どうしが一部重なり合うように配置されていてもよい。また、ドット状の接合点の形状は、図1及び図2に示すように円形でもよく、あるいは三角形、四角形、六角形等の多角形又は星形などでもよい。更に、これらの形状を適宜組み合わせて配置させてもよい。トッド状の接合点の形状及び配置のしかたは、第2の接合部54bの風合いが良好となるように適宜決定すればよい。
【0030】
周縁接合部54における第2接合部54bがドット状の接合点の集合体から構成されることで、外袋30の左右の側縁部及び下端縁部においては、接合に起因する剛性の増大が抑制される。その結果、目用温熱具10の装着中に外袋30の左右の側縁部及び下端縁部が使用者の肌、特に頬骨付近の肌に接触しても、接合部54bの硬さを知覚しづらくなり、装着の違和感が生じにくくなる。一方、周縁接合部54における第1接合部54aが、シート51,52をいわゆるベタ接合して形成されていることで、第1接合部54aにおいてはその剛性が高まり、外袋30の形態が安定化される。このことは、目用温熱具10の外観の向上の点及び装着のしやすさの点から有利である。更に、ドット状の接合点間に位置する非接合部分により、外袋30の内側と外気との間で流路が確保され、空気の取り込みや発熱に起因する外袋30の過度の膨張を調節できる。
【0031】
目用温熱具10の装着の違和感を生じさせないようにする観点から、各ドット状接合点の面積は0.5〜3mm2、特に0.8〜1.5mm2であることが好ましい。同様の観点から、ドット状接合点は、外袋30の左右の側縁部及び下端縁部から若干の距離を隔てた内方の位置に配置されていることが好ましい。なお、ドット状接合点の配置されている位置が、外袋30の左右の側縁部及び下端縁部から離れすぎると、該側縁部及び下端縁部における肌側シート51と外側シート52との非接合の状態が過度になって目用温熱具10の外観が低下することがあるので、シート51,52の非接合部位の幅は0.5〜2mm程度にとどめることが好ましい。なお、ドット状接合点の単位は、同じ形状や大きさでなくても良い。
【0032】
外袋30を構成する2つの面、すなわち使用者の肌に近い側に位置する面及び使用者の肌から遠い側に位置する面のうち、少なくとも一方の面は通気性を有している。「通気性を有している」の意味は、先に述べた内袋23の場合と同様である。上述のとおり外袋30は肌側シート51及び外側シート52から構成されているから、これらのシート51,52のうち、少なくとも一方のシートはその一部が通気性を有している。
【0033】
肌側シート51及び外側シート52が通気性を有しているか否かは、外袋30内に収容される発熱ユニット20の内袋23を構成する第1のシート41及び第2のシート42の通気性との関係で決定される。図3に示すように、発熱ユニット20は、その第1のシート41が外袋30の肌側シート51と対向し、かつ第2のシート42が外袋30の外側シート52と対向するように外袋30内に収容されているところ、第1のシート41が通気性を有している場合には、肌側シート51も通気性を有しており、外側シート52は通気性を有していてもあるいは有していなくてもよい。第2のシート42が通気性を有している場合には、外側シート52も通気性を有しており、肌側シート51は通気性を有していてもあるいは有していなくてもよい。第1のシート41及び第2のシート42の双方が通気性を有している場合には、肌側シート51及び外側シート52のいずれもが通気性を有している。
【0034】
内袋23及び外袋30を構成する各シートが通気性を有しているか否かは、目用温熱具10が使用者の肌に水蒸気を付与するものであるか否かにも依存する。目用温熱具10が使用者の肌に水蒸気を付与するものである場合には、内袋23の第1のシート41と更に外袋30の肌側シート51の両者に通気性が必要である。また、内袋の第2のシート42及び外袋30の外側シート52は通気性を有していてもよく、あるいは有していなくてもよい。なお、目用温熱具10が水蒸気を発生させるものである場合には、例えば内袋23を構成するシート41,42として、本出願人の先の出願に係る特開2005−199051号公報や特開2006−204733号公報に記載のものを採用することが好ましい。
【0035】
外袋30を構成する各シート51,52としては、これらのシートが通気性を有する場合には、例えば織布、不織布、編物地、これらの複合材などを用いることができる。通気性を有していない場合には、例えばフィルムや、フィルムに織布、不織布、編物地又はこれらの複合材を積層したものを用いることができる。特に、肌側シート51としては、肌触りの良好な素材を用いることが好ましい。この観点から、肌側シート51が通気性を有する場合及び有しない場合のいずれであっても、その肌と当接する最も表面が、織布、不織布、編物地又はこれらの複合材などから構成されることが好ましい。
【0036】
更に、外袋30を構成する各シート51,52は、装着感の点で伸縮性を有することが好ましい。ここで、伸縮性とは、伸長性を備えているか、又は伸長性及び伸長回復性の両者を兼ね備える性質を言う。伸縮性シートとしては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリアクリル等の合成繊維;セルロース、シルク、コットン、ウール等の天然繊維;またはそれらの複合した繊維等を用いるか、2種以上の繊維を紡して、エアスルー法、スパンボンド法、ニードルパンチ法、メルトブローン法、カード法、熱融着法、水流交絡法、溶剤接着法により製造された不織布を用いることができる。また、不織布以外に、編み布等も使用できる。
【0037】
外袋30における肌側シート51側の表面には、該外袋30の左右両側部に耳掛け部33が設けられている。耳掛け部33を構成する材料34は、ひも状であっても、シート状であっても良い。ひも状である場合には、フィット感を得るために、平ゴムなどの帯状の弾性体から耳掛け部を構成してもよい。また、特開2007−289682号公報に記載されているように、横長の開口部が設けた基材シートとすることもできる。耳掛け部33を構成する材料34の素材としては、例えば、不織布、織布、紙、樹脂フィルムが挙げられ、伸縮性を有する素材が好ましい。
【0038】
図1及び図2に示すように、目用温熱具10は、それを構成する外袋30に脱着可能に取り付けられている賦香体60を更に有している。賦香体60は、キノコ形をしており、板紙や不織布等の薄手の支持体に香料が含浸されて構成されている。賦香体60を外袋30に取り付けることで、目用温熱具10の使用中に賦香体60から香料が揮散する。揮散した香料を吸入することで、温熱感と相まって、使用者の気分が一層リラックスする。賦香体60の他の形態として、例えば通気性を有する小袋内に香料を収容したもの等が挙げられる。
【0039】
図5には、外袋30に賦香体60を脱着可能に取り付ける状態が示されている。外袋30には、その上辺側に形成されている第1の接合部54aにおける横方向の中央部の位置に、上方に向けて開口したポケット状の収容部37が設けられている。収容部37は、第1の接合部54aの一部を非接合状態となすことで、肌側シート51と外側シート52とによって画定されている。収容部37の形状は、賦香体60の形状とほぼ一致している。これによって目用温熱具10の使用中における賦香体60の脱落が効果的に防止される。賦香体60は、上方に向けて開口したポケット状の収容部37内に、上から下に向けて挿入され外袋30に取り付けられる。
【0040】
ポケット状の収容部37内に賦香体60が収容された状態においては、図2に示すように、賦香体60の上部の一部が、外袋30から突出している。賦香体60における外袋30から突出した部位は、賦香体60を外袋30から取り出すときのつまみ部として機能する。これによって賦香体60の挿入性が向上する。
【0041】
図6ないし図9には、賦香体60の別の形態及び賦香体60の別の取り付け形態が示されている。図6に示す実施形態においては、賦香体60の形状が縦長の矩形である点が、上述の実施形態と相違している。賦香体60の外袋30への取り付け形態は、上述の実施形態と同様である。図7に示す実施形態においては、賦香体60が円形をしている。賦香体60は、外袋30における使用者の肌から遠い側に位置する面32に脱着可能に取り付けられている。賦香体60の取り付け位置は、外袋30の上辺側における横方向の中央部である。脱着可能な取り付け手段としては、例えば粘着剤を用いることができる。粘着剤は、賦香体60の一面に塗布される。そして、粘着剤の塗布面を、外袋30における使用者の肌から遠い側に位置する面32に対向させて当接することで、賦香体60が該面32に取り付けられる。使用者の肌から遠い側に位置する面32が繊維材料から構成されている場合、例えば不織布から構成されている場合には、賦香体60の取り付け手段として、面ファスナのフック部材を用いることができる。フック部材は賦香体60の一面に取り付けられる。そして、フック部材の取り付け面を、外袋30における使用者の肌から遠い側に位置する面32に対向させて当接することでフック部材が繊維と係合し、賦香体60が該面32に取り付けられる。
【0042】
図8に示す実施形態においては、賦香体60は、角が丸みを帯び、かつ各辺が外方に向けて若干凸状になっている縦長の逆三角形の形状をしている。賦香体60には、略U字状ないし略V字状の切れ込み61が形成されている。この切れ込み61を境として、賦香体60には、舌片部62と、該舌片部62を取り囲む枠部63とが形成される。そして、舌片部62と枠部63との間に外袋30を介在させて該外袋30を挟むことで、賦香体60は外袋30に脱着可能に取り付けられる。賦香体60の取り付け位置は、外袋30の上辺側における横方向の中央部である。
【0043】
図9に示す実施形態においては、賦香体60は略正方形をしている。賦香体60は、外袋30における外側シート52の外面に矩形のシート55を取り付けることによって形成されたポケット状の収容部56内に挿入されて取り付けられる。シート55はその下辺部及び左右の側縁部の三方が外側シート52の外面に固定されている。これによって上方に向けて開口したポケット状の収容部56が形成される。図示していないが、収容部56内へ賦香体60が挿入された状態においては、賦香体60の上辺部の一部が、外袋30から突出している。
【0044】
賦香体60の形状やその取り付け態様が、上述の実施形態のいずれの場合であっても、目用温熱具10においては、その構成部材の1つである外袋30の一部が、賦香体60の香りから連想される色に着色されていることが好ましい。賦香体60の香りと外袋30の色との相乗効果によって、心理的及び生理的な観点から一層のリラックス感を使用者に与えることができるからである。外袋30においては、例えば使用者の肌から遠い側に位置する面32を、前記の色に着色することができる。具体的には、外側シート52を着色するか、又は着色された繊維を用いて外側シート52を製造する。外袋30の一部を着色することに代えて、外袋30の全体を前記の色に着色してもよい。
【0045】
香りと、その香りから連想される色との関係については、個人差に基づく主観的な部分が若干存在するものの、全体として見ると客観的な関係が成立する。例えばラベンダー系の香りからは紫色系の色が連想され、カモミール系の香りからは黄色系の色が連想される。ローズ系の香りからはピンク系の色が連想される。
【0046】
目用温熱具10は、例えば図10に示すように、耳掛け部33を利用して耳に掛けられ使用される。このような使用形態とすることで、使用者の姿勢(例えば横に寝転んだ姿勢や座った姿勢等)によらず、目用温熱具10から発生した熱を使用者の目及びその周囲に均一に適用することができる。このことは、目用温熱具10の使用形態の汎用性が向上する点から有利である。一例として、家で寝転んだ状態で、目用温熱具10を使用することができる。また、デスクワーク中に目の疲れを感じたときに直ちに使用することも可能である。更に、出張時の移動時(例えば、電車、飛行機、自動車等の中)にも手軽に使用できる。
【0047】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態における外袋30の第2の接合部54bのドット状接合を、外袋30の上辺側に形成し、第1の接合部54aのベタ接合を外袋30の左右の側縁側及び下辺側に形成してもよい。
【0048】
また前記実施形態における外袋30の第1の接合部54aはいわゆるベタ接合であったが、これに代えて所定幅を有する連続した線状の接合部によって肌側シート51と外側シート52とを接合してもよい。
【0049】
また前記実施形態においては、外袋30における第2の接合部54bは、左右の側縁側及び下辺側に位置していたが、外袋30の全周にわたって第2の接合部54bを形成し、第1の接合部54aは形成しなくてもよい。
【0050】
〔実験例1〕
以下の説明において特に断らない限り「%」は「重量%」を意味する。
(1)粉体発熱組成物の調製
以下の表1に示す成分を以下の手順で混合し、粉体発熱組成物500gを調製した。
<1>発熱体組成物は、大きな塊が無いよう予めふるいを通す。
<2>吸水性ポリマー(アクアパールA3、サンダイヤポリマー社)を39.7g計り取り、チャック付きポリエチレン製袋に入れる。
<3>前記<2>の吸水性ポリマーに、3.2%食塩水263.8gを均一になるように噴霧する。
<4>前記<3>に、更に鉄粉(RKH、同和鉄粉工業(株))100.0gを、窒素雰囲気下で添加する。その後、ポリエチレン製袋のチャックを閉め、良く振り吸水性ポリマーと鉄粉とを混ぜる。
<5>更に窒素雰囲気中で、活性炭(カルボラフィン、日本エンバイロケミカルズ(株))17.0g、及び別の活性炭(粒状白鷺、日本エンバイロケミカルズ(株))を39.7g加え、ポリエチレン製袋を良く振って、粉体を攪拌する。
<6>最後に、バーミキュライト39.7g(CW−1、NNケミカル社製)を窒素雰囲気中で加えて同様に攪拌する。
【0051】
(2)目用温熱具の作製
図1ないし図4に示す目用温熱具10を作製した。前記の(1)で調製した粉体発熱組成物を、内袋23(50×50mm)に充填して発熱ユニット20を作製した。内袋における第1のシート41は炭酸カルシウム入り通気性PEシート(通気度7800秒/100cc)からなり、第2のシート42は炭酸カルシウム入り通気性PEシート(通気度10000秒/100cc)からなっていた。粉体発熱組成物の充填度は表1に示すとおりであった。充填度は、発熱粉体組成物の充填量から計算により求めた。作製された発熱ユニット20を外袋30内に収容して、目的とする目用温熱具10を作製した。外袋30における肌側シート51はPET/PE不織布(坪量74g/m2)からなり、外側シート52はPET不織布(坪量100g/m2)からなっていた。外袋30における外側シート52は、薄紫色に着色されていた。賦香体60として、ろ紙(アドバンテック社製 No63、300mm×300mm)に0.04g香料を賦香したものを用いた。
【0052】
〔実験例2〕
粉体発熱組成物として表1に示すものを用い、実験例1と同様に以下の手順で粉体発熱組成物を調製した。
<1>発熱体組成物は、大きな塊が無いよう予めふるいを通す。
<2>吸水性ポリマー(アクアパールA3、サンダイヤポリマー社)を50.6g計り取り、チャック付きポリエチレン製袋に入れる。
<3>前記<2>の吸水性ポリマーに、4.4%食塩水78.5gを均一になるように噴霧する。
<4>前記<3>に、更に鉄粉(RKH、同和鉄粉工業(株))316.0gを、窒素雰囲気下で添加する。その後、ポリエチレン製袋のチャックを閉め、良く振り吸水性ポリマーと鉄粉を混ぜる。
<5>更に窒素雰囲気中で、活性炭(カルボラフィン、日本エンバイロケミカルズ(株))12.6gを加え、ポリエチレン製袋を良く振って、粉体を攪拌する。
<6>最後に、バーミキュライト42.3g(CW−1、NNケミカル社製)を窒素雰囲気中で加えて同様に攪拌する。
調製した粉体発熱組成物を用い実験例1と同様にして、図1ないし図4に示す目用温熱具を作製した。
【0053】
〔実験例3〕
粉体発熱組成物として表1に示すものを用い、実験例1と同様に以下の手順で粉体発熱組成物を調製した。
<1>熱体組成物は、大きな塊が無いよう予めふるいを通す。
<2>吸水性ポリマー(アクアパールA3、サンダイヤポリマー社)を35g計り取り、チャック付きポリエチレン製袋に入れる。
<3>前記<2>の吸水性ポリマーに、3.2%食塩水232.5gを均一になるように噴霧する。
<4>前記<3>に、更に鉄粉(RKH、同和鉄粉工業(株))147.5gを、窒素雰囲気下で添加する。その後、ポリエチレン製袋のチャックを閉め、良く振り吸水性ポリマーと鉄粉を混ぜる。
<5>更に窒素雰囲気中で、活性炭(カルボラフィン、日本エンバイロケミカルズ(株))15g、及び別の活性炭(粒状白鷺、日本エンバイロケミカルズ(株))35gを加え、ポリエチレン製袋を良く振って、粉体を攪拌する。
<6>最後に、バーミキュライト35g(CW−1、NNケミカル社製)を窒素雰囲気中で加えて同様に攪拌する。
調製した粉体発熱組成物を用い実験例1と同様にして、図1ないし図4に示す目用温熱具を作製した。
【0054】
【表1】

【0055】
〔発熱温度の測定〕
各実験例で得られた目用温熱具の発熱温度を次の方法で測定した。JIS S4100に準拠し、図11の装置を用い、測定環境は20℃、50%RHとした。熱浴上にポリプロピレン製の板(厚さ7mm、以下PP板とする)の表面を市販のガーゼで覆った状態で載置し、その上を八枚重ねのネル織布(綿100% テックス番手5.905双糸のネル)で覆った。熱浴の温度は、PP板の中央部および端部にセンサ(K熱電対および白金側温抵抗体Pt100)を置き、温度が35℃±1℃となるように維持した。PP板の温度が一定になった後、発熱具をネル織布とPP板との間に空隙が生じないように配置し、測定を開始した。測定経過はレコーダーに記録した。そして、発熱開始からの温度が40℃となる時間T1、発熱開始から55℃以上でピーク温度を示す時間T2、50℃以上の発熱維持時間T3を計測した。結果を表2に示す。なお、小数点以下は四捨五入で丸めた。
【0056】
〔実使用時の時間の測定〕
発熱温度の測定に加え、この目用温熱具を被験者に実際に使用したときの使用時間(n=3の平均)を測定した。皮膚温の測定位置を瞼の上とし、20℃の環境下で使用し、皮膚温より低くなった時点を使用時間の終点として測定した(データ収集型ハンディタイプ温度計「LT−8」(グラム株式会社)、温度プローブ「LT−ST08」(サーミスタ)、取り込み速度は10秒/Data)。結果を表2に示す。
【0057】
〔温感の評価〕
目用温熱具に温感は、使用時間の測定終了後に使用後の感想(温度、温かさの好み、温かさの持続時間、気持ちよさ、使い勝手を含めた全体評価)を被験者に聞き取り、「丁度良い」を○とし、「それ以外」は×として評価した。結果を表2に示す。
【0058】
【表2】

【0059】
表2に示す結果から明らかなように、JIS S4100に準じて測定された発熱温度が、発熱開始から10分以内に40℃以上に達し、発熱開始から30分以内に55℃以上のピーク温度を有すると、実際に目用温熱具を使用しても、十分に温感を感じられた。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は本発明の目用温熱具の一実施形態をその外面側からみた平面図である。
【図2】図2は図1に示す目用温熱具をその肌対向面側からみた斜視図である。
【図3】図3は図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】図4(a)は発熱ユニットを示す平面図であり図4(b)は図4(a)におけるb−b線断面図である。
【図5】図5は賦香体を外袋に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図6】図6は賦香体の別の形態及び賦香体の取り付け方の別の形態を示す斜視図である。
【図7】図7は賦香体の別の形態及び賦香体の取り付け方の別の形態を示す斜視図である。
【図8】図8は賦香体の別の形態及び賦香体の取り付け方の別の形態を示す斜視図である。
【図9】図9は賦香体の別の形態及び賦香体の取り付け方の別の形態を示す斜視図である。
【図10】図10は図1に示す目用温熱具の装着状態を示す斜視図である。
【図11】図11は発熱温度の測定に用いた装置を示す模式図である。
【符号の説明】
【0061】
10 目用温熱具
20 発熱ユニット
21 第1の面
22 第2の面
23 内袋
24 発熱体
30 外袋
31 使用者の肌に近い側に位置する面
32 使用者の肌から遠い側に位置する面
41 第1のシート
42 第2のシート
51 肌側シート
52 外側シート
53 スリット
54 接合部
54a 第1の接合部
54b 第2の接合部
60 賦香体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面及びこれに対向する第2の面を有し、少なくとも一方の面が通気性を有する扁平な内袋内に発熱体が密封収容されてなる発熱ユニットと、
使用者の肌に近い側に位置する面及び該面に対向しかつ使用者の肌から遠い側に位置する面を有し、少なくとも一方の面が通気性を有するとともに、前記発熱ユニットが収容されてなる扁平な外袋とを備えた目用温熱具であって、
前記発熱体が粉体組成物からなり、
JIS S4100に準じて測定された発熱温度が、発熱開始から10分以内に40℃以上に達し、発熱開始から30分以内に55℃以上のピーク温度を有する目用温熱具。
【請求項2】
前記外袋は、使用者の肌に近い側に位置する前記面を構成するシートと、使用者の肌から遠い側に位置する前記面を構成するシートとが、それらの周縁部において互いに接合されて形成された周縁接合部を有する袋状になっており、
前記周縁接合部の少なくとも一部が、不連続な接合点の集合体から構成されている請求項1記載の目用温熱具。
【請求項3】
前記粉体組成物が、前記内袋内に0.1〜0.6g/cm2の充填度で収容されており、
前記粉体組成物が被酸化性金属及び水を含み、被酸化性金属の量が45重量%以上、水の量が20重量%以下である請求項1又は2記載の目用温熱具。
【請求項4】
前記外袋に脱着可能に取り付けられた賦香体を更に有する請求項1ないし3のいずれかに記載の目用温熱具。
【請求項5】
前記外袋の少なくとも一部が、前記賦香体の香りから連想される色に着色されている請求項4記載の目用温熱具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−131088(P2010−131088A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308038(P2008−308038)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】