説明

空地輸送システム及び異なる温度の物品を搬送する方法

【課題】 冷蔵電力を要することなく一度に異なる温度の物品を搬送する。
【解決手段】 機内食向けキッチン配送センターは、少なくとも1つの冷凍庫と、機内食サービスカートと、冷却性能を有する冷却板を備える。調理済みの食事は、冷凍庫内において機内食サービスカート内に収容される食事配膳装置に載置される。食品一時保管領域を備える航空機と航空機内の食品一時保管領域に固定される機内食サービスカートを搬送する搬送装置とを有する空港施設が設けられる。冷却板は冷却エネルギーを提供し、機内食サービスカート内の食品の鮮度を維持する。機内食サービスカートは大型トラックにより空港施設に搬送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送システムに関する。特に、空地輸送システム、及び異なる温度の物品を搬送する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機内食は、新鮮さを維持するために、機内食サービスカート内に配置されるに先立って、機内食調理センターにおいて調理されて準備される。しかしながら、従来の機内食サービスカートは合板から形成されているため、断熱構造を欠き、食品を冷却した状態を維持することができない。更に、飛行機が清掃やその他の準備作業を含む待機状態にある場合においては、冷却するエネルギーを供給する手段も欠く。従って、機内食調理センターにおいて機内食が調理される場合は、必ずドライアイスが機内食サービスカートの最上部に配置され、地上におけるサポート作業の間、機内食を新鮮な状態に維持する。しかしながら、機内食サービスカートは、所望の温度を維持するためにドライアイスを要するが、断熱性に欠くものである。従って、機内食サービスカートを使用して機内食を保存する場合において、好適なものではなく、消耗的なものである。更に悪いことに、非常に低温であることにより、食品が霜の損傷を受けたり凍ったりしてしまう。
【0003】
通常、機内食サービスカートは、離陸の2時間前に空港に到着していなければならず、この間、食品を冷却状態に維持するためにドライアイスが使用される。機内に積載されると、機内食のカートは、起動した飛行機の冷蔵システムの冷却エネルギーに依存する。通常、飛行機における食品の一時保管領域は、集中システム及び個別システムのうちいずれか一方である。図1に示す例では、冷却媒体(不凍液)が導管を経由して熱交換機3に搬送される、集中冷蔵システム1を示す。機内食サービスカート5は、空気路と連通する通気口6,7を有し、同空気路は、冷却するために各機内食サービスカート5から熱交換機3に通気口6を介して空気を通すために使用されるファン4を備える。続いて、通気口7を介して機内食サービスカート5の内部に空気を送り返す。
【0004】
一方、個別冷蔵システムにおいて、飛行機における食品の一時保管のための各領域は、飛行機の各冷蔵室の冷却エネルギーに依存する。飛行機の各冷蔵室は、空気循環ダクトを介して食品一次保管領域内の機内食サービスカートと連通する。その内部には空気供給路及び空気返送路が設けられ、機内食サービスカート内の空気が、冷却するために、空気供給路を通過して機内食サービスカートの内部に返送される前に、空気返送路を通過して飛行機の冷蔵室内の蒸発装置に引き込まれるよう機能する。これにより、機内食サービスカートの内部は冷却した状態を維持できる。
【0005】
従って、長時間にわたる飛行において、機内食サービスカート内の温度を維持するために同カートに冷却エネルギーを供給するのは、(集中システムであれ個別システムであれ)冷蔵システムである。通常、航空機による旅程は、10時間以上であり(通常最初の食事と最後の食事の間が14時間程の間隔である)、2乃至3回の食事を配膳する。一回目の食事において飛行機が、食品の冷却した状態を維持する冷却エネルギーを供給する必要があるだけでなく、二回目や三回目の食事においても必要である。冷蔵システムを駆動する電源に変換されるのは燃料であるため、冷蔵システムの非効率性及び重量により、飛行における燃料消費は上昇する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、飛行機が異なる温度の食事及び物品を一度に輸送可能であり、機内食サービスカートが飛行機の過大な燃料消費を要することなく食品の鮮度を維持可能である、異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
課題を解決するために、本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムは、機内食向けキッチン配送センター、大型トラック、空港施設、及び航空機を含む。機内食向けキッチン配送センターにおいては、食品は、断熱されて冷気を維持する機内食サービスカート内に保存される食事配膳装置上に載置されるに先立って調理される。機内食サービスカートには、食品の温度と調和し、搬送中における食品の鮮度及び冷気を維持する冷却板が設けられる。続いて、機内食サービスカートが、空港に搬送されるために大型トラックに積載される。同大型トラックは、異なる温度の搬送車両である。機内食サービスカートは、空港施設への途中で大型トラックによって直接航空機に搬送されるか、大型トラックから空港施設に含まれる搬送車両のような搬送装置に移送され、航空機内における食品一時保管領域に搬送されて、固定される。
【0008】
大型トラックは、食品を保存し、新鮮に維持する複数の機内食サービスカートを積載する。異なる温度の食品が機内食サービスカート内に対応する温度にて保存され、内部には対応する温度の冷却板が設けられる。大型トラックは、機内食向けキッチン配送センターにより供給された機内食サービスカートを空港施設に、或いは航空機に直接搬送する。大型トラックは、空港施設や航空機から機内食サービスカートをキッチン配送センターに返送もする。
【0009】
本発明において、同じ温度、或いは別の温度の物品を保存する複数の断熱コンテナも設けられる。大型トラックは、機内食向けキッチン配送センターによって供給される断熱コンテナを空港施設に、或いは直接航空機に搬送する。大型トラックは、断熱コンテナを空港施設、或いは航空機からキッチン配送センターに返送もする。
【0010】
機内食向けキッチン配送センターには、冷凍庫、機内食サービスカート、任意の断熱コンテナ、及び異なる温度の範囲の冷却板が設けられる。
断熱コンテナは保存スペースを備え、再利用可能な冷却板、或いは加熱板を含み、搬送中における保存された食品や物品の要する温度を維持可能なものとなる。
【0011】
機内食サービスカートや断熱コンテナを容易に管理するために、全機内食サービスカート、或いは断熱コンテナには、RFIDのような無線IDタグが設けられ、搬送中における物品を追跡し、更に、同無線IDタグを介して物品の温度を追跡する。
【0012】
機内食向けキッチン配送センターのような輸送システムのポイントにおいてコンピュータとリーダを設定することにより、機内食サービスカートや断熱コンテナを追跡することができる。これにより、機内食サービスカートや断熱コンテナの数及び位置を管理下に置くことができる。機内食サービスカート上のIDタグに含まれる情報を読み取るリーダを介して、全機内食向けキッチン配送センターにおけるコンピュータは、連続して、且つリアルタイムにて管理センターに情報をアップロードすることができる。管理センターは、必要な情報を、同情報にアクセスすることを許可されている機内食向けキッチン配送センターを介して手に入れると、異なる機内食向けキッチン配送センターに、機内食サービスカートや断熱コンテナの数を調整するよう要求することができる。同要求により、機内食向けキッチン配送センターは、機内食サービスカートや断熱コンテナの数の早期を早期に調整することができる。従って、資源の好適な分配が達成可能である。システムを介して、各機内食向けキッチン配送センターは、いつでも機内食サービスカートや断熱コンテナの数及びその他に関する正しい情報を入手可能である。
【0013】
無線IDタグは、温度を検出して記録する無線センサIDタグであってもよい。機内食サービスカートや断熱コンテナがIDを包含することに加えて、同タグは、設定した時間間隔により定期的に機内食サービスカートの現在の温度を計測も行い、タイムスタンプと共に電子タグ内のメモリ内に情報を保存する。センサRFIDタグは、情報を読み取ろうと要求するリーダから信号を受信すると、メモリ内に記録された値(例、温度とタイムスタンプの組)をリーダに送信する。次に、リーダは、搬送中における機内食サービスカートや断熱コンテナの温度の登録及び追跡のために、管理センターに情報をアップロードする。
【0014】
本発明における異なる温度の物品を搬送するための空地輸送方法は、調理済みの食事を収容する機内食サービスカートを設け、集荷及び梱包工程を完了する工程と、大型トラックに積載され空港施設に搬送される機内食サービスカート内に冷却板を設け、集荷及び搬送工程を完了する工程と、機内食サービスカートを航空機に大型トラックで直接、或いは搬送装置で搬送し、集荷及び待機工程を完了する工程と、食事配膳装置を搭乗者に供給し、配膳及び食事工程を完了し、空コンテナ待機工程に進む工程と、食事配膳装置を回収して機内食サービスカートに返送し、空コンテナ搬送工程を完了する工程と、機内食サービスカートを大型トラックに搬送して、洗浄のために機内食向けキッチン配送センターに輸送し、空コンテナ再利用工程を完了する工程から構成される。
【0015】
本発明の目的、構造の特徴、及び機能を十分かつ確実に理解するために、図面を参照して実施例において詳述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図2Aは、本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムを示す概略図である。図2Bは、機内食向けキッチン調理配送センターを示す概略図である。図2Cは、断熱コンテナを示す概略図である。本発明に開示されている異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムは、食品の質及び衛生を保証し、冷蔵する動力を必要とすることなく一度に異なる温度を有する物品を搬送するものである。本発明は、特に異なる温度を有する食品のような、異なる温度を有する物品を扱うことに有効である。本発明は、運搬装置及び航空機に関して、冷蔵設備及び燃料消費に関する問題を解決するだけでなく、必要とされるドライアイスの量を減少させ、ドライアイスが昇華して空気が汚染され、危険が発生することを防止することもできる。
【0017】
本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムは、機内食向けキッチン調理配送センター10、空港施設20、大型トラック30、及び航空機40を含む。機内食向けキッチン調理配送センター10は、食品が調理される場所であり、冷凍庫11、機内食サービスカート12、及び少なくとも1つの冷却板13を含む。これにより、調理された食品は、食事配膳装置(図示しない)上に配置され、機内食サービスカート12内に保存されて、集計及び梱包の工程が完了する。冷却板13は、冷凍庫内の冷却性能を維持し、所望の温度に達すると、機内食サービスカート12において使用するために回収される。食品は、集荷及び搬送工程に進む前に、状況に応じて同一温度にも異なる温度にも調理可能である。集荷及び搬送工程においては、内部に食品を収納した機内食サービスカート12には、冷却板13が取り付けられ、大型トラック30(輸送車両)に積載され、集荷及び待機工程の準備のために空港施設20に搬送される。次に、空港施設20において大型トラックを介した場合、及び積載小型トラックのような運搬装置(図示しない)による搬送を介した場合のうちいずれにおいても、機内食サービスカート12は、飛行機のような航空機40内における食品の一時保管領域に搬送され、機内食サービスカート12内に保存された食品の鮮度を維持する冷却エネルギーをなお供給する冷却板と共に固定される。
【0018】
航空機40の離陸後の、配膳及び食事工程において、客室乗務員は、機内食サービスカート12を介して搭乗者に食事を配膳し、食後に皿を回収する。通常、メインコースのみが配膳に先立って電子レンジにより加熱されるので、メインコースは、食品の一時保管領域において加熱されて、配膳するために食事配膳装置上に載置されるまでは、断熱コンテナ14内に保存して、冷却板13により冷却した状態を維持することが特に重要である。搭乗者が食事している場合に、機内食サービスカート12は、空コンテナ待機工程下にあり、再び皿を受領する。搭乗者が食事を終えると、客室乗務員は、食事配膳装置を機内食サービスカート12に戻す。搭乗者が食事を完食するとは限らないため、冷却板13は、洗浄する前の空コンテナ搬送工程において、早期の腐敗及びこれに伴う悪臭の発生を防止するために、食べ残しを冷却した状態になお維持する必要性がある。
【0019】
航空機40の着陸後において、機内食サービスカート12は、空港施設21における搬送装置による搬送や大型トラック31による直接の搬送により、残り物処理のために別の機内食向けキッチン調理配送センター15に搬送される。残り物処理工程が実施され、機内食サービスカート12内の残り物を取り除き、空コンテナの再利用工程の準備をする。即ち、洗浄後において、機内食サービスカート12は、集計及び梱包工程において、再び調理された食事を保存する準備をする。一方、使用済みの冷却板13は、再び冷凍庫11内に設置され、所望の温度に達するまで冷却性能を維持し、食品を内部に収納した機内食サービスカート12において使用するために回収される。集荷及び搬送工程、集荷及び待機工程、配膳及び食事工程、空コンテナ待機工程、空コンテナ輸送工程、及び空コンテナ再利用工程等の繰り返しが続く。全工程において、冷却板13は、食品を新鮮に維持するための冷却エネルギーを供給する。
【0020】
図4は、本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムの別例を示す概略図である。本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムは、第1の輸送システム50、第2の輸送システム60、第3の輸送システム70、及び航空機80を含む。第1の輸送システム50は、第1の機内食向けキッチン配送センター51、第1の空港施設52、及び第1の大型トラック53を含み、第2の輸送システム60は、第2の機内食向けキッチン配送センター61、第2の空港施設62、及び第2の大型トラック63を含み、第3の輸送システム70は、第3の機内食向けキッチン配送センター71、第3の空港施設72、及び第3の大型トラック73を含む。
【0021】
搭乗者は、航空機80により第1の輸送システム50、第2の輸送システム60、及び第3の輸送システム70の間を輸送される。機内食向け配送センター51、61、71のそれぞれには、冷凍庫11、機内食サービスカート12、任意で断熱コンテナ14、及び異なる温度の範囲にある冷却板13が設けられる(ここで、本実施例においては、前述した項目と同じものには同じ符号を使用する)。機内食向けキッチン配送センター51、61、71は、食品が機内食サービスカート12内に収納されるように食事配膳装置に載置される前に調理される場所であり、これにより、集計及び梱包工程を完了する。
第1のキッチン配送センター51の機能として、(1)食品の調理、(2)集荷及び梱包、(3)空コンテナの洗浄、(4)空コンテナの再利用、(5)冷却板の冷却性能の維持等があげられる。調理の際、集荷及び梱包工程に進むに先立って、食品は状況に応じて同じ温度にも異なる温度にも調理可能である。この間、食事を内部に収納した機内食サービスカート12には、冷却板13が取り付けられ、第1の大型トラック53(輸送車両)に積載され、集荷及び待機工程の準備のために第1の空港施設52に搬送され、同時に空コンテナを回収する。冷却板13は、冷凍庫内における冷却性能を維持し、所望の温度に達すると、機内食サービスカート12において使用するために回収される。
【0022】
異なる温度の大型トラック53が、集荷及び輸送工程において物品を搬送するために使用される。大型トラック53は、空コンテナの回収及び返送もする。次に、積載トラックのような第1の空港施設52における運搬装置により、機内食サービスカート12は、飛行機のような航空機80内の食品一次保管領域に搬送され、機内食サービスカート12内に保存された食品の鮮度を維持する冷却エネルギーをなお供給する冷却板と共に固定される。これにより集荷及び待機工程を完了する。これに代えて、機内食サービスカート12は、飛行機のような航空機80内の食品一次保管領域に直接搬送され、航空機から空コンテナの回収もする第1の大型トラック53を介して固定されてもよい。
【0023】
航空機80の離陸後の、配膳及び食事工程において、客室乗務員は、機内食サービスカート12を介して搭乗者に食事を配膳し、食後に皿を回収する。トレイに盛った食事の保存は、数回分の食事(通常、2乃至3回分の食事)が必要な長時間にわたるフライトにおいて重要な課題である。通常、メインコースのみが配膳に先立って電子レンジにより加熱されるので、メインコースは、食品の一時保管領域において加熱されて、配膳するために食事配膳装置上に載置されるまでは、断熱コンテナ14内に保存して、冷却板13により冷却した状態を維持することが特に重要である。搭乗者が食事している場合に、機内食サービスカート12は、空コンテナ待機工程下にあり、再び皿を受領する。搭乗者が食事を終えると、客室乗務員は、食事配膳装置を機内食サービスカート12に戻す。搭乗者が食事を完食するとは限らないため、冷却板13は、洗浄する前の空コンテナ搬送工程において、早期の腐敗及びこれに伴う悪臭の発生を防止するために、食べ残しを冷却した状態になお維持する必要性がある。航空機80が第2の空港施設62に着陸した後において、機内食サービスカート12は、第2の空港施設62における搬送装置による搬送の後に、残り物処理のために第2の大型トラック63によって第2の機内食向けキッチン配送センター61に搬送される。
【0024】
これに代えて、機内食サービスカート12は、第2の大型トラック63により第2の機内食向けキッチン配送センター61に直接搬送されてもよい。残り物処理工程が実施され、機内食サービスカート12内の残り物を取り除き、空コンテナの再利用工程の準備をする。即ち、洗浄後において、機内食サービスカート12は、集計及び梱包工程において、再び調理された食事を保存する準備をする。一方、使用済みの冷却板13は、再び冷凍庫11内に設置され、所望の温度に達するまで冷却性能を維持し、食品を内部に収納した機内食サービスカート12において使用するために回収される。集荷及び搬送工程、集荷及び待機工程、配膳及び食事工程、空コンテナ待機工程、空コンテナ輸送工程、及び空コンテナ再利用工程等の繰り返しが続き、機内食サービスカートを第2の機内食向けキッチン配送センター61から第3の機内食向けキッチン配送センター71に搬送する。
【0025】
同様に、機内食サービスカート12は、第3の機内食向けキッチン配送センター71において準備され、航空機80に搬送されて、搭乗者に配膳される。続いて上述した工程群の後半の各工程を繰り返し、機内食サービスカート12を第1の機内食向けキッチン配送センター51に搬送し、空港間における搬送工程を完了する。機内食向けキッチン配送センター51、61、71の間における全搬送工程において、冷却板13は、冷却性能の維持と消失を代わる代わる繰り返すことにより、冷気を開放し、機内食サービスカート12の要件に従った所望の温度を維持する。これにより食品の鮮度は維持可能であり、機内食の残り物はすぐには腐敗しない。更に、各機内食向けキッチン配送センター51、61、71は、食品の調理、集荷及び梱包、空コンテナの洗浄、空コンテナの再利用、及び冷却板の冷却性能の維持等のために使用可能である。
【0026】
本発明により、以下の表に示すように、全ての温度にわたる食品の保存も可能となる。
【0027】
【表1】

異なる温度の物品は、加熱食品(60℃以上)、常温食品(常温)、新鮮な食品製品(18℃で一定)、冷蔵製品(0℃乃至+7℃)、チルド製品(−2℃乃至+2℃)、冷凍製品(−18℃未満)、極低温製品(−30℃未満)、及びこれらの任意の組み合わせを含む。本発明による機内食サービスカート及び断熱コンテナは、それぞれ、食品及び調理した食事を新鮮に維持するように構成されているため、異なる温度の食品を搬送可能である。
【0028】
図5及び図6は、それぞれ本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムの機内食サービスカートを示す概略図、及び機内食サービスカートのハウジングの壁部を示す断面図である。機内食サービスカート12は、方形のハウジング121、冷却板13、複数の食事配膳装置122、及びハウジング121の開口部の一側面に揺動するように旋回可能に連結されたアクセスパネル123を含む。冷却板13は、方形のハウジング121の上部に載置され、食事のトレイ及びこれに伴う食品等の様々な食事配膳装置122に冷却エネルギーを提供する。アクセスパネル123は、機内食サービスカート12内に詰め込まれる食事配膳装置122と共にアクセスドアを開閉するために使用される。方形のハウジング121は、真空断熱パネルや発泡材料のような断熱材124から形成される。断熱材124は、内側パネル125及び外側パネル126の間にモールド成形により包含される。内側パネル125及び外側パネル126は、アルミニウム合金や、合成樹脂により形成される。内側パネル125は、アルミニウム合金の押し出し成形や、合成樹脂のモールド成形によりトレイ支持体127内に形成され、内側パネル125の壁部は、食事配膳装置を支持するように一体成形により複数のトレイ支持体に形成される。
【0029】
図7及び図8は、それぞれ本発明による異なる温度の物品を輸送する空地輸送システムにおける機内食サービスカートの内部に配置される案内板の概略図、及び案内板の位置を示す断面図である。食事のトレイが二列に配置される場合に、案内板16はその間に配置可能である。案内板上に複数の通気口161が設けられ、同案内板は連続して好適な角度に屈曲されている。図7に示すように、案内板16は各プレートのパネル上に設けられる通気口を備えて好適な角度に屈折するため、冷気は通気口161を通過して直接底部や前面に容易に移動する。案内板16により、冷却板13によって開放される空気は、通気口161を通過してカートの底部まで一様に拡散し、下部における食事の温度を維持する。本発明においては、案内板16を使用することにより、冷気が通気道を通過して機内食サービスカート12の底部に到達し、これにより、機内食サービスカート12内の一様な温度の分布を維持可能となることを意図している。
【0030】
図8に示すように、案内板16は、食事配膳装置122の二本の柱の間に設けられ、これにより冷却された空気が両側面に向かって移動可能である。機内食サービスカート12において食事配膳装置122の列が一列のみである場合には、案内板16は、同カート12の背部(アクセスパネルの反対側)に設けられてもよい。同案内板16により空気が底部に案内され、食品の温度及び鮮度を維持可能となる。
【0031】
図9A及び図9Bは、それぞれ、本発明による二枚の冷却板の配置を示す概略図、及び、異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムに使用される冷却板の配置を示す概略図である。本発明における機内食サービスカートに関して二つの実施例が開示される。図9A示す実施例においては、二枚の冷却板13が機内食サービスカート12の上部及び中間部にそれぞれ配置され、これにより冷気が移動する距離を短縮し、食品の鮮度を延ばすものである。薄い冷却板13を使用することにより、機内食サービスカート12のためのスペースが空く。冷却板13は、重ねて収容される。図9Bに示す別例において、冷却板13は、機内食サービスカート12の上部において揺動するカバー板(図示しない)の下に設けられる。これにより、容易に冷却板を交換することができる。厚い冷却板13が、食品の鮮度を延ばすために使用され、機内食サービスカート12の上部に単独で配置される。
【0032】
図10は、本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムに関する大型トラックの概略図である。大型トラック30は、上記の表に示す異なる温度の物品を搬送するよう設計されたボックストラックである。トラックは、特に食品製品に関して、冷凍食品、冷蔵食品、加熱食品、及び常温食品を搬送する要件を満たす。従って、搭乗者の食品や断熱を要する食品製品は、大型トラック30を介して機内食向けキッチン配送センターから空港施設まで、或いは直接航空機に食品や食品製品の鮮度を維持しながら搬送可能である。
【0033】
図11A及び図11Bは、それぞれ、本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムに使用される冷凍庫の概略図、及び冷却板の概略図である。図11Aに示すように、冷凍庫は、冷蔵システムに設けられるキャビネット111であり、冷却板13を支持する複数の積層フレームを備え、これらの冷却性能を維持する。様々な冷却性能が必要とされる場合に、複数の冷凍庫11が設けられ、これにより、冷却板13は、様々な温度における冷却エネルギーを維持できる。加熱食品製品のために高温が必要とされる場合、加熱器が設けられ、これにより加熱板は、加熱エネルギーを維持する。従って、様々な温度の加熱食品製品が所望の温度下において鮮度を維持可能である。
【0034】
図11Bに示すように、冷却板13は、複数の貫通孔131を有し、冷却液で満たしたハウジング132を備える。加熱板の場合、同加熱板は複数の貫通孔を有し、加熱液で満たしたハウジングを備える。
【0035】
図12は、冷却板が本発明による異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムにおいて使用される方法を示す概略図である。冷却板13は、例えば、+5℃、−2℃、−15℃等のような異なる温度の冷凍庫11内において、冷却性能を維持する。冷却板13は、冷凍庫11を介して所望の冷却エネルギーを得た後、機内食サービスカート12の上部に載置される。これにより、底部において所望の温度により食品の鮮度を維持できる。
【0036】
図12及び図13に示す異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムによると、全機内食サービスカート12や断熱コンテナ14には、RFIDのような無線IDタグ128が取り付けられ、これにより、同機内食サービスカート12や断熱コンテナ14を容易に管理できる。機内食サービスカート12の追跡は、例えば、機内食向けキッチン配送センター10のような輸送システムのポイントにワークステーション101及びリーダ102をセットアップすることにより実施される。これにより、機内食サービスカート12や断熱コンテナ14の数及び位置を管理できる。リーダ102によって機内食サービスカート上のIDタグ128に含まれる情報を読み取ることにより、全機内食向けキッチン配送センターにおけるワークステーション101は、サーバ103に情報を送信し、更に同情報を管理センター104に連続してリアルタイムにアップロードすることができる。IDタグ128は、温度センサユニット1281、時間ユニット1282、基本情報ユニット1283、無線通信インターフェイスユニット1284、及び、メモリユニット1285を含む。温度センサユニット1281は、機内食サービスカート12の温度をリアルタイムにて検出し、同検出した温度の信号を保存するためのメモリユニット1285に送信する。温度を計測される各タイムポイントも時間ユニット1282の設計によりメモリユニット1285に記録される。更に、基本情報ユニット1283は、基本的な情報を保持し、例えば、全機内食サービスカート12の続き番号を、バーコードとしても表示される続き番号と共に保持する。
【0037】
機内食向けキッチン配送センター10は、別の機内食向けキッチン配送センター10によって搬送される機内食サービスカート12や断熱コンテナ14の数及び位置に関する情報が必要な場合はいつでも、管理センター104に保存された情報にアクセス可能である。管理センター104は、全世界の機内食向けキッチン配送センター10から得られる情報を自動的にアップデートし、全機内食向けキッチン配送センター10に所望される機内食サービスカート12や断熱コンテナ14の数によって物品の不足や余剰があるかどうかを通知する。従って、機内食向けキッチン配送センター10は、機内食サービスカートや断熱コンテナの数の迅速な調整を行うことが可能となり、これにより、資源の好適な配分が達成可能になる。システムを介して、各機内食向けキッチン配送センター10は、いつでも機内食サービスカート12や断熱コンテナ14の数及びその他の情報に関して正しい情報を得られる。
【0038】
無線IDタグ128は、温度の検出及び記録のための無線センサIDタグでもある。機内食サービスカート12や断熱コンテナ14のIDを含むことに加えて、タグ128は、設定した時間間隔を基準として機内食サービスカート12や断熱コンテナ14の現在温度を計測し、タイムスタンプと共に情報を電子タグ128内のメモリユニット1285に保存する。リーダ102によりタグ128内に含まれる情報を読み出すと、センサRFIDタグ128は、メモリユニット1285に記録された値(例、温度とタイムスタンプの組)を、管理センター104に同記録された値をアップロードするに先立って、通信インターフェイスユニット1284及びリーダ102の間の通信を介してワークステーション101に送信する。これにより、搬送中に機内食サービスカート12や断熱コンテナ14の温度を記録し追跡可能になる。
【0039】
異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システムにより、異なる温度による食事及び物品を一度に輸送可能になり、機内食サービスカートは、飛行機の過大な燃料消費を要することなく食品の鮮度を維持可能である。本発明の特徴を以下に示す。
1.本発明は、機内食サービスカートの内側パネル及び外側パネル(合成樹脂やアルミニウム合金により形成される)の間に真空断熱材を保持することにより断熱機能を備える軽量ボックスコンテナを提供する。
2.本発明において、ドライアイスを異なる温度範囲にわたる冷却板を備える機内冷蔵システムと交換することにより、空地輸送の間は常に、食品は所望の温度の下に維持される。従って、消耗する冷却剤やドライアイスはもちろん積載される冷蔵室も、もはや必要なく、これにより、冷蔵に要するコスト及び燃料消費を減少させることができる。
3.冷気が機内食サービスカートの底部に移動可能であり、機内食サービスカート内の通気路の設計により、同機内食サービスカート内において確実に一様な温度分布とする。
4.本発明は、再利用可能な冷却板を使用することによりコストを減少させる。
5.本発明は、異なる温度の範囲の冷却板を設け、異なる温度を要する食品製品を収容する。
【0040】
本発明のいくつかの実施例が例において開示された。しかしながら、これらの例は、本発明の実際の実施可能な範囲を限定するものと解釈されるものではない。従って、別例を含め、本発明の精神及び付加した請求項から逸脱しない限りあらゆる修正及び変更が、本発明の保護される範囲及び請求項の範囲内に包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】従来の航空機に設けられる集中冷蔵システムを示す概略図。
【図2A】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムを示す概略図。
【図2B】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される機内食向けキッチン配送センターを示す概略図。
【図2C】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される断熱コンテナを示す概略図。
【図3】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムの作業を示すフローチャート。
【図4】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムの別例を示す概略図。
【図5】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される機内食サービスカートを示す概略図。
【図6】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される機内食サービスカートのハウジングの壁部を示す断面図。
【図7】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される機内食サービスカート内に設けられる案内板を示す断面図。
【図8】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される機内食サービスカート内に設けられる案内板の位置を示す断面図。
【図9A】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される2枚の冷却板の配置を示す概略図。
【図9B】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される冷却板の配置を示す概略図。
【図10】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される大型トラックを示す概略図。
【図11A】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される冷凍庫を示す概略図。
【図11B】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される冷却板を示す概略図。
【図12】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される冷却板を示す概略図。
【図13】本発明による異なる温度の物品を搬送する空地輸送システムにおいて使用される電子タグ読み取りシステムを示す概略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの冷凍庫と、少なくとも1枚の冷却板を備え、食品を収容する少なくとも1つの機内食サービスカートと、回収される前に冷凍庫内において冷却性能を維持する少なくとも1枚の冷却板とを備える機内食向けキッチン配送センターと、
食品一時保管領域を備える航空機を有する空港施設と、
機内食サービスカートを搬送する大型トラックとから構成され、
前記冷却板は冷却エネルギーを提供し、機内食サービスカート内における食品の鮮度を維持することを特徴とする異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項2】
前記大型トラックは機内食サービスカートを航空機内における食品一時保管領域に搬送することを特徴とする請求項1に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項3】
前記空港施設は、大型トラックに積載された機内食サービスカートを航空機内における食品一時保管領域に搬送する少なくとも1つの搬送装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項4】
前記大型トラックは異なる温度のトラックであることを特徴とする請求項1に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項5】
調理済みの食品を収容するための、少なくとも1つの断熱コンテナを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項6】
機内食サービスカートは、方形のハウジングと、冷却板と、複数の食事配膳装置と、アクセスドアを開閉するアクセスパネルとを備えることと、同冷却板は、方形のハウジングの上部に載置され、冷却エネルギーを、内部に機内食サービスカートを収容する複数の食事配膳装置に供給することを特徴とする請求項1に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項7】
前記ハウジングは、断熱材と、内側パネルと、外側パネルとを備えることと、同断熱材は、内側パネル及び外側パネルの間に設けられることを特徴とする請求項6に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項8】
前記断熱材は、真空断熱材、或いは発泡材料であることを特徴とする請求項7に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項9】
前記断熱材は、内側パネル及び外側パネルの間にモールド成型により設けられることを特徴とする請求項7に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項10】
前記内側パネルの壁部は、一体成形により、食事配膳装置を支持する複数のトレイ支持体に形成されることを特徴とする請求項7に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項11】
前記機内食サービスカートは案内板を備えることと、同案内板は複数の通気口を有し、連続して好適な角度により屈曲することを特徴とする請求項1に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項12】
前記通気口は各パネル上に載置され、これにより冷気が同通気口を介して直接底部や前面に容易に移動可能であることを特徴とする請求項11に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項13】
前記機内食サービスカートは食事配膳装置の2本の柱を備えることと、前記案内板は同柱の間に設けられることを特徴とする請求項11に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項14】
前記案内板は、機内食サービスカートの背部に設けられることを特徴とする請求項11に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項15】
前記冷凍庫は、冷蔵システムを設けられたキャビネットであり、冷却性能を維持するための冷却板を支持するための、複数の積載するフレームを備えることを特徴とする請求項1に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項16】
前記冷却板は複数の貫通孔を備え、冷却液で満たしたハウジングを含むことを特徴とする請求項1に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項17】
前記断熱コンテナは、保存スペースを備え、再利用可能な冷却板又は加熱板を含むことを特徴とする請求項5に記載の異なる温度の物品を搬送するための空地輸送システム。
【請求項18】
調理済みの食事を収容する機内食サービスカートを設け、集荷及び梱包工程を完了する工程と、大型トラックに積載され空港施設に搬送される機内食サービスカート内に冷却板を設け、集荷及び搬送工程を完了する工程と、機内食サービスカートを航空機に搬送し、集荷及び待機工程を完了する工程と、食事配膳装置を搭乗者に供給し、配膳及び食事工程を完了し、空コンテナ待機工程に進む工程と、食事配膳装置を回収して機内食サービスカートに返送し、空コンテナ搬送工程を完了する工程と、機内食サービスカートを大型トラックに搬送して、洗浄のために機内食向けキッチン配送センターに輸送し、空コンテナ再利用工程を完了する工程から構成されることを特徴とする異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項19】
前記大型トラックは、機内食サービスカートを航空機に搬送することと、これにより、集荷及び待機工程を完了することを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項20】
前記大型トラックに積載される機内食サービスカートは、集荷及び搬送工程の後に空港施設内の搬送装置により航空機に搬送されることと、これにより集荷及び待機工程を完了することを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項21】
前記冷却板は、冷凍庫において冷却性能を維持することを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項22】
前記航空機は食品一時保管領域を備え、機内食サービスカートを保持し固定することを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項23】
冷却板により冷却した状態に維持されるメインコースを含む断熱コンテナを更に備えることを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項24】
前記空コンテナ再利用工程は、集荷及び梱包工程が直後に続くことを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項25】
前記全ての工程を繰り返すことを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項26】
前記機内食サービスカートは、方形のハウジングと、冷却板と、複数の食事配膳装置と、アクセスドアを開閉するアクセスパネルとを備えることと、同冷却板は、方形のハウジングの上部に載置され、冷却エネルギーを、内部に機内食サービスカートを収容する複数の食事配膳装置に供給することを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項27】
前記ハウジングは、断熱材と、内側パネルと、外側パネルとを備えることと、同断熱材は内側パネル及び外側パネルの間に設けられることを特徴とする請求項26に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項28】
前記断熱材は、内側パネル及び外側パネルの間にモールド成型により設けられることを特徴とする請求項27に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項29】
前記内側パネルの壁部は、一体成形により、食事配膳装置を支持する複数のトレイ支持体に形成されることを特徴とする請求項27に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項30】
前記内側パネルは、アルミニウム合金の押し出し成形、或いは合成樹脂のモールド成型によりトレイ支持体に形成されることを特徴とする請求項27に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項31】
機内食サービスカートは案内板を備えることと、同案内板は複数の通気口を有し、連続して好適な角度により屈曲することを特徴とする請求項18に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項32】
前記通気口は各パネル上に設けられ、これにより、冷気が同通気口を介して底部や前面に容易に移動可能であることを特徴とする請求項31に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項33】
前記冷凍庫は冷蔵システムに設けられたキャビネットであり、冷却性能を維持する冷却板を支持するための、複数の積層するフレームを備えることを特徴とする請求項21に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項34】
前記断熱コンテナは保存領域から構成され、再利用可能な冷却板及び加熱板のうち少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項23に記載の異なる温度の物品を搬送する空地輸送方法。
【請求項35】
方形のハウジングと、冷却板と、複数の食事配膳装置と、アクセスドアを開閉するアクセスパネルとを備えることと、同冷却板は方形のハウジングの上部に載置され、冷却エネルギーを、内部に機内食サービスカートを収容した複数の食事配膳装置に供給することを特徴とする機内食サービスカート。
【請求項36】
前記ハウジングは、断熱材と、内側パネルと、外側パネルとを備えることと、同断熱材は内側パネル及び外側パネルの間に設けられることを特徴とする請求項35に記載の機内食サービスカート。
【請求項37】
前記断熱材は内側パネル及び外側パネルの間にモールド成型により設けられることを特徴とする請求項36に記載の機内食サービスカート。
【請求項38】
内側パネルの壁部は、食事配膳装置を支持するために、一体成形により複数のトレイに形成されることを特徴とする請求項36に記載の機内食サービスカート。
【請求項39】
内側パネルは、アルミニウム合金の押し出し成形、或いは合成樹脂のモールド成型によりトレイ支持体に形成されることを特徴とする請求項36に記載の機内食サービスカート。
【請求項40】
複数の通気口を有し、連続して好適な角度により屈曲する案内板を更に備えることを特徴とする請求項35に記載の機内食サービスカート。
【請求項41】
通気口が各パネル上に設けられ、これにより冷気が同通気口を通過して直接底部や前面に容易に移動できることを特徴とする請求項40に記載の機内食サービスカート。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−57206(P2009−57206A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−323845(P2007−323845)
【出願日】平成19年12月14日(2007.12.14)
【出願人】(598132657)インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート (26)
【Fターム(参考)】