説明

移植機

【課題】苗搬送台の回動支点部に作用する荷重を軽減し、回動支点部の小型化やコストダウンを可能にする。
【解決手段】苗搬送台7を左右方向に回動操作可能とした乗用型田植機1において、走行機体4の外側部に設けられる支持ステー24と、該支持ステー24に対して左右方向に回動自在に設けられる操作ステー25と、該操作ステー25から外側方に延設される支持部材26とを備え、該支持部材26で苗搬送台7を支持するにあたり、操作ステー25は、苗搬送台7の回動支点となる回動支点軸29と、該回動支点軸29の前方に設けられ、苗搬送台7を回動する際に操作される回動操作部35とを備え、該回動操作部35と回動支点軸29との間に、所定の回動姿勢にある苗搬送台7の荷重を下方から受止めることにより、苗搬送台7の姿勢保持を補助する姿勢保持補助手段40を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用型田植機などの移植機に関し、詳しくは、走行機体の前方側から後方側に予備苗を搬送する苗搬送台が設けられた移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
走行機体の後部に植付作業機を連結して構成され、圃場を走行しながら苗を植付ける乗用型田植機などの移植機が広く知られている。このような移植機を用いた苗の植付作業においては、植付作業中に苗載台に載置された苗の数が少なくなると、作業者は走行機体を畦に対して垂直につけ、畦際にいる補助者から予備苗を受取って苗載台へ補給していた。
【0003】
従来、このような予備苗の補給作業を軽減するために、走行機体の外側部に苗搬送台を備える移植機が提案されている。例えば、特許文献1、2に示される苗搬送台は、走行機体の前方側から後方側まで予備苗を搬送可能なローラコンベアからなり、作業者は、苗搬送台によって搬送される予備苗を走行機体の後方側で受け取ることができるので、予備苗を効率良く苗載台へ移載することができる。
【0004】
また、特許文献1、2に示される苗搬送台は、上下方向及び/又は左右方向に回動操作可能となっている。このような苗搬送台によれば、畦際のトラックから予備苗を供給する場合に、苗搬送台の搬送始端部位置を上下及び/又は左右に調整することが可能になるだけでなく、苗搬送台の下方に設けられている肥料タンクヘ肥料を補給する際に苗搬送台が作業の邪魔になるといった問題を解消できるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−153423号公報
【特許文献2】特願2010−2776号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、苗搬送台を上下方向及び/又は左右方向に回動操作可能とした場合、少なくとも苗搬送台の回動操作中は、苗搬送台の全体荷重を回動支点部で支えることになるので、回動支点部を強固なものにしなければならず、回動支点部の大型化やコストアップが問題となっていた。特に、特許文献2に示される苗搬送台のように、重心位置よりも後側に設けた回動支点部を支点として左右方向に回動させる場合、回動支点部には、前側に偏った荷重が作用するので、上記の問題が顕著であった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、走行機体の前方側から後方側に予備苗を搬送する苗搬送台を備えるとともに、該苗搬送台を左右方向に回動操作可能とした移植機において、前記走行機体の外側部に設けられる支持ステーと、該支持ステーに対して左右方向に回動自在に設けられる操作ステーと、該操作ステーから外側方に延設される支持部材とを備え、該支持部材で苗搬送台を支持するにあたり、操作ステーは、苗搬送台の回動支点となる回動支点部と、該回動支点部の前方に設けられ、苗搬送台を回動する際に操作される回動操作部とを備え、該回動操作部と回動支点部との間に、所定の回動姿勢にある苗搬送台の荷重を下方から受止めることにより、苗搬送台の姿勢保持を補助する姿勢保持補助手段を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、苗搬送台を左右方向に回動操作可能としたものでありながら、所定の回動姿勢にある苗搬送台の荷重を下方から受止める姿勢保持補助手段を備えるので、回動支点部に作用する荷重を軽減し、回動支点部の小型化やコストダウンが可能となる。しかも、姿勢保持補助手段は、回動操作部と回動支点部との間にコンパクトに構成できるので、例えば、苗搬送台の下方に肥料タンクを配置した移植機では、姿勢保持補助手段が肥料供給の妨げになることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】乗用型田植機の全体側面図である。
【図2】乗用型田植機の全体平面図である。
【図3】苗搬送台を回動操作した状態を示す乗用型田植機の全体平面図である。
【図4】乗用型田植機の要部側面図である。
【図5】苗搬送台の回動支点部を示す斜視図である。
【図6】乗用型田植機の要部正面図である。
【図7】苗搬送台を回動操作した状態を示す乗用型田植機の要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。まず、特許文献2と共通の構成及び作用について説明した後、本発明特有の構成及び作用について説明する。
【0011】
図1〜図3において、1は8条植え仕様の乗用型田植機(移植機)であって、該乗用型田植機1は、前輪2及び後輪3で支持される走行機体4を有しており、該走行機体4の前部には、エンジン(図示せず)を搭載するエンジン搭載部5が構成されている。エンジン搭載部5の左右両外側部には、それぞれペースト肥料を貯留する肥料タンク6が設けられており、さらに、各肥料タンク6の上方には、前後方向に沿うように後述する苗搬送台7が配置されている。
【0012】
肥料タンク6の上部には、ペースト肥料を補給する補給口6aが形成されると共に、該補給口6aを開閉する補給口カバー6bが設けられている。補給口カバー6bは、後端部を支点として回動自在に設けられており、補給口カバー6bを上方後方に回動操作することにより、補給口6aが開放されるようになっている。
【0013】
また、エンジン搭載部5の後方には、作業者が乗車する操縦部8が構成されている。操縦部8は、ステアリングハンドル9、運転座席10などを備えて構成されており、運転座席10の前下方には操縦部8の床面を形成するフロアステップ11が設けられている。
【0014】
フロアステップ11は、エンジン搭載部5の左右外側部に設けられるフロントステップ12や、フロアステップ11の左右幅を拡張するワイドステップ13と接続されており、作業者は、これらフロントステップ12やワイドステップ13を経由することにより、機体前方及び側方のどちらからでも操縦部8に乗り込むことができるようになっている。
【0015】
一方、走行機体4の後部には、昇降リンク機構14を介して植付作業機15が昇降自在に連結されている。植付作業機15は、前高後低状に傾斜する苗載台16、該苗載台16から苗を掻取って圃場に植付ける植付機構17、苗の植付けと同時に肥料を土中に吐出する施肥ノズル18などを備えて構成されている。
【0016】
また、走行機体4の後部には、リヤステップ19や、その左右幅を拡張するリヤワイドステップ20が設けられており、作業者がこれらのリヤステップ19やリヤワイドステップ20上に立って、苗載台16に予備苗を補給することができるようになっている。
【0017】
次に、苗搬送台7について詳細に説明する。図1〜図3に示すように、走行機体4(エンジン搭載部5)の左右両外側部には、肥料タンク6と平面視で上下に重なる形で苗搬送台7が配設されており、その前端部は走行機体4の前方に位置し、後端部は運転座席10の側方に位置している。
【0018】
苗搬送台7は、左右の側枠間に複数のローラ21を回転自在に支持した矩形のローラコンベアからなり、前高後低状の傾斜に沿って予備苗を自走式で搬送するように構成されている。また、本実施形態の苗搬送台7は、前部苗搬送台7F、中間苗搬送台7M及び後部苗搬送台7Rに分割形成されている。これらの苗搬送台7F、7M、7Rは、それぞれヒンジ22、23を介して連結されており、非作業時には、中間苗搬送台7Mの上方に、後部苗搬送台7R及び前部苗搬送台7Fを折畳み状に収納することができるようになっている。
【0019】
なお、苗搬送台7は、走行機体4の前方側から後方側へ予備苗を搬送する際に、これら前部苗搬送台7F及び後部苗搬送台7Rを中間苗搬送台7Mに対して前後に伸展させた伸展姿勢、即ち、前部苗搬送台7Fが中間苗搬送台7Mから機体前方側に延び、後部苗搬送台7Rが中間苗搬送台7Mから機体後方側に延びた状態で使用される。本実施形態において、単に苗搬送台7と言う場合は、伸展姿勢の苗搬送台7を意味する。
【0020】
次に、苗搬送台7の取付部について説明する。図1〜図7に示すように、苗搬送台7の取付部は、走行機体4の外側部に設けられる支持ステー24と、該支持ステー24に対して左右方向に回動自在に設けられる操作ステー25と、該操作ステー25から外側方に延設される支持部材26とを備えており、該支持部材26に苗搬送台7が取り付けられている。
【0021】
支持ステー24は、側面視冂字状に形成され、下端側が機体フレームに固定される一方、上端側には、略コ字状の回動支持ブラケット27が溶着されている。回動支持ブラケット27の上板部27aと下板部27bとの間には、回動支点パイプ(回動支点部)28が設けられており、該回動支点バイプ28には、操作ステー25の後端部から下方に突設される回動支点軸(回動支点部)29が回転自在に挿通されると共に、抜止め金具30によって抜止めされている。
【0022】
回動支点軸29は、苗搬送台7の前後中心よりも後側に配置されている。このようにすると、苗搬送台7を左右方向に回動操作する際、作業者が予備苗を受取る後端側の回動量を抑えつつ、補助者が予備苗を供給する前端側(畦側)の回動量を大きくすることができるので、畦側での位置調整範囲を広く確保することが可能となる。
【0023】
また、回動支持ブラケット27の上板部27aには、回動支点軸29を中心に同芯状に湾曲した長孔27cが穿設されている。一方、操作ステー25の後端部には、長孔27cに挿通されるガイドピン31が設けられており、このガイドピン31が長孔27cに端縁部に当接することによって、苗搬送台7の左右方向の回動範囲が規定されている。
【0024】
さらに、回動支持ブラケット27の上板部27aは、回動支点軸29を中心とする円周上に並ぶ3つのロック孔27dを有し、操作ステー25側に設けられるロックピン32が各ロック孔27dに選択的に挿入されることにより、苗搬送台7の回動位置が、走行機体4と平行な標準位置(図2参照)、先端側が機体内方に回動した内方回動位置(図示せず)、先端側が機体外方に回動した外方回動位置(図3参照)の各位置に位置決めされるように構成されている。なお、ロックピン32は、操作ステー25の後端部に設けられるロックピンブラケット33に上下動自在に設けられると共に、コイルスプリング34によってロック孔27d側に常に付勢されている。
【0025】
操作ステー25は、苗搬送台7を機体前側(畦際側)から回動操作するための前側回動操作部(回動操作部)35を備えている。本実施形態の前側回動操作部35は、操作ステー25の前端部から下方に延出する握り部36と、ロックピン32を操作するロックピン操作具37の前側操作レバー37aとを備えて構成されている。
【0026】
ロックピン操作具37は、操作ステー25の前端部及び後端部に設けられるレバー支持片38、39によって回動自在に支持されている。ロックピン操作具37の前端部には、上述の前側操作レバー37aが形成される一方、後端部には、苗搬送台7を機体後部から回動操作するための後側操作レバー37bが形成され、さらに中間部には、ロックピン32に係合する係合アーム37cが設けられている。
【0027】
そして、前側操作レバー37a又は後側操作レバー37bを機体内側に回動操作すると、係合アーム37cがコイルスプリング34の付勢力に抗してロックピン32をロック孔27dから抜き、苗搬送台7の左右方向の回動操作が許容される。また、苗搬送台7を任意の位置(前述した3位置のいずれか)に回動操作した後、前側操作レバー37a又は後側操作レバー37bから手を離すと、コイルスプリング34の付勢力でロックピン32が所定のロック孔27dに挿入し、所定の回動位置で苗搬送台7の回動操作が規制される。
【0028】
次に、苗搬送台7を備える乗用型田植機1の作用について説明する。作業者は、苗載台16上に苗を載置すると共に、伸展姿勢又は折り畳み姿勢の苗搬送台7上に予備苗を載置した状態で植付走行を開始する。植付走行中は、苗載台16に載置された苗を植付機構17が掻取って圃場に植付けると共に、肥料タンク6に貯留されたペースト肥料を施肥ノズル18から土中に吐出する。
【0029】
作業者は、苗載台16に載置された苗が少なくなると、まず、苗搬送台7上に載置された予備苗を苗載台16に補充するが、それでも苗が足りなくなると、苗搬送台7を伸展させた状態で走行機体4を畦際に近付ける。
【0030】
整地された矩形の圃場の場合、作業者は、畦側のトラックに対して垂直に走行機体4を停止させる。一方、畦側の補助者は、標準位置の苗搬送台7の前端部から予備苗を供給する。苗搬送台7に供給された苗は、苗搬送台7の傾斜に沿って機体後方側に自走し、苗搬送台7の後端部に当接して停止する。そして、作業者は、リヤステップ19又はリヤワイドステップ20上で供給された予備苗を受取り、苗載台16に補充して植付作業を再開することができる。
【0031】
一方、補助者が三角圃場の畦際にいる場合や、畦側のトラックに対して走行機体4がずれて停車していた場合、補助者は、前側回動操作部35の前側操作レバー37aを操作して、ロックピン32をロック孔27dから抜いた後、苗搬送台7を標準位置から内方回動位置又は外方回動位置とし、苗搬送台7の前端位置を調整する。
【0032】
また、肥料タンク6にペースト肥料を補給する場合も、苗搬送台7を外方回動位置とすることが好ましい。つまり、図3に示すように、この回動位置では、肥料タンク6(補給口6a)の上方が開放された状態となるので、バケツなどを用いてペースト肥料を補給口6aに注ぎ込む場合に、苗搬送台7が邪魔になることを防止できる。
【0033】
次に、本発明特有の構成及び作用について説明する。本発明の実施形態に係る乗用型田植機1は、所定の回動姿勢(本実施形態では、走行機体4と平行な標準位置)にある苗搬送台7の荷重を下方から受止めることにより、苗搬送台7の姿勢保持を補助する姿勢保持補助手段40を備えている。このようにすると、苗搬送台7を左右方向に回動操作可能としたものでありながら、所定の回動姿勢にある苗搬送台7の荷重を下方から受止めることができるので、回動支点部(回動支点パイプ28、回動支点軸29)に作用する荷重を軽減し、回動支点部の小型化やコストダウンが可能となる。しかも、本実施形態の姿勢保持補助手段40は、最も使用頻度が高い回動位置である標準位置で苗搬送台7の荷重を受け止めるので、上記の効果が顕著となる。
【0034】
具体的に説明すると、本実施形態の姿勢保持補助手段40は、ローラ41及びプレート42を備えて構成されている。ローラ41は、操作ステー25に突設されるローラブラケット43に対し、前後方向を向くローラ軸44を介して回転自在に設けられる一方、プレート42は、支持ステー24に突設されるプレートブラケット45に対し、左右一対のボルト46、ナット47を介して設けられている。そして、苗搬送台7が所定の回動姿勢(標準位置)にあるときは、ローラ41がプレート42に乗り上げることにより、苗搬送台7の荷重を回動支点部以外の位置でも受止めることができるようになっている。また、ローラ41を用いて姿勢保持補助手段40を構成することにより、苗搬送台7の円滑な回動を阻害しないという利点もある。
【0035】
また、ローラ41が乗り上げるプレート42の上端部には、僅かに窪んだ凹部42aが形成され、ここにローラ41を落とし込むことができるようになっている。このようにすると、苗搬送台7を他の回動位置から標準位置に回動操作する際、標準位置がわかり易くなるだけでなく、標準位置における苗搬送台7のガタを抑制することが可能になる。
【0036】
また、プレート42は、上下位置調整自在とすることが好ましい。例えば、ボルト46が貫通するプレート42又はプレートブラケット45の孔部を上下方向に長い長孔とすれば、プレート42の上下位置調整が可能になる。このようにすると、ローラ41の上下位置に応じてプレート42の上下位置を調整することができるので、プレート42に対するローラ41の乗り上げがスムーズになるなどの利点がある。
【0037】
次に、姿勢保持補助手段40の配置について説明する。図4に示すように、姿勢保持補助手段40は、前側回動操作部35と回動支点軸29との間に配置されている。このようにすると、姿勢保持補助手段40を、回動操作部35と回動支点軸29との間の空間を利用してコンパクトに構成することが可能になる。また、本実施形態の回動支点軸29は、苗搬送台7の重心よりも後側に設けられ、前側に偏った荷重が作用するが、この荷重を回動支点軸29よりも前側に設けられる姿勢保持補助手段40で確実に受止めることができる。
【0038】
また、姿勢保持補助手段40は、肥料タンク6の補給口6aや補給口カバー6bの後端よりも後方に配置することが好ましい。つまり、姿勢保持補助手段40が補給口6aや補給口カバー6bの後端よりも前方にあると、肥料タンク6の肥料補給に際して姿勢保持補助手段40が邪魔になる可能性があるが、図4や図7に示すように、姿勢保持補助手段40を補給口6aや補給口カバー6bの後端よりも後方に配置すれば、たとえ補給口カバー6bがローラ41に干渉しても、補給口6aを開放状態に維持し、肥料補給を問題なく行うことができる。
【0039】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、走行機体4の前方側から後方側に予備苗を搬送する苗搬送台7を備えるとともに、該苗搬送台7を左右方向に回動操作可能とした乗用型田植機1において、走行機体4の外側部に設けられる支持ステー24と、該支持ステー24に対して左右方向に回動自在に設けられる操作ステー25と、該操作ステー25から外側方に延設される支持部材26とを備え、該支持部材26で苗搬送台7を支持するにあたり、操作ステー25は、苗搬送台7の回動支点となる回動支点軸29と、該回動支点軸29の前方に設けられ、苗搬送台7を回動する際に操作される回動操作部35とを備え、該回動操作部35と回動支点軸29との間に、所定の回動姿勢にある苗搬送台7の荷重を下方から受止めることにより、苗搬送台7の姿勢保持を補助する姿勢保持補助手段40を設けたので、苗搬送台7を左右方向に回動操作可能としたものでありながら、回動支点部に作用する荷重を軽減し、回動支点部の小型化やコストダウンが可能となる。しかも、姿勢保持補助手段40は、回動操作部35と回動支点軸29との間にコンパクトに構成できるので、苗搬送台7の下方に配置される肥料タンク6の肥料補給に際し、姿勢保持補助手段40が邪魔になることを防止できる。
【符号の説明】
【0040】
1 乗用型田植機
4 走行機体
6 肥料タンク
6a 補給口
6b 補給口カバー
7 苗搬送台
15 植付作業機
18 施肥ノズル
24 支持ステー
25 操作ステー
26 支持部材
28 回動支点パイプ
29 回動支点軸
32 ロックピン
35 前側回動操作部
37 ロックピン操作具
37a 前側操作レバー
37b 後側操作レバー
40 姿勢保持補助手段
41 ローラ
42 プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体の前方側から後方側に予備苗を搬送する苗搬送台を備えるとともに、該苗搬送台を左右方向に回動操作可能とした移植機において、
前記走行機体の外側部に設けられる支持ステーと、
該支持ステーに対して左右方向に回動自在に設けられる操作ステーと、
該操作ステーから外側方に延設される支持部材とを備え、
該支持部材で苗搬送台を支持するにあたり、
操作ステーは、
苗搬送台の回動支点となる回動支点部と、
該回動支点部の前方に設けられ、苗搬送台を回動する際に操作される回動操作部とを備え、
該回動操作部と回動支点部との間に、所定の回動姿勢にある苗搬送台の荷重を下方から受止めることにより、苗搬送台の姿勢保持を補助する姿勢保持補助手段を設けたことを特徴とする移植機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate