説明

管理システム、サーバ、管理方法、プログラム、記録媒体

【課題】特定薬品等の物品の入出庫の管理に加え、その有効期限も管理することで、セキュリティの面、安全性の面において当該物品の利用者等が確実に物品の管理を行うことができる管理システムなどを提供する。
【解決手段】利用者に付したICタグbより利用者に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う特定薬剤管理ディスプレイ100と、特定薬品に付したICタグ(a、c1等)より特定薬品に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う特定薬剤庫300と、前記利用者に関する情報、前記特定薬品に関する情報を記憶するデータベース250を有するサーバ200を有し、前記サーバ200が前記特定薬品に関する情報より当該特定薬品の有効期限に係る情報を処理し、前記特定薬剤管理ディスプレイ100に対し当該有効期限に基づく督促を、当該特定薬品を取り扱うことのできる利用者に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IC(Integrated Circuit)タグを用いて、特定の者だけが入室を許可された室内に特定の物品を入庫、出庫して管理する管理システムなどに関するものである。
【背景技術】
【0002】
病院、医療研究施設等の特定施設において、薬剤師等の特定の利用者が麻薬・毒薬・劇薬等の特定薬品を使用する場合には、セキュリティを考慮すると特定薬品の入庫、出庫の管理の必要性は勿論のこと、患者の安全性について考慮すると当該特定薬品の有効期限の管理もしっかり行う必要がある。このような管理は、施設の関係者が目視で台帳管理して必要なデータを端末に入力するといった方法により行われているのが大半である。
【0003】
しかし、このような方法では台帳管理におけるデータ入力の漏れ、間違いなどといったミスを引き起こす余地が残ってしまい、惨事に繋がるおそれがある。例えば、入力されたデータから、誰が、いつ、どの特定薬品を入庫または出庫したかが不明確になる場合があり、その薬品が業務に紛れて紛失した場合であっても追及することができず、セキュリティの点から問題が生じる可能性がある。また、薬品については日々更新されているため、台帳管理においてその更新状況を記録しないといけないが、古くなったものは薬品の棚卸をしないとチェックがかからず、既に有効期限が切れて処分すべき薬品が薬剤庫に残ったままとなっている。このことは管理の非効率化を招くばかりでなく、もし、そのような薬品を出庫してしまえば、患者に投与してしまい、患者の生命に関わる事態にもなりかねず、安全性の点から見て問題が生じる可能性がある。
【0004】
そこで、物品の識別に利用されるICタグを使用して台帳管理を自動化する方法の実現が望まれる。特許文献1の「物品持ち出し管理システム」のそのような方法の一つである。しかし、特許文献1では利用者による薬品瓶の取り扱いにおいて薬品の入庫、出庫の管理が行われセキュリティ面は確保されるものといえるが、薬品の有効期限について言及しておらず、安全性の面における問題を解消しうるものとはいえない。
【特許文献1】特開2001−52054号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記事情を鑑みて、本発明では、特定薬品等の物品の入出庫の管理に加え、その有効期限も管理することで、セキュリティの面、安全性の面において当該物品の利用者等が確実に物品の管理を行うことができる管理システムなどを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の態様は、利用者に付したICタグより利用者に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う第1のリーダ・ライタを有する第1の端末と、物品に付したICタグより物品に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う第2のリーダ・ライタを有する第2の端末と、前記利用者に関する情報、前記物品に関する情報を記憶する記憶手段を有するサーバを有する管理システムにおいて、前記サーバが前記物品に関する情報より当該物品の有効期限に係る情報を処理し、前記第1の端末に対し当該有効期限に基づく督促を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に表示させることを特徴とする。
【0007】
ここで、前記第1の端末は有効期限が間近に切れる物品の存在を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に表示することを特徴とする。また、前記第1の端末は、前記物品の保管がなされる一定領域に存在する前記利用者を検知する検知手段を有し、前記サーバは、前記利用者が前記一定領域に存在していた期間を管理することを特徴とする。
【0008】
本発明の他の態様は、利用者に付したICタグより利用者に関する情報、物品に付したICタグより物品に関する情報を記憶する記憶手段を有し、前記物品に関する情報より当該物品の有効期限に係る情報を処理し、当該有効期限に基づく督促を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に行うサーバに関するものである。
【0009】
また、本発明の他の態様は、第1のリーダ・ライタが利用者に付したICタグより利用者に関する情報の読み取りを行う第1読取工程と、サーバが前記利用者に関する情報を更新する第1更新工程と、第2のリーダ・ライタが物品に付したICタグより物品に関する情報の読み取りを行う第2読取工程と、サーバが前記物品に関する情報を更新する第2更新工程を有し、前記物品に関する情報より当該物品の有効期限に係る情報を処理し、当該有効期限に基づく督促を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に行う管理方法に関するものである。
【0010】
また、本発明の他の態様は、コンピュータに、利用者に付したICタグより利用者に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う第1のリーダ・ライタを有する第1の端末と、物品に付したICタグより物品に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う第2のリーダ・ライタを有する第2の端末と、前記利用者に関する情報、前記物品に関する情報を記憶する記憶手段を有するサーバとして機能させる管理システムのプログラムにおいて、前記サーバに前記物品に関する情報より当該物品の有効期限に係る情報を処理させ、前記第1の端末に対し当該有効期限に基づく督促を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に表示させることを特徴とするプログラムに関するものであり、さらに、そのプログラムを格納した記録媒体に関するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の管理システムにより、特定薬品等の物品の入出庫の管理に加え、その有効期限も管理することで、セキュリティの面、安全性の面において当該物品の利用者等が確実に物品の管理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の管理システムを実施するための最良の形態について説明する。説明する際には、本明細書と同時に提出する図面を適宜参照する。
【0013】
〈構成〉
図1は、本形態の管理システムの構成を図示したものである。この管理システムは特定薬剤管理ディスプレイ100、サーバ200、特定薬剤庫300を有して構成されている。特定薬剤管理ディスプレイ100、サーバ200、特定薬剤庫300は制御部150、230、310により情報の送受信を行う。
【0014】
特定薬剤管理ディスプレイ100は利用者が特定薬品の取り扱うために必要な種々の情報を表示する端末であり、センサー110、リーダ・ライタ120、入力部130、表示部140、制御部150を有して構成されている。
【0015】
センサー110は、特定薬剤管理ディスプレイ100周辺の一定範囲及び特定薬剤庫300がある部屋に利用者がいることを感知する機能を有する部品である。利用者がいることを通知することを「通知情報」として処理し、通知情報は一定の間隔で制御部150によりサーバ200に送信される。サーバ200は通知情報を受信することによりその部屋に利用者がいることを認識することができる。その利用者が、センサー110が感知できる範囲から外れると通知情報がなくなり、サーバ200に通知情報が送信されなくなるので、サーバ200はその部屋に利用者がいなくなったことを認識することができる。この認識により利用者が特定薬剤庫300に使用による特定薬品の入出庫処理を行っていた時間帯、持ち出した時間帯等がわかるので、例えば、業務上特定薬品を紛失したなどの事態になってもその責任を追及することができる。
【0016】
リーダ・ライタ120は利用者に付されたICタグbのメモリ情報を読み取り、またはメモリ情報として必要な情報を書き込む機能を有する部品である。読み取ったメモリ情報は制御部150によりサーバ200に送信し、また、制御部150によりサーバ200から受信した情報をメモリ情報として書き込む。ICタグbは利用者の名札に組み込まれている。利用者に付されたICタグbのメモリ情報としては、例えば、特定薬剤庫300がある部屋の出入りに関する許否情報、その利用者が取り扱うことができる特定薬剤について、当該特定薬剤の取り扱いの可否情報がある。
【0017】
入力部130は利用者による入力を受け付ける機能を有する部品である。また、表示部140は利用者に特定薬品の取り扱いに関する指示を指示画面として表示する機能を有する部品である。その指示はサーバ200よりなされる。利用者は表示部140に表示された指示画面に従って、入力部130より所定の入力をする。例えば、ICタグaが付された特定薬品を特定薬剤庫300に入庫するという情報を入庫情報として入力したり、ICタグc1が付された特定薬品を特定薬剤庫300より出庫するという情報を出庫情報として入力するなどである。以下、必要に応じて入庫情報、出庫情報をまとめて「入出庫情報」と呼ぶことにする。表示部140には主に、特定薬剤庫300に入出庫された特定薬品の取り扱い状況について表示されるが、具体的には特定薬品が入庫されているか、出庫されているかという内容、そして、特定薬剤の有効期限、有効期限が切れたこと並びに有効期限切れが間近であることを表示する。特定薬品の有効期限に関するこれらの表示を行うことによりその特定薬品を取り扱うことのできる利用者に対し、当該特定薬品の処分、入れ替えなどの措置を督促することができる。
【0018】
制御部150はセンサー110、リーダ・ライタ120、入力部130から受信した情報をサーバ200に送信し、サーバ200より受信した情報をリーダ・ライタ120、表示部140に送信する機能を有する。
【0019】
サーバ200は特定薬品の利用者が特定薬品の取り扱うために必要な種々の情報を保存・更新してその取り扱いの状況を管理する情報処理装置であり、CPU(Central Processing Unit)210、ROM(Read Only Memory)220、制御部230、判定部240、データベース250を有して構成されている。
【0020】
CPU210は本形態の管理システムが処理する情報のいわゆる中央処理制御を行う機能を有する部品である。ROM220はCPU210が中央処理制御を行うときに読み出すプログラムを格納した記録媒体である。
【0021】
制御部230は特定薬剤管理ディスプレイ100、特定薬剤庫300と種々の情報を送受信する機能を有する。また、CPU210、判定部240、データベース250とも情報を送受信する機能を有する。また、特定薬剤庫300より受信した情報(入出庫情報など)をデータベース250に更新させる機能を有する。
【0022】
判定部240はリーダ・ライタ120が読み取った、利用者に付したICタグbのメモリ情報からデータベース250の情報を検索して、その利用者が、特定薬剤庫300がある部屋の出入りを許可されているか否かを判定する機能を有する。出入りを許可されている者であれば、データベース250の情報を検索して、その者に対し、その利用者が取り扱うことができる特定薬品についての取り扱いの状況を制御部230を介して通知させる。具体的には、特定薬品が入庫されているか、出庫されているかという内容、そして、特定薬剤の有効期限、有効期限が切れたこと並びに有効期限切れが間近であることなどを特定薬剤管理ディスプレイ100の表示部140に表示させる。
【0023】
データベース250は制御部230により、特定薬剤庫300がある部屋の出入りを許可されている利用者に関する情報、及び、特定薬剤庫300に保管される特定薬品に関する情報を記憶する機能を有する。これらの情報を記憶することにより各利用者が取り扱っている特定薬品の取り扱いに関する状況を管理することができる。具体的には、誰が、いつ、どの特定薬品を入庫または出庫したか、そして、その特定薬品の種類、有効期限、有効期限に基づく特定薬品の使用の可否等といった状況が管理される。
【0024】
特定薬剤庫300は特定薬品を保管する機能を有しているが、特定薬剤庫300で入出庫された特定薬品に関する情報を取り扱う機能を有する端末を有している。その端末は制御部310、リーダ・ライタ320を有して構成されている。なお、図1においてはICタグc1、c2、・・・が付された特定薬品が保管されている。
【0025】
制御部310はサーバ200と種々の情報を送受信する機能を有する。また、リーダ・ライタ320とも情報(入出庫情報など)を送受信する機能を有する。サーバ200に送信された情報はデータベース250に更新されることになる。
【0026】
リーダ・ライタ320は特定薬剤庫300で利用者が特定薬品の入出庫を行った場合に、その特定薬品に付されているICタグのメモリ情報を読み取りまたは書き込みを行う機能を有する。読み取ったメモリ情報は制御部310を介してサーバ200に送信される。書き込むメモリ情報はサーバ200の指示の下、制御部310を介して行われる。利用者が、ICタグc1が付された特定薬品を出庫する場合、ICタグc1のメモリ情報から出庫情報、有効期限に関する情報等が読み出され、その出庫がデータベース250に更新される。また、利用者が、ICタグbが付された特定薬品を入庫する場合、ICタグbのメモリ情報から入庫情報、有効期限に関する情報等が読み出され、その出庫がデータベース250に更新される。
【0027】
〈動作〉
次に、本形態の管理システムの動作処理について説明する。図2は、本形態の管理システムの動作処理をフローチャートとして図示したものである。
【0028】
まず、利用者が特定薬剤管理ディスプレイ100の前に立つと、リーダ・ライタ120が、利用者の名札に内蔵されたICタグbのメモリ情報を読み取り、制御部150を介してサーバ200へ読み取られた情報が送信される(S01)。次に、センサー110が利用者を感知して、通知情報を制御部150を介してサーバ200へ送信する(S02)。
【0029】
判定部240はデータベース250を検索して、特定薬剤管理ディスプレイ100より受信した情報から利用者が特定薬剤庫300のある部屋の出入りを許可されたものであるか否かを判定する(S03)。許可された者であると判定すれば、表示部140において指示画面として、特定薬剤を扱える者であること、その特定薬剤が有効期限内であれば出庫、入庫することができることを表示させる(S04)。もし、有効期限切れであれば、薬剤の入れ替え督促を表示させ、また、有効期限切れ間近であればその旨を表示させる。利用者が特定薬品の入出庫情報を入力部130より入力し、データベース250に入出庫情報を登録し、その利用者による特定薬剤庫300の使用目的(ICタグaを付した特定薬品を入庫すること、ICタグc1を付した特定薬品を出庫すること等)をサーバ200に認識させる(S05)。また、何らかの事情で特定薬品庫300の使用が不可能であれば表示部150において使用不可の旨を表示し、待機する。
【0030】
利用者が特定薬剤庫300の傍に来て、特定薬品の入出庫を行う(S06)が、その際にリーダ・ライタ320が入庫する特定薬品に付されたICタグaを読み取り、制御部310を介して入庫情報をサーバ200に送信し、また、出庫する特定薬品に付されたICタグc1を読み取り、制御部310を介して出庫情報をサーバ200に送信する(S07)。制御部230は特定薬剤庫300から受信した入出庫情報に基づいてデータベース250を更新する(S08)。
【0031】
利用者が目的を果たし、特定薬剤管理ディスプレイ100から離れると、センサー110による通知情報の受信が中断されるので、サーバ200に対しても通知情報の送信が中断される(S09)。制御部230はデータベース250に対し、利用者が立ち去った旨の更新を行わせる。
【0032】
〈具体例〉
上記動作の具体例を説明する。まず、A病院に勤務する薬剤師が特定薬剤モルヒネを特定薬剤庫300から取り出し、病棟へその薬品を持っていくために特定薬剤管理ディスプレイ100の前に立つ。この薬剤師の名札にはICタグが内蔵されており、このICタグのメモリ情報にはモルヒネを扱うことができるという情報がTOK(扱い可)として登録されている。
【0033】
特定薬剤管理ディスプレイ100に組み込まれているリーダ・ライタ120は名札に組み込まれているICタグのメモリ情報を読み取ると、TOKその他管理情報をサーバ200へ送信する。それと同時にセンサー50がその薬剤師を感知して通知情報をサーバ200へ送信する。
【0034】
サーバ230はTOKその他管理情報を受信すると、データベース250を検索し、この薬剤師がモルヒネを扱えるかどうか確認をする。TOKと管理情報が予めこのデータベース250に登録されており、判定部240により有効であると確認できると、表示部140に対し、ある特定薬剤における薬剤の有効期限が切れていれば、その薬剤の入れ替えを督促表示し、出庫または入庫の確認入力を行うメッセージを表示する。薬剤師は、このメッセージに従い、入力部130により出庫の確認入力を行い、特定薬剤庫300からICタグの付されたモルヒネを取り出す。併せて、この薬剤師はメッセージから有効期限が切れているジキタリス製剤があることを確認する。薬剤師は、即日、ジキタリス製剤の入れ替えを行った。
【0035】
特定薬剤庫300が有する端末が有するリーダ・ライタ320がモルヒネについているICタグを読み取り、サーバ200へ出庫情報として送信する。制御部230は、この出庫情報を受信し、データベース250に対しモルヒネを取り出した薬剤師と実施した日時等の情報を更新する。
【0036】
その後、用事の済んだ薬剤師は、モルヒネを持って病棟へ立ち去る。特定薬剤管理ディスプレイ100の前から人がいなくなったので、センサー110からサーバ200へ通知情報が送信されることが中断される。制御部230は、その中断によりデータベース250に対し、完了の更新を行う。
【0037】
本形態の管理システムを実施することにより以下の効果を奏する。即ち、まず、特定薬剤の保存期間が日々分かり、現状で特定薬剤が有効であるかが明確であり、投与患者に対して安心して渡すことができるという安全性が確保される。
【0038】
また、入出庫の度にデータベース250を即時更新するので、目視と台帳管理で入出庫していたのが電子データとして誰が、何時、どの特定薬品を扱ったのかが明確に分かる。これにより、今、忙しいから後で台帳へ記載するといった記入漏れも無くなり、若しくはセンサー110からの通知により業務に紛れて紛失した場合の追及も可能になり、電子データの信頼性が保たれ、セキュリティが確保される。
【0039】
また、特定薬剤を管理するにあたり、特定のメンバーにだけその扱いの権限を付与するようにできるので、セキュリティのレベルが向上する。
【0040】
なお、上述した形態は本発明の管理システムを実施するための最良のものであるが、これに限定する趣旨ではない。従って、本発明の要旨を変更しない範囲において、その実施形式を種々変形することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本形態の管理システムの構成を図示したものである。
【図2】本形態の管理システムの動作処理をフローチャートとして図示したものである。
【符号の説明】
【0042】
100 特定薬剤管理ディスプレイ
110 センサー
120 リーダ・ライタ
130 入力部
140 表示部
150 制御部
200 サーバ
210 CPU
220 ROM
230 制御部
240 判定部
250 データベース
300 特定薬剤庫
310 制御部
320 リーダ・ライタ
a、b、c1、c2、・・・ ICタグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者に付したICタグより利用者に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う第1のリーダ・ライタを有する第1の端末と、
物品に付したICタグより物品に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う第2のリーダ・ライタを有する第2の端末と、
前記利用者に関する情報、前記物品に関する情報を記憶する記憶手段を有するサーバを有する管理システムにおいて、
前記サーバが前記物品に関する情報より当該物品の有効期限に係る情報を処理し、前記第1の端末に対し当該有効期限に基づく督促を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に表示させることを特徴とする管理システム。
【請求項2】
前記第1の端末は有効期限が間近に切れる物品の存在を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に表示することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記第1の端末は、前記物品の保管がなされる一定領域に存在する前記利用者を検知する検知手段を有し、
前記サーバは、前記利用者が前記一定領域に存在していた期間を管理することを特徴とする請求項1または2に記載の管理システム。
【請求項4】
利用者に付したICタグより利用者に関する情報、物品に付したICタグより物品に関する情報を記憶する記憶手段を有し、
前記物品に関する情報より当該物品の有効期限に係る情報を処理し、当該有効期限に基づく督促を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に行うサーバ。
【請求項5】
第1のリーダ・ライタが利用者に付したICタグより利用者に関する情報の読み取りを行う第1読取工程と、
サーバが前記利用者に関する情報を更新する第1更新工程と、
第2のリーダ・ライタが物品に付したICタグより物品に関する情報の読み取りを行う第2読取工程と、
サーバが前記物品に関する情報を更新する第2更新工程を有し、
前記物品に関する情報より当該物品の有効期限に係る情報を処理し、当該有効期限に基づく督促を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に行う管理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
利用者に付したICタグより利用者に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う第1のリーダ・ライタを有する第1の端末と、
物品に付したICタグより物品に関する情報の読み取りまたは書き込みを行う第2のリーダ・ライタを有する第2の端末と、
前記利用者に関する情報、前記物品に関する情報を記憶する記憶手段を有するサーバとして機能させる管理システムのプログラムにおいて、
前記サーバに前記物品に関する情報より当該物品の有効期限に係る情報を処理させ、前記第1の端末に対し当該有効期限に基づく督促を、当該物品を取り扱うことのできる利用者に表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムを格納した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−190138(P2007−190138A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−10182(P2006−10182)
【出願日】平成18年1月18日(2006.1.18)
【出願人】(000213301)中部日本電気ソフトウェア株式会社 (56)
【Fターム(参考)】