直接コンパクト小便器

【課題】様式便器で男性が小便をする際、便器本体及び周辺の壁床等の飛散を防止し、なおかつ小便器内部、及び局部を衛生洗浄する、直接コンパクト小便器を提供する。
【解決手段】様式便器１の便蓋３の中心部分に、コンパクト小便器本体２を配設する。自動又は手動でコンパクト小便器本体２を回転させ角度を決めることができ、さらにコンパクト小便器中本体１０を伸縮自在に高さを調整し、コンパクト小便器中本体１０の挿入口付近には、分岐栓等から配管された洗浄ノズルを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、男性が正立姿勢で小便する際、便器本体及び床等の汚れを最大限に防止し、又衛生面を維持するための、直接コンパクト小便器である。
【背景技術】
【０００２】
近年ほとんどの家庭で様式便器を使っているが、男性が正立姿勢で放尿する際、正確に放尿するには極めて困難で、便器本体及び床等を汚してしまうことが通常である。このような不具合をなくす為に従来より特開平７−３４５０９号公報に開示されているように、便器開口部上辺に便器内面形状に沿った椀状の、飛散防止アダプタを設け、不使用時に便座を閉じると飛散防止アダプタが、便器開口部内に収まるものや、特開平１４−７０１１３５号公報に開示されているように、伸縮式収納自在の小便飛散防止カバーを備え、上端部に当該カバー洗浄用の配水管を有するものがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、前記の者においては、従来の様式便器より局部から距離が少し近づいただけで、確実に防止するには困難であると同時に、周期的に交換しなければいけないと思われる。そこで本発明の目的は、局部そのものを近くで放尿し、目を閉じた状態でも使用することができる。直接コンパクト小便器である。
【０００４】
又、本発明のさらなる目的は、衛生面においても、小便器内部は滑らかであり放尿等で蓄積することが少なく尚かつ衛生洗浄することにより、小便器内部が清潔に保たれており、清掃等の時間を省くことができる。画期的な直接コンパクト小便器を提供することである。
【課題を解決する為の手段】
【０００５】
上記目的を達成するため本発明の直接コンパクト小便器は、便蓋の中心部分に取り付け、本体部分を電動又は手動で立ち上げ回転させながら、使用する人の高さに角度を決め、さらに極端に背の高い人には、伸縮自在の直接コンパクト小便器の中本体部分を引き上げ使用する。又なんらかの理由で局部が汚れ不衛生になった場合小便器中本体の大蓋についている小蓋に直接挿入し衛生洗浄する。
【発明の効果】
【０００６】
このことで、上記目的を達成することができ、放尿からの飛散、及び垂れ等からの床又は壁、さらには便器本体の汚れを防止し、トイレ内の最大限の衛生効果を発揮でき人体的にも好ましい事である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
本発明の、実施の形態としての一添付図面に基づいて説明する。
図１は、様式便器の蓋部分に直接コンパクト小便器を、取り付けた全体斜視図である。
図２は、収納状態の上面図である。図３は、図４に示すＡ−Ａ′の断面図である。
図４は、図２に示すＫ−Ｋ′の断面図である。図５は、二重構造の側面図である。
【０００８】
上記の図において、本実施形態の様式トイレの直接コンパクト小便器本体２は、便蓋３中に配置したモーター１４及び分岐水栓からの分岐配管、さらに電気配線１２等を本発明の直接コンパクト小便器本体２から通し、小便器中本体１０の挿入口付近まで設置し、それを操作することで直接コンパクト小便器本体２内部を散水し、衛生洗浄することができる。
【０００９】
上記の分岐配管には、便蓋の中を通り直接コンパクト小便器本体２の端部空間に伸ばして設置するものである為、材質は樹脂製の物が好ましく、ウレタン系又はフレキシブルホース等で構成する。
【００１０】
小便器具という本来の考えから小人から大人まで、さらには極端に背の高い男性まで、使用可能でなければならない。そこで本発明の直接コンパクト小便器は、収納時には、一体となり重なっているが、使用時には直接コンパクト小便器中本体１０が、伸縮自在に高さ調整することができ背の高い男性も使用可能となる。
【００１１】
上記の直接コンパクト小便器本体２を使用の初起動作の時、便蓋３の底部分がヒンジバネ８付の観音開きになっており、立ち上げ回転と同時に強制的に開くことで直接コンパクト小便器本体２の、落とし口が便槽の中心部分で止まり排尿する。
【発明の効果】
【００１２】
上記に説明したように、本発明の直接コンパクト小便器は、わが国の住宅事情を考えたとき、便蓋を用いたことにより便器本体を従来の大きさのままで、使用ができトイレの室内を広げる必要もなく小便器具が取り付けられ、さらに放尿時における飛散、又は垂れ等による汚れを防止し、着脱や清掃も衛生洗浄を繰り返し行うことにより、ほとんど必要がないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】直接コンパクト小便器の斜視図である。
【図２】直接コンパクト小便器の上面図である。
【図３】図４のＡ−Ａ′の断面図の上面図である。
【図４】図２のＫ−Ｋ′の断面図である。
【図５】直接コンパクト小便器の二重構造使用時の側面図である。
【符号の説明】
【００１４】
１．様式便器本体
２．小便器本体
３．便蓋
４．便座
５．小便器本体落とし口
６．小便器中本体小蓋
７．小便器中本体大蓋
８．ヒンジバネ
９．小便器本体カバー
１０．小便器中本体
１１ｂ分岐水栓ノズル
１２配管配線等の開口
１３ｃ小便器本体軸棒
１４．回転モーター

【特許請求の範囲】
【請求項１】
様式便器の蓋の部分を利用した直接コンパクト小便器において、本発明は従来ただの蓋でしかない部分に、小便器具を配置したことを特徴とする直接コンパクト小便器である。
【請求項２】
このコンパクト小便器は本体部分を自動又は手動で回転させ、使用する高さに角度を調整できることが、特徴とする直接コンパクト小便器である。
【請求項３】
前記、直接コンパクト小便器本体を自動又は手動で回転させ角度を調整するとともに、小便器本体が二重構造になっており、伸縮自在に高さ調整ができることを特徴とする。直接コンパクト小便器である。
【請求項４】
前記の高さ調整において、極端に背の高い男性でも可能で、又直接コンパクト小便器は大蓋と小蓋が取り付けられてあり、どちらも挿入方式ではあるが小蓋に関しては病院などにある尿瓶のように、局部だけを挿入し放尿後は分岐栓等から配管された洗浄ノズルを使って局部及び小便器内部を衛生洗浄できることが、特徴の直接コンパクト小便器である。

【図１】