説明

石油ストーブ芯

【課題】芯昇降式の石油ストーブにおいて、芯案内内筒上部に設けられた空気が出入りするためのスリットに灯油が入り込まず、かつ、消火するために石油ストーブ芯を降下させることによって速やかに消火することができるようにする。
【解決手段】金属箔には、編糸53の間に相当する部分に複数の円形のバーリング孔Bが編糸53と平行にけられている。t1及びt2は、繊維部5がバーリング孔Bの突起により芯案内内筒側又は芯案内外筒側へ膨らまされているためt0より厚くなっている。これにより、石油ストーブ芯の繊維の本数を増やすことなく、繊維と芯案内外筒の隙間をなくすことができる。繊維と芯案内外筒の隙間がなくなることにより、この隙間に酸素が入り込みにくくなるため速やかに消火することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維で構成された石油ストーブ芯の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、芯昇降式の石油ストーブは、芯案内筒を構成する芯案内内筒と芯案内外筒との間で芯を昇降し、両案内筒上端よりガラス繊維などで構成された芯を突出させ、この芯に点火することにより、芯から灯油を気化させ、燃焼筒内で完全燃焼させるものである。
【0003】
石油ストーブ芯は、普通、ガラス繊維など耐熱性のある繊維でできた上部耐熱部と、灯油を吸上げる目的で綿布や不織布でできた吸上げ部とが縫製などで接合されて作られる。また、芯の寸法安定性や形状保持のため、耐熱部にはガラスなどで出来た中芯が埋め込まれ、芯の耐熱部と吸上げ部との繋ぎ目の外周には樹脂補強した繊維織物できたテープが張られている。
【0004】
一般に、芯案内内筒上部には、消火時の消火促進(未燃ガスの瞬時燃焼)を図るため、空気が出入りできるようにスリット状の隙間が設けられている。この内筒スリットは1mm以下のスリットで、燃焼時は芯上端がこのスリットより上方まで出ており、吸上げた灯油の一部がこのスリットに到達し、毛細管現象などで、灯油が内筒スリットに入り込み易く、内筒スリットの一部または全部に灯油が充満することがある。内筒スリットに灯油が部分的にでも充満すると、空気の通りが悪くなり、不完全燃焼となり、異臭が発生したり、消火時には消火時間が掛かったりする。
【0005】
そこで、例えば、特許文献1に示されるように、石油ストーブ芯にアルミニウムなど金属箔を編み込む構成が知られている。石油ストーブ芯に金属箔を編み込むことにより、芯案内筒上部の水平方向に設けられた内筒スリットに到達する灯油量は、金属箔が壁となって流れを抑えることと、芯案内筒周辺の温度が上がり灯油が蒸発して減少するので、灯油が内筒スリットに留まることがなくなり、異臭が発生する現象を防止することができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に示される技術においては、消火するために石油ストーブ芯を降下させても、石油ストーブ芯に編み込まれた金属箔の温度は高い状態であるため消火時間が長くかかるという問題が生じていた。
【特許文献1】特開2005−140455号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、芯案内内筒上部に設けられた空気が出入りするためのスリットに灯油が入り込まず、かつ、消火するために石油ストーブ芯を降下させることによって速やかに消火することができる石油ストーブ芯を備えた芯昇降式の石油ストーブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、筒状をした芯案内内筒と芯案内外筒の間で、昇降可能であって繊維で構成され上部略全周に金属箔が組み込まれた石油ストーブ芯において、金属箔は、芯案内内筒側あるいは芯案内外筒側に突起する突起部が設けられるようにしたものである。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の石油ストーブ芯において、金属箔の突起部は、バーリング孔で構成するようにしたものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の石油ストーブ芯において、石油ストーブ芯は、長繊維嵩高糸で形成されているようにしたものである。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項3の石油ストーブ芯において、金属箔が組み込まれた石油ストーブ芯の上部は、複数の箇所を編糸により水平方向に平行となるように2つの所定の間隔をおいて編み込まれており、第1の所定の間隔は、第2の所定の間隔の倍以上であって、かつ、第1の所定の間隔は7.5mm以上であるようにしたものである。
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4の石油ストーブ芯において、金属箔は、アルミニウムで形成されているようにしたものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、芯案内内筒側あるいは芯案内外筒側に突起する突起部は、石油ストーブ芯の繊維を芯案内内筒側あるいは芯案内外筒側へ膨らませる。これにより、石油ストーブ芯の繊維の本数を増やすことなく、芯案内内筒側又は芯案内外筒側への膨らみも芯案内内筒又は芯案内外筒によって逆方向に押されるので、結果的には繊維と芯案内内筒又は芯案内外筒の隙間をなくすことができる。また、繊維と芯案内外筒の隙間がなくなることにより、この隙間に空気が入り込みにくくなるため速やかに消火することが可能となる。
【0014】
請求項2の発明によれば、金属箔の突起部は、バーリング孔で構成するようにしたことで、現行の生産ラインで使用している編み針で容易に形成でき、新たに生産ラインを組みなおす必要がなく、安価に生産できると共に、バーリング孔は円形の突起部であり、強固で壊れにくく長期に形状を維持でき安心して使用できるものである。
【0015】
請求項3の発明によれば、長繊維嵩高糸は、従来の石油ストーブ芯に用いられていた短繊維紡績糸より加工コストが安価であるため石油ストーブの製造コストを軽減することができる。また、長繊維嵩高糸は、短繊維紡績糸より単糸の分布が不均一であると共に嵩性が低いため、バーリング孔の突起による影響を受けやすくなる。これにより、長繊維嵩高糸で形成された繊維は、バーリング孔の芯案内外筒側への突起により芯案内外筒側へ膨らまされるため、繊維と芯案内外筒の隙間をなくすことができる。
【0016】
請求項4の発明によれば、第1の所定の間隔内にある繊維は編糸により拘束されていないため、編糸により拘束されているときに比べて膨らんだ状態となる。さらに、第1の所定の間隔内にある繊維は、編糸により拘束されていないためバーリング孔の突起による影響を受けやすくなる。これにより、長繊維嵩高糸で形成された繊維は、バーリング孔の芯案内外筒側への突起により芯案内外筒側へ膨らまされるため、繊維と芯案内外筒の隙間をなくすことができる。バーリング孔の突起が芯案内内筒側の場合も同様である。
【0017】
請求項5の発明によれば、アルミニウムは加工しやすいため、容易にバーリング孔を設けることができると共に、簡単に石油ストーブ芯に編み込むことができる。また、アルミニウムは電気を通すため、放電点火方式の石油ストーブにおいて対電極として用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1乃至図5は、本発明が実施される石油ストーブの各部構成を示す。図1は、石油ストーブ芯4(以下、芯という)が上昇した状態を示す。灯芯式石油ストーブの燃焼部は、芯案内内筒2と芯案内外筒3とから成る芯案内筒1と、これら芯案内内筒2と芯案内外筒3との間に案内されて昇降可能で灯油を吸い上げる筒状の芯4と、芯案内筒1の上部に配置された燃焼筒受部8及び8’に載置され、耐熱ガラス筒12a、外炎筒12b、内炎筒12dを有する燃焼筒12等を、備える。芯案内内筒2の上方であって、芯内筒天板2aの外周部フランジ10と水平面周状に隔てて設置された燃焼筒受部8’の外周部フランジ9との間に内筒スリット11が設けられている。外炎筒12bと内炎筒12dとの間は燃焼室12cとなっている。
【0019】
この内筒スリット11が有ることにより、消火時に芯4が下降したとき芯4の上端が内筒スリット11よりも下方に下がり、この内筒スリット11を通して内周から芯案内筒1内に空気が供給され、消火促進(未燃ガスの早期燃焼)を図ることができる。芯4は、後述の耐熱部4Aに相当する部材として、ガラス繊維等から成る繊維部5と、ガラス繊維の織物テープ等で成る中芯6と、アルミニウム箔等の金属箔7とを備える。13はフランジ9とフランジ10とを固定するネジ、14は後述する芯4の切り欠き下端を示す。
【0020】
図2及び図3は、本発明が実施される芯4の構成を示す。図2及び図3(a)(b)に示すように、芯4は、ガラス繊維等から成る耐熱部4Aと、不織布等から成る吸い上げ部4Bとから構成され、両者の接合部4Cは千鳥状に縫い合わせており、その接合部4Cの上下領域を樹脂加工テープ15でカバーしている。耐熱部4Aの上端一部で、石油ストーブ機体に設けられた点火用放電電極(図示なし)に対応する部位に切り欠き部4Dを形成している。耐熱部4Aにおいて、金属箔7及び中芯6の先端(図3に金属箔の先端を7aで示す)は、芯先端4E(繊維部5の先端)よりも少し低い位置までとし、切り欠き部4Dでは、繊維部5から金属箔7及び中芯6の各端面が露出している。繊維部5は、内側繊維51と外側繊維52の2層から成り、糸53で編む(又は縫う)ことにより、金属箔7及び中芯6を内部に組み込み一体化している。本実施例では、金属箔7及び中芯6は、芯4の厚さの中心よりも内側に偏らせている。図3(c)は切り欠き部のない芯の例を示している。
【0021】
図4は、本発明が実施される芯が編み方式により構成されている場合の断面を示す。同図において、内側繊維51と外側繊維52とは、いずれも複数の繊維を束ねた繊維束(径糸群)で成り、1列1本の編糸53により外側がニードル側となって編むことにより形成されている。編糸53は矢印方向に進み、53’部分では、糸がループを形成していて2本通っている。編糸53は、繊維束を束ねながらループ状に進み、編物を作る。
【0022】
図5は、本発明が実施される芯が縫ミシン方式により構成されている場合の断面を示す。同図においては、前記の内側繊維51と外側繊維52とに代えて、織物又は不織布で成る内側布56と外側布57とを用いており、これら布の間に金属箔7及び中芯6を挟み込み、上糸58と下糸59とでミシン縫いしている。この例においても、金属箔7及び中芯6は、芯の厚さの中心よりも内側に偏らせている。
【0023】
アルミニウムなど金属箔7はアルミニウム箔が最も好ましく、その厚さは、10〜200μmが好ましく、あまり薄いと組み込み時に、破損しやすく、厚いと編み込みや縫い込みが困難となる。また、金属箔7を組み込む場合、寸法安定性などのため、耐熱部4Aに埋め込まれた中芯6は、省略することができる。組み込まれた金属箔7が存在しても、灯油が燃焼部に十分に供給されるが、芯4の水平方向にある内筒スリット11に到達する灯油量が、金属箔7の存在で大きく減少するため、灯油が内筒スリット11に溜まることがなくなり、燃焼時の異臭が発生する現象を防止することができる。
【0024】
更に、アルミニウムなど金属箔7は電気を通すため、放電点火方式の対電極としても働き、特許文献1のように、構造が複雑な対電極を取り付ける必要がなくなり、また、空気取り入れ口を塞ぐこともなく、石油ストーブのコスト低減につながる。更に、放電点火する部分には、芯4に切り欠き部4Dを入れるのが一般であるが、内包する金属箔7の切り欠き面とガラス繊維などの本来の芯切り欠き面とが一致するため、点火のための放電が芯4から気化する部分に正確に当たり易くなるため、着火の安定性が得られる効果もある。また、切り欠き部4Dを入れない芯の場合は、金属箔7を耐熱部4Aの上端まで入れれば、上記と同等の効果が得られる。
【0025】
図6(a),(b)及び図7(a),(b)はそれぞれ本実施形態を示し、金属箔7にバーリング孔Bを設けた芯を示している。図6(a)(b)に示す実施形態においては、金属箔7には、編糸53の間に相当する部分に複数の円形のバーリング孔Bが編糸53と平行に設けられている。t0乃至t2は、繊維部5の厚みであり、t1及びt2は金属箔7にバーリング孔Bが形成された部分の厚みを示し、t0は金属箔7にバーリング孔Bが形成された部分の厚みを示す。t1及びt2は、繊維部5がバーリング孔Bの突起により芯案内外筒3側へ膨らまされているためt0より厚くなっている。これにより、石油ストーブ芯の繊維の本数を増やすことなく、繊維と芯案内外筒3の隙間をなくすことができる。繊維と芯案内外筒3の隙間がなくなることにより、この隙間に空気が入り込みにくくなるため速やかに消火することが可能となる。バーリング孔の突起が芯案内内筒2側の場合も同様である。
【0026】
図7(a),(b)に示す他の実施形態においては、前記同様、金属箔7にバーリング孔Bを設けた芯において、第1の所定の間隔が第2の所定の間隔の倍以上であり、金属箔7にバーリング孔Bを設けた芯を示している。編糸53によって編み込まれた繊維部5の第1の所定の間隔h1は、編糸53によって編み込まれた繊維部5の第2の所定の間隔h2の倍以上であり、かつ、第1の所定の間隔h1が7.5mm以上であるように形成されている。バーリング孔Bは、第1の所定の間隔h1に相当する部分に編糸53と平行に複数設けられている。
【0027】
t3は、第1の所定の間隔h1の繊維部5の厚みを示す。第1の所定の間隔h1の繊維部5は、第2の所定の間隔h2の倍以上であり7.5mm以上であるように形成され編糸53による拘束を受けないため、第2の所定の間隔h2の繊維部5の厚みt0より膨らんだ状態となっている。さらに、t3は、第1の所定の間隔h1に相当する金属箔7に形成されたバーリング孔Bの突起により芯案内外筒側へ膨らまされているためt0より厚くなっている。これにより、長繊維嵩高糸で形成された繊維は、バーリング孔Bの芯案内内筒2側への突起により、芯案内内筒2により逆方向に押され膨らみ分は、芯案内外筒3側へ移動されるため、繊維と芯案内外筒3の隙間をなくすことができる。バーリング孔の突起が芯案内内筒2側の場合も同様である。
【0028】
図8は、本実施形態に係るバーリング孔Bの断面図である。バーリング孔Bは、金属箔7の芯案内外筒3側から芯案内内筒2側へ突起部16が突出するように形成されている。これにより、繊維部5は、突起部16によりを芯案内内筒2側に膨らむが、芯案内内筒2側は芯4の昇降用の滑り面となっており隙間が少ないので、膨らみはこの芯案内内筒2に押されて逆方向の芯案内外筒3側に出ることとなる。
【0029】
以上のように本発明の実施形態の石油ストーブ芯4においては、金属箔7は、芯案内内筒2側に突起するバーリング孔Bが設けられる。バーリング孔Bの芯案内内筒2側への突起部16は、石油ストーブ芯4の繊維部5を芯案内内筒2側へ膨らませる。これにより、石油ストーブ芯4の繊維部5の本数を増やすことなく、繊維部5と芯案内外3筒の隙間をなくすことができる。繊維部5と芯案内外筒3の隙間がなくなることにより、この隙間に空気が入り込みにくくなるため速やかに消火することが可能となる。
【0030】
また、石油ストーブ芯4の繊維部5が長繊維嵩高糸で形成することにより、短繊維紡績糸を使用する場合に比べて製造コストを軽減することができる。また、長繊維嵩高糸は、短繊維紡績糸より単糸の分布が不均一であると共に嵩性が低いため、バーリング孔Bの突起部16による影響を受けやすくなる。これにより、長繊維嵩高糸で形成された繊維部5は、バーリング孔Bの芯案内外筒3側への突起により芯案内外筒3側へ膨らまされるため、繊維部5と芯案内外筒3の隙間をなくすことができる。この隙間に空気が入り込みにくくなるため速やかに消火することが可能となる。
【0031】
また、複数の箇所を編糸により水平方向に平行となるように編み込まれた2つの所定の間隔のうち、第1の所定の間隔h1は、第2の所定の間隔h2の倍以上であって、かつ、第1の所定の間隔h1は10mm以上となる構成とする。第1の所定の間隔h1内にある繊維は編糸により拘束されていないため、編糸53により拘束されているときに比べて膨らんだ状態となる。さらに、第1の所定の間隔h1内にある繊維は、編糸53により拘束されていないためバーリング孔Bの突起部16による影響を受けやすくなる。これにより、長繊維嵩高糸で形成された繊維部5は、バーリング孔Bの芯案内外筒3側への突起部16により芯案内外筒3側へ膨らまされるため、繊維部5と芯案内外筒3の隙間をなくすことができる。この隙間に空気が入り込みにくくなるため速やかに消火することが可能となる。
【0032】
さらに、金属箔7は、アルミニウムで形成されている。アルミニウムは加工しやすいため、容易にバーリング孔Bを設けることができると共に、簡単に石油ストーブ芯4に編み込むことができる。また、アルミニウムは電気を通すため、放電点火方式の石油ストーブにおいて対電極として用いることができる。
【0033】
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、芯案内外筒3側にバーリング孔Bを形成して、突起部16を芯案内外筒3側に直接設けるようにしても良く、また、バーリング孔Bは、円形でなく三角形や四角形など多角形であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明が実施される石油ストーブの要部の半裁断面図。
【図2】(a)(b)は同石油ストーブ芯の平面図、及び部分破断側面図。
【図3】(a)は同上の芯の部分平面図、(b)は側面図、(c)は他の実施例による芯の部分平面図。
【図4】同上の芯の編み方式の場合の部分断面図。
【図5】同上の芯の編みミシン方式の場合の部分断面図。
【図6】(a)(b)は本実施形態に係る金属箔にバーリング孔を設けた芯の破断側面図、及び断面図。
【図7】(a)(b)は他の実施形態に係る金属箔にバーリング孔を設けた芯の破断側面図、及び断面図。
【図8】同金属箔に設けられたバーリング孔の断面図。
【符号の説明】
【0035】
1 芯案内筒
2 芯案内内筒
3 芯案内外筒
4 芯(石油ストーブ芯)
5 繊維部
6 中芯
7 アルミニウム箔等の金属箔
16 突起部
51,52 繊維束(径糸群)
53 糸
h1 第1の所定の間隔
h2 第2の所定の間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状をした芯案内内筒と芯案内外筒の間で、昇降可能であって繊維で構成され上部略全周に金属箔が組み込まれた石油ストーブ芯において、
前記金属箔は、芯案内内筒側あるいは芯案内外筒側に突起する突起部が設けられていることを特徴とする石油ストーブ芯。
【請求項2】
前記金属箔の突起部は、バーリング孔で構成したことを特徴とする請求項1に記載の石油ストーブ芯。
【請求項3】
前記石油ストーブ芯は、長繊維嵩高糸で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の石油ストーブ芯。
【請求項4】
前記金属箔が組み込まれた前記石油ストーブ芯の上部は、複数の箇所を編糸により水平方向に平行となるように2つの所定の間隔をおいて編み込まれており、第1の所定の間隔は、第2の所定の間隔の倍以上であって、かつ、第1の所定の間隔は7.5mm以上であることを特徴とする請求項3に記載の石油ストーブ芯。
【請求項5】
前記金属箔は、アルミニウムで形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4に記載の石油ストーブ芯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−101091(P2007−101091A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−293225(P2005−293225)
【出願日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【出願人】(000107055)シルバー株式会社 (7)