石綿隔離専用シート
【課題】石綿除去作業の行われる場所を隔離するためのシートであって、重ね合わせ作業を容易に行うことができる石綿隔離専用シートを提供する。
【解決手段】本発明の石綿隔離専用シート10は、約300mm〜450mmの幅を識別するための長手方向に伸びるライン12が付されていることを特徴とする。石綿隔離専用シートの幅は、例えば、一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有する。
【解決手段】本発明の石綿隔離専用シート10は、約300mm〜450mmの幅を識別するための長手方向に伸びるライン12が付されていることを特徴とする。石綿隔離専用シートの幅は、例えば、一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる石綿隔離専用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
石綿(アスベスト)は、本来、天然に産出する繊維状鉱物の総称であるが、広義には、その鉱物を加工して得られる建材、摩擦材などの商品も含めて石綿と呼ばれている。石綿が有害物質とされるのは、空気中に浮遊しやすい石綿繊維を人が吸入すると、その結晶構造が針状であるため排出されにくく、肺に蓄積し、肺ガン、中皮種などの呼吸器の病気を起こすことが指摘されているためである。
【0003】
このように、石綿は、有害性が指摘されている物質であり、石綿を含有する建材などについては、既に製造、使用などが禁止されているが、過去において、建材として大量に使用されてきていた。具体的には、建築物に耐火被覆材として壁面などに吹き付けて使用されているほか、壁、天井、床、空調設備などに断熱材又は軽量建材などとしても使用されている。このため、今後、建築物の老朽化による解体、改築などの工事の増加に伴って、石綿を含有する廃棄物が多量に排出されることが予想され、石綿含有廃棄物の処理に携わる作業者の健康障害防止対策が必要となってきている。
【0004】
例えば、厚生労働省は、関係労働者の健康障害防止という観点から、建築物の解体などの作業における石綿対策として、「労働安全衛生法」に基づく「石綿障害予防規則」を制定し、平成17年7月1日より施行している。また、環境省も、石綿を含有する廃棄物の適正な処理を行うことにより生活環境の保全を図るために、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づいた「建築物の解体又は改修工事において発生する石綿を含有する廃棄物の適正処理に関する指導指針」を示している(平成17年度一部改正)。
【0005】
このような各種法令等による石綿対策がさまざま講じられているが、今後、建築物の解体など工事が激増することが予想される中、石綿除去作業における作業場所以外への石綿の飛散を防止するための具体的な対策が特に重要となってきている。
【0006】
例えば、建設業労働災害防止協会により作成された「建築物の解体等工事における石綿粉じんへのばく露防止マニュアル」(以下、単に「マニュアル」と称す)によれば、建築物から石綿を除去する作業を行う作業場所は、それ以外の場所から隔離することが求められている。
【0007】
作業場所(施工区画)の隔離は、シート(プラスチックシート、ビニールシート)による方法が一般的であり、破損防止のため十分な強度を有するものを使用する必要がある。具体的には、シートの厚さは、壁面に使用する場合は、0.08mm以上、床面に使用する場合は、0.15mm以上のものであることが要求されている。
【0008】
図1a〜図1iは、マニュアルに基づいた壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【0009】
(a)床面は、厚さ0.15mmのシートで端まで覆って壁に沿って300mm折り返し、桟で止める(図1a)。
【0010】
(b)他の壁面にも同じように止めて、隅にポケットができるようにする(図1b)。
【0011】
(c)そのポケットを平らにして一方の壁面に押しつけテープで留める。このような袋部の部分はすべて平らにして、粉じんがたまらないように壁に止める(図1c)。
【0012】
(d)次に壁にシート(0.08mm)を下げ、テープで床面に止める。これにより、床面のシートと壁面のシートの継ぎ目部分に、床面から300mm幅でシートの重ね合わせ部分ができる(図1d)。
【0013】
(e)コンクリート又は軽量ブロック壁面には、粘着材をスプレーしてシートのテープ止めを補強する(図1e)。
【0014】
(f)カーペットの止め桟を使用すれば、ある種の壁建材には補強力を与える(図1f)。
【0015】
(g)シートのテープ止めに際しては、天井から5cm離れたところで、1.2m〜1.5mおきに垂直に止め、桟を設ける(図1g)。
【0016】
(h)シートを水平にテープで止め固定する。その際、止め桟の上に重ねる(図1h)。
【0017】
(i)壁面のシートの継ぎ目部分は300mm〜450mm垂直に重ね合わせてその上に止め桟をつける(図1i)
上述の隔離施工方法に示したように、作業場所を覆うシートの継ぎ目部分は、約300mm〜450mmほど重ね合わせる必要がある。継ぎ目部分から石綿が洩れて飛散するのを完全に防止するためである。
【0018】
図2は、石綿除去作業の作業レベルを説明する表である。図2によれば、発じんの度合いに応じて作業レベルは3段階に分類され、石綿含有吹き付け材の除去作業は、最も発じん量が多いレベル1に分類されている。この発じん量が多いレベル1又はレベル2に該当する作業では、作業場所を上述の方法により隔離する場合、床面をシートで2重貼りする必要がある。発じん量が著しく多いため、作業者の作業中の歩行動作などで床面のシートが破損し、石綿の粉じんが床面に洩れるのを防止するためである。
【0019】
このように、石綿除去作業は、作業場所から石綿粉じんが絶対に洩れないよう、シートを用いて、石綿除去作業を行う場所をその作業場所以外の場所から厳重に隔離する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、石綿除去作業を行う場所をシートで隔離する上記隔離施工方法は非常に手間及び時間がかかり、効率的でない。具体的には、シートは、例えばロール状に巻き付けられた状態で用意され、作業者は、ロールをほどきながら、床面及び壁面に沿ってシートを貼り付けていく。そして、継ぎ目部分では、重ね合わせの幅(約300mm〜450mm)をスケールで計測して、シートがその重ね合わせ幅分重なるように、順次貼り付けていく。作業者は、重ね合わせの都度、重ね合わせ幅を計測しなければならず、多数の作業者が作業する薄暗い作業空間の中で、重ね合わせ幅を測定する作業は作業者にとって非常に手間のかかる作業である。また、できるだけ短い工期で石綿除去作業を行う必要性があるところ、その準備作業である隔離作業に多くの時間を費やすことは効率的でない。
【0021】
また、従来、シートは無地且つ透明のシートであるため、シートを二重貼りする場合、一重貼りと二重貼りの見分けがつきにくく、薄暗い作業空間の中で二重貼りが行われたかどうかの確認が取りづらいという問題もある。
【0022】
そこで、本発明の目的は、石綿除去作業の行われる場所を隔離するためのシートであって、重ね合わせ作業を容易に行うことができる石綿隔離専用シートを提供することにある。
【0023】
また、本発明の目的は、石綿除去作業の行われる場所を隔離するためのシートであって、二重貼りを容易に実施及び確認することができる石綿隔離専用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
上記目的を達成するための本発明の石綿隔離専用シートは、石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる石綿隔離専用シートであって、約300mm〜450mmより広い幅を有し、約300mm〜450mmの幅を識別するための長手方向に伸びるラインが付されていることを特徴とする。
【0025】
本発明の石綿隔離専用シートの幅は、例えば、一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有する。
【0026】
また、上記目的を達成するために、本発明は、石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる第一の石綿隔離専用シートと第一の石綿隔離専用シートの上に貼り付けられる第二の石綿隔離専用シートとからなる石綿隔離専用シートの組み合わせを提供し、前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ約300mm〜450mmの幅を識別するラインが付され、前記第二の石綿隔離専用シートは不透明又は半透明であることを特徴とする。
【0027】
さらに、第一及び第二の石綿隔離専用シートからなる本発明の石綿隔離専用シートの組み合わせにおいて、前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ約300mm〜450mmの幅を識別するラインが付され、前記第一の石綿隔離専用シートに付されたラインの色と第二の石綿隔離専用シートに付されたラインの色が異なることを特徴とする。この場合、第二の石綿隔離専用シートは不透明又は半透明であってもよいし、また、透明であってもよい。
【0028】
また、石綿隔離専用シートの組み合わせにおける前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、石綿除去作業における隔離作業を容易、正確且つ迅速に行うことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0031】
図3は、本発明の実施の形態における第一の石綿隔離専用シートを示す図である。第一の石綿隔離専用シート10のシート本体11は、厚さ0.08〜0.15mmの透明なプラスチックシートであって、幅方向の長さは約2120〜2270mm、長手方向の長さは数十メートルあり、長手方向の長さに制限はない。図3(b)に示すように、例えば、心棒に巻かれたロール状態で提供され、作業者は、床面や壁面の長さに合わせて適宜必要な長さを切り取って床面や壁面に貼り付ける。
【0032】
幅方向の長さは、好ましくは、一間(約1820mm)幅に、継ぎ目部分での重ね合わせ幅約300mm〜450mmを付加した長さである。第一の石綿隔離専用シート10は、上述の背景技術で述べたように、継ぎ目部分でシートを約300mm〜450mm程度の幅で重ね合わせる必要がある。第一の石綿隔離専用シート10には、図3に示されるように、作業者がその重ね合わせの幅をスケールなどで測定する必要性をなくすために、長手方向にその重ね合わせ幅を示すライン12が付される。ライン12の色は例えば黒色であるが、それに限定されるものではない。
【0033】
第一の石綿隔離専用シート10で覆われる石綿除去作業場所では、薄暗い空間の中で多数の作業者が作業を行う。このような作業環境の中で、シートの継ぎ目部分を重ね合わせるたびに、その重ね合わせ幅をスケールで測定し、重ねていく作業は、極めて手間のかかる作業であって、多くの時間工数を要する。本発明の第一の石綿隔離専用シートは、重ね合わせ幅の目印となるライン12がシート本体11上に付されているので、作業者は、重ね合わせ幅を測定することなく、そのライン12に次のシートの端部を合わせて貼り付けていけばよいので、重ね合わせ幅を間違えることなく、正確且つ容易に、しかも迅速にシートの貼り付け作業(隔離作業)を行うことができる。また、隔離作業のための時間を大幅に短縮することができるので、石綿除去作業全体の作業時間の短縮化が実現される。
【0034】
また、一間(約1820mm)に重ね合わせ幅の長さ約300mm〜450mmを付加することにより、重ね合わせ後の各シートの幅方向長さは一間(約1820mm)となる。通常、建築物の内部寸法が一間単位であり、床面や壁面の長さも一間単位となるので、シートを重ね合わせ幅で重ね合わせながら、床面や壁面に貼り付けていくことで、シートの幅方向長さを余すことなく、シートの幅方向長さを床面及び壁面の長さにぴったり合わせてシートを貼り付けることができ、余計な折り返しなど、無駄な作業の発生をなくすことができる。
【0035】
なお、幅方向の長さは、必ずしも上述した一間(約1820mm)幅に継ぎ目部分での重ね合わせ幅約300mm〜450mmを付加した長さである必要はなく、任意の長さであってよいが、本発明の第一の石綿隔離専用シート10は、長手方向に伸びる重ね合わせ幅を示すライン12を付すためには、重ね合わせ幅約300mm〜450mmより広い必要がある。
【0036】
図4は、本発明の実施の形態における第二の石綿隔離専用シートを示す図である。第二の石綿隔離専用シート20は、第一の石綿隔離専用シートと寸法及び材質など実質的に同じ構成であり、シート本体21に、重ね合わせ幅約300mm〜450mmを識別するためのライン22が設けられるが、シート本体21又はライン22の色(本明細書では透明度も含む意味で用いる)が第一の石綿隔離専用シートのそれらと異なるよう構成される。
【0037】
第二の石綿隔離専用シート20は、隔離施工でシートの2層貼りが必要な場合の2層目用のシートとして用いられる。2層貼りが行われる場合の1層目用のシートは、上述の第一の石綿隔離専用シート10が用いられる。2層貼りを行う場合に、第一の石綿隔離専用シート10を1層目、2層目の両方に用いると、次のような不都合が生じる。
【0038】
第一の石綿隔離専用シートは、透明シートであるので、第一の石綿隔離専用シート10の上にさらに第一の石綿隔離専用シート10を貼り付けると、1層目に用いられる第一の石綿隔離専用シート10のライン12と2層目にも用いられた第一の石綿隔離専用シート10のライン12の両方が見えてしまい、2層目の石綿隔離専用シートが1層目の石綿隔離専用シート上にぴったり重なって貼り付けられない場合(少しでもずれてしまう場合)、作業者は、どちらが2層目のラインであるのか区別しにくい状況が生じる。特に、薄暗い作業空間においては、1層目のラインと2層目のラインとの識別は困難である。従って、作業者が、間違って、1層目のラインに合わせて2層目の石綿隔離専用シートを貼り付けてしまうと、必要な幅(約300mm〜450mm)の重ね合わせ部分が得られない場合が起こりうる。
【0039】
第二の石綿隔離専用シート20は、上記不都合を解消するために、2層目専用の石綿隔離専用シートとして提供され、第一の石綿隔離専用シートと同じ寸法、材質を有する構成であるが、シート本体21の色を透明ではなく、1層目のシートのラインが透けて見えないように、例えば、乳白色のような不透明又は半透明とする。この場合、ライン22の色は、第一の石綿隔離専用シート10のライン12の色と同じであってもよい。もちろん、異なる色であってもよい。
【0040】
第二の石綿隔離専用シート20の色を透けない色とすることで、第二の石綿隔離専用シート20を2層目のシートとして貼り付ける場合、1層目のシートのライン12が見えないので、作業者は、確実に第二の石綿隔離専用シート20のライン22に合わせて重ね合わせながら、第二の石綿隔離専用シート20を貼り付けていくことができ。1層目のライン12に合わせて重ねあわせてしまうというミスの発生を防ぐことができる。
【0041】
また、第二の石綿隔離専用シート20のライン22の色を、第一の石綿隔離専用シートのライン12の色と異ならせてもよい。例えば、第一の石綿隔離専用シート10のライン12の色が黒で、第二の石綿隔離専用シート20のライン22の色は赤とする。また、この場合、第二の石綿隔離専用シート20のシート本体21は透明、不透明又は半透明のどちらであってもよい。
【0042】
ラインの色を異ならせることで、作業者は、1層目のラインと2層目のラインを容易に区別することができ、シート本体の色を異ならせる場合と同様に、2層目の貼り付けの際に、1層目のラインに合わせてシートを重ねあわせてしまうというミスの発生を防ぐことができる。
【0043】
なお、第一の石綿隔離専用シート10のシート本体11も透明ではなく、不透明又は半透明のものを採用してもよい。ただし、第一の石綿隔離専用シート10は、1層貼り及び2層貼りのどちらにも必ず用いられ、すなわち、隔離するすべての面に用いられるので、床面や壁面の穴、段差、危険物の有無の存在を視認できるように、透明(色つきの透明も含む)であることが好ましい。
【0044】
このように、第一の石綿隔離専用シートとシート本体又はラインの色が異なる第二の石綿隔離専用シートを2層貼りの2層目に用いることで、2層目の貼り付けにおけるシートの重ね合わせを容易且つ正確に行うことができ、また、2層貼りが行われたことを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1a】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1b】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1c】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1d】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1e】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1f】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1g】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1h】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1i】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図2】石綿除去作業の作業レベルを説明する表である。
【図3】本発明の実施の形態における第一の石綿隔離専用シートを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における第二の石綿隔離専用シートを示す図である。
【符号の説明】
【0046】
10:第一の石綿隔離専用シート、11:第一の石綿隔離専用シートのシート本体、12:第一の石綿隔離専用シートのライン、20:第二の石綿隔離専用シート、21:第二の石綿隔離専用シートのシート本体、22:第二の石綿隔離専用シートのライン
【技術分野】
【0001】
本発明は、石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる石綿隔離専用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
石綿(アスベスト)は、本来、天然に産出する繊維状鉱物の総称であるが、広義には、その鉱物を加工して得られる建材、摩擦材などの商品も含めて石綿と呼ばれている。石綿が有害物質とされるのは、空気中に浮遊しやすい石綿繊維を人が吸入すると、その結晶構造が針状であるため排出されにくく、肺に蓄積し、肺ガン、中皮種などの呼吸器の病気を起こすことが指摘されているためである。
【0003】
このように、石綿は、有害性が指摘されている物質であり、石綿を含有する建材などについては、既に製造、使用などが禁止されているが、過去において、建材として大量に使用されてきていた。具体的には、建築物に耐火被覆材として壁面などに吹き付けて使用されているほか、壁、天井、床、空調設備などに断熱材又は軽量建材などとしても使用されている。このため、今後、建築物の老朽化による解体、改築などの工事の増加に伴って、石綿を含有する廃棄物が多量に排出されることが予想され、石綿含有廃棄物の処理に携わる作業者の健康障害防止対策が必要となってきている。
【0004】
例えば、厚生労働省は、関係労働者の健康障害防止という観点から、建築物の解体などの作業における石綿対策として、「労働安全衛生法」に基づく「石綿障害予防規則」を制定し、平成17年7月1日より施行している。また、環境省も、石綿を含有する廃棄物の適正な処理を行うことにより生活環境の保全を図るために、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づいた「建築物の解体又は改修工事において発生する石綿を含有する廃棄物の適正処理に関する指導指針」を示している(平成17年度一部改正)。
【0005】
このような各種法令等による石綿対策がさまざま講じられているが、今後、建築物の解体など工事が激増することが予想される中、石綿除去作業における作業場所以外への石綿の飛散を防止するための具体的な対策が特に重要となってきている。
【0006】
例えば、建設業労働災害防止協会により作成された「建築物の解体等工事における石綿粉じんへのばく露防止マニュアル」(以下、単に「マニュアル」と称す)によれば、建築物から石綿を除去する作業を行う作業場所は、それ以外の場所から隔離することが求められている。
【0007】
作業場所(施工区画)の隔離は、シート(プラスチックシート、ビニールシート)による方法が一般的であり、破損防止のため十分な強度を有するものを使用する必要がある。具体的には、シートの厚さは、壁面に使用する場合は、0.08mm以上、床面に使用する場合は、0.15mm以上のものであることが要求されている。
【0008】
図1a〜図1iは、マニュアルに基づいた壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【0009】
(a)床面は、厚さ0.15mmのシートで端まで覆って壁に沿って300mm折り返し、桟で止める(図1a)。
【0010】
(b)他の壁面にも同じように止めて、隅にポケットができるようにする(図1b)。
【0011】
(c)そのポケットを平らにして一方の壁面に押しつけテープで留める。このような袋部の部分はすべて平らにして、粉じんがたまらないように壁に止める(図1c)。
【0012】
(d)次に壁にシート(0.08mm)を下げ、テープで床面に止める。これにより、床面のシートと壁面のシートの継ぎ目部分に、床面から300mm幅でシートの重ね合わせ部分ができる(図1d)。
【0013】
(e)コンクリート又は軽量ブロック壁面には、粘着材をスプレーしてシートのテープ止めを補強する(図1e)。
【0014】
(f)カーペットの止め桟を使用すれば、ある種の壁建材には補強力を与える(図1f)。
【0015】
(g)シートのテープ止めに際しては、天井から5cm離れたところで、1.2m〜1.5mおきに垂直に止め、桟を設ける(図1g)。
【0016】
(h)シートを水平にテープで止め固定する。その際、止め桟の上に重ねる(図1h)。
【0017】
(i)壁面のシートの継ぎ目部分は300mm〜450mm垂直に重ね合わせてその上に止め桟をつける(図1i)
上述の隔離施工方法に示したように、作業場所を覆うシートの継ぎ目部分は、約300mm〜450mmほど重ね合わせる必要がある。継ぎ目部分から石綿が洩れて飛散するのを完全に防止するためである。
【0018】
図2は、石綿除去作業の作業レベルを説明する表である。図2によれば、発じんの度合いに応じて作業レベルは3段階に分類され、石綿含有吹き付け材の除去作業は、最も発じん量が多いレベル1に分類されている。この発じん量が多いレベル1又はレベル2に該当する作業では、作業場所を上述の方法により隔離する場合、床面をシートで2重貼りする必要がある。発じん量が著しく多いため、作業者の作業中の歩行動作などで床面のシートが破損し、石綿の粉じんが床面に洩れるのを防止するためである。
【0019】
このように、石綿除去作業は、作業場所から石綿粉じんが絶対に洩れないよう、シートを用いて、石綿除去作業を行う場所をその作業場所以外の場所から厳重に隔離する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、石綿除去作業を行う場所をシートで隔離する上記隔離施工方法は非常に手間及び時間がかかり、効率的でない。具体的には、シートは、例えばロール状に巻き付けられた状態で用意され、作業者は、ロールをほどきながら、床面及び壁面に沿ってシートを貼り付けていく。そして、継ぎ目部分では、重ね合わせの幅(約300mm〜450mm)をスケールで計測して、シートがその重ね合わせ幅分重なるように、順次貼り付けていく。作業者は、重ね合わせの都度、重ね合わせ幅を計測しなければならず、多数の作業者が作業する薄暗い作業空間の中で、重ね合わせ幅を測定する作業は作業者にとって非常に手間のかかる作業である。また、できるだけ短い工期で石綿除去作業を行う必要性があるところ、その準備作業である隔離作業に多くの時間を費やすことは効率的でない。
【0021】
また、従来、シートは無地且つ透明のシートであるため、シートを二重貼りする場合、一重貼りと二重貼りの見分けがつきにくく、薄暗い作業空間の中で二重貼りが行われたかどうかの確認が取りづらいという問題もある。
【0022】
そこで、本発明の目的は、石綿除去作業の行われる場所を隔離するためのシートであって、重ね合わせ作業を容易に行うことができる石綿隔離専用シートを提供することにある。
【0023】
また、本発明の目的は、石綿除去作業の行われる場所を隔離するためのシートであって、二重貼りを容易に実施及び確認することができる石綿隔離専用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
上記目的を達成するための本発明の石綿隔離専用シートは、石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる石綿隔離専用シートであって、約300mm〜450mmより広い幅を有し、約300mm〜450mmの幅を識別するための長手方向に伸びるラインが付されていることを特徴とする。
【0025】
本発明の石綿隔離専用シートの幅は、例えば、一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有する。
【0026】
また、上記目的を達成するために、本発明は、石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる第一の石綿隔離専用シートと第一の石綿隔離専用シートの上に貼り付けられる第二の石綿隔離専用シートとからなる石綿隔離専用シートの組み合わせを提供し、前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ約300mm〜450mmの幅を識別するラインが付され、前記第二の石綿隔離専用シートは不透明又は半透明であることを特徴とする。
【0027】
さらに、第一及び第二の石綿隔離専用シートからなる本発明の石綿隔離専用シートの組み合わせにおいて、前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ約300mm〜450mmの幅を識別するラインが付され、前記第一の石綿隔離専用シートに付されたラインの色と第二の石綿隔離専用シートに付されたラインの色が異なることを特徴とする。この場合、第二の石綿隔離専用シートは不透明又は半透明であってもよいし、また、透明であってもよい。
【0028】
また、石綿隔離専用シートの組み合わせにおける前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、石綿除去作業における隔離作業を容易、正確且つ迅速に行うことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0031】
図3は、本発明の実施の形態における第一の石綿隔離専用シートを示す図である。第一の石綿隔離専用シート10のシート本体11は、厚さ0.08〜0.15mmの透明なプラスチックシートであって、幅方向の長さは約2120〜2270mm、長手方向の長さは数十メートルあり、長手方向の長さに制限はない。図3(b)に示すように、例えば、心棒に巻かれたロール状態で提供され、作業者は、床面や壁面の長さに合わせて適宜必要な長さを切り取って床面や壁面に貼り付ける。
【0032】
幅方向の長さは、好ましくは、一間(約1820mm)幅に、継ぎ目部分での重ね合わせ幅約300mm〜450mmを付加した長さである。第一の石綿隔離専用シート10は、上述の背景技術で述べたように、継ぎ目部分でシートを約300mm〜450mm程度の幅で重ね合わせる必要がある。第一の石綿隔離専用シート10には、図3に示されるように、作業者がその重ね合わせの幅をスケールなどで測定する必要性をなくすために、長手方向にその重ね合わせ幅を示すライン12が付される。ライン12の色は例えば黒色であるが、それに限定されるものではない。
【0033】
第一の石綿隔離専用シート10で覆われる石綿除去作業場所では、薄暗い空間の中で多数の作業者が作業を行う。このような作業環境の中で、シートの継ぎ目部分を重ね合わせるたびに、その重ね合わせ幅をスケールで測定し、重ねていく作業は、極めて手間のかかる作業であって、多くの時間工数を要する。本発明の第一の石綿隔離専用シートは、重ね合わせ幅の目印となるライン12がシート本体11上に付されているので、作業者は、重ね合わせ幅を測定することなく、そのライン12に次のシートの端部を合わせて貼り付けていけばよいので、重ね合わせ幅を間違えることなく、正確且つ容易に、しかも迅速にシートの貼り付け作業(隔離作業)を行うことができる。また、隔離作業のための時間を大幅に短縮することができるので、石綿除去作業全体の作業時間の短縮化が実現される。
【0034】
また、一間(約1820mm)に重ね合わせ幅の長さ約300mm〜450mmを付加することにより、重ね合わせ後の各シートの幅方向長さは一間(約1820mm)となる。通常、建築物の内部寸法が一間単位であり、床面や壁面の長さも一間単位となるので、シートを重ね合わせ幅で重ね合わせながら、床面や壁面に貼り付けていくことで、シートの幅方向長さを余すことなく、シートの幅方向長さを床面及び壁面の長さにぴったり合わせてシートを貼り付けることができ、余計な折り返しなど、無駄な作業の発生をなくすことができる。
【0035】
なお、幅方向の長さは、必ずしも上述した一間(約1820mm)幅に継ぎ目部分での重ね合わせ幅約300mm〜450mmを付加した長さである必要はなく、任意の長さであってよいが、本発明の第一の石綿隔離専用シート10は、長手方向に伸びる重ね合わせ幅を示すライン12を付すためには、重ね合わせ幅約300mm〜450mmより広い必要がある。
【0036】
図4は、本発明の実施の形態における第二の石綿隔離専用シートを示す図である。第二の石綿隔離専用シート20は、第一の石綿隔離専用シートと寸法及び材質など実質的に同じ構成であり、シート本体21に、重ね合わせ幅約300mm〜450mmを識別するためのライン22が設けられるが、シート本体21又はライン22の色(本明細書では透明度も含む意味で用いる)が第一の石綿隔離専用シートのそれらと異なるよう構成される。
【0037】
第二の石綿隔離専用シート20は、隔離施工でシートの2層貼りが必要な場合の2層目用のシートとして用いられる。2層貼りが行われる場合の1層目用のシートは、上述の第一の石綿隔離専用シート10が用いられる。2層貼りを行う場合に、第一の石綿隔離専用シート10を1層目、2層目の両方に用いると、次のような不都合が生じる。
【0038】
第一の石綿隔離専用シートは、透明シートであるので、第一の石綿隔離専用シート10の上にさらに第一の石綿隔離専用シート10を貼り付けると、1層目に用いられる第一の石綿隔離専用シート10のライン12と2層目にも用いられた第一の石綿隔離専用シート10のライン12の両方が見えてしまい、2層目の石綿隔離専用シートが1層目の石綿隔離専用シート上にぴったり重なって貼り付けられない場合(少しでもずれてしまう場合)、作業者は、どちらが2層目のラインであるのか区別しにくい状況が生じる。特に、薄暗い作業空間においては、1層目のラインと2層目のラインとの識別は困難である。従って、作業者が、間違って、1層目のラインに合わせて2層目の石綿隔離専用シートを貼り付けてしまうと、必要な幅(約300mm〜450mm)の重ね合わせ部分が得られない場合が起こりうる。
【0039】
第二の石綿隔離専用シート20は、上記不都合を解消するために、2層目専用の石綿隔離専用シートとして提供され、第一の石綿隔離専用シートと同じ寸法、材質を有する構成であるが、シート本体21の色を透明ではなく、1層目のシートのラインが透けて見えないように、例えば、乳白色のような不透明又は半透明とする。この場合、ライン22の色は、第一の石綿隔離専用シート10のライン12の色と同じであってもよい。もちろん、異なる色であってもよい。
【0040】
第二の石綿隔離専用シート20の色を透けない色とすることで、第二の石綿隔離専用シート20を2層目のシートとして貼り付ける場合、1層目のシートのライン12が見えないので、作業者は、確実に第二の石綿隔離専用シート20のライン22に合わせて重ね合わせながら、第二の石綿隔離専用シート20を貼り付けていくことができ。1層目のライン12に合わせて重ねあわせてしまうというミスの発生を防ぐことができる。
【0041】
また、第二の石綿隔離専用シート20のライン22の色を、第一の石綿隔離専用シートのライン12の色と異ならせてもよい。例えば、第一の石綿隔離専用シート10のライン12の色が黒で、第二の石綿隔離専用シート20のライン22の色は赤とする。また、この場合、第二の石綿隔離専用シート20のシート本体21は透明、不透明又は半透明のどちらであってもよい。
【0042】
ラインの色を異ならせることで、作業者は、1層目のラインと2層目のラインを容易に区別することができ、シート本体の色を異ならせる場合と同様に、2層目の貼り付けの際に、1層目のラインに合わせてシートを重ねあわせてしまうというミスの発生を防ぐことができる。
【0043】
なお、第一の石綿隔離専用シート10のシート本体11も透明ではなく、不透明又は半透明のものを採用してもよい。ただし、第一の石綿隔離専用シート10は、1層貼り及び2層貼りのどちらにも必ず用いられ、すなわち、隔離するすべての面に用いられるので、床面や壁面の穴、段差、危険物の有無の存在を視認できるように、透明(色つきの透明も含む)であることが好ましい。
【0044】
このように、第一の石綿隔離専用シートとシート本体又はラインの色が異なる第二の石綿隔離専用シートを2層貼りの2層目に用いることで、2層目の貼り付けにおけるシートの重ね合わせを容易且つ正確に行うことができ、また、2層貼りが行われたことを容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1a】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1b】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1c】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1d】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1e】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1f】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1g】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1h】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図1i】壁面及び床面の隔離施行方法の例を示す図である。
【図2】石綿除去作業の作業レベルを説明する表である。
【図3】本発明の実施の形態における第一の石綿隔離専用シートを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における第二の石綿隔離専用シートを示す図である。
【符号の説明】
【0046】
10:第一の石綿隔離専用シート、11:第一の石綿隔離専用シートのシート本体、12:第一の石綿隔離専用シートのライン、20:第二の石綿隔離専用シート、21:第二の石綿隔離専用シートのシート本体、22:第二の石綿隔離専用シートのライン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる石綿隔離専用シートであって、
約300mm〜450mmより広い幅を有し、約300mm〜450mmの幅を識別するための長手方向に伸びるラインが付されていることを特徴とする石綿隔離専用シート。
【請求項2】
請求項1において、
一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有することを特徴とする石綿隔離専用シート。
【請求項3】
石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる第一の石綿隔離専用シートと、
前記第一の石綿隔離専用シートの上に貼り付けられる第二の石綿隔離専用シートとからなり、
前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ約300mm〜450mmの幅を識別するラインが付され、
前記第二の石綿隔離専用シートは不透明又は半透明であることを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項4】
石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる第一の石綿隔離専用シート及び第二の石綿隔離専用シートと、
前記第一の石綿隔離専用シートの上に貼り付けられる第二の石綿隔離専用シートとからなり、
前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ約300mm〜450mmの幅を識別するラインが付され、
前記第一の石綿隔離専用シートに付されたラインの色と第二の石綿隔離専用シートに付されたラインの色が異なることを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項5】
請求項4において、
前記第二の石綿隔離専用シートは不透明又は半透明であることを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項6】
請求項4において、
前記第二の石綿隔離専用シートは透明であることを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項7】
請求項3乃至6のいずれかにおいて、
前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有することを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項1】
石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる石綿隔離専用シートであって、
約300mm〜450mmより広い幅を有し、約300mm〜450mmの幅を識別するための長手方向に伸びるラインが付されていることを特徴とする石綿隔離専用シート。
【請求項2】
請求項1において、
一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有することを特徴とする石綿隔離専用シート。
【請求項3】
石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる第一の石綿隔離専用シートと、
前記第一の石綿隔離専用シートの上に貼り付けられる第二の石綿隔離専用シートとからなり、
前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ約300mm〜450mmの幅を識別するラインが付され、
前記第二の石綿隔離専用シートは不透明又は半透明であることを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項4】
石綿除去作業を行う場所を隔離するために用いる第一の石綿隔離専用シート及び第二の石綿隔離専用シートと、
前記第一の石綿隔離専用シートの上に貼り付けられる第二の石綿隔離専用シートとからなり、
前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ約300mm〜450mmの幅を識別するラインが付され、
前記第一の石綿隔離専用シートに付されたラインの色と第二の石綿隔離専用シートに付されたラインの色が異なることを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項5】
請求項4において、
前記第二の石綿隔離専用シートは不透明又は半透明であることを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項6】
請求項4において、
前記第二の石綿隔離専用シートは透明であることを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【請求項7】
請求項3乃至6のいずれかにおいて、
前記第一及び第二の石綿隔離専用シートは、それぞれ一間幅に約300mm〜450mmを加えた約2120mm〜2270mmの幅を有することを特徴とする石綿隔離専用シートの組み合わせ。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図1e】
【図1f】
【図1g】
【図1h】
【図1i】
【図2】
【図3】
【図4】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図1e】
【図1f】
【図1g】
【図1h】
【図1i】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2007−191918(P2007−191918A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−10965(P2006−10965)
【出願日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(502364154)株式会社 丸本工業所 (2)
【出願人】(506021857)株式会社ヴィクトル (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(502364154)株式会社 丸本工業所 (2)
【出願人】(506021857)株式会社ヴィクトル (1)
【Fターム(参考)】
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