説明

端子台

【課題】係止座72への落下物等進入の防止にカバーを採用することにより適用範囲・利用範囲を広く維持するとともに、柔軟性や作業性を向上させるべく、カバーに切欠を形成しなくても電線引出部位をカバーで覆えるよう、カバーの構造を工夫する。
【解決手段】電線90の端部を係止しうるボディ71と、このボディ71に取り付けられて電線引出部位Aを覆うカバー11とを備えた端子台10において、カバー11の全部または一部が、線状体12を並べた植毛部13とその保持部14とからなるブラシ状のものであり、植毛部13が、電線引出部位Aに配されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電線の端を繋ぎ込むための端子台に関し、詳しくは、電線係止用のボディに加えて、電線引出部位を覆うカバーも、備えている端子台に関する。
【背景技術】
【0002】
端子台は、係止座に例えば雌ネジの形成されたボディを具えたものであり、電線端部の絶縁被覆を剥いで、そのまま又は圧着端子等で端末処理をしてから、その電線の端部をボディの係止座に小ネジやクランパ等の係止具で繋ぎ込むようになっている。また、不所望な短絡を招くおそれのある金属片の落下付着を防止する等ため、カバーをボディに取り付けるようになっているものも多い。図7は、そのような従来の端子台を示しており、(a),(b)がL形カバー付きの端子台について、(a)が展開斜視図、(b)が縦断側面図である。また、(c),(d)はカバーで覆った方へ電線を引き出した端子台について、(c)が縦断側面図、(d)が展開斜視図である。さらに、(e)がカバーの要らない端子台の側面図である。
【0003】
従来の端子台の典型例として(図7(a),(b)参照)、L形カバー付きの端子台70を挙げると(例えば特許文献1も参照)、そのボディ71の中央部には係止座72が例えば二つ列設され、ボディ71の両端にはそれぞれ取付座74が形成され、L形カバー76には取付座74の対応部位に取付穴77が形成されている。このような端子台70は、例えば端子盤への応用では、ボディ71を横向きにした状態で固定具81にて端子盤80に固定され、電線90を下方へ引き出す場合、電線90を係止具73にて係止座72に係止させた後、L形カバー76を取付具75にて取付座74に取り付けることで、電線90の端部が、下方の電線引出部位Aは別として、上面も側面も覆われる。
【0004】
このようなL形カバー付きの端子台70で電線90を上方へ引き出す場合(図7(c),(d)参照)、L形カバー76のうち電線引出部位Aと重なる部分に切欠78が形成される(例えば特許文献2も参照)。切欠78を通して電線90を引き出すことで、上面の覆いも側面の覆いも維持される。
さらに、機器ケースの端子台設置面より内側に端子台を位置せしめることによりカバーを不要にした端子台も知られている(例えば特許文献3を参照)。この端子台は、上述した端子台70と異なり、係止座72や係止具73を斜めに設置するとともに(図7(e)参照)、機器ケースに端子台設置孔を開けておき、斜めにドライバを入れて電線端の接続を行うようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−305810号公報(第1頁)
【特許文献2】特開平11−224586号公報 (第1頁)
【特許文献3】特開2003−17152号公報 (第1頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の端子台では、電線引出部位Aを覆う必要が無い場合には(図7(a),(b)参照)、L形カバー76のような簡素な構造のカバーをそのまま用いることができるが、電線引出部位Aを覆う必要が有る場合には(図7(c),(d)参照)、電線引出部位A対応部分に切欠78を形成することが求められる。
この切欠は、製造時に形成するには予め電線の径を決めておかなければならないので柔軟性に欠け、製造時でなく後の電線接続時に形成するには手作業等により現場合わせで加工・調整・仕上げ等を行わなければならないので作業性に欠けるところがある。
【0007】
また、機器ケースの内側に端子台を位置させるのは(図7(e)参照)構造が複雑になるうえ適用範囲・利用範囲がケース改造可能な場合に限られる。
そこで、ボディの係止座への落下物等の進入の防止にカバーを採用することにより適用範囲・利用範囲を広く維持するとともに、柔軟性や作業性を向上させるべく、カバーに切欠を形成しなくても電線引出部位をカバーで覆えるよう、カバーの構造に工夫を凝らすことが技術課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の端子台は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、電線の端部を係止しうるボディと、このボディに取り付けられて電線引出部位を覆うカバーとを備えた端子台において、前記カバーの全部または一部が、線状体を並べた植毛部とその保持部とからなるブラシ状のものであり、前記植毛部が、前記電線引出部位に配されている、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の端子台は(解決手段2)、上記解決手段1の端子台であって、前記保持部が前記電線引出部位を挟んで対向配置されていることを特徴とする。すなわち、電線引出部位へ両側から植毛部が延びてきていることを特徴とする。
さらに、本発明の端子台は(解決手段3)、上記解決手段2の端子台であって、前記保持部が前記電線引出部位を三方以上から囲んでいることを特徴とする。すなわち、電線引出部位へ三方以上の各方向から植毛部が延びてきていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このような本発明の端子台にあっては(解決手段1)、カバーが少なくとも部分的にはブラシ状になっており、そのカバーのブラシ状部分の植毛部が電線引出部位に配されているので、カバーがボディに取り付けられているとき、ボディに端部を係止された電線は、植毛部に並んだ多数の線状体の間から引き出された状態になる。
ブラシ状部分の線状体は電線に押されるとそれに応じて自在に変形するので、電線径の大小に依らず、電線を繋ぎ込むことができ、而も電線引出部位の覆いが維持される。
したがって、この発明によれば、カバーに切欠を形成しなくても電線引出部位をカバーで覆える端子台を実現することができる。
【0011】
一方向のみのブラシ状部分に電線を通したとき植毛部の開き変形が保持部側は狭いが線状体先端側は広くなってしまうところ、本発明の端子台にあっては(解決手段2)、電線の両側から植毛部が延びているので、電線の両側で植毛部の開きが狭くなる。そのため、植毛部の開き変形を利用したブラシ状カバーであっても、電線の周囲を余り開けないで覆うことができる。
したがって、この発明によれば、カバーに切欠を形成しなくても電線引出部位をカバーで割と密に覆える端子台を実現することができる。
【0012】
さらに、本発明の端子台にあっては(解決手段3)、電線へ向かう線状体の向きが多方向に分散させられるので、電線の周囲における植毛部の開き変形も分散して、大きな開きがなくなる。そのため、植毛部の開き変形を利用したブラシ状カバーであっても、電線の周囲を殆ど開けないで覆うことができる。
したがって、この発明によれば、カバーに切欠を形成しなくても電線引出部位をカバーで可成り密に覆える端子台を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
このような本発明の端子台について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜6により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1)を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、その変形例である。また、図3に示した実施例3は、上述した解決手段2(出願当初の請求項2)を具現化したものであり、図4に示した実施例4は、その変形例である。さらに、図5に示した実施例5は、上述した解決手段3(出願当初の請求項3)を具現化したものであり、図6に示した実施例6は、その変形例である。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
【実施例1】
【0014】
本発明の端子台の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)がブラシ状カバー11の展開斜視図、(b)が組み上がったブラシ状カバー11を含む端子台10と電線90との展開斜視図である。
この図1の端子台10が既述した図7の従来端子台70と相違するのは、L形カバー76に代えてブラシ状カバー11(蓋部)が導入された点である。ボディ71(本体部,基台部)は同じで良い。
【0015】
このブラシ状カバー11は(図1(a),(b)参照)、線状体12が並んでいる植毛部13と、その保持部14が一辺部に形成されるとともに既述の取付穴77相当の取付孔15も形成された板部16とを具えたものであり、植毛部13が保持部14に植設状態で組み合わされて、その部分がブラシ状になっている。板部16は、ボディ71同様、電気絶縁性のプラスチック例えばフェノール樹脂やポリカーボネート樹脂から射出成形等で量産され、線状体12は、或る程度の弾力性を持った柔軟な電気絶縁性プラスチック例えばポリイミド樹脂の糸状体から、電線引出部位Aを覆うのに足りる長さに切断して、作られる。保持部14への植毛部13の植設は、接着剤で行っても良く、加熱融着にて行っても良い。線状体12と保持部14とが同じ材質で良いときには、ブラシ状カバー11を一体成型しても良い。線状体12の並びは、電線引出部位Aを覆えれば、一列でも複列でもマトリクス状でも千鳥足状でも良い。線状体12の植え方は一本ずつでも束でも良い。
【0016】
この実施例1の端子台10について、その使用態様等を、図面を引用して説明する。図1は、(b)が端子台10と電線90との展開斜視図、(c)が端子台10と電線90との組立斜視図、(d)がその縦断側面図である。
【0017】
端子台10のボディ71が従来と同じなので、それに繋ぎ込む電線90にも従来と同じ端末処理が施される。また、ボディ71は、応用目的に応じて例えば横向きにした状態で、固定具81にて端子盤80に固定される。このボディ71に対し、電線90の端部が係止具73にて係止座72に係止させられる。それから、ブラシ状カバー11が取付具75にて取付座74に取り付けられるが、その際、植毛部13が電線引出部位Aに配されることから、電線引出部位Aが上方であろうと他の方向であろうと、そこは電線90が植毛部13の線状体12を掻き分けて出た状態になるので、電線引出部位Aはブラシ状カバー11のブラシ状部分で覆われる。
【0018】
こうして、電線90が太かろうと細かろうとボディ71への繋ぎ込みさえできれば不都合なく、また係止座72へのブラシ状カバー11を切り欠くこともなく、ブラシ状カバー11で電線引出部位Aを覆うことができる。その状態で、例えば金属片などの導電体が植毛部13のところに落下した場合、導電体が微小であれば植毛部13を擦り抜けて係止座72に入り込むこともあるが、そのような微小片では端子間の短絡は引き起こされないので不都合はなく、それより大きな導電体は植毛部13によって係止座72への進入を阻止されるので、それによる短絡といった不都合が回避される。さらに大きくて植毛部13を完全に押し曲げるような導電体は、ボディ71の上辺部や仕切部さらにはブラシ状カバー11の保持部14などに当たって、係止座72への進入を阻止される。
【実施例2】
【0019】
本発明の端子台の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2は、(a)が長尺材20の斜視図、(b)が短尺材21の斜視図、(c)がブラシ状カバー22の斜視図である。
この端子台が上述した実施例1の端子台10と相違するのは、一部だけがブラシ状のカバー11に代えて全部がブラシ状のカバー22(蓋部)が導入された点である。
【0020】
ブラシ状カバー22は、長い保持部14の長辺に植毛部13を付けた長尺材20から(図2(a)参照)、ボディ71に適合した長さの短尺材21を切り出し(図2(b)参照)、それに取付孔23を穿孔形成することで(図2(c)参照)、色々な長さの端子台に対して現場合わせでも容易に調達することができる。このブラシ状カバー22はボディ71の各面のうち電線引出部位Aの面だけを覆うようになっている。
【実施例3】
【0021】
本発明の端子台の実施例3について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)が端子台30と電線90との斜視図、(b)がその展開斜視図である。
この端子台30は、上述した実施例1の端子台10に実施例2のブラシ状カバー22を付加したものであり、上述したボディ71とブラシ状カバー11とブラシ状カバー22とを具えている。
【0022】
電線90の端部をボディ71に係止するのや,ブラシ状カバー11をボディ71に取り付けるときブラシ状カバー11の植毛部13が電線引出部位Aに来るようにするのは、端子台10について上述したのと同じであるが、端子台30では更にボディ71へのブラシ状カバー22の取り付けもなされるようになっている。ブラシ状カバー22をボディ71に取り付けるとき、ブラシ状カバー22の植毛部13はやはり電線引出部位Aに来るようにするが、ブラシ状カバー22の保持部14は電線引出部位Aを挟んでブラシ状カバー11の保持部14と対向するところに取り付けられ、電線引出部位Aがブラシ状カバー11の植毛部13とブラシ状カバー22の植毛部13とでほぼ二重に覆われるようになっている。
【0023】
この場合も、植毛部13が電線引出部位Aに配されることから、電線引出部位Aが上方であろうと他の方向であろうと、そこは電線90が植毛部13の線状体12を掻き分けて出た状態になるので、電線引出部位Aはブラシ状カバー11,22のブラシ状部分で覆われる。そのため、電線90が太かろうと細かろうとボディ71への繋ぎ込みさえできれば不都合なく、また係止座72へのブラシ状カバー11を切り欠くこともなく、ブラシ状カバー11,22で電線引出部位Aを覆うことができる。しかも、この場合は、電線90の両側から電線90に向かって植毛部13が延びているので、電線90の両側で即ちブラシ状カバー11側でもブラシ状カバー22側でも植毛部13の開きが狭くなる。そのため、植毛部13の開き変形を利用したブラシ状カバー11,22であっても、電線90の周囲を余り開けないで覆うことができる。
【実施例4】
【0024】
本発明の端子台の実施例4について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、(a)がブラシ状カバー40の平面図、(b)がそこから電線90を引き出したところである。
この端子台が上述した実施例1〜3のものと相違するのは、保持部14が電線引出部位Aを挟んで対向配置されているという状態がブラシ状カバー40だけで具現化されている点である。
【0025】
このブラシ状カバー40では、保持部14が電線90毎の電線引出部位Aの両側に延びていて、電線引出部位Aの両側に位置する対向2辺それぞれに線状体12が並んで植設されており、電線90を繋ぎ込んだ状態で電線90の両側から電線90に向かって植毛部13が延びて来るようになっている。図示の例では、電線引出部位Aにおいて両側の線状体12の先端が少しだけ重なるようになっている。
この場合、ブラシ状カバー40をボディに取り付けるだけで、電線引出部位Aを両側から植毛部13で覆うことができる。
【実施例5】
【0026】
本発明の端子台の実施例5について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図5は、(a)がブラシ状カバー50の平面図、(b)がそこから電線90を引き出したところである。
この端子台が上述した実施例4のものと相違するのは、保持部14が電線引出部位Aを挟んで対向配置されているブラシ状カバー40に代えて、保持部14が電線引出部位Aを三方から囲んでいるブラシ状カバー50が導入された点である。
【0027】
このブラシ状カバー50では、保持部14が電線90毎の電線引出部位Aの両側に延びていて、電線引出部位Aの両側に位置する対向2辺それぞれの先端側ほぼ半分に線状体12が並んで植設されるとともに、その対向2辺を繋ぐ1辺にも線状体12が並んで植設されており、電線90を繋ぎ込んだ状態で電線90の三方から電線90に向かって植毛部13が延びて来るようになっている。図示の例では、電線引出部位Aにおいて三方の線状体12が重ならないか重なってもほんの僅かしか重ならないようになっている。
【0028】
この場合も、ブラシ状カバー50をボディに取り付けるだけで、電線引出部位Aを三方から植毛部13で覆うことができる。
この場合、電線90へ向かう線状体12の向きが二方向より多い三方向に分散させられるので、電線90の周囲における植毛部13の開き変形も分散して、大きな開きがなくなる。そのため、植毛部13の開き変形を利用したブラシ状カバー50であっても、電線90の周囲を殆ど開けないで覆うことができる。
【実施例6】
【0029】
本発明の端子台の実施例6について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図6は、(a)がブラシ状カバー60の平面図、(b)がそこから電線90を引き出したところである。
この端子台が上述した実施例5のものと相違するのは、保持部14が電線引出部位Aを三方から囲んでいるブラシ状カバー50に代えて、保持部14が電線引出部位Aを多方から囲んでいるブラシ状カバー60が導入された点である。
【0030】
このブラシ状カバー60でも保持部14が電線90毎の電線引出部位Aの両側に延びているが、このブラシ状カバー60では、電線引出部位Aの両側に位置する対向2辺を繋ぐ部分が直線状の1辺でなく円弧状・半円状の辺縁になっている。そして、それら対向2辺と半円状辺縁とに線状体12が並んで植設されており、半円状辺縁のところでは線状体12が放射状に並んでいて、電線90を繋ぎ込んだ状態で電線90の周囲から電線90に向かって植毛部13が延びて来るようになっている。
この場合も、ブラシ状カバー60をボディに取り付けるだけで、電線引出部位Aが多方から植毛部13で覆われるので、電線90の周囲を密に覆うことができる。
【0031】
[その他]
電線引出部位Aを植毛部13で三方から覆うには、ブラシ状カバー11,22とブラシ状カバー40とを組み合わせることでも可能である。また、電線引出部位Aを植毛部13で四方から覆うには、ブラシ状カバー11,22とブラシ状カバー50,60とを組み合わせることでも可能であり、ブラシ状カバー50,60を対向配置することでも可能である。
ボディ71の係止座72に係る係止方式は、図示したネジ止め方式に限られる訳でなく、ネジ止め不要な手動クランプ方式や、バネの弾撥力を利用した自動クランプ方式でも良い。係止座72の列設数も任意である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施例1について、端子台の構造を示し、(a)がブラシ状カバーの展開斜視図、(b)が端子台と電線との展開斜視図、(c)が端子台と電線との組立斜視図、(d)がその縦断側面図である。
【図2】本発明の実施例2について、端子台の構造を示し、(a)が長尺材の斜視図、(b)が短尺材の斜視図、(c)がブラシ状カバーの斜視図である。
【図3】本発明の実施例3について、端子台の構造を示し、(a)が端子台と電線との斜視図、(b)がその展開斜視図である。
【図4】本発明の実施例4について、端子台の構造を示し、(a)がブラシ状カバーの平面図、(b)がそこから電線を引き出したところである。
【図5】本発明の実施例5について、端子台の構造を示し、(a)がブラシ状カバーの平面図、(b)がそこから電線を引き出したところである。
【図6】本発明の実施例6について、端子台の構造を示し、(a)がブラシ状カバーの平面図、(b)がそこから電線を引き出したところである。
【図7】従来の端子台について、(a)が展開斜視図、(b)が縦断側面図、(c)が縦断側面図、(d)が展開斜視図、(e)が側面図である。
【符号の説明】
【0033】
10…端子台、11…ブラシ状カバー(蓋部)、12…線状体、
13…植毛部、14…保持部、15…取付孔、16…板部
20…長尺材、21…短尺材、22…ブラシ状カバー、23…取付孔、
30…端子台、40,50,60…ブラシ状カバー、
70…端子台、71…ボディ(本体部,基台部)、72…係止座、
73…係止具(ネジ,クランパ)、74…取付座、75…取付具、
76…L形カバー(蓋部)、77…取付穴、78…切欠、
80…端子盤、81…固定具、90…電線、A…電線引出部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線の端部を係止しうるボディと、このボディに取り付けられて電線引出部位を覆うカバーとを備えた端子台において、前記カバーの全部または一部が、線状体を並べた植毛部とその保持部とからなるブラシ状のものであり、前記植毛部が、前記電線引出部位に配されている、ことを特徴とする端子台。
【請求項2】
前記保持部が前記電線引出部位を挟んで対向配置されていることを特徴とする請求項1記載の端子台。
【請求項3】
前記保持部が前記電線引出部位を三方以上から囲んでいることを特徴とする請求項2記載の端子台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−141742(P2007−141742A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−336467(P2005−336467)
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【出願人】(000207470)大同信号株式会社 (83)
【Fターム(参考)】