説明

移動通信システム、管理サーバ、端末、端末制御方法、マナーモード設定方法、およびプログラム

【課題】近距離無線通信手段を備えていない端末においても、周囲の他の端末の状況に応じて自端末をマナーモードに設定する。
【解決手段】本発明の移動通信システムは、自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率に応じて自端末をマナーモードに設定する複数の端末と、複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理し、それらの情報に基づいて、複数の端末の各々にマナーモード設定率を提供する管理サーバと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システム、管理サーバ、端末、端末制御方法、マナーモード設定方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在市販されているほとんどの携帯移動端末は、電話や電子メールの着信時に、着信があった旨を、着信音を鳴らさずバイブレーターの振動等で所有者に報知するマナーモードに設定可能である。
【0003】
しかし、現状の携帯移動端末は、所有者が手動操作でマナーモードに設定する構成になっているため、携帯移動端末をマナーモードに設定すべき場所(例えば、電車等の公共交通機関や劇場等)でマナーモードに設定しないなど、所有者の携帯移動端末の使用マナーに問題があった。
【0004】
そのため、最近、手動操作以外の方法で携帯移動端末をマナーモードに設定する技術が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1〜特許文献3では、所有者により、携帯移動端末をマナーモードに設定する場所や時間等の条件が携帯移動端末等に登録され、携帯移動端末は、それらの条件を満たす場合に、自身をマナーモードに設定する技術が提案されている。しかし、これらの技術では、携帯移動端末のサービスエリアの拡充が進んだ現在において、マナーモードに設定する場所や時間等の条件を全て網羅して登録しておくことは難しいという課題がある。
【0006】
そのため、予め登録された場所や時間等の条件ではなく、携帯移動端末の周囲に位置する他の携帯移動端末の状況に応じて携帯移動端末をマナーモードに設定する技術が特許文献4や特許文献5で提案されている。
【0007】
特許文献4で提案されている技術では、携帯移動端末は、周囲に位置する他の携帯移動端末と基地局を介さずに直接通信する、Bluetooth等の近距離無線通信手段を用いて、周囲に位置する他の携帯移動端末の台数を計算し、その計算結果が所定の値以上の場合に、自身をマナーモードに設定する。
【0008】
また、特許文献5で提案されている技術では、携帯移動端末は、近距離無線通信手段を用いて、周囲に位置する他の携帯移動端末のうちマナーモードに設定されている携帯移動端末の割合を計算し、その計算結果が所定の値以上の場合に、自身をマナーモードに設定する。
【特許文献1】特開2007−189593号公報
【特許文献2】特開2007−221502号公報
【特許文献3】特開2003−209884号公報
【特許文献4】特開2007−135009号公報
【特許文献5】特開2007−221615号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献4や特許文献5で提案されている技術では、周囲に位置する他の携帯移動端末の状況を取得するために、携帯移動端末が近距離無線通信手段を備えている必要があり、近距離無線通信手段を備えていない携帯移動端末には適用できないという課題がある。
【0010】
本発明の目的は、上述した課題を解決することができる移動通信システム、管理サーバ、端末、端末制御方法、マナーモード設定方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明の移動通信システムは、
自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率に応じて自端末をマナーモードに設定する複数の端末と、
前記複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理し、それらの情報に基づいて、前記複数の端末の各々に前記マナーモード設定率を提供する管理サーバと、を備えることを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するために本発明の管理サーバは、
マナーモードに設定可能な複数の端末と通信する管理サーバであって、
前記複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理する管理部と、
前記管理部にて一括管理されている情報に基づいて、前記複数の端末の各々の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率を前記複数の端末の各々に提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために本発明の端末は、
管理サーバと通信する端末であって、
自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率の送信要求を前記管理サーバに送信し、該送信要求に対する応答として、前記マナーモード設定率の計算結果を前記管理サーバから受信する通信部と、
前記通信部にて受信された前記マナーモード設定率の計算結果が所定の値以上の場合に、自端末をマナーモードに設定する設定自動変更部と、を有することを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するために本発明の端末制御方法は、
マナーモードに設定可能な複数の端末と通信する管理サーバが行う端末制御方法であって、
前記複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理する管理ステップと、
前記管理ステップで一括管理されている情報に基づいて、前記複数の端末の各々の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率を前記複数の端末の各々に提供する提供ステップと、を有することを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するために本発明のマナーモード設定方法は、
管理サーバと通信する端末が行うマナーモード設定方法であって、
自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率の送信要求を前記管理サーバに送信し、該送信要求に対する応答として、前記マナーモード設定率の計算結果を前記管理サーバから受信する通信ステップと、
前記通信ステップで受信された前記マナーモード設定率の計算結果が所定の値以上の場合に、自端末をマナーモードに設定する設定自動変更ステップと、を有することを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するために本発明の第1のプログラムは、
マナーモードに設定可能な複数の端末と通信する管理サーバに、
前記複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理する管理手順と、
前記管理手順で一括管理されている情報に基づいて、前記複数の端末の各々の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率を前記複数の端末の各々に提供する提供手順と、を実行させることを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するために本発明の第2のプログラムは、
管理サーバと通信する端末に、
自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率の送信要求を前記管理サーバに送信し、該送信要求に対する応答として、前記マナーモード設定率の計算結果を前記管理サーバから受信する通信手順と、
前記通信手順で受信された前記マナーモード設定率の計算結果が所定の値以上の場合に、自端末をマナーモードに設定する設定自動変更手順と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、管理サーバは、複数の端末の各々の位置情報とマナーモード設定情報を一括管理し、それらの情報に基づいてマナーモード設定率を複数の端末の各々に提供し、複数の端末の各々は、管理サーバから提供されたマナーモード設定率に応じて、自端末をマナーモードに設定する。
【0019】
したがって、複数の端末の各々は、近距離無線通信手段を備えていなくとも、周囲の他の端末の状況に応じて、自端末をマナーモードに設定することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1に、本発明の一実施形態の移動通信システムの構成を示す。
【0022】
図1に示すように、本実施形態の移動通信システムは、自身の周囲に位置する他の携帯移動端末のうちマナーモードに設定されている携帯移動端末の割合を示すマナーモード設定率に応じて自身をマナーモードに設定する携帯移動端末20A〜20Cと、携帯移動端末20A〜20Cの各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理し、それらの情報に基づいてマナーモード設定率を携帯移動端末20A〜20Cの各々に提供する管理サーバ10と、を有している。
【0023】
なお、図1においては、3台の携帯移動端末20A〜20Cが図示されているが、携帯移動端末は3台に限定されるものではなく、複数台であればよい。
【0024】
また、携帯移動端末20A〜20Cと管理サーバ10との間の通信は、不図示の基地局を介して行われるものとする。
【0025】
携帯移動端末20A〜20Cの構成について、携帯移動端末20Aを例に挙げて、図2を用いて説明する。なお、携帯移動端末20B,20Cの構成も携帯移動端末20Aと同様である。
【0026】
図2に示すように、携帯移動端末20Aは、CPU21と、操作部22と、設定情報取得部23と、設定情報データベース24と、位置情報取得部25と、タイマー部26と、通信制御部27と、設定自動変更部28と、表示部29と、を有している。
【0027】
CPU21は、他の構成要素を制御する。
【0028】
操作部22は、所有者により、携帯移動端末20Aの電源をONまたはOFFにする操作や、携帯移動端末20Aをマナーモードに設定またはその設定を解除する操作が行われる他、以下のような情報を入力する操作が行われる。
・携帯移動端末20Aの周囲に位置し、マナーモード設定率の計算対象となる他の携帯移動端末を探索する範囲である端末情報探索エリアの情報(例えば、端末情報探索エリアを携帯移動端末20Aを中心としたエリアと定義する場合におけるそのエリアの半径等)。
・携帯移動端末20Aをマナーモードに設定するか否かを判定する際に、マナーモード設定率の計算結果と比較される値である閾値。
・携帯移動端末20Aの位置情報を取得する間隔である情報取得間隔。
【0029】
設定情報取得部23は、操作部22に入力された端末情報探索エリアの情報、閾値、および情報取得間隔を設定情報データベース24に登録する。
【0030】
また、設定情報取得部23は、携帯移動端末20Aのマナーモードの設定状況を判定し、設定・未設定のいずれかを示すマナーモード設定情報を設定情報データベース24に登録する。
【0031】
位置情報取得部25は、所有者により、携帯移動端末20Aの電源がONにされた場合、または、携帯移動端末20Aがマナーモードに設定された場合に、GPS衛星30からの電波を利用して携帯移動端末20Aの現在位置を測位することで現在の位置情報を取得する。
【0032】
その後は、位置情報取得部25は、タイマー部26を用いて、設定情報データベース24に登録された情報取得間隔ごとに位置情報を取得する。
【0033】
なお、位置情報取得部25は、上記で取得した位置情報を設定情報データベース24に登録する。
【0034】
通信制御部27は、位置情報取得部25にて位置情報が取得されると、その位置情報と、設定情報データベース24に登録されているマナーモード設定情報および端末情報探索エリアの情報とを含む、マナーモード設定率の送信要求を管理サーバ10に送信する。
【0035】
また、通信制御部27は、上記で送信した送信要求に対する応答として、管理サーバ10からマナーモード設定率の計算結果を受信する。
【0036】
設定自動変更部28は、携帯移動端末20Aをマナーモードに設定するか否かを判定するために、通信制御部27に受信されたマナーモード設定率の計算結果と設定情報データベース24に登録されている閾値とを比較し、計算結果が閾値以上であり、携帯移動端末20Aがマナーモードに設定されていない場合に、携帯移動端末20Aをマナーモードに設定する。
【0037】
その他、設定自動変更部28は、所有者により携帯移動端末20Aをマナーモードに設定する操作が行われた場合にも、携帯移動端末20Aをマナーモードに設定する。
【0038】
また、設定自動変更部28は、携帯移動端末20Aをマナーモードに設定した場合、その旨を表示部29に表示し、所有者に通知する。なお、この通知は、不図示のバイブレーターの振動等により行ってもよい。
【0039】
次に、管理サーバ10の構成について、図3を用いて説明する。
【0040】
図3に示すように、管理サーバ10は、CPU11と、受信部12と、端末情報データベース13と、計算部14と、送信部15と、を有している。
【0041】
なお、受信部12は管理部の一例であり、また、計算部14と送信部15とで提供部を構成する。
【0042】
CPU11は、他の構成要素を制御する。
【0043】
受信部12は、携帯移動端末20A〜20Cの各々からマナーモード設定率の送信要求を受信すると、送信要求に含まれる位置情報、マナーモード設定情報、および端末情報探索エリアの情報を端末情報データベース13に登録する。
【0044】
計算部14は、受信部12にマナーモード設定率の送信要求が受信されると、送信要求に含まれる位置情報および端末情報探索エリアの情報に基づいて、送信要求の送信元の携帯移動端末の周囲に位置する他の携帯移動端末のマナーモード設定情報を端末情報データベース13から取得する。また、計算部14は、取得したマナーモード設定情報に基づいて、上記の他の携帯移動端末を対象としたマナーモード設定率を計算する。
【0045】
送信部15は、計算部14にて計算されたマナーモード設定率の計算結果を、送信要求の送信元の携帯移動端末に送信する。
【0046】
以下に、本実施形態の通信移動システムの動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。ここでは、マナーモードに未設定の携帯移動端末20Aからマナーモード設定率の送信要求を行う場合の動作について説明する。
【0047】
図4に示すように、まず、携帯移動端末20Aにおいて、設定情報取得部23は、所有者が入力した、事前に設定すべき項目(端末情報探索エリア、閾値、および情報取得間隔)の情報を、設定情報データベース24に登録する(ステップ201)。なお、携帯移動端末20Aはマナーモードに未設定であるため、設定情報取得部23は、未設定を示すマナーモード設定情報も設定情報データベース24に登録する。
【0048】
次に、携帯移動端末20Aにおいて、位置情報取得部25は、設定情報データベース24に登録されている情報取得間隔ごとに、現在位置の位置情報を取得し(ステップ202)、通信制御部27は、その位置情報と設定情報データベース24に登録されているマナーモード設定情報および端末情報探索エリアの情報とを含む、マナーモード設定率の送信要求を管理サーバ10に送信する(ステップ203)。
【0049】
次に、管理サーバ10において、受信部12は、端末情報データベース13に登録されている携帯移動端末20Aの情報を、携帯移動端末20Aから受信したマナーモード設定率の送信要求に含まれている情報に更新する(ステップ101)。
【0050】
次に、管理サーバ10において、計算部14は、端末情報データベース13に登録されている携帯移動端末20A〜20Cの情報に基づいて、携帯移動端末20Aの周囲の端末情報探索エリアに位置する携帯移動端末20B,20Cを対象としたマナーモード設定率を計算し(ステップ102)、送信部15は、マナーモード設定率の計算結果を携帯移動端末20Aに送信する(ステップ103)。
【0051】
その後、携帯移動端末20Aにおいて、設定自動変更部28は、管理サーバ10から受信したマナーモード設定率の計算結果が設定情報データベース24に登録されている閾値以上である場合には(ステップ204)、携帯移動端末20Aをマナーモードに設定する(ステップ205)。
【0052】
以降、携帯移動端末20Cにおいては、設定情報データベース24に登録されているマナーモード設定情報を未設定から設定に更新した上でステップ202の処理に戻り、また、管理サーバ10においては、ステップ101の処理に戻る。
【0053】
上述したように本実施形態においては、管理サーバ10は、携帯移動端末20A〜20Cの各々の位置情報とマナーモード設定情報を一括管理し、それらの情報に基づいてマナーモード設定率を携帯移動端末20A〜20Cの各々に提供し、携帯移動端末20A〜20Cの各々は、管理サーバ10から提供されたマナーモード設定率に応じて、自身をマナーモードに設定する。
【0054】
したがって、携帯移動端末20A〜20Cは、近距離無線通信手段を備えていなくとも、周囲の他の携帯移動端末の状況に応じて、自身をマナーモードに設定することができるという効果が得られる。
【0055】
そのため、携帯移動端末20A〜20Cは、所有者が、マナーモードに設定すべき場所で、手動操作でマナーモードに設定するのを忘れても、周囲の他の携帯移動端末の状況に応じて自身をマナーモードに設定することができる。
【0056】
さらに、携帯移動端末20A〜20C自身をマナーモードに設定することが、周囲に位置する他の携帯移動端末をマナーモードに設定するトリガとなり、他の携帯移動端末にマナーモードが波及していく効果が期待される。
【0057】
なお、本発明の管理サーバ10および携帯移動端末20A〜20Cにて行われる方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能であり、ネットワークを介して外部に提供することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態の移動通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した携帯移動端末の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示した管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1に示した移動通信システムの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
10 管理サーバ
11 CPU
12 受信部
13 端末情報データベース
14 計算部
15 送信部
20A〜20C 携帯移動端末
21 CPU
22 操作部
23 設定情報取得部
24 設定情報データベース
25 位置情報取得部
26 タイマー部
27 通信制御部
28 設定自動変更部
29 表示部
30 GPS衛星

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率に応じて自端末をマナーモードに設定する複数の端末と、
前記複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理し、それらの情報に基づいて、前記複数の端末の各々に前記マナーモード設定率を提供する管理サーバと、を備えることを特徴とする移動通信システム。
【請求項2】
前記複数の端末の各々は、
自端末の現在位置を示す前記位置情報を取得する位置情報取得部と、
自端末のマナーモードの設定状況を示す前記マナーモード設定情報を取得する設定情報取得部と、
前記位置情報取得部にて前記位置情報が取得されると、該位置情報および前記設定情報取得部にて取得された前記マナーモード設定情報を含む、前記マナーモード設定率の送信要求を前記管理サーバに送信し、該送信要求に対する応答として、前記マナーモード設定率の計算結果を前記管理サーバから受信する通信部と、
前記通信部にて受信された前記マナーモード設定率の計算結果が所定の値以上の場合に、自端末をマナーモードに設定する設定自動変更部と、を有する請求項1に記載の移動通信システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、
前記複数の端末の各々から受信された前記マナーモード設定率の送信要求に含まれる前記位置情報および前記マナーモード設定情報をデータベースに登録することで一括管理する管理部と、
前記複数の端末のいずれかから前記送信要求が受信されると、前記データベースに登録されている情報に基づいて、前記送信要求の送信元の端末の周囲の所定の範囲に位置する他の端末を対象とした前記マナーモード設定率を計算する計算部と、
前記計算部にて計算された前記マナーモード設定率の計算結果を、前記送信要求の送信元の端末に送信する送信部と、を有する請求項2に記載の移動通信システム。
【請求項4】
前記複数の端末の各々は、
前記所定の範囲の情報が入力される入力部をさらに有し、
前記通信部は、前記入力部に入力された前記所定の範囲の情報を前記管理サーバに送信し、
前記計算部は、前記複数の端末の各々から受信された前記所定の範囲の情報を用いて、前記マナーモード設定率を計算する、請求項3に記載の移動通信システム。
【請求項5】
前記入力部は、自端末の前記位置情報を取得する間隔が入力され、
前記位置情報取得部は、前記入力部に入力された前記間隔ごとに、自端末の前記位置情報を取得する、請求項4に記載の移動通信システム。
【請求項6】
マナーモードに設定可能な複数の端末と通信する管理サーバであって、
前記複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理する管理部と、
前記管理部にて一括管理されている情報に基づいて、前記複数の端末の各々の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率を前記複数の端末の各々に提供する提供部と、を有することを特徴とする管理サーバ。
【請求項7】
前記管理部は、前記複数の端末の各々から、前記マナーモード設定率の送信要求に含めて送信されてくる前記位置情報および前記マナーモード設定情報をデータベースに登録することで一括管理し、
前記提供部は、
前記複数の端末のいずれかから前記送信要求が受信されると、前記データベースに登録されている情報に基づいて、前記送信要求の送信元の端末の周囲の所定の範囲に位置する他の端末を対象とした前記マナーモード設定率を計算する計算部と、
前記計算部にて計算された前記マナーモード設定率の計算結果を、前記送信要求の送信元の端末に送信する送信部と、を有する請求項6に記載の管理サーバ。
【請求項8】
前記計算部は、前記複数の端末の各々から受信された前記所定の範囲の情報を用いて、前記マナーモード設定率を計算する、請求項7に記載の管理サーバ。
【請求項9】
管理サーバと通信する端末であって、
自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率の送信要求を前記管理サーバに送信し、該送信要求に対する応答として、前記マナーモード設定率の計算結果を前記管理サーバから受信する通信部と、
前記通信部にて受信された前記マナーモード設定率の計算結果が所定の値以上の場合に、自端末をマナーモードに設定する設定自動変更部と、を有することを特徴とする端末。
【請求項10】
自端末の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
自端末のマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を取得する設定情報取得部と、をさらに有し、
前記通信部は、前記位置情報取得部にて前記位置情報が取得されると、該位置情報および前記設定情報取得部にて取得された前記マナーモード設定情報を、前記マナーモード設定率の送信要求に含めて前記管理サーバに送信する、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記管理サーバから受信された前記マナーモード設定率の計算結果は、前記端末の周囲の所定の範囲に位置する他の端末を対象として計算されたものであり、
前記所定の範囲の情報が入力される入力部をさらに有し、
前記通信部は、前記入力部に入力された前記所定の範囲の情報を前記管理サーバに送信する、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記入力部は、自端末の前記位置情報を取得する間隔が入力され、
前記位置情報取得部は、前記入力部に入力された前記間隔ごとに、自端末の前記位置情報を取得する、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
マナーモードに設定可能な複数の端末と通信する管理サーバが行う端末制御方法であって、
前記複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理する管理ステップと、
前記管理ステップで一括管理されている情報に基づいて、前記複数の端末の各々の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率を前記複数の端末の各々に提供する提供ステップと、を有することを特徴とする端末制御方法。
【請求項14】
前記管理ステップでは、前記複数の端末の各々から、前記マナーモード設定率の送信要求に含めて送信されてくる前記位置情報および前記マナーモード設定情報をデータベースに登録することで一括管理し、
前記提供ステップは、
前記複数の端末のいずれかから前記送信要求が受信されると、前記データベースに登録されている情報に基づいて、前記送信要求の送信元の端末の周囲の所定の範囲に位置する他の端末を対象とした前記マナーモード設定率を計算する計算ステップと、
前記計算ステップで計算された前記マナーモード設定率の計算結果を、前記送信要求の送信元の端末に送信する送信ステップと、を有する請求項13に記載の端末制御方法。
【請求項15】
前記計算ステップでは、前記複数の端末の各々から受信された前記所定の範囲の情報を用いて、前記マナーモード設定率を計算する、請求項14に記載の端末制御方法。
【請求項16】
管理サーバと通信する端末が行うマナーモード設定方法であって、
自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率の送信要求を前記管理サーバに送信し、該送信要求に対する応答として、前記マナーモード設定率の計算結果を前記管理サーバから受信する通信ステップと、
前記通信ステップで受信された前記マナーモード設定率の計算結果が所定の値以上の場合に、自端末をマナーモードに設定する設定自動変更ステップと、を有することを特徴とするマナーモード設定方法。
【請求項17】
自端末の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
自端末のマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を取得する設定情報取得ステップと、をさらに有し、
前記通信ステップでは、前記位置情報取得ステップで前記位置情報が取得されると、該位置情報および前記設定情報取得ステップで取得された前記マナーモード設定情報を、前記マナーモード設定率の送信要求に含めて前記管理サーバに送信する、請求項16に記載のマナーモード設定方法。
【請求項18】
前記管理サーバから受信された前記マナーモード設定率の計算結果は、前記端末の周囲の所定の範囲に位置する他の端末を対象として計算されたものであり、
前記所定の範囲の情報が入力される入力ステップをさらに有し、
前記通信ステップでは、前記入力ステップで入力された前記所定の範囲の情報を前記管理サーバに送信する、請求項17に記載のマナーモード設定方法。
【請求項19】
前記入力ステップでは、自端末の前記位置情報を取得する間隔を示す間隔が入力され、
前記位置情報取得ステップでは、前記入力ステップで入力された前記間隔ごとに、自端末の前記位置情報を取得する、請求項18に記載のマナーモード設定方法。
【請求項20】
マナーモードに設定可能な複数の端末と通信する管理サーバに、
前記複数の端末の各々の現在位置を示す位置情報およびマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を一括管理する管理手順と、
前記管理手順で一括管理されている情報に基づいて、前記複数の端末の各々の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率を前記複数の端末の各々に提供する提供手順と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項21】
前記管理手順では、前記複数の端末の各々から、前記マナーモード設定率の送信要求に含めて送信されてくる前記位置情報および前記マナーモード設定情報をデータベースに登録することで一括管理し、
前記提供手順は、
前記複数の端末のいずれかから前記送信要求が受信されると、前記データベースに登録されている情報に基づいて、前記送信要求の送信元の端末の周囲の所定の範囲に位置する他の端末を対象とした前記マナーモード設定率を計算する計算手順と、
前記計算手順で計算された前記マナーモード設定率の計算結果を、前記送信要求の送信元の端末に送信する送信手順と、を有する請求項20に記載のプログラム。
【請求項22】
前記計算手順では、前記複数の端末の各々から受信された前記所定の範囲の情報を用いて、前記マナーモード設定率を計算する、請求項21に記載のプログラム。
【請求項23】
管理サーバと通信する端末に、
自端末の周囲に位置する他の端末のうちマナーモードに設定されている端末の割合を示すマナーモード設定率の送信要求を前記管理サーバに送信し、該送信要求に対する応答として、前記マナーモード設定率の計算結果を前記管理サーバから受信する通信手順と、
前記通信手順で受信された前記マナーモード設定率の計算結果が所定の値以上の場合に、自端末をマナーモードに設定する設定自動変更手順と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項24】
前記端末に、
自端末の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手順と、
自端末のマナーモードの設定状況を示すマナーモード設定情報を取得する設定情報取得手順と、をさらに実行させ、
前記通信手順では、前記位置情報取得手順で前記位置情報が取得されると、該位置情報および前記設定情報取得手順で取得された前記マナーモード設定情報を、前記マナーモード設定率の送信要求に含めて前記管理サーバに送信する、請求項23に記載のプログラム。
【請求項25】
前記管理サーバから受信された前記マナーモード設定率の計算結果は、前記端末の周囲の所定の範囲に位置する他の端末を対象として計算されたものであり、
前記端末に、
前記所定の範囲の情報の入力を受け付ける入力手順をさらに実行させ、
前記通信手順では、前記入力手順で入力された前記所定の範囲の情報を前記管理サーバに送信する、請求項24に記載のプログラム。
【請求項26】
前記入力手順では、自端末の前記位置情報を取得する間隔の入力を受け付け、
前記位置情報取得手順では、前記入力手順で入力された前記間隔ごとに、自端末の前記位置情報を取得する、請求項25に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−56610(P2010−56610A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−216455(P2008−216455)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】