説明

移動式自動カラオケ演奏装置

【課題】 これから歌唱を行う歌唱者のもとへ、カラオケ演奏装置を正確に移動させ、移動が完了した後に、当該歌唱者が歌唱する楽曲の演奏を自動開始することが可能な移動式自動カラオケ演奏装置を提供する。
【解決手段】 カラオケ演奏装置の現在位置データ13cを取得するための現在位置データ取得手段22と、少なくとも、予約待ち行列13bにて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データを管理するための移動先情報管理手段18と、現在位置データ取得手段22で取得した現在位置データ13cと、移動先情報管理手段18で管理されている歌唱者の位置データとを比較し、両者が一致した場合に、当該楽曲の演奏が自動開始されるように演奏機構を制御するための演奏制御手段19と、を備える

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動式自動カラオケ演奏装置に関し、特に、次曲の歌唱者の位置に到達した後に当該次曲の演奏を自動開始することが可能な移動式自動カラオケ演奏装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
宴会場や結婚式場でカラオケ演奏装置を用いて歌唱を行う機会が多々ある。このような施設で使用するカラオケ演奏装置は、歌唱者の座席まで移動できるという利便性から、据置型ではなく可搬型のものが普及している(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された可搬型のカラオケ演奏装置は、シェル型のボディの内部に、装置本体、アンプ、スピーカ等のカラオケ演奏に必要なすべての機器を収納すると共に、ボディの上面にディスプレイ及びコントロールパネルを設け、ボディの下部にキャスターを装着することにより、所望の位置まで移動できるようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−78780号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の可搬型のカラオケ演奏装置では、カラオケ担当者が、一の楽曲の演奏が終了する度に次の楽曲の歌唱者及びその位置を確認して、カラオケ演奏装置を歌唱者のもとへ移動させ、次の楽曲の演奏を開始させるための操作を行わなければならず、多くの手間を要していた。
【0006】
また、カラオケ演奏装置の移動は人力により行われていたため、装置自体の軽量化が図られていたとしても、頻繁に人力で移動させるには多大な労力が必要であった。さらに、カラオケ担当者は、一の楽曲の演奏が終了すると、次の楽曲の歌唱者及び位置を確認しなければならず、この点でも労力を要していた。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、これから歌唱を行う歌唱者のもとへ、カラオケ演奏装置を正確に移動させ、移動が完了した後に、当該歌唱者が歌唱する楽曲の演奏を自動開始することが可能な移動式自動カラオケ演奏装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の移動式自動カラオケ演奏装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を有している。すなわち、本発明の移動式自動カラオケ演奏装置は、歌詞表示機能及びオーディオ機能が一体となった演奏機構を付帯してなり、予約待ち行列にて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置に到達した後に、当該楽曲の演奏を自動開始するものであり、現在位置データ取得手段と、移動先情報管理手段と、演奏制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
現在位置データ取得手段は、カラオケ演奏装置の現在位置データを取得するための手段である。移動先情報管理手段は、少なくとも予約待ち行列にて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データを管理するための手段である。演奏制御手段は、現在位置データ取得手段で取得した現在位置データと、移動先情報管理手段で管理されている、予約待ち行列にて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データとを比較し、両者が一致した場合に、当該楽曲の演奏が自動開始されるように前記演奏機構を制御するための手段である。
【0010】
また、上述した構成に加えて、自走制御手段をさらに備えることが可能である。自走制御手段は、現在位置データ取得手段で取得した現在位置データと、移動先情報管理手段で管理されている、予約待ち行列にて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データと、両位置を結ぶ移動経路とに基づき、当該歌唱者の位置へカラオケ演奏装置を自走させるための手段である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の移動式自動カラオケ演奏装置は、現在位置データと、予約待ち行列にて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データとを比較して、両者が一致した場合に、目的の場所へ到達したものとして、当該楽曲の演奏を自動開始する。したがって、カラオケ担当者は、一の楽曲の演奏が終了すると、次の楽曲の歌唱者のもとへカラオケ演奏装置を移動させるという作業を行うだけでよく、カラオケ担当者の労力を軽減することができる。
【0012】
また、現在位置データと、予約待ち行列にて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データと、両位置を結ぶ移動経路とに基づき、当該歌唱者の位置へ移動式自動カラオケ演奏装置を自走させる構成とした場合には、カラオケ担当者による次曲の歌唱者及びその位置の確認という作業が必要でなくなり、さらにカラオケ担当者の労力を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の移動式自動カラオケ演奏装置の実施形態を説明する。
<移動式自動カラオケ演奏装置の概略構成>
本発明の実施形態に係る移動式自動カラオケ演奏装置は、歌詞表示機能及びオーディオ機能が一体となった演奏機構が付帯されている。具体的には、液晶ディスプレイ等により歌詞や背景画像が表示され、アンプ及びスピーカ等により音声が発生される。また、カラオケ演奏装置の本体の下部にキャスターを取り付けることにより、人力あるいはモータ等の駆動力により移動することができるようになっている。また、本発明の実施形態に係る移動式自動カラオケ演奏装置では、予約待ち行列に従い楽曲を演奏するが、予約待ち行列には、楽曲IDに紐付けして歌唱者の位置情報が含まれている。そして、カラオケ演奏装置を移動させて、予約待ち行列にて筆頭に登録された楽曲の歌唱者の位置に到達した後に、当該楽曲の演奏が自動開始される。
【0014】
<全体構成>
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る移動式自動カラオケ演奏装置を示すもので、図1は移動式自動カラオケ演奏装置の構成図、図2は移動式自動カラオケ演奏装置の外観図である。
本発明の実施形態に係る移動式自動カラオケ演奏装置は、図2に示すように、箱状のボディ61と、ボディ61の上部に設けた液晶ディスプレイ35及び操作パネル31と、ボディ61の内部に収納したカラオケ本体10、ミキシングアンプ32、スピーカ33と、ボディ61の下部に取り付けたキャスター(駆動輪71,操舵輪72)とを備えている。また、ボディ61の内部には電源となるバッテリ51、駆動装置73、方向制御装置74等が搭載されている。また、本実施形態では、無線式のマイクロホン34を備えている。なお、マイクロホン34は有線式であってもよい。
【0015】
<カラオケ本体>
カラオケ本体10は、図1に示すように、中央制御手段11、ROM12、RAM13、HDD14、自走制御手段15、入力I/F16、楽曲検索手段17、移動先情報管理手段18、演奏制御手段19、音楽再生制御手段20、映像再生制御手段21、現在位置データ取得手段22を備えている。
【0016】
<中央制御手段>
中央制御手段11は、カラオケ本体10を総合的に制御するための手段であり、例えば、CPU及びその周辺機器により構成されており、CPU等がROM12等に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作することにより、制御機能を発揮することができるようになっている。
【0017】
<ROM/RAM>
ROM12は、カラオケ本体10を構成する各機器を制御するためのアプリケーションプログラムデータや数値データを記憶するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。また、RAM13は、アプリケーションプログラムや各種データを一時的に記憶する一時記憶領域として機能するもので、例えば半導体メモリ等で構成される。本実施形態では、RAM13に、歌唱者位置テーブル13a、予約待ち行列13b、現在位置データ13cが格納されている。
【0018】
<音楽再生制御手段/映像再生制御手段>
音楽再生制御手段20は、楽曲ID等に基づいて楽曲データベース14aから抽出された演奏データをデジタル再生すると共にアナログ変換してミキシングアンプ32に出力するための電子回路である。映像再生制御手段21は、カラオケ演奏中に、映像データベース14bから抽出した映像データ及び楽曲データベース14aから抽出した楽曲データのうちの歌詞テロップデータ(歌詞文字データ)を当該楽曲の演奏データに同期させて液晶ディスプレイ35に出力するための電子回路である。
【0019】
<HDD>
HDD14は演奏データや映像データ等のカラオケデータを格納するための装置であり、カラオケデータは定期的に最新のものに更新される。具体的には、HDD14には、楽曲データベース(楽曲DB)14a、映像データベース(映像DB)14b、楽曲索引データベース(楽曲索引DB)14c、移動経路データベース(移動経路DB)14dが格納されている。
【0020】
楽曲データベース14aは、演奏データ(MIDI(登録商標)データ)及び歌詞テロップデータが同期されて構成される楽曲データについて、楽曲IDと対応付けてそれぞれ格納したデータベースである。演奏データは各楽曲の演奏データをデジタル化したものであり、歌詞テロップデータは演奏データに同期された楽曲の歌詞文字データである。映像データベース14bは、演奏される楽曲に対応した背景映像を、当該楽曲の楽曲IDに対応させた映像ファイルとして所定数格納したデータベースである。
【0021】
楽曲索引データベース14cは、カラオケ演奏装置で演奏に供される楽曲についての属性情報を記述したデータベースであり、例えば、楽曲番号・曲名・歌手名・歌い出し部分の歌詞・流行時期・音楽ジャンル区分・デュエット曲か否かなど、種々の属性情報がこれに含まれている。
【0022】
移動経路データベース14dは、後に詳述するが、歌唱者の座席配置に基づいて予め決定した移動経路データを格納したデータベースである。また、歌唱者の座席位置の座標データをHDD14に格納しておき、座席位置の座表データに基づいて歌唱者位置テーブル13aを作成することができる。この歌唱者位置テーブル13aは、RAM13に一時的に記憶される。
【0023】
<操作パネル>
操作パネル31は、歌唱者の位置データの入力、楽曲の予約等の各種操作を行うためのもので、図示しないが、テンキーや各種操作キー等を備えている。この操作パネル31は、カラオケ本体10の入力I/F16を介してデータを入力するようになっている。
【0024】
<移動先情報管理手段>
移動先情報管理手段18は、少なくとも予約待ち行列13bにて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データを管理するためのプログラムからなる。さらに詳しく説明すると、移動先情報管理手段18は、予約待ち行列13bにて管理されている楽曲IDに対応させて、当該予約楽曲の歌唱者の位置データ(例えば座席の位置座標)を管理する。なお、歌唱者の位置データは、歌唱者が着席する座席の位置情報に基づいて構築された歌唱者位置テーブル13aを参照することにより取得される。
【0025】
ここで、歌唱者位置テーブル13a及び予約待ち行列13bについて説明する。図3は歌唱者位置テーブル13aの構成を示す説明図、図4は予約待ち行列13bの構成を示す説明図である。歌唱者位置テーブル13aは、図3に示すように、歌唱者の利用者情報及び歌唱者の位置データである位置(座席)座標を紐付けして構成されている。予約待ち行列13bは、図4に示すように、演奏順序、楽曲ID、歌唱者の利用者情報を紐付されて構成されたもので、この予約待ち行列13bに従って楽曲の演奏が管理される。なお、予約待ち行列13bにて筆頭に登録された楽曲の演奏が開始されると、次に登録された楽曲が繰り上がって筆頭に登録された楽曲となる。また、歌唱者の位置データを予約待ち行列13bの構成要素に加えてもよい。
【0026】
<現在位置データ取得手段>
現在位置データ取得手段22は、カラオケ演奏装置の現在位置データ13cを取得するためのプログラムからなる。現在位置データ取得手段22で取得した現在位置データ13cは、RAM13に一時的に記憶される。カラオケ演奏装置の現在位置データ13cを取得するための装置としては、公知の技術を用いることができる。
【0027】
例えば、宴会場や結婚式場の床下に位置情報を発信するRFIDを埋め込むと共に、ボディ61にRFIDから発信される電波を受信するための位置センサ41を搭載することにより、RFIDから受信した位置情報に基づいてカラオケ演奏装置の現在位置データ13cを取得することができる。
【0028】
また、宴会場や結婚式場の天井にマーカを配置すると共に、ボディ61にマーカの位置及び方向を読み取るためのセンサを搭載することにより、センサにより読み取ったマーカの位置及び方向に基づいてカラオケ演奏装置の現在位置データ13cを取得することができる(例えば特開2004−185586号参照)。
【0029】
また、ボディ61にイメージセンサを搭載すると共に、経路上の複数の位置における参照パターン映像を記憶しておき、イメージセンサで進行方向及び進行方向に対して90度に位置する左右の映像を撮影して、参照パターンと比較することにより、現在位置データ13cを取得することができる(特開昭60−93523号公報参照)。
【0030】
<演奏制御手段>
演奏制御手段19は、現在位置データ取得手段22で取得した現在位置データ13cと、移動先情報管理手段18で管理されている、予約待ち行列13bにて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データとを比較し、両者が一致した場合に、当該楽曲の演奏が自動開始されるように前記演奏機構を制御するためのプログラムからなる。なお、楽曲の演奏を自動開始するタイミングは、歌唱者に歌唱準備のための余裕を与えるという観点から、現在位置データ取得手段22で取得した現在位置データ13cと、移動先情報管理手段18で管理されている予約楽曲の歌唱者の位置データとが一致してから所定時間が経過した後であることが好ましい。
【0031】
<自走手段>
本実施形態の移動式自動カラオケ演奏装置は、ボディ61を自走させるための自走手段70を備えている。この自走手段70は、図2に示すように、キャスター(駆動輪71,操舵輪72)と、駆動装置73と、方向制御装置74とからなる。
【0032】
キャスターは、ボディ61を移動させるための駆動輪71と、方向制御を行うための操舵輪72とからなる。駆動装置73は、詳細には図示しないが、駆動モータと、ギヤやベルト等の駆動力伝達機構とからなり、駆動輪71には、駆動力伝達機構を介して駆動モータが接続されている。方向制御装置74は、詳細には図示しないが、操舵モータと、ギヤやベルト等の操舵力伝達機構とからなり、操舵輪72には、操舵力伝達機構を介して操舵モータが接続されている。このような自走手段70は、公知の技術を用いて構成することができ、例えば、特開2004−185586号公報、特開昭60−93522号公報等に記載された技術を応用することができる。
【0033】
<自走制御手段>
自走制御手段15は、現在位置データ取得手段22で取得した現在位置データ13cと、移動先情報管理手段18で管理されている、予約待ち行列13bにて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置データと、両位置を結ぶ移動経路とに基づき、当該歌唱者の位置へカラオケ演奏装置を自走させるためのプログラムからなる。自走手段70は、自走制御手段15の制御を受けて、操舵モータ及び駆動モータを駆動させてカラオケ演奏装置を目的地まで自走させる。
【0034】
具体的には、座席配置に基づいて予め移動経路を設定して移動経路データベース14dに記憶しておき、移動経路データベース14dから移動経路データを読み出して移動経路を決定し、この移動経路に沿ってカラオケ演奏装置を移動させる。
また、現在位置データ13cと目的地のデータとを比較して、現在位置データ13cが目的地のデータと一致するように進行方向を決定しながらカラオケ演奏装置を走行させ、現在位置データ13cが目的地のデータと一致した時点でナビゲーションを終了してもよい。目的地へナビゲーションするための技術は、公知の技術を用いることができる。例えば、予め、テーブル等の障害物が存在する位置を走行不能領域として設定しておき、走行不能領域を避けて移動経路を決定するようなナビゲーションを行う。また、移動経路上に反射テープを設置しておき、この反射テープを読み取りながらカラオケ演奏装置を走行させてもよい。
【0035】
<カラオケ演奏装置の移動及び演奏の自動開始>
次に、本発明の実施形態に係る移動式自動カラオケ演奏装置を移動させ、目的地に到着した後に楽曲の演奏を自動開始する方法を説明する。図5は、位置座標マップの説明図である。
歌唱者は図5に示す位置座標の座席に着席しており、図4に示す予約待ち行列13bに従って楽曲の演奏が行われるものとする。なお、以下の説明では、自走制御手段15及び自走手段70を用いて、カラオケ演奏装置を自走させているが、自走制御手段15及び自走手段70を用いずに、人力によりカラオケ演奏装置を移動させてもよい。
【0036】
歌唱者aが歌唱する楽曲(楽曲ID/****1)の演奏が終了すると、現在位置データ取得手段22で現在位置データ13c(B−3)を取得すると共に、移動先情報管理手段18で管理されている予約待ち行列13bにて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者cの位置データ(B−5)を取得する。自走制御手段15は、現在位置データ13c(B−3)と、移動先の位置データ(B−5)と、移動経路データベース14dに格納された移動経路とに基づき移動経路を決定し、自走手段70を制御して、次曲の歌唱者cの位置へカラオケ演奏装置を自走させる。
【0037】
そして、演奏制御手段19により、刻々と変化する現在位置データ13cと歌唱者cの位置データ(B−5)とを比較し、両者が一致した場合(現在位置データ13cがB−5となった場合)に、次曲(楽曲ID/****7)の演奏を自動開始する。
【0038】
続いて、歌唱者cが歌唱する楽曲(楽曲ID/****7)の演奏が終了すると、現在位置データ取得手段22で現在位置データ13c(B−5)を取得すると共に、移動先情報管理手段18で管理されている予約待ち行列13bにて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者hの位置データ(E−5)を取得する。自走制御手段15は、現在位置データ13c(B−5)と、移動先の位置データ(E−5)と、移動経路データベース14dに格納された移動経路とに基づき移動経路を決定し、自走手段70を制御して、次曲の歌唱者hの位置へカラオケ演奏装置を自走させる。
【0039】
そして、演奏制御手段19により、刻々と変化する現在位置データ13cと歌唱者hの位置データ(E−5)とを比較し、両者が一致した場合(現在位置データ13cがE−5となった場合)に、次曲(楽曲ID/****4)の演奏を自動開始する。
以降、同様の手順により、予約待ち行列13bに従って、カラオケ演奏装置の移動及び楽曲の演奏を行う。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態に係る移動式自動カラオケ演奏装置の構成図。
【図2】本発明の実施形態に係る移動式自動カラオケ演奏装置の外観図。
【図3】歌唱者位置テーブルの構成を示す説明図。
【図4】予約待ち行列の構成を示す説明図。
【図5】位置座標マップの説明図。
【符号の説明】
【0041】
10 カラオケ本体
11 中央制御手段
12 ROM
13 RAM
13a 歌唱者位置テーブル
13b 予約待ち行列
13c 現在位置データ
14 HDD
14a 楽曲データベース
14b 映像データベース
14c 楽曲索引データベース
14d 移動経路データベース
15 自走制御手段
16 入力I/F
17 楽曲検索手段
18 移動先情報管理手段
19 演奏制御手段
20 音楽再生制御手段
21 映像再生制御手段
22 現在位置データ取得手段
31 操作パネル
32 ミキシングアンプ
33 スピーカ
34 マイクロホン
35 液晶ディスプレイ
41 位置センサ
51 バッテリ
61 ボディ
70 自走手段
71 駆動輪
72 操舵輪
73 駆動装置
74 方向制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歌詞表示機能及びオーディオ機能が一体となった演奏機構を付帯してなり、予約待ち行列にて筆頭に登録された楽曲に対応付けられた歌唱者の位置に到達した後に、当該楽曲の演奏を自動開始する移動式自動カラオケ演奏装置であって、
現在位置データ取得手段と、移動先情報管理手段と、演奏制御手段と、を備え、
前記現在位置データ取得手段は、カラオケ演奏装置の現在位置データを取得し、
前記移動先情報管理手段は、少なくとも前記歌唱者の位置データを管理し、
前記演奏制御手段は、前記現在位置データ取得手段で取得した現在位置データと、前記移動先情報管理手段で管理されている前記歌唱者の位置データとを比較し、両者が一致した場合に、当該楽曲の演奏が自動開始されるように前記演奏機構を制御する、
ことを特徴とする移動式自動カラオケ演奏装置。
【請求項2】
自走制御手段をさらに備え、
前記自走制御手段は、前記現在位置データ取得手段で取得した現在位置データと、前記移動先情報管理手段で管理されている前記歌唱者の位置データと、両位置を結ぶ移動経路とに基づき、前記歌唱者の位置へカラオケ演奏装置を自走させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の移動式自動カラオケ演奏装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−55010(P2010−55010A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222417(P2008−222417)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(390004710)株式会社第一興商 (537)
【Fターム(参考)】