説明

積木型組みブロック

【課題】従来の積木型組みブロックは玩具として、主に幼児や児童を対象としたものが多い。本発明は、児童から成人、高齢者までを対象とする積木型組みブロックで、正三角錐(正四面体)と正四角錘の立体二種類のみを適数個用いて、任意の大きさの正三角錐(正四面体)や正四角錘を組合せ積み上げて造形する他、多様な造形を可能にする積木型組みブロックの提供を目的とする。
【解決手段】同一の辺長lを持つ正三角錐(正四面体)と正四角錘の立体を構成する面の形状は、正四角錐の底面を除いて他の全ての面は正三角形となり、その立体を組み合わせると正三角形の面と面は整合し連続性が生まれ多様な組合せ造形が可能となる。この立体適数個を組合せることにより、その辺長lの整数倍の正三角錐(正四面体)や正四角錐を任意に造形できる他、その類似形や連続形などを自由に造形でき、その創造する過程が楽しめるとともに、独自の造形物を完成させる達成感による喜びを得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全ての辺長lが同一の2種類の立体、正三角錐(正四面体)と正四角錘のみを適数個組合せ、多様な形体をつくることを可能にした積木型組みブロック。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的な積木と呼ばれる積木型組みブロックは、多種類の形状の立体複数個を組合せ積み上げて無限定の形体を造形するもの(例えば、特許文献1参照。)と、特定形状の複数種類の立体適数個を組合せ積み上げて特定の形体を造形する積木型組みブロックがある(特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−155072号 公報
【特許文献2】公開実用新案公報(U)平4−42898号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多種類の形状の立体複数個を用いて積上げ、組合せるブロックは、その組合せにより多様な造形が可能であるが、その主たる目的は幼児の自由な想像力を発揮させることにあり、他方、特殊形状の複数種類の立体を用いる積木型組みブロックは、特定の形状に組み上げることによって得られる達成感を楽しむことにある。
【0005】
本発明は、全ての辺長lが同一の正三角錐(正四面体)と正四角錘の単純な二種類の立体のみを適数個用いて、正三角錐やピラミッド型四角錘を望む大きさに組合せ積み上げられる他、その類似形や連続形など多様な造形を可能とする、児童から高齢者までが広く楽しめる組みブロックの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は同一の辺長lを持つ正三角錐(正四面体)と同一の辺長lを持つ正四角錘の2種類の立体適数個を組合せ積み上げることにより、その辺長lの整数倍の正三角錐(正四面体)や正四角錐を任意に造形できる他、多様な造形を可能にするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の組みブロックにおいて、各立体が組合せ積み上げられた形状で安定した状態を保つため、各立体が相互に接する面全てに積み上げ時に生じる垂直応力に抗する摩擦抵抗力、又は粘着力を持たせたものである。
【発明の効果】
【0008】
以上に述べたように本発明は2種類の単純な立体、即ち同一の辺長lを持つ正三角錐(正四面体)と正四角錐を適数個組み合わせることにより、lの整数倍の大きさの正三角錐(正四面体)、正四角錘(ピラミッド型)や、その類似型・連続型など多様な造形物を自在に造形することを提供する。
【0009】
また、その多様な造形物を創作する過程を児童から成人、高齢者までが楽しめるとともに、独自の造形物を創造し完成させる行為は脳の訓練、活性化にも有効となる。
【0010】
また、組み上げられた造形物は飾り物として鑑賞し楽しむこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】同一の辺長lを持つ正三角錐(正四面体)1と正四角錐2からなる組みブロックによる辺長2lの正三角錐(正四面体)と正四角錐の組み構成を示す斜視図
【図2】辺長3lの正三角錐の組み構成を示す斜視図
【図3】辺長3lの正四角錐の組み構成を示す斜視図
【図4】本発明の立体を用いた多様な造形例を示す斜視図
【発明を実施する為の形態】
【0012】
本発明の実施形態は図1の1に示す同一の辺長lを持つ正三角錐(正四面体)と2に示す同一の辺長lを持つ正四角錐で、その夫々を構成する各面が適度の摩擦抵抗力を有する立体を適数個揃える。
【符号の説明】
【0013】
1 正三角錐(正四面体)
2 正四角錐
l 一辺の基準長(辺長)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の辺長lを持つ正三角錐(正四面体)と正四角錐の2種類の立体は正四角錐の底面を除く他の全ての面は正三角形をなし、そのため各立体を構成する面と面は相互に整合し連続性が生まれ、多様な組合せ造形が可能となる特徴を持ち、適数個を組合せることにより、その辺長の整数倍の正三角錐(正四面体)や正四角錐を任意の大きさに組合せ、積み上げて造形できる他、その類似型、連続型などの多様な造形が可能な積木型組みブロック。
【請求項2】
立体を組合せ、積み上げる際に各立体相互の接する面と面の間に垂直応力が働き、立体の面が平滑だと面相互にずれが生じ不安定状態になる。そのため夫々の立体の仕上げ面は適度の摩擦抵抗力、又は粘着力を持たせることにより、その接触面間のずれ押さえ、安定状態が保たれることを特徴とした請求項1の積木型組みブロック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−87883(P2011−87883A)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−259319(P2009−259319)
【出願日】平成21年10月23日(2009.10.23)
【出願人】(597070677)
【Fターム(参考)】