説明

磁気共鳴装置

【目的】 信号−雑音比が容認できる範囲内であって、患者の首部の検査に好適に使用できる磁気共鳴装置を提供する。
【構成】 長手方向に延在する中心軸(33)と、この中心軸を含む対象平面(35)と、中心軸を含み対称平面と垂直に延在する基準平面(37)とを有するほぼ円柱状のRFコイル(9)を具える磁気共鳴装置。コイル(9)は中心軸(33)に平行に、ほぼ円柱状の表面を横切って延在する複数のロッド導体(39)と、ロッド導体の端部近傍であって中心軸の回りに延在するループ導体(41)とを具え、対称平面(35)近傍に位置するロッド導体(39)の長さが基準平面(37)近傍に位置するロッド導体(39)の長さより長くなるように構成されている。明確かつノイズの低い患者の首部の画像を得るために、基準平面(37)の一方の側の対称平面(35)近傍に位置するロッド導体(39)長さがが、基準平面の他方の側の対称平面近傍に位置するロッド導体よりも長くなるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気共鳴装置に関するものであり、特に、中心軸が長手方向に延在するほぼ円柱状のRFコイルを具える磁気共鳴装置に関するものである。このコイルは前記中心軸を含む対称平面と、前記中心軸を含み対称平面に垂直に延在する基準平面とを有している。また、このコイルは前記中心軸に平行な方向に延在し、ほぼ円柱状の表面を横切って延在する複数のロッド導体と、ロッド導体の端部近傍において前記中心軸の周囲に延在するループ導体とを具える。前記対称平面近傍に位置するロッド導体の長さは、前記基準平面近傍に位置するロッド導体の長さよりも長く構成されている。本発明は、更に、このような磁気共鳴装置に好適に使用できるRFコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような磁気共鳴装置の一例が EP-A-0 141 383 号公報に記載されている。この公報の第5図には、RFコイルが示されている。このコイルのループ導体の一つは環状であり、一方、他のループ導体は多かれ少なかれサドル形状をしており、したがってコイルの一端に溝が形成される。この種のRFコイルを具える磁気共鳴装置は、磁気共鳴を用いて患者の頭部の検査あるいは撮像に好適に使用される。この目的のために、患者の頭部の回りにコイルを配置して、コイルで完全に頭部を囲むことができるように、患者の肩が前記溝に入るように構成されている。一方の側部に設けられている患者の顔の観察用の窓を除いて、この公知のコイルは4つの円柱状の対称部分を有している。ひとつあるいはそれ以上のロッド導体が、前記窓を形成するべく遮断されている。窓の位置は、コイルの動作中は遮断されたロッド導体が電流を全く通さないかあるいはほとんど通さないように選択されており、したがって、この遮断は、電気的な意味においてコイルの対称性をいたく妨げるものである。上述の公報では、4つの円柱状の対称部分を有するRFコイルは、とりわけこのようなコイルは同じ周波数で2つの直交する共振モードを有しており、コイルの直交動作あるいは読みだしを可能にし、両モードが同時に励起されるか、あるいは受信されるといった多くの利点を有すると説明している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】患者の首部の検査、すなわち、眼の上約1cmのところから第三頸椎までの体の部分を検査するのに適した磁気共鳴装置の開発が要求されている。公知のRFコイルを具える磁気共鳴装置は、コイルで頭部を囲むことができるだけであるため、この目的には適していない。この問題は理論的には、肩にあてる溝をより深く形成することによって解決できるが、このように構成した場合、コイルの信号−雑音比が実質的に減少することが見いだされた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したタイプの磁気共鳴装置であって、特に、容認できる信号−雑音比で患者の首部の検査に適した装置を提供することを目的とするものである。この目的を達成するために、本発明にかかる装置は、基準平面の一方の側の対称平面近傍に位置するロッド導体の長さが、基準平面の他方の側の対称平面近傍に位置するロッド導体の長さより長く構成されていることを特徴とするものである。
【0005】本発明は、公知のRFコイルの患者の足に向いている部分を単に長く形成した場合、RFフィールドが、患者の背面(頸椎部分)のみならず、特に胸部側などの撮像の必要がない部分にまで発生するという事実の認識に基づくものである。したがって、後者の撮像の必要がない部分に発生したフィールドは、身体に関する有益な情報を取得するのには寄与していないが、システムのノイズの発生には寄与しており、信号−雑音比が不利な方向に影響を受ける。本発明に係る装置のRFコイルは、一方の側において、他方の側におけるよりも患者の足の方向により長く延在するように形成されている。最も長いロッドを患者の背面側に位置させて、患者の頭部の周囲にコイルを配置した場合に、これらの長いロッドは第3頸椎の下まで延在し、一方、胸部側の短いロッドはあごのあたりまで延在するのみである。この結果、患者の胸部側に発生するフィールドの実質的な部分は、あごと体の間の隙間に位置することになる。この部分のフィールドは、雑音を分散するものではなく、また雑音を分布させることもないので、信号−雑音比が強くなる。さらに、この結果として、RFコイルをより小さくして(より弱い導電材料を使うことを含む)、コイルの損失(銅の損失)を減少させることができる。したがって、ノイズの発生を一層抑えることができる。
【0006】本発明に係る好適な実施例において、信号−雑音比をより一層改善することができる。この実施例は、基準平面近傍に直径方向に位置するロッド導体間の距離が、対称平面近傍に直径方向に位置するロッド導体間の距離より小さくなるように構成されていることを特徴とするものである。この実施例は、頭部の断面がほぼ卵形であるため、環状断面を有するRFコイルを使用した場合、コイルと頭部の側面間に空隙が生じ、コイルが不必要に大きなものとなり、信号−雑音比に対して上述した不利な方向に影響が生じるといる事実を考慮してなされたものである。この好適な実施例においては、RFコイルの断面は頭部の断面にほぼ適合するように構成されている。
【0007】本発明に係る装置の潜在的な欠点は、4つの対称部分を放棄する結果、コイルが同じ共振周波数で2つの直交する共振モードを有する旨が確実ではないということである。この欠点は、本発明に係る他の実施例によって解決することができる。この実施例は、少なくとも1つの容量性素子が各ロッド導体に直列に接続されており、対称平面近傍のロッド導体の各々に直列に接続されている容量性素子のキャパシタンスが、基準平面近傍のロッド導体の各々に直列に接続されている容量性素子のキャパシタンスよりも大きくなるように構成されていることを特徴とするものである。ロッド導体に直列に接続されている容量性素子のキャパシタンス値が可変であり、所望の場合に適宜選択された場合、ロッド中の電流分布がほぼ等しくなる。この結果、コイルは、コイルの長さの大部分にわたって、4つの対称部分を有するコイルと電気的に均等であり、したがって、直交読みだしを容易に行うことができる。
【0008】この均等性は、コイルの患者の足に向いている部分であって、患者の背面側に延在しているロッド導体の端部について言えるものではない。結果的に、特にRFコイルの端部で測定が行われる場合には、コイルの直交動作があまりよく動作しなくなる。したがって、本発明にかかる装置の他の実施例は、2つの接続手段の一方と、送信及び/又は受信手段との間の接続を選択的に遮断するスィッチ手段を具えることを特徴とするものである。この実施例では、直交モード(両方の直交共振モードが励起されるか、あるいは受信されている場合)からリニアモード(一方の共振モードのみが動作している)へ直ちに変換することができる。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。図1に線図的に示されている磁気共鳴装置は、安定した磁界Hを発生する第1磁気システム1と、分布型磁界を発生する第2磁気システム3と、前記第1及び第2の磁気システム1、3のそれぞれに電力を供給する第1及び第2の電源5、7とを具える。ラジオ周波数(RF)コイル9は、RF交流磁界を発生し、この目的のために、RFソース11に接続されている。RFコイル9は、検査する物体(図示せず)中にRF送信フィールドによって発生するスピン共鳴信号を検出するためにも使用され、この目的のために、RFコイル9は信号増幅器13に接続されている。信号増幅器13の出力は検出回路15に接続されており、この検出回路は中央制御装置17に接続されている。中央制御装置17は、RFソース11用の変調器、第2電源7、及び表示モニタ21を制御する。RF発振器23は測定信号を処理する変調器及び検出器15を制御する。もしあれば、第1磁気システム1の磁気コイルの冷却用に、冷却ダクト27を具える冷却装置25を配設する。このような冷却装置は、抵抗コイル用に水冷式にしても良く、あるいは本件で要求されているような高フィールド用として、例えば超伝導磁気コイル用の液体ヘリウムを用いた冷却システムにしてもよい。磁気システム1及び3の中に配置されているRFコイル9は、測定空間29を囲んでおり、この測定空間は医療診断測定用装置に内に、検査を受ける患者、あるいは、例えば頭部、首部等の検査を受ける患者の一部が十分入る大きさを有するものである。したがって、安定した磁界H、被検物体の断層像を選択する分布型フィールド、及び空間的に均一なRF交流磁場が、測定空間29内に発生する。RFコイル9は送信コイル及び受信コイルの双方の機能を合わせ持つことができる。代替的に、例えば、表面コイルの形状をした測定コイル等の、2つの異なるコイルを使用して、これら2つの機能を持たせるようにすることができる。送信コイルとしてコイルを使用するためには、同じ考え方を相反定理に合うように適用する。所望の場合は、コイル9がファラデーケージ31を遮蔽するRFフィールドによって囲まれるようにしても良い。
【0010】図2A及び2Bは、RFコイル9の側面及び断面図である。特に患者の首部を撮像するのに好適なコイルの形状を選んで示している。コイルは、ほぼ円柱形状であり、その長手方向に延在する中心軸33、この中心軸を含む対称平面35、及び中心軸を含み対称平面と垂直に延在する基準平面37を有する。中心軸33、対称平面35及び基準平面37は図2A及び図2B中、一点鎖線で表示されている。コイル9は、中心軸に平行にほぼ円柱形状の表面を横切って延在する複数のロッド導体39(例として12本のロッド導体が示されている)と、ロッド導体の端部近傍の前記中心軸の周囲に延在するループ導体41とから構成されている。ロッド導体39及びループ導体41は、RF電流に体して自己インダクタンスとして動作する。コイルが所定の周波数で確実に共振するようにするために、容量性素子がロッド導体39及びループ導体41に含まれている。(図2A、図2Bには示さず)
【0011】対称平面35近傍に位置するロッド導体39の長さは、基準平面近傍に位置するロッド導体39の長さよりも長い。一方のループ導体41(図2Aに右側に示すループ導体)はほぼ平坦面内に位置しており、他方のループ導体はほぼサドル形状をしている。したがって、患者の肩が入る空間43がコイル9の左側端部に形成される。更に、基準平面37の一方の側の対称平面35近傍に位置するロッド導体39(図2Aの下側の導体)の長さは、基準平面37の他方の側の対称平面35近傍に位置するロッド導体の長さより長い。この結果、基準平面37の下側におけるコイル9の左側端部は、上側におけるコイル9の左側端部よりも左側へ長くなっている。図2Aに示す位置では、コイル9は、背面を下にして横たわっている患者の頭部の周囲に配置する場合、上側においては、ほぼ患者のあごまで延びており、下側においては、ほぼ第3頸椎まで延びている。したがって、一方では、首部全体の画像を形成することができ、他方、患者の胸部側においては、実質的にRFフィールドが発生しないか、あるいはほとんど測定されない。このようなフィールドは、撮像に有益な情報を得るのに寄与しないが、雑音に分布を付ける。したがって、上述のように構成することによって、信号−雑音比が改善される。
【0012】信号−雑音比は、更に、基準平面37近傍に直径方向に位置するロッド導体39の間の距離aを、対称平面35近傍に直径方向に位置するロッド導体の間の距離bより小さくすることによって、更に改善される。このように構成した結果、コイル9は卵形の断面を有することになり、これは卵形をした人間の頭部の形状に対応するものである。この結果、頭部とコイルとの間には少しも空隙が残されないため、コイルの大きさをできる限り小さくして、ロッド及びループ導体に必要とされる導電材料(好ましくは銅)の量を可能な限り少なくすることができる。したがって、銅の損失が少なくなり、信号−雑音比の改善を図ることができる。
【0013】図3は、図2Aの左側のループ導体の41の電気回路及びロッド導体39の接続部を示す図である。ループ導体41は、例えば直列に接続された導電部45及び、例えばコンデンサ47の容量性素子とから構成することができる。導電部45は可撓性のある、電気的に絶縁された支持部材(図示せず)の上に形成されたトラックであっても良く、コンデンサ47は2つの導電部毎の接続端部間に半田づけされている。ロッド導体39は、金属ロッドあるいはチューブであっても良い。本実施例では、各ロッド導体39との直列接続中に、固定コンデンサ51及び可変コンデンサ53とを並列接続した容量性素子49を接続するようにしても良い。容量性素子49の値を適切に選択することによって、ロッド導体39を流れる電流分布をほぼ均等なものにすることができる。この結果、(対称平面35に対して)幾何学的な意味では2つの対称部分を有するコイル9が、電気的な意味では4つの対称部分を有するコイルとして動作し、したがって、基準平面37も対称平面として動作する。この結果、コイル9は、同じ共振周波数の2つの共振モードを有し、全部のロッド導体39中にほぼ同じ電流が流れる。この状態は、対称平面35近傍のロッド導体39に直列に接続された容量性素子49のキャパシタンスが、基準平面37近傍のロッド導体39に直列に接続された容量性素子のキャパシタンスより高い時に、実現できる。対称平面35及び基準平面37の位置は、方向付けをする目的で図3に示されている。容量性素子49の実際の値は、可変コンデンサ53によって簡単に調整することができる。ループ導体41における容量性素子49のキャパシタンスの適切な選択は、ロッド39を流れる電流がほぼ均等になるように分布させる。所望の場合は、容量性素子が複数の可変コンデンサを具えるようにしてもよい。
【0014】コイル9は、第1及び第2の接続手段55及び57を具える。本実施例では、各接続手段は一対の接続端子から構成されており、一方の接続端子は一のコンデンサ51の電極に接続され、他方の接続端子はこのコンデンサの他方の電極に接続されている。これらの接続手段55、57は、所望の場合は、ループ導体41の(容量性あるいは誘導性)部分に接続するようにしても良く、あるいはロッド導体39の1つまたはループ導体41の一部に、電気誘導的に接続するようにしても良い。第1の接続手段55は、コンデンサ51に接続されており、このコンデンサは最も長いロッド導体39(図2R>2A及び図2Bに示す下側の導体)に直列に接続されている。第2の接続手段57は、最も短いロッド導体の1つ(図2Bに示す最も左側の導体)に直列に接続されている。第1の接続手段55は、上述した信号増幅器13に第1のスィッチ手段59を介して接続されており、第2の接続手段57は第2のスィッチ手段61を介して信号増幅器13に接続されている。所望の場合は、接続手段55及び/又は57と信号増幅器13との間の接続にRF電流の2つの読み出し点を反結合するRF反結合手段(図示せず)を挿入するようにしても良い。検出器15及び中央制御装置17と共に、信号増幅器13は受信手段の一部を形成する。この受信手段はコイル9の2つの共振モードを受信すべく動作する。第1の共振モードに関連する信号は、第1の接続手段55を介して取り出され、第2の共振モードに関連する信号は第2の接続手段57を介して取り出される。2つの接続手段55、57と、信号増幅器13との間の接続は、スィッチ手段59、61によって遮断され得る。このことは、例えば図2R>2Aに示すコイル9の左側の端部近傍に位置する測定ゾーンが、分布型コイル3によって選択された場合に、信号−雑音比の改善に利益がある。このゾーンにおいては、2つの共振モードによる分布が均等でないため、直交読み出しの場合、信号−雑音比が不利な方向に作用する。信号−雑音比は、一方の共振モードの信号のみが信号増幅器13で処理されるリニア読み出しを介して改善される。スィッチ手段59、61は中央制御装置17によって制御され得る。明らかに、これらのスィッチ手段は、接続を遮断した場合以外に、一方の2つの共振モードに対して受信手段が反応しないようにするように構成することができる。コイル9は送信コイルとして使用されるとき、明らかに、接続手段55、57がスィッチ手段59、61を介してRFソース11に接続され、2つの共振モードを励起するべく動作する。所望の場合は、スィッチ手段(図示せず)を設けて、送信及び受信用のコイルを使用できるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気共鳴装置の一実施例の構成を線図的に示す図である。
【図2】図2Aは図1に示す装置のRFコイルの一実施例の側面図、図2Bは断面図である。
【図3】図2に支援すコイルの電気回路バージョンを示す図である。
【符号の説明】
1 第1磁気システム
3 第2磁気システム
5 第1電源
7 第2電源
9 RFコイル
11 RFソース
13 信号増幅器
15 検出回路
17 中央制御装置
21 表示モニタ
23 RS発振器
25 冷却装置
27 冷却ダクト
29 測定位置
33 中心軸
35 対称平面
37 基準平面
39 ロッド導体
41 ループ導体
49 容量性素子
51 固定コンデンサ
53 可変コンデンサ
55、57 接続手段
59 第1スィッチ
61 第2スィッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 長手方向に延在する中心軸(33)を有し、この中心軸を含む対称平面(35)と、この中心軸を含み前記対称平面と垂直に延在する基準平面(37)とを有するするほぼ円柱状のRFコイル(9)であって、前記中心軸に平行にほぼ円柱状の表面を横切って延在する複数のロッド導体(39)と、これらのロッド導体の端部近傍の前記中心軸の周囲に延在するループ導体(41)とを具え、前記対称平面(35)近傍に位置するロッド導体(39)の長さが、前記基準平面(37)の近傍に位置するロッド導体の長さより長く構成されているRFコイルを具える磁気共鳴装置において、基準平面(37)の一方の側の対称平面(35)近傍に位置するロッド導体(39)の長さが、基準平面の他方の側の対称平面の近傍に位置するロッド導体の長さより長く構成されていることを特徴とする磁気共鳴装置。
【請求項2】 請求項1に記載の磁気共鳴装置において、前記基準平面(37)近傍に直径方向に位置するロッド導体(39)間の距離が、対称平面(39)近傍に直径方向に位置するロッド導体間の距離より短いことを特徴とする磁気共鳴装置。
【請求項3】 請求項1または2に記載の磁気共鳴装置において、少なくともひとつの容量性素子(49)が各ロッド導体(39)に直列に接続されており、対称平面(35)近傍に位置する各ロッド導体に直列に接続されている容量性素子のキャパシタンスが、基準平面(37)近傍に位置する各ロッド導体に直列に接続されている容量性素子のキャパシタンスよりも大きいことを特徴とする磁気共鳴装置。
【請求項4】 前記RFコイル9が、RFコイルの第1及び第2の共振モードの励起及び受信用の送信手段及び/又は受信手段(13)にRFコイルを接続する第1及び第2の接続手段(55、57)を具える請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気共鳴装置において,前記2つの接続手段(55、57)の一方と、前記送信及び/又は受信手段(13)との間の接続を選択的に遮断するスィッチ手段(59、61)を具えることを特徴とする磁気共鳴装置。
【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気共鳴装置に使用するのに好適なRFコイル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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