説明

磁気治療器。

【課題】
往来の方法でのコイルを利用した磁気治療器は磁場の発生する範囲がその形状と電流値によりおのずから決まるという問題と人の脈拍と連動して周波数を調整していないという問題があった。
【解決手段】
本発明は、可動式の磁性体で接点を持たせたコイルを磁気発生手段として利用することにより、往来の方法では困難であった範囲で磁場を発生させ、且つ、制御部でコイルへの電気信号を正弦波、三角波、矩形波に切替え、その各々の波形の周波数を人の脈拍と連動して調整することで、個人差のある肩こり等の治療をより効果的にすることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は可動式の磁性体で接点を持たせたコイル、または可動式の磁性体で接点を持たせた複数のコイルを磁気発生手段とし磁気ループを人の脈拍と連動して発生させることで、人体への磁気の影響範囲を容易に変化させることが出来る磁気治療器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
往来の細長型のコイルを利用した磁気治療器はその形状から人体に対し長手方向にしか影響を与えられず磁場の発生する範囲がその形状と電流値によりおのずから決まるという問題があった。また、往来のコイルを人体に対し縦方向に作用させる磁気治療器も、単体のコイルであることで磁場の発生する範囲がその形状と電流値によりおのずから決まるという問題があった。さらに、周波数の調整は出来るものの人の脈拍と連動して磁気を発生
させる発想はなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、このような往来のコイルを利用した磁気治療器が有していた問題を解決しようというものであり、可動式の磁性体で接点を持たせたコイル、または可動式の磁性体で接点を持たせた複数のコイルを磁気発生手段とし、往来の方法では困難であった範囲で磁場を発生させ、且つ、人の脈拍と連動することにより、人本来の自然治癒力を最大限に高め、個人差のある肩こり等の治療をより効果的にするために考えたものである。

【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、本発明の可動式の磁性体で接点を持たせたコイル、または、可動式の磁性体で接点を持たせた複数のコイルを磁気発生手段とし、発生させた磁気を人の脈拍と連動させて人体に対し縦方向で作用させ、また、制御部でコイルへの電気信号を正弦波、三角波、矩形波に切替える。図1のように可動式の磁性体で接続した磁心に連続した電線を巻き、接続させる磁性体の寸法や数量並びに制御部での電気信号波形の切替で容易に発生させる磁場の範囲を変化させ、人体への影響度を容易に変化させることが出来ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
上述したように本発明では、往来の細長型のコイルを人体に対し長手方向に作用させたり、人体に対しては縦方向であっても単体のコイルを利用した磁気治療器とは異なり、可動式の磁性体で接点を持たせたコイルを利用することで、磁束の漏れを減らし、整え、且つ治療したい部位に適切な電気信号の波形で発生させる磁場を変化させることが出来、往来の磁気治療器での問題を解決するという効果を発揮するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態を図1、図2に基づいて説明する。
【0007】
図1は本発明の実施形態に係り、図2は請求項1に関する基本図である。
【0008】
図1は本発明の実施形態の1例を示した図である。図1に示すように可動式の磁性体で接点を持たせたコイルを磁力発生手段とした1本ないしは複数の人体への装着部を本体の駆動部へ接続する。本体の駆動部ではコイルへの電気信号を正弦波、三角波、矩形波に切替える調整つまみとその各々の波形の周波数の調整をするための脈拍センサと電流出力調整つまみを備えている。
【0009】
図5は人体への装着部を正面から見た図である。この時接続する可動式の磁性体は折り曲げ加工をしてもよく、また必ずしも1枚の板でなくとも、キャタピラ状の連続した磁性体のコマでも可能である。
つまり、人体への装着面と逆側で閉じられた磁気回路を構成することが肝要である。


【特許文献1】登録実用新案第3009733号
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施実態の1例を示す図
【図2】本発明の人体への装着部を示す正面図
【符号の説明】
【0011】
1 装着部
2 本体
3 周波数調整用脈拍センサ
4 出力調整つまみ
5
出力信号波形切替つまみ
6 周波数表示部
7 出力表示部
8 装着部コイル
9 可動式の磁性体の接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動式の磁性体で接点を持たせたコイル、または可動式の磁性体で接点を持たせた複数のコイルを磁力発生装置とし、且つコイルから発生する磁場を縦方向に人の脈拍と連動して作用させることを特徴とする磁気治療器。
【請求項2】
請求項1に記載のコイルを駆動する手段として、電気信号を正弦波、三角波、矩形波に
切替が出来る制御部を持つことを特徴とする磁気治療器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−192070(P2012−192070A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58981(P2011−58981)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(711002801)株式会社ヨプロ (1)
【Fターム(参考)】