説明

空調コントロール装置

【課題】見やすくて分かりやすく、かつ操作しやすい空調コントロール装置を提供する。
【解決手段】空調コントロール装置は、空調関連機器の動作状態の変更指示を受け付ける機能スイッチ部を表示するタッチセンサ方式の表示操作部14と、表示操作部14の表示画面を制御する制御部とを備える。制御部は、空調関連機器が実行可能な機能群から選択された一部の機能に対応する所定数の機能スイッチ部46,47,48を通常表示画面(A)として表示させ、表示操作部14上のメニュースイッチ部49のタッチ操作に応じて通常表示画面の少なくとも一部を、機能群のうち選択されなかった機能に対応する機能スイッチ部50〜52,55〜57を含む画面(M1),(M2)に切り替えて表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調コントロール装置に係り、特に、自動車等の車両に搭載される空調コントロール装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図14に示すようなコントロールパネル102を有する空調コントロール装置100が自動車等の車両に搭載されている。一般に、自動車における空調コントロール装置100のコントロールパネル102は、運転席と助手席との間に位置するコンソールボックスの上部に設置されている。
【0003】
空調コントロール装置100のコントロールパネル102は、例えば液晶表示装置によって構成される表示部104と、この表示部104に隣接する両側および下側に配列された多数の押しボタン式の機能スイッチ106〜128とを含む。
【0004】
表示部104は、空気吹き出しやエアコン等の車両用空調関連機器の現状の動作状態を表示する部分である。この例では、表示部104の両側104a,104bに設定温度が数値によってそれぞれ表示され、中央領域104cには空気吹き出し量および吹き出し方向がマークによって表示されている。なお、設定温度の数値は、下記する温度調整スイッチによって所定の温度範囲内で例えば0.5度刻みで任意に設定が可能である。
【0005】
図14に示すコントロールパネル102に含まれる機能スイッチについて簡単に説明すると、図中の上段右側から順に、運転席側温度調整スイッチ106、オートモードスイッチ108、空調オフスイッチ110、フロントデフォッガスイッチ112、デュアルモードスイッチ114および助手席側温度調整スイッチ107が配置され、図中の下段右側から順に、エアコン(「A/C」と表記、エアコンプレッサの略、以下に同じ。)スイッチ116、内外気切り替えスイッチ118、風量調整スイッチ120、吹き出しモードスイッチ122、後部座席空調スイッチ124、リアデフォッガスイッチ126、および、花粉除去モードスイッチ128が配置されている。
【0006】
コントロールパネル102の右側に配置される温度調整スイッチ106は縦長のスイッチであり、上側部分を押すと押し回数等に応じて運転席側の設定温度が上昇し、下側部分を押すと押し回数等に応じて運転席側の設定温度が下がるようになっている。また、コントロールパネル102の左側に配置されている温度調整スイッチ107も同様に縦長のスイッチであって、デュアルモードスイッチ114がオンされているときに助手席側の設定温度を運転席側とは独立して調整可能にするものであり、上側部分を押すと押し回数等に応じて助手席側の設定温度が上昇し、下側部分を押すと押し回数等に応じて助手席側の設定温度が下がるようになっている。
【0007】
さらに、オートモードスイッチ108、フロントデフォッガスイッチ112、デュアルモードスイッチ114、エアコンスイッチ116、内外気切り替えスイッチ118、後部座席空調スイッチ124、リアデフォッガスイッチ126および花粉除去モードスイッチ128には、オン状態にあることを点灯によって示す作動インジケータランプ130がそれぞれ設けられている。
【0008】
このように上記空調コントロール装置100のコントロールパネル102には、表示部104の近傍に計13個のスイッチ部が密に並べて配置されている。なお、デュアルモード機能がない(いわゆるシングルモードの)空調コントロール装置では、表示部104の助手席側104bの温度表示、デュアルモードスイッチ、および、助手席側温度調整スイッチ107が存在しない。
【0009】
ここで、本発明に関連する先行技術として、例えば特開平7−112632号公報(特許文献1)には、車両用風向切替え表示装置が開示されている。この装置では、ステアリングホイールに設けられたエアコンディションスイッチ(17a)を操作すると、通常は車速メータが表示されている表示部の初期画面(図6)がエアコン関係用のメニュー画面(図7)に切り替わり、それから、コンソールボックスに設けられた多方向スイッチ(18)の操作選択部(18a)を操作して上記メニュー画面から「吹出口」を選択すると、表示部の表示が乗員に対する吹出方向を矢印で表す吹出方向選択画面(図8)に切り替わり、そして、表示部の吹出方向選択画面を見ながら上記多方向スイッチ(18)を操作して乗員等に対する空気吹出方向を選択および設定することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平7−112632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記において図14を参照して説明した従来の空調コントロール装置では、多くのスイッチ部が密集して配列されているために、例えば運転者はスイッチ操作を行いたいがどのスイッチがどの機能に対応するものなのかを直ぐに判断できずに操作に時間がかかったり、また、各スイッチに表示される図柄や文字等が小さいために表示内容が同じように見えてしまってスイッチを押し間違えることがあった。
【0012】
一方、空調機能を減らして操作スイッチ数を減らすと、車両用空調装置の性能が低下することになるため好ましくない。また、各スイッチを大きいサイズにするか又はそれぞれ離間して配置すると、空調コントロールパネルの設置スペースが大きくなり、これも好ましくない。さらに、あまり使用しない機能に対応するスイッチを蓋又はカバーで隠しておき、使用するときに蓋を開いて現れるようにすると、意匠性が悪くなる。
【0013】
これらに関し、特許文献1では、表示部を初期画面からエアコン関係用メニュー画面に切り替え、さらに、このメニュー画面から「吹出口」を選択して吹出方向選択画面に切り替えて、この選択画面上で吹出方向を設定または変更するものであるが、表示部はインストルメントパネルに設置され、表示部にエアコン関係用メニュー画面を表示させるためのエアコンディションスイッチがステアリングホイールに設置され、メニュー画面から「吹出口」、「オート」、「ファン」、「エアコン」の4つの機能のうちからどれを選択するかの操作、および、「吹出口」を選択した後に切り替わった吹出方向選択画面でどの方向の吹出しにするかを選択操作するための多方向スイッチがコンソールボックスに設置されている。このように操作位置と表示位置とが離れている車両用空調表示装置は、使い易い構造になっているとはとてもいえない。
【0014】
本発明の目的は、見やすくて分かりやすく、かつ操作しやすい空調コントロール装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る空調コントロール装置は、空調関連機器の動作状態を表示するとともに、前記空調関連機器の動作状態の変更指示を受け付ける機能スイッチ部を表示するタッチセンサ方式の表示操作部と、前記表示操作部の表示画面を制御するとともに前記表示操作部上でのタッチ操作で受け付けた指示に基づいて前記空調関連機器に制御信号を送信する制御部と、を備え、前記制御部は、前記空調関連機器が実行可能な機能群から選択された一部の機能に対応する所定数の機能スイッチ部を通常表示画面として表示させ、前記表示操作部上でのタッチ操作に応じて前記通常表示画面の少なくとも一部を、前記機能群のうち選択されなかった機能に対応する機能スイッチ部を含む画面に切り替えて表示させるものである。
【0016】
本発明に係る空調コントロール装置において、前記制御部は、前記通常表示画面に含まれる機能スイッチを、前記切り替え表示された画面に含まれる機能スイッチ部に置換して通常表示させてもよい。
【0017】
また、本発明に係る空調コントロール装置において、前記制御部は、前記通常表示画面において特定の機能スイッチ部が通常のタッチ操作よりも長い時間タッチ操作されたとき当該特定の機能スイッチ部が置換される機能スイッチ部として選択されたことを認識してもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一態様である空調コントロール装置によれば、空調関連機器で実行可能な機能数を減らすことなく、空調コントロール装置において一度に見える機能スイッチ部の数を減らすことができる。したがって、使用頻度が多い機能スイッチ部を通常表示させ、他の機能スイッチ部を通常隠しておき使用したいときに表示切替えを行って操作することが可能である。これにより、機能スイッチ部の数が多いことで感じられた空調コントロール装置の見た目の煩雑さが解消され、意匠性が向上する。また、限られた表示領域に表示する機能スイッチ部の数を減らせることで、各機能スイッチ部を大きく表示することが可能になり、視認しやすく且つ操作が容易になる。
【0019】
また、本発明の別の態様である空調コントロール装置によれば、通常表示される機能スイッチ部をユーザが使い勝手の良いものに変更することができ、空調コントロール装置をより使い易いものにすることができる。
【0020】
さらに、本発明のさらに別の態様である空調コントロール装置によれば、いわゆる長押し操作することによって通常表示しないこととする機能スイッチ部を容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施の形態である空調コントロール装置のコントロールパネルを示す正面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】空調コントロール装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】空調コントロール装置の表示操作部を示す図であり、通常表示画面が表示されている状態を示す図である。
【図5】通常表示画面の下側領域が第1メニュー画面に切り替わった様子を示す図である。
【図6】通常表示画面の下側領域が第2メニュー画面に切り替わった様子を示す図である。
【図7】通常表示画面からメニュースイッチ部およびファンスイッチ部が操作されたときの画面表示の遷移を示す図である。
【図8】通常表示画面から内外気切替えスイッチ部およびファンスイッチが操作されたときの画面表示の遷移を示す図である。
【図9】表示操作部の全面が通常表示画面から第3メニュー画面に切り替わった様子を示す図である。
【図10】通常表示画面に含まれていた内外気切替えスイッチ部が吹出しモードスイッチ部に置換された様子を示す図である。
【図11】通常表示画面に含まれていた風量調整スイッチ部がエアコンスイッチ部に置換された様子を示す図である。
【図12】置換用メニュー画面の別の例を示す図である。
【図13】置換用メニュー画面のさらに別の例を示す図である。
【図14】従来の車両用空調コントロール装置のコントロールパネルを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態という)について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
【0023】
図1は、本発明の一実施の形態である空調コントロール装置10のコントロールパネル12を示す正面図であり、図2は図1におけるA−A断面図である。
【0024】
空調コントロール装置10は、自動車等の車両に搭載される空調関連機器の動作を制御および操作するためのものであり、例えば自動車では運転席と助手席との間に位置するコンソールボックスに設置されるのが一般的である。
【0025】
空調コントロール装置10は、車室内に面した部分にコントロールパネル12を有している。コントロールパネル12は、その中央領域に略長方形状の表示操作部14を含む意匠パネル16を備えている。意匠パネル16は、例えば樹脂板によって形成され、表示操作部14に対応する部分が透光部18となっている。この透光部18は、薄い透明フィルムによって構成されるのが好ましいが、意匠パネル16に貫通して形成された開口部としてもよい。
【0026】
意匠パネル16の透光部18の裏面(すなわち車室に面した表面とは反対側の面)には、透明又は半透明なタッチセンサシート20が貼着されている。タッチセンサシート20は、表示操作部14よりも一回り大きい長方形状をなし、その周辺部が意匠パネル16に接着等されて取り付けられている。タッチセンサシート20は、例えば静電容量式の電極シートが好適に用いられる。ただし、これに限定されるものではなく、抵抗接触式のタッチセンサシートが用いられてもよい。
【0027】
タッチセンサシート20は、ユーザ等によって表示操作部14のどの部分または領域がタッチ操作されたかを検出するためのものである。このタッチセンサシート20によって検出されるタッチ位置を後述する表示装置に表示される機能スイッチ部の位置と対応づけることにより、どの機能スイッチ部がタッチ操作されたかを認識できるようになっている。
【0028】
このように本実施形態における表示操作部14は、タッチセンサ方式(またはタッチパネル方式)の表示操作部である。タッチセンサシート20が貼着された意匠パネル16はハウジング22に取り付けられ、これによりハンジングサブアセンブリが組み立てられる。
【0029】
また、表示操作部14は、タッチセンサシート20に隙間をあけて対向する位置に薄型の表示装置24が配置されている。表示装置24には、省電力で高精細な画面表示が可能なドットマトリクス方式の有機ELディスプレイが好適に用いられる。ただし、これに限定されるものはなく、液晶ディスプレイ等が表示装置24に用いられてもよい。
【0030】
表示装置24は、ホルダ26によって保持された状態で制御基板28上に固定され、これにより基板サブアセンブリが構成されている。この基板サブアセンブリが組み立てられるとき、表示装置24に一端が接続されたフレキシブル配線(図示せず)の他端が制御基板28に接続される。制御基板28には、後述する制御部を構成するCPU、ROM、RAM等の電子部品が実装されていている。
【0031】
コントロールパネル12を構成する意匠パネル16には、表示操作部14の両側に温度調整スイッチ32,33がそれぞれ設けられている。表示操作部14の右側に設置された温度調整スイッチ32は、運転席側の空調温度を設定するためのものであり、昇温ボタン32aおよび降温ボタン32bの2つの押しボタン式のノブスイッチにより構成されている。他方、表示操作部14の左側に設置されている温度調整スイッチ33は、助手席側の空調温度を設定するためのものであり、昇温ボタン33aおよび降温ボタン33bの2つの押しボタン式のノブスイッチにより構成されている。
【0032】
温度調整スイッチ32,33を構成する4つのノブスイッチ32a,32b,33a,33bにはコンタクトスイッチがそれぞれ設けられている。各コンタクトスイッチは、制御基板28に接続されている。これにより、温度調整スイッチ32,33が押し操作されることによって設定または変更された温度情報が制御基板28に伝達され、表示操作部14において上部右側領域に運転席側の設定温度が、上部左側領域に助手席側の設定温度がそれぞれ表示されるようになっている。
【0033】
なお、本実施形態の空調コントロール装置10は、運転席側と助手席側とで独立して空調温度を設定可能なデュアルモードを採用するが、単一の温度設定のみが可能であるシングルモードの空調関連機器のための空調コントロール装置では温度調整スイッチ33およびその設定温度表示が存在しないものとなる。
【0034】
空調コントロール装置10のコントロールパネル12には、さらに、表示操作部14の下方位置にフロントデフォッガスイッチ34およびリアデフォッガスイッチ36が互いに隣接して設定されている。各デフォッガスイッチ34,36は、法令上常に表示しておくことが求められる機能スイッチ部である。各デフォッガスイッチは、コンタクトスイッチを内蔵した押しボタン式のノブスイッチであり、一回の押し操作でオン状態となって作動インジケータランプ38が点灯し、次の押し操作でオフ状態となって作動インジケータランプ38が消灯するようになっている。
【0035】
上記のような構成を有する空調コントロール装置10は、まず、表示装置24、ホルダ26および制御基板28からなる基板サブアセンブリが、凹状空間を含むケース30にネジ留め等により取り付けられ、そして、意匠パネル16、タッチセンサシート20およびハウジング22で構成されるハウジングサブアセンブリとネジ留め等によって組付けられる。このとき、タッチセンサシート20に一端が接続されている図示しないフレキシブル配線の他端が制御基板28に接続される。これにより、空調コントロール装置10の組立が完了する。
【0036】
図3は、空調コントロール装置10の概略構成を示すブロック図である。空調コントロール装置10は、制御部40を備える。制御部40は、表示操作部14の表示装置24に表示する画面を制御するとともに表示操作部14上でのタッチ操作で受け付けた指示に基づいて車載された空調関連機器90に対して制御信号を送信する機能を有する。
【0037】
制御部40は、制御基板28に実装されたCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなるマイコンによって好適に構成される。CPUは、必要に応じてROMから制御プログラム、画像データ等を読み出して処理および表示制御等を実行する。ROMは、制御プログラム、画像データを予め記憶する記憶部である。RAMは、処理または表示制御される制御プログラムや画像データを一時的に書き換え可能に記憶する記憶部である。
【0038】
制御部40には、表示装置24、タッチセンサシート20、および、各ノブスイッチ32,33,34,36に内蔵されたコンタクトスイッチが接続されている。また、制御部40は、空調コントロール装置10から外部に延伸するケーブル等を介して、例えば、ブロアファン、エアコンプレッサ、吹出通路切替え用駆動モータ、デフォッガ用熱線などの空調関連機器90に電気的に接続されている。
【0039】
図4は、空調コントロール装置10の表示操作部14を示す拡大図であり、通常表示画面(A)が表示されている状態を示す図である。表示操作部14は、空気吹き出しやエアコン等の車両用空調関連機器の現状の動作状態を表示する部分である。
【0040】
表示操作部14は、上側表示領域14Uと下側表示領域14Lとを含む。表示操作部14に表示された通常表示画面(A)において、上側表示領域14Uの右側部分15aには運転席側設定温度41が、同左側部分15bには助手席側設定温度43がそれぞれ表示されている。
【0041】
通常表示画面(A)において上側表示領域14Uの中央部分15cには、吹出し方向表示マーク42とファン作動状態表示マーク44とが表示されている。より詳しくは、吹出し方向表示マーク42は、乗員およびフロントガラスを模した図形に対して矢印でエア吹出し方向を示すマークであり、図4では乗員の正面および足元とフロントウィンドとにエアがそれぞれ吹き出している状態を示している。なお、後述するが本実施形態では、正面のみ、足元のみ、正面と足元、および、足元とフロントウィンドの4つのモードで吹出し方向を切り替えられるようになっている。
【0042】
上記ファン作動状態表示マーク44は、ファンの現状の作動状態を表示するマークであり、ファンをイメージした4枚羽根のファンマークと、その下に表示されるオート制御マーク(「AUTO」と表記)とを含んでいる。ここで、ファンがオフされたときには上記ファンマークが表示されなくなり、また、オート制御モードがオンされていないときにはオート制御マークが表示されないこととなる。
【0043】
表示操作部14に表示された通常表示画面(A)の下側表示領域14Lには、複数の機能スイッチ部46〜49が表示されている。具体的には、3つの機能スイッチ部46,47,48と1つのメニュースイッチ部49が右側から順に横一列に並んで配置されている。
【0044】
より詳しくは、通常表示画面(A)には、ファンスイッチ部46、内外気切替えスイッチ部47、および、風量調整スイッチ部48が表示されている。これらの機能スイッチ部46,47,48は、車両に搭載された空調関連機器90が実行可能な全ての機能群から選択された一部の機能に対応する機能スイッチ部である。そして、本実施形態では、通常表示画面(A)に含まれるファンスイッチ部46、内外気切替えスイッチ部47、および、風量調整スイッチ部48の3つの機能スイッチ部は、一般に使用頻度が多いと想定される機能スイッチ部が選択されて通常表示されている例を示している。ただし、通常表示画面(A)に含まれる機能スイッチ部は、上記のもの以外の後述する機能スイッチ部が初期設定として選択されて表示させてもよいことは勿論である。また、通常表示画面(A)に含まれる機能スイッチ部の数は、3つに限定されるものではなく、例えば2つ、4つ等の他の数であってもよい。
【0045】
ここで、ファンスイッチ部46は、ファンをオンまたはオフされる際にタッチ操作される表示アイコンである。内外気切替えスイッチ部47は、外気を車室内に取り込むか内気を循環させるかを切り替える際にタッチ操作される表示アイコンである。さらに、風量調整スイッチ部48は、ファンによって送風される風量を増減させる際にタッチ操作される表示アイコンである。
【0046】
一方、通常表示画面(A)の下側表示領域14Lにおいて左端に表示されたメニュースイッチ部49は、操作者によるタッチ操作に応じて、通常表示画面(A)に表示されていない機能スイッチ部を表示操作部14に表示させるための表示アイコンである。本実施形態では、メニュースイッチ部49をタッチ操作すると、表示操作部14の下側表示領域14Lが図5または図6に示すようなメニュー画面に切り替わる。なお、本実施形態では、通常表示画面(A)からメニュー画面を呼び出す際のスイッチ部を「メニュー」と表記したが、これに限定されるのもではなく、例えば「エアコン」、「詳細」、「設定」等の他の表記としてもよい。
【0047】
図5は、通常表示画面(A)の下側表示領域14Lが第1メニュー画面(M1)に切り替わった様子を示す図である。図6は、通常表示画面(A)の下側表示領域14Lが第2メニュー画面(M2)に切り替わった様子を示す図である。
【0048】
通常表示画面(A)に表示されるメニュースイッチ部49をタッチ操作すると、通常表示画面(A)の下側表示領域14Lが第1メニュー画面(M1)に切り替わる。第1メニュー画面(M1)には、空調関連機器90で実行可能な機能群のうち通常表示されていない機能に対応する機能スイッチ部が含まれる。具体的には、図5に示す第1メニュー画面(M1)には、図中右側から順に、オート制御スイッチ部50、エアコン(エアコンプレッサ)スイッチ部51、および、吹出しモードスイッチ部52が横に並んだ状態で表示される。これらの機能スイッチ部50,51,52をタッチ操作することによって、各機能のオンオフの切替え、または、吹出しモードの変更を行うことができる。
【0049】
また、第1メニュー画面(M1)には、上記各機能スイッチ部50,51,52に並んで最も右側の位置にネクストスイッチ部53が表示されている。このネクストスイッチ部53をタッチ操作すると、表示操作部14の下側表示領域14Lの表示が例えばスクロール方式で図6に示す第2メニュー画面(M2)に切り替わる。
【0050】
さらに、第1メニュー画面(M1)に切り替わったとき、表示操作部14の上側表示領域14Uの左端には、リターンスイッチ部54が表示される。このとき通常表示画面(A)において上側表示領域14Uに表示されている運転席側および助手席側設定温度41,43、ならびに、その間の吹出し方向表示マーク42およびファン作動状態表示マーク44が、横方向幅が少し縮小されて表示されることになる。上記リターンスイッチ部54をタッチ操作すると、図4に示す通常表示画面(A)に戻ることができる。
【0051】
図6に示す第2メニュー画面(M2)には、右側から順に、リアモードスイッチ部55、デュアルモードスイッチ部56、および、花粉除去モードスイッチ部57が含まれている。これらの機能スイッチ部55,56,57をタッチ操作することによって、各機能のオンオフの切替えを行うことができる。また、最も左端に表示されているネクストスイッチ部58をタッチ操作すると、第1メニュー画面(M1)に移行することができる。なお、第2メニュー画面(M2)にもリターンスイッチ部54が表示されており、このリターンスイッチ部をタッチ操作することにより通常表示画面(A)に戻ることができるのは第1メニュー画面の場合と同様である。
【0052】
上述したように本実施形態の空調コントロール装置10では、コントロールパネル12にタッチセンサ方式の表示操作部14を設け、表示操作部14に表示される通常表示画面(A)には空調関連機器90で実行可能な全9個の機能に対応する機能スイッチ部46〜48、50〜52、55〜57のうちから選択された3つの機能スイッチ部46,47,48だけを表示させ、選択されていない他の6つの機能スイッチ部50〜52、55〜57については通常表示画面(A)から切替え表示された第1または第2メニュー画面(M1),(M2)において操作できるようにした。
【0053】
このようにすることで、空調関連機器90で実行可能な機能数を減らすことなく、空調コントロール装置10において一度に見える機能スイッチ部の数を減らすことができる。したがって、使用頻度が多い機能スイッチ部を通常表示させ、他の機能スイッチ部を通常隠しておき使用したいときに表示切替えを行って操作することが可能である。これにより、機能スイッチ部の数が多いことで感じられた従来の空調コントロール装置(図14参照)の見た目の煩雑さが解消されてすっきりとした外観となり、意匠性が向上する。また、表示操作部14における限られた表示領域に表示する機能スイッチ部の数を減らせることで、各機能スイッチ部が分かりやすく且つ操作しやすいものになる。
【0054】
また、本実施形態の空調コントロール装置10では、空調関連機器の各種機能の操作と設定状態の確認とを同じタッチセンサ式の表示操作部14上で行えるので、操作性がより向上するという利点がある。
【0055】
さらに、空調コントロール装置に新たな機能を追加する場合、制御部に記憶された画像データおよび機能制御プログラムを更新することによって実現でき、コントロールパネルの意匠変更なしで容易に行える。
【0056】
続いて、図7,8を参照して、本実施形態の空調コントロール装置10における表示画面の変遷について説明する。図7は、通常表示画面(A)からメニュースイッチ部49および風量調整スイッチ部48が操作されたときの表示画面の遷移を示す図である。図7では、各設定温度41,43が25℃にそれぞれ設定されており、また、吹出しモードが「正面と足元」で、かつ「オート制御モード」に設定されている状態を示している。
【0057】
図7に示すように、通常表示画面(A)でメニュースイッチ部49がタッチ操作されると、第1メニュー画面(M1)に切り替わり、第1メニュー画面(M1)でネクストスイッチ部53をタッチ操作すると第2メニュー画面(M2)に切り替わり、また、第2メニュー画面(M2)においてネクストスイッチ部58をタッチ操作すると第1メニュー画面(M1)に戻り、リターンスイッチ部54をタッチ操作すると通常表示画面(A)に戻ることは、上述したとおりである。
【0058】
第1メニュー画面(M1)および第2メニュー画面(M2)において、吹出しモードスイッチ部52以外の機能スイッチ部、すなわち、オート制御スイッチ部50、エアコンスイッチ部51、リアモードスイッチ部55、デュアルモードスイッチ部56および花粉除去モードスイッチ部57は、タッチ操作されると対応する機能がオン状態となり、図7中の(B)「インジケータON時」に示されるように反転表示してオン状態であることを表示し、この状態からもう1度タッチ操作されるとオフ状態となって第1および第2メニュー画面(M1),(M2)の状態に戻る。
【0059】
なお、通常表示画面(A)から第1メニュー画面(M1)または第2メニュー画面(M2)に切り替えられた後、所定時間内に何らの操作が行われない場合には、通常表示画面(A)に自動的に復帰するようにしてもよい。
【0060】
第1メニュー画面(M1)において吹出しモードスイッチ部52がタッチ操作されると、表示操作部14の下側表示領域14Lが吹出しモード選択画面(C)に切り替わる。ここでは、右側から順に「足元およびフロントウィンド」、「足元のみ」、「正面および足元」、「正面のみ」の4つの吹出しモードスイッチ部が表示される。この状態で、何れかの吹出しモードスイッチ部をタッチ操作すると、その吹出しモードに設定されて通常表示画面(A)に戻る。このとき、例えば「正面およびフロントウィンド」が選択された場合、通常表示画面(A)の吹出し方向表示マーク42が「正面およびフロントウィンド」を示すマークに変わる。
【0061】
図7中の通常表示画面(A)において風量調整スイッチ部48がタッチ操作されると、表示操作部14の表示領域全体が風量調整画面(D)に切り替わる。ここでは、右上画面領域に、長さが次第に長くなる7本の棒グラフのようなマークで風量の大小を示しており、本実施形態では7段階での風量調整が可能になっている。また、その下に風量アップスイッチ部62aと風量ダウンスイッチ部62bが配置されている。さらに、画面左側にはリターンスイッチ部54が配置されている。
【0062】
このように表示操作部14の表示領域全体について風量調整画面(D)に切り替えることにより、風量マーク60および風量アップ・ダウンスイッチ部62a,62bを大きく表示することができ、見やすく分かりやすく操作しやすいものになる。このような単一機能設定について表示操作部の全体を階層構造により切り替えて表示されることで、視認性および操作性の向上を図れる。このことは、風量調整以外の他の機能スイッチ部について適用してもよい。
【0063】
図8は、通常表示画面から内外気切替えスイッチ部およびファンスイッチが操作されたときの画面表示の遷移を示す図である。図8中の左側に通常表示画面(A)が示されている。この状態で、内外気切替えスイッチ部47がタッチ操作されると、画面(E)に示すように内外気切替えスイッチ部47が反転表示されて、内気循環モードが選択されたことを示す。
【0064】
図8に示す通常表示画面(A)においてファンスイッチ部46がタッチ操作されると、それまで動作していたファンが停止して、表示操作部14の表示が画面(F)に切り替わる。この画面(F)では、表示操作部14の下側表示領域14Lにオート制御スイッチ部50、内外気切替えスイッチ部47、および、吹出しモードスイッチ部52が右から順次に並んで表示される。この画面(F)においても、オート制御の設定、および、内気循環または外気取り込みの選択が可能である。
【0065】
上記画面(F)において、吹出しモードスイッチ部52がタッチ操作されると、画面(G)に切り替わる。この画面(G)は、上述した吹出しモード選択画面(E)と温度表示を除いて同じ表示内容になっている。この画面(G)においても「足元およびフロントウィンド」、「足元のみ」、「正面および足元」、「正面のみ」の4つの吹出しモードの選択が可能である。
【0066】
図9は、通常表示画面のメニュースイッチ部のタッチ操作により切り替えられた第3メニュー画面を示す図である。
【0067】
上記においては、図4に示す通常表示画面(A)上でメニュースイッチ部49がタッチ操作されると、通常表示画面(A)に非表示であった機能スイッチ部の一部を含む図5に示す第1メニュー画面(M1)に切り替わるものとして説明したが、図9に示すように、メニュースイッチ部49のタッチ操作に応じて、通常表示画面(A)で非表示であった全て(本実施形態では6つ)の機能スイッチ部50〜52、55〜57を一覧表示する第3メニュー画面(M3)に切り替えて表示してもよい。このように通常表示画面(A)に非表示の機能スイッチ部を一覧表示することで、これらの機能スイッチ部50〜52,55〜57の何れかを操作したい場合の呼び出しを迅速かつ容易に行うことができる。なお、第3メニュー画面(M3)にもリターンスイッチ部54が含まれること、および、所定時間内に操作がない場合に通常表示画面(A)に戻ってもよいことは同様である。
【0068】
次に、図10〜図13を図4,9と併せて参照して、本実施形態の空調コントロール装置10におけるカスタマイズ機能について説明する。図10は、通常表示画面(A)に含まれていた内外気切替えスイッチ部47が吹出しモードスイッチ部52に置換された様子を示す図である。図11は、通常表示画面(A)に含まれていた風量調整スイッチ部48がエアコンスイッチ部51に置換された様子を示す図である。図12は、置換用メニュー画面の別の例を示す図である。図13は、置換用メニュー画面のさらに別の例を示す図である。
【0069】
本実施形態において空調コントロール装置10の通常表示画面(A)には、アンケート結果等から使用頻度が比較的多いと想定されるファンスイッチ部46、内外気切替えスイッチ部47および風量調整スイッチ部48の3つの機能スイッチ部を初期設定として表示させている。
【0070】
しかしながら、ユーザによっては直接風が当るのを好まない等の理由から吹出しモードの切替えをよく使用するかもしれないし、あるいは、自動車の燃費が気になるユーザはエアコンスイッチのオン・オフを頻繁に使用するかもしれない。このような場合に、通常表示される機能スイッチ部をユーザが好む機能に変更できるようにすることで、ユーザにとってより使い勝手のよい装置となる。そこで、本実施形態の空調コントロール装置では、下記のようなカスタマイズ機能を付加している。
【0071】
例えば、ユーザがほぼ常時、外気の取り入れを行っていて内外気切替えスイッチ部47を使っておらず、また、直接風が吹き付けたくないために吹出しモードスイッチ部52をよく使うとする。そのような場合、図4に示す通常表示画面(A)において、ユーザは、内外気切替えスイッチ部47を長押し操作する。ここで、「長押し操作」とは、通常のタッチ操作よりも長い時間にわたって機能スイッチ部がタッチ操作されていることを意味し、制御部40がタッチ操作の開始から時間計測を行って所定時間(例えば2秒等)を超えたら長押し操作であると認識することができる。
【0072】
内外気切替えスイッチ部47が長押し操作されると、表示操作部14の表示画面が、図4に示す通常表示画面(A)から図9に示す第3メニュー画面(M3)に切り替わる。そして、ユーザは、第3メニュー画面(M3)に含まれる吹出しモードスイッチ部52をタッチ操作する。そうすると、図10に示すような通常表示画面(A1)に切り替わり、内外気切替えスイッチ部が表示されていた元の位置に吹出しモードスイッチ部52が表示されることになる。
【0073】
また、別の例として、風量をオート制御にしていることが多いために風量調整スイッチ部48をあまり使っておらず、また、燃費を気にするためにエアコンスイッチ部51のオン・オフを頻繁に使用したいユーザの場合、通常表示画面(A)において風量調整スイッチ部48を長押し操作して選択する。そうすると、第3メニュー画面(M3)が表示され、そこでユーザはエアコンスイッチ部51をタッチ操作する。これにより、エアコンスイッチ部51が通常表示される機能スイッチ部として選択され、図11に示すような通常表示画面(A2)に切り替わり、風量調整スイッチ部が表示されていた元の位置にエアコンスイッチ部51が表示されることになる。
【0074】
このように、カスタマイズ機能を備えた本実施形態の空調コントロール装置10によれば、通常表示される機能スイッチ部をユーザが使い勝手の良いものに変更することができ、空調コントロール装置10をより使い易いものにすることができる。また、通常表示画面上での長押し操作によって、通常表示しないこととする機能スイッチ部を容易に選択することができる。
【0075】
ここで、上記のカスタマイズ機能においては、通常表示させたい機能スイッチ部の選択を図9に示す第3メニュー画面(M3)で行うものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図5,6に示す第1および第2メニュー画面M1,M2から選択するようにしてもよい。
【0076】
または、図12に示すように、通常表示画面(A)から長押し操作により非表示とする機能スイッチ部を選択した後、表示操作部14の上側表示領域14Uの表示をメニュー選択画面に切り替えた第4メニュー画面(M4)としてもよい。この第4メニュー画面では、通常表示されていなかった機能スイッチ部が中央部分に1つだけ表示され、その表示内容を両側のネクストスイッチ部53,58のタッチ操作により1つずつ送っていき、選択したい機能スイッチ部が現れたらそれをタッチ操作する。これにより、通常表示させる機能スイッチ部が選択され、先に選択された非表示とする機能スイッチ部と置換されて新たに通常表示画面が合成される。
【0077】
または、通常表示画面(A)のメニュースイッチ部49をタッチ操作することにより、図13に示すような設定スイッチ部66を含む第5メニュー画面(M5)に切替え表示してもよい。そして、ユーザが設定スイッチ部66をタッチ操作すると、図9に示すような第3メニュー画面(M3)に切り替わり、ここで新たに通常表示させることとなる機能スイッチ部をタッチ操作により選択してもよい。なお、ここでは「設定」と表記したスイッチ部として説明および図示しているが、例えば、「選択」、「カスタム」、「スイッチ」、「切替」等の他の表記をしたスイッチ部としてもよい。
【0078】
上記において本実施形態の空調コントロール装置10について説明したが、本発明は上記実施形態および変形例の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更や改良が可能である。
【0079】
例えば、上記のカスタマイズ機能においては、通常表示画面(A)から置換により非表示となる機能スイッチ部を長押し操作によって選択したが、別の方法により選択できるようにしてもよい。この場合、制御部は、非表示とされる機能スイッチ部をタッチ操作した後に連続して(または同時に)メニュースイッチ部がタッチ操作されたとき、先に(または同時)にタッチ操作された機能スイッチ部が通常表示させない機能スイッチ部として選択されたものと認識してもよい。
【0080】
また、上記においては、ユーザのタッチ操作によりカスタマイズ機能を実行するようにしたが、空調コントロール装置が通常表示画面に表示させる機能スイッチ部の置換を自動的に行ってもよい。例えば、制御部は、ユーザの各機能スイッチ部の使用履歴を記憶しておき、所定期間(例えば1ヶ月等)ごとに使用頻度が多かった3つの機能スイッチ部を選択して通常表示画面に表示させるように変更してもよい。
【0081】
さらに、上記空調コントロール装置10では、温度調整スイッチ32,33と、フロントデフォッガスイッチ34およびリアデフォッガスイッチ36とを、表示操作部14とは別個に設けたが、タッチセンサ式の表示操作部を拡大してこれらのスイッチの一部又は全部を表示操作部上でタッチ操作できるように構成してもよい。このようにすれば、空調コントロール装置のコントロールパネルの構成および組立てがより簡易なものになる。
【符号の説明】
【0082】
10 空調コントロール装置、12 コントロールパネル、14 表示操作部、14L 下側表示領域、14U 上側表示領域、15a 右側部分、15b 左側部分、15c 中央部分、16 意匠パネル、18 透光部、20 タッチセンサシート、22 ハウジング、24 表示装置、26 ホルダ、28 制御基板、30 ケース、32,33 温度調整スイッチ、32,33,34,36 ノブスイッチ、32a,33a 昇温ボタン、32b,33b 降温ボタン、34 フロントデフォッガスイッチ、36 リアデフォッガスイッチ、38 作動インジケータランプ、40 制御部、41 運転席側設定温度、42 吹出し方向表示マーク、43 助手席側設定温度、44 ファン作動状態表示マーク、46 ファンスイッチ部、47 内外気切替えスイッチ部、48 風量調整スイッチ部、49 メニュースイッチ部、50 オート制御スイッチ部、51 エアコンスイッチ部、52 吹出しモードスイッチ部、53,58 ネクストスイッチ部、54 リターンスイッチ部、55 リアモードスイッチ部、56 デュアルモードスイッチ部、57 花粉除去モードスイッチ部、60 風量マーク、62a 風量ダウンスイッチ部、62b 風量アップスイッチ部、66 設定スイッチ部、90 空調関連機器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調コントロール装置であって、
空調関連機器の動作状態を表示するとともに、前記空調関連機器の動作状態の変更指示を受け付ける機能スイッチ部を表示するタッチセンサ方式の表示操作部と、
前記表示操作部の表示画面を制御するとともに前記表示操作部上でのタッチ操作で受け付けた指示に基づいて前記空調関連機器に制御信号を送信する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記空調関連機器が実行可能な機能群から選択された一部の機能に対応する所定数の機能スイッチ部を通常表示画面として表示させ、前記表示操作部上でのタッチ操作に応じて前記通常表示画面の少なくとも一部を、前記機能群のうち選択されなかった機能に対応する機能スイッチ部を含む画面に切り替えて表示させる、
空調コントロール装置。
【請求項2】
請求項1に記載の空調コントロール装置において、
前記制御部は、前記通常表示画面に含まれる機能スイッチを、前記切り替え表示された画面に含まれる機能スイッチ部に置換して通常表示させることを特徴とする、空調コントロール装置。
【請求項3】
請求項2に記載の空調コントロール装置において、
前記制御部は、前記通常表示画面において特定の機能スイッチ部が通常のタッチ操作よりも長い時間タッチ操作されたとき当該特定の機能スイッチ部が置換される機能スイッチ部として選択されたことを認識することを特徴とする、空調コントロール装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−82380(P2013−82380A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224734(P2011−224734)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(308013436)小島プレス工業株式会社 (386)
【Fターム(参考)】