説明

移動通信用NVISアンテナ

【課題】幌付トラックの幌上に設置して広帯域特性をもち、且つトラックの幌からの高さが低く低姿勢で平面構造の移動通信用NVISアンテナを提供する。
【解決手段】アンテナ素子固定シート11の上面中央部にバラン13を設け、このバラン13とアンテナ素子固定シート11の4隅との間に第1アンテナ素子14a〜14dと第2アンテナ素子15a〜15dを並列に接続して配設する。アンテナ素子の片側終端に車体アース用リード線16a、16bを設け、バラン13には同軸ケーブル17を接続する。上記のように構成したNVISアンテナを幌付トラックの幌上に絶縁スペーサを介して載置し、アンテナ素子固定シート11の周縁に沿って設けられたシート固定タグ12にロープを取り付けてトラックの車体に固定する。車体アース用リード線16a、16bをトラックの車体にアースすると共にバラン13を同軸ケーブル17により移動局の送受信機に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幌付トラックの幌上に設置して、車両走行中に主としてNVIS通信を行うことを可能にする広帯域で低姿勢な移動通信用NVISアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、短波を用いた近中距離通信の一つとしてNVIS通信がある(例えば、特許文献1参照。)。NVISとは、Near Vertical Incidence Skywave(近垂直放射空間波)の略で、NVIS通信は、短波を用いた数kmから250km程度の通信において、垂直に近い角度で入射してくる上空波を利用した、不感地帯を解消する通信方法である。また、NVISアンテナは、NVIS通信に用いられる垂直方向に強い電波を放射する(垂直方向に強い指向性を持った)アンテナである。
【0003】
NVIS通信において、不感地帯が生じるメカニズムは二つある。一つは、(1)送信アンテナまたは受信アンテナにホイップアンテナ等の天頂方向に強い放射をしないアンテナを使用していて、更に距離的減衰により、あるいは、山岳などの障害物によって、地表波が届かない地点に受信点がある場合であり、二つめは、(2)地表波も上空波も届かない領域、所謂スキップゾーンに受信点がある場合である。
【0004】
上記メカニズム(1)による不感地帯を解消する方法は、垂直方向に強い電波を放射するアンテナ(NVISアンテナ)を用いることである。
【0005】
上記メカニズム(2)による不感地帯を解消する方法は、適切な周波数を選択することである。使用可能な周波数は、太陽活動や季節変化、日変化に影響されるが、昼間では4〜10MHz程度、夜間では2〜4MHz程度と言われている。
【0006】
NVISアンテナの使用と適切な周波数の選択により、不感地帯を解消したNVIS通信が可能になる。
【0007】
従来、移動通信用NVISアンテナとしては、ループアンテナやホイップアンテナを屈曲させたものが実用化されている。
【0008】
ループアンテナは、ループ面が垂直なので、移動車両であるトラックに取り付ける場合は、車両高の制限を超える恐れがあり、また、車両高の制限を超えない場合でも、公道外では木の枝等に衝突する恐れがある。
【0009】
また、ループアンテナは、可変コンデンサを制御して整合を実現する機構を採用しているので、その分の重量がかさむという問題がある。更にループの素材であるパイプの径を大きくして低損失化を図っているので、重量が更に大きくなっている。
【0010】
一方、ホイップアンテナを屈曲させたものは、放射指向性が天頂方向からずれているので、NVISアンテナとしては性能が劣り、更にトラックの最上部より上方に突出するので、公道外では木の枝等に衝突する恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特表2007−537623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記のように、従来移動通信用NVISアンテナとして用いられているループアンテナは、移動車両であるトラックに取り付ける場合、車両高の制限を超える恐れがあり、車両高の制限を超えない場合でも、公道外では木の枝等に衝突する恐れがある。更に、ループアンテナは、整合を実現する機構や低損失化のために重量が増大するという問題がある。
【0013】
また、ホイップアンテナを屈曲させたものは、放射指向性が天頂方向からずれているので、NVISアンテナとしては性能が劣り、更にトラックの最上部より上方に突出するので、公道外では木の枝等に衝突する恐れがある。
【0014】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、幌付トラックの幌上に設置して、車両走行中に主としてNVIS通信を行うことを可能にし、広帯域特性をもち、且つ、トラックの幌からの高さが低く低姿勢で平面構造の移動通信用NVISアンテナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
第1の発明に係る移動通信用NVISアンテナは、略長方形状に形成されたアンテナ素子固定シート上に平面構造のNVISアンテナ素子を配設して幌付トラックの幌上に着脱可能に構成したことを特徴とする。
【0016】
第2の発明に係る移動通信用NVISアンテナは、略長方形状に形成されたアンテナ素子固定シートと、前記アンテナ素子固定シートの中央部に設置され、移動局の送受信機に同軸ケーブルにより接続されるバランと、前記アンテナ素子固定シートの少なくとも四隅と前記バランとの間に略直線状に配置される第1アンテナ素子と、前記各第1アンテナ素子に並列に接続される該第1アンテナ素子よりも長く設定された第2アンテナ素子とを具備し、幌付トラックの幌上に設置されて主としてNVIS通信を行うことを特徴とする。
【0017】
第3の発明は、前記第2の発明に係る移動通信用NVISアンテナにおいて、第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子の片側終端に接続される車体アース用リード線を備え、前記第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子の片側終端を前記車体アース用リード線により幌付トラックの車体にアースすることを特徴とする。
【0018】
第4の発明は、前記第2の発明又は第3の発明に係る移動通信用NVISアンテナにおいて、アンテナ素子固定シートの周縁に沿って複数の穴を所定の間隔で設け、前記各穴にリング状のシート固定タグを取り付けて幌付トラックの幌上に着脱可能に構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、幌付トラックの幌上に設置された移動通信用NVISアンテナにより、移動中の幌付トラック上で、NVIS通信やその他の上空波通信及び地上波通信が可能である。また、移動通信用NVISアンテナは平面構造であるため風圧の影響を受けにくく、高速移動中でも通信可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動通信用NVISアンテナの構成を示す斜視図である。
【図2】同実施形態に係る移動通信用NVISアンテナを幌付トラックの幌上に設置した状態を示す斜視図である。
【図3】(a)は同実施形態に係る移動通信用NVISアンテナの進行方向に平行な垂直面内の放射パターンを示す図、(b)は移動通信用NVISアンテナの進行方向に直角な垂直面内の放射パターンを示す図である。
【図4】同実施形態に係る移動通信用NVISアンテナのVSWR特性を示す図である。
【図5】同実施形態に係る移動通信用NVISアンテナのNVIS放送波受信性能を示す図である。
【図6】同実施形態に係る移動通信用NVISアンテナの非NVIS放送波受信性能を示す図である。
【図7】同実施形態に係る移動通信用NVISアンテナのNVIS受信性能を示す図である。
【図8】同実施形態に係る移動通信用NVISアンテナの地上波受信性能を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1は本発明の一実施形態に係る移動通信用NVISアンテナの構成を示す斜視図、図2は同実施形態に係る移動通信用NVISアンテナを幌付トラックの幌上に設置した状態を示す斜視図である。
【0023】
本実施形態では、アンテナ素子が8本の電線で構成される8線式移動通信用NVISアンテナ10に実施した場合を例として示している。
【0024】
図1及び図2において、11は略長方形状に形成されたアンテナ素子固定シートで、図2に示す幌付トラック21の幌22の天井部の大きさに対応させて形成される。上記アンテナ素子固定シート11の大きさは、例えば全長が約3m、幅が約2mに設定される。アンテナ素子固定シート11には、周縁に沿って複数の穴が所定の間隔で設けられ、各穴にリング状のシート固定タグ(金具)12が取り付けられる。
【0025】
上記アンテナ素子固定シート11の上面中央部には、4:1バラン13が設けられ、このバラン13とアンテナ素子固定シート11の4隅との間に4本の第1アンテナ素子14a〜14dが直線状に配設される。また、各第1アンテナ素子14a〜14dには、それぞれ第2アンテナ素子15a〜15dが並列に設けられる。第1アンテナ素子14a〜14dと第2アンテナ素子15a〜15dの両端はそれぞれ接続される。第2アンテナ素子15a〜15dは、第1アンテナ素子14a〜14dよりも数十cm例えば約30cm〜50cm長く設定され、第1アンテナ素子14a−14b間、14c−14d間に位置するように例えば山形状に配設される。上記第1アンテナ素子14a〜14d及び第2アンテナ素子15a〜15dとしては、太さが例えば約4〜5mmの撚線が使用される。
【0026】
上記第1アンテナ素子14a〜14d及び第2アンテナ素子15a〜15dは、撚線の他、単線あるいは金属製のパイプ等を使用することができる。第1アンテナ素子14a〜14d及び第2アンテナ素子15a〜15dとして撚線を使用した場合には、アンテナ素子が柔軟性を有するため、アンテナ素子固定シート11を折り畳むことが可能である。
【0027】
そして、上記第1アンテナ素子14a、14bと第2アンテナ素子15a、15bの外側接続端(アンテナ片側終端)、すなわちバラン13と反対側の終端部には、車体アース用リード線16a、16bの一端が接続される。また、上記バラン13には、同軸ケーブル17の一端が接続される。
【0028】
上記のように構成された移動通信用NVISアンテナ10は、図2に示すようにトラック21の幌22上に絶縁スペーサ23を介して載置し、シート固定タグ12にロープ24等を取り付けてトラック21の車体に固定する。そして、アンテナ素子の終端に設けた車体アース用リード線16a、16bをトラック21の車体にアースする。また、バラン13は、同軸ケーブル17により、トラック21に搭載されている移動局の送受信機に接続する。
【0029】
図3(a)、(b)は、上記NVISアンテナ10がトラック21の幌22上に設置され、トラックの運転席に近い方のアンテナ素子の終端が車体アース用リード線16a、16bによってトラック21の車体にアースされている場合のシミュレーションで得られた垂直面内の放射パターンを示している。図3(a)はトラック21の進行方向に平行な方向を含む垂直面内の放射パターン、図3(b)はトラックの進行方向に直角な方向を含む垂直面内の放射パターンである。図3(a)、(b)の半円の周囲に書かれた数値は、水平方向から測った仰角である。図3(a)の仰角の0°方向は、トラック21の進行方向であり、図3(b)の仰角の0°方向は、トラック21の進行方向の右手方向である。図3(a)、(b)の径方向の数値は、アンテナが放射する電力の相対値をデシベル表示したものである。
【0030】
また、図3(a)、(b)において、a〜dの符号は下記の周波数における特性を示している。
【0031】
a(一点鎖線):4MHz
b(太い実線):6MHz
c(細い実線):8MHz
d(破線) :10MHz
e(二点鎖線):12MHz
図3(a)、(b)の放射パターンが示すように、本NVISアンテナ10は上空に強い放射をしていることがわかる。図3(b)に示す垂直面内の放射パターンは、天頂方向に関して対象であるが、図3(a)に示す垂直面内の放射パターンは、8MHz以下ではトラックの前方に傾いており、10MHz以上ではトラック21の後方に傾いている。これはトラック21の進行方向に関しては、トラック21の形状が対称でないことに起因している。
【0032】
図4は上記実施形態に係るNVISアンテナ10のVSWR(電圧定在波比)特性であり、符号aの特性は実施形態で示したようにアンテナ素子の片側終端、すなわち第1アンテナ素子14a、14b及び第2アンテナ素子15a、15bの終端を車体アース用リード線16a、16bによりトラック21の車体にアースした場合、符号bの特性は第1アンテナ素子14a〜14d及び第2アンテナ素子15a〜15dの全ての終端をトラック21の車体にアースしない場合(全終端開放)、符号cの特性は第1アンテナ素子14a〜14d及び第2アンテナ素子15a〜15dの終端を全てトラック21の車体にアースした場合(全終端ショート)の特性を示している。VSWR特性の測定位置はバラン13の入力端であり、特性インピーダンスは50Ωである。
【0033】
アンテナ素子の全ての終端をトラック21の車体にアースしない場合(全終端を開放した符号bの特性)及びアンテナ素子の全ての終端をトラック21の車体にアースした場合(全終端をショートした符号cの特性)は、低周波側でのVSWRは極端に大きくなる。すなわち、トラック21の幌22上に設置するアンテナの大きさは、4m程度に制限されるので、NVIS通信の帯域における電波の波長(25m以上)に比べてかなり小さく、特に低周波側ではインピーダンス及びVSWRは相当大きくなり、整合の実現は容易ではなく、整合が実現した場合も整合損は無視できない大きさになる。
【0034】
このため本発明では、上記実施形態で示したようにアンテナ素子の片側終端、例えば第1アンテナ素子14a、14b及び第2アンテナ素子15a、15bの終端を車体アース用リード線16a、16bによりトラック21の車体にアースして特性を改善している。このようにアンテナ素子の片側終端のみをトラック21の車体にアースした場合は、図4において符号aの特性に示したようにVSWRは3MHz以上で10以下となり、比較的容易に整合が取れ、整合損も小さくなる。
【0035】
図5は、上記実施形態に係るNVISアンテナ10のNVIS放送波に対する受信性能を示す図で、横軸に周波数(MHz)をとり、縦軸に受信レベル(dBm)をとって示した。使用した放送波は、ラジオNIKKEIの3波(3.925MHz、6.055MHz、9.595MHz)であり、何れの波も同一の送信所から送信されている。送信周波数は、どの周波数も50kWである。本アンテナと送信所との水平距離は約80kmであるので、地上波は十分減衰しており、NVIS波のみを受信していると考えられる。周波数が低くなるにつれて、受信性能は急速に劣化するが、これはアンテナの大きさの効果が顕著に効いてくることを示している。
【0036】
図6は、低仰角で入射してくる上空波である非NVIS放送波に対する本NVISアンテナ10の受信性能を示す図で、横軸に周波数(MHz)をとり、縦軸に受信レベル(dBm)をとって示した。ここで受信した放送波は、中国の北京と北朝鮮の平壌からのもので、本アンテナと北京放送局との地表に沿った距離は約2100km、平壌放送局との地表に沿った距離は約1300kmである。これらの放送波の入射仰角は、電離層の高さによるが、仮に300kmとすると、10°と20°程度である。また、送信電力は、200kWと500kWである。
【0037】
図7は、NVIS通信における本NVISアンテナ10のNVIS受信性能を示す図で、横軸に周波数(MHz)をとり、縦軸に受信レベル(dBm)をとって示した。送受信間の水平距離は、約60kmである。この距離では地表波は十分に減衰していると考えられる。実際の受信信号も上空波の特徴であるフェージングを示している。ここでは、送信電力100WのCW波(Carrier Wave)を用いて周波数特性を測定した。図7は、図5に示したNVIS放送波に対する受信特性と同様な周波数特性を示しており、3MHz帯と9〜10MHz帯での受信レベル差は、両者共に20dB程度である。
【0038】
図8は、本NVISアンテナ10の地上波に対する受信性能を示す図で、横軸に周波数(MHz)をとり、縦軸に受信レベル(dBm)をとって示した。送受信間の水平距離は400mであり、送信アンテナとしてホイップアンテナを用いて特性を測定した。また、本アンテナの設置方向は、トラック21が送信アンテナの方向を向く方向、すなわち、本アンテナのE面が送信アンテナを含むように設置した。本アンテナの地上波に対する受信性能は、約3MHz〜18MHzの範囲で良好な受信性能が得られ、24MHz付近で受信性能が低下している。
【0039】
本実施形態に係るNVISアンテナ10では、上記受信特性に示したようにNVIS放送波に限らず、非NVIS放送波や地上波放送波についても受信することが可能である。
【0040】
以上説明したように、本実施形態に係るNVISアンテナ10は、(1)質量が小さい、(2)幌22からの高さが低く低姿勢である、(3)風圧の影響を受けにくい、(4)トラック21への取り付けや取り外しが容易である、等の機械的な特徴を備えると共に、(1)NVIS通信の帯域において天頂方向に強い放射指向性を有する、(2)低損失である、(3)VSWRが小さく整合が容易である、(4)広帯域特性を有している、等の電気的な特徴を備えている。また、本NVISアンテナ10は、高さが低く低姿勢の平面構造であるので、トラック21の幌22上に設置しても、車両高の制限を超える恐れはなく、公道外においても木の枝等に衝突する恐れは全くなく、且つ風圧の影響を受けにくく、高速移動中でも通信可能である。
【0041】
なお、上記実施形態では、第1アンテナ素子14a〜14d及び第2アンテナ素子15a〜15dからなる4組のアンテナ素子を用いて構成した場合について示したが、更にアンテナ素子固定シート11の短辺とバラン13との間に第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子を対とするアンテナ素子を追加して設置することも可能である。この場合、追加設置したアンテナ素子は、片側終端をトラック21の車体にアースする。
【0042】
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
【符号の説明】
【0043】
10…移動通信用NVISアンテナ、11…アンテナ素子固定シート、12…シート固定タグ、13…4:1バラン、14a〜14d…第1アンテナ素子、15a〜15d…第2アンテナ素子、16a、16b…車体アース用リード線、17…同軸ケーブル、21…幌付トラック、22…幌、23…絶縁スペーサ、24…ロープ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形状に形成されたアンテナ素子固定シート上に平面構造のNVISアンテナ素子を配設して幌付トラックの幌上に着脱可能に構成したことを特徴とする移動通信用NVISアンテナ。
【請求項2】
略長方形状に形成されたアンテナ素子固定シートと、前記アンテナ素子固定シートの中央部に設置され、移動局の送受信機に同軸ケーブルにより接続されるバランと、前記アンテナ素子固定シートの少なくとも四隅と前記バランとの間に略直線状に配置される第1アンテナ素子と、前記各第1アンテナ素子に並列に接続される該第1アンテナ素子よりも長く設定された第2アンテナ素子とを具備し、幌付トラックの幌上に設置されて主としてNVIS通信を行うことを特徴とする移動通信用NVISアンテナ。
【請求項3】
前記請求項2に記載の移動通信用NVISアンテナにおいて、第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子の片側終端に接続される車体アース用リード線を備え、前記第1アンテナ素子及び第2アンテナ素子の片側終端を前記車体アース用リード線により幌付トラックの車体にアースすることを特徴とする移動通信用NVISアンテナ。
【請求項4】
前記請求項2又は請求項3に記載の移動通信用NVISアンテナにおいて、アンテナ素子固定シートの周縁に沿って複数の穴を所定の間隔で設け、前記各穴にリング状のシート固定タグを取り付けて幌付トラックの幌上に着脱可能に構成したことを特徴とする移動通信用NVISアンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−129903(P2012−129903A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281322(P2010−281322)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(000101857)アンテナ技研株式会社 (4)