説明

磁気刺激用コイル、磁気刺激装置、および磁気刺激システム

【課題】コイルエレメントの位置合わせを容易に行うことができる磁気刺激用コイル、そのコイルを有する磁気刺激装置、その磁気刺激装置を有する磁気刺激システムを提供する。
【解決手段】磁気刺激用コイルエレメント61を支持する支持部58を湾曲部材54に取り付け、湾曲部材54を2本の脚部51に取り付ける。湾曲部材54が脚部51に沿って移動することによって、磁気刺激用コイルエレメント61はZ方向に移動する。また、支持部58が湾曲棒55に沿って移動することによって、磁気刺激用コイルエレメント61はXY面内を移動する。したがって、磁気刺激用コイルエレメント61を三次元的に移動させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体の刺激部位に磁気刺激信号を送信する磁気刺激用コイル、その磁気刺激用コイルを有する磁気刺激装置、およびその磁気刺激装置を有する磁気刺激システムに関する。
【背景技術】
【0002】
経頭蓋磁気刺激(Transcranial Magnetic Stimulation:TMS)は、磁気刺激によって非侵襲的に脳の特定部位の神経細胞を刺激する方法である(特許文献1参照)。TMSは、パーキンソン病などの神経系の疾患や、うつなどの精神病理学的な状態の診断や治療に対して、有用性が期待されており、多くの研究や医療への応用が行われている。また、TMSは、脳機能に関する研究にも適用されている。
【0003】
また、TMSの他に、Repetitive TMS(rTMS)も知られている。このrTMSは、5〜20 Hzの高頻度刺激を用いて連続(反復)刺激を行う方法であり、神経難病の治療においてある程度の治療効果のある方法であることがわかっている。
【0004】
TMRやrTMSで治療を行う場合、脳を磁気的に刺激する位置を決定するために、脳を磁気刺激する前に、被検体の頭部をMRI装置などで撮像する。医師は、撮像された画像を参考に、被検体の脳の刺激部位を決定する。その後、コイルを被検体の頭部の周辺に配置させ、コイルから磁気刺激信号を発生させることにより、脳の刺激部位を磁気刺激する。
【特許文献1】特表2000−504966号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の方法では、コイルを被検体の頭部の周辺に配置する場合、コイルエレメントが刺激部位に対して最適な位置に配置されるように、医師がコイルを被検体の頭部の周辺に手動で固定する必要がある。また、コイル位置を変更したい場合は、再度コイル位置を手動で固定し直す必要ある。したがって、コイルエレメントの位置合わせに時間がかかるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑み、コイルエレメントの位置合わせを容易に行うことができる磁気刺激用コイル、そのコイルを有する磁気刺激装置、その磁気刺激装置を有する磁気刺激システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成する本発明の磁気刺激用コイルは、
被検体の刺激部位に磁気刺激信号を送信する磁気刺激用コイルであって、
上記磁気刺激信号を送信する磁気刺激用コイルエレメントと、
上記刺激部位に対して前記磁気刺激用コイルエレメントを移動させる移動手段と、
を有している。
また、本発明の磁気刺激装置は本発明の磁気刺激用コイルを有しており、本発明の磁気刺激システムは本発明の磁気刺激装置を有している。
【発明の効果】
【0008】
本発明の磁気刺激用コイルは、刺激部位に対して磁気刺激用コイルエレメントを移動させる移動手段を有している。したがって、コイルエレメントの位置合わせを容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。尚、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。
【0010】
図1は、磁気刺激システム100の斜視図である。
【0011】
磁気刺激システム100は、MRI装置11と制御装置21とを有している。MRI装置11は、スキャンルーム10に設置されており、制御装置21はオペレーションルーム20に設置されている。
【0012】
MRI装置11は、送信コイル12、勾配コイル13、および受信コイル14を有している。受信コイル14は、被検体16の頭部16aを撮影するための頭部撮影用コイルである。制御装置21は、制御部23と、操作部22とを有している。制御部23は、MRI装置11と、後述する磁気刺激用コイル15とを制御する。
【0013】
また、磁気刺激システム100は、磁気刺激用コイル15を有している。
【0014】
図2は、磁気刺激用コイル15の斜視図、図3は、磁気刺激用コイル15の側面図である。
【0015】
磁気刺激用コイル15は、磁気刺激用コイルエレメント61を有している。本実施形態では、磁気刺激用コイルエレメント61は、8の字コイルエレメントであるが、8の字コイルエレメント以外のコイルエレメント(例えば、ループコイルエレメント)を使用することもできる。磁気刺激用コイル15は、磁気刺激用コイルエレメント61をZ方向(および−Z方向に)移動させることができる。更に、磁気刺激用コイル15は、磁気刺激用コイルエレメント61を、Z方向に対して垂直な面S2内(XY面内)において移動させることができる(図3参照)。磁気刺激用コイル15は、磁気刺激用コイルエレメント61を上記のように移動させるために、以下のような構造を有している。
【0016】
磁気刺激用コイル15は、磁気刺激用コイルエレメント61の他に、2つの脚部51(後述する図4および図5参照)、湾曲部材54(後述する図6、図7、および図8参照)、および支持部58(後述する図10および図11参照)を有している。以下に、脚部51、湾曲部材54、および支持部58について、順に説明する。
【0017】
図4は、図2に示す脚部51の斜視図、図5は、図4のA−A断面図である。
【0018】
脚部51は、後述する湾曲部材54の固定端部56(図6参照)を収容するための収容空間52が形成されている。脚部51の内側の底面には、後述する3個のギア57の歯57a(図7参照)と咬合する咬合面53が形成されている。この咬合面53は、Z方向に延在するように形成されている。磁気刺激用コイル15は、このような脚部51を2つ有している。
【0019】
また、磁気刺激用コイル15は、湾曲部材54を有している(図6、図7、および図8参照)。
【0020】
図6は、湾曲部材54を斜め上から見た斜視図、図7は、湾曲部材54を斜め下から見た斜視図、図8は、湾曲部材54の側面図である。
【0021】
湾曲部材54は、図6に示すように、湾曲状に延在する湾曲棒55と、湾曲棒55の両端に固定された2つの固定端部56とを有している。湾曲棒55は、図8に示すように、XY面と平行な面S1内において延在するように、2つの固定端部56に固定されている。
【0022】
湾曲棒55の側面には、図6〜図8に示すように、2つの咬合面55aおよび55bが形成されている。咬合面55aは、後述する3個のギア59の歯59a(図12参照)と咬合する面であり、咬合面55bは、後述する3個のギア60の歯60a(図12参照)と咬合する面である。各固定端部56には、図7に示すように、3つのギア57が取り付けられている。各ギア57の一部は、固定端部56の底面56aから突出している。各ギア57の歯57aは、脚部51の咬合面53(図5参照)に咬合するように形成されている。
【0023】
上記のように構成された湾曲部材54は、脚部51に取り付けられている。以下に、湾曲部材54が、脚部51にどのように取り付けられているかについて、図9を参照しながら説明する。
【0024】
図9は、固定端部56が脚部51の収容空間52に収容された様子を示す図である。
【0025】
湾曲部材54は、図9に示すように、固定端部56が脚部51の収容空間52に収容されることによって、脚部51に取り付けられる。固定端部56に取り付けられた3個のギア57の歯57aは、脚部51の咬合面53と咬合している。各ギア57が正回転することによって、湾曲部材54はZ方向に移動し、各ギア57が逆回転することによって、湾曲部材54は−Z方向に移動する。
【0026】
更に、磁気刺激用コイル15は、磁気刺激用8の字コイルエレメント61を支持する支持部58を有している(図10参照)。
【0027】
図10は、支持部58と、支持部58によって支持された磁気刺激用8の字コイルエレメント61とを示す図である。図10(a)は、支持部58の上面図、図10(b)は支持部58の側面図である。
【0028】
支持部58は、支持部本体581と、支持部本体581に取り付けられた2本の回動ピン支持棒582と、2本の回動ピン583とを有している。
【0029】
2本の回動ピン583は、磁気刺激用8の字コイルエレメント61の両端に固定されている。2つの回動ピン583は、回動軸AR上に位置している。2つの回動ピン支持棒582は、2つの回動ピン583が回動軸ARを中心として回動方向DRに回動することができるように、2つの回動ピン583を回動自在に支持する。したがって、2つの回動ピン583が回動方向ARに回動することによって、磁気刺激用8の字コイルエレメント61のループ面Sloopの向きを調節することができる(図11参照)。
【0030】
図11は、磁気刺激用8の字コイルエレメント61を角度θだけ回動させたときの上面図(a)、および側面図(b)である。
【0031】
図11(a)に示すように、磁気刺激用8の字コイルエレメント61は、コイルエレメント61の基準位置Refに対して、角度θだけ回動させることができる。本実施形態では、角度θは、−360°<θ<360°の範囲で回動させることができる。
【0032】
上記のように構成された支持部58は、湾曲部材54の湾曲棒55(図6参照)に取り付けられている。以下に、湾曲部材54が、湾曲部材54の湾曲棒55(図6参照)にどのように取り付けられているかについて、図12を参照しながら説明する。
【0033】
図12は、支持部58の縦断面図である。支持部本体581の上には、湾曲部材54の湾曲棒55の一部が示されている。
【0034】
支持部58の支持部本体581は、支持部本体581を長手方向に貫通するように形成された貫通孔581aを有している。この貫通孔581aの内径Dinは、湾曲棒55の外径Doutよりもわずかに大きくなるように形成されている。支持部本体581の内部には、3つのギア59と、3つのギア60とが取り付けられている。各ギア59の一部は、支持部本体581の内壁面581bから突出しており、各ギア60の一部は、支持部本体581の内壁面581cから突出している。各ギア59の歯59aは、湾曲棒55の咬合面55aに咬合するように形成されており、各ギア60の歯60aは、湾曲棒55の咬合面55bに咬合するように形成されている。
【0035】
湾曲棒55は、支持部本体581の貫通孔581aに挿入される(図13参照)。
【0036】
図13は、湾曲棒55が、支持部本体581の貫通孔581aに挿入された様子を示す図である。
【0037】
支持部本体581に取り付けられた3つのギア59の歯59aは、湾曲棒55の咬合面55aに咬合し、3つのギア60の歯60aは、湾曲棒55の咬合面55bに咬合する。3つのギア59および3つのギア60が正回転、逆回転することによって、支持部58は、湾曲棒55に沿って移動することができる。
【0038】
上記のようにして、図2に示す磁気刺激用コイル15が構成される。以下に、図2を参照しながら、磁気刺激用コイルエレメント61が、どのようにしてXYZ空間を三次元的に移動するかについて説明する。
【0039】
磁気刺激用コイル15においては、湾曲部材54の固定端部56に取り付けられた各ギア57が回転することによって、湾曲部材54が、Z方向および−Z方向に移動する。磁気刺激用8の字コイルエレメント61は、支持部58を介して湾曲部材54に取り付けられている。したがって、湾曲部材54の固定端部56に取り付けられた各ギア57が回転することによって、磁気刺激用8の字コイルエレメント61を、Z方向および−Z方向に移動させることができる。
【0040】
また、磁気刺激用コイル15においては、支持部58の内部に設けられた3つのギア59および3つのギア60が正回転することによって、支持部58は矢印方向DAに移動する。一方、3つのギア59および3つのギア60が逆回転することによって、支持部58は矢印方向DAとは反対方向に移動する。したがって、支持部58は、Z軸を中心にして、図3に示す面S2内(XY面内)を湾曲状に移動することができる。磁気刺激用コイルエレメント61は、支持部58によって支持されているので、支持部58の移動に伴って、磁気刺激用コイルエレメント61も、Z軸を中心にして、湾曲状に移動することができる。
【0041】
更に、磁気刺激用コイル15においては、磁気刺激用8の字コイルエレメント61を回動軸ARを中心にして回動方向DRに回動させることができる。したがって、磁気刺激用8の字コイルエレメント61のループ面Sloopの向きを調節することができる。
【0042】
次に、上記のように構成された磁気刺激用コイル15を使用して、被検体に磁気刺激信号を与えるために、磁気刺激システム100の制御部23(図1参照)がどのような構成を有しているかについて説明する。
【0043】
図14は、磁気刺激システム100の制御部23の機能ブロックを示す図である。
【0044】
制御部23は、MRI装置制御部231を有している。
【0045】
MRI装置制御部231は、MRI装置11が被検体16の頭部16aを撮像するように、MRI装置11を制御する。
【0046】
データ処理部232は、受信コイル14が収集したデータから、画像を再構成する。
【0047】
表示制御部233は、データ処理部232によって再構成された画像がモニタ22aに表示されるように、モニタ22aを制御する(後述する例えば図16参照)。また、表示制御部233は、操作者200が入力した刺激部位Pe(後述する例えば図21参照)および磁気刺激信号Stmsのパラメータ(磁気刺激信号Stmsの強度、周波数など)がモニタ22aに表示されるように、モニタ22aを制御する。
【0048】
ギア制御部234は、操作者200が入力したギア信号Sgearに応答して、磁気刺激用コイル15のギア57、59、60(図2参照)を制御する。
【0049】
回動ピン支持棒制御部235は、操作者200が入力した支持棒信号Sroに応答して、回動ピン支持棒582(図2参照)を制御する。
【0050】
磁気刺激用コイルエレメント駆動部236は、操作者200が刺激開始命令Sstartを入力した場合、磁気刺激用コイルエレメント61から、磁気刺激信号Stms(強度Im、周波数Fm)が送信されるように、磁気刺激用コイルエレメント61を駆動する。磁気刺激信号Stmsの強度Imおよび周波数Fmは、操作者200がキーボード又はマウスの操作によって入力する。
【0051】
次に、磁気刺激システム100の処理フローについて説明する。
【0052】
図15は、磁気刺激システム100の処理フローの一例である。
【0053】
ステップS11では、MRI装置11が被検体16の頭部16aを撮像する。本実施形態では、頭部16aのコロナル画像、サジタル画像、およびアキシャル画像が得られるように、頭部16aを撮像する。頭部16aを撮像することによって、頭部16aからデータが収集される。収集されたデータはデータ処理部232で処理され、n枚のコロナル画像CO1〜COn、n枚のサジタル画像SA1〜SAn、およびn枚のアキシャル画像AX1〜AXnが再構成される。MRI装置11は、機能画像を得ることができるように構成されており、再構成されるコロナル画像CO1〜COn、サジタル画像SA1〜SAn、およびアキシャル画像AX1〜AXnは、全て機能画像である。ステップS11の終了後、ステップS12に進む。
【0054】
ステップS12では、表示制御部233(図14参照)の制御によって、モニタ22aに、再構成された画像とパラメータ入力画面が表示される(図16参照)。
【0055】
図16は、モニタ22aに、再構成された画像とパラメータ入力画面が表示された様子を示す図である。
【0056】
モニタ22aの表示画面SCには、コロナル表示領域Rzx、サジタル表示領域Ryz、およびアキシャル表示領域Rxyが示されている。コロナル表示領域Rzxは、ZX面内の画像、即ち、コロナル画像、が表示される領域である。サジタル表示領域Ryzは、YZ面内の画像、即ち、サジタル画像、が表示される領域である。アキシャル表示領域Rxyは、XY面内の画像、即ち、アキシャル画像、が表示される領域である。図16では、表示領域Rzx、Ryz、およびRxyには、それぞれコロナル画像CO1、サジタル画像SA1、およびアキシャル画像AX1が表示されている。
【0057】
コロナル表示領域Rzxには、コロナル画像CO1の他に、アキシャル画像AX1の断面位置XY_AX1と、サジタル画像SA1の断面位置YZ_SA1が示されている。サジタル表示領域Ryzは、サジタル画像SA1の他に、アキシャル画像AX1の断面位置XY_AX1と、コロナル画像CO1の断面位置ZX_CO1が示されている。アキシャル表示領域Rxyは、アキシャル画像AX1の他に、サジタル画像SA1の断面位置YZ_SA1と、コロナル画像CO1の断面位置ZX_CO1が示されている。したがって、操作者200は、3つの表示領域Rzx、RyzおよびRxyのうちのいずれか一つの表示領域から、コロナル画像CO1、サジタル画像SA1、およびアキシャル画像AX1の相対的な位置関係を視覚的に知ることができる。
【0058】
また、表示画面SCには、磁気刺激信号Stmsの周波数Fmが入力される周波数入力領域Rfと、磁気刺激信号Stmsの強度Imが入力される強度入力領域Riが示されている。
【0059】
ステップS12において、図16に示す画面が表示された後、ステップS13に進む。
【0060】
ステップS13では、操作者200の操作に応じて、被検体16の刺激部位Peが決定されたか否かを判断する。操作者200は、以下のようにして刺激部位Peを決定する。
【0061】
操作者200は、先ず、表示画面SCに表示されているコロナル画像CO1、サジタル画像SA1、およびアキシャル画像AX1が、刺激部位Peを決定するのに適した画像であるかどうかを判断する。操作者200は、コロナル画像CO1、サジタル画像SA1、およびアキシャル画像AX1が、刺激部位Peを決定するのに適していないと判断した場合は、表示領域Rzx、Ryz、およびRxyに、別の画像を表示することができる。したがって、操作者200は、n枚のコロナル画像CO1〜COn、n枚のサジタル画像SA1〜SAn、およびn枚のアキシャル画像AX1〜Axnから、刺激部位Peを決定するのに適した画像を適宜選択し、表示領域Rzx、Ryz、およびRxyに表示することができる。
【0062】
尚、以下では、操作者200は、サジタル画像SA1が、刺激部位Peを決定するのに適していると判断したとして説明を続ける。
【0063】
操作者200は、サジタル画像SA1が、刺激部位Peを決定するのに適していると判断した場合、サジタル画像SA1に、刺激部位Peを入力する(図17参照)。
【0064】
図17は、サジタル画像SA1に刺激部位Peが入力された様子を示す図である。
【0065】
操作者200は、サジタル画像SA1の中に、刺激部位Pe(二重丸で示されている)を入力する。刺激部位Peは、操作者200がマウスを操作したり、あるいはキーボードを操作することによって、入力することができる。操作者200が刺激部位Peを入力すると、図17に示すように、刺激部位Peが表示される。
【0066】
図17において、刺激部位Peは、アキシャル画像AX1の断面位置XY_AX1と、コロナル画像CO1の断面位置ZX_CO1との交点PIに定められている。この場合、コロナル画像CO1とアキシャル画像AX1の中にも、刺激部位Peが自動的に表示される。したがって、操作者200は、3つのコロナル画像CO1、サジタル画像SA1、およびアキシャル画像AX1から、刺激部位Peの位置を視覚的に認識することができる。
【0067】
尚、図17では、操作者200は、アキシャル画像AX1の断面位置XY_AX1と、コロナル画像CO1の断面位置ZX_CO1との交点PIに刺激部位Peを定めている。しかし、操作者200は、交点PIとは異なる位置に刺激部位Peを定める場合も当然ありうる(図18参照)。
【0068】
図18は、操作者200が交点PIとは異なる位置に刺激部位Peを定めたときの表示画面SCを示す図である。
【0069】
図18では、刺激部位Peは、交点PIとは異なる位置FR1に設定されている。この場合、コロナル表示領域Rzxが表示するコロナル画像は、コロナル画像CO1から別のコロナル画像に変更され、アキシャル表示領域Rxyが表示するアキシャル画像は、アキシャル画像AX1から別のアキシャル画像に変更される(図19参照)。
【0070】
図19は、表示領域RzxおよびRxyに別のコロナル画像およびサジタル画像が表示された様子を示す図である。
【0071】
交点PIとは異なる位置FR1に刺激部位Peが設定された場合、コロナル表示領域Rzxには、n枚のコロナル画像CO1〜COnのうち、位置FR1を横切る別のコロナル画像COjが表示される。また、アキシャル表示領域Rxyには、n枚のアキシャル画像AX1〜AXnのうち、位置FR1を横切る別のアキシャル画像AXjが表示される。コロナル画像COjおよびアキシャル画像Axjの中にも、刺激部位Peが自動的に表示される。したがって、操作者200は、3つのコロナル画像COj、サジタル画像SA1、およびアキシャル画像AXjから、刺激部位Peの位置を視覚的に認識することができる。
【0072】
コロナル表示領域Rzxには、コロナル画像COjの他に、アキシャル画像AXjの断面位置XY_AXjと、サジタル画像SA1の断面位置YZ_SA1が示されている。サジタル表示領域Ryzは、サジタル画像SA1の他に、アキシャル画像AXjの断面位置XY_AXjと、コロナル画像COjの断面位置ZX_COjが示されている。アキシャル表示領域Rxyは、アキシャル画像AXjの他に、サジタル画像SA1の断面位置YZ_SA1と、コロナル画像COjの断面位置ZX_COjが示されている。したがって、操作者200は、3つの表示領域Rzx、RyzおよびRxyのうちのいずれか一つの表示領域から、コロナル画像COj、サジタル画像SA1、およびアキシャル画像AXjの相対的な位置関係を視覚的に知ることができる。
【0073】
操作者200は、3つのコロナル画像COj、サジタル画像SA1、およびアキシャル画像AXjに示された刺激部位Peから、刺激部位Peの位置が妥当か否かを判断する。操作者200が、刺激部位Peの位置FR1は不適当であり、別な位置に変更したいと判断した場合、操作者200は、ドラッグ&ドロップの操作で刺激部位Peを変更することができる。例えば、操作者200が、刺激部位Peの位置を、位置FR1からX方向に距離Dxだけ離れた別の位置FR2に変更したいと判断した場合、操作者200は、位置FR1に表示されている刺激部位Peを、ドラッグ&ドロップし、位置FR2に移動させる(図20参照)。
【0074】
図20は、刺激部位Peをドラッグ&ドロップで位置FR2に移動させた様子を示す図である。
【0075】
操作者200は、コロナル表示領域Rzx又はアキシャル表示領域Rxy上で、刺激部位Peを位置FR1から位置FR2にドラッグ&ドロップすることにより、刺激部位Peを位置FR2に移動させることができる。
【0076】
操作者200が、コロナル表示領域Rzx上で、刺激部位Peを位置FR1から位置FR2にドラッグ&ドロップした場合、アキシャル表示領域Rxy上でも、刺激部位Peが自動的に位置FR1から位置FR2にドラッグ&ドロップされる。逆に、操作者200がアキシャル表示領域Rxy上で、刺激部位Peを位置FR1から位置FR2にドラッグ&ドロップした場合、コロナル表示領域Rzx上でも、刺激部位Peが自動的に位置FR1から位置FR2にドラッグ&ドロップされる。
【0077】
一方、サジタル表示領域Ryzに表示されているサジタル画像SA1は、位置FR1は含んでいるが、位置FR2は含んでいない。したがって、サジタル表示領域Ryzでも位置FR2を含むサジタル画像が表示されるように、サジタル画像SA1に代えて、別のサジタル画像が表示される(図21参照)。
【0078】
図21は、サジタル表示領域Ryzに別のサジタル画像が表示された様子を示す図である。
【0079】
コロナル表示領域Rzx又はアキシャル表示領域Rxy上で、刺激部位Peが位置FR2にドラッグ&ドロップされた場合、サジタル表示領域Ryzには、n枚のサジタル画像SA1〜SAnのうち、位置FR2を横切る別のサジタル画像SAkが表示される。サジタル画像SAkが表示されると、サジタル画像SAkの中にも、刺激部位Peが自動的に表示される。したがって、操作者200は、3つのコロナル画像COj、サジタル画像SAk、およびアキシャル画像AXjから、刺激部位Peの位置を視覚的に認識することができる。
【0080】
コロナル表示領域Rzxには、コロナル画像COjの他に、アキシャル画像AXjの断面位置XY_AXjと、サジタル画像SAkの断面位置YZ_SAkが示されている。サジタル表示領域Ryzは、サジタル画像SAkの他に、アキシャル画像AXjの断面位置XY_AXjと、コロナル画像COjの断面位置ZX_COjが示されている。アキシャル表示領域Rxyは、アキシャル画像AXjの他に、サジタル画像SAkの断面位置YZ_SAkと、コロナル画像COjの断面位置ZX_COjが示されている。したがって、操作者200は、3つの表示領域Rzx、RyzおよびRxyのうちのいずれか一つの表示領域から、コロナル画像COj、サジタル画像SAk、およびアキシャル画像AXjの相対的な位置関係を視覚的に知ることができる。
【0081】
上記のように、本実施形態では、ドラッグ&ドロップにより、刺激部位Peの位置を容易に変更することができ、更に、変更後の刺激部位Peの位置も、視覚的に容易に認識することができる。
【0082】
以下では、操作者200は、位置FR2上に刺激部位Peを決定したとして、説明を続ける。
【0083】
ステップS13(図15参照)において、刺激部位Peが決定されると、ステップS14に進む。
【0084】
ステップS14では、操作者200は、被検体16をボアから搬出し、被検体16の頭部16aから、受信コイル14を取り外し、受信コイル14に代えて、磁気刺激用コイル15を設置する(図22参照)。
【0085】
図22は、磁気刺激用コイル15が設置された様子を示す図である。
【0086】
磁気刺激用コイル15は、被検体16の頭部16aを跨ぐように配置されている。図22に示すようにコイル15を設置した後、ステップS15に進む(図15参照)。
【0087】
ステップS15では、操作者200は、磁気刺激用コイル15の磁気刺激用コイルエレメント61を、刺激部位Peの磁気刺激に最適な位置に移動する。操作者200は、磁気刺激用コイルエレメント61の最適な位置を決定した後、コイルエレメント61を、磁気刺激に最適な位置に移動させる(図23参照)。
【0088】
図23は、コイルエレメント61を移動させた後の様子を示す図である。
【0089】
図23には、移動前のコイルエレメント61が破線で示され、移動後のコイルエレメント61が実線で示されている。操作者200が、磁気刺激用コイル15のギア57、59、および60を制御するギア信号Sgear(図14参照)を入力すると、ギア制御部234(図14参照)は、ギア信号Sgearに応答して、コイルエレメント61が移動するように、ギア57、59、および60を制御する。したがって、コイルエレメント61は、磁気刺激に最適な位置に移動する。
【0090】
尚、コイルエレメント61の位置を変更したい場合、操作者200は、別のギア信号Sgearを再度入力すればよい。別のギア信号Sgearを再入力することによって、コイルエレメント61は、別のギア信号Sgearに対応した位置に移動する。したがって、コイルエレメント61の位置を容易に変更することができ、コイルエレメント61の位置合わせを短時間で行うことができる。
【0091】
コイルエレメント61を移動させた後、ステップS16(図15参照)に進む。
【0092】
ステップS16では、操作者200によってコイルエレメント61の向きが調節される(図24参照)。
【0093】
図24は、コイルエレメント61の向きが調節された後の様子を示す図である。
【0094】
操作者200が、磁気刺激用コイル15の回動ピン支持棒582を制御する支持棒信号Sro(図14参照)を入力すると、支持棒制御部235(図14参照)は、支持棒信号Sroに応答して、コイルエレメント61を回動角θだけ回動させる。この結果、コイルエレメント61のループ面Sloopの向きが調節される。したがって、コイルエレメント61は、磁気刺激に最適な向きに調節される。コイルエレメント61の向きを調節した後、ステップS17(図15参照)に進む。
【0095】
ステップS17では、操作者200によって、表示画面SCの周波数入力領域Rfおよび強度入力領域Riに(図16参照)、磁気刺激信号Stmsの周波数Fmおよび強度Imが入力されたか否かを判断する。操作者200が、周波数Fmおよび強度Imを入力しない場合、周波数Fmおよび強度Imが入力されるまで待つ。周波数Fmは、例えば1Hz程度の値である。操作者200が周波数Fmおよび強度Imを入力すると、ステップS18に進む。
【0096】
ステップS18では、操作者200が、刺激開始命令Sstartを入力したか否かを判断する。操作者200が刺激開始命令Sstartを入力していない場合は、操作者200が刺激開始命令Sstartを入力するまで待つ。一方、操作者200が刺激開始命令Sstartを入力した場合、ステップS19に進む。
【0097】
ステップS19では、コイルエレメント駆動部236(図14参照)が、操作者200の入力した周波数Fmおよび強度Imの値に基づいて、磁気刺激信号Stmsが送信されるように、コイルエレメント61を駆動する。
【0098】
コイルエレメント61が駆動されると、コイルエレメント61から磁気刺激信号Stmsが送信され、磁気刺激が行われる。一定時間が経過したら、コイルエレメント61の駆動が停止され、磁気刺激が終了する。
【0099】
上記のようにして、磁気刺激が行われる。
【0100】
本実施形態では、回動ピン支持棒582によって、コイルエレメント61のループ面Sloopの向きを調節することができる。したがって、磁気刺激信号Stmsをより最適な方向から刺激部位に送信することができる。しかし、コイルエレメント61のループ面Sloopの向きは、必ずしも調整できなくてもよい。
【0101】
本実施形態では、機能画像を用いて刺激部位Peを決定しているが、機能画像の代わりに、形態画像を用いてもよい。
【0102】
本実施形態では、被検体16の頭部16aに対してコイルエレメント61を移動させるために、磁気刺激用コイル15は、コイルエレメント61を、図3に示す面S2内(XY面内)において移動させる移動機構と、コイルエレメント61をZ方向に移動させる移動機構とを有している。しかし、被検体16の頭部16aに対してコイルエレメント61を移動させることができるのであれば、他の移動機構を用いてもよい。例えば、磁気刺激用コイルは、コイルエレメント61をYZ面内において移動させる移動機構と、コイルエレメント61をX方向に移動させる移動機構とを有していてもよい。
【0103】
本実施形態では、磁気刺激用コイル15は、一つのコイルエレメント61を有している。しかし、磁気刺激用コイル15は、複数のコイルエレメントを有していてもよい。
【0104】
本実施形態では、被検体16の頭部16aを磁気刺激している。しかし、頭部16a以外の部位を磁気刺激することも可能である。
【0105】
本実施形態では、被検体16への磁気刺激は、スキャンルーム10で行われている。しかし、被検体16への磁気刺激は、スキャンルーム10とは異なる別のルームでおこなってもよい。
【0106】
本実施形態では、図15に示すフローに従って磁気刺激が行われている。しかし、別のフローで磁気刺激を行ってもよい。
【0107】
また、本実施形態では、MR画像から刺激部位Peを決定しているが、MR画像の代わりに、CT(Computed Tomography)画像などの他の医用画像から刺激部位Peを決定してもよい。CT画像を撮影する場合には、MRI装置11の代わりに、CT装置を用いればよい。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】磁気刺激システム100の斜視図である。
【図2】磁気刺激用コイル15の斜視図である。
【図3】磁気刺激用コイル15の側面図である。
【図4】図2に示す脚部51の斜視図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】湾曲部材54を斜め上から見た斜視図である。
【図7】湾曲部材54を斜め下から見た斜視図である。
【図8】湾曲部材54の側面図である。
【図9】固定端部56が脚部51の収容空間52に収容された様子を示す図である。
【図10】支持部58と、支持部58によって支持された磁気刺激用8の字コイルエレメント61とを示す図である。
【図11】磁気刺激用8の字コイルエレメント61を角度θだけ回動させたときの上面図(a)、および側面図(b)である。
【図12】支持部58の縦断面図である。
【図13】湾曲棒55が、支持部本体581の貫通孔581aに挿入された様子を示す図である。
【図14】磁気刺激システム100の制御部23の機能ブロックを示す図である。
【図15】磁気刺激システム100の処理フローの一例である。
【図16】モニタ22aに、再構成された画像とパラメータ入力画面が表示された様子を示す図である。
【図17】サジタル画像SA1に刺激部位Peが入力された様子を示す図である。
【図18】操作者200が交点PIとは異なる位置に刺激部位Peを定めたときの表示画面SCを示す図である。
【図19】表示領域RzxおよびRxyに別のコロナル画像およびサジタル画像が表示された様子を示す図である。
【図20】刺激部位Peをドラッグ&ドロップで位置FR2に移動させた様子を示す図である。
【図21】サジタル表示領域Ryzに別のサジタル画像が表示された様子を示す図である。
【図22】磁気刺激用コイル15が設置された様子を示す図である。
【図23】コイルエレメント61を移動させた後の様子を示す図である。
【図24】コイルエレメント61の向きが調節された後の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0109】
11 MRI装置
12 送信コイル
13 勾配コイル
14 受信コイル
15 磁気刺激用コイル
16 被検体
16a 頭部
21 制御装置
22 操作部
22a モニタ
23 制御部
51 脚部
52 収容空間
53、55a、55b 咬合面
54 湾曲部材
55 湾曲棒
56 固定端部
57、59、60 ギア
57a、59a、60a 歯
58 支持部
61 磁気刺激用コイルエレメント61
100 MRI装置
581 支持部本体
582 回動ピン支持棒
583 回動ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体の刺激部位に磁気刺激信号を送信する磁気刺激用コイルであって、
前記磁気刺激信号を送信する磁気刺激用コイルエレメントと、
前記刺激部位に対して前記磁気刺激用コイルエレメントを移動させる移動手段と、
を有する磁気刺激用コイル。
【請求項2】
前記移動手段は、前記刺激部位に対して前記磁気刺激用コイルエレメントを曲線的に移動させる第1の移動機構を有する、請求項1に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項3】
前記移動手段は、前記刺激部位に対して前記磁気刺激用コイルエレメントを直線的に移動させる第2の移動機構を有する、請求項2に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項4】
前記第1の移動機構は、
湾曲状に延在する湾曲部と、
前記磁気刺激用コイルエレメントを支持する支持部と、
前記支持部を前記湾曲部に沿って移動させる支持部移動手段と、
を有する、請求項3に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項5】
前記支持部移動手段は、少なくとも一つの支持部移動用ギアを有し、
前記湾曲部は、前記少なくとも一つの支持部移動用ギアの歯に咬合する支持部移動用咬合部を有する、請求項4に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項6】
前記第2の移動機構は、
第1の脚部と、
第2の脚部と、
前記湾曲部の一端に固定された第1の固定端部と、
前記湾曲部の他端に固定された第2の固定端部と、
前記第1の固定端部を前記第1の脚部に対して直線的に移動させる第1の固定端部移動手段と、
前記第2の固定端部を前記第2の脚部に対して直線的に移動させる第2の固定端部移動手段と、
を有する、請求項4に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項7】
前記第1の固定端部移動手段は、少なくとも一つの第1の固定端部用ギアを有し、
前記第1の脚部は、前記少なくとも一つの第1の固定端部用ギアの歯に咬合する第1の固定端部用咬合部を有し、
前記第2の固定端部移動手段は、少なくとも一つの第2の固定端部用ギアを有し、
前記第2の脚部は、前記少なくとも一つの第2の固定端部用ギアの歯に咬合する第2の固定端部用咬合部を有する、請求項6に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項8】
前記磁気刺激用コイルエレメントは、ループ面を有している、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項9】
前記磁気刺激用コイルエレメントのループ面の向きを調節する向き調節手段を有する、請求項8に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項10】
前記向き調節手段は、
前記磁気刺激用コイルエレメントに固定された回動ピンと、
前記回動ピンを回動自在に支持する回動ピン支持部と、
を有する、請求項9に記載の磁気刺激用コイル。
【請求項11】
請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の磁気刺激用コイルを有する磁気刺激装置。
【請求項12】
前記移動手段を制御する移動手段制御部と、
前記磁気刺激用コイルエレメントが前記磁気刺激信号を送信するように、前記磁気刺激用コイルエレメントを駆動する駆動手段と、
を有する、請求項11に記載の磁気刺激装置。
【請求項13】
請求項9又は10に記載の磁気刺激用コイルを有する磁気刺激装置。
【請求項14】
前記移動手段を制御する移動手段制御部と、
前記向き調節手段を制御する向き調節手段制御部と、
前記磁気刺激用コイルエレメントが前記磁気刺激信号を送信するように、前記磁気刺激用コイルエレメントを駆動する駆動手段と、
を有する、請求項13に記載の磁気刺激装置。
【請求項15】
前記被検体の刺激部位を決定するための医用画像を表示する表示部と、
前記表示部に前記医用画像が表示されるように、前記表示部を制御する表示制御部と、
を有する請求項14に記載の磁気刺激装置。
【請求項16】
前記医用画像は機能画像である、請求項15に記載の磁気刺激装置。
【請求項17】
前記表示部は、前記磁気刺激信号のパラメータの入力画面を表示する、
請求項15又は16に記載の磁気刺激装置。
【請求項18】
前記磁気刺激信号のパラメータは、前記磁気刺激信号の強度および/又は前記磁気刺激信号の周波数である、請求項17に記載の磁気刺激装置。
【請求項19】
前記操作者の操作に応じて前記磁気刺激信号の送信を中断する磁気刺激信号送信中断手段を有する、請求項11〜18のうちのいずれか一項に記載の磁気刺激装置。
【請求項20】
請求項11〜19のうちのいずれか一項に記載の磁気刺激装置と、
前記被検体を撮像するMRI装置と、
を有する磁気刺激システム。
【請求項21】
前記MRI装置は、前記被検体の機能情報が得られるように前記被検体を撮像する、請求項20に記載の磁気刺激システム。
【請求項22】
請求項11〜19のうちのいずれか一項に記載の磁気刺激装置と、
前記被検体を撮像するCT装置と、
を有する磁気刺激システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2009−261814(P2009−261814A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−118014(P2008−118014)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】