説明

空中ケーブルカー玩具

【課題】この発明は、実機さながらのリアリティと、精巧なメカニズムをもつ空中ケーブルカー玩具を提供することを目的になされたものである。
【解決手段】車両の外面に設けた懸架アームの一端を曳索固定部に、他端を支索掛合部に形成し、所要の間隔を存して左右に対置した左右ターミナル部に横向きに配置したドラムに張設される環状の曳索に前記車両の懸架アームの曳索固定部を固着し、前記張設した環状の曳索の外側に、かつ、環状の曳索と等距離平行に所要の間隔を存し、前記左右ターミナル部に差し渡し支持して張設した支索に前記懸架アームの他端の支索掛合部を対面時に掛合させて、前記ドラムを動力により回転して曳索と共に左右ターミナル部間を走向する空中ケーブルカー玩具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、麓から山頂、山頂間を差し渡したケーブルに支えられ、空中を車両が走行する空中ケーブルカーをモデルとする空中ケーブルカー玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
風向明美な景勝地、雄大な山岳地の観光その他を目的とする空中ケーブルカー施設が各地に建設されている。
【特許文献1】特開2001−259250号公報
【特許文献2】特表2005−504615号公報
【特許文献3】特許第271409号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
地上面より上方の空中を走行する車両玩具として、特許文献1には、天井から上方に延びるT字形の懸架具34を車両20の前後に配備し、支柱40の上端に設けた横向きアーム8に函形レール9を取付け、その函形レール9の対面する内壁にラック12,12を形成すると共に底壁の中央に所要幅の開口6を形成し、該開口6から前記車両20の懸架具34の上端部38を差入れ、該上端部38の両突端の下面を連接して車両20を走行可能に懸架すると共に、車両20の天井から延びる駆動軸30を前記開口6より函形レール9内に差入れ、その先端を函形レール9の内天井に設けたセパレート軌条19の一方のラック12と対面する面に接面して駆動軸30を規制し、該駆動軸30に配備したピニオン32を対面するラック12に噛合し、函形レール9に懸架される車両20を駆動軸30のピニオン32の回転で走行するものが開示されている。
【0004】
同じく、空中を走行する車両玩具として、特許文献2には、車両の懸架走路を、支持構造1によって支えられ、上方出発区域から下方到達区域まで延びてこれらの中間区域が前記支持構造1へ直接連結された軌道部によって画定される軌道路構造2,3で全体が構成され、支持構造1は走路全体の中央部に限定され、軌道路構造2,3は、支持構造1へ直接連結されるいくつかの部分及び支持構造1から突き出る大規模ないくつかの突出部を含んでおり、軌道路構造2,3の突出部はリギング・システム4を使って支持構造1へ連結され、そのリギング・システム4は前記突出軌道路部を支持し、それらの幾何学的位置を確立することを特徴とする、重力によって駆動される車両用の懸架走路が提案されている。
【0005】
実機では、特許文献3に、水平方向に間隔を隔てて配置された2本の支索1及びこの2本の支索1の間に配置されて循環する曳索2を含む複数の鋼索と、前記2本の支索1により支持され、前記循環する曳索によって移動される複数の車両5と、前記各車両5にそれぞれ設けられた走行機器8と、前記各走行機器8に高さ方向に移動可能に設けられ、前記循環する曳索2を解除可能に把持するための鋼索締付具24とからなるロープウエイ装置が提案されている。
【0006】
従来は、実機では、実現されて盛んに利用されているが、玩具では、前記のように、支持構造体により空中に支持される懸架走路を走行する車両玩具しか無く、ケーブル上を走行するケーブルカー玩具は、提案されていなかった。
【0007】
この玩具は、実機さながらのリアリティと、精巧なメカニズムをもつ空中ケーブルカー玩具を提供することを目的になされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
車両の外面に設けた懸架アームの一端を曳索固定部に、他端を支索掛合部に形成し、所要の間隔を存して左右に対置した左右ターミナル部に横向きに配置したドラムに張設される環状の曳索に前記車両の懸架アームの曳索固定部を固着し、前記張設した環状の曳索の外側に、かつ、環状の曳索と等距離平行に所要の間隔を存し、前記左右ターミナル部に差し渡し支持して張設した支索に前記懸架アームの他端の支索掛合部を対面時に掛合させて、前記ドラムを動力により回転して曳索と共に左右ターミナル部間を走向する空中ケーブルカー玩具にある。
【0009】
前記ドラムは、巻取面の両側に鍔部が形成され、その鍔部の内側面から中間に巻溝が形成され、前記鍔部の内側と巻取面より構成される溝形部に前記車両の懸架アームにおける一端曳索固定部が嵌入係合して車両が左右ターミナル部を通過するとき、片持ち支持してもよいものである。
【0010】
前記ドラムは、巻取面には滑止歯が一定のピッチで形成され、前記車両の懸架アームにおける一端曳索固定部の外側面には係合歯が形成され、対面時に相互に噛み合い係合してなるように構成してもよいものである。
【0011】
前記車両の懸架アームの一端曳索固定部の外側面には、前記ドラムの巻溝に係合するフィンを形成され、前記ドラムと対面時に相互に噛み合い係合してなるように構成してもよいものである。
【0012】
前記左ターミナル部に左旋回カバー部を、前記右ターミナル部に右旋回カバー部を夫々形成し、該左旋回カバー部と右旋回カバー部の夫々の弧状内側面の下縁内側に突出する半月状支持部を設け、該半月状支持部の一方端内側面に引込口を開口して具えた収容取付孔と、他方端内側面に引込口を開口して具えた収容取付孔を夫々形成して前記両支索の一方端部を左旋回カバー部の収容取付孔に、反対の他方端部を右旋回カバー部の収容取付孔に夫々収容弾掛着してなるように構成してもよいものである。
【0013】
前記左旋回カバー部の弧状内側面の下縁内側に突出する半月状支持部の上面及び右旋回カバー部の弧状内側面の半月状支持部の上面は、前記懸架アームの他端支索掛合部が支索から外れて通過するときに支えレール面としてもよいものである。
【発明の効果】
【0014】
車両は、懸架アームの一方は曳索に固定懸架され、他方は支索に掛合するので、安定し、かつ、曳索の作動で確実に走行する。
【0015】
車両が左ターミナル部及び右ターミナル部を通過するとき、懸架アームの一端曳索固定部がドラムの上下の鍔部間に嵌入係合し、かつ曳索の張力で巻取面に圧接させるので、車両は、片持ちで支えられ、懸架アームの他端支索掛合部が支索と掛合が外れても車両は、横に傾斜する横揺れを起こすことがなく、正常の姿勢を維持して旋回移動する。
【0016】
また、懸架アームの一端曳索固定部の外側面には、係合歯を設けているので、ドラムの巻取面に設けた滑止歯と係合して一体となり、動力軸である右縦回転軸の回転を確実に曳索に伝達する。
【0017】
また、懸架アームの一端曳索固定部の外側面には、前記ドラムの巻溝に係合するフィンを形成しているので、前記係合歯と巻取面の滑止歯との噛み合いを確実にすると共に、一端曳索固定部とドラムとの嵌入係合を確実にして、車両の縦揺れを防止し、正常の姿勢を維持して旋回移動する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
車両の外面に設けた懸架アームの一端を曳索固定部に、他端を支索掛合部に形成し、所要の間隔を存して左右に対置した左右ターミナル部に横向きに配置したドラムに張設される環状の曳索に前記車両の懸架アームの曳索固定部を固着し、前記張設した環状の曳索の外側に、かつ、環状の曳索と等距離平行に所要の間隔を存し、前記左右ターミナル部に差し渡し支持して張設した支索に前記懸架アームの他端の支索掛合部を対面時に掛合させ、前記ドラムは、巻取面の両側に鍔部が形成され、その鍔部の内側面から中間に巻溝が形成され、前記鍔部の内側と巻取面より構成される溝形部に前記車両の懸架アームにおける一端曳索固定部が嵌入係合して車両が左右ターミナル部を通過するとき、片持ち支持し、前記ドラムは、巻取面には滑止歯が一定のピッチで形成され、前記車両の懸架アームにおける一端曳索固定部の外側面には係合歯が形成され、対面時に相互に噛み合い係合し、前記左ターミナル部に左旋回カバー部を、前記右ターミナル部に右旋回カバー部を夫々形成し、該左旋回カバー部と右旋回カバー部の夫々の弧状内側面の下縁内側に突出する半月状支持部を設け、該半月状支持部の一方端内側面に引込口を開口して具えた収容取付孔と、他方端内側面に引込口を開口して具えた収容取付孔を夫々形成して前記両支索の一方端部を左旋回カバー部の収容取付孔に、反対の他方端部を右旋回カバー部の収容取付孔に夫々収容弾掛着し、前記ドラムを動力により回転して曳索と共に左右ターミナル部間を走向する空中ケーブルカー玩具。
【実施例】
【0019】
以下、この発明の空中ケーブルカー玩具を、実施例として図面に示す空中ケーブルカー玩具1により説明すると、台座部2の左端部2aの上面に左ターミナル部3を上部に具えた左支台塔4を、台座部2の右端部2bの上面に右ターミナル部5を上部に具えた右支台塔6とを相互に離隔して立設し、前記左ターミナル部3と右ターミナル部5には、夫々左縦回転軸7と右縦回転軸8を軸受け配備し、該左縦回転軸7と右縦回転軸8に巻溝9cを巻取面9aに具えたドラム9を夫々配備し、該両ドラム9、9の巻溝9cに嵌入し、車両10の懸架アーム11の一端曳索固定部11aを固定して懸架する環状の曳索12を適度の張力を持たせて張設している。
【0020】
実施例では、前記右縦回転軸8には、回転動力源13から伝動歯車群14を介して回転を伝達し、該右縦回転軸8に設けたドラム9を回転し、環状の曳索12を移動し、該曳索12に連結する車両10を循環して走行させる。
【0021】
前記回転動力源13には、実施例では、モータを使用し、その電気エネルギーとなる乾電池を図示しないが、台座2に交換自在に収容配置している。また、スイッチ15を右支台塔6の外周面に配置している。
【0022】
前記伝動歯車群14は、実施例では、モータの回転軸14a上の第1ウオームギヤ14bと右支台塔6内に回転自在に軸受けした中間回転軸14c上の第1ウオームホイールギヤ14dとを噛合し、同じく、中間回転軸14c上の第2ウオームギヤ14eと前記右縦回転軸8上の第2ウオームホイールギヤ14fと噛合してモータの回転軸14aの回転を右縦回転軸8に減速して伝達している。
【0023】
前記曳索12の外側に平行する支索16a、16bを左ターミナル部3と右ターミナル部5に差し渡し張設している。
【0024】
前記左ターミナル部3に形成された左旋回カバー部3aの弧状内側面3a1の下縁内側に突出する半月状支持部3a2を設け、該半月状支持部3a2の一方端内側面に引込口17a1を開口して具えた収容取付孔17aと、同じく、その他方端内側面に引込口17b1を開口して具えた収容取付孔17bを夫々形成して形成している。また、前記右ターミナル部5に形成された右旋回カバー部5aの弧状内側面5a1の下縁内側に突出する半月状支持部5a2を設け、一方端内側面に引込口18a1を開口して具えた収容取付孔18aと、同じく、その他方端内側面に引込口18b1を開口して具えた収容取付孔18bを夫々形成して設けている。
【0025】
前記支索16aの一方端部を前記左ターミナル部3の左旋回カバー部3aの引込口17a1から収容取付孔17aに、同じく、その他方端部を前記右ターミナル部5の右旋回カバー部5aの引込口18a1から収容取付孔18aに夫々引き入れ、夫々の終端を引張りスプリング19aと引張りスプリング21aを介して収容取付孔17aに固定したピン20aと収容取付孔18aに固定したピン22aに夫々を掛止めて一定の張力を支索16aに科し、前記左ターミナル部3と右ターミナル部5との間に張設している。
【0026】
前記支索16bの一方端部を、同じく、前記左ターミナル部3の左旋回カバー部3aの引込口17b1から収容取付孔17bに、同他方端部を前記右ターミナル部5の右旋回カバー部5aの引込口18b1から収容取付孔18bに引き入れ、夫々の終端を引張りスプリング19bと引張りスプリング21bを介して収容取付孔17bに固定したピン20bと、収容取付孔18bに固定したピン22bに夫々掛止めて一定の張力を支索16bに科し、前記左ターミナル部3と右ターミナル部5との間に張設している。
【0027】
前記支索16a、16bは、一方の端部にのみ引張りスプリングを介在し、他方の端部には介在しないでもよいものである。また、前記支索16b、16bをスプリング部材等、負荷を加えたとき弾性限度内で伸長若しくは圧縮してもその負荷がなくなったとき元の形状に復帰する性質をもつ部材により構成したときには、一端若しくは両端に引張りスプリングを介在しないでもよいものである。
【0028】
前記ドラム9は、巻取面9aの両側に鍔部9b、9bが形成され、その鍔部9b、9bの内側面から中間に、巻溝9cが形成され、その巻溝9c前記曳索12を嵌入し、また、該巻溝9cに前記車両10の懸架アーム11における一端曳索固定部11aの外側面11a1に突出して形成されるフィン11a2が嵌入係合し、前記鍔部9b、9bの内側と巻取面9aにより構成される溝形部に前記車両10の懸架アーム11における一端曳索固定部11aの外側面11a1が嵌入係合し、前記巻取面9aには滑止歯9a1が一定のピッチで形成され、前記車両10の懸架アーム11における一端曳索固定部11aの外側面11a1に、フィン11a2を中心に上下に上半係合歯11a31と下半係合歯11a32が形成され、該上半係合歯11a31と下半係合歯11a32と前記巻取面9aの滑止歯9a1とが相互に対面時に係合するように構成している。
【0029】
前記懸架アーム11において、前記一端曳索固定部11aと反対側に他端支索掛合部11bが形成され、該他端支索掛合部11bの下面11b1に掛合溝11b2が支索16a、16bと一致する方向に開口して設けられ、該掛合溝11b2が支索16a、16bと対面するとき、掛合溝11b2内に差入れられて掛合し、前記懸架アーム11の他端支索掛合部11bが支承されて車両10の片側が支承されるように構成している。
【0030】
前記左旋回カバー部3aの弧状内側面3a1の下縁内側に突出する半月状支持部3a2の上面3a3及び右旋回カバー部5aの弧状内側面5a1の半月状支持部5a2の上面5a3は、前記懸架アーム11の他端支索掛合部11bが支索16a、16bから外れて通過するときに支えレール面としてもよいものである。
【0031】
この発明の実施例の空中ケーブルカー玩具1は、前述のように構成されるから、回転動力源13のモータが回転すると、右縦回転軸8を回転し、該右縦回転軸8上のドラム9を回転する。該右縦回転軸8上のドラム9と左縦回転軸7上のドラム9とに張設される曳索12には、車両10の懸架アーム11の一端曳索固定部11aが固定され、同じく、車両10の懸架アーム11の他端支索掛合部11bが支索16a、16bに対面するとき、他端支索掛合部11bの下面11b1に形成された掛合溝11b2が上方から支索16a、16bを差入れて掛合して支承されるので、左支台塔4に支えられる左ターミナル部3と右支台塔6に支えられる右ターミナル部5との間の空中を車両10は、懸架されて走行するものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
この発明は、従来、機構の複雑により玩具化がなされなかった空中ケーブルカー玩具を市場に提供することができ、一般玩具市場の活性化と観光産業の発展に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図面は、この発明の空中ケーブルカー玩具の外観斜視図である。
【図2】同じく、タワー間のケーブルを一部省略した中央縦断面図である。
【図3】同じく、駆動ドラム側タワーの駆動ドラム軸の伝動機構と、カーゴの懸架腕と駆動ドラムとの係合状態を示す縦断面図である。
【図4】動力ケーブルとステイケーブルの配備状況を示す断面平面図である。
【図5】動力ケーブルを嵌合する駆動ドラム単体の斜視図である。
【図6】カーゴの懸架腕における駆動ドラムとの係合部と、動力ケーブルとの結合部を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
【0034】
1 空中ケーブルカー玩具
2 台座部
2a 左端部
2b 右端部
3 左ターミナル部
3a 左旋回カバー部
3a1 弧状内側面
3a2 半月状支持部
3a3 上面
4 左支台塔
5 右ターミナル部
5a 右旋回カバー部
5a1 弧状内側面
5a2 半月状支持部
5a3 上面
6 右支台塔
7 左縦回転軸
8 右縦回転軸
9 ドラム
9a 巻取面
9a1 滑止歯
9b 鍔部
9c 巻溝
10 車両
11 懸架アーム
11a 一端曳索固定部
11a1 外側面
11a2 フィン
11a31 上半係合歯
11a32 下半係合歯
11b 他端支索掛合部
11b1 下面
11b2 掛合溝
12 曳索
13 回転動力源
14 伝動歯車群
14a モータの回転軸
14b 第1ウオームギヤ
14c 中間回転軸
14d 第1ウオームホィールギヤ
14c 中間回転軸
14e 第2ウオームギヤ
14f 第2ウオームホィールギヤ
15 スイッチ
16a 支索
16b 支索
17a 収容取付孔
17a1 引込口
17b 収容取付孔
17b1 引込口
18a 収容取付孔
18a1 引込口
18b 収容取付孔
18b1 引込口
19a 引張りスプリング
19b 引張りスプリング
20a ピン
20b ピン
21a 引張りスプリング
21b 引張りスプリング
22a ピン
22b ピン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の外面に設けた懸架アームの一端を曳索固定部に、他端を支索掛合部に形成し、所要の間隔を存して左右に対置した左右ターミナル部に横向きに配置したドラムに張設される環状の曳索に前記車両の懸架アームの曳索固定部を固着し、前記張設した環状の曳索の外側に、かつ、環状の曳索と等距離平行に所要の間隔を存し、前記左右ターミナル部に差し渡し支持して張設した支索に前記懸架アームの他端の支索掛合部を対面時に掛合させて、前記ドラムを動力により回転して曳索と共に左右ターミナル部間を走向する空中ケーブルカー玩具。
【請求項2】
前記ドラムは、巻取面の両側に鍔部が形成され、その鍔部の内側面から中間に巻溝が形成され、前記鍔部の内側と巻取面より構成される溝形部に前記車両の懸架アームにおける一端曳索固定部が嵌入係合して車両が左右ターミナル部を通過するとき、片持ち支持してなる請求項1の空中ケーブルカー玩具。
【請求項3】
前記ドラムは、巻取面には滑止歯が一定のピッチで形成され、前記車両の懸架アームにおける一端曳索固定部の外側面には係合歯が形成され、対面時に相互に噛み合い係合してなる請求項2の空中ケーブルカー玩具。
【請求項4】
前記車両の懸架アームの一端曳索固定部の外側面には、前記ドラムの巻溝に係合するフィンを形成され、前記ドラムと対面時に相互に噛み合い係合してなる請求項2の空中ケーブルカー玩具。
【請求項5】
前記左ターミナル部に左旋回カバー部を、前記右ターミナル部に右旋回カバー部を夫々形成し、該左旋回カバー部と右旋回カバー部の夫々の弧状内側面の下縁内側に突出する半月状支持部を設け、該半月状支持部の一方端内側面に引込口を開口して具えた収容取付孔と、他方端内側面に引込口を開口して具えた収容取付孔を夫々形成して前記両支索の一方端部を左旋回カバー部の収容取付孔に、反対の他方端部を右旋回カバー部の収容取付孔に夫々収容弾掛着してなる請求項1乃至4の空中ケーブルカー玩具。
【請求項6】
前記左旋回カバー部の弧状内側面の下縁内側に突出する半月状支持部の上面及び右旋回カバー部の弧状内側面の半月状支持部の上面は、前記懸架アームの他端支索掛合部が支索から外れて通過するときに支えレール面としてなる請求項5の空中ケーブルカー玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−161590(P2008−161590A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−356645(P2006−356645)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(391010998)株式会社丸彰 (8)
【Fターム(参考)】