籾摺選別機
【課題】
揺動選別板型籾摺選別機において、作業終了時の残留米処理制御を迅速化する。
【解決手段】
籾摺選別機の操作装置(42)は主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機内循環状態にする機内循環手段と、主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機外排出状態にする機外排出手段と、前記籾切れ停止手段で揺動モータ(M3)が停止後、籾切れセンサ(SE3)が籾無しを検出した状態で揺動モータ(M3)を駆動することができる残留米処理手段とを設けた。
揺動選別板型籾摺選別機において、作業終了時の残留米処理制御を迅速化する。
【解決手段】
籾摺選別機の操作装置(42)は主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機内循環状態にする機内循環手段と、主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機外排出状態にする機外排出手段と、前記籾切れ停止手段で揺動モータ(M3)が停止後、籾切れセンサ(SE3)が籾無しを検出した状態で揺動モータ(M3)を駆動することができる残留米処理手段とを設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、揺動選別板型の籾摺選別機に関する。
【背景技術】
【0002】
揺動選別板型の籾摺選別機において、揺動選別板の玄米側センサが穀粒有りを検出し且つ籾側センサが穀粒無しを検出すると、籾ホッパの穀粒の有無検出、籾ホッパの籾シャッタ及び混合米ホッパの摺落米調節弁の開閉とは無関係に、玄米切替弁を機内循環側に切り替えて揺動選別板から取り出された穀粒を籾摺部に還元処理するものは公知である。また、籾ホッパの穀粒無し検出をすると、玄米切替弁を機内循環側に切り替えのも公知である(特許文献1)。
【特許文献1】特開平5−146695公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
籾ホッパの穀粒無し検出をすると、玄米切替弁を機内循環側に切り替えて残留する籾を脱ぷしてから機外排出側に切り替えて機外に排出する残留米処理を行なう必要がある。本発明はこの残留米処理を行ない易くすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、籾ホッパ(6)と、籾摺ロール(7)と、揺動選別板(15)と、揺動選別板(15)で選別された仕上げ玄米を機内循環あるいは機外排出に切り換える循環/排出切換弁(31)と、主モータ(M1)と、揺動選別板(15)を駆動する揺動モータ(M3)と、籾ホッパ(6)内に供給される籾が無くなったことを検出する籾切れセンサ(SE3)が検出すると揺動モータ(M3)を停止する籾切れ停止手段と、籾摺選別作業の運転を行なう操作装置(42)とを設け、該操作装置(42)は主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機内循環状態にする機内循環手段と、主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機外排出状態にする機外排出手段と、前記籾切れ停止手段で揺動モータ(M3)が停止後、籾切れセンサ(SE3)が籾無しを検出した状態で揺動モータ(M3)を駆動することができる残留米処理手段とを設けたことを特徴とする籾摺選別機とする。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明は、籾ホッパ(6)に供給される籾が無くなったことを検出すると揺動モータ(M3)を停止することで、揺動選別板(15)の選別精度の低下による籾の機外排出を防止することができる。そして、籾ホッパ(6)に供給される籾が無い状態で揺動モータ(M3)を駆動することができるため、残留米の処理を円滑に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面に示すこの発明の実施形態について説明する。
まず、図1及び図2に基づき本発明を具備する籾摺選別機の全体構成について説明する。
【0007】
籾摺選別機は、籾摺部1,摺落米を風選する摺落米風選部2,風選後の混合米を籾・玄米に分離選別する揺動型混合米選別部3,混合米揚穀機4,玄米揚穀機5等により構成する。
【0008】
籾摺部1は、籾ホッパ6,籾摺ロ−ル7,7を内装している籾摺室8等で構成し、籾ホッパ6には籾シャッタ6aを設けている。籾摺落米風選部2は、摺落米風選箱体9,摺落米風選路10,粃受樋11,摺落米受樋12,吸引フアン13,排塵筒14等で構成している。
【0009】
また、籾摺ロール7,7のロール間隙をロール間隙調節手段(図示省略)により開閉調節できるように構成し、ロール間隙調節モータ(図示省略)を正転あるいは逆転することにより、ロール間隙を開閉調節するように構成している。
【0010】
次に、揺動型の混合米選別部3について説明する。
揺動選別板15,15,…の板面には選別用の凹凸を形成し、図3に示すように、縦方向の一側を高い供給側15a、他側を低い排出側15bとし、横方向の一側を高い揺上側15c、他側を低い揺下側15dとして、揺動選別板15の縦・横2方向ともに傾斜した構成とし、揺動選別板15を揺動装置15eにより、横方向斜め上下に往復揺動するように構成している。
【0011】
摺落米受樋12に落下選別された混合米は、混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16及び分配ケース17を経て、揺動選別板15の供給側15aに供給される構成である。揺動選別板15に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等により選別され、比重の重い小形の玄米は揺上側15cに偏流分布し、玄米に比較して大きく比重の軽い籾は揺下側15dに偏流分布し、また、その中間部には分離しない籾・玄米の混合米が偏流分布して選別される。このように選別された穀粒は、揺動選別板15の排出側15bに対向して設けている玄米仕切板18及び籾仕切板19により仕切られて取り出される構成である。
【0012】
取り出された玄米は玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出され、また、混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16,分配ケース17を経由して、揺動選別板15に供給され再選別される。また、籾は籾取出樋25,籾流路26,籾揚穀機27を経由して籾摺部1に揚穀還元されて、再度籾摺される構成である。
【0013】
揺動選別板15の排出側15bに対向配置したねじ棒で構成している仕切板移動調節手段(図示省略)により、玄米仕切板18を横方向に移動調節自在に構成し、後述の玄米仕切板調節モータM6を正転あるいは逆転し、玄米仕切板18を揺上側あるいは揺下側に移動調節するように構成している。また、混合米タンク24には混合米シャッタ24aを設け、玄米取出樋20には、揺動選別板15,…での選別玄米を機内循環に切り換えたり、機外排出に切り換える循環/排出切換弁31を設けている。
【0014】
また、図4に示すように、籾ホッパ6の側方には操作パネル42を設け、この操作パネル42の上部には、左右方向に沿わせて始動表示43a、循環表示43b、排出表示43c、残留米循環表示43d、残留米排出表示43e及び運転停止表示43fを設けている。
【0015】
そして、始動表示43aの下方には始動表示ランプ44a、運転スイッチSW1を設け、循環表示43bの下方に循環表示ランプ44b、循環スイッチSW2を設け、排出表示43cの下方に、排出表示ランプ44c、排出スイッチSW3を設け、残留米循環表示43dの下方に残留米循環表示ランプ44d、残留米循環スイッチSW4を設け、残留米排出表示43eの下方に、残留米排出ランプ44e、残留米排出スイッチSW5を設け、運転停止表示43fの下方に、運転停止表示ランプ44f、停止スイッチSW6を設けている。そして、各スイッチSW1〜SW6は後述する籾摺選別作業における各モード(工程)順に並んでいる。
【0016】
そして、図14に示すように、運転スイッチSW1をONにすると、コントローラ41の指令により主モータM1をONにし、籾シャッタ6aを閉の状態とし、揺動モータM3をOFFとし、循環/排出切換弁31用の循環/排出切換弁切換モータM4を機内循環とする。
【0017】
また、循環スイッチSW2をONにすると、主モータM1がONとし、籾シャッタ開閉モータM2を開調節駆動し、揺動モータM3をONにし、循環/排出切換モータM4を機内循環の状態とする。
【0018】
また、排出スイッチSW3をONにすると、主モータM1がONとし、籾シャッタ開閉モータM2を開調節駆動し、揺動モータM3をONにし、循環/排出切換モータM4を排出側に駆動し、後述する籾切れセンサSE3の籾切れによる残留米処理制御を有効にする。
【0019】
また、残留米循環スイッチSW4をONにすると、主モータM1がONとし、籾シャッタ開閉モータM2を開調節駆動し、揺動モータM3をONにし、循環/排出切換弁切換モータM4を循環側に駆動、籾切れによる残留米処理制御を無効にする。
【0020】
また、残留米排出スイッチSW5をONにすると、主モータM1をONにし、籾シャッタ開閉モータM2を開調節駆動し、揺動モータM3をONにし、循環/排出切換弁切換モータM4を排出側に駆動し、籾切れセンサSE3の籾切れによる残留米処理制御を無効にする。
【0021】
また、停止スイッチSW6をOFFにすると、主モータM1をOFFにし、籾シャッタ開閉モータM2を閉調節駆動し、揺動モータM3をOFFにし、循環/排出切換弁切換モータM4を循環側に駆動し、籾切れによる残留米処理制御を無効にする。
【0022】
また、図5は前述のSW2〜SW5の操作をレバーで行なう場合を示すものであり、本実施の形態ではSWと併用してレバーでも同様の操作が可能に構成している。このメイン操作レバー46には、上側から下側に向けて通常の作業順序に従って、籾シャッタ6aの閉調節位置46a、循環/排出切換弁31の循環切換位置46b、循環/排出切換弁31の排出切換位置46c、循環/排出切換弁31の残留米循環位置46d、循環/排出切換弁31の残留米排出位置46eを、それぞれ設けている。また、これらの操作位置への移動を検出するメインレバー位置センサ(シャッタ閉)SE6、メインレバー位置センサ(循環)SE7、メインレバー位置センサ(排出)SE8、メインレバー位置センサ(残留米循環)SE9、メインレバーセンサ(残留米排出)SE10をそれぞれ設け、これらのセンサをコントローラ41の入力側に接続している。
【0023】
CPUを内臓したコントローラ41の入力側には、図6に示すように各種のセンサ、スイッチを接続している。即ち、前記籾シャッタ6aの開調節検出用の籾シャッタ開センサSE1、籾シャッタ6aの閉調節検出用の籾シャッタ閉センサSE2、籾ホッパ6の籾切れ検出用の籾切れセンサSE3、循環/排出切換弁31の循環切換検出用の切換弁(循環)センサSE4、循環/排出切換弁31の排出切換検出用の切換弁(排出)センサSE5、メインレバー位置センサ(シャッタ閉)SE6、メインレバー位置センサ(循環)SE7、メインレバー位置センサ(排出)SE8、メインレバー位置センサ(残留米循環)SE9、メインレバーセンサ(残留米排出)SE10、混合米タンク24の満杯検出用の混合米満杯センサSE12、混合米タンク24の空検出用の混合米切れセンサSE13、玄米層厚センサSE14、籾層厚センサSE15、及び、運転スイッチSW1、循環スイッチSW2、排出スイッチSW3、残留米循環スイッチSW4、残留米排出スイッチSW5、停止スイッチSW6をそれぞれ接続している。
【0024】
また、コントローラ41の出力側には、駆動回路を経由して、籾摺選別機の主要部駆動用のメインモータM1、籾シャッタ6a開閉調節用の籾シャッタ開閉モータM2、揺動選別板15,…駆動用の選別部揺動モータM3、循環/排出切換弁31切り換え用の循環/排出切換モータM4、揺動選別板15の傾斜調節用の揺動選別板傾斜調節モータM5、玄米仕切板18の仕切り位置調節用の玄米仕切板調節モータM6を、それぞれ接続している。
【0025】
次に、図7のフローチャートに基づき籾摺選別作業内容について作業モード順に説明する。
乾燥した籾を籾ホッパ6に供給して、まず、運転スイッチSW1をONすると、主モータM1がONにされる(ステップS2)。このとき、籾シャッタ6aは閉状態で、循環/排出切換弁31は機内循環側の状態で、揺動モータM3がOFFの状態である。
【0026】
次いで、循環スイッチSW2をONすると(ステップS3)、籾シャッタ6aが開調節され、揺動モータM3がONにされる。このとき、循環/排出切換弁31が機内循環側の状態で、主モータM1はONの状態である(ステップS4)。
【0027】
そのため、籾ホッパ6内の籾が籾摺ロール7で籾摺りが開始され、籾摺りされた混合米は混合米選別部3に供給され、その後機内を循環する。
次いで、排出スイッチSW3をONすると(ステップS5)、循環/排出切換弁31が排出側に切り換えられる。このとき、籾シャッタ6aは開状態で、揺動モータM3及び主モータM1はON状態である(ステップS6)。
【0028】
そのため、揺動選別板15で選別された玄米は玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出される。
籾摺選別作業が進行し、籾ホッパ6に供給される新規の籾が無くなり、籾ホッパ6の籾切れを判定すると(ステップS7)主モータM1がONの状態で揺動モータM3がOFFにされる(ステップS9)。
【0029】
そして、残留米循環スイッチSW4をONすると(ステップS10)、籾シャッタ6aが閉調節され、籾切れの状態でも揺動モータM3がONにされ、循環/排出切換弁31が循環側に切り換えられる。このとき主モータM1はONの状態である(ステップS11)。
【0030】
そのため、残留する籾が籾摺ロール7で籾摺りされながら機内循環し、略全ての残留米が玄米となる。
そして、残留米排出スイッチSW5がONか否かを判定し(ステップS12)、ONであると、循環/排出切換弁31が排出側に切り換えられ残留米が機外に排出される(ステップS13)。このとき、主モータM1はONで、籾シャッタ6aは閉調節され、揺動モータM3はONの状態である。
【0031】
次いで、停止スイッチSW6がONか否かを判定し(ステップS14)、ONであると、揺動モータM3がOFFにされ、循環/排出切換弁31が循環側に切り換えられ、籾シャッタ6aが閉調節され、主モータM1がOFFにされる(ステップS15)。
【0032】
籾ホッパ6に新規に供給される籾が無くなり、籾切れセンサSE3が籾ホッパ6の籾なしを検出すると、残留米中の籾を全て籾摺して玄米にして機外に排出する残留米処理工程を行なう。この残留米処理工程は、循環/排出切換弁31を循環側に切り換え、次いで、揺動モータをONにし、揺動選別板15,…の揺動を開始し、残留米中の籾が全て玄米になるまで籾摺部1と混合米選別部3との間を循環させ、その後に循環/排出切換弁31を排出側に切り換え、残留米を機外に排出させる。
【0033】
従来では、残留米処理に際し、揺動停止状態の揺動選別板15を揺動開始させる等の手動操作が煩わしかった。
しかし、前記構成によると、一連の籾摺作業順に操作スイッチSW1〜SW6を設け、作業操作の順番に従って残留米循環スイッチSW4、残留米排出スイッチSW5を操作すればよく、スイッチ操作が判り易く容易になる。
【0034】
次に、図8に基づきメイン操作レバー46の操作に基づく籾摺選別作業について説明する。
運転スイッチSW1を操作して主モータM1が駆動を開始後、制御が開始されると、メイン操作レバー46の操作位置情報がメインレバーセンサによりコントローラ41に入力される(ステップS21)。まず、メインレバー位置センサ(シャッタ閉)SE6のON/OFFを判定し(ステップS22)、ONであると、揺動モータM3がOFFの状態である(ステップS23)。次いで、メインレバー位置センサ(循環)SE7のON/OFFを判定し(ステップS24)、ONであると、揺動モータM3をONにする(ステップS26)。このとき、循環/排出切換弁31を循環側である(ステップS25)。
【0035】
次いで、メインレバー位置センサ(排出)SE8のON/OFFを判定し(ステップS27)、ONであると、循環/排出切換弁31を排出側に切り換える。(ステップS28)そして揺動モータM3はONの状態である(ステップS29)。
【0036】
籾摺り作業の進行で、籾ホッパ6の籾切れセンサSE3のON/OFFを判定し(ステップS30)、OFFの籾有りであると、揺動モータM3をONにし(ステップS31)、また、ONの籾無しであると、揺動モータM3をOFFにする(ステップS32)。
【0037】
次いで、メインレバー位置センサ(残留米循環)SE9のON/OFFを判定し(ステップS33)、ONのときは、循環/排出切換弁31を循環側に切り換え(ステップS34)、揺動モータM3をONにする(ステップS35)。次いで、メインレバーセンサ(残留米排出)SE10のON/OFFを判定し(ステップS36)、ONのときには、循環/排出切換弁31を排出側に切り換え(ステップS37)、揺動モータM3をONにする(ステップS38)。
【0038】
前記構成による、単一のメイン操作レバー46の一連の操作により、籾摺作業の開始から終了の残留米排出までの一連の操作を楽に行なうことができる。また、籾ホッパ6の籾切れ時には、揺動選別板15,…の揺動を停止させるので、残留米の循環が継続するという不具合を防止することができる。
【0039】
次に、図9に基づき籾摺選別機の他の制御の実施形態について説明する。
この制御は、混合米タンク24が空になると、循環/排出切換弁31を排出側から循環側に切り換え、また、混合米タンク24が満杯になると、循環/排出切換弁31を循環側から排出側に自動的に切り換える籾摺選別機において、混合米タンク24の混合米開閉弁24aが閉の場合には、循環/排出切換弁31の循環側から排出側への切り換えを停止するものである。
【0040】
混合米タンク24の混合米シャッタ24aを閉鎖している場合に、循環/排出切換弁31を循環側から排出側へ切り換えると、混合米シャッタ24aを開調節にしてから揺動選別板15,…の揺上側〜揺下側の全領域に穀粒が広がるまでの間に、玄米仕切板18の揺上側領域に混合米が分布し、排出玄米に籾が混じるという不具合が発生する。この実施形態はこのような不具合を防止しようとするものである。
【0041】
混合米タンク24には混合米満杯センサSE12及び混合米切れセンサSE13を設けて、混合米タンク24の混合米の溜り具合を検出し、コントローラ41に入力するように構成している。
【0042】
図9に示すように、制御が開始されると、混合米タンク24が満杯か否かを判定し(ステップS51)、Yesであると、混合米シャッタ24aが閉か否かを判定し(ステップS52)、Noであると、循環/排出切換弁31が排出側か否かを判定する(ステップS53)。Noであると、循環/排出切換モータM4を排出側に駆動する(ステップS54)。
【0043】
また、混合米タンク24が満杯か否かを判定し(ステップS51)、Noであると、混合米タンク24が空か否かを判定し(ステップS55)、Yesであると、循環/排出切換弁31が循環側か否かを判定し(ステップS56)、Noであると、循環/排出切換モータM4を循環側に駆動する(ステップS57)。
【0044】
前記構成によると、前記不具合を防止することができる。
また、図10に示すように構成してもよい。この実施形態は、混合米タンク24が満杯になると、循環/排出切換弁31を循環側から排出側に自動的に切り換えて、オペレータの操作を容易にしようとするものである。
【0045】
図10に示すように、混合米タンク満杯センサSE12がONか否かを判定し(ステップS61)、Noであると、混合米タンク空センサSE13がONか否かを判定する。(ステップS62)、Yesであると、循環/排出切換モータM4を循環側に切換駆動し(ステップS63)、切換弁(循環)センサSE4がONになるまで循環側切換駆動を継続する(ステップS64)。
【0046】
また、混合米タンク満杯センサSE12がONか否かを判定し(ステップS61)、Yes(満杯)であると、循環/排出切換モータM4を排出側に切換駆動し(ステップS65)、切換弁(排出)センサSE5がONになるまで排出側への切換駆動を継続する(ステップS66)。
【0047】
前記構成によると、混合米タンク24が満杯になると、循環/排出切換弁31を循環側から排出側に自動的に切り換えられ、オペレータの操作が容易になる。
また、図11のように構成してもよい。この実施形態は、運転の途中で混合米タンク24の混合米シャッタ24aが開閉操作されると、循環/排出切換弁31を排出側から循環側に、あるいは、循環側から排出側に自動的に切り換え、オペレータの操作を容易にしようとするものである。
【0048】
図11に示すように、混合米タンク24の混合米シャッタ24aが開から閉になると(ステップS71)、循環/排出切換弁31を排出側から循環側へ切換駆動し(ステップS72)、切換弁(循環)センサSE4がONになると(ステップS73)、循環/排出切換弁31の循環側への切換駆動を停止する(ステップS74)。
【0049】
次いで、混合米シャッタ24aが閉から開になると(ステップS75)、循環/排出切換弁31を循環側から排出側へ切換駆動し(ステップS76)、切換弁(排出)センサSE5がONになると(ステップS77)、循環/排出切換弁31の排出側への切換駆動を停止する(ステップS78)。
【0050】
従来装置は、混合米タンク24の混合米シャッタ24aを開閉する度に、手動操作により循環/排出切換弁31を排出側から循環側に切り換えたり、あるいは、循環側から排出側に切り換えていた。しかし、前記構成によると、混合米タンク24の混合米シャッタ24aの開閉に伴う循環/排出切換弁31の切り換えを自動的に行なうことができ、操作性を向上させることができる。
【0051】
次に、図3及び図12に基づき他の実施形態について説明する。
図3に示すように、揺動選別板15の排出側には、揺上側に玄米層厚センサSE14を設け、揺下側に籾層厚センサSE15を設け、これらのセンサをコントローラ41の入力側に接続している。コントローラ42の出力側には、揺動選別板15の傾斜調節用の揺動選別板傾斜調節モータM5、及び、玄米仕切板18の仕切り位置調節用の玄米仕切板調節モータM6を接続している。
【0052】
コントローラ41には、籾ホッパ6の籾切れセンサSE3が籾切れを検出すると、混合米選別部3の残留米中の籾を籾摺して全て玄米にする残留米処理制御手段を設けている。
図12に示すように、制御が開始されると、玄米層厚センサSE14及び籾層厚センサSE15の検出情報がコントローラ41に入力され(ステップS81)、運転モードを判定する(ステップS82)。籾切れセンサSE3がOFF(籾有り)のときには、通常運転制御と判定し、籾切れセンサSE3がON(籾無し)で、且つ、切換弁(循環)センサSE4がONであるときには、残留米処理(循環)制御と判定し、籾切れセンサSE3がON(籾無し)で、且つ、切換弁(排出)センサSE5がONであるときには、残留米処理(排出)制御と判定する(ステップS82)。
【0053】
通常運転制御であると、次いで、籾層厚センサSE15がOFFで、玄米層厚センサSE14がONか否かを判定し(ステップS83)、Yesであると、揺動選別板15の傾斜角度を急傾斜に調節する(ステップS84)。また、Noであると、次いで、籾層厚センサSE15がONで、玄米層厚センサSE14がOFFか否かを判定し(ステップS85)、Yesであると、揺動選別板15の傾斜角度を緩傾斜に調節し、選別層厚がほぼ均等になるように調節し(ステップS86)、ステップS81に戻る。
【0054】
また、運転モードを判定し(ステップS82)、残留米処理(循環)制御であると(ステップS82)、次いで、籾層厚センサSE15がOFFであると(ステップS87)、揺動選別板15の傾斜角度を急傾斜に調節し(ステップS88)、揺動選別板15の揺下側15dに穀粒が分布するように傾斜角度を急傾斜に調節しながら籾摺作業を継続し(ステップS88)、ステップS81に戻る。
【0055】
また、残留米処理(排出)制御であると(ステップS82)、玄米層厚センサSE14がOFFであると(ステップS89)、揺動選別板15の傾斜角度を緩傾斜に調節し、揺動選別板15の揺上側15cに穀粒が分布するように緩傾斜に調節しながら籾摺作業を継続し(ステップS90)、ステップS81に戻る。
【0056】
籾摺作業の終盤では乾燥機や籾貯溜タンクから藁屑類や枝梗付き籾の供給が多くなり、籾ホッパ6から籾摺ロール7,7への籾の流れ込みが悪くなることが多くなる。そのために、籾切れ選別SE3の籾切れ検出が遅れ、籾摺選別機の機内循環穀粒量が少ない状態で残留米処理制御が開始されることがある。このような場合には、穀粒量が不足して、残留米中の籾が籾摺ロール7,7に還元できなくなり、いつまでも残留米の処理が終了しないという不具合が発生する。
【0057】
しかし、前記構成によると、残留米処理(循環)制御では、揺動選別板15,…の揺上側15cの玄米層厚の薄くなるのを無視して揺下側15dの籾層厚を確保し、籾摺部1への穀粒の還元を確実にしながら残留米の循環処理をすることができる。また、残留米処理(排出)制御では、揺動選別板15,…の揺上側15cの玄米層厚を確保することにより、玄米の機外排出を迅速化することができる。
【0058】
次に、図13乃至図15に基づき、籾摺選別機の制御の他の実施形態について説明する。
図13に示すように、籾摺選別機の後工程に粒選別機51を配設し、籾摺選別機の玄米揚穀機5により、選別玄米を粒選別機51に供給し、粒選別して小米を分離除去し、精玄米を取り出すように構成している。次いで、玄米昇降機52により精玄米を玄米貯溜タンク53に揚穀貯溜し、貯溜玄米を計量機54により計量し出荷するように構成している。また、玄米揚穀機5の取出ホッパ5aには詰まりセンサSE11を設け、粒選別機51の粒ホッパ51aの玄米の詰まり状態を検出可能に構成している。
【0059】
また、図14に示すように、コントローラ41の入力側には、詰まりセンサSE11、前記切換弁(循環)センサSE4及び切換弁(排出)センサSE5を接続し、出力側には、循環側駆動回路、排出側駆動回路を経由して循環/排出切換モータM4M4、及び、起動回路、停止回路を経由して揺動モータM3を接続している。
【0060】
図15に示すように、制御が開始されると、籾詰まりセンサSE11がONか否かを判定し(ステップS41)、Yesであると、籾摺選別機の揺動モータM3を停止ると共に、循環/排出切換弁31を循環側に切り換え(ステップS42)、ブザー(図示省略)により異常報知をする(ステップS43)。
【0061】
また、詰まりセンサSE11がOFFになると(ステップS44)、揺動モータM3を駆動し、揺動選別板15、…の揺動を開始すると共に、循環/排出切換弁31を排出側に切り換え(ステップS45)、異常報知を停止する(ステップS46)。
【0062】
従来装置では、籾摺選別機の玄米揚穀機5に詰まりが生じると、操作パネルの電源入/切スイッチをOFFにし、メインモータM及び揺動モータM3を停止し、籾摺選別作業を停止していた。しかし、このような構成では、メインモータが停止し、籾摺選別機の籾摺部1、摺落米風選部2及び混合米揚穀機4及び玄米揚穀機5が停止するため、再開作業時に籾摺ロールの再起動操作に時間がかかり、作業再開を迅速にできないという不具合があった。
【0063】
しかし、前記構成によると、粒選別機51の故障等によるオーバーフローにより、籾摺選別機の玄米揚穀機5に詰まりが生じた場合には、籾摺選別機の揺動選別板15,…の揺動を停止ると共に、循環/排出切換弁31を循環側に切り換えて、メインモータM1を回転しながら待機できるので、玄米への籾の混入を防止しながら、作業の再開を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】籾摺選別機の内部を説明する図
【図2】籾摺選別機の外観図
【図3】揺動選別板の平面図
【図4】操作パネルの正面図
【図5】操作レバーの正面図、側面図
【図6】制御ブロック図
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】フローチャート
【図10】フローチャート
【図11】フローチャート
【図12】フローチャート
【図13】籾摺、粒選別作業のブロック図
【図14】操作スイッチの機能を示す図
【図15】フローチャート
【符号の説明】
【0065】
1 籾摺部
2 摺落米風選部
3 揺動選別板型の混合米選別部
4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機
6 籾ホッパ
15 揺動選別板
15d 揺下側
15c 揺上側
31 循環/排出切換弁
41 残留米処理(循環)制御手段
41 残留米処理(排出)制御手段
46 操作レバー
M5 揺動選別板傾斜角度調節手段
SE4 切換弁(循環)センサ
SE5 切換弁(排出)センサ
SE14 玄米層厚センサ
SE15 籾層厚センサSE
【技術分野】
【0001】
本発明は、揺動選別板型の籾摺選別機に関する。
【背景技術】
【0002】
揺動選別板型の籾摺選別機において、揺動選別板の玄米側センサが穀粒有りを検出し且つ籾側センサが穀粒無しを検出すると、籾ホッパの穀粒の有無検出、籾ホッパの籾シャッタ及び混合米ホッパの摺落米調節弁の開閉とは無関係に、玄米切替弁を機内循環側に切り替えて揺動選別板から取り出された穀粒を籾摺部に還元処理するものは公知である。また、籾ホッパの穀粒無し検出をすると、玄米切替弁を機内循環側に切り替えのも公知である(特許文献1)。
【特許文献1】特開平5−146695公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
籾ホッパの穀粒無し検出をすると、玄米切替弁を機内循環側に切り替えて残留する籾を脱ぷしてから機外排出側に切り替えて機外に排出する残留米処理を行なう必要がある。本発明はこの残留米処理を行ない易くすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、籾ホッパ(6)と、籾摺ロール(7)と、揺動選別板(15)と、揺動選別板(15)で選別された仕上げ玄米を機内循環あるいは機外排出に切り換える循環/排出切換弁(31)と、主モータ(M1)と、揺動選別板(15)を駆動する揺動モータ(M3)と、籾ホッパ(6)内に供給される籾が無くなったことを検出する籾切れセンサ(SE3)が検出すると揺動モータ(M3)を停止する籾切れ停止手段と、籾摺選別作業の運転を行なう操作装置(42)とを設け、該操作装置(42)は主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機内循環状態にする機内循環手段と、主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機外排出状態にする機外排出手段と、前記籾切れ停止手段で揺動モータ(M3)が停止後、籾切れセンサ(SE3)が籾無しを検出した状態で揺動モータ(M3)を駆動することができる残留米処理手段とを設けたことを特徴とする籾摺選別機とする。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明は、籾ホッパ(6)に供給される籾が無くなったことを検出すると揺動モータ(M3)を停止することで、揺動選別板(15)の選別精度の低下による籾の機外排出を防止することができる。そして、籾ホッパ(6)に供給される籾が無い状態で揺動モータ(M3)を駆動することができるため、残留米の処理を円滑に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面に示すこの発明の実施形態について説明する。
まず、図1及び図2に基づき本発明を具備する籾摺選別機の全体構成について説明する。
【0007】
籾摺選別機は、籾摺部1,摺落米を風選する摺落米風選部2,風選後の混合米を籾・玄米に分離選別する揺動型混合米選別部3,混合米揚穀機4,玄米揚穀機5等により構成する。
【0008】
籾摺部1は、籾ホッパ6,籾摺ロ−ル7,7を内装している籾摺室8等で構成し、籾ホッパ6には籾シャッタ6aを設けている。籾摺落米風選部2は、摺落米風選箱体9,摺落米風選路10,粃受樋11,摺落米受樋12,吸引フアン13,排塵筒14等で構成している。
【0009】
また、籾摺ロール7,7のロール間隙をロール間隙調節手段(図示省略)により開閉調節できるように構成し、ロール間隙調節モータ(図示省略)を正転あるいは逆転することにより、ロール間隙を開閉調節するように構成している。
【0010】
次に、揺動型の混合米選別部3について説明する。
揺動選別板15,15,…の板面には選別用の凹凸を形成し、図3に示すように、縦方向の一側を高い供給側15a、他側を低い排出側15bとし、横方向の一側を高い揺上側15c、他側を低い揺下側15dとして、揺動選別板15の縦・横2方向ともに傾斜した構成とし、揺動選別板15を揺動装置15eにより、横方向斜め上下に往復揺動するように構成している。
【0011】
摺落米受樋12に落下選別された混合米は、混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16及び分配ケース17を経て、揺動選別板15の供給側15aに供給される構成である。揺動選別板15に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等により選別され、比重の重い小形の玄米は揺上側15cに偏流分布し、玄米に比較して大きく比重の軽い籾は揺下側15dに偏流分布し、また、その中間部には分離しない籾・玄米の混合米が偏流分布して選別される。このように選別された穀粒は、揺動選別板15の排出側15bに対向して設けている玄米仕切板18及び籾仕切板19により仕切られて取り出される構成である。
【0012】
取り出された玄米は玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出され、また、混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16,分配ケース17を経由して、揺動選別板15に供給され再選別される。また、籾は籾取出樋25,籾流路26,籾揚穀機27を経由して籾摺部1に揚穀還元されて、再度籾摺される構成である。
【0013】
揺動選別板15の排出側15bに対向配置したねじ棒で構成している仕切板移動調節手段(図示省略)により、玄米仕切板18を横方向に移動調節自在に構成し、後述の玄米仕切板調節モータM6を正転あるいは逆転し、玄米仕切板18を揺上側あるいは揺下側に移動調節するように構成している。また、混合米タンク24には混合米シャッタ24aを設け、玄米取出樋20には、揺動選別板15,…での選別玄米を機内循環に切り換えたり、機外排出に切り換える循環/排出切換弁31を設けている。
【0014】
また、図4に示すように、籾ホッパ6の側方には操作パネル42を設け、この操作パネル42の上部には、左右方向に沿わせて始動表示43a、循環表示43b、排出表示43c、残留米循環表示43d、残留米排出表示43e及び運転停止表示43fを設けている。
【0015】
そして、始動表示43aの下方には始動表示ランプ44a、運転スイッチSW1を設け、循環表示43bの下方に循環表示ランプ44b、循環スイッチSW2を設け、排出表示43cの下方に、排出表示ランプ44c、排出スイッチSW3を設け、残留米循環表示43dの下方に残留米循環表示ランプ44d、残留米循環スイッチSW4を設け、残留米排出表示43eの下方に、残留米排出ランプ44e、残留米排出スイッチSW5を設け、運転停止表示43fの下方に、運転停止表示ランプ44f、停止スイッチSW6を設けている。そして、各スイッチSW1〜SW6は後述する籾摺選別作業における各モード(工程)順に並んでいる。
【0016】
そして、図14に示すように、運転スイッチSW1をONにすると、コントローラ41の指令により主モータM1をONにし、籾シャッタ6aを閉の状態とし、揺動モータM3をOFFとし、循環/排出切換弁31用の循環/排出切換弁切換モータM4を機内循環とする。
【0017】
また、循環スイッチSW2をONにすると、主モータM1がONとし、籾シャッタ開閉モータM2を開調節駆動し、揺動モータM3をONにし、循環/排出切換モータM4を機内循環の状態とする。
【0018】
また、排出スイッチSW3をONにすると、主モータM1がONとし、籾シャッタ開閉モータM2を開調節駆動し、揺動モータM3をONにし、循環/排出切換モータM4を排出側に駆動し、後述する籾切れセンサSE3の籾切れによる残留米処理制御を有効にする。
【0019】
また、残留米循環スイッチSW4をONにすると、主モータM1がONとし、籾シャッタ開閉モータM2を開調節駆動し、揺動モータM3をONにし、循環/排出切換弁切換モータM4を循環側に駆動、籾切れによる残留米処理制御を無効にする。
【0020】
また、残留米排出スイッチSW5をONにすると、主モータM1をONにし、籾シャッタ開閉モータM2を開調節駆動し、揺動モータM3をONにし、循環/排出切換弁切換モータM4を排出側に駆動し、籾切れセンサSE3の籾切れによる残留米処理制御を無効にする。
【0021】
また、停止スイッチSW6をOFFにすると、主モータM1をOFFにし、籾シャッタ開閉モータM2を閉調節駆動し、揺動モータM3をOFFにし、循環/排出切換弁切換モータM4を循環側に駆動し、籾切れによる残留米処理制御を無効にする。
【0022】
また、図5は前述のSW2〜SW5の操作をレバーで行なう場合を示すものであり、本実施の形態ではSWと併用してレバーでも同様の操作が可能に構成している。このメイン操作レバー46には、上側から下側に向けて通常の作業順序に従って、籾シャッタ6aの閉調節位置46a、循環/排出切換弁31の循環切換位置46b、循環/排出切換弁31の排出切換位置46c、循環/排出切換弁31の残留米循環位置46d、循環/排出切換弁31の残留米排出位置46eを、それぞれ設けている。また、これらの操作位置への移動を検出するメインレバー位置センサ(シャッタ閉)SE6、メインレバー位置センサ(循環)SE7、メインレバー位置センサ(排出)SE8、メインレバー位置センサ(残留米循環)SE9、メインレバーセンサ(残留米排出)SE10をそれぞれ設け、これらのセンサをコントローラ41の入力側に接続している。
【0023】
CPUを内臓したコントローラ41の入力側には、図6に示すように各種のセンサ、スイッチを接続している。即ち、前記籾シャッタ6aの開調節検出用の籾シャッタ開センサSE1、籾シャッタ6aの閉調節検出用の籾シャッタ閉センサSE2、籾ホッパ6の籾切れ検出用の籾切れセンサSE3、循環/排出切換弁31の循環切換検出用の切換弁(循環)センサSE4、循環/排出切換弁31の排出切換検出用の切換弁(排出)センサSE5、メインレバー位置センサ(シャッタ閉)SE6、メインレバー位置センサ(循環)SE7、メインレバー位置センサ(排出)SE8、メインレバー位置センサ(残留米循環)SE9、メインレバーセンサ(残留米排出)SE10、混合米タンク24の満杯検出用の混合米満杯センサSE12、混合米タンク24の空検出用の混合米切れセンサSE13、玄米層厚センサSE14、籾層厚センサSE15、及び、運転スイッチSW1、循環スイッチSW2、排出スイッチSW3、残留米循環スイッチSW4、残留米排出スイッチSW5、停止スイッチSW6をそれぞれ接続している。
【0024】
また、コントローラ41の出力側には、駆動回路を経由して、籾摺選別機の主要部駆動用のメインモータM1、籾シャッタ6a開閉調節用の籾シャッタ開閉モータM2、揺動選別板15,…駆動用の選別部揺動モータM3、循環/排出切換弁31切り換え用の循環/排出切換モータM4、揺動選別板15の傾斜調節用の揺動選別板傾斜調節モータM5、玄米仕切板18の仕切り位置調節用の玄米仕切板調節モータM6を、それぞれ接続している。
【0025】
次に、図7のフローチャートに基づき籾摺選別作業内容について作業モード順に説明する。
乾燥した籾を籾ホッパ6に供給して、まず、運転スイッチSW1をONすると、主モータM1がONにされる(ステップS2)。このとき、籾シャッタ6aは閉状態で、循環/排出切換弁31は機内循環側の状態で、揺動モータM3がOFFの状態である。
【0026】
次いで、循環スイッチSW2をONすると(ステップS3)、籾シャッタ6aが開調節され、揺動モータM3がONにされる。このとき、循環/排出切換弁31が機内循環側の状態で、主モータM1はONの状態である(ステップS4)。
【0027】
そのため、籾ホッパ6内の籾が籾摺ロール7で籾摺りが開始され、籾摺りされた混合米は混合米選別部3に供給され、その後機内を循環する。
次いで、排出スイッチSW3をONすると(ステップS5)、循環/排出切換弁31が排出側に切り換えられる。このとき、籾シャッタ6aは開状態で、揺動モータM3及び主モータM1はON状態である(ステップS6)。
【0028】
そのため、揺動選別板15で選別された玄米は玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出される。
籾摺選別作業が進行し、籾ホッパ6に供給される新規の籾が無くなり、籾ホッパ6の籾切れを判定すると(ステップS7)主モータM1がONの状態で揺動モータM3がOFFにされる(ステップS9)。
【0029】
そして、残留米循環スイッチSW4をONすると(ステップS10)、籾シャッタ6aが閉調節され、籾切れの状態でも揺動モータM3がONにされ、循環/排出切換弁31が循環側に切り換えられる。このとき主モータM1はONの状態である(ステップS11)。
【0030】
そのため、残留する籾が籾摺ロール7で籾摺りされながら機内循環し、略全ての残留米が玄米となる。
そして、残留米排出スイッチSW5がONか否かを判定し(ステップS12)、ONであると、循環/排出切換弁31が排出側に切り換えられ残留米が機外に排出される(ステップS13)。このとき、主モータM1はONで、籾シャッタ6aは閉調節され、揺動モータM3はONの状態である。
【0031】
次いで、停止スイッチSW6がONか否かを判定し(ステップS14)、ONであると、揺動モータM3がOFFにされ、循環/排出切換弁31が循環側に切り換えられ、籾シャッタ6aが閉調節され、主モータM1がOFFにされる(ステップS15)。
【0032】
籾ホッパ6に新規に供給される籾が無くなり、籾切れセンサSE3が籾ホッパ6の籾なしを検出すると、残留米中の籾を全て籾摺して玄米にして機外に排出する残留米処理工程を行なう。この残留米処理工程は、循環/排出切換弁31を循環側に切り換え、次いで、揺動モータをONにし、揺動選別板15,…の揺動を開始し、残留米中の籾が全て玄米になるまで籾摺部1と混合米選別部3との間を循環させ、その後に循環/排出切換弁31を排出側に切り換え、残留米を機外に排出させる。
【0033】
従来では、残留米処理に際し、揺動停止状態の揺動選別板15を揺動開始させる等の手動操作が煩わしかった。
しかし、前記構成によると、一連の籾摺作業順に操作スイッチSW1〜SW6を設け、作業操作の順番に従って残留米循環スイッチSW4、残留米排出スイッチSW5を操作すればよく、スイッチ操作が判り易く容易になる。
【0034】
次に、図8に基づきメイン操作レバー46の操作に基づく籾摺選別作業について説明する。
運転スイッチSW1を操作して主モータM1が駆動を開始後、制御が開始されると、メイン操作レバー46の操作位置情報がメインレバーセンサによりコントローラ41に入力される(ステップS21)。まず、メインレバー位置センサ(シャッタ閉)SE6のON/OFFを判定し(ステップS22)、ONであると、揺動モータM3がOFFの状態である(ステップS23)。次いで、メインレバー位置センサ(循環)SE7のON/OFFを判定し(ステップS24)、ONであると、揺動モータM3をONにする(ステップS26)。このとき、循環/排出切換弁31を循環側である(ステップS25)。
【0035】
次いで、メインレバー位置センサ(排出)SE8のON/OFFを判定し(ステップS27)、ONであると、循環/排出切換弁31を排出側に切り換える。(ステップS28)そして揺動モータM3はONの状態である(ステップS29)。
【0036】
籾摺り作業の進行で、籾ホッパ6の籾切れセンサSE3のON/OFFを判定し(ステップS30)、OFFの籾有りであると、揺動モータM3をONにし(ステップS31)、また、ONの籾無しであると、揺動モータM3をOFFにする(ステップS32)。
【0037】
次いで、メインレバー位置センサ(残留米循環)SE9のON/OFFを判定し(ステップS33)、ONのときは、循環/排出切換弁31を循環側に切り換え(ステップS34)、揺動モータM3をONにする(ステップS35)。次いで、メインレバーセンサ(残留米排出)SE10のON/OFFを判定し(ステップS36)、ONのときには、循環/排出切換弁31を排出側に切り換え(ステップS37)、揺動モータM3をONにする(ステップS38)。
【0038】
前記構成による、単一のメイン操作レバー46の一連の操作により、籾摺作業の開始から終了の残留米排出までの一連の操作を楽に行なうことができる。また、籾ホッパ6の籾切れ時には、揺動選別板15,…の揺動を停止させるので、残留米の循環が継続するという不具合を防止することができる。
【0039】
次に、図9に基づき籾摺選別機の他の制御の実施形態について説明する。
この制御は、混合米タンク24が空になると、循環/排出切換弁31を排出側から循環側に切り換え、また、混合米タンク24が満杯になると、循環/排出切換弁31を循環側から排出側に自動的に切り換える籾摺選別機において、混合米タンク24の混合米開閉弁24aが閉の場合には、循環/排出切換弁31の循環側から排出側への切り換えを停止するものである。
【0040】
混合米タンク24の混合米シャッタ24aを閉鎖している場合に、循環/排出切換弁31を循環側から排出側へ切り換えると、混合米シャッタ24aを開調節にしてから揺動選別板15,…の揺上側〜揺下側の全領域に穀粒が広がるまでの間に、玄米仕切板18の揺上側領域に混合米が分布し、排出玄米に籾が混じるという不具合が発生する。この実施形態はこのような不具合を防止しようとするものである。
【0041】
混合米タンク24には混合米満杯センサSE12及び混合米切れセンサSE13を設けて、混合米タンク24の混合米の溜り具合を検出し、コントローラ41に入力するように構成している。
【0042】
図9に示すように、制御が開始されると、混合米タンク24が満杯か否かを判定し(ステップS51)、Yesであると、混合米シャッタ24aが閉か否かを判定し(ステップS52)、Noであると、循環/排出切換弁31が排出側か否かを判定する(ステップS53)。Noであると、循環/排出切換モータM4を排出側に駆動する(ステップS54)。
【0043】
また、混合米タンク24が満杯か否かを判定し(ステップS51)、Noであると、混合米タンク24が空か否かを判定し(ステップS55)、Yesであると、循環/排出切換弁31が循環側か否かを判定し(ステップS56)、Noであると、循環/排出切換モータM4を循環側に駆動する(ステップS57)。
【0044】
前記構成によると、前記不具合を防止することができる。
また、図10に示すように構成してもよい。この実施形態は、混合米タンク24が満杯になると、循環/排出切換弁31を循環側から排出側に自動的に切り換えて、オペレータの操作を容易にしようとするものである。
【0045】
図10に示すように、混合米タンク満杯センサSE12がONか否かを判定し(ステップS61)、Noであると、混合米タンク空センサSE13がONか否かを判定する。(ステップS62)、Yesであると、循環/排出切換モータM4を循環側に切換駆動し(ステップS63)、切換弁(循環)センサSE4がONになるまで循環側切換駆動を継続する(ステップS64)。
【0046】
また、混合米タンク満杯センサSE12がONか否かを判定し(ステップS61)、Yes(満杯)であると、循環/排出切換モータM4を排出側に切換駆動し(ステップS65)、切換弁(排出)センサSE5がONになるまで排出側への切換駆動を継続する(ステップS66)。
【0047】
前記構成によると、混合米タンク24が満杯になると、循環/排出切換弁31を循環側から排出側に自動的に切り換えられ、オペレータの操作が容易になる。
また、図11のように構成してもよい。この実施形態は、運転の途中で混合米タンク24の混合米シャッタ24aが開閉操作されると、循環/排出切換弁31を排出側から循環側に、あるいは、循環側から排出側に自動的に切り換え、オペレータの操作を容易にしようとするものである。
【0048】
図11に示すように、混合米タンク24の混合米シャッタ24aが開から閉になると(ステップS71)、循環/排出切換弁31を排出側から循環側へ切換駆動し(ステップS72)、切換弁(循環)センサSE4がONになると(ステップS73)、循環/排出切換弁31の循環側への切換駆動を停止する(ステップS74)。
【0049】
次いで、混合米シャッタ24aが閉から開になると(ステップS75)、循環/排出切換弁31を循環側から排出側へ切換駆動し(ステップS76)、切換弁(排出)センサSE5がONになると(ステップS77)、循環/排出切換弁31の排出側への切換駆動を停止する(ステップS78)。
【0050】
従来装置は、混合米タンク24の混合米シャッタ24aを開閉する度に、手動操作により循環/排出切換弁31を排出側から循環側に切り換えたり、あるいは、循環側から排出側に切り換えていた。しかし、前記構成によると、混合米タンク24の混合米シャッタ24aの開閉に伴う循環/排出切換弁31の切り換えを自動的に行なうことができ、操作性を向上させることができる。
【0051】
次に、図3及び図12に基づき他の実施形態について説明する。
図3に示すように、揺動選別板15の排出側には、揺上側に玄米層厚センサSE14を設け、揺下側に籾層厚センサSE15を設け、これらのセンサをコントローラ41の入力側に接続している。コントローラ42の出力側には、揺動選別板15の傾斜調節用の揺動選別板傾斜調節モータM5、及び、玄米仕切板18の仕切り位置調節用の玄米仕切板調節モータM6を接続している。
【0052】
コントローラ41には、籾ホッパ6の籾切れセンサSE3が籾切れを検出すると、混合米選別部3の残留米中の籾を籾摺して全て玄米にする残留米処理制御手段を設けている。
図12に示すように、制御が開始されると、玄米層厚センサSE14及び籾層厚センサSE15の検出情報がコントローラ41に入力され(ステップS81)、運転モードを判定する(ステップS82)。籾切れセンサSE3がOFF(籾有り)のときには、通常運転制御と判定し、籾切れセンサSE3がON(籾無し)で、且つ、切換弁(循環)センサSE4がONであるときには、残留米処理(循環)制御と判定し、籾切れセンサSE3がON(籾無し)で、且つ、切換弁(排出)センサSE5がONであるときには、残留米処理(排出)制御と判定する(ステップS82)。
【0053】
通常運転制御であると、次いで、籾層厚センサSE15がOFFで、玄米層厚センサSE14がONか否かを判定し(ステップS83)、Yesであると、揺動選別板15の傾斜角度を急傾斜に調節する(ステップS84)。また、Noであると、次いで、籾層厚センサSE15がONで、玄米層厚センサSE14がOFFか否かを判定し(ステップS85)、Yesであると、揺動選別板15の傾斜角度を緩傾斜に調節し、選別層厚がほぼ均等になるように調節し(ステップS86)、ステップS81に戻る。
【0054】
また、運転モードを判定し(ステップS82)、残留米処理(循環)制御であると(ステップS82)、次いで、籾層厚センサSE15がOFFであると(ステップS87)、揺動選別板15の傾斜角度を急傾斜に調節し(ステップS88)、揺動選別板15の揺下側15dに穀粒が分布するように傾斜角度を急傾斜に調節しながら籾摺作業を継続し(ステップS88)、ステップS81に戻る。
【0055】
また、残留米処理(排出)制御であると(ステップS82)、玄米層厚センサSE14がOFFであると(ステップS89)、揺動選別板15の傾斜角度を緩傾斜に調節し、揺動選別板15の揺上側15cに穀粒が分布するように緩傾斜に調節しながら籾摺作業を継続し(ステップS90)、ステップS81に戻る。
【0056】
籾摺作業の終盤では乾燥機や籾貯溜タンクから藁屑類や枝梗付き籾の供給が多くなり、籾ホッパ6から籾摺ロール7,7への籾の流れ込みが悪くなることが多くなる。そのために、籾切れ選別SE3の籾切れ検出が遅れ、籾摺選別機の機内循環穀粒量が少ない状態で残留米処理制御が開始されることがある。このような場合には、穀粒量が不足して、残留米中の籾が籾摺ロール7,7に還元できなくなり、いつまでも残留米の処理が終了しないという不具合が発生する。
【0057】
しかし、前記構成によると、残留米処理(循環)制御では、揺動選別板15,…の揺上側15cの玄米層厚の薄くなるのを無視して揺下側15dの籾層厚を確保し、籾摺部1への穀粒の還元を確実にしながら残留米の循環処理をすることができる。また、残留米処理(排出)制御では、揺動選別板15,…の揺上側15cの玄米層厚を確保することにより、玄米の機外排出を迅速化することができる。
【0058】
次に、図13乃至図15に基づき、籾摺選別機の制御の他の実施形態について説明する。
図13に示すように、籾摺選別機の後工程に粒選別機51を配設し、籾摺選別機の玄米揚穀機5により、選別玄米を粒選別機51に供給し、粒選別して小米を分離除去し、精玄米を取り出すように構成している。次いで、玄米昇降機52により精玄米を玄米貯溜タンク53に揚穀貯溜し、貯溜玄米を計量機54により計量し出荷するように構成している。また、玄米揚穀機5の取出ホッパ5aには詰まりセンサSE11を設け、粒選別機51の粒ホッパ51aの玄米の詰まり状態を検出可能に構成している。
【0059】
また、図14に示すように、コントローラ41の入力側には、詰まりセンサSE11、前記切換弁(循環)センサSE4及び切換弁(排出)センサSE5を接続し、出力側には、循環側駆動回路、排出側駆動回路を経由して循環/排出切換モータM4M4、及び、起動回路、停止回路を経由して揺動モータM3を接続している。
【0060】
図15に示すように、制御が開始されると、籾詰まりセンサSE11がONか否かを判定し(ステップS41)、Yesであると、籾摺選別機の揺動モータM3を停止ると共に、循環/排出切換弁31を循環側に切り換え(ステップS42)、ブザー(図示省略)により異常報知をする(ステップS43)。
【0061】
また、詰まりセンサSE11がOFFになると(ステップS44)、揺動モータM3を駆動し、揺動選別板15、…の揺動を開始すると共に、循環/排出切換弁31を排出側に切り換え(ステップS45)、異常報知を停止する(ステップS46)。
【0062】
従来装置では、籾摺選別機の玄米揚穀機5に詰まりが生じると、操作パネルの電源入/切スイッチをOFFにし、メインモータM及び揺動モータM3を停止し、籾摺選別作業を停止していた。しかし、このような構成では、メインモータが停止し、籾摺選別機の籾摺部1、摺落米風選部2及び混合米揚穀機4及び玄米揚穀機5が停止するため、再開作業時に籾摺ロールの再起動操作に時間がかかり、作業再開を迅速にできないという不具合があった。
【0063】
しかし、前記構成によると、粒選別機51の故障等によるオーバーフローにより、籾摺選別機の玄米揚穀機5に詰まりが生じた場合には、籾摺選別機の揺動選別板15,…の揺動を停止ると共に、循環/排出切換弁31を循環側に切り換えて、メインモータM1を回転しながら待機できるので、玄米への籾の混入を防止しながら、作業の再開を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】籾摺選別機の内部を説明する図
【図2】籾摺選別機の外観図
【図3】揺動選別板の平面図
【図4】操作パネルの正面図
【図5】操作レバーの正面図、側面図
【図6】制御ブロック図
【図7】フローチャート
【図8】フローチャート
【図9】フローチャート
【図10】フローチャート
【図11】フローチャート
【図12】フローチャート
【図13】籾摺、粒選別作業のブロック図
【図14】操作スイッチの機能を示す図
【図15】フローチャート
【符号の説明】
【0065】
1 籾摺部
2 摺落米風選部
3 揺動選別板型の混合米選別部
4 混合米揚穀機
5 玄米揚穀機
6 籾ホッパ
15 揺動選別板
15d 揺下側
15c 揺上側
31 循環/排出切換弁
41 残留米処理(循環)制御手段
41 残留米処理(排出)制御手段
46 操作レバー
M5 揺動選別板傾斜角度調節手段
SE4 切換弁(循環)センサ
SE5 切換弁(排出)センサ
SE14 玄米層厚センサ
SE15 籾層厚センサSE
【特許請求の範囲】
【請求項1】
籾ホッパ(6)と、籾摺ロール(7)と、揺動選別板(15)と、揺動選別板(15)で選別された仕上げ玄米を機内循環あるいは機外排出に切り換える循環/排出切換弁(31)と、主モータ(M1)と、揺動選別板(15)を駆動する揺動モータ(M3)と、籾ホッパ(6)内に供給される籾が無くなったことを検出する籾切れセンサ(SE3)が検出すると揺動モータ(M3)を停止する籾切れ停止手段と、籾摺選別作業の運転を行なう操作装置(42)とを設け、
該操作装置(42)は主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機内循環状態にする機内循環手段と、主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機外排出状態にする機外排出手段と、前記籾切れ停止手段で揺動モータ(M3)が停止後、籾切れセンサ(SE3)が籾無しを検出した状態で揺動モータ(M3)を駆動することができる残留米処理手段とを設けたことを特徴とする籾摺選別機。
【請求項1】
籾ホッパ(6)と、籾摺ロール(7)と、揺動選別板(15)と、揺動選別板(15)で選別された仕上げ玄米を機内循環あるいは機外排出に切り換える循環/排出切換弁(31)と、主モータ(M1)と、揺動選別板(15)を駆動する揺動モータ(M3)と、籾ホッパ(6)内に供給される籾が無くなったことを検出する籾切れセンサ(SE3)が検出すると揺動モータ(M3)を停止する籾切れ停止手段と、籾摺選別作業の運転を行なう操作装置(42)とを設け、
該操作装置(42)は主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機内循環状態にする機内循環手段と、主モータ(M1)及び揺動モータ(M3)を駆動した状態で循環/排出切換弁(31)を機外排出状態にする機外排出手段と、前記籾切れ停止手段で揺動モータ(M3)が停止後、籾切れセンサ(SE3)が籾無しを検出した状態で揺動モータ(M3)を駆動することができる残留米処理手段とを設けたことを特徴とする籾摺選別機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−50812(P2009−50812A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−221332(P2007−221332)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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