端末装置、情報処理装置、情報処理システム
【課題】記憶されたデータの不正使用を防止できる端末装置を提供する。
【解決手段】端末装置は、バッテリと、前記バッテリからのみ給電され、外部から入力されたデータを記憶する揮発性メモリと、前記揮発性メモリに記憶されたデータを表示する表示手段と、を備える。
【解決手段】端末装置は、バッテリと、前記バッテリからのみ給電され、外部から入力されたデータを記憶する揮発性メモリと、前記揮発性メモリに記憶されたデータを表示する表示手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は端末装置、情報処理装置、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議等において、会議のアジェンダやプレゼンテーション等の内容が印刷された紙が資料として利用されることが多い。しかし、印刷された紙資料は会議終了後には廃棄されることが多く、一時的に利用されることが多いため、環境面から好ましいとはいえない。
【0003】
そこで、紙の代わりに電子ペーパーを利用することが提案されている。例えば、特許文献1には、電子ペーパーとそれに画像形成する画像形成装置とを含む画像形成システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−64733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のシステムは、電子ペーパーの私物化や占有化などの不正使用を抑制するために、電子ペーパーにタイマを内蔵させ、タイマが計測した所定時間経過後に表示動作を停止させることが記載されている。しかし、ユーザ等が何らかの方法によって電子ペーパーに内蔵されたタイマ機能を停止させることにより、依然として電子ペーパーの不正使用がなされる可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は上記課題を解決すべく、記憶されたデータの不正使用を防止できる端末装置、情報処理装置、情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため、本発明の一形態は、バッテリと、前記バッテリからのみ給電され、外部から入力されたデータを記憶する揮発性メモリと、前記揮発性メモリに記憶されたデータを表示する表示手段と、を備える端末装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、記憶されたデータの不正使用を防止できる端末装置、情報処理装置、システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】端末装置1の構成の一例を示す図である。
【図2】情報処理装置2の一例を示す図である。
【図3】端末装置ストック部21の一例を説明する図である。
【図4】情報処理システム4の一例を示す図である。
【図5】バッテリ11が複数の有機ラジカル電池のセルからなる様子の一例を示す図である。
【図6】充電とデータ書込の時間の一例を説明するための図である。
【図7】端末装置・PC対応テーブルの一例を示す図である。
【図8】時間・充電量対応テーブルの一例を示す図である。
【図9】時間・充電セル個数対応テーブルの一例を示す図である。
【図10】時間情報に応じて決定された充電量を充電する動作の一例を示すフロー図である。
【図11】充電後、データの書き込みを行う動作の一例を示すフロー図である。
【図12】端末装置・充電量対応テーブルの一例を示す図である。
【図13】充電量と時間情報とに基づいてデータを書き込む端末装置1を選択する動作の一例を示す図である。
【図14】接続手段の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0011】
なお、各実施形態の装置等を構成する各部は、論理回路等のハードウェアで構成される。また、各部は、制御部、メモリ、メモリにロードされたプログラム、プログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースなどからなり、ハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現されてもよい。そして特に断りのない限り、その実現方法、装置は限定されない。
【0012】
また、制御部はCPU(Central Processing Unit)などからなり、オペレーティングシステムを動作させて装置等の全体を制御するとともに、例えばドライブ装置などに装着された記録媒体からメモリにプログラムやデータを読み出し、これに従って各種の処理を実行する。記録媒体は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、半導体メモリ等であって、コンピュータプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録する。また、コンピュータプログラムは、通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからダウンロードされても良い。
【0013】
<実施形態1>
次に、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1には、第1の実施形態にかかる端末装置1が示されている。端末装置1は、バッテリ11、揮発性メモリ12、制御部13、表示部14を含む。
【0015】
バッテリ(battery)11は、1または複数の蓄電池である。蓄電池は、二次電池、充電式電池とも呼ばれ、充電が行なわれることにより繰り返し使用することが可能な電池である。一方、乾電池などの一次電池と呼ばれる電池は、電力の放電のみが可能な電池である。
【0016】
バッテリ11は有機ラジカル電池であっても良い。有機ラジカル電池は、充電可能な蓄電池のひとつで、高速充電が可能(例えば、数秒〜数十秒程度の充電で数時間〜数十時間の駆動が可能)であること等を特徴とする。有機ラジカル電池の給電時間は、様々な条件により変動しうるが、例えば、一般的なノートPC(Personal Computer)を4時間駆動する場合だと、直接電線で充電した場合1分弱であり、接触給電の場合2分程度である。ノートPCほどの電池容量が不要であれば、例えばその10分の1程度の時間である。有機ラジカル電池は、例えば図5に示されるように、各々個別に充電可能な複数のセルから構成されていても良い。また、バッテリ11には、後述する情報処理装置2の端末装置ストック部21を介して充電が行われる。
【0017】
揮発性メモリ12は、給電されないと記憶している情報を保持できない1または複数のメモリである。揮発性メモリ12は、いわゆるRAM(Random Access Memory)等であっても良い。揮発性メモリ12には、制御部13を介して、外部からデータが格納される。一般に、揮発性メモリ12への給電が絶たれると、揮発性メモリ12に記憶された情報は失われるため、制御部13は、通常、記憶されている情報を維持するために、所定間隔ごとに給電を行なう。また、通常は、主電源が絶たれても、機器に内蔵される乾電池が給電を行なうことで、記憶されている情報の維持が行なわれる。
【0018】
一方、本実施の形態の端末装置1においては、揮発性メモリ12に給電する手段はバッテリ11だけであり、他の手段は存在しない。そのため、バッテリ11に充電されている充電量分の給電が揮発性メモリ12に行なわれると、その後の給電が絶たれるため、揮発性メモリ12に記憶されたデータは消去される。なお、端末装置1は揮発性メモリ12以外に、前記データを記憶する不揮発性メモリを有しない。そのため、バッテリ11からの給電が絶たれれば、該データは端末装置1内から完全に消去される。
【0019】
なお、端末装置1は、端末装置1の識別情報を格納する図示しない不揮発性メモリをさらに備えていても良い。これにより、端末装置1の識別情報は給電が絶たれた場合でも維持される。例えば、後述する情報処理装置2が、端末装置1のユーザを識別するユーザ識別情報と端末装置1の識別情報とを対応付けて管理することで、どのユーザがどの端末装置1を利用しているかを管理することが可能である。そのため、情報処理装置2は、返却された端末装置1から端末装置1の識別情報を取得し、該識別情報と対応するユーザ識別情報を抽出することによって、端末装置1が該ユーザによってどの程度の期間利用されていたかが分かる。そのため、仮に該ユーザが端末装置1を長期間返却していなかったような場合には、管理者等は該ユーザに注意喚起すること等によって不正利用を防止することが可能である。
【0020】
また、上述の通り、バッテリ11には、後述する情報処理装置2の端末装置ストック部21を介して充電が行なわれるが、この際、あるいは、その前後に、端末装置ストック部21を介して揮発性メモリ12にデータの書込みが行なわれる。
【0021】
また、揮発性メモリ12には、後述するデータ書込部24からデータが書き込まれるが、制御部13は、データ書込部14から該データ書込指示を受信したときのみバッテリ11への充電を許可する制御を行なっても良い。つまり、端末装置1が端末装置ストック部21に接続されただけでは該端末装置1に充電は行なわれず、外部からデータ書込指示があった場合にのみ、制御部13が、後述する充電コネクタのスイッチをオンにする等の制御を行うことにより、該充電コネクタを介して端末装置1への充電が行なわれるようにしても良い。
【0022】
表示部14は、情報を表示することが可能な電子ペーパーやディスプレイ等の表示媒体である。表示部14は、揮発性メモリ12に格納されたデータを表示する機能を有する。表示部14は、タッチパネル等であっても良く、ユーザが表示部14上に専用ペンや指等を用いて書き込んだデータを、既に書き込まれたデータと重ね合わせて表示することが可能であっても良い。
【0023】
制御部13は、外部から入力されたデータを揮発性メモリ12に書き込むための制御や、揮発性メモリ12に書き込まれたデータを表示部14に表示するための制御を行なう。また、制御部13は、外部からの充電指示に従って、バッテリ11の充電を開始する制御を行なっても良い。なお、端末装置1がさらにタイマを備え、あらかじめ設定された時間が経過すると、制御部13が表示部14へのデータの表示を停止させても良い。
【0024】
端末装置1は、会議などで用いられるプレゼンテーションの内容等を印刷した紙資料の代わりに用いることができる。そのため、バッテリ11の容量は、会議の時間分だけバッテリ11が揮発性メモリ12に給電できるような容量であっても良い。例えば、バッテリ11の容量が、バッテリ11から揮発性メモリ12への連続給電時間が4時間以下であるような容量であっても良い。これ以下の時間であると、通常の会議の途中でデータが失われてしまう可能性が大きく、これ以上の時間であると、会議終了後も該データを利用することが可能となり、該データの不正使用を招く可能性が大きいからである。また、バッテリ11の容量が、第1の所定時間以上、第2の所定時間以下となるような容量であっても良い。その時間は、例えば会議用途の端末装置1の場合には、1時間以上、3時間以下であっても良い。また、短い時間の小ミーティング用途の端末装置1の場合には、当該時間は例えば30分以上、1時間以下であっても良い。
【0025】
上述の構成の端末装置1によれば、データが書き込まれた揮発性メモリ12へバッテリ11に予め充電された充電量の給電が終了すると、揮発性メモリ12に書き込まれたデータが消去されるため、不正使用を防止することのできる端末装置1が提供される。
【0026】
<実施形態2>
次に、端末装置1への充電やデータ書き込み等の処理を行う情報処理装置2について説明する。情報処理装置2は、図4に示されるように、PC(Personal Computer)3等からデータを取得し、該データを端末装置1に書き込む機能を有する。情報処理装置2は、例えば、PC3からの印刷指示に応じて電子ペーパーに印刷を行なう印刷機を改良した複合機等であるが、複合機でなくても良く、特段限定されない。
【0027】
情報処理装置2は、図2に示されるように、端末装置ストック部21、充電部22、データ変換部23、データ書込部24、データ読出部25、端末装置情報取得部26、記憶部27、制御部28を含む。
【0028】
端末装置ストック部21は、図3に示されるように、端末装置1を1台以上接続できるストック領域を有し、該ストック領域の底面や側面等に、端末装置1との接続手段(図14参照)を備えている。接続手段は、例えば端末装置1に電力を供給する充電コネクタと、端末装置1にデータを書き込むためのデータコネクタとを備える。この場合、端末装置1が接続手段に接続されると、接触センサ等である検知部(図14参照)が当該接続を検知し、充電部21が充電コネクタを介して端末装置1のバッテリ11へ充電を開始する。また、データ書込部21がデータコネクタを介してデータの書き込みを開始する。また、接続手段は標準化されていない特殊な形状の充電コネクタやデータコネクタを備えていても良い。この場合、端末装置1は、該特殊形状に係合するように形成されたコネクタ差込口を備えていても良い。このようにすることで、端末装置1が端末装置ストック部21の接続手段に接続されない限り、端末装置1への充電やデータの書き込みを行なうことが出来ないように端末装置1を構成することができる。
【0029】
なお、接続手段は、充電コネクタの代わりに、無線充電(電磁誘導方式、電波受信方式、共鳴方式等によるワイヤレス充電)を行なうように構成されていても良い。この場合、検知部は、既存の方法により、端末装置1が端末装置ストック部21のストック領域の所定箇所に設置されたことを検知したり、端末装置1と接続手段との距離が所定距離以下になったことを検知したり、端末装置1の識別情報を認識したりすることによって、端末装置1と接続手段との接続がなされたと判定しても良い。そして、当該接続がなされたことが検知されると充電部22がバッテリ11へ無線充電を開始しても良い。無線充電によれば、その方式や周波数等が充電側と被充電側とで合致した場合にのみ充電が開始されるため、該方式等が外部に公開されない限り、情報処理装置2以外の装置等が端末装置1への充電を行なうことはできない。
【0030】
接続手段を上記のように構成することにより、端末装置1が端末装置ストック部21と接続された場合にのみ、端末装置1への充電やデータの書き込みが可能となる。すなわち、バッテリ11は、専用の充電手段と接続され、当該専用の充電手段を介して充電される。また、専用の充電手段と接続されていることを検知部が検知したときにデータコネクタ等を通じて、データの揮発性メモリ12への書込みが行なわれるようにしても良い。
【0031】
充電部22は、端末装置ストック部21に端末装置1が接続されると、端末装置1のバッテリ11への充電を開始する。充電部22は、例えば、上述の通り、検知部が端末装置1と接続手段との接続を検知した場合に、接続手段を介して端末装置1のバッテリ11への充電を開始しても良い。
【0032】
また、充電部22は、PC3等から端末装置1へのデータの書込指示があった場合にのみ端末装置1への充電を開始しても良い。すなわち、端末装置1が端末装置ストック部21と接続されただけでは端末装置1への充電は開始されず、PC3等から端末装置1へのデータ書込指示をトリガーとして、充電部22が端末装置1への充電を開始しても良い。このようにすることで、例えば、ユーザが端末装置1へデータの書込みを行なわずに充電のみを行なうことによって端末装置1の寿命時間を不正に延長させるようなことを防止することができる。また、実際にユーザが端末装置1を使用するタイミングに合わせて端末装置1への充電が開始されるため、端末装置1が長時間使用されないにもかかわらず充電された状態のまま放置されてしまうのを防止することが出来る。
【0033】
データ変換部23は、端末装置1の表示部14にデータを表示するために、PC3から取得したデータのファーマットをEPUB(Electronic Publication)などの所定フォーマットに変換する機能を有する。ただし、フォーマットは特段制限されない。
【0034】
データ書込部24は、データ変換部23によって変換されたフォーマットのデータを端末装置1に書き込む機能を有する。上述の通り、充電部22は、例えば、接続手段と、端末装置1とが接続されたことを検知部が検知した場合に前記バッテリへの充電を開始するが、データ書込部24は、当該充電の開始後に、データの書き込み処理を行なう。なお、データ書込部24は、接続手段と端末装置1とが接続されていることを検知部が検知したことをトリガーとしてデータの書き込みを行なっても良い。
【0035】
充電部23が充電を開始する時刻(充電開始時刻)とデータ書込部24がデータを書き込む時刻(データ書込開始時刻)の一例を、図6を用いて説明する。図6の上側の矢印は、充電に要する充電時間を示し、下側の矢印は、データ書込に要するデータ書込時間を示している。図6に示されるように、まず充電部22によって端末装置1への充電が開始され、その後所定時間経過後にデータの書き込みが開始される。図6に示されるように、充電とデータ書込とが並行して行なわれる重なり時間があっても構わない。このように充電とデータ書込とが並行して行なわれれば、端末装置1を早期に使用可能な状態にすることが可能である。当該処理に関連する動作フローは図11を用いて後述する。
【0036】
データ読出部25は、端末装置ストック部21に接続された端末装置1に書き込まれたデータを読み出し、PC3や不図示のサーバ装置等に該データを転送する機能を有する。上述のように、表示部14がタッチパネル等である場合、ユーザが新たに揮発性メモリ12に書き込んだデータが存在しうる。データ読出部25は、このような揮発性メモリ12に書き込まれたデータを読出してPC3等に送信する。例えば、データ読出部25は、端末装置1の不揮発性メモリに記憶された識別情報を取得し、後述する図7の端末装置・PC対応テーブルを参照して、取得した端末装置1の識別情報(端末装置識別情報)と対応するPC識別情報をもつPC3にデータを転送することが可能である。
【0037】
端末装置情報取得部26は、端末装置ストック部21に接続された端末装置1から、端末装置1の識別情報や、端末装置1の充電量等の情報を取得する機能を有する。端末装置情報取得部26は、例えば、端末装置1のバッテリ11の電圧や温度等のパラメタを取得することによって、既存の方法によりバッテリ11の充電量を把握することが可能である。
【0038】
記憶部27は、図7に示される端末装置・PC対応テーブルを格納しても良い。端末装置・PC対応テーブルは、端末装置1の識別情報(端末装置識別情報)と、PC3の識別情報(PC識別情報)とを対応付けて格納している。端末装置・PC対応テーブルは、例えば以下のようにして生成される。情報処理装置2が、PC3からデータとPC識別情報とを受信すると、データ書込部24が端末装置ストック部21に接続された端末装置1にデータを書き込む。この際、制御部28は、データが書き込まれた端末装置1の識別情報を端末装置情報取得部26から取得し、PC識別情報と対応付けて端末装置・PC対応テーブルに格納する。
【0039】
また、記憶部27は、図8に示される時間・充電量対応テーブルを格納しても良い。時間・充電量対応テーブルは、端末装置1のバッテリ11が揮発性メモリ12へ給電する時間(寿命時間)と、当該寿命時間を実現するための充電量(例えばアンペア時やワット時など)とを対応付けて記憶する。該充電量は、例えば、表示部14等の消費電流やバッテリ11の容量等を基に、管理者等が予め測定した関係式等に基づいて決定される。時間・充電量対応テーブルは予め管理者等によって記憶部27に格納されている。
【0040】
また、記憶部27は、図9に示される時間・充電セル個数対応テーブルを格納しても良い。時間・充電セル個数対応テーブルは、バッテリ11が複数のセルからなる有機性ラジカル電池である場合に、寿命時間と、当該寿命時間を実現するために充電されるセルの個数とを対応付けて記憶する。時間・充電セル個数対応テーブルは予め管理者等によって記憶部27に格納されている。
【0041】
また、記憶部27は、図12に示す端末装置・充電量対応テーブルを格納してもよい。端末装置・充電量対応テーブルは、端末装置情報取得部26が端末装置ストック部21に接続された端末装置1から取得した、端末装置1の識別情報と、端末装置1の充電量とを対応付けて記憶する。
【0042】
制御部28は、情報処理装置2の全体を制御し、記録媒体(不図示)からメモリ(不図示)にプログラムやデータを読み出して各種の処理を実行する機能を有する。また、制御部28は、PC3等から寿命時間を示す時間情報を取得し、該時間情報と、時間・充電量対応テーブルとを基に、端末装置1に必要な充電量を決定し、決定された充電量の充電を充電部23が端末装置1に行なうように制御する。
【0043】
すなわち、図10に示されるように、PC3は、情報処理装置2に寿命時間を示す時間情報を送信する(ステップS11)。寿命時間はユーザによってPC3に入力される。ユーザは、例えば、印刷開始時刻と会議終了時刻とをPC3に入力しても良いし、直接寿命時間を計算してその時間をPC3に入力しても良い。前者の場合、PC3は、会議終了時刻と印刷開始時刻の差を寿命時間として算出する。なお、印刷開始時刻が現在時刻である場合には、情報処理装置2が現在時刻を直接内部または外部の時計等から取得可能であれば、ユーザが入力する必要は無い。
【0044】
情報処理装置2が該時間情報を受信すると(ステップS12)、制御部28は、図8の時間・充電量対応テーブルを参照して、受信した時間情報(寿命時間)に対応する充電量を決定する(ステップS13)。なお、バッテリ11が複数のセルからなる有機ラジカル電池である場合には、制御部28は、図9の時間・充電セル個数対応テーブルを参照して、充電するセルの個数を決定しても良い。次に、制御部28が充電部22を制御することで、充電部22が、該充電量を、端末装置ストック部21に接続された端末装置1のバッテリ11に充電する(ステップS14)。
【0045】
なお、本処理は、情報処理装置2が行う処理として説明したが、次のように端末装置1が本処理を行っても良い。例えば、情報処理装置2は、PC3から取得した時間情報を端末装置1に送信する。次に、端末装置1の制御部13等は、接続手段等を介して、時間・充電量対応テーブルを参照し、充電量を決定する。次に、制御部13は決定された充電量分の充電のみ可能となるように充電コネクタのスイッチを制御する。例えば、制御部13は、スイッチをオンにし、情報処理装置2から充電が開始されるとともに充電量の測定を行う。そして、制御部13は、決定された充電量に達した場合にスイッチをオフにする。このように、端末装置1が、時間情報に基づいて決定された充電量分の充電を許可する制御を行なっても良い。なお、時間・充電量対応テーブルは、端末装置1の不揮発性メモリに備えられていても良い。また、この場合、管理者等が、情報処理装置2を介することなく、直接端末装置1に時間情報を入力することにより、端末装置1が充電量を決定しても良い。なお、管理者等が端末装置1に時間情報を入力する方法は特段限定されないが、例えば、表示部14がタッチパネル等であれば、該タッチパネル等を介して時間情報を入力しても良い。この際、管理権限をもたないユーザの不正使用を防止するために、時間情報を入力する際には所定のパスワード等の入力を条件としても良い。
【0046】
次に、情報処理装置2が、端末装置1が接続手段と接続されたことを検知した後に、端末装置1への充電とデータの書き込みとを行なう処理の動作フローを図11を用いて説明する。
【0047】
PC3は、寿命時間を示す時間情報とデータとを情報処理装置2へ送信する(ステップS21)。情報処理装置2が該時間情報とデータとを取得すると(ステップS22)、制御部28は、図8の時間・充電量対応テーブルを参照して、端末装置1のバッテリ11への充電量を決定する(ステップS23)。なお、バッテリ11が複数のセルからなる有機ラジカル電池である場合には、制御部28は、図9の時間・充電セル個数対応テーブルを参照して、充電するセルの個数を決定しても良い。
【0048】
次に、検知部は、携帯端末1と接続手段とが接続されたことを検知すると(ステップS24)、充電部22は、ステップS23で決定された充電量のバッテリ11への充電を開始する(ステップS25)。次に、所定時間経過後、データ書込部24は、ステップS22で取得したデータを端末装置1の揮発性メモリ12へ書き込みを開始する(ステップS26)。この際、上述した図6に示すように、充電時間とデータ書き込み時間とが重なり時間を有していても良い。そして、情報処理装置2は、充電とデータ書込との終了を待ち合わせて処理を終了する(ステップS27)。
【0049】
本実施の形態の形態によれば、端末装置1と接続され、揮発性メモリ12へのデータの書込みと、バッテリ11への充電とを行なう情報処理装置2が提供される。これにより、端末装置1へのデータの書き込みと、バッテリ11の充電を行なうことが可能となる。
【0050】
また、PC3から寿命時間を示す時間情報を取得し、取得した時間情報に応じて決定される充電量をバッテリ11へ充電する情報処理装置2が提供される。これにより、ユーザが必要とする時間だけ作動するようにバッテリ11を充電できるため、不正使用を防止することができる。
【0051】
また、端末装置1と情報処理装置2とを接続する接続手段を有し、当該接続手段と、端末装置1とが接続されたことを検知部が検知した場合に、バッテリ11への充電を開始し、その後、データの書込みを行なう情報処理装置2が提供される。これにより、バッテリ11に充電を開始するとともに並行してデータの書込みを行なうことも可能となり、端末装置1の使用開始までの時間を短くすることができる。
【0052】
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システム4について説明する。情報処理システム4は、端末装置1と情報処理装置2とを含み、情報処理装置2は、図4に示されるように、PC3等からデータを取得し、該データを端末装置1に書き込む機能を有する。この点は、上述した実施の形態と同様である。
【0053】
本実施の形態では、充電量が異なる複数の端末装置1が存在することを前提とする。例えば、複数の端末装置1において、各々の端末装置1に内蔵されたバッテリ11の最大充電可能容量が互いに等しい場合でも、バッテリ11の充電には時間を要するため、各々の端末装置1の充電を開始した時刻が異なれば、ある時刻で測定したときの各々の端末装置1のバッテリ11の充電量は異なりうる。また、あらかじめ最大充電可能容量の異なるバッテリ11を内蔵する複数の端末装置1においては、各々の端末装置1に内蔵されたバッテリ11の充電量は異なりうる。また、上述した第1の所定時間や第2の所定時間が異なるバッテリ11をもつ端末装置1が存在しうる。このように、充電量の異なる複数の端末装置1が存在することを前提とする。
【0054】
また、端末装置ストック部21は、複数台、たとえば数十台〜数百台の端末装置1を接続することが可能である。端末装置情報取得部26は、端末装置ストック部21に接続された複数の端末装置1の識別情報と充電量とを取得し、上述した端末装置・充電量対応テーブル(図12参照)に格納しておく。
【0055】
また、制御部28は、PC3等から時間情報を取得すると、時間・充電量対応テーブル(図8参照)を参照して、取得した時間情報を含む寿命時間と対応する充電量を決定する。また、制御部28は、図12の端末装置・充電量対応テーブルを参照し、決定された充電量よりも大きい充電量のバッテリ11をもつ端末装置1を選択する。なお、制御部28は、決定された充電量よりも大きい充電量のバッテリ11をもつ端末装置1のなかで、最も充電量の小さいバッテリ11をもつ端末装置1を選択しても良い。このような端末装置1はユーザの要求を満たす端末装置1のなかで最も充電量が小さな端末装置1であるため、無用に寿命時間が長くならず、端末装置1の不正使用を防止することができる。
【0056】
次に、本実施の形態の情報処理システム4の動作について、図13を用いて説明する。
【0057】
まず、PC3は、寿命時間を示す時間情報と、データとを情報処理装置2へ送信する(ステップS31)。
【0058】
情報処理装置2が、時間情報とデータとを取得すると(ステップS32)、制御部28は、時間・充電量対応テーブルと、端末装置・充電量対応テーブルとを参照して、データを書き込む端末装置1を選択する。具体的には、上述のように、制御部28は、取得した時間情報と、時間・充電量対応テーブルとに基づいて充電量を決定する。
【0059】
次に制御部28は、端末装置・充電量対応テーブルを参照して、決定された充電量よりも大きい充電量のバッテリ11をもつ端末装置1を選択する(ステップS33)。なお、制御部28は、各端末装置1の充電量を端末装置情報取得部26から直接取得して、決定された充電量よりも大きい充電量のバッテリ11をもつ端末装置1を選択しても良い。次に、充電部22は、選択された端末装置1にデータを書き込む(ステップS34)。
【0060】
本実施の形態の情報処理システム4によれば、ユーザに必要な寿命時間と端末装置1の充電量とに応じてデータを書き込む端末装置1を選択することが可能となる。また、ユーザに必要な寿命時間よりも長い寿命時間のバッテリ11のなかで、最も充電量の小さいバッテリ11をもつ端末装置1がデータを書き込む端末装置1として選択されても良い。このような端末装置1はユーザに必要な寿命時間をもつ端末装置1のなかで最も充電量が小さな端末装置1であるため、無用に寿命時間が長くならず、端末装置1の不正使用を防止することができる。
【0061】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0062】
1 端末装置
11 バッテリ
12 揮発性メモリ
13 制御部
14 表示部
2 情報処理装置
21 端末装置ストック部
22 充電部
23 データ変換部
24 データ書込部
25 データ読出部
26 端末装置情報取得部
27 記憶部
28 制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は端末装置、情報処理装置、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
会議等において、会議のアジェンダやプレゼンテーション等の内容が印刷された紙が資料として利用されることが多い。しかし、印刷された紙資料は会議終了後には廃棄されることが多く、一時的に利用されることが多いため、環境面から好ましいとはいえない。
【0003】
そこで、紙の代わりに電子ペーパーを利用することが提案されている。例えば、特許文献1には、電子ペーパーとそれに画像形成する画像形成装置とを含む画像形成システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−64733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のシステムは、電子ペーパーの私物化や占有化などの不正使用を抑制するために、電子ペーパーにタイマを内蔵させ、タイマが計測した所定時間経過後に表示動作を停止させることが記載されている。しかし、ユーザ等が何らかの方法によって電子ペーパーに内蔵されたタイマ機能を停止させることにより、依然として電子ペーパーの不正使用がなされる可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は上記課題を解決すべく、記憶されたデータの不正使用を防止できる端末装置、情報処理装置、情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため、本発明の一形態は、バッテリと、前記バッテリからのみ給電され、外部から入力されたデータを記憶する揮発性メモリと、前記揮発性メモリに記憶されたデータを表示する表示手段と、を備える端末装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、記憶されたデータの不正使用を防止できる端末装置、情報処理装置、システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】端末装置1の構成の一例を示す図である。
【図2】情報処理装置2の一例を示す図である。
【図3】端末装置ストック部21の一例を説明する図である。
【図4】情報処理システム4の一例を示す図である。
【図5】バッテリ11が複数の有機ラジカル電池のセルからなる様子の一例を示す図である。
【図6】充電とデータ書込の時間の一例を説明するための図である。
【図7】端末装置・PC対応テーブルの一例を示す図である。
【図8】時間・充電量対応テーブルの一例を示す図である。
【図9】時間・充電セル個数対応テーブルの一例を示す図である。
【図10】時間情報に応じて決定された充電量を充電する動作の一例を示すフロー図である。
【図11】充電後、データの書き込みを行う動作の一例を示すフロー図である。
【図12】端末装置・充電量対応テーブルの一例を示す図である。
【図13】充電量と時間情報とに基づいてデータを書き込む端末装置1を選択する動作の一例を示す図である。
【図14】接続手段の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0011】
なお、各実施形態の装置等を構成する各部は、論理回路等のハードウェアで構成される。また、各部は、制御部、メモリ、メモリにロードされたプログラム、プログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースなどからなり、ハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現されてもよい。そして特に断りのない限り、その実現方法、装置は限定されない。
【0012】
また、制御部はCPU(Central Processing Unit)などからなり、オペレーティングシステムを動作させて装置等の全体を制御するとともに、例えばドライブ装置などに装着された記録媒体からメモリにプログラムやデータを読み出し、これに従って各種の処理を実行する。記録媒体は、例えば光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク、半導体メモリ等であって、コンピュータプログラムをコンピュータが読み取り可能に記録する。また、コンピュータプログラムは、通信網に接続されている図示しない外部コンピュータからダウンロードされても良い。
【0013】
<実施形態1>
次に、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1には、第1の実施形態にかかる端末装置1が示されている。端末装置1は、バッテリ11、揮発性メモリ12、制御部13、表示部14を含む。
【0015】
バッテリ(battery)11は、1または複数の蓄電池である。蓄電池は、二次電池、充電式電池とも呼ばれ、充電が行なわれることにより繰り返し使用することが可能な電池である。一方、乾電池などの一次電池と呼ばれる電池は、電力の放電のみが可能な電池である。
【0016】
バッテリ11は有機ラジカル電池であっても良い。有機ラジカル電池は、充電可能な蓄電池のひとつで、高速充電が可能(例えば、数秒〜数十秒程度の充電で数時間〜数十時間の駆動が可能)であること等を特徴とする。有機ラジカル電池の給電時間は、様々な条件により変動しうるが、例えば、一般的なノートPC(Personal Computer)を4時間駆動する場合だと、直接電線で充電した場合1分弱であり、接触給電の場合2分程度である。ノートPCほどの電池容量が不要であれば、例えばその10分の1程度の時間である。有機ラジカル電池は、例えば図5に示されるように、各々個別に充電可能な複数のセルから構成されていても良い。また、バッテリ11には、後述する情報処理装置2の端末装置ストック部21を介して充電が行われる。
【0017】
揮発性メモリ12は、給電されないと記憶している情報を保持できない1または複数のメモリである。揮発性メモリ12は、いわゆるRAM(Random Access Memory)等であっても良い。揮発性メモリ12には、制御部13を介して、外部からデータが格納される。一般に、揮発性メモリ12への給電が絶たれると、揮発性メモリ12に記憶された情報は失われるため、制御部13は、通常、記憶されている情報を維持するために、所定間隔ごとに給電を行なう。また、通常は、主電源が絶たれても、機器に内蔵される乾電池が給電を行なうことで、記憶されている情報の維持が行なわれる。
【0018】
一方、本実施の形態の端末装置1においては、揮発性メモリ12に給電する手段はバッテリ11だけであり、他の手段は存在しない。そのため、バッテリ11に充電されている充電量分の給電が揮発性メモリ12に行なわれると、その後の給電が絶たれるため、揮発性メモリ12に記憶されたデータは消去される。なお、端末装置1は揮発性メモリ12以外に、前記データを記憶する不揮発性メモリを有しない。そのため、バッテリ11からの給電が絶たれれば、該データは端末装置1内から完全に消去される。
【0019】
なお、端末装置1は、端末装置1の識別情報を格納する図示しない不揮発性メモリをさらに備えていても良い。これにより、端末装置1の識別情報は給電が絶たれた場合でも維持される。例えば、後述する情報処理装置2が、端末装置1のユーザを識別するユーザ識別情報と端末装置1の識別情報とを対応付けて管理することで、どのユーザがどの端末装置1を利用しているかを管理することが可能である。そのため、情報処理装置2は、返却された端末装置1から端末装置1の識別情報を取得し、該識別情報と対応するユーザ識別情報を抽出することによって、端末装置1が該ユーザによってどの程度の期間利用されていたかが分かる。そのため、仮に該ユーザが端末装置1を長期間返却していなかったような場合には、管理者等は該ユーザに注意喚起すること等によって不正利用を防止することが可能である。
【0020】
また、上述の通り、バッテリ11には、後述する情報処理装置2の端末装置ストック部21を介して充電が行なわれるが、この際、あるいは、その前後に、端末装置ストック部21を介して揮発性メモリ12にデータの書込みが行なわれる。
【0021】
また、揮発性メモリ12には、後述するデータ書込部24からデータが書き込まれるが、制御部13は、データ書込部14から該データ書込指示を受信したときのみバッテリ11への充電を許可する制御を行なっても良い。つまり、端末装置1が端末装置ストック部21に接続されただけでは該端末装置1に充電は行なわれず、外部からデータ書込指示があった場合にのみ、制御部13が、後述する充電コネクタのスイッチをオンにする等の制御を行うことにより、該充電コネクタを介して端末装置1への充電が行なわれるようにしても良い。
【0022】
表示部14は、情報を表示することが可能な電子ペーパーやディスプレイ等の表示媒体である。表示部14は、揮発性メモリ12に格納されたデータを表示する機能を有する。表示部14は、タッチパネル等であっても良く、ユーザが表示部14上に専用ペンや指等を用いて書き込んだデータを、既に書き込まれたデータと重ね合わせて表示することが可能であっても良い。
【0023】
制御部13は、外部から入力されたデータを揮発性メモリ12に書き込むための制御や、揮発性メモリ12に書き込まれたデータを表示部14に表示するための制御を行なう。また、制御部13は、外部からの充電指示に従って、バッテリ11の充電を開始する制御を行なっても良い。なお、端末装置1がさらにタイマを備え、あらかじめ設定された時間が経過すると、制御部13が表示部14へのデータの表示を停止させても良い。
【0024】
端末装置1は、会議などで用いられるプレゼンテーションの内容等を印刷した紙資料の代わりに用いることができる。そのため、バッテリ11の容量は、会議の時間分だけバッテリ11が揮発性メモリ12に給電できるような容量であっても良い。例えば、バッテリ11の容量が、バッテリ11から揮発性メモリ12への連続給電時間が4時間以下であるような容量であっても良い。これ以下の時間であると、通常の会議の途中でデータが失われてしまう可能性が大きく、これ以上の時間であると、会議終了後も該データを利用することが可能となり、該データの不正使用を招く可能性が大きいからである。また、バッテリ11の容量が、第1の所定時間以上、第2の所定時間以下となるような容量であっても良い。その時間は、例えば会議用途の端末装置1の場合には、1時間以上、3時間以下であっても良い。また、短い時間の小ミーティング用途の端末装置1の場合には、当該時間は例えば30分以上、1時間以下であっても良い。
【0025】
上述の構成の端末装置1によれば、データが書き込まれた揮発性メモリ12へバッテリ11に予め充電された充電量の給電が終了すると、揮発性メモリ12に書き込まれたデータが消去されるため、不正使用を防止することのできる端末装置1が提供される。
【0026】
<実施形態2>
次に、端末装置1への充電やデータ書き込み等の処理を行う情報処理装置2について説明する。情報処理装置2は、図4に示されるように、PC(Personal Computer)3等からデータを取得し、該データを端末装置1に書き込む機能を有する。情報処理装置2は、例えば、PC3からの印刷指示に応じて電子ペーパーに印刷を行なう印刷機を改良した複合機等であるが、複合機でなくても良く、特段限定されない。
【0027】
情報処理装置2は、図2に示されるように、端末装置ストック部21、充電部22、データ変換部23、データ書込部24、データ読出部25、端末装置情報取得部26、記憶部27、制御部28を含む。
【0028】
端末装置ストック部21は、図3に示されるように、端末装置1を1台以上接続できるストック領域を有し、該ストック領域の底面や側面等に、端末装置1との接続手段(図14参照)を備えている。接続手段は、例えば端末装置1に電力を供給する充電コネクタと、端末装置1にデータを書き込むためのデータコネクタとを備える。この場合、端末装置1が接続手段に接続されると、接触センサ等である検知部(図14参照)が当該接続を検知し、充電部21が充電コネクタを介して端末装置1のバッテリ11へ充電を開始する。また、データ書込部21がデータコネクタを介してデータの書き込みを開始する。また、接続手段は標準化されていない特殊な形状の充電コネクタやデータコネクタを備えていても良い。この場合、端末装置1は、該特殊形状に係合するように形成されたコネクタ差込口を備えていても良い。このようにすることで、端末装置1が端末装置ストック部21の接続手段に接続されない限り、端末装置1への充電やデータの書き込みを行なうことが出来ないように端末装置1を構成することができる。
【0029】
なお、接続手段は、充電コネクタの代わりに、無線充電(電磁誘導方式、電波受信方式、共鳴方式等によるワイヤレス充電)を行なうように構成されていても良い。この場合、検知部は、既存の方法により、端末装置1が端末装置ストック部21のストック領域の所定箇所に設置されたことを検知したり、端末装置1と接続手段との距離が所定距離以下になったことを検知したり、端末装置1の識別情報を認識したりすることによって、端末装置1と接続手段との接続がなされたと判定しても良い。そして、当該接続がなされたことが検知されると充電部22がバッテリ11へ無線充電を開始しても良い。無線充電によれば、その方式や周波数等が充電側と被充電側とで合致した場合にのみ充電が開始されるため、該方式等が外部に公開されない限り、情報処理装置2以外の装置等が端末装置1への充電を行なうことはできない。
【0030】
接続手段を上記のように構成することにより、端末装置1が端末装置ストック部21と接続された場合にのみ、端末装置1への充電やデータの書き込みが可能となる。すなわち、バッテリ11は、専用の充電手段と接続され、当該専用の充電手段を介して充電される。また、専用の充電手段と接続されていることを検知部が検知したときにデータコネクタ等を通じて、データの揮発性メモリ12への書込みが行なわれるようにしても良い。
【0031】
充電部22は、端末装置ストック部21に端末装置1が接続されると、端末装置1のバッテリ11への充電を開始する。充電部22は、例えば、上述の通り、検知部が端末装置1と接続手段との接続を検知した場合に、接続手段を介して端末装置1のバッテリ11への充電を開始しても良い。
【0032】
また、充電部22は、PC3等から端末装置1へのデータの書込指示があった場合にのみ端末装置1への充電を開始しても良い。すなわち、端末装置1が端末装置ストック部21と接続されただけでは端末装置1への充電は開始されず、PC3等から端末装置1へのデータ書込指示をトリガーとして、充電部22が端末装置1への充電を開始しても良い。このようにすることで、例えば、ユーザが端末装置1へデータの書込みを行なわずに充電のみを行なうことによって端末装置1の寿命時間を不正に延長させるようなことを防止することができる。また、実際にユーザが端末装置1を使用するタイミングに合わせて端末装置1への充電が開始されるため、端末装置1が長時間使用されないにもかかわらず充電された状態のまま放置されてしまうのを防止することが出来る。
【0033】
データ変換部23は、端末装置1の表示部14にデータを表示するために、PC3から取得したデータのファーマットをEPUB(Electronic Publication)などの所定フォーマットに変換する機能を有する。ただし、フォーマットは特段制限されない。
【0034】
データ書込部24は、データ変換部23によって変換されたフォーマットのデータを端末装置1に書き込む機能を有する。上述の通り、充電部22は、例えば、接続手段と、端末装置1とが接続されたことを検知部が検知した場合に前記バッテリへの充電を開始するが、データ書込部24は、当該充電の開始後に、データの書き込み処理を行なう。なお、データ書込部24は、接続手段と端末装置1とが接続されていることを検知部が検知したことをトリガーとしてデータの書き込みを行なっても良い。
【0035】
充電部23が充電を開始する時刻(充電開始時刻)とデータ書込部24がデータを書き込む時刻(データ書込開始時刻)の一例を、図6を用いて説明する。図6の上側の矢印は、充電に要する充電時間を示し、下側の矢印は、データ書込に要するデータ書込時間を示している。図6に示されるように、まず充電部22によって端末装置1への充電が開始され、その後所定時間経過後にデータの書き込みが開始される。図6に示されるように、充電とデータ書込とが並行して行なわれる重なり時間があっても構わない。このように充電とデータ書込とが並行して行なわれれば、端末装置1を早期に使用可能な状態にすることが可能である。当該処理に関連する動作フローは図11を用いて後述する。
【0036】
データ読出部25は、端末装置ストック部21に接続された端末装置1に書き込まれたデータを読み出し、PC3や不図示のサーバ装置等に該データを転送する機能を有する。上述のように、表示部14がタッチパネル等である場合、ユーザが新たに揮発性メモリ12に書き込んだデータが存在しうる。データ読出部25は、このような揮発性メモリ12に書き込まれたデータを読出してPC3等に送信する。例えば、データ読出部25は、端末装置1の不揮発性メモリに記憶された識別情報を取得し、後述する図7の端末装置・PC対応テーブルを参照して、取得した端末装置1の識別情報(端末装置識別情報)と対応するPC識別情報をもつPC3にデータを転送することが可能である。
【0037】
端末装置情報取得部26は、端末装置ストック部21に接続された端末装置1から、端末装置1の識別情報や、端末装置1の充電量等の情報を取得する機能を有する。端末装置情報取得部26は、例えば、端末装置1のバッテリ11の電圧や温度等のパラメタを取得することによって、既存の方法によりバッテリ11の充電量を把握することが可能である。
【0038】
記憶部27は、図7に示される端末装置・PC対応テーブルを格納しても良い。端末装置・PC対応テーブルは、端末装置1の識別情報(端末装置識別情報)と、PC3の識別情報(PC識別情報)とを対応付けて格納している。端末装置・PC対応テーブルは、例えば以下のようにして生成される。情報処理装置2が、PC3からデータとPC識別情報とを受信すると、データ書込部24が端末装置ストック部21に接続された端末装置1にデータを書き込む。この際、制御部28は、データが書き込まれた端末装置1の識別情報を端末装置情報取得部26から取得し、PC識別情報と対応付けて端末装置・PC対応テーブルに格納する。
【0039】
また、記憶部27は、図8に示される時間・充電量対応テーブルを格納しても良い。時間・充電量対応テーブルは、端末装置1のバッテリ11が揮発性メモリ12へ給電する時間(寿命時間)と、当該寿命時間を実現するための充電量(例えばアンペア時やワット時など)とを対応付けて記憶する。該充電量は、例えば、表示部14等の消費電流やバッテリ11の容量等を基に、管理者等が予め測定した関係式等に基づいて決定される。時間・充電量対応テーブルは予め管理者等によって記憶部27に格納されている。
【0040】
また、記憶部27は、図9に示される時間・充電セル個数対応テーブルを格納しても良い。時間・充電セル個数対応テーブルは、バッテリ11が複数のセルからなる有機性ラジカル電池である場合に、寿命時間と、当該寿命時間を実現するために充電されるセルの個数とを対応付けて記憶する。時間・充電セル個数対応テーブルは予め管理者等によって記憶部27に格納されている。
【0041】
また、記憶部27は、図12に示す端末装置・充電量対応テーブルを格納してもよい。端末装置・充電量対応テーブルは、端末装置情報取得部26が端末装置ストック部21に接続された端末装置1から取得した、端末装置1の識別情報と、端末装置1の充電量とを対応付けて記憶する。
【0042】
制御部28は、情報処理装置2の全体を制御し、記録媒体(不図示)からメモリ(不図示)にプログラムやデータを読み出して各種の処理を実行する機能を有する。また、制御部28は、PC3等から寿命時間を示す時間情報を取得し、該時間情報と、時間・充電量対応テーブルとを基に、端末装置1に必要な充電量を決定し、決定された充電量の充電を充電部23が端末装置1に行なうように制御する。
【0043】
すなわち、図10に示されるように、PC3は、情報処理装置2に寿命時間を示す時間情報を送信する(ステップS11)。寿命時間はユーザによってPC3に入力される。ユーザは、例えば、印刷開始時刻と会議終了時刻とをPC3に入力しても良いし、直接寿命時間を計算してその時間をPC3に入力しても良い。前者の場合、PC3は、会議終了時刻と印刷開始時刻の差を寿命時間として算出する。なお、印刷開始時刻が現在時刻である場合には、情報処理装置2が現在時刻を直接内部または外部の時計等から取得可能であれば、ユーザが入力する必要は無い。
【0044】
情報処理装置2が該時間情報を受信すると(ステップS12)、制御部28は、図8の時間・充電量対応テーブルを参照して、受信した時間情報(寿命時間)に対応する充電量を決定する(ステップS13)。なお、バッテリ11が複数のセルからなる有機ラジカル電池である場合には、制御部28は、図9の時間・充電セル個数対応テーブルを参照して、充電するセルの個数を決定しても良い。次に、制御部28が充電部22を制御することで、充電部22が、該充電量を、端末装置ストック部21に接続された端末装置1のバッテリ11に充電する(ステップS14)。
【0045】
なお、本処理は、情報処理装置2が行う処理として説明したが、次のように端末装置1が本処理を行っても良い。例えば、情報処理装置2は、PC3から取得した時間情報を端末装置1に送信する。次に、端末装置1の制御部13等は、接続手段等を介して、時間・充電量対応テーブルを参照し、充電量を決定する。次に、制御部13は決定された充電量分の充電のみ可能となるように充電コネクタのスイッチを制御する。例えば、制御部13は、スイッチをオンにし、情報処理装置2から充電が開始されるとともに充電量の測定を行う。そして、制御部13は、決定された充電量に達した場合にスイッチをオフにする。このように、端末装置1が、時間情報に基づいて決定された充電量分の充電を許可する制御を行なっても良い。なお、時間・充電量対応テーブルは、端末装置1の不揮発性メモリに備えられていても良い。また、この場合、管理者等が、情報処理装置2を介することなく、直接端末装置1に時間情報を入力することにより、端末装置1が充電量を決定しても良い。なお、管理者等が端末装置1に時間情報を入力する方法は特段限定されないが、例えば、表示部14がタッチパネル等であれば、該タッチパネル等を介して時間情報を入力しても良い。この際、管理権限をもたないユーザの不正使用を防止するために、時間情報を入力する際には所定のパスワード等の入力を条件としても良い。
【0046】
次に、情報処理装置2が、端末装置1が接続手段と接続されたことを検知した後に、端末装置1への充電とデータの書き込みとを行なう処理の動作フローを図11を用いて説明する。
【0047】
PC3は、寿命時間を示す時間情報とデータとを情報処理装置2へ送信する(ステップS21)。情報処理装置2が該時間情報とデータとを取得すると(ステップS22)、制御部28は、図8の時間・充電量対応テーブルを参照して、端末装置1のバッテリ11への充電量を決定する(ステップS23)。なお、バッテリ11が複数のセルからなる有機ラジカル電池である場合には、制御部28は、図9の時間・充電セル個数対応テーブルを参照して、充電するセルの個数を決定しても良い。
【0048】
次に、検知部は、携帯端末1と接続手段とが接続されたことを検知すると(ステップS24)、充電部22は、ステップS23で決定された充電量のバッテリ11への充電を開始する(ステップS25)。次に、所定時間経過後、データ書込部24は、ステップS22で取得したデータを端末装置1の揮発性メモリ12へ書き込みを開始する(ステップS26)。この際、上述した図6に示すように、充電時間とデータ書き込み時間とが重なり時間を有していても良い。そして、情報処理装置2は、充電とデータ書込との終了を待ち合わせて処理を終了する(ステップS27)。
【0049】
本実施の形態の形態によれば、端末装置1と接続され、揮発性メモリ12へのデータの書込みと、バッテリ11への充電とを行なう情報処理装置2が提供される。これにより、端末装置1へのデータの書き込みと、バッテリ11の充電を行なうことが可能となる。
【0050】
また、PC3から寿命時間を示す時間情報を取得し、取得した時間情報に応じて決定される充電量をバッテリ11へ充電する情報処理装置2が提供される。これにより、ユーザが必要とする時間だけ作動するようにバッテリ11を充電できるため、不正使用を防止することができる。
【0051】
また、端末装置1と情報処理装置2とを接続する接続手段を有し、当該接続手段と、端末装置1とが接続されたことを検知部が検知した場合に、バッテリ11への充電を開始し、その後、データの書込みを行なう情報処理装置2が提供される。これにより、バッテリ11に充電を開始するとともに並行してデータの書込みを行なうことも可能となり、端末装置1の使用開始までの時間を短くすることができる。
【0052】
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態にかかる情報処理システム4について説明する。情報処理システム4は、端末装置1と情報処理装置2とを含み、情報処理装置2は、図4に示されるように、PC3等からデータを取得し、該データを端末装置1に書き込む機能を有する。この点は、上述した実施の形態と同様である。
【0053】
本実施の形態では、充電量が異なる複数の端末装置1が存在することを前提とする。例えば、複数の端末装置1において、各々の端末装置1に内蔵されたバッテリ11の最大充電可能容量が互いに等しい場合でも、バッテリ11の充電には時間を要するため、各々の端末装置1の充電を開始した時刻が異なれば、ある時刻で測定したときの各々の端末装置1のバッテリ11の充電量は異なりうる。また、あらかじめ最大充電可能容量の異なるバッテリ11を内蔵する複数の端末装置1においては、各々の端末装置1に内蔵されたバッテリ11の充電量は異なりうる。また、上述した第1の所定時間や第2の所定時間が異なるバッテリ11をもつ端末装置1が存在しうる。このように、充電量の異なる複数の端末装置1が存在することを前提とする。
【0054】
また、端末装置ストック部21は、複数台、たとえば数十台〜数百台の端末装置1を接続することが可能である。端末装置情報取得部26は、端末装置ストック部21に接続された複数の端末装置1の識別情報と充電量とを取得し、上述した端末装置・充電量対応テーブル(図12参照)に格納しておく。
【0055】
また、制御部28は、PC3等から時間情報を取得すると、時間・充電量対応テーブル(図8参照)を参照して、取得した時間情報を含む寿命時間と対応する充電量を決定する。また、制御部28は、図12の端末装置・充電量対応テーブルを参照し、決定された充電量よりも大きい充電量のバッテリ11をもつ端末装置1を選択する。なお、制御部28は、決定された充電量よりも大きい充電量のバッテリ11をもつ端末装置1のなかで、最も充電量の小さいバッテリ11をもつ端末装置1を選択しても良い。このような端末装置1はユーザの要求を満たす端末装置1のなかで最も充電量が小さな端末装置1であるため、無用に寿命時間が長くならず、端末装置1の不正使用を防止することができる。
【0056】
次に、本実施の形態の情報処理システム4の動作について、図13を用いて説明する。
【0057】
まず、PC3は、寿命時間を示す時間情報と、データとを情報処理装置2へ送信する(ステップS31)。
【0058】
情報処理装置2が、時間情報とデータとを取得すると(ステップS32)、制御部28は、時間・充電量対応テーブルと、端末装置・充電量対応テーブルとを参照して、データを書き込む端末装置1を選択する。具体的には、上述のように、制御部28は、取得した時間情報と、時間・充電量対応テーブルとに基づいて充電量を決定する。
【0059】
次に制御部28は、端末装置・充電量対応テーブルを参照して、決定された充電量よりも大きい充電量のバッテリ11をもつ端末装置1を選択する(ステップS33)。なお、制御部28は、各端末装置1の充電量を端末装置情報取得部26から直接取得して、決定された充電量よりも大きい充電量のバッテリ11をもつ端末装置1を選択しても良い。次に、充電部22は、選択された端末装置1にデータを書き込む(ステップS34)。
【0060】
本実施の形態の情報処理システム4によれば、ユーザに必要な寿命時間と端末装置1の充電量とに応じてデータを書き込む端末装置1を選択することが可能となる。また、ユーザに必要な寿命時間よりも長い寿命時間のバッテリ11のなかで、最も充電量の小さいバッテリ11をもつ端末装置1がデータを書き込む端末装置1として選択されても良い。このような端末装置1はユーザに必要な寿命時間をもつ端末装置1のなかで最も充電量が小さな端末装置1であるため、無用に寿命時間が長くならず、端末装置1の不正使用を防止することができる。
【0061】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0062】
1 端末装置
11 バッテリ
12 揮発性メモリ
13 制御部
14 表示部
2 情報処理装置
21 端末装置ストック部
22 充電部
23 データ変換部
24 データ書込部
25 データ読出部
26 端末装置情報取得部
27 記憶部
28 制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと、
前記バッテリからのみ給電され、外部から入力されたデータを記憶する揮発性メモリと、
前記揮発性メモリに記憶されたデータを表示する表示手段と、
を備え、前記データを記憶する不揮発性メモリを有しない端末装置。
【請求項2】
前記バッテリは、有機ラジカル電池である請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記バッテリが前記揮発性メモリに連続して給電可能な時間が4時間以下である請求項1乃至2のいずれかに記載の端末装置。
【請求項4】
外部から、前記揮発性メモリへの前記データの書込み指示を取得した場合にのみ前記バッテリへの充電を許可する請求項1乃至3のいずれかに記載の端末装置。
【請求項5】
外部から時間情報を取得し、取得した時間情報に応じて決定される充電量の前記バッテリへの充電を許可する請求項1乃至4のいずれかに記載の端末装置。
【請求項6】
前記バッテリは、専用充電手段と接続され、前記専用充電手段を介してのみ充電される請求項1乃至5のいずれかに記載の端末装置。
【請求項7】
前記専用充電手段と接続されているときに前記データの前記揮発性メモリへの書込みが行なわれる請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記端末装置の識別情報を記憶する不揮発性メモリをさらに含む請求項1乃至7のいずれかに記載の端末装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なう情報処理装置。
【請求項10】
前記情報処理装置は、請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と前記情報処理装置とを接続する接続手段を有し、当該接続手段と、前記端末装置とが接続されたことを検知した場合に前記バッテリへの充電を開始し、その後、前記データの書込みを行なう請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
外部から時間情報を取得し、
取得した時間情報に応じて決定される充電量を前記バッテリへ充電する請求項9乃至10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記情報処理装置は、外部から前記データの書込み指示を取得した場合にのみ、前記端末装置の前記バッテリへの充電を開始する請求項9乃至11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と、
請求項9乃至12のいずれかに記載の情報処理装置と、
を含む情報処理システム。
【請求項14】
前記バッテリの充電量の異なる、複数の、請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と、
請求項9乃至12のいずれかに記載の情報処理装置と、を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、前記端末装置、あるいは、端末装置の識別情報と充電量とを対応付けて記憶する記憶部から前記バッテリの充電量を取得し、
外部から前記データと時間情報とを取得し、
前記充電量と前記時間情報とに応じて、前記データを書込む端末装置を選択する情報処理システム。
【請求項15】
バッテリと、前記バッテリからのみ給電され、外部から入力されたデータを記憶する揮発性メモリと、前記揮発性メモリに記憶されたデータを表示する表示手段と、を備え、前記データを記憶する不揮発性メモリを有しない端末装置に、
外部から、前記揮発性メモリへの前記データの書込み指示を取得するステップと、
前記指示を取得した場合にのみ前記バッテリへの充電を許可するステップと、を実行させるプログラム。
【請求項16】
前記端末装置に、
外部から時間情報を取得するステップと、
取得した時間情報に応じて決定される充電量の前記バッテリへの充電を許可するステップと、実行させるプログラム。
【請求項17】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なうコンピュータに、
外部から時間情報を取得するステップと、
取得した時間情報に応じて決定される充電量を前記バッテリへ充電するステップと
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項18】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なうコンピュータに、
外部から前記データの書込み指示を取得するステップと、
前記書込み指示を取得した場合にのみ、前記端末装置の前記バッテリへの充電を開始するステップと、
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項19】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なう情報処理装置が、
外部から時間情報を取得し、
取得した時間情報に応じて決定される充電量を前記バッテリへ充電する情報処理方法。
【請求項20】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なう情報処理装置が、
外部から前記データの書込み指示を取得し、
前記書込み指示を取得した場合にのみ、前記端末装置の前記バッテリへの充電を開始する情報処理方法。
【請求項1】
バッテリと、
前記バッテリからのみ給電され、外部から入力されたデータを記憶する揮発性メモリと、
前記揮発性メモリに記憶されたデータを表示する表示手段と、
を備え、前記データを記憶する不揮発性メモリを有しない端末装置。
【請求項2】
前記バッテリは、有機ラジカル電池である請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記バッテリが前記揮発性メモリに連続して給電可能な時間が4時間以下である請求項1乃至2のいずれかに記載の端末装置。
【請求項4】
外部から、前記揮発性メモリへの前記データの書込み指示を取得した場合にのみ前記バッテリへの充電を許可する請求項1乃至3のいずれかに記載の端末装置。
【請求項5】
外部から時間情報を取得し、取得した時間情報に応じて決定される充電量の前記バッテリへの充電を許可する請求項1乃至4のいずれかに記載の端末装置。
【請求項6】
前記バッテリは、専用充電手段と接続され、前記専用充電手段を介してのみ充電される請求項1乃至5のいずれかに記載の端末装置。
【請求項7】
前記専用充電手段と接続されているときに前記データの前記揮発性メモリへの書込みが行なわれる請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記端末装置の識別情報を記憶する不揮発性メモリをさらに含む請求項1乃至7のいずれかに記載の端末装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なう情報処理装置。
【請求項10】
前記情報処理装置は、請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と前記情報処理装置とを接続する接続手段を有し、当該接続手段と、前記端末装置とが接続されたことを検知した場合に前記バッテリへの充電を開始し、その後、前記データの書込みを行なう請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
外部から時間情報を取得し、
取得した時間情報に応じて決定される充電量を前記バッテリへ充電する請求項9乃至10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記情報処理装置は、外部から前記データの書込み指示を取得した場合にのみ、前記端末装置の前記バッテリへの充電を開始する請求項9乃至11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と、
請求項9乃至12のいずれかに記載の情報処理装置と、
を含む情報処理システム。
【請求項14】
前記バッテリの充電量の異なる、複数の、請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と、
請求項9乃至12のいずれかに記載の情報処理装置と、を含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、前記端末装置、あるいは、端末装置の識別情報と充電量とを対応付けて記憶する記憶部から前記バッテリの充電量を取得し、
外部から前記データと時間情報とを取得し、
前記充電量と前記時間情報とに応じて、前記データを書込む端末装置を選択する情報処理システム。
【請求項15】
バッテリと、前記バッテリからのみ給電され、外部から入力されたデータを記憶する揮発性メモリと、前記揮発性メモリに記憶されたデータを表示する表示手段と、を備え、前記データを記憶する不揮発性メモリを有しない端末装置に、
外部から、前記揮発性メモリへの前記データの書込み指示を取得するステップと、
前記指示を取得した場合にのみ前記バッテリへの充電を許可するステップと、を実行させるプログラム。
【請求項16】
前記端末装置に、
外部から時間情報を取得するステップと、
取得した時間情報に応じて決定される充電量の前記バッテリへの充電を許可するステップと、実行させるプログラム。
【請求項17】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なうコンピュータに、
外部から時間情報を取得するステップと、
取得した時間情報に応じて決定される充電量を前記バッテリへ充電するステップと
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項18】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なうコンピュータに、
外部から前記データの書込み指示を取得するステップと、
前記書込み指示を取得した場合にのみ、前記端末装置の前記バッテリへの充電を開始するステップと、
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項19】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なう情報処理装置が、
外部から時間情報を取得し、
取得した時間情報に応じて決定される充電量を前記バッテリへ充電する情報処理方法。
【請求項20】
請求項1乃至8のいずれかに記載の端末装置と接続され、前記揮発性メモリへの前記データの書込みと、前記バッテリへの充電とを行なう情報処理装置が、
外部から前記データの書込み指示を取得し、
前記書込み指示を取得した場合にのみ、前記端末装置の前記バッテリへの充電を開始する情報処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−252503(P2012−252503A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124399(P2011−124399)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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