説明

碍子連固定装置及び固定方法

【課題】碍子連の架線金具との連結状態の解除、連結状態の復帰の作用を容易に行うことができる装置を提供する。
【解決手段】複数の碍子26を一連に連結してなる碍子連25を軸方向に引っ張った状態に固定する碍子連固定装置1であって、前記碍子連25に沿って設けられるとともに、前記碍子連25の軸方向に伸縮可能なねじ締結体2と、該ねじ締結体2を伸縮させる操作部材20とを備え、前記ねじ締結体2は、前記碍子連25の両端の碍子26に一端が連結される一対の固定側ねじ3、3と、該一対の固定側ねじ3、3の他端に両端が螺着されるとともに、前記一対の固定側ねじ3、3の軸線周りに回転可能な可動側ねじ15とからなり、該可動側ねじ15に前記操作部材20が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、碍子連固定装置及び固定方法に関し、特に、複数の碍子を一連に連結してなる碍子連を軸方向に引っ張った状態に固定するのに好適な碍子連固定装置及び固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電線補修等の架線作業において、電柱と電線との間にシメラー等の張線器を装着し、張線器で電線からの荷重を負担することによって碍子連に弛みを生じさせ、この状態で碍子連とクランプ等の架線金具との連結状態を解除して電線補修等の作業を行い、作業の終了後に再び碍子連を架線金具に連結することが行われている。
【0003】
このような架線作業において、電線補修等の作業後に再び碍子連を架線金具に連結する場合、碍子連をロープ等を用いて固縛することによって弛みをなくし、この状態で碍子連を作業者が人力によって支え、碍子錬を架線金具に連結している。
【0004】
上記のような碍子連は、例えば、重量が5.8Kgの碍子を5〜7枚連結して構成されているため、全体の重量が7.29〜40.6Kgとなり、この重量の碍子連を架線梯子上で作業者が人力によって支えることになるため、作業に非常に手間がかかるとともに、作業者の負担も大きくなる。
【0005】
また、電線からの荷重を除去して弛ませた碍子連は、各々の碍子が自由に動くようになっているため、ロープ等を用いて固縛して弛みをなくすのに熟練を要し、経験の浅い作業者では弛みをなくした状態に碍子連を固縛することが難しい。
【0006】
上記のような問題に対処するため、碍子連を人力によらずに装置によって機械的に固定する方法が考えられる。碍子連を機械的に固定する装置の例が特許文献1の図1、図4に記載されている。
【0007】
特許文献1の図1に記載の装置は、一対のアタッチメントと、両アタッチメント間に直列に設けられる油圧シリンダ、リンクロッド、及びターンバックルとを備えたものであって、一対のアタッチメントを碍子連の両端の碍子に取り付けて用いるものである。
【0008】
また、特許文献1の図4に記載の装置は、一対のアームと、両アーム間に設けられる一対のクランクロッドと、クランクロッドの中間部間に設けられる油圧ラムとを備えたものであって、一対のアームを碍子連の両端の碍子に取り付けて用いるものである。
【0009】
ところで、上記のような構成の装置にあっては、碍子連に取り付けた状態で油圧シリンダを作動させてリンクロッドを短縮させることにより、又は油圧ラムを作動させてクランクロッドを屈曲させることにより、碍子連を弛みが生じた状態に固定することはできるが、構造的に碍子連を軸方向に引っ張って弛みをなくした状態に固定することはできない。
【0010】
このため、架線梯子上で作業者が人力によって碍子連を支えるような作業に適用する場合には、碍子連の弛みをなくすことができないため、ロープ等を併用して碍子連を固縛して弛みをなくさなければならず、作業に手間がかかるとともに、作業者の負担も大きくなり、さらに、熟練を要することにもなる。
【0011】
また、上記の装置は、リンクロッドを短縮させる油圧シリンダ、クランクロッドを屈曲させる油圧ラム、油圧シリンダ、油圧ラムを作動させる油圧供給装置等からなる大型で、重量も嵩む装置であるため、架線梯子上で作業者が碍子連と共に支えることは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2000−59936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、電線補修等の架線作業において、碍子連とクランプ等の架線金具との連結の解除、連結の復帰の作業を、熟練を要することなく、また、作業者に負担をかけることなく、容易に行うことができる、碍子連固定装置及び固定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、複数の碍子を一連に連結してなる碍子連を軸方向に引っ張った状態に固定する碍子連固定装置であって、前記碍子連に沿って設けられるとともに、前記碍子連の軸方向に伸縮可能なねじ締結体と、該ねじ締結体を伸縮させる操作部材とを備え、前記ねじ締結体は、前記碍子連の両端の碍子に一端が連結される一対の固定側ねじと、該一対の固定側ねじの他端に両端が螺着されるとともに、前記一対の固定側ねじの軸線周りに回転可能な可動側ねじとからなり、該可動側ねじに前記操作部材が設けられていることを特徴とする。
【0015】
本発明の碍子連固定装置によれば、操作部材によってねじ締結体の可動側ねじを回転させることにより、ねじ締結体の一対の固定側ねじに対する可動側ねじの相対的な螺合長さを変化させることができ、ねじ締結体の全長を伸縮させることができる。従って、操作部材によってねじ締結体を伸長させる方向に可動側ねじを回転させることにより、ねじ締結体の伸長量に応じて碍子連が両端の碍子を介して軸方向に引っ張られ、碍子連が弛みをなくした状態に固定されることになる。
【0016】
また、本発明において、前記ねじ締結体は、前記碍子連を間に挟んだ状態で前記碍子連の両側に一対設けられていることとしてもよい。
【0017】
本発明の碍子連固定装置によれば、一対のねじ締結体を伸長させることにより、一対のねじ締結体の伸長量に応じて碍子連が両端の碍子を介して軸方向に引っ張られ、碍子連が弛みをなくした状態に固定されることになる。
【0018】
さらに、本発明は、複数の碍子を一連に連結してなる碍子連を軸方向に引っ張った状態に固定する固定方法であって、前記碍子連に沿ってねじ締結体を設け、該ねじ締結体の一対の固定側ねじの一端を前記碍子連の両端の碍子に連結し、該一対の固定側ねじの他端に両端が螺着される前記ねじ締結体の可動側ねじを前記固定側ねじの軸線周りに回転させ、前記ねじ締結体を伸長させることにより、前記碍子連を軸方向に引っ張った状態に固定することを特徴とする。
【0019】
本発明の固定方法によれば、ねじ締結体の一対の固定側ねじの一端を碍子連の両端の碍子に固定し、ねじ締結体の可動側ねじをねじ締結体が伸長する方向に回転させることにより、ねじ締結体の伸長量に応じて碍子連が両端の碍子を介して軸方向に引っ張られ、碍子連が弛みをなくした状態に固定されることになる。
【発明の効果】
【0020】
以上、説明したように、本発明の碍子連固定装置及び固定方法によれば、ねじ締結体の可動側ねじを回転させてねじ締結体を伸長させることにより、ねじ締結体の伸長量に応じて碍子連が両端の碍子を介して軸方向に引っ張られ、碍子連が弛みをなくした状態に固定される。
従って、電線補修等の架線作業において、碍子連を作業者が人力で支えてクランプ等の架線金具との連結状態、連結状態の復帰の作業に適用した場合に、碍子連の弛みをなくした状態でそれらの作業を行うことができるので、作業に熟練を要することなく、また、作業者に負担をかけることもなく、容易に、碍子連とクランプ等の架線金具との連結状態の解除、連結状態の復帰の作業を行うことができ、架線作業の効率を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による碍子連固定装置の一実施の形態を示した平面図である。
【図2】図1の碍子連固定装置の一方のねじ締結体の平面図及び取付部の側面図である。
【図3】図1の碍子連固定装置の他方のねじ締結体の平面図及び取付部の側面図である。
【図4】本発明による碍子連固定装置の他の実施の形態を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図3には、本発明による碍子連固定装置の一実施の形態が示されている。本実施の形態の碍子連固定装置1は、電線補修等の架線作業において、電線を電柱に絶縁した状態に支持する碍子連25の固定に有効なものであって、碍子連25を固定した状態で碍子連25とクランプ等の架線金具との連結状態を解除し、又は連結状態を復帰する作業等に用いられるものである。
【0023】
碍子連25は、図1に示すように、例えば、複数の傘型状の碍子26を連結金具27、28を介して一連に連結した構成したものであって、一端の碍子26の頂部には、帯板状の第1アークホーン取付金具30が碍子連25の軸線と直交するように取り付けられ、他端の碍子26の底部には、帯板状の第2アークホーン取付金具31が碍子連25の軸線と直交するように取り付けられている。
【0024】
第1アークホーン取付金具30の端部には、所定の形状に屈曲された棒状の第1アークホーン32が取り付けられ、第2アークホーン取付金具31の端部には、所定の形状に屈曲された棒状の第2アークホーン33が取り付けられ、第1アークホーン取付金具30の中央部には、第1クランプ34が取り付けられ、第2アークホーン取付金具31の中央部には、第2クランプ35が取り付けられている。
【0025】
碍子連25は、一端側の第1クランプ34を電柱側に連結し、他端側の第2クランプ35を電線側に連結することにより電柱と電線との間に介装され、電線からの荷重を第2クランプ35、第2アークホーン取付金具31、碍子連25の各碍子26、第1アークホーン取付金具30、及び第1クランプ34を介して電柱側に伝達させることにより、電柱からの荷重を支持するようになっている。
【0026】
上記のような構成の碍子連25の固定に用いられる本実施の形態の碍子連固定装置1は、軸方向に伸縮可能な一対のねじ締結体2、2と、各ねじ締結体2を伸縮させる操作部材20とを備え、一対のねじ締結体段2、2間に碍子連25を挟んだ状態で、両ねじ締結体2、2の軸方向の両端を碍子連25の軸方向の両端に連結することにより、碍子連25を固定するようになっている。
【0027】
各ねじ締結体2は、一端が第1アークホーン取付金具30及び第2アークホーン取付金具31にそれぞれ連結される一対の固定側ねじ3、3と、両固定側ねじ3、3の他端間に設けられるとともに、両端が両固定側ねじ3、3の他端に螺着され、かつ、両固定側ねじ3、3の軸線周りに回転可能な可動側ねじ15とから構成されている。
【0028】
各固定側ねじ3は、外周面に雄ねじ5が設けられた棒状のねじ本体4と、ねじ本体4の軸方向の一端に一体に設けられる取付部6とからなり、取付部6を介して第1アークホーン取付金具30の端部及び第2アークホーン取付金具31の端部にそれぞれ取り付けられるようになっている。
【0029】
取付部6は、一対のU字形バンド7、7と、両U字形バンド7、7のフランジ8、8間を連結する連結ねじ9とからなるバンドタイプのものと、U字形クレビス10と、U字形クレビス10を貫通する連結ピン11とからなるクレビスタイプのものとがあり、本実施の形態においては、第1アークホーン32及び第2アークホーン33側のねじ締結体2の固定側ねじ3にバンドタイプのものを用い、反対側のねじ締結体2の固定側ねじ3にクレビスタイプのものを用いている。
【0030】
バンドタイプの取付部6は、一方のU字形バンド7がねじ本体4の軸方向の一端に溶接等によって一体に連結され、この一方のU字形バンド7に他方のU字形バンド7が連結ねじ9によって着脱可能に連結されるようになっている。
【0031】
クレビスタイプの取付部6は、U字形クレビス10の基部がねじ本体4の軸方向の一端に溶接等によって一体に連結され、このU字形クレビス10の先端部を連結ピン11が着脱可能に貫通するようになっている。
【0032】
可動側ねじ15は、棒状の操作部16と、操作部16の軸方向の両端に軸線を一致させた状態で一体に設けられる一対の筒状のねじ本体17、17とからなり、各ねじ本体17、の内周面に各固定側ねじ3のねじ本体4の雄ねじ5と相互に螺合可能な雌ねじ18が設けられている。
【0033】
可動側ねじ15は、一方のねじ本体17が左ねじの雌ねじ18に形成され、他方のねじ本体17が右ねじの雌ねじ18に形成され、このねじ本体17、17の雌ねじ18、18の向きと同じ向きとなるように、各固定側ねじ3、3のねじ本体4、4が左ねじ又は右ねじの雄ねじ5、5に形成されている。
【0034】
操作部材20は、ラチェットレンチであって、可動側ねじ15の操作部16の中央部の外周面に設けられる歯車21と、歯車21と噛合可能な係止爪22を有するハンドル23とを備え、ハンドル23を操作して係止爪22を介して歯車21と一体に操作部16を回転させることにより、操作部16と一体に一対のねじ本体17、17を回転させることができる。
【0035】
なお、操作部材20は、ラチェットレンチに限らず、可動側ねじ15を回転させることができるものであればよく、例えば、操作部16の外周面を断面四角形状に形成し、この四角形状に形成した操作部16の外周面にスパナを掛け、スパナを操作することによって可動側ねじ15を回転させる等のものであってもよい。
【0036】
上記のように構成した本実施の形態による碍子連固定装置1によって碍子連25を固定するには、まず、一方のねじ締結体段2を碍子連25の第1アークホーン32及び第2アークホーン33側に配置して碍子連25の軸方向に沿わせ、両端の取付部6の一対のU字形バンド7、7間で第1アークホーン32及び第2アークホーン33の根元部を挟み、一対のU字形バンド7、7のフランジ8、8間を連結ねじ9で連結することにより、一方のねじ締結体2の両端を碍子連25の一端の第1アークホーン取付金具30の端部、及び他端の第2アークホーン取付金具31の端部に連結する。
【0037】
次に、他方のねじ締結体2を一方のねじ締結体2と反対側に配置して碍子連25の軸方向に沿わせ、両端の取付部6の一対のU字形クレビス10の溝11内に第1アークホーン取付金具30の端部及び第2アークホーン取付金具31の端部を挿入し、U字形クレビス10に連結ピン12を貫通させることにより、他方のねじ締結体2の両端を碍子連25の一端の第1アークホーン取付金具30の端部、及び他端の第2アークホーン取付金具31の端部に連結する。
【0038】
次に、各操作部材20のハンドル23を操作して、各ねじ締結体2の可動側ねじを各ねじ締結体2を伸長させる方向に回転させ、可動側ねじの両ねじ本体17、17の雌ねじ18、18に対する両固定側ねじの両ねじ本体の雄ねじの螺合長さを変化させることにより、各ねじ締結体の全長を伸長させる。これにより、両ねじ締結体2によって碍子連が軸方向に引っ張られ、碍子連の隣接する碍子間に弛みがなくなり、碍子連が直線状に固定される。
【0039】
そして、上記のように本実施形態の碍子連固定装置1で碍子連25を固定した状態で、碍子連25を碍子連固定装置1と共に支えながら、碍子連25とクランプ等の架線金具との連結状態を解除して電線補修等の作業を行い、作業の終了後に再び碍子連25を架線金具に連結し、連結状態とした後に碍子連25から碍子連固定装置1を取り外すことにより、碍子連25を電柱と電線との間に介装させることができる。
【0040】
上記のように構成した本実施の形態の碍子連固定装置1にあっては、一対のねじ締結体1、2と、各ネジ締結体2の可動側ねじ15を回転させる操作部材20とからなる小型、軽量のものであるので、架線梯子上で作業者が碍子連25と共に支えながら、碍子連25と架線金具との連結状態の解除、連結状態の復帰の作業を、作業者に負担をかけることなく、効率よく行うことができる。
【0041】
また、碍子連25をロープ等によって固縛する必要がないので、作業に熟練を要することはなく、経験の浅い作業者であっても、碍子連25を支えながら、碍子連25と架線金具との連結状態の解除、連結状態の復帰の作業を行うことができる。
【0042】
図4には、本発明による碍子連固定装置1の他の実施の形態が示されている。本実施の形態の碍子連固定装置1は、ねじ締結体2の一対の固定側ねじ3、4の取付部6を、両ねじ締結体2、2共にU字形クレビス10と連結ピン12とによって構成したものであって、その他の構成は前記実施の形態に示すものと同様である。
【0043】
この場合、一方のねじ締結体2の両取付部6、6のU字形クレビス10、10の溝11、11内、及び他方のねじ締結体2の両取付部6、6のU字形クレビス10、10の溝11、11内にそれぞれ第1アークホーン取付金具30の両端部及び第2アークホーン取付金具31の両端部を挿入し、第1アークホーン取付金具30の両端部及び第2アークホーン取付金具31の両端部と各U字形クレビス10とを連結ピン12によって連結することになるので、第1アークホーン32及び第2アークホーン33は、第1アークホーン取付金具30及び第2アークホーン取付金具31の中央部寄りに取り付けることになる。
【0044】
そして、本実施の形態の碍子連固定装置1にあっても、前記実施の形態に示すものと同様の作用効果を奏する。
【0045】
なお、上記の説明においては、本発明による碍子連固定装置1を碍子連25と架線金具との連結状態の解除、連結状態の復帰の作業に用いた場合について説明したが、その他の作業に本発明の碍子連固定装置1を用いてもよい。
【0046】
また、上記の説明においては、ねじ締結体2の固定側ねじ3のねじ本体4に雄ねじ5を設け、可動側ねじ15のねじ本体17に雌ねじ18を設けたが、固定側ねじ3のねじ本体4に雌ねじを設け、可動側ねじ15のねじ本体17に雄ねじを設けるように構成してもよい。
【0047】
さらに、上記の説明においては、一対のねじ締結体2、2を碍子連25に沿って設けたが、碍子連25の碍子26の大きさ、数等によっては、一つのねじ締結体2によって碍子連25を固定するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 碍子連固定装置
2 ねじ締結体
3 固定側ねじ
4 ねじ本体
5 雄ねじ
6 取付部
7 U字形バンド
8 フランジ
9 連結ねじ
10 U字形クレビス
11 溝
12 連結ピン
15 可動側ねじ
16 操作部
17 ねじ本体
18 雌ねじ
20 操作部材
21 歯車
22 係止爪
23 ハンドル
25 碍子連
26 碍子
27 連結金具
28 連結金具
30 第1アークホーン取付金具
31 第2アークホーン取付金具
32 第1アークホーン
33 第2アークホーン
34 第1クランプ
35 第2クランプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の碍子を一連に連結してなる碍子連を軸方向に引っ張った状態に固定する碍子連固定装置であって、
前記碍子連に沿って設けられるとともに、前記碍子連の軸方向に伸縮可能なねじ締結体と、該ねじ締結体を伸縮させる操作部材とを備え、
前記ねじ締結体は、前記碍子連の両端の碍子に一端が連結される一対の固定側ねじと、該一対の固定側ねじの他端に両端が螺着されるとともに、前記一対の固定側ねじの軸線周りに回転可能な可動側ねじとからなり、該可動側ねじに前記操作部材が設けられていることを特徴とする碍子連固定装置。
【請求項2】
前記ねじ締結体は、前記碍子連を間に挟んだ状態で前記碍子連の両側に一対設けられていることを特徴とする請求項1に記載の碍子連固定装置。
【請求項3】
複数の碍子を一連に連結してなる碍子連を軸方向に引っ張った状態に固定する固定方法であって、
前記碍子連に沿ってねじ締結体を設け、該ねじ締結体の一対の固定側ねじの一端を前記碍子連の両端の碍子に連結し、該一対の固定側ねじの他端に両端が螺着される前記ねじ締結体の可動側ねじを前記固定側ねじの軸線周りに回転させ、前記ねじ締結体を伸長させることにより、前記碍子連を軸方向に引っ張った状態に固定することを特徴とする固定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−171256(P2011−171256A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−36511(P2010−36511)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】