端末装置、サーバ装置、通信状況通知システム及びプログラム
【課題】通信中に不意に通信が不安定なることや、切断されることを防ぐ端末装置、サーバ装置、通信状況通知システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有する。
【解決手段】乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を行う端末装置、サーバ装置、通信状況通知システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モバイルPC、携帯電話など携帯機器の普及により、新幹線などの列車車内でのこれらの機器の利用を考慮して、車内にACコンセントの設置がされるようになってきた。しかし、データ通信環境に関しては、車内無線LANなどの車内インフラの整備は進んでいない。このため、列車車内でデータ通信を行う場合は、個人の携帯機器に内蔵されたデータカードや、外付けのデータカードなどを用いて、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などの広域データ通信網にアクセスすることによりデータ通信を行っている。
【0003】
しかし、広域データ通信網との通信は、乗車駅から降車駅まで常に安定しているわけではない。トンネルや地形、基地局の配置などにより、不安定になることや、切断されてしまうことを避けることができない。
【0004】
電波状況や通信速度はトンネルや地形、基地局の配置という場所や利用時間帯に依存する。一方、列車は同じ場所をほぼ同じ時刻、速度で通過する。このため、列車の乗車中、トンネルなどの安定した通信を行えない場所を通過する時間はほぼ同じ時刻である。つまり、列車の乗車中に、安定した通信を行えなくなる時間はほぼ同じ時刻ということになる。
【0005】
そこで、特許文献1では、あらかじめ用意された列車の運行計画データと地形などの電波遮断構造物データに基づき、携帯電話により安定した通話できなくなる時刻を計算し、この計算された時刻になる前に安定した通話ができなくなることを表示する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−177869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1により開示された方法において使用される情報は、安定した通話できなくなることを実測により確認したものではない。また、列車の通過領域での通信状況に変化があっときに更新する手段を持たない。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、通信中に不意に通信が不安定なることや、切断されることを防ぐ端末装置、サーバ装置、通信状況通知システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明における端末装置は、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明における端末装置は、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯通知を受信する受信手段と、前記通信不可時間帯通知を前記受信手段により受信したときに、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明におけるサーバ装置は、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報に基づき、前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明におけるサーバ装置は、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明における通信状況通知システムは、端末装置とサーバ装置とを有する通信状況通知システムであって、前記端末装置は、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する第1の送信手段を有し、前記サーバ装置は、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する第1の記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報に基づき、前記第1の記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報を前記端末装置に送信する第2の送信手段と、を有し、前記端末装置は、前記サーバ装置から送信された通信不可時間帯情報を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができない時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明における通信状況通知システムは、端末装置とサーバ装置とを有する通信状況通知システムであって、前記端末装置は、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する第1の送信手段を有し、前記サーバ装置は、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する第1の記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記第1の記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する第2の送信手段と、を有し、前記端末装置は、前記サーバ装置から送信される通信不可時間帯通知を受信する第2の受信手段と、前記通信不可時間帯通知を前記第2の受信手段により受信したときに、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明における通信状況通知プログラムは、端末装置を、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができない時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段として機能させ、前記記憶手段は、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶し、前記送信手段は、前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信することを特徴とする。
【0016】
また、本発明における通信状況通知プログラムは、サーバ装置を、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する送信手段と、前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段として機能させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、通信中に不意に通信が不安定なることや、切断されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける通信不可時間帯情報を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける通信不可時間帯情報を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける通信状況情報を説明する図である。
【図8】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける通信不可時間帯情報を説明する図である。
【図9】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。端末装置1とサーバ装置2により構成される。端末装置1とサーバ装置2とは無線により接続されており、無線通信により情報の送受信を行う。端末装置1は、例えば、携帯電話や通信機能を備えたモバイルPCなどである。モバイルPCに通信機能を備えるためには、例えば、データ通信用の通信カードなどを装着するようにすると良い。本実施形態では、例えば、この端末装置1をユーザが携帯し、列車に乗車する場合を考える。
【0021】
端末装置1は、情報をサーバ装置2に送信する送信手段11と、サーバ装置から送信された情報を受信する受信手段12と、情報を記憶する記憶手段13と、端末装置1のユーザに通知を行う通知手段14と、を備える。
【0022】
サーバ装置2は、情報を記憶する記憶装置21と、端末装置1から送信された情報を受信する受信手段22と、情報を端末装置1に送信する送信手段23と、を備える。
【0023】
図2は、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。端末装置1は、乗車する列車の情報と、乗車する駅の情報と、降車する駅の情報と、をサーバ装置2に送信手段11により送信する(S101)。
【0024】
乗車する列車の情報と、乗車する駅の情報と、降車する駅の情報と、は、例えば、端末装置1のユーザにより入力を受けるようにすると良い。このとき、端末装置1は、ユーザから入力を受ける入力手段を備えるようにすると良い。
【0025】
乗車する列車の情報は、例えば、乗車する列車が新幹線や特急などの場合は、乗車する列車の名前と号数である。また、乗車する列車の情報は、例えば、乗車する駅と乗車する列車がこの駅を出発する時間の組み合わせなどでも良い。また、例えば、乗車する列車の情報は、乗車する列車に与えられたコードなどでも良い。このとき、あらかじめ、端末装置1が現在運行している各列車に与えられたコードを記憶手段13などにより記憶するようにし、ユーザから入力された乗車する列車の情報に対応するコードを記憶されているコードから抽出し、この抽出されたコードを乗車する列車の情報とするようにしても良い。
【0026】
乗車する駅の情報は、例えば、乗車する駅の名前である。また、乗車する駅の情報は、乗車する駅に与えられたコードなどでも良い。このとき、あらかじめ、端末装置1が現在存在する各駅に与えられたコードを記憶手段13などにより記憶するようにし、ユーザから入力された乗車する駅の情報に対応するコードを記憶されているコードから抽出し、この抽出されたコードを乗車する駅の情報とするようにしても良い。
【0027】
降車する駅の情報は、例えば、降車する駅の名前である。また、降車する駅の情報は、降車する駅に与えられたコードなどでも良い。このとき、あらかじめ、端末装置1が現在存在する各駅に与えられたコードを記憶手段13などにより記憶するようにし、ユーザから入力された降車する駅の情報に対応するコードを記憶されているコードから抽出し、この抽出されたコードを降車する駅の情報とするようにしても良い。
【0028】
次に、サーバ装置2は、この端末装置1から送信された乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報を受信手段22により受信する(S102)。そして、サーバ装置2は、この受信した乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報に基づき、通信不可時間帯情報を端末装置1に送信手段23により送信する(S103)。
【0029】
この通信不可時間帯情報は、現在運行している列車ごとに用意されており、それぞれの列車に乗車したときに、端末装置1による安定した通信ができなくなる時間帯についての情報が記載されている。列車がトンネルなどの端末装置1による通信状態が良くない環境を通過しているときは、端末装置1による安定した通信ができないことがある。また、端末装置1による通信のサービスが行われている領域外を列車が通過しているときは、端末装置1による通信ができない。この通信不可時間帯情報は、それぞれの列車で端末装置1により安定した通信のできなくなる時間帯や全く通信のできない時間帯を、実測を行うことにより、あらかじめ調査しておき、この調査の結果を解析した結果が記載されている。また、後述するように、この通信不可時間帯情報は、実際に列車に乗車したユーザが携帯する端末装置1により実測された通信状況をも情報として利用し、解析された結果が記載されているようにしても良い。
【0030】
通信不可時間帯情報は、サーバ装置2の記憶手段21により記憶しておき、上記のように、端末装置1から乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報が送信されてきたときに、この乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報に対応した通信不可時間帯情報を送信できるようすると良い。
【0031】
サーバ装置2に記憶される通信不可時間帯情報は、例えば、図3に示すように、それぞれの列車に対して、安定した通信ができない時間帯が記載されている。例えば、受信した乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報に基づき、乗車する列車が「ひかりX号」であり、この列車が乗車する駅を出発する時間が「10時」で、降車する駅に到着する時間が「12時」であるのであれば、このサーバ装置2に記憶された「ひかりX号」の通信不可時間帯情報のうち、10時から12時の間で安定した通信ができない時間帯を送信するようにすると良い。つまり、図3に示した例では、10時から12時の間に「ひかりX号」において安定した通信ができない時間帯として、図4に示すように、「10時23分から10時36分」と「11時10分から11時15分」とが記載された通信不可時間帯情報が端末装置1に送信される。
【0032】
次に、端末装置1は、このサーバ装置2から送信された通信不可時間帯情報を受信手段12により受信し、記憶手段13により記憶する(S104)。そして、端末装置1は、この記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、端末装置1による安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前に通知手段14により通知を行う(S105)。
【0033】
例えば、端末装置1は、受信した通信不可時間帯情報に、図4に示すように、端末装置1による安定した通信ができない時間帯として、「10時23分から10時36分」と「11時10分から11時15分」が記載されているとする。このとき、例えば、端末装置1は、10時23分の所定時間前に、通知手段14によりアラームを鳴らすようにしても良い。また、端末装置1は、10時23分の所定時間前に、「10時23分から13分間、安定した通信ができなくなります」と表示することにより通知を行うようにしても良い。このときは、端末装置1は、表示手段を備えるようにしても良い。ここで、通知を行う時間と実際に安定した通信ができなくなる時間の間の時間である所定時間としては、いろいろと考えられるが、例えば、1分でも良いし、5分であっても良い。また、この所定時間をユーザにより設定することができるようにしても良い。つまり、この所定時間をユーザによる設定を受ける設定手段を、端末装置1が備えるようにしても良い。
【0034】
このようにすることにより、端末装置1による通信中に、通信状況の悪化により、不意に通信が不安定なることや、切断されるようなことがなくなる。このように。地形などにより安定した通信ができないと予測された情報でなく、これまでに実際に安定した通信ができなかった時間帯に基づいた情報を使用することにより、通知が行われるため、不意に通信が不安定なることや、切断されるようなことをより低減することができる。
【0035】
上記の処理動作では、端末装置1が通信不可情報に基づいて、ユーザに通知を行うが、例えば、図5に示すように、サーバ装置2が通信不可情報に基づいて、端末装置1による安定した通信ができなる時間に安定した通信ができなることを端末装置1に通知するようにしても良い。
【0036】
図5に示す処理動作では、まず、端末装置1は、乗車する列車の情報と、乗車する駅の情報と、降車する駅の情報と、をサーバ装置2に送信手段11により送信する(S201)。そして、サーバ装置2は、この端末装置1から送信された乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報を受信手段22により受信する(S202)。
【0037】
サーバ装置2は、この受信した乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、端末装置1による安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を端末装置1に送信手段23により送信する(S203)。そして、携帯端末1は、このサーバ装置2から送信された通信不可時間帯通知を受信手段12により受信し(S204)、通知手段14により通知を行う(S205)。ステップS203からS205は、この受信した乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、端末装置1による安定した通信ができなる時間帯ごとに行われる。
【0038】
通信不可時間帯通知は、例えば、端末装置1による安定した通信ができなくなる時間帯が記載されている。通信不可時間帯通知に、例えば、「10時23分から10時36分」と記載されているときは、この通信不可時間通知を受信したときに、「10時23分から13分間、安定した通信ができなくなります」と表示することにより通知を行うようにすると良い。または、この通信不可時間通知を受信したときに、通知手段14によりアラームを鳴らすようにしても良い。ここで、通信不可時間帯通知を送信する時間と実際に安定した通信ができなくなる時間の間の時間である所定時間としては、いろいろと考えられるが、例えば、1分でも良いし、5分であっても良い。また、この所定時間をユーザにより設定することができるようにしても良い。つまり、この所定時間をユーザによる設定を受ける設定手段を、端末装置1が備え、この設定手段により設定された所定時間をサーバ装置2に送信できるようにし、サーバ装置2は、この設定手段により設定された所定時間を上記の所定時間として使用するようにしても良い。
【0039】
このようにすることによっても、端末装置1による通信中に、通信状況の悪化により、不意に通信が不安定なることや、切断されるようなことがなくなる。また、図5に示す処理動作では、携帯端末1は、サーバ装置2から送信された通信不可時間帯通知を受信して、すぐに、ユーザに通知を行うため、記憶手段13は必須ではない。
【0040】
図6は、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。図6の構成は、図1の構成に、端末装置1の通信状況確認手段15と、サーバ装置2の更新手段24とが加わった構成となっている。
【0041】
通信状況確認手段15は、乗車する駅を出発してから降車する駅に到着するまでの間、端末装置1の通信環境の状況の確認を行う。そして、この通信状況確認手段15により確認された通信状況は、通信状況情報として記憶手段13により記憶される。通信状況情報は、例えば、通信状況確認手段15により確認された安定した通信ができなかった時間が記載されるようにすると良い。
【0042】
更新手段24は、この通信状況情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新する。例えば、通信状況情報が「ひかりX号」についての情報であり、図7に示すように、通信状況情報に安定した通信ができなかった時間帯として、「10時24分から10時38分」と「11時10分から11時15分」と記載されていたとする。また、通信不可時間帯情報は、図3に示すように記載されていたとする。このとき、例えば、更新手段24は、通信不可時間帯情報を、図8に示すように更新する。つまり、更新手段24は、「ひかりX号」の安定した通信ができない時間帯として、「10時23分から10時36分」を「10時23分から10時38分」に更新する。
【0043】
このように、通信不可時間帯情報に記載される安定した通信ができなかった時間帯として、これまでの安定した通信ができなかった時間帯すべてを含むようにすると良い。このようにすることにより、不意に通信が不安定になることや、切断されるようなことがより低減することができる。
【0044】
また、通信不可時間帯情報とは別に、これまでの安定した通信ができなかった時間すべてが記載された全通信不可時間帯情報を用意し、更新手段24は、上記の通信状況情報とこの全通信不可時間帯情報に基づき、統計的処理を行うことにより、通信不可時間帯情報に記載される安定した通信ができなかった時間帯を導き、この導かれた時間帯により通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0045】
図9は、通信不可時間帯情報を更新する際に、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおいて行われる処理動作を示す図である。まず、端末装置1は、乗車する駅を出発してから降車する駅に到着するまでの間、端末装置1の通信環境の状況の確認を通信状況確認手段15により行い、記憶手段13によりこの確認された通信状況を通信状況情報として記憶する(S301)。降車する駅に到着後、端末装置1は、この記憶手段13により記憶された通信状況情報をサーバ装置2に送信手段11により送信する(S302)。サーバ装置2は、この通信状況情報を受信手段22により受信し(S303)、この受信した通信状況情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新手段25により更新する(S304)。
【0046】
このようにすることにより、新たな情報により通信不可時間帯情報を更新することができるようになる。そして、次からは、この更新された通信不可時間帯情報により、安定した通信ができない時間帯の通知を行うことができるようになる。このため、不意に通信が不安定になることや、切断されるようなことがより低減されることになる。
【0047】
図6に示した構成では、端末装置1の通信状況を端末装置1が行うが、図10に示すような構成にし、サーバ装置2が行うようにしても良い。図10の構成は、図1の構成に、サーバ装置2の更新手段24と、サーバ装置2の通信状況確認手段25とが加わった構成となっている。
【0048】
通信状況確認手段25は、乗車する駅を出発してから降車する駅に到着するまでの間、端末装置1の通信環境の状況の確認を行う。例えば、サーバ装置2は、定期的に端末装置1と接続されているかの確認することにより、端末装置1の通信環境の状況の確認を行うようにする。
【0049】
このとき、更新手段24は、この通信状況確認手段25により確認された通信状況と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新する。
【0050】
図11は、図10の構成において、通信不可時間帯情報を更新する際に、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおいて行われる処理動作を示す図である。まず、サーバ装置1は、乗車する駅を出発してから降車する駅に到着するまでの間、端末装置1の通信環境の状況の確認を通信状況確認手段25により行う(S401)。サーバ装置2は、この通信状況確認手段25により確認された通信状況と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新手段24により更新する(S402)。更新手段24による更新は、通信状況確認手段25により通信状況が確認されるたびに行っても良い。また、図9における処理動作のように、サーバ装置2は、降車する駅に到着するまで、確認された通信状況を通信状況情報として記憶手段21により記憶しておき、降車する駅に到着後に、この通信状況情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新手段24により更新するようにしても良い。
【0051】
また、一般的な無線システムが通信時や待ち受け時に監視している電波状況のデータを記録しておき、この記録により通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0052】
上述した実施形態では、例として、列車の場合について記載したが、列車と同様にダイヤに正確に運行される交通機関であれば、上述したような方法により、安定した通信ができなくなる前に、上記のように通信が安定しなくなることを通知するようにすることができる。
【0053】
上述した実施形態における処理動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0054】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0055】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0056】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0057】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0058】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0059】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【0060】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0061】
また、本発明における端末装置は、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段を有し、前記記憶手段は、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶するようにしても良い。
【0062】
また、本発明における端末装置は、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶する記憶手段と、を有するようにしても良い。
【0063】
また、本発明における端末装置は、前記送信手段は、前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記記憶手段により記憶された前記通信状況情報を前記サーバ装置に送信するようにしても良い。
【0064】
また、本発明におけるサーバ装置は、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、前記受信手段は、前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、前記更新手段は、前記受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0065】
また、本発明におけるサーバ装置は、前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段と、を有するようにしても良い。
【0066】
また、本発明における通信状況通知システムは、前記端末装置は、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段を有し、前記端末装置の前記第2の記憶手段は、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶し、前記端末装置の前記第1の送信手段は、前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信し、前記サーバ端末は、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、前記サーバ装置の前記第1の受信手段は、前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、前記サーバ装置の前記更新手段は、前記第1の受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0067】
また、本発明における通信状況通知システムは、前記端末装置は、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶する第2の記憶手段と、を有し、前記端末装置の前記第1の送信手段は、前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信し、前記サーバ端末は、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、前記サーバ装置の前記第1の受信手段は、前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、前記サーバ装置の前記更新手段は、前記第1の受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0068】
また、本発明における通信状況通知システムは、前記サーバ装置は、前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段と、を有するようにしても良い。
【符号の説明】
【0069】
1 端末装置
11 送信手段
12 受信手段
13 記憶手段
14 通知手段
15 通信状況確認手段
2 サーバ装置
21 記憶手段
22 受信手段
23 送信手段
24 更新手段
25 通信状況確認手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を行う端末装置、サーバ装置、通信状況通知システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モバイルPC、携帯電話など携帯機器の普及により、新幹線などの列車車内でのこれらの機器の利用を考慮して、車内にACコンセントの設置がされるようになってきた。しかし、データ通信環境に関しては、車内無線LANなどの車内インフラの整備は進んでいない。このため、列車車内でデータ通信を行う場合は、個人の携帯機器に内蔵されたデータカードや、外付けのデータカードなどを用いて、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などの広域データ通信網にアクセスすることによりデータ通信を行っている。
【0003】
しかし、広域データ通信網との通信は、乗車駅から降車駅まで常に安定しているわけではない。トンネルや地形、基地局の配置などにより、不安定になることや、切断されてしまうことを避けることができない。
【0004】
電波状況や通信速度はトンネルや地形、基地局の配置という場所や利用時間帯に依存する。一方、列車は同じ場所をほぼ同じ時刻、速度で通過する。このため、列車の乗車中、トンネルなどの安定した通信を行えない場所を通過する時間はほぼ同じ時刻である。つまり、列車の乗車中に、安定した通信を行えなくなる時間はほぼ同じ時刻ということになる。
【0005】
そこで、特許文献1では、あらかじめ用意された列車の運行計画データと地形などの電波遮断構造物データに基づき、携帯電話により安定した通話できなくなる時刻を計算し、この計算された時刻になる前に安定した通話ができなくなることを表示する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−177869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1により開示された方法において使用される情報は、安定した通話できなくなることを実測により確認したものではない。また、列車の通過領域での通信状況に変化があっときに更新する手段を持たない。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、通信中に不意に通信が不安定なることや、切断されることを防ぐ端末装置、サーバ装置、通信状況通知システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明における端末装置は、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明における端末装置は、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯通知を受信する受信手段と、前記通信不可時間帯通知を前記受信手段により受信したときに、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明におけるサーバ装置は、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報に基づき、前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明におけるサーバ装置は、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明における通信状況通知システムは、端末装置とサーバ装置とを有する通信状況通知システムであって、前記端末装置は、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する第1の送信手段を有し、前記サーバ装置は、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する第1の記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報に基づき、前記第1の記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報を前記端末装置に送信する第2の送信手段と、を有し、前記端末装置は、前記サーバ装置から送信された通信不可時間帯情報を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができない時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明における通信状況通知システムは、端末装置とサーバ装置とを有する通信状況通知システムであって、前記端末装置は、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する第1の送信手段を有し、前記サーバ装置は、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する第1の記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記第1の記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する第2の送信手段と、を有し、前記端末装置は、前記サーバ装置から送信される通信不可時間帯通知を受信する第2の受信手段と、前記通信不可時間帯通知を前記第2の受信手段により受信したときに、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明における通信状況通知プログラムは、端末装置を、乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができない時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段として機能させ、前記記憶手段は、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶し、前記送信手段は、前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信することを特徴とする。
【0016】
また、本発明における通信状況通知プログラムは、サーバ装置を、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する送信手段と、前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段として機能させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明により、通信中に不意に通信が不安定なることや、切断されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける通信不可時間帯情報を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける通信不可時間帯情報を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける通信状況情報を説明する図である。
【図8】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける通信不可時間帯情報を説明する図である。
【図9】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。端末装置1とサーバ装置2により構成される。端末装置1とサーバ装置2とは無線により接続されており、無線通信により情報の送受信を行う。端末装置1は、例えば、携帯電話や通信機能を備えたモバイルPCなどである。モバイルPCに通信機能を備えるためには、例えば、データ通信用の通信カードなどを装着するようにすると良い。本実施形態では、例えば、この端末装置1をユーザが携帯し、列車に乗車する場合を考える。
【0021】
端末装置1は、情報をサーバ装置2に送信する送信手段11と、サーバ装置から送信された情報を受信する受信手段12と、情報を記憶する記憶手段13と、端末装置1のユーザに通知を行う通知手段14と、を備える。
【0022】
サーバ装置2は、情報を記憶する記憶装置21と、端末装置1から送信された情報を受信する受信手段22と、情報を端末装置1に送信する送信手段23と、を備える。
【0023】
図2は、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおける処理動作を示す図である。端末装置1は、乗車する列車の情報と、乗車する駅の情報と、降車する駅の情報と、をサーバ装置2に送信手段11により送信する(S101)。
【0024】
乗車する列車の情報と、乗車する駅の情報と、降車する駅の情報と、は、例えば、端末装置1のユーザにより入力を受けるようにすると良い。このとき、端末装置1は、ユーザから入力を受ける入力手段を備えるようにすると良い。
【0025】
乗車する列車の情報は、例えば、乗車する列車が新幹線や特急などの場合は、乗車する列車の名前と号数である。また、乗車する列車の情報は、例えば、乗車する駅と乗車する列車がこの駅を出発する時間の組み合わせなどでも良い。また、例えば、乗車する列車の情報は、乗車する列車に与えられたコードなどでも良い。このとき、あらかじめ、端末装置1が現在運行している各列車に与えられたコードを記憶手段13などにより記憶するようにし、ユーザから入力された乗車する列車の情報に対応するコードを記憶されているコードから抽出し、この抽出されたコードを乗車する列車の情報とするようにしても良い。
【0026】
乗車する駅の情報は、例えば、乗車する駅の名前である。また、乗車する駅の情報は、乗車する駅に与えられたコードなどでも良い。このとき、あらかじめ、端末装置1が現在存在する各駅に与えられたコードを記憶手段13などにより記憶するようにし、ユーザから入力された乗車する駅の情報に対応するコードを記憶されているコードから抽出し、この抽出されたコードを乗車する駅の情報とするようにしても良い。
【0027】
降車する駅の情報は、例えば、降車する駅の名前である。また、降車する駅の情報は、降車する駅に与えられたコードなどでも良い。このとき、あらかじめ、端末装置1が現在存在する各駅に与えられたコードを記憶手段13などにより記憶するようにし、ユーザから入力された降車する駅の情報に対応するコードを記憶されているコードから抽出し、この抽出されたコードを降車する駅の情報とするようにしても良い。
【0028】
次に、サーバ装置2は、この端末装置1から送信された乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報を受信手段22により受信する(S102)。そして、サーバ装置2は、この受信した乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報に基づき、通信不可時間帯情報を端末装置1に送信手段23により送信する(S103)。
【0029】
この通信不可時間帯情報は、現在運行している列車ごとに用意されており、それぞれの列車に乗車したときに、端末装置1による安定した通信ができなくなる時間帯についての情報が記載されている。列車がトンネルなどの端末装置1による通信状態が良くない環境を通過しているときは、端末装置1による安定した通信ができないことがある。また、端末装置1による通信のサービスが行われている領域外を列車が通過しているときは、端末装置1による通信ができない。この通信不可時間帯情報は、それぞれの列車で端末装置1により安定した通信のできなくなる時間帯や全く通信のできない時間帯を、実測を行うことにより、あらかじめ調査しておき、この調査の結果を解析した結果が記載されている。また、後述するように、この通信不可時間帯情報は、実際に列車に乗車したユーザが携帯する端末装置1により実測された通信状況をも情報として利用し、解析された結果が記載されているようにしても良い。
【0030】
通信不可時間帯情報は、サーバ装置2の記憶手段21により記憶しておき、上記のように、端末装置1から乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報が送信されてきたときに、この乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報に対応した通信不可時間帯情報を送信できるようすると良い。
【0031】
サーバ装置2に記憶される通信不可時間帯情報は、例えば、図3に示すように、それぞれの列車に対して、安定した通信ができない時間帯が記載されている。例えば、受信した乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報に基づき、乗車する列車が「ひかりX号」であり、この列車が乗車する駅を出発する時間が「10時」で、降車する駅に到着する時間が「12時」であるのであれば、このサーバ装置2に記憶された「ひかりX号」の通信不可時間帯情報のうち、10時から12時の間で安定した通信ができない時間帯を送信するようにすると良い。つまり、図3に示した例では、10時から12時の間に「ひかりX号」において安定した通信ができない時間帯として、図4に示すように、「10時23分から10時36分」と「11時10分から11時15分」とが記載された通信不可時間帯情報が端末装置1に送信される。
【0032】
次に、端末装置1は、このサーバ装置2から送信された通信不可時間帯情報を受信手段12により受信し、記憶手段13により記憶する(S104)。そして、端末装置1は、この記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、端末装置1による安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前に通知手段14により通知を行う(S105)。
【0033】
例えば、端末装置1は、受信した通信不可時間帯情報に、図4に示すように、端末装置1による安定した通信ができない時間帯として、「10時23分から10時36分」と「11時10分から11時15分」が記載されているとする。このとき、例えば、端末装置1は、10時23分の所定時間前に、通知手段14によりアラームを鳴らすようにしても良い。また、端末装置1は、10時23分の所定時間前に、「10時23分から13分間、安定した通信ができなくなります」と表示することにより通知を行うようにしても良い。このときは、端末装置1は、表示手段を備えるようにしても良い。ここで、通知を行う時間と実際に安定した通信ができなくなる時間の間の時間である所定時間としては、いろいろと考えられるが、例えば、1分でも良いし、5分であっても良い。また、この所定時間をユーザにより設定することができるようにしても良い。つまり、この所定時間をユーザによる設定を受ける設定手段を、端末装置1が備えるようにしても良い。
【0034】
このようにすることにより、端末装置1による通信中に、通信状況の悪化により、不意に通信が不安定なることや、切断されるようなことがなくなる。このように。地形などにより安定した通信ができないと予測された情報でなく、これまでに実際に安定した通信ができなかった時間帯に基づいた情報を使用することにより、通知が行われるため、不意に通信が不安定なることや、切断されるようなことをより低減することができる。
【0035】
上記の処理動作では、端末装置1が通信不可情報に基づいて、ユーザに通知を行うが、例えば、図5に示すように、サーバ装置2が通信不可情報に基づいて、端末装置1による安定した通信ができなる時間に安定した通信ができなることを端末装置1に通知するようにしても良い。
【0036】
図5に示す処理動作では、まず、端末装置1は、乗車する列車の情報と、乗車する駅の情報と、降車する駅の情報と、をサーバ装置2に送信手段11により送信する(S201)。そして、サーバ装置2は、この端末装置1から送信された乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報を受信手段22により受信する(S202)。
【0037】
サーバ装置2は、この受信した乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、端末装置1による安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を端末装置1に送信手段23により送信する(S203)。そして、携帯端末1は、このサーバ装置2から送信された通信不可時間帯通知を受信手段12により受信し(S204)、通知手段14により通知を行う(S205)。ステップS203からS205は、この受信した乗車する列車と乗車する駅と降車する駅の情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、端末装置1による安定した通信ができなる時間帯ごとに行われる。
【0038】
通信不可時間帯通知は、例えば、端末装置1による安定した通信ができなくなる時間帯が記載されている。通信不可時間帯通知に、例えば、「10時23分から10時36分」と記載されているときは、この通信不可時間通知を受信したときに、「10時23分から13分間、安定した通信ができなくなります」と表示することにより通知を行うようにすると良い。または、この通信不可時間通知を受信したときに、通知手段14によりアラームを鳴らすようにしても良い。ここで、通信不可時間帯通知を送信する時間と実際に安定した通信ができなくなる時間の間の時間である所定時間としては、いろいろと考えられるが、例えば、1分でも良いし、5分であっても良い。また、この所定時間をユーザにより設定することができるようにしても良い。つまり、この所定時間をユーザによる設定を受ける設定手段を、端末装置1が備え、この設定手段により設定された所定時間をサーバ装置2に送信できるようにし、サーバ装置2は、この設定手段により設定された所定時間を上記の所定時間として使用するようにしても良い。
【0039】
このようにすることによっても、端末装置1による通信中に、通信状況の悪化により、不意に通信が不安定なることや、切断されるようなことがなくなる。また、図5に示す処理動作では、携帯端末1は、サーバ装置2から送信された通信不可時間帯通知を受信して、すぐに、ユーザに通知を行うため、記憶手段13は必須ではない。
【0040】
図6は、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムの構成を示す図である。図6の構成は、図1の構成に、端末装置1の通信状況確認手段15と、サーバ装置2の更新手段24とが加わった構成となっている。
【0041】
通信状況確認手段15は、乗車する駅を出発してから降車する駅に到着するまでの間、端末装置1の通信環境の状況の確認を行う。そして、この通信状況確認手段15により確認された通信状況は、通信状況情報として記憶手段13により記憶される。通信状況情報は、例えば、通信状況確認手段15により確認された安定した通信ができなかった時間が記載されるようにすると良い。
【0042】
更新手段24は、この通信状況情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新する。例えば、通信状況情報が「ひかりX号」についての情報であり、図7に示すように、通信状況情報に安定した通信ができなかった時間帯として、「10時24分から10時38分」と「11時10分から11時15分」と記載されていたとする。また、通信不可時間帯情報は、図3に示すように記載されていたとする。このとき、例えば、更新手段24は、通信不可時間帯情報を、図8に示すように更新する。つまり、更新手段24は、「ひかりX号」の安定した通信ができない時間帯として、「10時23分から10時36分」を「10時23分から10時38分」に更新する。
【0043】
このように、通信不可時間帯情報に記載される安定した通信ができなかった時間帯として、これまでの安定した通信ができなかった時間帯すべてを含むようにすると良い。このようにすることにより、不意に通信が不安定になることや、切断されるようなことがより低減することができる。
【0044】
また、通信不可時間帯情報とは別に、これまでの安定した通信ができなかった時間すべてが記載された全通信不可時間帯情報を用意し、更新手段24は、上記の通信状況情報とこの全通信不可時間帯情報に基づき、統計的処理を行うことにより、通信不可時間帯情報に記載される安定した通信ができなかった時間帯を導き、この導かれた時間帯により通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0045】
図9は、通信不可時間帯情報を更新する際に、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおいて行われる処理動作を示す図である。まず、端末装置1は、乗車する駅を出発してから降車する駅に到着するまでの間、端末装置1の通信環境の状況の確認を通信状況確認手段15により行い、記憶手段13によりこの確認された通信状況を通信状況情報として記憶する(S301)。降車する駅に到着後、端末装置1は、この記憶手段13により記憶された通信状況情報をサーバ装置2に送信手段11により送信する(S302)。サーバ装置2は、この通信状況情報を受信手段22により受信し(S303)、この受信した通信状況情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新手段25により更新する(S304)。
【0046】
このようにすることにより、新たな情報により通信不可時間帯情報を更新することができるようになる。そして、次からは、この更新された通信不可時間帯情報により、安定した通信ができない時間帯の通知を行うことができるようになる。このため、不意に通信が不安定になることや、切断されるようなことがより低減されることになる。
【0047】
図6に示した構成では、端末装置1の通信状況を端末装置1が行うが、図10に示すような構成にし、サーバ装置2が行うようにしても良い。図10の構成は、図1の構成に、サーバ装置2の更新手段24と、サーバ装置2の通信状況確認手段25とが加わった構成となっている。
【0048】
通信状況確認手段25は、乗車する駅を出発してから降車する駅に到着するまでの間、端末装置1の通信環境の状況の確認を行う。例えば、サーバ装置2は、定期的に端末装置1と接続されているかの確認することにより、端末装置1の通信環境の状況の確認を行うようにする。
【0049】
このとき、更新手段24は、この通信状況確認手段25により確認された通信状況と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新する。
【0050】
図11は、図10の構成において、通信不可時間帯情報を更新する際に、本発明の実施形態に係る通信状況通知システムにおいて行われる処理動作を示す図である。まず、サーバ装置1は、乗車する駅を出発してから降車する駅に到着するまでの間、端末装置1の通信環境の状況の確認を通信状況確認手段25により行う(S401)。サーバ装置2は、この通信状況確認手段25により確認された通信状況と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新手段24により更新する(S402)。更新手段24による更新は、通信状況確認手段25により通信状況が確認されるたびに行っても良い。また、図9における処理動作のように、サーバ装置2は、降車する駅に到着するまで、確認された通信状況を通信状況情報として記憶手段21により記憶しておき、降車する駅に到着後に、この通信状況情報と記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報に基づいて、この記憶手段21に記憶された通信不可時間帯情報を更新手段24により更新するようにしても良い。
【0051】
また、一般的な無線システムが通信時や待ち受け時に監視している電波状況のデータを記録しておき、この記録により通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0052】
上述した実施形態では、例として、列車の場合について記載したが、列車と同様にダイヤに正確に運行される交通機関であれば、上述したような方法により、安定した通信ができなくなる前に、上記のように通信が安定しなくなることを通知するようにすることができる。
【0053】
上述した実施形態における処理動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0054】
なお、ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムが格納されているROM(Read Only Memory)から、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリ(RAM)にプログラムを読み込んで実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0055】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto Optical)ディスク等の光磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。
【0056】
このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することが可能である。
【0057】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送したりし、コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0058】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0059】
また、上記実施形態で説明したシステムは、複数の装置の論理的集合構成にしたり、各装置の機能を混在させたりするように構築することも可能である。
【0060】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0061】
また、本発明における端末装置は、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段を有し、前記記憶手段は、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶するようにしても良い。
【0062】
また、本発明における端末装置は、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶する記憶手段と、を有するようにしても良い。
【0063】
また、本発明における端末装置は、前記送信手段は、前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記記憶手段により記憶された前記通信状況情報を前記サーバ装置に送信するようにしても良い。
【0064】
また、本発明におけるサーバ装置は、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、前記受信手段は、前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、前記更新手段は、前記受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0065】
また、本発明におけるサーバ装置は、前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段と、を有するようにしても良い。
【0066】
また、本発明における通信状況通知システムは、前記端末装置は、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段を有し、前記端末装置の前記第2の記憶手段は、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶し、前記端末装置の前記第1の送信手段は、前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信し、前記サーバ端末は、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、前記サーバ装置の前記第1の受信手段は、前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、前記サーバ装置の前記更新手段は、前記第1の受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0067】
また、本発明における通信状況通知システムは、前記端末装置は、通信環境の状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶する第2の記憶手段と、を有し、前記端末装置の前記第1の送信手段は、前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信し、前記サーバ端末は、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、前記サーバ装置の前記第1の受信手段は、前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、前記サーバ装置の前記更新手段は、前記第1の受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新するようにしても良い。
【0068】
また、本発明における通信状況通知システムは、前記サーバ装置は、前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段と、を有するようにしても良い。
【符号の説明】
【0069】
1 端末装置
11 送信手段
12 受信手段
13 記憶手段
14 通知手段
15 通信状況確認手段
2 サーバ装置
21 記憶手段
22 受信手段
23 送信手段
24 更新手段
25 通信状況確認手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする端末装置。
【請求項2】
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段を有し、
前記記憶手段は、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯通知を受信する受信手段と、
前記通信不可時間帯通知を前記受信手段により受信したときに、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする端末装置。
【請求項4】
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶する記憶手段と、を有することを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記送信手段は、
前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記記憶手段により記憶された前記通信状況情報を前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項2または4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項6】
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報に基づき、前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、
前記受信手段は、
前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、
前記更新手段は、
前記受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新することを特徴とする請求項6または7に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段と、を有することを特徴とする請求項6または7に記載のサーバ装置。
【請求項10】
端末装置とサーバ装置とを有する通信状況通知システムであって、
前記端末装置は、
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する第1の送信手段を有し、
前記サーバ装置は、
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する第1の記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報に基づき、前記第1の記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報を前記端末装置に送信する第2の送信手段と、を有し、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送信された通信不可時間帯情報を受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができない時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする通信状況通知システム。
【請求項11】
前記端末装置は、
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段を有し、
前記端末装置の前記第2の記憶手段は、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶し、
前記端末装置の前記第1の送信手段は、
前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ端末は、
前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、
前記サーバ装置の前記第1の受信手段は、
前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、
前記サーバ装置の前記更新手段は、
前記第1の受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新することを特徴とする請求項10に記載の通信状況通知システム。
【請求項12】
端末装置とサーバ装置とを有する通信状況通知システムであって、
前記端末装置は、
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する第1の送信手段を有し、
前記サーバ装置は、
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する第1の記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記第1の記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する第2の送信手段と、を有し、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送信される通信不可時間帯通知を受信する第2の受信手段と、
前記通信不可時間帯通知を前記第2の受信手段により受信したときに、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする通信状況通知システム。
【請求項13】
前記端末装置は、
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶する第2の記憶手段と、を有し、
前記端末装置の前記第1の送信手段は、
前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ端末は、
前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、
前記サーバ装置の前記第1の受信手段は、
前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、
前記サーバ装置の前記更新手段は、
前記第1の受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新することを特徴とする請求項12に記載の通信状況通知システム。
【請求項14】
前記サーバ装置は、
前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段と、を有することを特徴とする請求項10または12に記載の通信状況通知システム。
【請求項15】
端末装置を、
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができない時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段として機能させ、
前記記憶手段は、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶し、
前記送信手段は、
前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信することを特徴とするプログラム。
【請求項16】
サーバ装置を、
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する送信手段と、
前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段として機能させるプログラム。
【請求項1】
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができなくなる時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする端末装置。
【請求項2】
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段を有し、
前記記憶手段は、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯通知を受信する受信手段と、
前記通信不可時間帯通知を前記受信手段により受信したときに、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする端末装置。
【請求項4】
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶する記憶手段と、を有することを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記送信手段は、
前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記記憶手段により記憶された前記通信状況情報を前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項2または4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項6】
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報に基づき、前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する送信手段と、を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、
前記受信手段は、
前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、
前記更新手段は、
前記受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新することを特徴とする請求項6または7に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段と、を有することを特徴とする請求項6または7に記載のサーバ装置。
【請求項10】
端末装置とサーバ装置とを有する通信状況通知システムであって、
前記端末装置は、
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する第1の送信手段を有し、
前記サーバ装置は、
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する第1の記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報に基づき、前記第1の記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報を前記端末装置に送信する第2の送信手段と、を有し、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送信された通信不可時間帯情報を受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができない時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする通信状況通知システム。
【請求項11】
前記端末装置は、
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段を有し、
前記端末装置の前記第2の記憶手段は、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶し、
前記端末装置の前記第1の送信手段は、
前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ端末は、
前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、
前記サーバ装置の前記第1の受信手段は、
前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、
前記サーバ装置の前記更新手段は、
前記第1の受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新することを特徴とする請求項10に記載の通信状況通知システム。
【請求項12】
端末装置とサーバ装置とを有する通信状況通知システムであって、
前記端末装置は、
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する第1の送信手段を有し、
前記サーバ装置は、
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する第1の記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記第1の記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する第2の送信手段と、を有し、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送信される通信不可時間帯通知を受信する第2の受信手段と、
前記通信不可時間帯通知を前記第2の受信手段により受信したときに、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする通信状況通知システム。
【請求項13】
前記端末装置は、
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶する第2の記憶手段と、を有し、
前記端末装置の前記第1の送信手段は、
前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記第2の記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ端末は、
前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段を有し、
前記サーバ装置の前記第1の受信手段は、
前記端末装置から送信された通信状況情報を受信し、
前記サーバ装置の前記更新手段は、
前記第1の受信手段により受信された前記通信状況情報と、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記第1の記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新することを特徴とする請求項12に記載の通信状況通知システム。
【請求項14】
前記サーバ装置は、
前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段と、を有することを特徴とする請求項10または12に記載の通信状況通知システム。
【請求項15】
端末装置を、
乗車列車と乗車駅と降車駅の情報をサーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置から送信された、安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報に基づいて、安定した通信ができない時間帯の所定時間前の時間に通知を行う通知手段と、
通信環境の状況を確認する通信状況確認手段として機能させ、
前記記憶手段は、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況を通信状況情報として記憶し、
前記送信手段は、
前記乗車列車が前記降車駅に到着した後に、前記記憶手段により記憶された前記通信状況情報も前記サーバ装置に送信することを特徴とするプログラム。
【請求項16】
サーバ装置を、
安定した通信ができない時間帯が記載された通信不可時間帯情報を記憶する記憶手段と、
端末装置から送信された乗車列車と乗車駅と降車駅の情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記乗車列車と乗車駅と降車駅の情報と前記記憶手段に記憶された通信不可時間帯情報に基づき、前記端末装置が安定した通信をできない時間帯の所定時間前に通信不可時間帯通知を前記端末装置に送信する送信手段と、
前記端末装置の通信状況を確認する通信状況確認手段と、
前記乗車駅と前記降車駅との間を前記乗車列車が運行している間に前記通信状況確認手段により確認された通信状況と、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報と、に基づき、前記記憶手段により記憶された前記通信不可時間帯情報を更新する更新手段として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−77864(P2011−77864A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−227777(P2009−227777)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】
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