説明

筐体の状態検出装置、及び電子機器

【課題】専用の磁石を設けずに筐体の状態を検出する。
【解決手段】複数の筐体(1・2)と、その複数の筐体(1・2)を相対的に移動自在になるよう連結する連結機構11・12・13と、複数の筐体(1・2)の間に相対的移動をアシストするために接続される接続機構14・15・16と、を備え、その接続機構14・15・16の少なくとも一部を磁性体で構成し、複数の筐体(1・2)の相対移動による接続機構14・15・16の移動に伴う磁性体の磁気を検出する磁気センサ17を備える。具体的には、接続機構は、複数の筐体(1・2)の相対的移動をアシストするばね部材14と、ばね部材14を筐体(1・2)に取り付ける固定ピン15・16と、からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の状態検出装置と、その状態検出装置を有する筐体を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
開閉式携帯端末装置において、専用に設けた磁石によって筐体の開閉状態をセンサで検出するようにしていた(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−217142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
筐体の開閉状態を検出するためには、特許文献1のように、専用に磁石を設ける必要があった。
【0005】
本発明の課題は、専用の磁石を設けずに筐体の状態を検出することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数の筐体と、前記複数の筐体を相対的に移動自在になるよう連結する連結機構と、前記複数の筐体の間に相対的移動をアシストするために接続される接続機構と、を備え、前記接続機構の少なくとも一部を磁性体で構成し、前記複数の筐体の相対移動による前記接続機構の移動に伴う前記磁性体の磁気を検出する磁気センサを備える筐体の状態検出装置を特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の筐体の状態検出装置であって、前記接続機構は、前記複数の筐体の相対的移動をアシストするばね部材と、前記ばね部材を前記筐体に取り付ける固定ピンと、からなることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体の状態検出装置であって、前記連結機構は、前記複数の筐体をスライド移動自在に結合するスライド結合機構であることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の筐体の状態検出装置であって、前記ばね部材はねじりばねであることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、複数の筐体と、前記複数の筐体を相対的に移動自在になるよう連結する連結機構と、前記複数の筐体の間で電気的な接続を行わせるために移動自在に接続される接続部材と、を備え、前記接続部材を磁性体で構成し、前記複数の筐体の相対移動による前記接続部材の移動に伴う前記磁性体の磁気を検出する磁気センサを備える筐体の状態検出装置を特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の筐体の状態検出装置であって、前記接続部材は、配線であることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の筐体の状態検出装置であって、前記連結機構は、前記複数の筐体をスライド移動自在に結合するスライド結合機構であることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項5または6に記載の筐体の状態検出装置であって、前記連結機構は、前記複数の筐体を回転自在に結合するヒンジ結合機構であることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の状態検出装置を筐体に備える電子機器を特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、筐体の状態検出のために、専用に磁石を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成を示すもので、スライド式携帯電話の閉状態を示した斜視図(a)と開状態を示した斜視図(b)である。
【図2】図1の筐体の連結機構(スライド結合機構)を示す分解斜視図である。
【図3】図2のスライド結合機構の組み付け状態を示すもので、筐体の閉状態を示した図である。
【図4】図3の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図5】スライド連結機構の透視状態を示すもので、閉状態を示した図(a)と開状態を示した図(b)である。
【図6】同じく閉状態を示した平面図(a)と開状態を示した平面図(b)である。
【図7】本発明を適用した実施形態2の構成を示すもので、筐体の閉状態を示した斜視図(a)と開状態を示した斜視図(b)である。
【図8】本発明を適用した実施形態3の接続部材の構成を示すもので、筐体の閉状態を示した斜視図(a)と開状態の接続部材を示した斜視図(b)である。
【図9】同じく閉状態を示した平面図(a)と開状態を示した平面図(b)である。
【図10】同じく閉状態を示した中央縦断面図(a)と開状態を示した中央縦断面図(b)である。
【図11】本発明を適用した電子機器の実施形態4の構成を示すもので、折り畳み式携帯電話の閉状態を示した斜視図(a)と開状態を示した斜視図(b)である。
【図12】図11の透視状態を示すもので、閉状態を示した図(a)と開状態を示した図(b)である。
【図13】同じく閉状態を示した平面図(a)と開状態を示した平面図(b)である。
【図14】同じく閉状態を示した側面図(a)と開状態を示した側面図(b)である。
【図15】図14のヒンジ結合部の拡大図(a)(b)である。
【図16】図14のヒンジ結合部の斜視図(a)(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成としてスライド式携帯電話を示したもので、1は第1筐体、2は第2筐体、3は第1操作部、4は第2操作部、5は表示部である。
【0018】
図示のように、第1筐体1の上に第2筐体2がスライド移動自在に結合されており、第1筐体1上に第1操作部3が設けられて、第2筐体2上に第2操作部4及び表示部5が設けられている。
【0019】
図2は筐体の連結機構(スライド結合機構)を示すもので、図3はそのスライド結合機構の組み付け状態で筐体の閉状態を示したもので、図4はその矢印A−A線に沿った断面図である。図中、11は第1プレート、12は第2プレート、13はレールガイド、14はねじりばね、15は第1固定ピン、16は第2固定ピンである。
【0020】
図示のように、第1プレート11は、第1筐体1の上面上半部に固定されるもので、左右に平行する一対のレール部11aを備えている。この左右一対のレール部11aは断面コ字型に形成されている。第2プレート12は、第2筐体2のほぼ背面に固定されるもので、左右に平行する一対のスライド片12aを備えている。このスライド片12aは、第1プレート11のレール部11aに挿入されたレールガイド13に対しスライド自在に組み付けられる。
【0021】
以上の第1プレート11、第2プレート12及びレールガイド13により、第1筐体1と第2筐体2とのスライド結合機構が構成される。
【0022】
そして、第1プレート11と第2プレート12との間には、ねじりばね14が接続される。このねじりばね14は、図示のように、ねじりコイル部で直角方向に両端部を向けたL字型で、一端部が第1プレート11に固定した第1固定ピン15に係止して、他端部が第2プレート12に固定した第2固定ピン16に係止される。
【0023】
以上のねじりばね14、第1固定ピン15及び第2固定ピン16により、第1筐体1及び第2筐体2間の接続機構が構成される。
【0024】
図5はスライド連結機構の透視状態を示すものである。すなわち、図5(a)は閉状態を示し、図示のように閉状態では、第1プレート11上において、ねじりばね14は、第1固定ピン15に対して右方にねじりコイル部が位置して、その下方に第2プレート12に対する第2固定ピン16が位置している。以上の閉状態は、ねじりばね14の付勢により保持される。
【0025】
また、図5(b)は開状態を示し、図示のように開状態では、第1プレート11上において、ねじりばね14は、第1固定ピン15に対して上方にねじりコイル部が位置して、その右方に第2プレート12に対する第2固定ピン16が位置している。以上の開状態は、ねじりばね14の付勢により保持される。そして、閉状態から開状態への移行途中からはねじりばね14の付勢によりアシストされ、開状態から閉状態への移行途中からもねじりばね14の付勢によりアシストされる。
【0026】
次に、図6は図5の平面状態を示すもので、図6(a)は閉状態を示し、図6(b)は開状態を示しており、この実施形態では、第2固定ピン16を磁性体で構成する。そして、第1プレート11の図示右隅部に、磁性体による第2固定ピン16の磁気を検出する磁気センサ17を配置する。
【0027】
従って、図6(a)に示すように、閉状態では、第1プレート11上において、ねじりばね14は、第1固定ピン15に対して右方にねじりコイル部が位置して、その下方に第2プレート12に対する第2固定ピン16が位置しているので、第1プレート11の図示右隅部の磁気センサ17は、磁性体による第2固定ピン16の磁気を検出できない。
【0028】
そして、図6(b)に示すように、開状態では、第1プレート11上において、ねじりばね14は、第1固定ピン15に対して上方にねじりコイル部が位置して、その右方に第2プレート12に対する第2固定ピン16が位置しているので、第1プレート11の図示右隅部の磁気センサ17は、磁性体による第2固定ピン16の磁気を検出する。
【0029】
以上、実施形態のスライド式携帯電話によれば、第2固定ピン16を磁性体で構成し、その磁性体による第2固定ピン16の磁気を検出する磁気センサ17を設けることで、専用の磁石を設けることなく、第1筐体1及び第2筐体2の開閉状態を検出できる。
【0030】
(実施形態2)
図7は本発明を適用した実施形態2の構成を示すもので、図7(a)は閉状態を示し、図7(b)は開状態を示しており、この実施形態2では、ねじりばね14を磁性体で構成する。そして、第1プレート11の例えば図示左隅部に、磁性体によるねじりばね14の磁気を検出する磁気センサ17を配置する。
【0031】
従って、図7(a)に示すように、閉状態では、第1プレート11上において、ねじりばね14は、第1固定ピン15に対して右方にねじりコイル部が位置して、その下方に第2プレート12に対する第2固定ピン16が位置しているので、第1プレート11の図示右隅部の磁気センサ17は、磁性体によるねじりばね14の磁気を検出できない。
【0032】
そして、図7(b)に示すように、開状態では、第1プレート11上において、ねじりばね14は、第1固定ピン15に対して上方にねじりコイル部が位置して、その右方に第2プレート12に対する第2固定ピン16が位置しているので、第1プレート11の図示左隅部の磁気センサ17は、磁性体によるねじりばね14の磁気を検出する。
【0033】
なお、磁気センサ17の位置は、図7(b)において、磁性体によるねじりばね14の磁気が届く全長にわたる範囲内であればよい。また、磁性体によるねじりばね14との接触により第1プレート11に対する第1固定ピン15と第2プレート12に対する第2固定ピン16も磁化されることから、磁気センサ17の位置は、磁性体によるねじりばね14の磁気が届く全長にわたる範囲に加えて、第2固定ピン16も含む範囲内でよく、すなわち、図7(b)に示す斜線範囲A内であればよい。
【0034】
(実施形態3)
図8は本発明を適用した実施形態3の構成を示すもので、前述した実施形態1・2と同様、11は第1プレート、11aはレール部、12は第2プレート、12aはスライド片、13はレールガイドであって、21は第1コネクタ、22は第2コネクタ、23は配線である。
【0035】
図示のように、第1プレート11の下端に取り付けた第1コネクタ21と、第2プレート12の下端に取り付けた第2コネクタ22とは、フレキシブル基板による配線23で接続されている。なお、第1コネクタ21は、前記第1筐体1の第1操作部3の図示しない基板に接続されている。また、第2コネクタ22は、前記第2筐体2の第2操作部4及び表示部5の図示しない基板に接続されている。
【0036】
そして、図8(a)に示すように、閉状態では、第1プレート11上の下側において、配線23が折り返されて下方に延びている。また、図8(b)に示すように、開状態では、第1プレート11及び第2プレート12の下側に第1コネクタ21及び第2コネクタ22が重なって、第1プレート11上において、配線23が二つ折り状態となっている。
【0037】
次に、図9は図8の平面状態を示すもので、図9(a)は閉状態を示し、図9(b)は開状態を示しており、図10(a)及び(b)はその中央縦断面を示すものである。
【0038】
この実施形態3では、配線23の周囲に、磁性体粉末を混入した絶縁性柔軟材料による絶縁被覆を形成する。そして、第1プレート11の例えば中央部上に、配線23の磁性体による絶縁被覆の磁気を検出する磁気センサ24を配置する。
【0039】
従って、図9(a)に示すように、閉状態では、第1プレート11上において、配線23が折り返されて下方に延びているので、第1プレート11の図示中央部上の磁気センサ24は、配線23の磁性体による絶縁被覆の磁気を検出できない。
【0040】
そして、図9(b)に示すように、開状態では、第1プレート11上において、配線23が二つ折り状態となっているので、第1プレート11の図示中央部上の磁気センサ24は、配線23の磁性体による絶縁被覆の磁気を検出する。
【0041】
以上、実施形態3のスライド式携帯電話によれば、第1プレート11及び第2プレート12間を接続する配線23の周囲に、磁性体粉末を混入した絶縁性柔軟材料による絶縁被覆を形成し、その配線23の磁性体による絶縁被覆の磁気を検出する磁気センサ24を設けることで、専用の磁石を設けることなく、第1筐体1及び第2筐体2の開閉状態を検出できる。
【0042】
なお、磁気センサ24の位置は、図9(a)及び図10(a)に示した開状態で折り返されて下方に延びた配線23より上側から、図9(b)及び図10(b)に示した開状態で配線23が二つ折り状態となる範囲内でよく、すなわち、図9及び図10に示す斜線範囲B内であればよい。
【0043】
(実施形態4)
図11は本発明を適用した電子機器の実施形態4の構成として折り畳み式携帯電話を示したもので、31は第1筐体、32は第2筐体、33は操作部、35は表示部である。
【0044】
図示のように、第1筐体31に第2筐体32が回転自在にヒンジ結合されており、第1筐体31に操作部33が設けられて、第2筐体32に表示部35が設けられている。
【0045】
図12は筐体のヒンジ結合を示したもので、図12(a)は閉状態を示し、図12(b)は開状態を示しており、図13(a)及び(b)はその平面を示すものである。図中、41・42はヒンジボス、43・44はヒンジ軸、45は配線である。
【0046】
図示のように、第1筐体31の上辺部に沿って設けられた二つのヒンジボス41・42の外側面に各々設けたヒンジ軸43・44に、第2筐体32が回転自在に組み付けられている。そして、左側のヒンジボス41から両ヒンジボス41・42の間にかけて、フレキシブル基板による配線45が配置されている。
【0047】
配線45は、左側のヒンジボス41内から第1筐体31の操作部33の図示しない基板に一端が接続されて、両ヒンジボス41・42間から第2筐体32の表示部35の図示しない基板に他端が接続されている。しかも、配線45は、左側のヒンジボス41内から両ヒンジボス41・42間において、図14及び拡大した図15に示すように、ループ状に配置されている。
【0048】
この実施形態4では、配線45の周囲に、磁性体粉末を混入した絶縁性柔軟材料による絶縁被覆を形成する。そして、図16に示すように、第1筐体31の両ヒンジボス41・42間に、配線45の磁性体による絶縁被覆の磁気を検出する、斜線範囲で図示した磁気センサ46を配置する。
【0049】
ここで、図16は図14のヒンジ結合部を拡大した斜視図で、閉状態では、図16(a)に示すように、配線45は、両ヒンジボス41・42間において、ループの巻き径が小さくなっている。そして、開状態では、図16(b)に示すように、配線45は、両ヒンジボス41・42間において、ループの巻き径が大きくなっている。
【0050】
このため、第1筐体31の両ヒンジボス41・42間の上面に磁気センサ46を配置して、筐体の開閉状態を検出する。
【0051】
従って、閉状態では、図16(a)に示すように、両ヒンジボス41・42間において、配線45のループの巻き径が小さくなっているので、両ヒンジボス41・42間の上面の磁気センサ46は、配線45の巻き径が小さくなって上方に離間したループの磁性体による絶縁被覆の磁気を検出できない。
【0052】
そして、開状態では、図16(b)に示すように、両ヒンジボス41・42間において、配線45のループの巻き径が大きくなっているので、両ヒンジボス41・42間の上面の磁気センサ46は、配線45の巻き径が大きくなって直上に接近したループの磁性体による絶縁被覆の磁気を検出する。
【0053】
以上、実施形態4の折り畳み式携帯電話によれば、第1筐体31及び第2筐体32間を接続する配線45の周囲に、磁性体粉末を混入した絶縁性柔軟材料による絶縁被覆を形成し、その配線45の磁性体による絶縁被覆の磁気を検出する磁気センサ46を設けることで、専用の磁石を設けることなく、第1筐体31及び第2筐体32の開閉状態を検出できる。
【0054】
(変形例)
以上、実施形態では、材料を磁性体としたが、例えば配線に電流を流して被覆部を磁化させることで電磁石になる磁性体の構成としてもよい。
【0055】
(他の変形例)
以上の実施形態においては、携帯電話としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコン、電卓、電子辞書などで複数の筐体よりなり相対的に移動自在となっている電子機器の全てに用いることができる。
また、実施形態では筐体を縦方向に開閉する方式としたが、筐体が横方向に開閉する方式のものであってもよい。
【0056】
そして、スライド式や折り畳み式以外に、筐体を平面的に回転自在に組み付けるサイクロイドヒンジを備えたものでもよい。
さらに、ばね部材はコイルばねであってもよい。
また、筐体や接続部材の形状、連結機構や接続機構の構成等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0057】
1 第1筐体
2 第2筐体
3 第1操作部
4 第2操作部
5 表示部
11 第1プレート
12 第2プレート
13 レールガイド
14 ねじりばね
15 第1固定ピン
16 第2固定ピン
17 磁気センサ
21 第1コネクタ
22 第2コネクタ
23 配線
24 磁気センサ
31 第1筐体
32 第2筐体
33 操作部
35 表示部
41 ヒンジボス
42 ヒンジボス
43 ヒンジ軸
44 ヒンジ軸
45 配線
46 磁気センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の筐体と、
前記複数の筐体を相対的に移動自在になるよう連結する連結機構と、
前記複数の筐体の間に相対的移動をアシストするために接続される接続機構と、を備え、
前記接続機構の少なくとも一部を磁性体で構成し、
前記複数の筐体の相対移動による前記接続機構の移動に伴う前記磁性体の磁気を検出する磁気センサを備えることを特徴とする筐体の状態検出装置。
【請求項2】
前記接続機構は、前記複数の筐体の相対的移動をアシストするばね部材と、前記ばね部材を前記筐体に取り付ける固定ピンと、からなることを特徴とする請求項1に記載の筐体の状態検出装置。
【請求項3】
前記連結機構は、前記複数の筐体をスライド移動自在に結合するスライド結合機構であることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体の状態検出装置。
【請求項4】
前記ばね部材はねじりばねであることを特徴とする請求項2または3に記載の筐体の状態検出装置。
【請求項5】
複数の筐体と、
前記複数の筐体を相対的に移動自在になるよう連結する連結機構と、
前記複数の筐体の間で電気的接続を行わせるために移動自在に接続される接続部材と、を備え、
前記接続部材を磁性体で構成し、
前記複数の筐体の相対移動による前記接続部材の移動に伴う前記磁性体の磁気を検出する磁気センサを備えることを特徴とする筐体の状態検出装置。
【請求項6】
前記接続部材は、配線であることを特徴とする請求項5に記載の筐体の状態検出装置。
【請求項7】
前記連結機構は、前記複数の筐体をスライド移動自在に結合するスライド結合機構であることを特徴とする請求項5または6に記載の筐体の状態検出装置。
【請求項8】
前記連結機構は、前記複数の筐体を回転自在に結合するヒンジ結合機構であることを特徴とする請求項5または6に記載の筐体の状態検出装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の状態検出装置を筐体に備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2011−142528(P2011−142528A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−2509(P2010−2509)
【出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】