磁気共鳴イメージング装置
【課題】 体動補正パラメータの設定作業を支援する。
【解決手段】 所定の基準位置と所望の撮像対象を含む複数枚の画像データから、基準位置の移動量と第1補正パラメータに基づいて予測補正誤差を算出し、予測補正誤差の空間的分布を表す誤差マップを生成・表示する。また、撮像対象の任意の複数の位置ごとに予測補正誤差が最小になるように算出された第2補正パラメータの空間的分布を表す第2補正パラメータマップを生成・表示する。
【解決手段】 所定の基準位置と所望の撮像対象を含む複数枚の画像データから、基準位置の移動量と第1補正パラメータに基づいて予測補正誤差を算出し、予測補正誤差の空間的分布を表す誤差マップを生成・表示する。また、撮像対象の任意の複数の位置ごとに予測補正誤差が最小になるように算出された第2補正パラメータの空間的分布を表す第2補正パラメータマップを生成・表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この技術は、所定の基準位置の体動による移動量に基づいて、所望の撮像対象の体動を補正して撮像する磁気共鳴イメージング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴イメージング装置はX線CT装置や超音波装置よりも長い時間を撮像に要するため、体動により動く対象物を撮像する場合にアーチファクトが生じやすい。
【0003】
例えば、呼吸により動く心臓を撮像対象とする場合、呼吸による心臓の動きは、横隔膜の動きに比例することが知られている。そこで、横隔膜を基準位置として、ナビゲータパルスを用いて呼吸による横隔膜の動きをモニタし、この横隔膜の位置に基づいてMR信号を取得する位置を、平行移動などの変換により補正することで、呼吸による心臓の動きを補正する方法がある。または、取得したMR信号とその時の横隔膜の位置情報を組として保存しておき、取得したMR信号を横隔膜の位置情報を基に補正した後で、画像データを再構成する方法がある。これらの方法により、動きアーチファクトの少ないMR画像(「第2画像データ」)を撮像することができる。
【0004】
横隔膜の動きと心臓の動きの関係は被検体ごとに異なる。補正のための変換パラメータ(「体動補正パラメータ」)を被検体ごとに算出することにより、動き補正の正確さが改善される。
【0005】
従来の磁気共鳴イメージング装置は、基準位置と撮像対象の体動をモニタするためのMR画像(「第1画像データ」)を撮像する。従来の磁気共鳴イメージング装置は、この第1画像データから被検体ごとに体動補正パラメータを自動で算出する。従来の磁気共鳴イメージング装置は、算出された体動補正パラメータを用いて第2画像データを撮像する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−28150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、厳密には、心臓などの撮像対象は体動により複雑な動きをし、また、基準位置が同じであっても撮像対象が同じ形、位置でない場合がある。このため、被検体ごとの体動補正パラメータを算出し、平行移動や平行移動よりも高次の変換により撮像対象の体動補正を行っても、補正の誤差は発生し、また、その誤差の量も撮像対象の各位置で異なる。
【0008】
従来の磁気共鳴イメージング装置では、設定した体動補正パラメータによって、撮像対象の各位置でどの程度体動補正が行えるかを確認できなかった。
【0009】
そこで、本発明は、撮像対象の各位置でどの程度体動補正できるかを、使用者が容易に確認できる磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
磁気共鳴イメージング装置は、被検体の所定の基準位置と所望の対象部位を含む複数枚の第1画像データを撮像する第1撮像部と、前記第1画像データのうちの第1参照フレームと第2参照フレームの間での、前記基準位置と前記対象部位を含む複数の局所位置の移動量を算出する移動量算出部と、前記被検体の体動を補正するための第1補正パラメータを前記移動量から求める体動補正パラメータ設定部と、前記局所位置のそれぞれについて、前記移動量に基づく予測位置と前記第1補正パラメータに基づく予測補正位置との予測補正誤差を求めるとともに、前記予測補正誤差を画素値として有する予測誤差マップを生成する誤差マップ生成部と、前記予測誤差マップと前記第1画像データを表示する表示部とを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設定した体動補正パラメータにより、撮像対象の各位置でどの程度体動補正できるかを容易に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】磁気共鳴画像の模式図。
【図2】第1の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置のブロック図。
【図3】第1の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置のフローチャート。
【図4】予測誤差マップと第1画像データの表示例。
【図5A】GUIの例。
【図5B】GUIの例。
【図6】第2の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置のブロック図。
【図7】第2の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置のフローチャート。
【図8】磁気共鳴画像の模式図。
【図9A】基準位置の移動量の推移を示すグラフ。
【図9B】対象位置の移動量の推移を示すグラフ。
【図9C】対象位置の移動量の推移を示すグラフ。
【図10】基準位置の動きと対象位置の動きの関係を表すグラフ。
【図11】第2補正パラメータマップと第1画像データとの合成画像の例。
【図12】磁気共鳴画像の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して実施例を説明する。
【実施例1】
【0014】
図1から図5を参照して、第1の実施例の磁気共鳴イメージング装置1を説明する。図1は人間の胸部に関する磁気共鳴画像の模式図である。図1は本実施例の撮像対象t及び基準位置sを示す。撮像対象tは心臓である。基準位置tは右肺L1の下の横隔膜D上の1点である。本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、呼吸による心臓の動きを補正し、補正された画像データ(第2画像データ)を撮像する。以下の説明では、心臓は横隔膜Dの体軸方向の動きに比例して体軸方向と平行に動くものと仮定する。そして、撮像位置を体軸方向に平行移動させることで心臓の動きを補正する場合について説明する。例えば、体軸方向の横隔膜Dの移動量dsと体軸方向の撮像位置の補正量dcとの関係は式(1)で表される。
【数1】
【0015】
式(1)の係数aは横隔膜Dと心臓の動きの関係を表す体動補正パラメータである。横隔膜の動きと心臓の動きの関係は被検体ごとに異なるため、体動補正パラメータを被検体ごとに算出することで、より正確な動き補正が可能になる。
【0016】
そこで、被検体ごとに異なる体動補正パラメータを算出するために、第2画像データを撮像する前に、横隔膜と心臓を含む複数枚の画像データ(第1画像データ)を撮像する。
【0017】
本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、第1画像データから体動補正パラメータ(第1補正パラメータ)を求め、体動補正パラメータを用いた補正によって、撮像対象である心臓の各位置で、どの程度の誤差で補正可能であるかを予測する。そして、本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、予測された誤差を可視化し、可視化された誤差をユーザに提示する。
【0018】
図2は本実施例の磁気共鳴イメージング装置1のブロック図である。磁気共鳴イメージング装置1は、撮像部2、処理部3、表示部4、体動補正パラメータ設定部5、及び、修正情報入力部6を有する。
【0019】
撮像部2は第1撮像部2aと第2撮像部2bを有する。第1撮像部2aは、被検体の基準位置と撮像対象を含む、複数枚の画像データである第1画像データを取得する。第2撮像部2bは、ナビゲータパルスを用いて基準位置の動きをモニタするとともに、その基準位置の動きに基づいて撮像対象の動きを補正した画像データである第2画像データを取得する。第1撮像部2aにより得られる第1画像データは、移動量算出部3a、表示部4に入力される。また、第2撮影部2bにより得られる第2画像データは、表示部4に入力される。
【0020】
処理部3は、移動量算出部3a、誤差マップ生成部3bを有する。
【0021】
移動量算出部3aは、第1画像データの内の第1参照フレームの基準位置と対象部位を含む複数の局所位置(以下、「対象位置」と呼ぶ)から第2参照フレームへの移動量を算出する。算出された移動量は、誤差マップ生成部3b、体動補正パラメータ設定部5に入力される。
【0022】
誤差マップ生成部3bは、基準位置の移動量と体動補正パラメータに基づいて、対象位置ごとの予測補正位置を算出する。誤差マップ生成部3bは、対象位置ごとの移動量から対象位置の位置を求める。誤差マップ生成部3bは、予測補正位置と求められた位置との誤差である予測補正誤差を算出する。誤差マップ生成部3bは、予測補正誤差を画素値として有する予測誤差マップを生成する。生成された予測誤差マップは、表示部4に入力される。体動補正パラメータが修正された場合、誤差マップ生成部3bは予測誤差マップを更新する。更新された予測誤差マップは、表示部4に入力される。
【0023】
表示部4は、液晶表示装置やCRTなどのディスプレイである。
【0024】
体動補正パラメータ設定部5は、第2画像データの撮像や予測補正誤差の算出に必要な体動補正パラメータを設定する。例えば、体動補正パラメータ設定部5は、体動補正パラメータとして、被検体によらず固定の値を設定しても構わないし、後述するように、移動量算出部3aが算出した移動量に基づいて、体動補正パラメータ設定部5が被検体ごとに算出しても構わない。設定された体動補正パラメータは、誤差マップ生成部3b、第2撮像部2bに入力される。
【0025】
修正情報入力部6は、体動補正パラメータの修正情報を入力する手段である。例えば、修正情報入力部6は、マウスやキーボード、トラックボール、タッチパッドなどのユーザインターフェースにより実現される。修正された体動補正パラメータは、体動補正パラメータ設定部5へ入力される。
【0026】
図3は、本実施例の磁気共鳴イメージング装置1の動作を示すフローチャートである。
【0027】
ステップS1では、第1撮像部2aが、被検体の基準位置と撮像対象を含む複数枚の画像データである第1画像データを撮像し、移動量算出部3aへ出力する。
【0028】
ステップS2では、移動量算出3aは、第1画像データの内の第1参照フレームの基準位置と対象位置の第2参照フレームへの移動量を算出する。
【0029】
本実施例では、第1参照フレームは第1画像データのうちの任意の1枚の画像データであり、第2参照フレームは残りの第1画像データである。N枚の第1画像データが存在する場合、N−1枚の第2参照フレームが存在する。つまり、基準位置と対象位置ごとにN−1個の移動量が算出される。ただし、第1参照フレームと第2参照フレームの選択はこれに限らず、第1画像データから考えられる全ての第1参照フレームと第2参照フレームの組み合わせであっても構わない。基準位置と対象位置ごとに、1つ以上の移動量が算出できれば構わない。
【0030】
また、「移動量の算出」は、第1参照フレームの基準位置と対象位置のそれぞれを中心位置としたテンプレートを用意し、第2参照フレームへのマッチングを行うことで求めても構わないし、第1参照フレームと第2参照フレームの輝度パターンが一致するように第1参照フレームまたは第2参照フレームを変形、位置合わせを行うことで基準位置と対象位置ごとの移動量を算出しても構わない。
【0031】
また、「対象位置」は、第1参照フレーム上の全ての点でも構わないし、等間隔にサンプリングした点でも構わない。第1参照フレーム上の撮像対象の境界の点集合を対象位置として用いても構わない。
【0032】
ステップS3では、体動補正パラメータ設定部5は体動補正パラメータを設定する。本実施例では、「体動補正パラメータ」は基準位置の移動量と撮像位置の補正量の関係を表す比例定数であり、式(1)のパラメータaである。
【0033】
本実施例の体動補正パラメータ設定部5は、任意の対象位置xtにおける予測補正誤差(ステップS4で説明)を最小にする体動補正パラメータを被検体ごとに算出する。予測補正誤差については後述する。体動補正パラメータの算出方法は、実施例2のステップS14にて詳細に説明される。体動補正パラメータの設定は、この方法に限定されず、例えば、1.0や0.0などの被検体によらず固定の値としても構わない。
【0034】
ステップS4では、誤差マップ生成部3bは、基準位置の移動量と体動補正パラメータに基づいて、対象位置ごとの予測補正位置を求める。誤差マップ生成部3bは、移動量算出部3aにより算出された対象位置ごとの移動量から、対象位置ごとの位置を求める。誤差マップ生成部3bは、求められた位置と予測補正位置との誤差である予測補正誤差を算出する。誤差マップ生成部3bは予測誤差マップを生成する。予測誤差マップは予測補正誤差を画素値として有する画像である。対象位置xtごとの予測補正誤差MAPerr(xt)は、例えば、式(2)で求められる。
【数2】
【0035】
移動量mvj(xt)は対象位置xtの移動量である。移動量mvj(xt)は、第1参照フレームとN-1枚あるうちのj枚目の第2参照フレームから算出される。移動量mvj(xs)は基準位置xsの移動量である。予測補正量d'c、jは、対象位置xtの移動量mvj(xt)と体動補正パラメータaから算出される。上述したように、本実施例では撮像対象の補正は体軸方向のみである。対象位置の移動量、基準位置の移動量、予測補正量は全て体軸方向のスカラー値を示す。予測補正誤差は式(2)で示すような二乗誤差の総和に限定されず、例えば、絶対値誤差の総和など、対象位置ごとの予測補正位置と移動量の差を表す指標であれば良い。
【0036】
予測誤差マップは、式(2)で算出した予測補正誤差を画素値として有する画像である。対象位置の予測補正誤差は計算可能である。算出した予測補正誤差の値と位置に基づいて補間して算出された予測補正誤差を予測誤差マップの画素として加えても構わない。
【0037】
ステップS5では、誤差マップ生成部3bで生成された予測誤差マップを、表示部4が表示する。
【0038】
図4は予測誤差マップと第1画像データの表示画面の例である。画像10aは予測誤差マップと第1画像データとの合成画像である。画像10aの各画素値には予測補正誤差の値に応じた値が設定される。例えば、白い領域(明るい領域)ほど予測補正誤差が小さくなるように設定される。今設定されている体動補正パラメータでは、撮像対象の図中右上と左下の位置(図4の黒矢印10c及び10d)での補正誤差は、撮像対象の図中右(図4の白矢印10e)の位置での補正誤差よりも小さい。図4の画像10bは、予測補正誤差と表示輝度の関係を表す。このように、第1画像データと予測誤差マップを合成して表示したり、予測誤差マップの値と表示輝度との関係を示す画像を並べて表示することで、予測補正誤差の分布状況を容易に確認することができる。
【0039】
ステップS6では、使用者が修正情報入力部6を操作して体動補正パラメータの修正を行ったか否かを判定する。使用者が修正を行った場合にはステップS7に進み(図3中の「yes」の場合)、使用者が修正をしなかった場合にはステップS8に進む(図3中の「no」の場合)。
【0040】
使用者は、修正情報入力部5のユーザインタフェース(例えばマウス)を用いて図5に示すGUIを操作することにより、体動補正パラメータの修正を行う。GUIは、体動補正パラメータを調整するためのスライダ20aや、体動補正パラメータの数値を直接指定するためのエディットボックス20bを有する。
【0041】
ステップS7では、修正情報入力部6は使用者の入力に基づいて体動補正パラメータを修正し、ステップS4に戻り、誤差マップ生成部3bが予測誤差マップを再び生成する。
【0042】
ステップS8では、基準位置の動きと体動補正パラメータとに基づいて第2撮像部2bが撮像対象の動きを補正する。第2撮像部2bは補正されたMR画像である第2画像データを取得する。基準位置の動きは、上述したように、ナビゲータパルスを用いて検出される。
【0043】
上述したように、本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、第1画像データ及び調整可能な体動補正パラメータを用いて予測誤差マップを生成する。そして、本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は第1画像データと予測誤差マップとを表示する。使用者は予測誤差マップに基づいて、設定された体動補正パラメータによる、撮像対象の各位置での補正の程度を容易に予測することができる。このことにより、使用者の撮り直しの労力が減る。本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、使用者が効率良く撮像することを支援できる。
【実施例2】
【0044】
以下、第2の実施例である磁気共鳴イメージング装置10について説明する。図6は第2の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置10のブロック図である。本実施例の磁気共鳴イメージング装置10は、図1の磁気共鳴イメージング装置1にパラメータマップ生成部3cを追加した構成に相当する。パラメータマップ生成部3cは、最小の予測補正誤差に対応する体動補正パラメータ(「第2補正パラメータ」)を求めるとともに、第2補正パラメータの値の空間的な分布を示す第2補正パラメータマップを生成する。
【0045】
この構成とすることで、使用者は、補正パラメータ値の撮像対象の各位置での分布を容易に確認することができる。
【0046】
なお、図6において、パラメータマップ生成部3c以外のブロックについては、第1の実施例と説明が重複するため、説明を省略する。
【0047】
パラメータマップ生成部3cは、基準位置と対象位置の移動量から求まる、第2補正パラメータを算出し、第2補正パラメータマップを生成する。生成された第2補正パラメータマップは、表示部4に入力される。
【0048】
第2の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
図7のステップS11は第1の実施形態(図3)のステップS1に対応する。ステップS12はステップS2に対応する。ステップS13はステップS3に対応する。ステップS15はステップS4に対応する。ステップS18はステップS7に対応する。、ステップS19はステップS8に対応する。本実施例では、説明が重複するため、これらのステップの説明を省略する。
【0050】
ステップS14では、パラメータマップ生成部3cは、対象位置ごとに、予測補正誤差が最小となる第2補正パラメータを算出し、第2補正パラメータマップを生成する。
【0051】
以下に、本実施例での「第2補正パラメータ」の算出方法を説明する。
【0052】
図8は、人間の胸部に関する磁気共鳴画像の模式図である。図8は本実施例での基準位置s、対象位置t1、t2の配置例を示す。本実施例では対象位置t1及びt2の第2補正パラメータを算出する。図9Aのグラフは、第1参照フレームからj番目の第2参照フレームへの基準位置sの移動量mv、j(xs)を示す。図9Bのグラフは、第1参照フレームからj番目の第2参照フレームへの対象位置t1の移動量mvj(xt1)を示す。図9Cのグラフは、第1参照フレームからj番目の第2参照フレームへの対象位置t2の移動量mvj(xt2)を示す。基準位置sは座標位置xsにある。対象位置t1は座標位置xt1にある。対象位置t2は座標位置xt2にある。また、図9A、B及びCの横軸は第2参照フレームの番号jである。図10は基準位置の動きと対象位置の動きの関係を表すグラフである。図10の横軸は移動量mv、j(xs)である。図10の縦軸は移動量mvj(xt1)及びmvj(xt2)である。
【0053】
上述のように、第2補正パラメータは、対象位置ごとに、予測補正誤差が最小になるように求められる。対象位置t1の第2補正パラメータMapparam(xt1)は、式(3)を解くことで求められる。また、対象位置t2の第2補正パラメータMapparam(xt2)は、式(4)を解くことで求められる。
【数3】
【数4】
【0054】
本実施例では、予測補正誤差は二乗誤差の総和である。したがって、第2補正パラメータMapparam(xt1)は図10でプロットされた点の回帰直線lt1の傾きで表され、第2補正パラメータMapparam(xt2)は、図10でプロットされた点の回帰直線lt2の傾きで表される。
【0055】
式(3)、式(4)は最小二乗法により、式(5)、式(6)のように計算される。
【数5】
【数6】
【0056】
このように、対象位置全てについて第2補正パラメータが算出され、、算出された値を画素値とする第2補正パラメータマップが生成される。また、上述の予測誤差マップと同様に、算出された位置とその第2補正パラメータに基づいた補間値を予測誤差マップの画素として加えても構わない。
【0057】
ステップS16では、誤差マップ生成部3bにより生成された予測誤差マップと、パラメータマップ生成部3cにより生成された第2補正パラメータマップが、表示部4により表示される。
【0058】
図11の画像30aは、第2補正パラメータマップと第1画像データの合成画像である。画像30aの各画素値には第2補正パラメータの値に応じた値が設定される。例えば、第2補正パラメータが大きい領域ほど白く(明るく)表示されるとともに、第2補正パラメータの値が小さい領域ほど黒く(暗く)表示されるように、画素値が設定される。図11の画像30aの例では、撮像対象の図中下(黒矢印30c)の位置の第2補正パラメータは、撮像対象の図中左上(白矢印30d)の位置の第2補正パラメータよりも大きい。また、図11の画像30bは第2補正パラメータMapparamと表示輝度の関係を表す。このように、第2補正パラメータマップは、第1画像データと合成して表示したり、また、第2補正パラメータの値と表示輝度との関係を示すバー(画像30b)を並べて表示することで、各位置での第2補正パラメータはどのような分布となっているかを容易に確認できる。
【0059】
ステップS17では、使用者が入力部5を操作して体動補正パラメータの修正を行った場合には、ステップS15に進み(図7中の「yes」の場合)、使用者が修正をしなかった場合はステップS18へ進む(図7中の「no」の場合)。
【0060】
体動補正パラメータの修正は、第1の実施例で説明した方法に限られない。例えば、ユーザインターフェースである入力部5のマウスを介して、使用者が第2補正パラメータマップ上の位置を指定し、指定された位置での第2補正パラメータ値が修正後の体動補正パラメータとして設定されても構わない。画像30a上で位置が指定されても構わないし、画像30b(第2補正パラメータ値を示すバー)上で位置が指定されても構わない。第2補正パラメータマップまたは画像30a上で位置が指定される場合、複数の位置が指定されても構わない。第2補正パラメータマップまたは画像30a上で指定された、矩形状の領域または任意形状の領域の中に含まれる複数の位置を用いても構わない。指定された複数の位置に基づいて第2補正パラメータを算出し、体動補正パラメータを修正しても構わない。
【0061】
例えば、式(7)で示すように、指定された複数点xt1、xt2、…、xtMの第2補正パラメータの平均から体動補正パラメータMapadjを修正する。
【数7】
【0062】
また、式(8)で示すように、指定された複数点で算出された移動量全てを用いて予測補正誤差が最小となる体動補正パラメータMapadjを再計算し、修正しても良い。
【数8】
【0063】
上述したように、本実施例の磁気共鳴イメージング装置10は、対象位置ごとに第2補正パラメータを算出し、第2補正パラメータマップを生成し、そして、第2補正パラメータマップを表示する。これにより、使用者は撮像対象の各位置での第2補正パラメータ値を容易に確認することができる。
【0064】
上記第1の実施例、第2の実施例は、上記実施例に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0065】
上記実施例では、撮像対象を心臓としたが、例えば、肝臓や腎臓などの腹部臓器でも良い。また、複数の部位を同時に撮像対象としても良い。
【0066】
また、上記実施例では説明を簡単にするため、撮像位置の補正は体軸方向への平行移動のみとしたが、これに限らず、例えばaffine変形などの回転やスケールを考慮して撮像位置を補正しても良い。また、基準位置を右肺L1下の横隔膜としたが、左肺L2下の横隔膜Dの位置など、撮像対象との体動と関連のある部位であれば良い。また、撮像対象の一部分を基準位置としても良い。さらに、基準位置は1点ではなく、複数の点であっても構わない。
【0067】
一般的には、基準位置の移動量の3次元ベクトルの集合Os={ds1、ds2、…、dsD}と、撮像対象の空間位置Xにおける補正量の3次元ベクトルdc(X)との関係は、式(9)で表される。
【数9】
【0068】
式(9)において、集合Oaは体動補正パラメータの集合{a1、a2、…、aA}である。また、関数Fは、撮像対象の空間位置、基準位置の移動量及び体動補正パラメータに基づいて補正量を決定する。
【0069】
例えば、図12で示すように基準位置s1、s2を配置し、y方向の平行移動の補正係数(a1)、x方向の平行移動の補正係数(a2)及びy方向のスケールの係数(a3)を体動補正パラメータとして用いる場合、補正量の3次元ベクトルdcと基準位置の移動量ds1、ds2の関係は式(10)で表される。
【数10】
【0070】
この時、第1画像データ内の対象位置xtにおける予測補正誤差は式(11)のようになる。
【数11】
【0071】
予測補正量ベクトルd'c、j(xt)は、第1参照フレームとj枚目の第2参照フレームから算出された、対象位置xtにおける予測補正量ベクトルである。移動量ベクトルmvj(xt)は対象位置xtにおける移動量ベクトルである。
【0072】
また、第1画像データ内の対象位置xtにおける第2補正パラメータは式(12)のようになる。
【数12】
【0073】
式(12)が示すように、複数の体動補正パラメータがある場合は、パラメータごとの第2補正パラメータを求める必要がある。
【0074】
また、上記実施例では、撮像対象の動きは撮像位置を直接補正することで実現するとしたが、これに限定されず、撮像位置を固定したままMR信号と基準位置の位置情報を取得し、取得したMR信号と基準位置の位置情報を組として保存しておき、再構成により画像化する前に、取得したMR信号を補正することで撮像対象の動きを補正しても良い。
【符号の説明】
【0075】
1、10:磁気共鳴イメージング装置、 2:撮像部、 2a:第1撮像部、 2b:第2撮像部、 3:処理部、 3a:移動量算出部、 3b:誤差マップ生成部、 3c:パラメータマップ生成部、 4:表示部、 5:体動補正パラメータ設定部、 6:修正情報入力部
【技術分野】
【0001】
この技術は、所定の基準位置の体動による移動量に基づいて、所望の撮像対象の体動を補正して撮像する磁気共鳴イメージング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴イメージング装置はX線CT装置や超音波装置よりも長い時間を撮像に要するため、体動により動く対象物を撮像する場合にアーチファクトが生じやすい。
【0003】
例えば、呼吸により動く心臓を撮像対象とする場合、呼吸による心臓の動きは、横隔膜の動きに比例することが知られている。そこで、横隔膜を基準位置として、ナビゲータパルスを用いて呼吸による横隔膜の動きをモニタし、この横隔膜の位置に基づいてMR信号を取得する位置を、平行移動などの変換により補正することで、呼吸による心臓の動きを補正する方法がある。または、取得したMR信号とその時の横隔膜の位置情報を組として保存しておき、取得したMR信号を横隔膜の位置情報を基に補正した後で、画像データを再構成する方法がある。これらの方法により、動きアーチファクトの少ないMR画像(「第2画像データ」)を撮像することができる。
【0004】
横隔膜の動きと心臓の動きの関係は被検体ごとに異なる。補正のための変換パラメータ(「体動補正パラメータ」)を被検体ごとに算出することにより、動き補正の正確さが改善される。
【0005】
従来の磁気共鳴イメージング装置は、基準位置と撮像対象の体動をモニタするためのMR画像(「第1画像データ」)を撮像する。従来の磁気共鳴イメージング装置は、この第1画像データから被検体ごとに体動補正パラメータを自動で算出する。従来の磁気共鳴イメージング装置は、算出された体動補正パラメータを用いて第2画像データを撮像する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−28150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、厳密には、心臓などの撮像対象は体動により複雑な動きをし、また、基準位置が同じであっても撮像対象が同じ形、位置でない場合がある。このため、被検体ごとの体動補正パラメータを算出し、平行移動や平行移動よりも高次の変換により撮像対象の体動補正を行っても、補正の誤差は発生し、また、その誤差の量も撮像対象の各位置で異なる。
【0008】
従来の磁気共鳴イメージング装置では、設定した体動補正パラメータによって、撮像対象の各位置でどの程度体動補正が行えるかを確認できなかった。
【0009】
そこで、本発明は、撮像対象の各位置でどの程度体動補正できるかを、使用者が容易に確認できる磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
磁気共鳴イメージング装置は、被検体の所定の基準位置と所望の対象部位を含む複数枚の第1画像データを撮像する第1撮像部と、前記第1画像データのうちの第1参照フレームと第2参照フレームの間での、前記基準位置と前記対象部位を含む複数の局所位置の移動量を算出する移動量算出部と、前記被検体の体動を補正するための第1補正パラメータを前記移動量から求める体動補正パラメータ設定部と、前記局所位置のそれぞれについて、前記移動量に基づく予測位置と前記第1補正パラメータに基づく予測補正位置との予測補正誤差を求めるとともに、前記予測補正誤差を画素値として有する予測誤差マップを生成する誤差マップ生成部と、前記予測誤差マップと前記第1画像データを表示する表示部とを有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設定した体動補正パラメータにより、撮像対象の各位置でどの程度体動補正できるかを容易に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】磁気共鳴画像の模式図。
【図2】第1の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置のブロック図。
【図3】第1の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置のフローチャート。
【図4】予測誤差マップと第1画像データの表示例。
【図5A】GUIの例。
【図5B】GUIの例。
【図6】第2の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置のブロック図。
【図7】第2の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置のフローチャート。
【図8】磁気共鳴画像の模式図。
【図9A】基準位置の移動量の推移を示すグラフ。
【図9B】対象位置の移動量の推移を示すグラフ。
【図9C】対象位置の移動量の推移を示すグラフ。
【図10】基準位置の動きと対象位置の動きの関係を表すグラフ。
【図11】第2補正パラメータマップと第1画像データとの合成画像の例。
【図12】磁気共鳴画像の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して実施例を説明する。
【実施例1】
【0014】
図1から図5を参照して、第1の実施例の磁気共鳴イメージング装置1を説明する。図1は人間の胸部に関する磁気共鳴画像の模式図である。図1は本実施例の撮像対象t及び基準位置sを示す。撮像対象tは心臓である。基準位置tは右肺L1の下の横隔膜D上の1点である。本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、呼吸による心臓の動きを補正し、補正された画像データ(第2画像データ)を撮像する。以下の説明では、心臓は横隔膜Dの体軸方向の動きに比例して体軸方向と平行に動くものと仮定する。そして、撮像位置を体軸方向に平行移動させることで心臓の動きを補正する場合について説明する。例えば、体軸方向の横隔膜Dの移動量dsと体軸方向の撮像位置の補正量dcとの関係は式(1)で表される。
【数1】
【0015】
式(1)の係数aは横隔膜Dと心臓の動きの関係を表す体動補正パラメータである。横隔膜の動きと心臓の動きの関係は被検体ごとに異なるため、体動補正パラメータを被検体ごとに算出することで、より正確な動き補正が可能になる。
【0016】
そこで、被検体ごとに異なる体動補正パラメータを算出するために、第2画像データを撮像する前に、横隔膜と心臓を含む複数枚の画像データ(第1画像データ)を撮像する。
【0017】
本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、第1画像データから体動補正パラメータ(第1補正パラメータ)を求め、体動補正パラメータを用いた補正によって、撮像対象である心臓の各位置で、どの程度の誤差で補正可能であるかを予測する。そして、本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、予測された誤差を可視化し、可視化された誤差をユーザに提示する。
【0018】
図2は本実施例の磁気共鳴イメージング装置1のブロック図である。磁気共鳴イメージング装置1は、撮像部2、処理部3、表示部4、体動補正パラメータ設定部5、及び、修正情報入力部6を有する。
【0019】
撮像部2は第1撮像部2aと第2撮像部2bを有する。第1撮像部2aは、被検体の基準位置と撮像対象を含む、複数枚の画像データである第1画像データを取得する。第2撮像部2bは、ナビゲータパルスを用いて基準位置の動きをモニタするとともに、その基準位置の動きに基づいて撮像対象の動きを補正した画像データである第2画像データを取得する。第1撮像部2aにより得られる第1画像データは、移動量算出部3a、表示部4に入力される。また、第2撮影部2bにより得られる第2画像データは、表示部4に入力される。
【0020】
処理部3は、移動量算出部3a、誤差マップ生成部3bを有する。
【0021】
移動量算出部3aは、第1画像データの内の第1参照フレームの基準位置と対象部位を含む複数の局所位置(以下、「対象位置」と呼ぶ)から第2参照フレームへの移動量を算出する。算出された移動量は、誤差マップ生成部3b、体動補正パラメータ設定部5に入力される。
【0022】
誤差マップ生成部3bは、基準位置の移動量と体動補正パラメータに基づいて、対象位置ごとの予測補正位置を算出する。誤差マップ生成部3bは、対象位置ごとの移動量から対象位置の位置を求める。誤差マップ生成部3bは、予測補正位置と求められた位置との誤差である予測補正誤差を算出する。誤差マップ生成部3bは、予測補正誤差を画素値として有する予測誤差マップを生成する。生成された予測誤差マップは、表示部4に入力される。体動補正パラメータが修正された場合、誤差マップ生成部3bは予測誤差マップを更新する。更新された予測誤差マップは、表示部4に入力される。
【0023】
表示部4は、液晶表示装置やCRTなどのディスプレイである。
【0024】
体動補正パラメータ設定部5は、第2画像データの撮像や予測補正誤差の算出に必要な体動補正パラメータを設定する。例えば、体動補正パラメータ設定部5は、体動補正パラメータとして、被検体によらず固定の値を設定しても構わないし、後述するように、移動量算出部3aが算出した移動量に基づいて、体動補正パラメータ設定部5が被検体ごとに算出しても構わない。設定された体動補正パラメータは、誤差マップ生成部3b、第2撮像部2bに入力される。
【0025】
修正情報入力部6は、体動補正パラメータの修正情報を入力する手段である。例えば、修正情報入力部6は、マウスやキーボード、トラックボール、タッチパッドなどのユーザインターフェースにより実現される。修正された体動補正パラメータは、体動補正パラメータ設定部5へ入力される。
【0026】
図3は、本実施例の磁気共鳴イメージング装置1の動作を示すフローチャートである。
【0027】
ステップS1では、第1撮像部2aが、被検体の基準位置と撮像対象を含む複数枚の画像データである第1画像データを撮像し、移動量算出部3aへ出力する。
【0028】
ステップS2では、移動量算出3aは、第1画像データの内の第1参照フレームの基準位置と対象位置の第2参照フレームへの移動量を算出する。
【0029】
本実施例では、第1参照フレームは第1画像データのうちの任意の1枚の画像データであり、第2参照フレームは残りの第1画像データである。N枚の第1画像データが存在する場合、N−1枚の第2参照フレームが存在する。つまり、基準位置と対象位置ごとにN−1個の移動量が算出される。ただし、第1参照フレームと第2参照フレームの選択はこれに限らず、第1画像データから考えられる全ての第1参照フレームと第2参照フレームの組み合わせであっても構わない。基準位置と対象位置ごとに、1つ以上の移動量が算出できれば構わない。
【0030】
また、「移動量の算出」は、第1参照フレームの基準位置と対象位置のそれぞれを中心位置としたテンプレートを用意し、第2参照フレームへのマッチングを行うことで求めても構わないし、第1参照フレームと第2参照フレームの輝度パターンが一致するように第1参照フレームまたは第2参照フレームを変形、位置合わせを行うことで基準位置と対象位置ごとの移動量を算出しても構わない。
【0031】
また、「対象位置」は、第1参照フレーム上の全ての点でも構わないし、等間隔にサンプリングした点でも構わない。第1参照フレーム上の撮像対象の境界の点集合を対象位置として用いても構わない。
【0032】
ステップS3では、体動補正パラメータ設定部5は体動補正パラメータを設定する。本実施例では、「体動補正パラメータ」は基準位置の移動量と撮像位置の補正量の関係を表す比例定数であり、式(1)のパラメータaである。
【0033】
本実施例の体動補正パラメータ設定部5は、任意の対象位置xtにおける予測補正誤差(ステップS4で説明)を最小にする体動補正パラメータを被検体ごとに算出する。予測補正誤差については後述する。体動補正パラメータの算出方法は、実施例2のステップS14にて詳細に説明される。体動補正パラメータの設定は、この方法に限定されず、例えば、1.0や0.0などの被検体によらず固定の値としても構わない。
【0034】
ステップS4では、誤差マップ生成部3bは、基準位置の移動量と体動補正パラメータに基づいて、対象位置ごとの予測補正位置を求める。誤差マップ生成部3bは、移動量算出部3aにより算出された対象位置ごとの移動量から、対象位置ごとの位置を求める。誤差マップ生成部3bは、求められた位置と予測補正位置との誤差である予測補正誤差を算出する。誤差マップ生成部3bは予測誤差マップを生成する。予測誤差マップは予測補正誤差を画素値として有する画像である。対象位置xtごとの予測補正誤差MAPerr(xt)は、例えば、式(2)で求められる。
【数2】
【0035】
移動量mvj(xt)は対象位置xtの移動量である。移動量mvj(xt)は、第1参照フレームとN-1枚あるうちのj枚目の第2参照フレームから算出される。移動量mvj(xs)は基準位置xsの移動量である。予測補正量d'c、jは、対象位置xtの移動量mvj(xt)と体動補正パラメータaから算出される。上述したように、本実施例では撮像対象の補正は体軸方向のみである。対象位置の移動量、基準位置の移動量、予測補正量は全て体軸方向のスカラー値を示す。予測補正誤差は式(2)で示すような二乗誤差の総和に限定されず、例えば、絶対値誤差の総和など、対象位置ごとの予測補正位置と移動量の差を表す指標であれば良い。
【0036】
予測誤差マップは、式(2)で算出した予測補正誤差を画素値として有する画像である。対象位置の予測補正誤差は計算可能である。算出した予測補正誤差の値と位置に基づいて補間して算出された予測補正誤差を予測誤差マップの画素として加えても構わない。
【0037】
ステップS5では、誤差マップ生成部3bで生成された予測誤差マップを、表示部4が表示する。
【0038】
図4は予測誤差マップと第1画像データの表示画面の例である。画像10aは予測誤差マップと第1画像データとの合成画像である。画像10aの各画素値には予測補正誤差の値に応じた値が設定される。例えば、白い領域(明るい領域)ほど予測補正誤差が小さくなるように設定される。今設定されている体動補正パラメータでは、撮像対象の図中右上と左下の位置(図4の黒矢印10c及び10d)での補正誤差は、撮像対象の図中右(図4の白矢印10e)の位置での補正誤差よりも小さい。図4の画像10bは、予測補正誤差と表示輝度の関係を表す。このように、第1画像データと予測誤差マップを合成して表示したり、予測誤差マップの値と表示輝度との関係を示す画像を並べて表示することで、予測補正誤差の分布状況を容易に確認することができる。
【0039】
ステップS6では、使用者が修正情報入力部6を操作して体動補正パラメータの修正を行ったか否かを判定する。使用者が修正を行った場合にはステップS7に進み(図3中の「yes」の場合)、使用者が修正をしなかった場合にはステップS8に進む(図3中の「no」の場合)。
【0040】
使用者は、修正情報入力部5のユーザインタフェース(例えばマウス)を用いて図5に示すGUIを操作することにより、体動補正パラメータの修正を行う。GUIは、体動補正パラメータを調整するためのスライダ20aや、体動補正パラメータの数値を直接指定するためのエディットボックス20bを有する。
【0041】
ステップS7では、修正情報入力部6は使用者の入力に基づいて体動補正パラメータを修正し、ステップS4に戻り、誤差マップ生成部3bが予測誤差マップを再び生成する。
【0042】
ステップS8では、基準位置の動きと体動補正パラメータとに基づいて第2撮像部2bが撮像対象の動きを補正する。第2撮像部2bは補正されたMR画像である第2画像データを取得する。基準位置の動きは、上述したように、ナビゲータパルスを用いて検出される。
【0043】
上述したように、本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、第1画像データ及び調整可能な体動補正パラメータを用いて予測誤差マップを生成する。そして、本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は第1画像データと予測誤差マップとを表示する。使用者は予測誤差マップに基づいて、設定された体動補正パラメータによる、撮像対象の各位置での補正の程度を容易に予測することができる。このことにより、使用者の撮り直しの労力が減る。本実施例の磁気共鳴イメージング装置1は、使用者が効率良く撮像することを支援できる。
【実施例2】
【0044】
以下、第2の実施例である磁気共鳴イメージング装置10について説明する。図6は第2の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置10のブロック図である。本実施例の磁気共鳴イメージング装置10は、図1の磁気共鳴イメージング装置1にパラメータマップ生成部3cを追加した構成に相当する。パラメータマップ生成部3cは、最小の予測補正誤差に対応する体動補正パラメータ(「第2補正パラメータ」)を求めるとともに、第2補正パラメータの値の空間的な分布を示す第2補正パラメータマップを生成する。
【0045】
この構成とすることで、使用者は、補正パラメータ値の撮像対象の各位置での分布を容易に確認することができる。
【0046】
なお、図6において、パラメータマップ生成部3c以外のブロックについては、第1の実施例と説明が重複するため、説明を省略する。
【0047】
パラメータマップ生成部3cは、基準位置と対象位置の移動量から求まる、第2補正パラメータを算出し、第2補正パラメータマップを生成する。生成された第2補正パラメータマップは、表示部4に入力される。
【0048】
第2の実施例に係る磁気共鳴イメージング装置10の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0049】
図7のステップS11は第1の実施形態(図3)のステップS1に対応する。ステップS12はステップS2に対応する。ステップS13はステップS3に対応する。ステップS15はステップS4に対応する。ステップS18はステップS7に対応する。、ステップS19はステップS8に対応する。本実施例では、説明が重複するため、これらのステップの説明を省略する。
【0050】
ステップS14では、パラメータマップ生成部3cは、対象位置ごとに、予測補正誤差が最小となる第2補正パラメータを算出し、第2補正パラメータマップを生成する。
【0051】
以下に、本実施例での「第2補正パラメータ」の算出方法を説明する。
【0052】
図8は、人間の胸部に関する磁気共鳴画像の模式図である。図8は本実施例での基準位置s、対象位置t1、t2の配置例を示す。本実施例では対象位置t1及びt2の第2補正パラメータを算出する。図9Aのグラフは、第1参照フレームからj番目の第2参照フレームへの基準位置sの移動量mv、j(xs)を示す。図9Bのグラフは、第1参照フレームからj番目の第2参照フレームへの対象位置t1の移動量mvj(xt1)を示す。図9Cのグラフは、第1参照フレームからj番目の第2参照フレームへの対象位置t2の移動量mvj(xt2)を示す。基準位置sは座標位置xsにある。対象位置t1は座標位置xt1にある。対象位置t2は座標位置xt2にある。また、図9A、B及びCの横軸は第2参照フレームの番号jである。図10は基準位置の動きと対象位置の動きの関係を表すグラフである。図10の横軸は移動量mv、j(xs)である。図10の縦軸は移動量mvj(xt1)及びmvj(xt2)である。
【0053】
上述のように、第2補正パラメータは、対象位置ごとに、予測補正誤差が最小になるように求められる。対象位置t1の第2補正パラメータMapparam(xt1)は、式(3)を解くことで求められる。また、対象位置t2の第2補正パラメータMapparam(xt2)は、式(4)を解くことで求められる。
【数3】
【数4】
【0054】
本実施例では、予測補正誤差は二乗誤差の総和である。したがって、第2補正パラメータMapparam(xt1)は図10でプロットされた点の回帰直線lt1の傾きで表され、第2補正パラメータMapparam(xt2)は、図10でプロットされた点の回帰直線lt2の傾きで表される。
【0055】
式(3)、式(4)は最小二乗法により、式(5)、式(6)のように計算される。
【数5】
【数6】
【0056】
このように、対象位置全てについて第2補正パラメータが算出され、、算出された値を画素値とする第2補正パラメータマップが生成される。また、上述の予測誤差マップと同様に、算出された位置とその第2補正パラメータに基づいた補間値を予測誤差マップの画素として加えても構わない。
【0057】
ステップS16では、誤差マップ生成部3bにより生成された予測誤差マップと、パラメータマップ生成部3cにより生成された第2補正パラメータマップが、表示部4により表示される。
【0058】
図11の画像30aは、第2補正パラメータマップと第1画像データの合成画像である。画像30aの各画素値には第2補正パラメータの値に応じた値が設定される。例えば、第2補正パラメータが大きい領域ほど白く(明るく)表示されるとともに、第2補正パラメータの値が小さい領域ほど黒く(暗く)表示されるように、画素値が設定される。図11の画像30aの例では、撮像対象の図中下(黒矢印30c)の位置の第2補正パラメータは、撮像対象の図中左上(白矢印30d)の位置の第2補正パラメータよりも大きい。また、図11の画像30bは第2補正パラメータMapparamと表示輝度の関係を表す。このように、第2補正パラメータマップは、第1画像データと合成して表示したり、また、第2補正パラメータの値と表示輝度との関係を示すバー(画像30b)を並べて表示することで、各位置での第2補正パラメータはどのような分布となっているかを容易に確認できる。
【0059】
ステップS17では、使用者が入力部5を操作して体動補正パラメータの修正を行った場合には、ステップS15に進み(図7中の「yes」の場合)、使用者が修正をしなかった場合はステップS18へ進む(図7中の「no」の場合)。
【0060】
体動補正パラメータの修正は、第1の実施例で説明した方法に限られない。例えば、ユーザインターフェースである入力部5のマウスを介して、使用者が第2補正パラメータマップ上の位置を指定し、指定された位置での第2補正パラメータ値が修正後の体動補正パラメータとして設定されても構わない。画像30a上で位置が指定されても構わないし、画像30b(第2補正パラメータ値を示すバー)上で位置が指定されても構わない。第2補正パラメータマップまたは画像30a上で位置が指定される場合、複数の位置が指定されても構わない。第2補正パラメータマップまたは画像30a上で指定された、矩形状の領域または任意形状の領域の中に含まれる複数の位置を用いても構わない。指定された複数の位置に基づいて第2補正パラメータを算出し、体動補正パラメータを修正しても構わない。
【0061】
例えば、式(7)で示すように、指定された複数点xt1、xt2、…、xtMの第2補正パラメータの平均から体動補正パラメータMapadjを修正する。
【数7】
【0062】
また、式(8)で示すように、指定された複数点で算出された移動量全てを用いて予測補正誤差が最小となる体動補正パラメータMapadjを再計算し、修正しても良い。
【数8】
【0063】
上述したように、本実施例の磁気共鳴イメージング装置10は、対象位置ごとに第2補正パラメータを算出し、第2補正パラメータマップを生成し、そして、第2補正パラメータマップを表示する。これにより、使用者は撮像対象の各位置での第2補正パラメータ値を容易に確認することができる。
【0064】
上記第1の実施例、第2の実施例は、上記実施例に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0065】
上記実施例では、撮像対象を心臓としたが、例えば、肝臓や腎臓などの腹部臓器でも良い。また、複数の部位を同時に撮像対象としても良い。
【0066】
また、上記実施例では説明を簡単にするため、撮像位置の補正は体軸方向への平行移動のみとしたが、これに限らず、例えばaffine変形などの回転やスケールを考慮して撮像位置を補正しても良い。また、基準位置を右肺L1下の横隔膜としたが、左肺L2下の横隔膜Dの位置など、撮像対象との体動と関連のある部位であれば良い。また、撮像対象の一部分を基準位置としても良い。さらに、基準位置は1点ではなく、複数の点であっても構わない。
【0067】
一般的には、基準位置の移動量の3次元ベクトルの集合Os={ds1、ds2、…、dsD}と、撮像対象の空間位置Xにおける補正量の3次元ベクトルdc(X)との関係は、式(9)で表される。
【数9】
【0068】
式(9)において、集合Oaは体動補正パラメータの集合{a1、a2、…、aA}である。また、関数Fは、撮像対象の空間位置、基準位置の移動量及び体動補正パラメータに基づいて補正量を決定する。
【0069】
例えば、図12で示すように基準位置s1、s2を配置し、y方向の平行移動の補正係数(a1)、x方向の平行移動の補正係数(a2)及びy方向のスケールの係数(a3)を体動補正パラメータとして用いる場合、補正量の3次元ベクトルdcと基準位置の移動量ds1、ds2の関係は式(10)で表される。
【数10】
【0070】
この時、第1画像データ内の対象位置xtにおける予測補正誤差は式(11)のようになる。
【数11】
【0071】
予測補正量ベクトルd'c、j(xt)は、第1参照フレームとj枚目の第2参照フレームから算出された、対象位置xtにおける予測補正量ベクトルである。移動量ベクトルmvj(xt)は対象位置xtにおける移動量ベクトルである。
【0072】
また、第1画像データ内の対象位置xtにおける第2補正パラメータは式(12)のようになる。
【数12】
【0073】
式(12)が示すように、複数の体動補正パラメータがある場合は、パラメータごとの第2補正パラメータを求める必要がある。
【0074】
また、上記実施例では、撮像対象の動きは撮像位置を直接補正することで実現するとしたが、これに限定されず、撮像位置を固定したままMR信号と基準位置の位置情報を取得し、取得したMR信号と基準位置の位置情報を組として保存しておき、再構成により画像化する前に、取得したMR信号を補正することで撮像対象の動きを補正しても良い。
【符号の説明】
【0075】
1、10:磁気共鳴イメージング装置、 2:撮像部、 2a:第1撮像部、 2b:第2撮像部、 3:処理部、 3a:移動量算出部、 3b:誤差マップ生成部、 3c:パラメータマップ生成部、 4:表示部、 5:体動補正パラメータ設定部、 6:修正情報入力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体の所定の基準位置と所望の対象部位を含む複数枚の第1画像データを撮像する第1撮像部と
前記第1画像データのうちの第1参照フレームと第2参照フレームの間での、前記基準位置と前記対象部位を含む複数の局所位置の移動量を算出する移動量算出部と、
前記被検体の体動を補正するための第1補正パラメータを前記移動量から求める体動補正パラメータ設定部と、
前記局所位置のそれぞれについて、前記移動量に基づく予測位置と前記第1補正パラメータに基づく予測補正位置との予測補正誤差を求めるとともに、前記予測補正誤差を画素値として有する予測誤差マップを生成する誤差マップ生成部と、
前記予測誤差マップと前記第1画像データを表示する表示部と、
を有する磁気共鳴イメージング装置。
【請求項2】
前記局所位置のそれぞれについて、前記予測補正誤差を最小にする第2補正パラメータを前記移動量から求めるとともに、前記第2補正パラメータの値を画素値として有するパラメータマップを生成するパラメータマップ生成部を、さらに有し、
前記表示部は、さらに前記パラメータマップも表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項3】
前記第1補正パラメータの修正情報を入力する修正情報入力部をさらに有し、
前記体動補正パラメータ設定部は、前記修正情報入力部から入力された情報に従って前記第1補正パラメータを修正する
ことを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項4】
前記修正情報は前記パラメータマップ上の位置を示す情報であり、
前記体動補正パラメータ設定部は、前記パラメータマップ上の前記位置での第2補正パラメータを用いて前記第1補正パラメータを修正する
ことを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項5】
前記誤差マップ生成部は、前記第1補正パラメータが修正された場合に、前記予測誤差マップを更新し、
前記表示部は、更新された前記予測誤差マップを表示することを特徴とする、
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項6】
体動を検出するための体動モニタ用信号と前記第1補正パラメータに基づいて体動が補正された第2画像データを撮像するための第2撮像部をさらに有し、
前記表示部は、さらに前記第2画像データも表示する、
ことを特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項7】
前記第1補正パラメータ及び前記第2補正パラメータは、前記基準位置の移動量に基づいて、撮像空間を変形させる変換を特徴付けるパラメータである、
ことを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項8】
前記表示部は、前記予測誤差マップ及び前記パラメータマップのうちの少なくとも一方と前記第1画像データとを合成した画像を表示する、
ことを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項1】
被検体の所定の基準位置と所望の対象部位を含む複数枚の第1画像データを撮像する第1撮像部と
前記第1画像データのうちの第1参照フレームと第2参照フレームの間での、前記基準位置と前記対象部位を含む複数の局所位置の移動量を算出する移動量算出部と、
前記被検体の体動を補正するための第1補正パラメータを前記移動量から求める体動補正パラメータ設定部と、
前記局所位置のそれぞれについて、前記移動量に基づく予測位置と前記第1補正パラメータに基づく予測補正位置との予測補正誤差を求めるとともに、前記予測補正誤差を画素値として有する予測誤差マップを生成する誤差マップ生成部と、
前記予測誤差マップと前記第1画像データを表示する表示部と、
を有する磁気共鳴イメージング装置。
【請求項2】
前記局所位置のそれぞれについて、前記予測補正誤差を最小にする第2補正パラメータを前記移動量から求めるとともに、前記第2補正パラメータの値を画素値として有するパラメータマップを生成するパラメータマップ生成部を、さらに有し、
前記表示部は、さらに前記パラメータマップも表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項3】
前記第1補正パラメータの修正情報を入力する修正情報入力部をさらに有し、
前記体動補正パラメータ設定部は、前記修正情報入力部から入力された情報に従って前記第1補正パラメータを修正する
ことを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項4】
前記修正情報は前記パラメータマップ上の位置を示す情報であり、
前記体動補正パラメータ設定部は、前記パラメータマップ上の前記位置での第2補正パラメータを用いて前記第1補正パラメータを修正する
ことを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項5】
前記誤差マップ生成部は、前記第1補正パラメータが修正された場合に、前記予測誤差マップを更新し、
前記表示部は、更新された前記予測誤差マップを表示することを特徴とする、
ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項6】
体動を検出するための体動モニタ用信号と前記第1補正パラメータに基づいて体動が補正された第2画像データを撮像するための第2撮像部をさらに有し、
前記表示部は、さらに前記第2画像データも表示する、
ことを特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項7】
前記第1補正パラメータ及び前記第2補正パラメータは、前記基準位置の移動量に基づいて、撮像空間を変形させる変換を特徴付けるパラメータである、
ことを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項8】
前記表示部は、前記予測誤差マップ及び前記パラメータマップのうちの少なくとも一方と前記第1画像データとを合成した画像を表示する、
ことを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−200613(P2011−200613A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−73704(P2010−73704)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]