説明

短日装置

【課題】本発明は、温室内に簡単に設置することができ、その大きさを容易に変更することができ、しかも、栽培植物の管理作業が容易な短日装置を提供することを目的とする。
【解決手段】温室内に、分解可能に基本骨組を形成する。基本骨組みの天井部に遮光シート8を取り付けた折り畳み伸長自在の天井可動枠体5を設け、天井部が遮光シート8で開閉されるように構成する。基本骨組の側面C,D側にも開閉可能に側面カーテンを取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温室内に簡単に設置して短日条件を作り、短日性植物を季節に関係なく栽培することのできる短日装置に関する。
【背景技術】
【0002】
園芸作物には、日照時間が短くなると花芽形成が促進される短日性植物と、日照時間が長くなると花芽形成が促進される長日性植物とがある。
【0003】
長日性植物の開花を促進するには、電灯等によって電照することにより簡易に長日条件を作り出すことができるが、短日性植物の開花を促進するための短日条件を作り出すには、日中の太陽光線をある時間遮断して植物に照射される日照時間を短くする必要があるので、装置が大がかりとならざるを得ない。そのために、短日性植物を栽培して増殖するに際して、従来は、加温温室内において、自然短日になる冬季まで栽培を継続して種子増殖を行っていた。
【0004】
そこで、温室内等の栽培畦の上方に1本のカーテンレールを設置し、このカーテンレールに二叉状の遮光カーテンを吊り下げ、この遮光カーテンの下方部を間隔保持枠によって栽培畦の幅間隔に広げ、遮光カーテンの下端部に取り付けた錘りを、栽培畦の両側に配置された案内樋内で摺動させるように構成し、栽培畦で栽培している植物への太陽光を遮光カーテンによって遮光することにより短日条件を作り出すことができる短日栽培用自動遮光装置が考えられている(特許文献1)。
【0005】
また、温室内等の栽培床の一側から立ち上がり前記栽培床の上方を経て他側に至る支柱を、栽培床に沿って離間して複数個設けるとともに、前記複数個の支柱間に渡る棒材を装着した遮光シートを、前記支柱に沿って移動できるように配置し、遮光シートの端部に装着された棒材を、駆動装置によって駆動される巻き掛け媒体によって移動させることにより、植物への太陽光を遮光シートで遮光することにより短日条件を作り出すことができる植物栽培用の短日処理装置が考えられている(特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】実公昭48−57号公報
【特許文献2】実願平3−44988号(実開平4−136043号)のマイクロフイルム
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1及び2に示される短日処理装置は簡単な構成であり安価に製造できるが、特許文献1のものでは栽培畦の上方に間隔保持枠が設けられており、また、栽培畦の両側には案内樋が配置されているので、栽培畦の耕起作業を行う場合にはこれらが邪魔になり作業を効率的に行うことができず、作業を機械化するためには間隔保持枠や案内樋を取り外す必要がある。特許文献2のものでも、その幅は植物の栽培畝の幅とほぼ同じであり、支柱が栽培畝間隔で配置されているため作業性が悪い。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決するためのものであり、温室内に簡単に設置することができて、その大きさを容易に変更することができ、しかも、栽培植物の管理作業が容易な短日装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明に係る短日装置は、温室内に、パイプを連結金具によって連結することによって短日装置の骨組を構成し、骨組の天井部に遮光シートを取り付けた折り畳み伸長自在の天井可動枠体を設け、天井部が遮光シートで開閉されるように構成されていることを特徴としている。
【0010】
本発明の短日装置は、パイプを連結金具によって連結することによって短日装置の骨組を構成しているので、温室の大きさ、あるいは、短日植物の栽培面積に合わせた大きさの処理装置を容易に、しかも、安価に形成できる。また、温室内に設置されているため、低緯度地方原産の短日性植物である遺伝資源を、高温で日照条件が良好な夏場に、訪花昆虫による自然交配を心配することなく、効率よく増殖でき、しかも、雨にぬれずに栽培・収穫することができるため、収穫効率及び収穫する種子の質を向上させることができ、遺伝学実験などにおける世代促進を効率的に行うことができる。
【0011】
また、本発明の短日装置は、天井可動枠体が長尺パイプを連結金具で連結することによりその大きさを変更できるように構成されていることを特徴としており、短日装置の骨組の大きさを変更することに伴い、天井可動枠体の大きさも簡単に変更することができる。
【0012】
また、本発明の短日装置は、天井可動枠体には回転自在のベアリングが設けられており、天井部の骨組に固定された案内レール部材の溝内を前記ベアリングが移動することにより天井可動枠体が折り畳み伸長することを特徴としている。本発明の短日装置は、天井可動枠体が案内レール部材の溝内を移動するベアリングで支持されており、天井可動枠体をスムースに折り畳んだり伸長することができるので、手動によっても容易に天井部を遮光シートで開閉することができる。
【0013】
また、本発明の短日装置は、好ましくは、前記天井可動枠体が、駆動ドラムに巻回した開閉ワイヤを電動モータによって正逆駆動することにより折り畳み伸長する。
【0014】
さらに、本発明の短日装置は、好ましくは、短日装置の骨組の側面には、開閉自在の遮光カーテンが設けれており、該遮蔽カーテンが、電動モータによって開閉される。
【0015】
さらに、本発明の短日装置は、前記開閉ワイヤを駆動する電動モータ及び前記遮蔽カーテンの電動モータが、タイマーによって制御されていることを特徴としており、マイコン等のタイマーによって自動的に短日環境をつくることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、温室内にパイプを連結手段で連結して必要に応じた大きさの短日装置を簡単に構成することができ、短日装置内で短日性植物を栽培することにより育種等に活用することができ、高温で日照条件が良好な夏場に、低緯度地方原産の遺伝資源を訪花昆虫による自然交配を心配することなく、効率よく増殖でき、しかも、雨にぬれずに栽培・収穫することができるため、収穫効率及び収穫する種子の質を向上させることができ、遺伝学実験などにおける世代促進を効率的に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の短日処理装置の一実施形態について図に基づいて説明する。
(基本骨組)
図1は、温室内に設置した短日装置の天井部分を除いた基本骨組の構造を示している。図1において、A,Bは装置の前面と後面を示し、C,Dは左右の側面を示す。基本骨組は、温室の圃場面にその下端を地中に差し込んで固定した所要本数の縦柱体2と、縦柱体2の下端および上端に連結金具を介して組み立てた横パイプ20a、20b、側面Cの横パイプ20aと側面Dの横パイプ20bを結ぶ所要本数の横架パイプ21で構成される直方体構造を基本構成とする。この基本骨組上に、後記する天井可動枠体を乗せるための所要本数の案内レール部材4がボルト等の適宜の手段により固定される。
【0018】
(基本骨組の案内レール4が長い場合の補強)
基本骨組の案内レール4が長い場合(すなわち、側面Cの横パイプ20aと側面Dの横パイプ20bの間のスパンが大きい場合)には、途中に第2の縦柱体19を立設して案内レール4を途中で支持するようにする。また、第2の縦柱体19は栽培状況に応じて支持場所を変えることができるように、先端に切り込みを作り、その中で案内レール4を支持するようにする。
【0019】
本実施形態では、このようにして短日装置の基本骨組を構成しており、横パイプ20a、20bと縦柱体2と横架パイプ21とを、例えば、直角クランプ、自在クランプ、案内レール4、第2の縦柱体19等によって連結し、支えることにより所望の大きさの短日装置を構成することができる。また、この骨組は充分な強度を有している。必要に応じて、縦柱体2と横パイプ20a、20bとの間に補強用の筋交いを設けて補強することもできる。
【0020】
(天井枠体の詳細説明)
次に、図2を用いて、基本骨組に固定されている案内レール部材4に案内されて蛇腹状に伸縮可働する天井可動枠体5について説明する。この図は、天井可動枠体5の平面図であり、天井可動枠体5は、第1の長尺パイプ22aと第2の長尺パイプ22b、及び短尺パイプ44の両端に連結管45が固着された連結部品43とで構成される。必須のものではないが、図示の例では、第1の長尺パイプ22aと比較して第2の長尺パイプ22bはより小径のパイプを用いている。
【0021】
連結部品43の一方の連結管45は、第1の長尺パイプ22a上を横方向に移動しないように両サイドに割ピン(不図示)を打って第1の長尺パイプ22aに取り付けられ、他方の連結管45は、第2の長尺パイプ22bに取り付けられる。それにより、第1と第2の長尺パイプ22a,22bは連結部品43を用いて連結され、天井可動枠体5を構成する1つの単位体40が構成される。
【0022】
本実施形態では、複数個(例えば11個)の連結部品43によって第1の長尺パイプ22aと第2の長尺パイプ22bとを連結し、単位体40を構成している。この単位体40は連結部品43における短尺パイプ44の長さを調整することによってその幅を適切な長さに調整できる。この単位体40を複数個作成し、この複数個の単位体40を、第2の長尺パイプ22bが蛇腹の頂点になるように連結部品43により接続することにより、天井可動枠体5が構成される。また、図2に示すように、単位体40の第1の長尺パイプ22aには、軸受けで回転自在に取り付けられているベアリング35が横方向に移動しないように両サイドに割ピンを打って取り付けられている。
【0023】
(天井枠体の立体詳細)
このようにして構成された天井可動枠体5は、図3に示すように、基本骨組上に固定されている案内レール部材4,4の溝に、前記ベアリング35が載置された状態で基本骨組上に設置される。そして、案内レール部材4,4に案内されながらベアリング35が移動することによって、天井可動枠体5は蛇腹状に伸縮する。なお、ベアリング35を取り付けている第1の長尺パイプ22aとそれに隣接する第1の長尺パイプ22aとの間隔が広がりすぎて、天井可動枠体5が完全に一直線にならないように、隣接する2本の第1の長尺パイプ22aの間には所要長さのワイヤ37が取り付けてあり、2本の第1の長尺パイプ22a、22a間の広がりは制限されている。
【0024】
また、天井可動枠体5が蛇腹状に折り畳まれたときにベアリング35同士が接触して回転が悪くならないように、図3に示すように、隣接する第1の長尺パイプ22a、22aの間に適宜のワイヤを介してベアリング35の直径より少し長い鋼管32を取り付けたり、あるいは各第1の長尺パイプ22aの対向する位置にベアリング35の直径より少し大きい球体36を取り付けておくことが望ましい。
【0025】
さらに、図3に示すように、天井可動枠体5における基本骨組の側面C側の一番端の第1の長尺パイプ22a1は、側面C側の基本骨組を構成する横パイプ20aと自在クランプ60によって固定され、該第1の長尺パイプ22a1は、自在クランプ60内に挿入してあるベアリング(不図示)の中を通すことによって回転可能になっている。
【0026】
(天井部蛇腹状屋根の開閉方法)
図4に示すように、前記した第1の長尺パイプ22a1の先端には、正逆転可能に駆動できる駆動モータ25が取り付けられ、駆動軸として機能する。また、その近傍には、駆動モータ25を制御する制御装置29が設置されている。駆動軸となる側面C側の第1の長尺パイプ22a1には、天井可動枠体5を開閉するための動力伝達に使用するワイヤ37を巻き取るための駆動ドラム23が、短日装置の大きさに応じて、必要な個数固着されており、もう一方の側面D側にはワイヤ循環用の滑車2個セット26とそれを設置するための枠組み24が取り付けられている。
【0027】
図示のように、前記駆動ドラム23、滑車2個セット26、及び開閉ワイヤ37は、基本骨組の天井枠体に複数組設けられており、前記のように、複数の駆動ドラム23には、駆動軸となる第1の長尺パイプ22a1によって駆動モータ25の駆動が伝達される。
【0028】
図5(a)に示すように、天井可動枠体5における側面D側の蛇腹最前列の第1の長尺パイプ22a2には開閉ワイヤ37が固定具38によって係止されており、この蛇腹最前列の第1の長尺パイプ22a2がワイヤ37で引っ張られることによって、蛇腹が伸縮する。
【0029】
図5(b)に示すように天井可動枠体5には、光を透過させない遮光シート8が、天井蛇腹上部を形成する第2の長尺パイプ22bに適宜の手段によって取り付けられている。駆動モータ25によって駆動ドラム23(第1の長尺パイプ22a1)が回転され、開閉ワイヤ37と係止された蛇腹最前列の第1の長尺パイプ22a2が滑車2個セット26側に引かれると、図5(b)に示すように天井可動枠体5の蛇腹は伸長し、天井部の開口を遮光シート8で覆い、短日装置内に太陽光が入るのを遮蔽する。前面A,後面B(図1参照)の遮光シートは、天井部蛇腹を覆う遮光シート8を長く伸ばしたものを用いている。好ましくは、それに加えて太陽光が入らないように内側にさらにもう1枚の遮光シート8(不図示)を設けて、二重に垂れ下げる。
【0030】
駆動モータ25が逆回転し、開閉ワイヤ37と係止された蛇腹最前列の第1の長尺パイプ22a2が、駆動ドラム23側に引っ張られると、図5(c)に示すように天井可動枠体5上部の蛇腹が折り畳まれ、遮光シート8が天井部から取り除かれ、短日装置内に太陽光が入ることになる。
【0031】
本実施例では、駆動モータ25は制御装置29内のマイコンにより、開く時刻及び閉じる時刻を設定できる。したがって、設定した開く時刻になると駆動モータ25が駆動して天井可動枠体5の蛇腹が折り畳まれて天井部を開き、設定した閉じる時刻になると駆動モータ25が反対方向に駆動して天井可動枠体5の蛇腹が伸長して天井部を閉じ、遮光シート8によって短日装置内に太陽光が入るのを遮蔽する。
【0032】
図5に示した遮光補助器具30は、ここから側面カーテン上部を下に30cm位垂れ下げて自由に動くようにしておき、開閉ワイヤ37が固定されている第1の長尺パイプ22a2が終点に付いたときに、該第1の長尺パイプ22a2を包み込んで太陽光が蛇腹と側面の隙間から入らないようにしている。
【0033】
(側面カーテン部分)
短日装置の側面Cおよび側面Dには、側面カーテン51が取り付けられる。そのために、図6に示すように、基本骨組の横パイプ20a、20bのさらに外側に側面カーテン用パイプ28a、28bが取り付けられ、その上方側パイプに側面カーテン51の上端が固定され、その下端は図7に示したカーテン巻取体52に固定され、巻かれている。
【0034】
(側面下端からの光進入防止用器具)
短日装置の4側面(前面A,後面B,左右の側面C,D)には、地面から40cm程度の高さに鼠返しのように遮光シート33,39(図6)を張り巡らして側面の地際から太陽光が入らないようにしてある。前面Aと後面Bに取り付ける遮光シート39に関しては、短日装置内での作業効率を損なわないように、取り外しが出来るように取り付けることが好ましい。
【0035】
(側面カーテンの自動巻上げ、巻下げ)
図6に示すように、前面Aに立設されている縦柱体2のパイプの手前には、新たなパイプ3が立設され、該パイプ3に平行にガイド棒3aを設けられる。そして、このガイド棒3aには、図7に示すように、駆動ケース53が取り付けられる。駆動ケース53は、4個のガイドローラ54によりガイド棒3aに対して摺動可能に取り付けられており、内蔵した電動モータ55の歯車56に、巻取り軸59の歯車58を噛み合わせることによって、カーテン巻取体52を回転させるように構成されている。
【0036】
前記のように側面カーテン51の下部をカーテン巻取体52に固定し、カーテン巻取体52を回転させることにより、側面カーテン51はカーテン巻取体52に巻き取られる。同時に、駆動ケース53がガイド棒3aでガイドされながら上方に移動し、短日装置の側面C、Dを開放する。電動モータ55を反対に回転させ、カーテン巻取体52に巻き付けている側面カーテン51を巻き戻すことにより、カーテン巻取体52と駆動ケース53がガイド棒3aにガイドされながら下方に移動し、側面カーテン51で、短日装置の側面C、側面Dを覆い、短日装置内に太陽光が入るのを遮蔽する。側面カーテン51は、前記した遮光カーテン8と同様な素材で作られる。
【0037】
(側面カーテンの自動化と固定)
本実施形態では、電動モータ55は、天井部を開閉するための駆動モータ25と同じように、制御装置29等により、設定した開時刻になると駆動して側面部を開き、また、設定した閉時刻になると側面カーテン51によって側面部を遮蔽するように構成されている。この時、側面カーテン51がハウス内の換気ファンやハウスの横窓からの風の影響であおられて太陽光が入らないように、図5(b)、(c)に示したようなU字型の側面カーテン収納補助器具31を設置し、側面カーテン51のカーテン巻取体52が最下位に下がったときに、それを包み込むようにして固定している。
【0038】
以上、本発明を好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。また、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0039】
例えば、上記実施形態では、短日装置の側面を側面カーテン(遮光カーテン)で開閉自在に構成しているが、短日装置の側面に遮光シートを取り付け、天井部のみを遮蔽シートが開閉するように構成してもよい。また、遮蔽シートと側面カーテン(遮光カーテン)とをモータで開閉するように構成しているが、手動で開閉してもよい。さらに、工事用の足場の組み立てに用いられている環状の締め付け部材で構成された連結管具で、基本骨組を構成する各部材を連結することにより、連結をより強健にすることが出来る。柱体を構成するパイプには下端に土台となる支持台を予め形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の短日装置の一実施形態における基本骨組を示す全体斜視図。
【図2】本実施形態の短日装置における天井可動枠体を示す平面図。
【図3】本実施形態の短日装置における天井可動枠体の作動状態を説明する斜視図。
【図4】本実施形態の短日装置における天井可動枠体の開閉機構を説明するための図。
【図5】本実施形態の短日装置における天井遮蔽体の開閉を説明するための側面図であって、(a)は天井可動枠体の作動状態を示し、(b)は天井遮蔽体が閉じた状態を示し、(c)は天井遮蔽体が平板状態を示す。
【図6】本実施形態の短日装置における側面カーテン用パイプと地際から太陽光が入らないようにするための遮光カーテンとを説明するための図。
【図7】本実施形態の短日装置における側面カーテンの開閉機構を説明するための図。
【符号の説明】
【0041】
2…柱体
3…側面カーテン用パイプ
3a…ガイド棒
4…案内レール部材
5…天井可動枠体
8…遮光シート
19…第2の柱体
20a,20b…横パイプ
21…横架パイプ
22a…第1の長尺パイプ
22b…第2の長尺パイプ
23…駆動ドラム
24…滑車設置用枠組み
25…駆動モータ
26…滑車2個セット
28a,28b…側面カーテン設置用パイプ
29…制御装置
30…遮光補助器具
31…側面カーテン収納補助器具
32…鋼管
33…側面下部遮光シート
35…ベアリング
36…球体
37…開閉ワイヤ
38…開閉ワイヤ固定具
39…取り外し可能な側面下部遮光シート
40…天井枠体を構成する単位体
43…連結部品
44…連結用パイプ
45…連結管
46…接続金具
51…側面カーテン
52…カーテン巻取体
53…駆動筺
54…ガイドローラ
55…電動モータ
56,58…歯車
59…巻き取り軸
60…クランプ(自在、直角)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温室内に、パイプを連結金具によって連結することによって短日装置の骨組を構成し、骨組の天井部に遮光シートを取り付けた折り畳み伸長自在の天井可動枠体を設け、天井部が遮光シートで開閉されるように構成されていることを特徴とする短日装置。
【請求項2】
前記天井可動枠体は長尺パイプを連結金具で連結することによりその大きさを変更できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の短日装置。
【請求項3】
前記天井可動枠体には回転自在ベアリングが設けられており、前記天井部の骨組に固定された案内レール部材の溝内を前記ベアリングが移動することにより天井可動枠体が折り畳み伸長することを特徴とする請求項1又は2に記載の短日装置。
【請求項4】
前記天井可動枠体は、駆動ドラムに巻回した開閉ワイヤを駆動モータによって正逆駆動することにより折り畳み伸長することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の短日装置。
【請求項5】
前記短日装置の骨組の側面には、開閉自在の遮光カーテンを設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の短日装置。
【請求項6】
前記遮蔽カーテンは、電動モータによって開閉されることを特徴とする請求項5に記載の短日装置。
【請求項7】
前記開閉ワイヤを駆動する駆動モータ及び遮蔽カーテンの電動モータは、タイマーによって制御されていることを特徴とする請求項4または6に記載の短日装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−263905(P2008−263905A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−113689(P2007−113689)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(501167644)独立行政法人農業生物資源研究所 (200)
【Fターム(参考)】