説明

粒状改良土の製造方法及び粒状改良土

【課題】粒状改良土を砂礫土と同等の性状にする。
【解決手段】粒状改良土の製造方法10は、先ず、含水比調整装置12に、建設発生土14と石灰石用のサイロ16からの生石灰17を投入し、建設発生土14の含水比を調整する。含水比は20%を超え35%未満の範囲に調整される。次に、セメント添加工程42を行い、ベルトコンベア18で搬送中の含水比が調整された建設発生土14に、セメント用サイロから所定量のセメント22を添加する。次に、混合工程44を行い、建設発生土14を破砕しセメント22と混合させる。混合工程44は破砕・混合装置24を用いて行われ、回転している鎖28と破砕鋼片30に、建設発生土14を上部から投入し、順次下段の鎖28と破砕鋼片30に衝突させ破砕する。同時にセメントと混合させる。最後に、養生工程46を行い破砕、混合された粒状改良土34をベルトコンベヤ32で養生場所に運び、1日〜7日間養生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状改良土の製造方法及び粒状改良土に関する。
【背景技術】
【0002】
建設現場で発生する建設発生土のうち、砂礫土(粗粒土)は有効利用されている。しかし、細粒分を多く含む土は、取り扱いのしにくさから利用が進んでいない。このため、細粒分を多く含む土を、砂礫土と同等の性状を有する改良土に改質する技術が求められている。
【0003】
例えば、図7に示す建設発生土利用技術マニュアルの土質区分基準における、第1種建設発生土(砂、礫及びこれに準ずるもの)及び第2種建設発生土(砂質土、礫質土及びこれに準ずるもの)の適用用途の評価は、第3種建設発生土(通常の施工性が確保される粘性土及びこれに準ずるもの)及び第4種建設発生土(粘性土及びこれに準ずるもの)の適用用途の評価よりもはるかに高い。
【0004】
また、細粒分を多く含む土を土質改良した第1種改良土と第2種改良土は、それぞれ第1種建設発生土、第2種建設発生土と同じ区分して扱われる。
含水泥土等を安定化処理する土質改良の方法として特許文献1が提案されている。
【0005】
特許文献1の方法によれば、図8に示すように、先ず、含水泥土80と一緒に、石灰、セメント及び石灰系固化剤から選ばれた少なくとも1種の安定化処理剤82を、混合機84(1軸スパイラルミキサ)に投入し、混合機84を高速回転させ、含水泥土80を解砕しながら安定化処理剤82と均一に混合させる。
【0006】
次に、均一混合の後、混合機86(1軸スパイラルミキサ)で造粒工程を行う。造粒工程では、混合機86を低速で回転させる。そして、造粒された土を養生工程88で養生して安定化処理土90が形成される。
【0007】
しかし、特許文献1の方法は、安定化処理土90の未混合率は低下できるが、造粒時に安定化処理土90の粒径を小さくできない。そして、粒径が大きいため、セメントの水和反応は安定化処理土90の表面のみに留まり、内部まで達することはできず、十分な固化が期待できない。
【0008】
この結果、安定化処理土90を砂礫土と同等の性状にすることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−140282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記事実に鑑み、粒状改良土を砂礫土と同等の性状にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明に係る粒状改良土の製造方法は、建設発生土の含水比を調整する含水比調整工程と、含水比が調整された前記建設発生土にセメントを添加するセメント添加工程と、セメントが添加された前記建設発生土を、破砕しながら前記セメントと混合し粒状改良土とする混合工程と、前記粒状改良土を養生する養生工程と、を有することを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、含水比調整工程、セメント添加工程、混合工程、養生工程を経て粒状改良土が製造される。
【0013】
即ち、含水比調整工程で含水比を調整し、所要の硬さと適切な水分量を備えた建設発生土とする。この所要の硬さと適切な水分量を備えた建設発生土を混合工程で破砕する。このため、破砕強度を強くでき破砕後の粒径を小さくできる。また、破砕された建設発生土が再度結合し、大径化するのが防止される。
【0014】
同時に、混合工程において、小さくされた建設発生土とセメントが混合される。このとき、含水比が調整された建設発生土は、土の水分量が少ない場合は加水されて内部に適度な水分を有しており、水和反応が進行する。また、建設発生土は小さく破砕されているため、表面のみならず内部までセメントの水和反応が進行する。
【0015】
最後に、養生工程で水和反応が終了するまで養生させることで、粒状改良土に十分な硬さを付与できる。
これにより、粒状改良土の粒径を小さくできると同時に、粒状改良土に十分な硬さを付与できる。この結果、粒状改良土を砂礫土と同等の性状にすることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の粒状改良土の製造方法において、前記含水比調整工程は、前記含水比Lが35%以上の場合には前記建設発生土に生石灰又はセメント系固化材を添加し、前記含水比Lが20%以下の場合には前記建設発生土に水分を加え、前記含水比Lが20%<L<35%の範囲とすることを特徴としている。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、含水比調整工程において、建設発生土の含水比Lが20%<L<35%の範囲とされている。
これにより、建設発生土が、小さな粒径に破砕されるのに必要な硬さを備えることができる。同時に、破砕された建設発生土とセメントが混合され、水和反応で固化するのに必要な水分が確保される。
【0018】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の粒状改良土の製造方法において、前記セメント添加工程における前記セメントの添加量を、前記建設発生土の乾燥質量比の5%〜20%としたことを特徴としている。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、セメント添加工程におけるセメントの添加量を、建設発生土の乾燥質量の5%〜20%としている。
これにより、適量のセメント量が確保され、経済的に粒状改良土を製造できる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の粒状改良土の製造方法において、前記混合工程は、破砕手段及び混合手段を備えた破砕・混合装置で破砕と混合を同時に行い、前記混合工程後の前記粒状改良土の粒径分布は、5mm以下の粒径含有率が80%以上であることを特徴としている。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、混合工程において、破砕・混合装置の破砕手段及び混合手段で破砕と混合を同時に行い、建設発生土を粒状化している。そして、粒状改良土の粒径分布は、5mm以下の粒径含有率が80%以上とされている。
これにより、粒状改良土の粒径を小さくしてセメントと混合することができる。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の粒状改良土の製造方法において、前記養生工程は、養生期間を1日〜7日間としたことを特徴としている。
これにより、水和反応が促進され粒状改良土の硬度を上げることができる。
【0023】
請求項6に記載の発明に係る粒状改良土は、含水比Lが20%<L<35%の範囲に調整された建設発生土に、前記建設発生土の乾燥質量の5%〜20%のセメントを添加して、破砕手段及び混合手段を備えた破砕・混合装置で、前記建設発生土を破砕しながら前記セメントと混合させた後、1日〜7日間養生させた粒状改良土であって、粒径が75μm以下の細粒分含有率が20%以下であり、塑性指数が30以下であり、修正CBRが5%以上であり、透水係数が1×10−3cm/s以上であることを特徴としている。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、含水比が調整された建設発生土にセメントを添加し、破砕・混合装置の破砕手段及び混合手段で、建設発生土を破砕しながらセメントと混合させた後、1日〜7日間養生させて粒状改良土を製造している。
【0025】
そして、この粒状改良土は、粒径が75μm以下の細粒分含有率が20%以下であり、塑性指数が30以下であり、修正CBRが5%以上であり、透水係数が1×10−3cm/s以上の性状を有する。
【0026】
これにより、砂礫土と同等の性状の粒状改良土となる。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、上記構成としてあるので、粒状改良土を砂礫土と同等の性状にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施の形態に係る粒状改良土の製造方法の製造工程を示す図である。
【図2】実施の形態に係る粒状改良土の製造方法の基本概念を示す図である。
【図3】実施の形態に係る粒状改良土の製造方法で使用する混合装置の構成を示す図である。
【図4】実施の形態に係る粒状改良土の製造方法で使用する混合装置の回転数別粒径特性を示す図である。
【図5】実施の形態に係る粒状改良土の製造方法で製造された粒状改良土の品質項目と目標値を示す図である。
【図6】実施の形態に係る粒状改良土の製造方法で製造された粒状改良土の品質試験結果を示す図である。
【図7】建設発生土利用技術マニュアルの土質区分基準を示す図である。
【図8】従来例の粒状改良土の製造方法の製造工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1、2に示すように、実施の形態に係る粒状改良土の製造方法10は、先ず、含水比調整装置12で含水比調整装工程40が行われる。
【0030】
含水比調整装置12は、円筒状とされ、上部には建設発生土14を投入する投入口12Aが設けられている。下部は下方に向けて徐々に円筒部の面積が狭められ、最も断面積が小さくされた底部には、投入された建設発生土14を取り出す取出口12Bが設けられ、取出口12Bは底蓋で開閉可能とされている。
【0031】
含水比調整装置12の投入口12Aの上方には、生石灰を貯蔵する生石灰サイロ16が設けられている。
【0032】
建設発生土14は、細粒分を多く含む土であり、含水比調整装置12に投入される前に含水比が計測されている。そして、計測された含水比が35%以上の場合には、生石灰サイロ16から、所定量の生石灰が含水比調整装置12に投入される。
【0033】
なお、含水比の計測は、建設発生土14を含水比調整装置12に投入した後、含水比調整装置12の内部で行ってもよい。
生石灰17の投入量は、調整後の建設発生土14の含水比が、20%を超え35%未満の範囲になる量とされている。
【0034】
含水比調整装置12は、投入された建設発生土14と生石灰17を、図示しない攪拌手段で攪拌しながら含水比を調整する。
一方、建設発生土14の含水比が20%以下の場合には、含水比調整装置12の内部で水を加えて含水比を上げ、含水比が20%を超え35%未満の範囲に調整する。
【0035】
このように、含水比を20%を超え35%未満の範囲に調整することで、所要の硬さを備えた建設発生土14となり、破砕強度を強くでき破砕後の粒径を小さくできる。同時に、破砕された建設発生土14が後述するセメント22と混合されたとき、水和反応で固化するのに必要な水分が確保される。
【0036】
なお、建設発生土14の対象としては、細粒分質粗粒土(細粒分含有率15%〜50%)、粗粒分質細粒土(細粒分含有率50%〜85%)、粗粒分混じり細粒土(細粒分含有率85%〜95%)、細粒土(粗粒分含有率5%以下)が望ましい。また、経済的が処理を考えると、建設発生土14の含水比は60%以下のものが望ましい。
【0037】
なお、含水比調整工程における含水比の調整は、生石灰17に限定されることはなく、セメント系固化材や消石灰でもよい。
最後に、含水比が調整された建設発生土14は、取出口12Bから取り出され、ベルトコンベア18に載せられる。
【0038】
次に、セメント添加工程42を行う。
セメント添加工程42は、含水比が調整された建設発生土14がベルトコンベア18で搬送中に行われる。
【0039】
ベルトコンベア18の上方には、セメントサイロ20が設けられている。セメントサイロ20は、内部にセメント22が収納され、下部から所定量のセメントを建設発生土14に添加する。
【0040】
これにより、ベルトコンベア18の上で、含水比が調節された建設発生土14にセメント22が添加される。このとき、セメント22の添加量は、建設発生土14の乾燥質量の5%〜20%とされている。
【0041】
これにより、適量のセメント量が建設発生土14に添加され、経済的に粒状改良土を製造できる。
【0042】
なお、添加されるセメント22は、広く使用されているポルトランドセメント(普通ポルトランドセメント、早強セメント、超早強セメント、中庸熱セメント)、混合セメント(高炉セメント、フライアッシュセメント、シリカセメント)、中性系セメント(酸化マグネシウム系など)、石膏系セメント、及びセメント系固化材の中から、いずれか1つを使用すればよい。
そして、セメント22が添加された建設発生土14が、ベルトコンベア18の先端部から、破砕・混合装置24に投入される。
【0043】
次に、混合工程44を行う。
混合工程44は、破砕・混合装置24の内部で破砕と混合を同時に行う。
破砕・混合装置24は、円筒状とされベルトコンベア18の先端部の下方に配置されている。上部には建設発生土14を投入する投入口24Aが設けられ、ベルトコンベア18で搬送された建設発生土14が投入される。
【0044】
下部は徐々に円筒部の面積が狭められ、最も断面積が小さくされた底部には、投入された建設発生土14を取り出す取出口24Bが設けられている。取出口24Bには開閉可能な底蓋が設けられている。
【0045】
図3に示すように、破砕・混合装置24の内部の中央には、回転軸26が鉛直に設けられ、図示しない動力で回転可能とされている。回転軸26の外周面には、回転軸26と一体となって回転する固定金具27が、上下方向に所定の間隔で多段に取り付けられている。
【0046】
多段とされた固定金具27には、建設発生土14と衝突し破砕させる鎖28の一端が固定されている。鎖28は、左右対称に複数個が取り付けられている。
【0047】
鎖28の他端には、同じく建設発生土14を破砕しながらセメントと混合させる破砕用の鋼片30が取り付けられている。鎖28と破砕鋼片30を合計した長さは破砕・混合装置24の内径より小さくされている。
【0048】
これにより、回転軸26を回転させれば、鎖28と破砕鋼片30が回転軸26を中心に、回転しながら遠心力で水平方向に広がる。回転速度を高くして、鎖28と破砕鋼片30がほぼ水平に広がった状態では、鎖28と破砕鋼片30で破砕・混合装置24の内周面がほぼ塞がれている。
【0049】
この、回転軸26を回転させている状態で、破砕・混合装置24にセメント22が添加された建設発生土14を投入口24Aから投入する。
【0050】
これにより、建設発生土14は落下しながら、順次、下段の鎖28と破砕鋼片30に衝突して破砕され、粒径が小さくなってゆく。このとき、同時に、小さくされた建設発生土14とセメント22が混合される。
【0051】
なお、含水比が調整された建設発生土14は内部に適度な水分を有しており、セメント22と混合されることで水和反応が進行する。また、建設発生土14は小さな粒径に破砕されているため、表面のみならず内部までセメントの水和反応が進行する。
【0052】
これにより、混合工程44を終えた粒状改良土34の粒径分布を、5mm以下の粒径含有率が80%以上にできる。
ここに、破砕された建設発生土14の粒径を小さくする有効な方法の1つに、回転軸26の回転速度を速くする方法がある。
【0053】
即ち、図4に示すように、破砕・混合装置24における回転軸26の回転数と破砕された建設発生土14の粒径の関係は、横軸に粒径(mm)をとり、縦軸に通過質量百分率(%)をとると、例えば特性D1〜特性D6の傾向となる(日本国土開発株式会社の回転式破砕混合工法カタログより抜粋)。
【0054】
ここに、特性D1は、回転軸26が回転していないときの建設発生土14の粒径分布であり、特性D2は回転軸26の回転数が毎分300回転、以後特性D3から特性D6までは、回転数を毎分150回転ずつ増したときの建設発生土14の破砕後の粒径分布である。
【0055】
結果から、例えば粒径が10mm以下の占める割合で比較すると、特性D1では12%であったものが、特性D2では17%となり、徐々に増大し、特性D6では69%に達する。この特性から、粒径を更に小さくするには、回転数をより増せばよいことがわかる。
【0056】
他に、粒径を更に小さくする手段としては、上述したように、建設発生土14の含水比を適正範囲に調節する方法がある。従って、これらの方法を組み合わせることで、粒径分布をより小さい方に改良できる。
【0057】
次に、養生工程46を行う。
養生工程46は、破砕、混合された粒状改良土34を、ベルトコンベヤ32で養生場所に運び、養生させる。養生場所は屋内のテント内が望ましく、養生期間は1日〜7日間(理想的には2日〜3日間)が望ましい。
【0058】
粒状改良土34を、水和反応が終了するまで養生させることで、水和反応が促進され粒状改良土34に十分な硬さを付与できる。
【0059】
以上説明したように、本実施の形態の粒状改良土の製造方法によれば、粒状改良土34の粒径を小さくできると同時に、粒状改良土34に十分な硬さを付与できる。この結果、粒状改良土34を砂礫土と同等の性状にすることができる。
【0060】
最後に、品質検査工程48について説明する。
養生後の粒状改良土34の一定ロットを抽出し、図5に示す品質項目について品質試験を実施する。そして、目標値を満たすものを合格とし製品として出荷する。なお、品質項目と目標値は、建設発生土を受け入れる処分場の受け入れ基準を参考に決定した。
【0061】
各品質項目毎の具体的な目標値は、粒径が75μm以下の細粒分含有率が20%以下、5mm以下粒径含有率が80%以上、塑性指数が30以下、修正CBRが5%以上、透水係数が1×10−3cm/s以上である。
【0062】
この基準は、砂礫土と同等の性状を有していることの検証のためのものであり、粒状改良土34の受け入れ側の基準として採用されている。
実施の形態に係る粒状改良土の製造方法で製造された、粒状改良土34の実測結果は、図6に示すように、すべての品質項目で目標値を満足することが確認された。
【符号の説明】
【0063】
10 粒状改良土の製造方法
12 含水比調整装置(含水比調整工程)
14 建設発生土(含水比調整工程)
16 生石灰用サイロ(含水比調整工程)
17 生石灰(含水比調整工程)
18 ベルトコンベア(セメント添加工程)
20 セメント用サイロ(セメント添加工程)
22 セメント(セメント添加工程)
24 破砕・混合装置(混合工程)
28 鎖(混合工程、破砕手段、混合手段)
30 破砕鋼片(混合工程、破砕手段、混合手段)
34 粒状改良土
40 含水比調整工程
42 セメント添加工程
44 混合工程
46 養生工程
48 品質検査工程

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設発生土の含水比を調整する含水比調整工程と、
含水比が調整された前記建設発生土にセメントを添加するセメント添加工程と、
セメントが添加された前記建設発生土を、破砕しながら前記セメントと混合し粒状改良土とする混合工程と、
前記粒状改良土を養生する養生工程と、
を有する粒状改良土の製造方法。
【請求項2】
前記含水比調整工程は、前記含水比Lが35%以上の場合には前記建設発生土に生石灰又はセメント系固化材を添加し、前記含水比Lが20%以下の場合には前記建設発生土に水分を加え、前記含水比Lが20%<L<35%の範囲とする請求項1に記載の粒状改良土の製造方法。
【請求項3】
前記セメント添加工程における前記セメントの添加量を、前記建設発生土の乾燥質量の5%〜20%とした請求項1又は請求項2に記載の粒状改良土の製造方法。
【請求項4】
前記混合工程は、破砕手段及び混合手段を備えた破砕・混合装置で破砕と混合を同時に行い、前記混合工程後の前記粒状改良土の粒径分布は、5mm以下の粒径含有率が80%以上である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の粒状改良土の製造方法。
【請求項5】
前記養生工程は、養生期間を1日〜7日間とした請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の粒状改良土の製造方法。
【請求項6】
含水比Lが20%<L<35%の範囲に調整された建設発生土に、前記建設発生土の乾燥質量の5%〜20%のセメントを添加して、破砕手段及び混合手段を備えた破砕・混合装置で、前記建設発生土を破砕しながら前記セメントと混合させた後、1日〜7日間養生させた粒状改良土であって、
粒径が75μm以下の細粒分含有率が20%以下であり、塑性指数が30以下であり、修正CBRが5%以上であり、透水係数が1×10−3cm/s以上である粒状改良土。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−207784(P2010−207784A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−59968(P2009−59968)
【出願日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(000003621)株式会社竹中工務店 (1,669)
【出願人】(000150110)株式会社竹中土木 (101)
【Fターム(参考)】