種子または苗のテープを植え付けるための機械
種子または苗のテープを植え付ける機械が、フレーム4を備え、鋤部材6を備える植え付けユニット2が、前記フレームに装着される。鋤部材は、連続するベルトを備えるコンベヤ9に結合される。植え付けユニットは、さらに、植え付けられる種子または苗のテープ3用の供給コンテナ14のための支持プレート13を備える。植え付けユニット2の鋤部材6は、U字形の断面であり、U字形の断面の上部に、安定ウェブ7a、7bを備える。鋤部材6は、少なくとも約30cmの長さ6、および15mmから40mmのU字を横切る幅bである。鋤部材6のコンベヤは、互いに接近して配置されるが、相互に調整可能な距離aを有する、2つの連続するコンベヤベルト10、11を備える極めて傾斜した主要コンベヤ9である。主要コンベヤ9は、鋤部材6の長さLの大部分を横切って延びる。支持プレート13は、角度的に調整可能であり、2つの圧力ホイール16a、16bは、植え付けられた種子または苗のテープの部分の周囲の地面を押し下げる機械の後方端部に装着されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種子または苗のテープを植え付けるための、フレームを備える、任意で自己推進する機械に関し、鋤部材を備える少なくとも1つの植え付けユニットが、前記フレームに装着され、前記機械は、さらに、トラクタのフレームの前面に連結される運搬ポールを備え、鋤部材は、少なくとも1つの連続するベルトを備えるコンベヤに結合され、また、植え付けユニットは、鋤部材によって形成された畝間に植え付けられる、種子または苗のテープのための少なくとも1つの供給コンテナ用の支持プレートを備える。
【背景技術】
【0002】
種子のテープを植え付けるための機械が知られており、前記機械は、植え付けユニットが装着されたフレームを備え、前記植え付けユニットは、鋤部材を備える。鋤部材は、畝間の中にいわゆる発芽ユニットを完全に垂直に下降させるための少なくとも1つの連続するベルトを備えるコンベヤに結合される。発芽ユニットは、種および肥料で満たされたポケットであり、前記発芽ユニットは、種のテープから切り取られる。鋤部材は、かなり広い、すなわち約85mmの中空の内部を有し、それに伴って、前記鋤部材が地面を通って移動された場合に、前記鋤部材によって形成された畝間がかなり広くなる。発芽ユニットは、前記畝間の底に達すると、畝間に倒れ込む(転倒する)傾向があるので、後者の手順は、完全に満足させるものではない。さらに、植え付けられた発芽ユニットの周りの畝間内の地面の圧縮が、地面の構造、すなわちその地面の多孔率、塊等が、鋤部材によって畝間が形成される前と同じままになるようにするのは困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、種子または苗のテープが畝間に倒れ込む可能性を減らし、前記種子または苗のテープが植え付けられた直後に、畝間内での地面の均一な圧縮をさらにより向上させる、上記のタイプの機械を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明による機械は、植え付けユニットが、実質的にU字形の断面の鋤部材を備え、U字の上方ウェブが、実質的に水平に突出する安定ウェブであり、前記鋤部材が、少なくとも約30cmの長さL、およびU字を横切って測定して15mmから50mmの、好ましくは約30mmの幅(b)のものであり、前記鋤部材のコンベヤが、隣接して配置されるが、相互の、好ましくは互いに調整可能な距離を有する、2つの連続するコンベヤベルトを備える、極めて傾斜した主要コンベヤによって形成され、前記主要コンベヤが、鋤部材のほとんどの、好ましくは実質的に長さ全体にわたって延びることを特徴とし、また、植え込みユニットは、高さおよび/または角度に対して調整可能な支持プレートを備えることを特徴とし、少なくとも2つの圧力ホイールが、植え付けられたばかりの種子または苗のテープの長さ周囲の地面を押し下げるために、機械の後方端部に装着されることを特徴とする。その結果、前記畝間が比較的狭いので、種子または苗のテープは、それを畝間内に配置した直後に転倒するおそれがないようにされる。さらに、圧力ホイールは、植え付けられたテープに隣接する地面の構造、すなわち多孔率、塊等が、前記テープが植え付けられる前と実質的に同じになるように、正確に植え付けられたテープが圧縮されるようにする。機械は、非常に単純な構造を有する。安定ウェブは、稼動中の機械の安定性が非常に良好であるような効果を有し、前記安定性は、各植え込みユニットがかなり低くなっていることによっても向上する。支持プレートは、高さが調整可能であるので、容易な方式で、各供給コンテナのレベルを、主要コンベヤ、任意でフロントコンベヤの前面端部のレベルに調整することが可能である。
【0005】
本発明による機械の実施形態は、プレコンベヤが、供給コンテナの支持プレートと主要コンベヤとの間に挿入され、前記プレコンベヤが、主要コンベヤの速度よりわずかに遅い速度で進むように構成され、前記プレコンベヤが、任意で機械の長手方向に往復運動可能なスライド部に装着されることを特徴とする。その結果、必要であれば、前記テープを小さなユニットに、任意で各ユニットに1つの種子のみを含むユニットに分割するように、種子または苗のテープを切ることが可能である。
【0006】
一対の協働する分離ローラが、本発明に従って、主要コンベヤとプレコンベヤとの間に装着可能であり、好ましくは一方または他方、あるいは両方のローラが、少なくとも1つの分離リブを備え、前記分離ローラの周速を、実質的に主要コンベヤの前進速度と同じにできる。種子テープが、多数の並置された発芽ユニットを含む場合、分離された発芽ユニットは、なお垂直位置に保たれかつ水平な上縁部を含みながら、主要コンベヤによって下方向に畝間内に並行に配置されることができる。発芽ユニットが、垂直面に対してわずかに傾斜された場合、前記発芽ユニットは、主要コンベヤ上で移動中に傾斜され続ける。
【0007】
さらに、ナイフが、種子または苗のテープを小さなテープ片に切断するために、2つのコンベヤの間に装着可能であり、各テープ片が、1つまたは複数の種子を含む。その結果生じる分離手順は、種子のテープを発芽ユニットに分割することが望まれる場合、実行が非常に容易である。
【0008】
本発明によれば、支持プレートが、種子または苗のテープ用の多数の供給コンテナを備えるように構成される。その結果、種子のテープまたは発芽ユニットの植え付けが、空になった供給コンテナを充填された供給コンテナに交換するために、トラクタおよび機械を停止する必要なしに遂行できる。これらの供給コンテナは、それが空になった場合に、支持プレート上にほんの少しの空間を占有するだけであるように、任意で折りたたむことができる。
【0009】
さらに、主要コンベヤが、本発明に従って、2つの駆動ローラ、および互いに隣接して配置された2つの締め付けローラ、ならびに連続するコンベヤベルトを備えることができ、連続するコンベアベルトは、実質的にU字形の断面を示すプロファイルガイドウェイのそのそれぞれの自由案内ウェブ(free guiding web)の周囲を延びる。このようにして、種子または苗のテープ、あるいは発芽ユニットが、畝間内にゆっくりと下方向に移動されながら、前記種子または苗のテープの、あるいは前記発芽ユニットの特に良好な保持が得られ、主要コンベヤの2つの内側のベルト経路の間の自由距離(free distance)が、比較的小さな距離、すなわち前記プロファイルガイドウェイの2つの自由案内ウェブの間の距離から、連続するベルトの厚みの2倍を引いた距離に制限される。
【0010】
本発明によれば、主要コンベヤにおけるプロファイルガイドウェイのU字形の断面の底部ウェブが、前記鋤部材の最後端部のところで、鋤部材のU字形の断面の底部ウェブに蝶番式に取り付けられることが可能である。したがって、主要コンベヤと鋤部材の長手方向とによって形成される角度を、非常に簡単な様式で調整することが可能である。
【0011】
さらに、連続するコンベヤのコンベヤベルトが、本発明に従って、高い強度を呈するプラスチックまたは織物で製造可能であり、種子または苗のテープ、あるいはその一部分に面する側面に、これらのコンベヤベルトが、粗い表面を呈することができ、たとえば前記側面が、エメリーで被覆され、またはゴムもしくはプラスチックで製造された摩擦を生じる小さな突起を備える。その結果、これらのコンベヤベルトは、その交換を必要とせずに長い期間稼動することが可能である。さらに、このようなコンベヤベルトは、種子または苗のテープの周囲、あるいは畝間内に下方向に移動される発芽ユニットの周囲に良好なグリップをもたらす。
【0012】
本発明によれば、2つの補助ローラが、プロファイルガイドウェイの最後端部のところに配置され、それによって主要コンベヤのコンベヤベルトが、そのそれぞれの補助ローラの周りを自由に進むことができる。その結果、個々のコンベヤベルトとプロファイルガイドウェイのU字形の断面の自由ウェブとの間の摩擦が、低減される。
【0013】
さらに、鋤部材の前面端部が、本発明に従って、前記鋤部材の磨耗および引裂けを減少させるためのセラミック材料のノーズ部材を備えることができる。ノーズ部材が擦り切れる可能性はほぼないので、その結果生じる鋤部材は、特に耐久性がある。
【0014】
本発明によれば、駆動ローラが、トラクタから動力を供給される1つまたは複数の電気モータなどの、1つまたは複数の駆動手段によって駆動されることができ、その結果、主要コンベヤの非常に信頼性の高い動作が得られる。
【0015】
さらに、主要コンベヤの連続するベルトの外側経路が、保護シールドによって少なくとも部分的に覆われることができる。こうして、主要コンベヤの連続するベルトが、種子または苗のテープ、ならびに発芽ユニットを破壊する可能性のある、雨、および地面から離れた塊に対して遮蔽されるようになる。
【0016】
その上、植え付けユニットの上側、ならびに供給コンテナ用の支持プレートが、本発明に従って、1つまたは複数の、好ましくは透明のたとえばプレキシグラスまたはプラスチックで製造された保護シールドによって覆われることができる。その結果、供給コンテナは、雨、地面から離れた塊、および塵に対しても遮蔽される。
【0017】
それに加えて、センサが、本発明に従って、鋤部材に、好ましくは前記鋤部材の端部に装着可能であり、前記センサが、地面に対する前記鋤部材の速度を検出し、前記センサが、好ましくは遠隔制御のプログラム制御ユニットに電気信号を伝達することができ、遠隔制御のプログラム制御ユニットは、主要コンベヤの駆動手段に、また任意でプレコンベヤの駆動手段にも、鋤部材に対して前記コンベヤを進ませるために使用される速度に関係する案内信号を伝達するように構成される。その結果としての、畝間内への種子または苗テープの移動、あるいは発芽ユニットの移動の案内は、非常に正確になる。トラクタの運転手が、突如としてその時点での速度とは異なる速度で、主要コンベヤとプレコンベヤを進ませる必要が生じた場合に、遠隔制御によってプログラム制御ユニットを作動させることが可能である。
【0018】
さらに、鋤部材が、本発明に従って、50cmから150cmの長さ、好ましくは100cmから125cmの長さ、特に110cmの長さであることができ、それによって、水平面に対する主要コンベヤの角度が、0°から45°、特に0°から35°の角度範囲内で調整可能にされることができる。その結果、主要コンベヤの入口端部を、種子または苗のテープ用の供給コンテナに前もって規定されたレベルに一致する特定のレベルに設定することが容易になる。
【0019】
本発明によれば、運搬ポールが、トラクタの前面端部の平行四辺形の懸架装置に固定されるように構成されることができる。それによって形成されるトラクタへの機械の懸架装置は、特に信頼性の高いものである。
【0020】
最後に、2つの圧力ホイールが、本発明に従って幅広くなり、畝間の長手方向の中央平面に対してそのそれぞれの側面にわずかに傾斜することができ、その結果、前記畝間の側面の地面が、畝間に到達したばかりの種子または苗のテープ、あるいは発芽ユニットに対して、特に注意深く確実な方法で圧縮される。
【0021】
図を参照して、本発明を下記に詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1に示される植え付けユニット2は、本発明による機械1の一部分を形成し、種子または苗のテープ3、任意で発芽ユニットを植え付けるために使用できる。図2に示すように、機械1は、その一部分のみが示されるフレーム4を備える。必要であれば、複数の植え付けユニット2は、任意で、フレーム4に一定の間隔で配置されることができる。このフレーム4は、さらに、図示されないトラクタの前面に機械を連結するための運搬ポール29を備える。この機械は、自己推進式であることもできる。
【0023】
植え付けユニットの前面端部が2aで表示され、最後端部が2bで表示される。稼動中には、植え付けユニットは、図2の右から左に向って移動される。
【0024】
植え付けユニット2は、実質的にU字型の断面の鋤部材6を備える(図10を参照)。U字の上方端部は、機械がトラクタによって前方に押さる間、地面に鋤部材を安定させるように構成された、実質的に水平に突出する安定ウェブ7aおよび7bを備える。鋤部材は、少なくとも約30cmの長さL、およびU字を横切って測定して15mmから50mmの、好ましくは約30mmの幅bのものである(図10を参照)。極めて傾斜した主要コンベヤが、鋤部材6に装着されている(図1を参照)。この主要コンベヤは、2つの連続するコンベヤのベルト10および11を備え(図11参照)、それらのベルトは、互いに隣接して配置され、調整可能な空間aを有する(下記を参照)。図1に示すように、主要コンベヤ9は、鋤部材6の長さの大部分を、好ましくは前記鋤部材の長さ全体を横切って延在する。支持プレート13が、植え付けユニットの前面端部に設けられ、前記支持プレート13は、高さおよび/または角度に関して、調整可能である。この支持プレート13は、供給コンテナから引き出されることが可能な、種子または苗のテープ、あるいは発芽ユニット3用の少なくとも1つの供給コンテナを受け取るように構成される。供給コンテナは、14で概略的に示される。鋤部材に関する支持プレート13の高さおよび/または角度に対する調整は、それ自体知られた方式で実行できる。少なくとも2つの圧力ホイール16a、16bが、機械の後方端部に、好ましくは安定ウェブ7a、および7bに装着でき、前記圧力ホイールは、畝間32に植え付けられたばかりの、種子または苗のテープ部分の周囲の地面を押し下げる。
【0025】
図3に示されるように、プレコンベヤ16が、支持プレート13と主要コンベヤ9との間に挿入できる。このプレコンベヤは、主要コンベヤ9の速度よりわずかに遅い速度で進むように構成されている。図示されるように、プレコンベヤは、種子および苗のテープが切れた場合に、個別の発芽ユニットを形成することが可能になるように、機械の長手方向に往復するスライド部17に装着されることができる。切れ目を形成するために、2つの協働分離ローラ18a、18bが、任意で設けられることが可能である(図3および図12を参照)。好ましくは、一方のまたは他方の、または両方の分離ローラは、種子および苗のテープに切れ目を形成するのを助ける分離リブ19を含む。分離ローラの周速は、主要コンベヤの前進速度に一致する。その結果、非常に単純な方式で、各発芽ユニット3’を種子または苗のテープから分離することが可能になる。
【0026】
あるいは、分離ローラ18a、18bの代わりに、それ自体が知られたナイフが、その位置で配置可能であり、種子または苗のテープを小さなテープ片、すなわち発芽ユニットに切り離すために使用されることができる。発芽ユニットを切断するとすぐに、前記ユニットが、主要コンベヤ9の前面端部によって捕らえられる。
【0027】
支持プレート13は、高さに対して調整可能であり、任意で多数の供給コンテナ14を備えるように構成されることが可能である。これらのコンテナは、互いに上に積み重ねられ、または並置できる。しかし、この特徴は図示されない。図1および図11に示されるように、主要コンベヤ9が、2つの駆動ローラ9aおよび9b、ならびに締め付けローラ9a’および9b’を備えることができる。駆動ローラおよび締め付けローラは、互いに比較的接近して配置されている。連続するベルトは、締め付けローラ9a’および端部ローラ12aの周囲を通過できる。それに対応して、連続するベルト10は、駆動ローラ9b、締め付けローラ9b’、および端部ローラ12bの周りを通過できる。連続するベルト11の外側経路11aおよび内側経路11bに関連して、これらの経路が、プロファイルガイドウェイ21の自由垂直案内ウェブ21aによって相互に分離できることに留意されたい(図5および図13を参照)。それに対応して、連続するベルト10の外側ベルト経路10aおよび内側ベルト経路10bは、案内ウェブ21bによって分離されることができる。
【0028】
図6に示されるように、主要コンベヤのプロファイルガイドウェイ21は、そのU字形の断面の底部ウェブ21cのところで、鋤部材6のU字形の断面の底部ウェブ7cに蝶番25によって取り付けることができる。
【0029】
連続するコンベヤベルト10および11、ならびにプレコンベヤ16の連続するベルトは、高い強度をもたらすプラスチックまたは織物で製造されることができる。ベルトは、種子または苗のテープまたはその一部分に面する側面に、粗い面を呈することができ、前記粗い面は、たとえば、エメリーまたは非常に微細な砂で被覆され、あるいはゴムまたはプラスチックの摩擦を生じる細かな突起を備える。
【0030】
図11に関連して示されるように、2つのローラ12aおよび12bは、主要コンベヤ9の最後端部に装着できる。これらの2つのローラは、任意で取り外されることができ、その場合ウェブ21aおよび21bの端部は、丸められるが、それらは、連続するベルトの磨耗および引裂けがわずかに増加することを伴うおそれがある。
【0031】
図7に示されるように、セラミック材料のノーズ部材23が、鋤部材の前面端部2aに設けられることが可能である。ノーズ部材に形成された溝23aによって固定が与えられることが可能であり、前記溝は、鋤部材6の前面端部の対応する溝に嵌合する。
【0032】
図1に示されるように、駆動ローラ9aおよび9bは、トラクタから動力を供給される電気モータ24などの駆動手段によって駆動されることができる。駆動装置は、任意で、図示されない協働する歯車、または歯付ベルトを利用する図示されないドライブを備えることもできる。
【0033】
周囲の地面に対する鋤部材の速度を検出するセンサ34が、前記鋤部材6に、好ましくは安定ウェブ7aおよび7bのうちの1つの上側など前記鋤部材の端部に、装着されることができる(図1および図10参照)。図8に示すように、このセンサは、電気回路の一部を形成することができ、その回路では、センサの信号が、好ましくは遠隔制御のプログラム制御ユニット27に伝達されることができる。このプログラム制御ユニット27は、駆動電気モータ24およびプレコンベヤ用の任意の駆動電気モータに指令信号を伝達するように構成される。電気モータ24および第2の駆動電気モータへの指令信号は、問題のコンベヤが、地面に対する鋤部材6の速度よりもわずかに速い速度で進むようなものである。トラクタの運転者は、主要コンベヤ、および任意で同じくプレコンベヤが、鋤部材の速度とは異なる速度で有利に進むように、プログラム制御ユニット27を遠隔制御によってリセットできる。
【0034】
鋤部材6の上方部分、および特に主要コンベヤの各連続するベルトの外側経路10a、11aは、保護シールド30によって覆われることができる(図1参照)。植え付けユニット2の上側、ならびに供給コンテナ用の支持プレート13は、1つまたは複数の、好ましくはたとえばプレキシグラスまたはプラスチックで製造された透明の保護シールドで覆われることができる(図13参照)。
【0035】
鋤部材6は、50cmから130cm、好ましくは100cmから125cm、特に約110cm長さLのものであることができる(図1参照)。水平面に対する主要コンベヤ9の角度vは、0°から45°、特に0°から35°の角度範囲内で調整可能である(図6参照)。調整は、それ自体知られている様式で実行される。
【0036】
フレーム4の運搬ポール29は、トラクタの前面端部に、図示されない平行四辺形の懸架装置に固定されるように構成されている。
【0037】
鋤部材6の最後端部2bのところの2つの圧力ホイール16aおよび16bに関連して、前記2つの圧力ホイールは、かなり幅広くなることができ、畝間の長手方向の中央平面に対してわずかに傾斜するように装着され(図9参照)、それに伴って前記圧力ホイールが、種子のテープを植え付けた直後の地面の非常に信頼性の高い圧縮を助けることに留意されたい。
【0038】
コンベヤベルト10および11の内側経路10bおよび11bの間の自由距離は、約4mmにすることができる(図10を参照)。距離aは、たとえば、案内ウェブ21bに対して平行に移動されるようになされた案内ウェブ21aによって、調整可能にされることができ、それによって底部ウェブ21c上の新しい位置に固定されることができる。たとえば、図示されないいくつかのスロットは、底部ウェブ21cに形づくられることができ、前記スロットは、案内ウェブの底側に配置されたねじシャフトが、ナットによってそこに固定されるのを可能にする。
【0039】
個々の発芽ユニット、すなわち苗ポケット(plant pocket)は、主要コンベヤ9によって引き離され、または切り取られ、前方に移動された場合、発芽ユニットが前記主要コンベヤ9に入る直前の発芽ユニットの垂直面に対する角度が、前記主要コンベヤ9の移動中に維持されることに留意されたい。後者の状況は、図1の3”に示され、そこでは、発芽ユニットが、傾斜する主要コンベヤ9に入る直前に垂直に配置され、前記主要コンベヤ9に対して垂直に配置され続ける。機械は、互いに様々な高さで配置された箱から、種子または苗のテープ、あるいは発芽ユニットを引き出すことを可能にする。
【0040】
支持プレートの高さおよび/または角度に対する調整は、自動的に実行されることができる。主要コンベヤの傾斜の角度vの調整にも同じことが適用される。後者の調整は、たとえば歯車が電気モータによって駆動される、歯車ラック連結(gear wheel−rack−connection)によって実行されることができる。
【0041】
本発明は、それによって本発明の範囲から逸脱せずに、多くの様式で修正できる。したがって、機械は自己推進式であることができる。図14に示す実施形態では、テープ3が、前記テープ3のポケットに係合する2つの協働歯車19a’、19b’の形でコンベヤによって前方に引かれ、各ポケットは、1つまたは複数の発芽ユニットを備える。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による機械の植え付けユニットの一実施形態の傾斜させた側面図である。
【図2】機械のフレームおよび運搬ポールの一部分が、点線によって示されるのみである、図1の実施形態の上面図である。
【図3】主要コンベヤに加えてプレコンベヤを備え、一対の別の分離ローラが示される、機械の実施形態の上面図である。
【図4】プロファイルガイドウェイの斜視図である。
【図5】プロファイルガイドウェイの断面図である。
【図6】プロファイルガイドウェイが、鋤部材にどのように蝶番で取り付けられているかを示している、前記鋤部材の最後端部の断面図である。
【図7】セラミック材料製のノーズ部材を設けられた、鋤部材の前面端部の断面図である。
【図8】センサの信号が、プログラム制御ユニットを介してコンベヤの駆動手段にどのように伝達できることができるかを示す、電気回路の構成図である。
【図9】圧力ホイールが、どのように畝間の長手方向の中央平面に対してわずかに傾斜されることができるかを示す、図1の線IX−IXに沿った断面図である。
【図10】主要コンベヤが取り外された、植え付けユニットの鋤部材の断面図である。
【図11】主要コンベヤの一部分の上面図である。
【図12】2つの分離ローラの斜視図である。
【図13】主要コンベヤおよび供給コンテナの駆動手段が省略された、保護シールドを設けられた植え付けユニットの概略側面図である。
【図14】種子または苗のテープを前進させるための、2つの協働して駆動する歯車を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、種子または苗のテープを植え付けるための、フレームを備える、任意で自己推進する機械に関し、鋤部材を備える少なくとも1つの植え付けユニットが、前記フレームに装着され、前記機械は、さらに、トラクタのフレームの前面に連結される運搬ポールを備え、鋤部材は、少なくとも1つの連続するベルトを備えるコンベヤに結合され、また、植え付けユニットは、鋤部材によって形成された畝間に植え付けられる、種子または苗のテープのための少なくとも1つの供給コンテナ用の支持プレートを備える。
【背景技術】
【0002】
種子のテープを植え付けるための機械が知られており、前記機械は、植え付けユニットが装着されたフレームを備え、前記植え付けユニットは、鋤部材を備える。鋤部材は、畝間の中にいわゆる発芽ユニットを完全に垂直に下降させるための少なくとも1つの連続するベルトを備えるコンベヤに結合される。発芽ユニットは、種および肥料で満たされたポケットであり、前記発芽ユニットは、種のテープから切り取られる。鋤部材は、かなり広い、すなわち約85mmの中空の内部を有し、それに伴って、前記鋤部材が地面を通って移動された場合に、前記鋤部材によって形成された畝間がかなり広くなる。発芽ユニットは、前記畝間の底に達すると、畝間に倒れ込む(転倒する)傾向があるので、後者の手順は、完全に満足させるものではない。さらに、植え付けられた発芽ユニットの周りの畝間内の地面の圧縮が、地面の構造、すなわちその地面の多孔率、塊等が、鋤部材によって畝間が形成される前と同じままになるようにするのは困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、種子または苗のテープが畝間に倒れ込む可能性を減らし、前記種子または苗のテープが植え付けられた直後に、畝間内での地面の均一な圧縮をさらにより向上させる、上記のタイプの機械を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明による機械は、植え付けユニットが、実質的にU字形の断面の鋤部材を備え、U字の上方ウェブが、実質的に水平に突出する安定ウェブであり、前記鋤部材が、少なくとも約30cmの長さL、およびU字を横切って測定して15mmから50mmの、好ましくは約30mmの幅(b)のものであり、前記鋤部材のコンベヤが、隣接して配置されるが、相互の、好ましくは互いに調整可能な距離を有する、2つの連続するコンベヤベルトを備える、極めて傾斜した主要コンベヤによって形成され、前記主要コンベヤが、鋤部材のほとんどの、好ましくは実質的に長さ全体にわたって延びることを特徴とし、また、植え込みユニットは、高さおよび/または角度に対して調整可能な支持プレートを備えることを特徴とし、少なくとも2つの圧力ホイールが、植え付けられたばかりの種子または苗のテープの長さ周囲の地面を押し下げるために、機械の後方端部に装着されることを特徴とする。その結果、前記畝間が比較的狭いので、種子または苗のテープは、それを畝間内に配置した直後に転倒するおそれがないようにされる。さらに、圧力ホイールは、植え付けられたテープに隣接する地面の構造、すなわち多孔率、塊等が、前記テープが植え付けられる前と実質的に同じになるように、正確に植え付けられたテープが圧縮されるようにする。機械は、非常に単純な構造を有する。安定ウェブは、稼動中の機械の安定性が非常に良好であるような効果を有し、前記安定性は、各植え込みユニットがかなり低くなっていることによっても向上する。支持プレートは、高さが調整可能であるので、容易な方式で、各供給コンテナのレベルを、主要コンベヤ、任意でフロントコンベヤの前面端部のレベルに調整することが可能である。
【0005】
本発明による機械の実施形態は、プレコンベヤが、供給コンテナの支持プレートと主要コンベヤとの間に挿入され、前記プレコンベヤが、主要コンベヤの速度よりわずかに遅い速度で進むように構成され、前記プレコンベヤが、任意で機械の長手方向に往復運動可能なスライド部に装着されることを特徴とする。その結果、必要であれば、前記テープを小さなユニットに、任意で各ユニットに1つの種子のみを含むユニットに分割するように、種子または苗のテープを切ることが可能である。
【0006】
一対の協働する分離ローラが、本発明に従って、主要コンベヤとプレコンベヤとの間に装着可能であり、好ましくは一方または他方、あるいは両方のローラが、少なくとも1つの分離リブを備え、前記分離ローラの周速を、実質的に主要コンベヤの前進速度と同じにできる。種子テープが、多数の並置された発芽ユニットを含む場合、分離された発芽ユニットは、なお垂直位置に保たれかつ水平な上縁部を含みながら、主要コンベヤによって下方向に畝間内に並行に配置されることができる。発芽ユニットが、垂直面に対してわずかに傾斜された場合、前記発芽ユニットは、主要コンベヤ上で移動中に傾斜され続ける。
【0007】
さらに、ナイフが、種子または苗のテープを小さなテープ片に切断するために、2つのコンベヤの間に装着可能であり、各テープ片が、1つまたは複数の種子を含む。その結果生じる分離手順は、種子のテープを発芽ユニットに分割することが望まれる場合、実行が非常に容易である。
【0008】
本発明によれば、支持プレートが、種子または苗のテープ用の多数の供給コンテナを備えるように構成される。その結果、種子のテープまたは発芽ユニットの植え付けが、空になった供給コンテナを充填された供給コンテナに交換するために、トラクタおよび機械を停止する必要なしに遂行できる。これらの供給コンテナは、それが空になった場合に、支持プレート上にほんの少しの空間を占有するだけであるように、任意で折りたたむことができる。
【0009】
さらに、主要コンベヤが、本発明に従って、2つの駆動ローラ、および互いに隣接して配置された2つの締め付けローラ、ならびに連続するコンベヤベルトを備えることができ、連続するコンベアベルトは、実質的にU字形の断面を示すプロファイルガイドウェイのそのそれぞれの自由案内ウェブ(free guiding web)の周囲を延びる。このようにして、種子または苗のテープ、あるいは発芽ユニットが、畝間内にゆっくりと下方向に移動されながら、前記種子または苗のテープの、あるいは前記発芽ユニットの特に良好な保持が得られ、主要コンベヤの2つの内側のベルト経路の間の自由距離(free distance)が、比較的小さな距離、すなわち前記プロファイルガイドウェイの2つの自由案内ウェブの間の距離から、連続するベルトの厚みの2倍を引いた距離に制限される。
【0010】
本発明によれば、主要コンベヤにおけるプロファイルガイドウェイのU字形の断面の底部ウェブが、前記鋤部材の最後端部のところで、鋤部材のU字形の断面の底部ウェブに蝶番式に取り付けられることが可能である。したがって、主要コンベヤと鋤部材の長手方向とによって形成される角度を、非常に簡単な様式で調整することが可能である。
【0011】
さらに、連続するコンベヤのコンベヤベルトが、本発明に従って、高い強度を呈するプラスチックまたは織物で製造可能であり、種子または苗のテープ、あるいはその一部分に面する側面に、これらのコンベヤベルトが、粗い表面を呈することができ、たとえば前記側面が、エメリーで被覆され、またはゴムもしくはプラスチックで製造された摩擦を生じる小さな突起を備える。その結果、これらのコンベヤベルトは、その交換を必要とせずに長い期間稼動することが可能である。さらに、このようなコンベヤベルトは、種子または苗のテープの周囲、あるいは畝間内に下方向に移動される発芽ユニットの周囲に良好なグリップをもたらす。
【0012】
本発明によれば、2つの補助ローラが、プロファイルガイドウェイの最後端部のところに配置され、それによって主要コンベヤのコンベヤベルトが、そのそれぞれの補助ローラの周りを自由に進むことができる。その結果、個々のコンベヤベルトとプロファイルガイドウェイのU字形の断面の自由ウェブとの間の摩擦が、低減される。
【0013】
さらに、鋤部材の前面端部が、本発明に従って、前記鋤部材の磨耗および引裂けを減少させるためのセラミック材料のノーズ部材を備えることができる。ノーズ部材が擦り切れる可能性はほぼないので、その結果生じる鋤部材は、特に耐久性がある。
【0014】
本発明によれば、駆動ローラが、トラクタから動力を供給される1つまたは複数の電気モータなどの、1つまたは複数の駆動手段によって駆動されることができ、その結果、主要コンベヤの非常に信頼性の高い動作が得られる。
【0015】
さらに、主要コンベヤの連続するベルトの外側経路が、保護シールドによって少なくとも部分的に覆われることができる。こうして、主要コンベヤの連続するベルトが、種子または苗のテープ、ならびに発芽ユニットを破壊する可能性のある、雨、および地面から離れた塊に対して遮蔽されるようになる。
【0016】
その上、植え付けユニットの上側、ならびに供給コンテナ用の支持プレートが、本発明に従って、1つまたは複数の、好ましくは透明のたとえばプレキシグラスまたはプラスチックで製造された保護シールドによって覆われることができる。その結果、供給コンテナは、雨、地面から離れた塊、および塵に対しても遮蔽される。
【0017】
それに加えて、センサが、本発明に従って、鋤部材に、好ましくは前記鋤部材の端部に装着可能であり、前記センサが、地面に対する前記鋤部材の速度を検出し、前記センサが、好ましくは遠隔制御のプログラム制御ユニットに電気信号を伝達することができ、遠隔制御のプログラム制御ユニットは、主要コンベヤの駆動手段に、また任意でプレコンベヤの駆動手段にも、鋤部材に対して前記コンベヤを進ませるために使用される速度に関係する案内信号を伝達するように構成される。その結果としての、畝間内への種子または苗テープの移動、あるいは発芽ユニットの移動の案内は、非常に正確になる。トラクタの運転手が、突如としてその時点での速度とは異なる速度で、主要コンベヤとプレコンベヤを進ませる必要が生じた場合に、遠隔制御によってプログラム制御ユニットを作動させることが可能である。
【0018】
さらに、鋤部材が、本発明に従って、50cmから150cmの長さ、好ましくは100cmから125cmの長さ、特に110cmの長さであることができ、それによって、水平面に対する主要コンベヤの角度が、0°から45°、特に0°から35°の角度範囲内で調整可能にされることができる。その結果、主要コンベヤの入口端部を、種子または苗のテープ用の供給コンテナに前もって規定されたレベルに一致する特定のレベルに設定することが容易になる。
【0019】
本発明によれば、運搬ポールが、トラクタの前面端部の平行四辺形の懸架装置に固定されるように構成されることができる。それによって形成されるトラクタへの機械の懸架装置は、特に信頼性の高いものである。
【0020】
最後に、2つの圧力ホイールが、本発明に従って幅広くなり、畝間の長手方向の中央平面に対してそのそれぞれの側面にわずかに傾斜することができ、その結果、前記畝間の側面の地面が、畝間に到達したばかりの種子または苗のテープ、あるいは発芽ユニットに対して、特に注意深く確実な方法で圧縮される。
【0021】
図を参照して、本発明を下記に詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1に示される植え付けユニット2は、本発明による機械1の一部分を形成し、種子または苗のテープ3、任意で発芽ユニットを植え付けるために使用できる。図2に示すように、機械1は、その一部分のみが示されるフレーム4を備える。必要であれば、複数の植え付けユニット2は、任意で、フレーム4に一定の間隔で配置されることができる。このフレーム4は、さらに、図示されないトラクタの前面に機械を連結するための運搬ポール29を備える。この機械は、自己推進式であることもできる。
【0023】
植え付けユニットの前面端部が2aで表示され、最後端部が2bで表示される。稼動中には、植え付けユニットは、図2の右から左に向って移動される。
【0024】
植え付けユニット2は、実質的にU字型の断面の鋤部材6を備える(図10を参照)。U字の上方端部は、機械がトラクタによって前方に押さる間、地面に鋤部材を安定させるように構成された、実質的に水平に突出する安定ウェブ7aおよび7bを備える。鋤部材は、少なくとも約30cmの長さL、およびU字を横切って測定して15mmから50mmの、好ましくは約30mmの幅bのものである(図10を参照)。極めて傾斜した主要コンベヤが、鋤部材6に装着されている(図1を参照)。この主要コンベヤは、2つの連続するコンベヤのベルト10および11を備え(図11参照)、それらのベルトは、互いに隣接して配置され、調整可能な空間aを有する(下記を参照)。図1に示すように、主要コンベヤ9は、鋤部材6の長さの大部分を、好ましくは前記鋤部材の長さ全体を横切って延在する。支持プレート13が、植え付けユニットの前面端部に設けられ、前記支持プレート13は、高さおよび/または角度に関して、調整可能である。この支持プレート13は、供給コンテナから引き出されることが可能な、種子または苗のテープ、あるいは発芽ユニット3用の少なくとも1つの供給コンテナを受け取るように構成される。供給コンテナは、14で概略的に示される。鋤部材に関する支持プレート13の高さおよび/または角度に対する調整は、それ自体知られた方式で実行できる。少なくとも2つの圧力ホイール16a、16bが、機械の後方端部に、好ましくは安定ウェブ7a、および7bに装着でき、前記圧力ホイールは、畝間32に植え付けられたばかりの、種子または苗のテープ部分の周囲の地面を押し下げる。
【0025】
図3に示されるように、プレコンベヤ16が、支持プレート13と主要コンベヤ9との間に挿入できる。このプレコンベヤは、主要コンベヤ9の速度よりわずかに遅い速度で進むように構成されている。図示されるように、プレコンベヤは、種子および苗のテープが切れた場合に、個別の発芽ユニットを形成することが可能になるように、機械の長手方向に往復するスライド部17に装着されることができる。切れ目を形成するために、2つの協働分離ローラ18a、18bが、任意で設けられることが可能である(図3および図12を参照)。好ましくは、一方のまたは他方の、または両方の分離ローラは、種子および苗のテープに切れ目を形成するのを助ける分離リブ19を含む。分離ローラの周速は、主要コンベヤの前進速度に一致する。その結果、非常に単純な方式で、各発芽ユニット3’を種子または苗のテープから分離することが可能になる。
【0026】
あるいは、分離ローラ18a、18bの代わりに、それ自体が知られたナイフが、その位置で配置可能であり、種子または苗のテープを小さなテープ片、すなわち発芽ユニットに切り離すために使用されることができる。発芽ユニットを切断するとすぐに、前記ユニットが、主要コンベヤ9の前面端部によって捕らえられる。
【0027】
支持プレート13は、高さに対して調整可能であり、任意で多数の供給コンテナ14を備えるように構成されることが可能である。これらのコンテナは、互いに上に積み重ねられ、または並置できる。しかし、この特徴は図示されない。図1および図11に示されるように、主要コンベヤ9が、2つの駆動ローラ9aおよび9b、ならびに締め付けローラ9a’および9b’を備えることができる。駆動ローラおよび締め付けローラは、互いに比較的接近して配置されている。連続するベルトは、締め付けローラ9a’および端部ローラ12aの周囲を通過できる。それに対応して、連続するベルト10は、駆動ローラ9b、締め付けローラ9b’、および端部ローラ12bの周りを通過できる。連続するベルト11の外側経路11aおよび内側経路11bに関連して、これらの経路が、プロファイルガイドウェイ21の自由垂直案内ウェブ21aによって相互に分離できることに留意されたい(図5および図13を参照)。それに対応して、連続するベルト10の外側ベルト経路10aおよび内側ベルト経路10bは、案内ウェブ21bによって分離されることができる。
【0028】
図6に示されるように、主要コンベヤのプロファイルガイドウェイ21は、そのU字形の断面の底部ウェブ21cのところで、鋤部材6のU字形の断面の底部ウェブ7cに蝶番25によって取り付けることができる。
【0029】
連続するコンベヤベルト10および11、ならびにプレコンベヤ16の連続するベルトは、高い強度をもたらすプラスチックまたは織物で製造されることができる。ベルトは、種子または苗のテープまたはその一部分に面する側面に、粗い面を呈することができ、前記粗い面は、たとえば、エメリーまたは非常に微細な砂で被覆され、あるいはゴムまたはプラスチックの摩擦を生じる細かな突起を備える。
【0030】
図11に関連して示されるように、2つのローラ12aおよび12bは、主要コンベヤ9の最後端部に装着できる。これらの2つのローラは、任意で取り外されることができ、その場合ウェブ21aおよび21bの端部は、丸められるが、それらは、連続するベルトの磨耗および引裂けがわずかに増加することを伴うおそれがある。
【0031】
図7に示されるように、セラミック材料のノーズ部材23が、鋤部材の前面端部2aに設けられることが可能である。ノーズ部材に形成された溝23aによって固定が与えられることが可能であり、前記溝は、鋤部材6の前面端部の対応する溝に嵌合する。
【0032】
図1に示されるように、駆動ローラ9aおよび9bは、トラクタから動力を供給される電気モータ24などの駆動手段によって駆動されることができる。駆動装置は、任意で、図示されない協働する歯車、または歯付ベルトを利用する図示されないドライブを備えることもできる。
【0033】
周囲の地面に対する鋤部材の速度を検出するセンサ34が、前記鋤部材6に、好ましくは安定ウェブ7aおよび7bのうちの1つの上側など前記鋤部材の端部に、装着されることができる(図1および図10参照)。図8に示すように、このセンサは、電気回路の一部を形成することができ、その回路では、センサの信号が、好ましくは遠隔制御のプログラム制御ユニット27に伝達されることができる。このプログラム制御ユニット27は、駆動電気モータ24およびプレコンベヤ用の任意の駆動電気モータに指令信号を伝達するように構成される。電気モータ24および第2の駆動電気モータへの指令信号は、問題のコンベヤが、地面に対する鋤部材6の速度よりもわずかに速い速度で進むようなものである。トラクタの運転者は、主要コンベヤ、および任意で同じくプレコンベヤが、鋤部材の速度とは異なる速度で有利に進むように、プログラム制御ユニット27を遠隔制御によってリセットできる。
【0034】
鋤部材6の上方部分、および特に主要コンベヤの各連続するベルトの外側経路10a、11aは、保護シールド30によって覆われることができる(図1参照)。植え付けユニット2の上側、ならびに供給コンテナ用の支持プレート13は、1つまたは複数の、好ましくはたとえばプレキシグラスまたはプラスチックで製造された透明の保護シールドで覆われることができる(図13参照)。
【0035】
鋤部材6は、50cmから130cm、好ましくは100cmから125cm、特に約110cm長さLのものであることができる(図1参照)。水平面に対する主要コンベヤ9の角度vは、0°から45°、特に0°から35°の角度範囲内で調整可能である(図6参照)。調整は、それ自体知られている様式で実行される。
【0036】
フレーム4の運搬ポール29は、トラクタの前面端部に、図示されない平行四辺形の懸架装置に固定されるように構成されている。
【0037】
鋤部材6の最後端部2bのところの2つの圧力ホイール16aおよび16bに関連して、前記2つの圧力ホイールは、かなり幅広くなることができ、畝間の長手方向の中央平面に対してわずかに傾斜するように装着され(図9参照)、それに伴って前記圧力ホイールが、種子のテープを植え付けた直後の地面の非常に信頼性の高い圧縮を助けることに留意されたい。
【0038】
コンベヤベルト10および11の内側経路10bおよび11bの間の自由距離は、約4mmにすることができる(図10を参照)。距離aは、たとえば、案内ウェブ21bに対して平行に移動されるようになされた案内ウェブ21aによって、調整可能にされることができ、それによって底部ウェブ21c上の新しい位置に固定されることができる。たとえば、図示されないいくつかのスロットは、底部ウェブ21cに形づくられることができ、前記スロットは、案内ウェブの底側に配置されたねじシャフトが、ナットによってそこに固定されるのを可能にする。
【0039】
個々の発芽ユニット、すなわち苗ポケット(plant pocket)は、主要コンベヤ9によって引き離され、または切り取られ、前方に移動された場合、発芽ユニットが前記主要コンベヤ9に入る直前の発芽ユニットの垂直面に対する角度が、前記主要コンベヤ9の移動中に維持されることに留意されたい。後者の状況は、図1の3”に示され、そこでは、発芽ユニットが、傾斜する主要コンベヤ9に入る直前に垂直に配置され、前記主要コンベヤ9に対して垂直に配置され続ける。機械は、互いに様々な高さで配置された箱から、種子または苗のテープ、あるいは発芽ユニットを引き出すことを可能にする。
【0040】
支持プレートの高さおよび/または角度に対する調整は、自動的に実行されることができる。主要コンベヤの傾斜の角度vの調整にも同じことが適用される。後者の調整は、たとえば歯車が電気モータによって駆動される、歯車ラック連結(gear wheel−rack−connection)によって実行されることができる。
【0041】
本発明は、それによって本発明の範囲から逸脱せずに、多くの様式で修正できる。したがって、機械は自己推進式であることができる。図14に示す実施形態では、テープ3が、前記テープ3のポケットに係合する2つの協働歯車19a’、19b’の形でコンベヤによって前方に引かれ、各ポケットは、1つまたは複数の発芽ユニットを備える。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による機械の植え付けユニットの一実施形態の傾斜させた側面図である。
【図2】機械のフレームおよび運搬ポールの一部分が、点線によって示されるのみである、図1の実施形態の上面図である。
【図3】主要コンベヤに加えてプレコンベヤを備え、一対の別の分離ローラが示される、機械の実施形態の上面図である。
【図4】プロファイルガイドウェイの斜視図である。
【図5】プロファイルガイドウェイの断面図である。
【図6】プロファイルガイドウェイが、鋤部材にどのように蝶番で取り付けられているかを示している、前記鋤部材の最後端部の断面図である。
【図7】セラミック材料製のノーズ部材を設けられた、鋤部材の前面端部の断面図である。
【図8】センサの信号が、プログラム制御ユニットを介してコンベヤの駆動手段にどのように伝達できることができるかを示す、電気回路の構成図である。
【図9】圧力ホイールが、どのように畝間の長手方向の中央平面に対してわずかに傾斜されることができるかを示す、図1の線IX−IXに沿った断面図である。
【図10】主要コンベヤが取り外された、植え付けユニットの鋤部材の断面図である。
【図11】主要コンベヤの一部分の上面図である。
【図12】2つの分離ローラの斜視図である。
【図13】主要コンベヤおよび供給コンテナの駆動手段が省略された、保護シールドを設けられた植え付けユニットの概略側面図である。
【図14】種子または苗のテープを前進させるための、2つの協働して駆動する歯車を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(4)を備え、鋤部材(6)を備える少なくとも1つの植え付けユニット(2)が前記フレームに装着された、種子または苗のテープ(3)を植え付けるための、任意で自己推進する機械であり、前記機械が、さらに、トラクタのフレーム(4)の前面に連結される運搬ポール(29)を備え、鋤部材(6)が、少なくとも1つの連続するベルトを備えるコンベヤ(9)に結合され、ならびに植え付けユニット(2)が、鋤部材(6)によって形成される畝間(32)に植え付けられる種子または苗のテープ(3)用の少なくとも1つの供給コンテナ(14)のための支持プレート(13)を備える、機械であって、
植え付けユニット(2)が、実質的にU字形の断面の鋤部材(6)を備え、U字の上方ウェブが、実質的に水平に突出する安定ウェブ(7a、7b)であり、前記鋤部材(6)が、少なくとも約30cmの長さ(L)、およびU字を横切って測定して15mmから50mm、好ましくは約30mmの幅(b)であり、前記鋤部材のコンベヤが、隣接して配置されるが、相互の、好ましくは互いに調整可能な距離(a)を有する2つの連続するコンベヤベルト(10、11)を備える、極めて傾斜した主要コンベヤ(9)によって形成され、前記主要コンベヤ(9)が、鋤部材(6)のほとんどの長さ全体(L)、好ましくは実質的に長さ全体(L)にわたって延び、支持プレート(13)が、高さおよび/または角度に対して調整可能であり、少なくとも2つの圧力ホイール(16a、16b)が、畝間(32)に植え付けられたばかりの種子または苗のテープ部分の周囲で、地面を押し下げるために機械の後方端部(2b)に装着されることを特徴とする、機械。
【請求項2】
プレコンベヤ(16)が、供給コンテナ(14)用の支持プレート(13)と主要コンベヤ(9)との間に挿入され、前記プレコンベヤが、主要コンベヤ(9)の速度よりわずかに遅い速度で進むように構成され、前記プレコンベヤが、任意で機械の長手方向に往復運動可能なスライド部(17)に装着されることを特徴とする、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
一対の協働する分離ローラ(18a、18b)が、主要コンベヤ(9)とプレコンベヤ(16)との間に装着され、好ましくは一方または他方、あるいは両方の分離ローラが、少なくとも1つの分離リブ(19)を備え、分離ローラの周速が、実質的に主要コンベヤの前進速度に一致することを特徴とする、請求項1または2に記載の機械。
【請求項4】
ナイフが、種子または苗のテープ(3)を小さなテープ片に切断するために2つのコンベヤ(9、16)の間に装着され、各テープ片が、1つまたは複数の種子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の機械。
【請求項5】
支持プレート(13)が、種子または苗のテープ(3)用の多数の供給コンテナ(14)を備えるように構成されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の機械。
【請求項6】
主要コンベヤ(9)が、2つの駆動ローラ(9a、9b)、および互いに隣接して配置された2つの締め付けローラ(9a’、9b’)、ならびに2つの連続するコンベヤベルト(11、10)を備え、該コンベヤベルト(11、10)が、実質的にU字形の断面を示すプロファイルガイドウェイ(21)のそのそれぞれの自由案内ウェブ(21a、21b)の周囲を延びることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の機械。
【請求項7】
コンベヤ(9)のプロファイルガイドウェイ(21)が、U字形の断面の底部ウェブ(21c)で、鋤部材(6)のU字形の断面の底部ウェブ(7c)に蝶番(25)によって取り付けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の機械。
【請求項8】
連続するコンベヤのコンベヤベルト(10、11)が、高い強度を示すプラスチックまたは織物で製造され、種子または苗のテープ、あるいは種子または苗のテープの一部分に面する側面に、コンベヤベルトが粗い表面を呈し、たとえば前記側面が、エメリーで被覆され、またはゴムもしくはプラスチックで製造された摩擦を生じる小さな突起を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の機械。
【請求項9】
2つの補助ローラ(12a、12b)が、プロファイルガイドウェイ(21)の後方端部(2b)に配置され、主要コンベヤ(9’a)のコンベヤベルト(10、11)が、それぞれの補助ローラの周囲を進むことができることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の機械。
【請求項10】
鋤部材(6)の前面端部(2a)が、鋤部材(6)の磨耗および引裂けを減少させるように、セラミック材料のノーズ部材(23)を備えることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載された機械。
【請求項11】
駆動ローラ(9a、9b)が、トラクタから動力を供給される1つまたは複数の電気モータ(24)などの、1つまたは複数の駆動手段によって駆動されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載された機械。
【請求項12】
センサ(34)が、鋤部材(6)に、好ましくは前記鋤部材の最後端部(2b)に装着され、前記センサが、地面に対する鋤部材(6)の速度を検出し、前記センサが、好ましくは遠隔制御のプログラム制御ユニット(27)に電気信号を伝達することができ、プログラム制御ユニット(27)が、主要コンベヤ(9)の駆動手段(24)および任意にプレコンベヤ(16)の駆動手段にも、鋤部材(6)に対して前記コンベヤを進ませるために使用される速度に関係する指令信号を伝達するように構成されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載された機械。
【請求項13】
主要コンベヤ(9)の各連続するベルトの外側経路(10a)および(11a)が、保護シールド(29)によって少なくとも部分的に覆われることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載された機械。
【請求項14】
植え付けユニット(2)の上側、ならびに供給コンテナ(14)用の支持プレート(13)が、1つまたは複数の好ましくは透明の、たとえばプレキシグラスまたはプラスチックの保護シールド(33)によって覆われることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載された機械。
【請求項15】
鋤部材(6)が、50cmから150cmの、好ましくは100cmから125cmの、特に約110cmの長さ(L)であり、水平面に対する主要コンベヤ(9)の角度(v)が、0°から45°、特に0°から35°の角度範囲内で調整可能であることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載された機械。
【請求項16】
運搬ポール(29)が、トラクタの前面端部の平行四辺形の懸架装置に固定されるように構成されることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載された機械。
【請求項17】
2つの圧力ホイール(16a、16b)は、幅が広く、畝間(32)の長手方向の中央平面(30)に対して各側面にわずかに傾斜することを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載された機械。
【請求項1】
フレーム(4)を備え、鋤部材(6)を備える少なくとも1つの植え付けユニット(2)が前記フレームに装着された、種子または苗のテープ(3)を植え付けるための、任意で自己推進する機械であり、前記機械が、さらに、トラクタのフレーム(4)の前面に連結される運搬ポール(29)を備え、鋤部材(6)が、少なくとも1つの連続するベルトを備えるコンベヤ(9)に結合され、ならびに植え付けユニット(2)が、鋤部材(6)によって形成される畝間(32)に植え付けられる種子または苗のテープ(3)用の少なくとも1つの供給コンテナ(14)のための支持プレート(13)を備える、機械であって、
植え付けユニット(2)が、実質的にU字形の断面の鋤部材(6)を備え、U字の上方ウェブが、実質的に水平に突出する安定ウェブ(7a、7b)であり、前記鋤部材(6)が、少なくとも約30cmの長さ(L)、およびU字を横切って測定して15mmから50mm、好ましくは約30mmの幅(b)であり、前記鋤部材のコンベヤが、隣接して配置されるが、相互の、好ましくは互いに調整可能な距離(a)を有する2つの連続するコンベヤベルト(10、11)を備える、極めて傾斜した主要コンベヤ(9)によって形成され、前記主要コンベヤ(9)が、鋤部材(6)のほとんどの長さ全体(L)、好ましくは実質的に長さ全体(L)にわたって延び、支持プレート(13)が、高さおよび/または角度に対して調整可能であり、少なくとも2つの圧力ホイール(16a、16b)が、畝間(32)に植え付けられたばかりの種子または苗のテープ部分の周囲で、地面を押し下げるために機械の後方端部(2b)に装着されることを特徴とする、機械。
【請求項2】
プレコンベヤ(16)が、供給コンテナ(14)用の支持プレート(13)と主要コンベヤ(9)との間に挿入され、前記プレコンベヤが、主要コンベヤ(9)の速度よりわずかに遅い速度で進むように構成され、前記プレコンベヤが、任意で機械の長手方向に往復運動可能なスライド部(17)に装着されることを特徴とする、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
一対の協働する分離ローラ(18a、18b)が、主要コンベヤ(9)とプレコンベヤ(16)との間に装着され、好ましくは一方または他方、あるいは両方の分離ローラが、少なくとも1つの分離リブ(19)を備え、分離ローラの周速が、実質的に主要コンベヤの前進速度に一致することを特徴とする、請求項1または2に記載の機械。
【請求項4】
ナイフが、種子または苗のテープ(3)を小さなテープ片に切断するために2つのコンベヤ(9、16)の間に装着され、各テープ片が、1つまたは複数の種子を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の機械。
【請求項5】
支持プレート(13)が、種子または苗のテープ(3)用の多数の供給コンテナ(14)を備えるように構成されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の機械。
【請求項6】
主要コンベヤ(9)が、2つの駆動ローラ(9a、9b)、および互いに隣接して配置された2つの締め付けローラ(9a’、9b’)、ならびに2つの連続するコンベヤベルト(11、10)を備え、該コンベヤベルト(11、10)が、実質的にU字形の断面を示すプロファイルガイドウェイ(21)のそのそれぞれの自由案内ウェブ(21a、21b)の周囲を延びることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の機械。
【請求項7】
コンベヤ(9)のプロファイルガイドウェイ(21)が、U字形の断面の底部ウェブ(21c)で、鋤部材(6)のU字形の断面の底部ウェブ(7c)に蝶番(25)によって取り付けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の機械。
【請求項8】
連続するコンベヤのコンベヤベルト(10、11)が、高い強度を示すプラスチックまたは織物で製造され、種子または苗のテープ、あるいは種子または苗のテープの一部分に面する側面に、コンベヤベルトが粗い表面を呈し、たとえば前記側面が、エメリーで被覆され、またはゴムもしくはプラスチックで製造された摩擦を生じる小さな突起を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の機械。
【請求項9】
2つの補助ローラ(12a、12b)が、プロファイルガイドウェイ(21)の後方端部(2b)に配置され、主要コンベヤ(9’a)のコンベヤベルト(10、11)が、それぞれの補助ローラの周囲を進むことができることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の機械。
【請求項10】
鋤部材(6)の前面端部(2a)が、鋤部材(6)の磨耗および引裂けを減少させるように、セラミック材料のノーズ部材(23)を備えることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載された機械。
【請求項11】
駆動ローラ(9a、9b)が、トラクタから動力を供給される1つまたは複数の電気モータ(24)などの、1つまたは複数の駆動手段によって駆動されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載された機械。
【請求項12】
センサ(34)が、鋤部材(6)に、好ましくは前記鋤部材の最後端部(2b)に装着され、前記センサが、地面に対する鋤部材(6)の速度を検出し、前記センサが、好ましくは遠隔制御のプログラム制御ユニット(27)に電気信号を伝達することができ、プログラム制御ユニット(27)が、主要コンベヤ(9)の駆動手段(24)および任意にプレコンベヤ(16)の駆動手段にも、鋤部材(6)に対して前記コンベヤを進ませるために使用される速度に関係する指令信号を伝達するように構成されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載された機械。
【請求項13】
主要コンベヤ(9)の各連続するベルトの外側経路(10a)および(11a)が、保護シールド(29)によって少なくとも部分的に覆われることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載された機械。
【請求項14】
植え付けユニット(2)の上側、ならびに供給コンテナ(14)用の支持プレート(13)が、1つまたは複数の好ましくは透明の、たとえばプレキシグラスまたはプラスチックの保護シールド(33)によって覆われることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載された機械。
【請求項15】
鋤部材(6)が、50cmから150cmの、好ましくは100cmから125cmの、特に約110cmの長さ(L)であり、水平面に対する主要コンベヤ(9)の角度(v)が、0°から45°、特に0°から35°の角度範囲内で調整可能であることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載された機械。
【請求項16】
運搬ポール(29)が、トラクタの前面端部の平行四辺形の懸架装置に固定されるように構成されることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載された機械。
【請求項17】
2つの圧力ホイール(16a、16b)は、幅が広く、畝間(32)の長手方向の中央平面(30)に対して各側面にわずかに傾斜することを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載された機械。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
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【図9】
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【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2007−508826(P2007−508826A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−535950(P2006−535950)
【出願日】平成16年10月20日(2004.10.20)
【国際出願番号】PCT/DK2004/000720
【国際公開番号】WO2005/036946
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(505108247)ベントレ・プロダクツ・アー・ゲー (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月20日(2004.10.20)
【国際出願番号】PCT/DK2004/000720
【国際公開番号】WO2005/036946
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(505108247)ベントレ・プロダクツ・アー・ゲー (6)
【Fターム(参考)】
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