説明

空冷式燃料電池発電装置

【課題】 燃料電池の排熱を簡易かつ有効に除去することができる空冷式燃料電池発電装置を提供する。
【解決手段】 空冷式燃料電池発電装置10は、酸化剤および水素を用いて電気化学的に発電を行う燃料電池スタック12を備えており、発電に伴う発熱は空冷により除去される。この空冷式燃料電池発電装置10は、水を気化させて燃料電池スタック12からの排熱を除去する吸水材16を備えている。吸水材16は、貯水容器20から水18を吸い上げて内部に水を保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空冷式燃料電池発電装置に係り、特に水素に富んだガスと酸化剤ガスを供給して電気化学的に発電を行い、発電に伴う発熱を空冷により除去する空冷式燃料電池発電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、水素に富んだガスと酸化剤ガスを燃料電池に供給して電気化学的な発電を行う燃料電池発電装置が知られている。このような水素を利用した燃料電池発電装置は、起動時間が短いことから、これまでのバッテリーやエンジンによる自家発電装置に替わる非常用発電装置として利用されることが期待されている。
【0003】
このような燃料電池発電装置は発電に伴い発熱する。したがって、燃料電池に使用されている電解質・電極触媒の耐熱性および効率のよい発電の維持の観点から、燃料電池発電装置を一定の温度に維持するため冷却を行う必要がある。大型の燃料電池発電装置においては、燃料電池スタックを水冷することが一般的に行われており、この燃料電池スタックを冷却した温水は、コージェネレーションシステムとして外部で利用されることが多い。
【0004】
また、近年開発が進み注目されている固体高分子型燃料電池システムにおいても、システム内に炭化水素系燃料の改質装置が設けられる場合には、その改質装置の排熱や発電に伴う排熱を熱交換器で回収して貯湯槽に蓄熱するなどするコージェネレーションシステムが開発されつつある。
【0005】
一方、システム内に改質装置を設けずに、外部で調達された水素に富むガスを燃料として発電を行うシステムにおいては、燃料電池スタックでの発電に伴う発熱のみが熱源となる。この場合には、高温となる改質装置がないため、装置を水冷しなくてもよい場合があり、水冷に必要となるポンプや配管などの付属設備を省くために、空冷による冷却がなされることがある。特に、改質装置を内蔵していない比較的発電出力の小さい燃料電池発電装置においては、一般的に空冷が行われている。
【0006】
このような空冷式の燃料電池発電装置は、水冷設備を必要としないので、設備的には有利であるが、排熱の媒体が空気であるためにエネルギー密度が低い。したがって、空冷式の燃料電池発電装置は、冬季などにおいては温風を暖房の一助として利用することはできるものの、一般的なコージェネレーションシステムなどにおいては利用しにくい。
【0007】
エネルギー密度が低いと言っても、排熱の総量は水冷式の燃料電池発電装置と同等であり、リン酸型燃料電池や固体高分子型燃料電池では、発電出力と同等あるいはそれ以上の熱が排出される。例えば1kWの出力で燃料電池を運転する場合には、運転に伴い1kWのヒータが発熱していることと同等となり、特に夏季において冷房負荷あるいは換気負荷の増大をもたらす。
【0008】
また、商用電源の遮断時(すなわち停電時)に、例えばコンピュータシステムのような重要機器の維持のためのバックアップ発電装置(非常用発電装置あるいは無停電電源装置)として、空冷式の燃料電池発電装置を用いる場合には、設備や燃料貯蔵の観点から、燃料電池の発電電力は上記重要機器の運転に必要とされる規模に限定される。このため、燃料電池発電装置が運転される非常時には、発電装置が設置されている部屋の換気装置(例えば換気ファン)や冷房装置が停止されるのが一般的である。したがって、非常時に空冷式の燃料電池発電装置が運転されると、発電装置から排出される排熱によって室温が上昇し、例えば通常40℃以下と言われているコンピュータシステムの正常動作温度を上回ってしまい、コンピュータシステムの正常動作に支障をきたすことが懸念される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、燃料電池の排熱を簡易かつ有効に除去することができる空冷式燃料電池発電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様によれば、燃料電池の排熱を簡易かつ有効に除去することができる空冷式燃料電池発電装置が提供される。この空冷式燃料電池発電装置は、酸化剤および水素を用いて電気化学的に発電を行う燃料電池を備えており、発電に伴う発熱は空冷により除去される。この空冷式燃料電池発電装置は、水を気化させて上記燃料電池からの排熱を除去する気化層を備えている。
【0011】
本発明の第2の態様によれば、燃料電池の排熱を簡易かつ有効に除去することができる空冷式燃料電池発電装置が提供される。この空冷式燃料電池発電装置は、酸化剤および水素を用いて電気化学的に発電を行う燃料電池を備えており、発電に伴う発熱は空冷により除去される。この空冷式燃料電池発電装置は、上記燃料電池を収納する筐体と、上記筐体に取り付けられる放熱用換気ファンと、水を気化させて上記燃料電池からの排熱を除去する気化層とを備えている。気化層は、上記放熱用ファンの下流側または上流側に配置される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、気化層によって水が気化されるときに、その潜熱分の熱を燃料電池の排熱から除去することができるので、燃料電池の排熱を簡易かつ有効に除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る空冷式燃料電池発電装置の実施形態について図1(a)から図6(b)を参照して詳細に説明する。なお、図1(a)から図6(b)において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0014】
図1(a)は本発明の第1の実施形態における燃料電池発電装置10を示す正面図、図1(b)は図1(a)の側面図である。図1(a)および図1(b)に示すように、燃料電池発電装置10は、酸化剤および水素を用いて電気化学的発電を行う燃料電池スタック12と、燃料電池スタック12を覆う金属カバー14とを備えている。
【0015】
金属カバー14は、例えばアルミニウムのような熱伝達性のよい金属で形成されており、発熱源である燃料電池スタック12の少なくとも3面(図1(b)に示す例では、正面、上面、および背面)を覆っている。金属カバー14は、孔のない平坦な板から形成してもよいし、あるいは、パンチングメタルのように多数の開口が形成された板から形成してもよい。また、適当な開口を有する網状の金属材により金属カバー14を形成することもできる。なお、金属カバー14の内表面(すなわち燃料電池スタック12に対向する面)は、輻射効率を高めるために、適当な方法で黒色に着色されていることが好ましい。
【0016】
図1(b)に示すように、金属カバー14の外表面には適当な厚さの吸水材16が取り付けられている。この吸水材16は、水を気化させて燃料電池スタック12からの排熱を除去する気化層であり、水を吸い上げて内部に水を保持することができるものであれば、どのようなものであってもよい。このような吸水材16としては、紙、布、多孔質セラミック、発泡金属、金属細線を織った網状のもの、または合成樹脂製のスポンジ材など種々のものを使用することができる。
【0017】
また、金属カバー14の下部には、吸水材16に供給する水18を貯留するための貯水容器20が設けられており、吸水材16の下端部は貯水容器20の内部に位置するようになっている。したがって、貯水容器20に貯留された水18が毛細管現象により吸水材16に浸透していくようになっている。
【0018】
燃料電池スタック12が発した熱は輻射により金属カバー14または直接吸水材16に伝達されるが、吸水材16に浸透した水がこの熱により気化するときに、その潜熱分の熱を除去して装置が冷却される。気化に伴い吸水材16に保持されている水が減少すると、毛細管現象により貯水容器20から水18が補給されるので、上述した冷却効果は貯水容器20の水がなくなるまで維持される。したがって、貯水容器20に適宜水を補給することにより、長時間の運転を行うことが可能である。
【0019】
なお、図1(a)および図1(b)では、金属カバー14を設けた例を示しているが、吸水材16がそれ自身で形状を維持できる程度の強度を有するのであれば、金属カバー14を設けずに直接吸水材16で燃料電池スタック12を覆ってもよい。
【0020】
図2(a)は本発明の第2の実施形態における空冷式燃料電池発電装置110を示す正面図、図2(b)は図2(a)の側面図である。一般的に、燃料電池スタックは、安全や防塵の観点から筐体内に収納されることが多い。本実施形態は、上述した第1の実施形態の燃料電池スタック12、金属カバー14(図2(a)では図示せず)、および吸水材16(図2(a)では図示せず)を筐体112内に収容した例である。
【0021】
図2(a)に示すように、筐体112の側面の最上部には、筐体112の内部を換気する放熱用の換気ファン114が取り付けられている。図2(b)に示すように、換気ファン114が取り付けられる筐体112の側面には適当な形状の開口部116が形成されている。なお、換気ファン114が取り付けられた筐体112の側面と反対側の側面の下部には、外部から吸気を行うための開口部(図示せず)が形成されている。
【0022】
このように、本実施形態によれば、燃料電池スタック12を収容している筐体112の内部が換気ファン114により換気されるので、上述した吸水材16(図1(b)参照)の気化が一層促進されるとともに、燃料電池スタック12自体の冷却も換気によって促進される。
【0023】
図3(a)は本発明の第3の実施形態における空冷式燃料電池発電装置210を示す正面図、図3(b)は図3(a)の側面図である。本実施形態における空冷式燃料電池発電装置210は、図1(b)に示す金属カバー14、吸水材16、および貯水容器20を有していない。その代わりに、換気ファン114の下流側に後述する排熱除去装置(気化装置)212が取り付けられている。なお、図3(a)および図3(b)では、排熱除去装置212を換気ファン114の下流側に取り付けた例を示しているが、この排熱除去装置212は換気ファン114の上流側に取り付けてもよい。
【0024】
換気ファン114が筐体112内の燃料電池スタック12の排熱を筐体112の外部に排出するとき、排出される温風によって排熱除去装置212内の水を蒸発させて、蒸発に使用された潜熱分の熱を奪うようになっている。これにより、筐体112から排出される温風の温度が低下し、燃料電池発電装置210が設置されている部屋の温度上昇を有効に抑制することができる。
【0025】
図4(a)は排熱除去装置212の一例を示す拡大図、図4(b)は図4(a)の背面図である。図4(a)に示すように、この排熱除去装置212aは、換気ファン114に対応して設けられた筐体112の開口部116を覆うスクリーン状の吸水材(吸水シート)214と、吸水シート214を固定する外枠216と、吸水シート214の下部に配置された貯水容器218とを備えている。
【0026】
吸水シート214は、水を気化させて燃料電池スタック12からの排熱を除去する気化層であり、換気ファン114の通風に対して過剰な圧損を与えず、かつ、水を吸い上げて内部に水を保持することができる吸水材であれば、どのようなものであってもよい。このような吸水材としては、通風性に優れた、紙、布、吸水性に富んだ布をひも状に編みさらにこれを格子状あるいは簾状に配したもの、多孔質セラミック板、発泡金属板、金属細線を織った網状のもの、あるいは合成樹脂製のスポンジ材など種々のものを使用することができる。また、吸水シート214の下端部は貯水容器218の内部に位置するようになっており、貯水容器218に貯留された水220が毛細管現象により吸水シート214に浸透していくようになっている。
【0027】
このような構成により、筐体112から排出される温風の温度を低下させ、筐体112が設置されている部屋の温度上昇を有効に抑制することができる。気化に伴い吸水シート214に保持されている水が減少すると、毛細管現象により貯水容器218から水220が補給されるので、上述した冷却効果は貯水容器218の水がなくなるまで維持される。したがって、貯水容器218に適宜水を補給することにより、長時間の運転を行うことが可能である。
【0028】
図5(a)は排熱除去装置212の他の例を示す拡大図、図5(b)は図5(a)の背面図である。図5(a)に示すように、この排熱除去装置212bは、換気ファン114に対応して設けられた筐体112の開口部116を覆う複数の吸水板314と、吸水板314を固定する外枠216と、吸水板314の下部に配置された貯水容器218とを備えている。
【0029】
吸水板314は、適当な厚さおよび幅の板状に形成されており、換気ファン114の通風方向と略直角の方向に延びる複数の吸水板314が互いに平行に配置されている。この吸水板314の材質としては、上述した吸水シート214と同様のものが使用できる。吸水板314の下端部は貯水容器218の内部に位置するようになっており、貯水容器218に貯留された水220が毛細管現象により吸水板314に浸透していくようになっている。図5(a)および図5(b)に示す例によれば、各吸水板314の間隔を任意に調整することで、換気ファン114の通風に対して圧損を与えないような構成を簡単に設計することができる。
【0030】
ここで、図4(a)から図5(b)に示した貯水容器218は、アクリル樹脂や透明塩化ビニール樹脂、ポリカーボネイト樹脂のように透明または半透明な材質で形成されていることが好ましい。このように貯水容器218を透明または半透明の材質で形成することにより、貯水容器218内の水位の確認および水量の調整が容易となる。
【0031】
また、排熱除去装置212内の吸水材は、図4(a)から図5(b)に示すものに限られず、換気ファン114からの排気が吸水材に有効に接触して排出される構造を有していれば、どのようなものであってもよい。
【0032】
また、図6(a)および図6(b)に示すように、排熱除去装置212の貯水容器218に水を供給する供給管410と、貯水容器218からオーバーフローした余剰水を排出するドレン管412とを設けてもよい。このような構成により、手動または自動によって外部から水を簡単に貯水容器218に供給することできる。自動で水を供給した場合に貯水容器218で余剰水が生じても、この余剰水がドレン管412から自動的に排水されるので、貯水容器218内の水位を一定に保つことが可能となる。
【0033】
この場合において、燃料電池スタック12における電気化学的発電の副生成物として排出される水を供給管410から貯水容器218に供給してもよい。このようにすれば、貯水容器218に必要な水を燃料電池スタック12における発電により生成することができ、燃料電池発電装置から排出される排水の量を削減することもできる。具体的には、図6(a)に示すように、燃料電池スタック12における発電により生成された水を排出する排水管414を排熱除去装置212の供給管410に連結する。燃料電池スタック12からの排水の供給が過剰な場合には、貯水容器218のドレン管412から排出される。このような構成にすれば、貯水容器218への水の補給回数を減らすことができ、あるいは貯水容器218への水の補給の必要がなくなる。
【0034】
上述した各実施形態における燃料電池発電装置は、商用電源が遮断された(すなわち停電した)ときに使用される非常用発電装置として利用することができる。このような非常用発電装置においては、負荷に対して極力多くの電力を供給することが必要であり、換気ファンの動力のみで冷却を行うことができる装置は特に有用である。したがって、上述した実施形態における燃料電池発電装置はこのような非常用発電装置に好適に利用することができる。また、図1(a)および図1(b)に示す燃料電池発電装置によれば、換気ファンの動力をもなくすことができる。さらに、停電時においては、発電装置が設置されている部屋の冷房装置や換気装置は停止されることが一般的であるが、上述した実施形態における燃料電池発電装置によれば、発電装置の駆動により発生する熱を極力抑えることが可能となるので、特に夏季においては有用となる。
【0035】
なお、上述した各実施形態における燃料電池発電装置の燃料電池スタックとしては、低温で作動可能で起動時間の短い固体高分子型燃料電池を用いることが好ましい。
【0036】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1(a)は本発明の第1の実施形態における空冷式燃料電池発電装置を示す正面図、図1(b)は図1(a)の側面図である。
【図2】図2(a)は本発明の第2の実施形態における空冷式燃料電池発電装置を示す正面図、図2(b)は図2(a)の側面図である。
【図3】図3(a)は本発明の第3の実施形態における空冷式燃料電池発電装置を示す正面図、図3(b)は図3(a)の側面図である。
【図4】図4(a)は図3(b)の空冷式燃料電池発電装置の排熱除去装置の一例を示す拡大図、図4(b)は図4(a)の背面図である。
【図5】図5(a)は図3(b)の空冷式燃料電池発電装置の排熱除去装置の他の例を示す拡大図、図5(b)は図5(a)の背面図である。
【図6】図6(a)は図3(b)の空冷式燃料電池発電装置の排熱除去装置の他の例を示す拡大図、図6(b)は図6(a)の背面図である。
【符号の説明】
【0038】
10,110,210 燃料電池発電装置
12 燃料電池スタック
14 金属カバー
16,214,314 吸水材
20,218 貯水容器
112 筐体
114 換気ファン
212 排熱除去装置
410 供給管
412 ドレン管
414 排水管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化剤および水素を用いて電気化学的に発電を行う燃料電池を備え、発電に伴う発熱を空冷により除去する空冷式燃料電池発電装置であって、
水を気化させて前記燃料電池からの排熱を除去する気化層を備えたことを特徴とする空冷式燃料電池発電装置。
【請求項2】
前記気化層は、前記燃料電池を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項3】
前記気化層は、水を吸い上げて内部に水を保持する吸水材であることを特徴とする請求項1または2に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項4】
前記気化層は、前記吸水材に供給する水を貯留するための貯水容器を備えたことを特徴とする請求項3に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項5】
前記燃料電池および前記気化層を収納する筐体と、
前記筐体に取り付けられた換気ファンと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項6】
酸化剤および水素を用いて電気化学的に発電を行う燃料電池を備え、発電に伴う発熱を空冷により除去する空冷式燃料電池発電装置であって、
前記燃料電池を収納する筐体と、
前記筐体に取り付けられる換気ファンと、
前記換気ファンの下流側または上流側に配置され、水を気化させて前記燃料電池からの排熱を除去する気化層と、
を備えたことを特徴とする空冷式燃料電池発電装置。
【請求項7】
前記気化層は、水を吸い上げて内部に水を保持する吸水材であることを特徴とする請求項6に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項8】
前記吸水材は、スクリーン状の吸水材、網状の吸水材、格子状の吸水材、および複数列に配置された板状の吸水材のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項7に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項9】
前記気化層は、前記吸水材に供給する水を貯留するための貯水容器を備えたことを特徴とする請求項7または8に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項10】
前記貯水容器は、透明または半透明の材質からなることを特徴とする請求項9に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項11】
前記気化層は、
前記貯水容器に水を供給する供給管と、
前記貯水容器からオーバーフローした水を排出するドレン管と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項9または10に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項12】
前記燃料電池における発電により生成された水を排出する排水管を前記気化層の供給管に連結したことを特徴とする請求項11に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項13】
前記空冷式燃料電池発電装置は、商用電源が遮断されたときの非常用発電装置として使用されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の空冷式燃料電池発電装置。
【請求項14】
前記燃料電池は固体高分子型燃料電池であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の空冷式燃料電池発電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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