説明

糞便テストのためのデバイスおよび方法

少なくとも2つのアパーチャを備えた第1のパネルと、前記第1のパネル内のアパーチャに対向する少なくとも2つのアパーチャを備えた第2のパネルと、第1および第2のパネルの間に配置され前記各アパーチャを通して標本を受け取るためのシートであって、前記第1のパネルのアパーチャ内において前記各アパーチャの長手軸に対向して配置された第1、第2、および第3の部分を持つシートと、を有する標本テストデバイスである。第1のアパーチャカバーは第1のパネル上にマウントされ、第1のパネル内のアパーチャに重なる。第2のアパーチャカバーは第2のパネル上にマウントされ、第2のパネル内のアパーチャに重なる。第1および第2のパネル内の第1および第2のアパーチャカバーは、シートの第1、第2、および第3の部分を露出させるために、お互いに独立して動かすことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糞便物質をテストするためのデバイスに関わり、またそのようなデバイスを使ってテストする方法に関わる。
【背景技術】
【0002】
直腸がんおよび大型ポリープが排泄物中に出血することがよく知られている。血液発見のためのガイアカム(guaiacum)の用途が、敏感であるが信頼できないものとしてシャーロック・ホームズによる「緋色の手紙」に記載された。問題は、酸化剤をガイアカムが発見し、その酸化物の唯一のものが血液であるようなものであって、赤色の肉および他の酸化剤もまた陽性のテスト反応を示しうる、ということであった。
【0003】
潜血試験II(Hemoccult II)(登録商標)として知られている典型的な形態の不顕性糞便血液検査は、グアヤク(guaiac)処理され、上部に糞便物質の標本(被検査物)を塗布したテストシートを利用する。青い色を与える現像液がシートの反対(対向)側に塗布され、その色は糞便標本中に血液が存在しうることを示唆する。このアプローチ(やり方)の欠点は、実際にはがんまたはポリープができていない患者から、高いパーセンテージの擬陽性が得られるということである。このテストの擬陽性結果はしばしば、実際にはテスト直前に単に多くの肉を摂取しただけの患者に高額なテストをもたらす。
【0004】
擬陽性の高い発生率を克服するための1つのアプローチは、2%までの血液を発見するのに十分な感度であるが、あまりに多くの擬陽性を作り出すのには十分な感度がない試験紙を作ることであった。この妥協アプローチの不利点は、低下した検出感度のために、多くのがんおよびポリープが検出されない、ということである。
【0005】
感度を増やそうとする努力において、潜血試験センサ(Hemoccult SENSA)システムが考案された(それは排泄物の1ミリリットルについてわずか1000マイクログラムの血液を検出するという結果をもたらす)。しかしながら、このシステムは不必要な侵襲性のテストを必要とする擬陽性のより高い発生率をもたらす。
【0006】
擬陽性を減じることに対する別のアプローチは、患者を擬陽性の動物性たん白質および他の源(ソース)の摂取を制限するよう設計された特定の食事療法の下に置くことを伴っていた。これらの努力にもかかわらず、多数の擬陽性が依然として起こっている。これの1つの理由は、食物が特定の患者の腸を通過するのにかかる非常に長い時間による。
【0007】
人間のヘモグロビンのための特定のテストが考案された。このテスト−ヘメセレクト(HerneSelect)(登録商標)テスト(現在ではImmudia-sp(イムディア・エスピー)(登録商標)と呼ばれる)−は、肉または他の媒介物からの動物血液ではなく、理論的に人間のヘモグロビンだけを記録し、そのため、患者に特別な食事療法の下に置くことを理論的に要求しない。他の可能性のある利点は、上部消化管からの人間の血液が排泄物に届いた時に消化され、そして検出された人間のみの血液は末端の腸からのそれでありうる、ということである。Immudia-sp(登録商標)テストの重大な欠点は、スクリーニング・テスト(検査または篩い分け)にとって高価であり、テストを実行し、読み取るためには特に訓練された人が要求される、ということである。
【0008】
糞便の不顕性血液標本を検査するためのデバイスおよび方法は、特許文献1および特許文献2に記載され、請求されている。これらの2つの特許の全開示内容はここに参照として含まれる。
【0009】
近年、糞便物質のDNA/RNAテストには重要な進歩があった。現在のテストは、何百ドルもの費用が掛かってしばしば非常に高価であり、サンプルよりむしろ排泄物標本全体を必要とする。
【特許文献1】米国特許第5,747,344号明細書
【特許文献2】米国特許第5,948,687号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
最小の擬陽性発生率を有し、医師の診療室で容易に使用でき、高価でなく、使いやすい糞便テストのために、依然として必要性が存在している。本発明はその必要性を満たすことを追求する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一局面によれば、第1のパネル内に3つのアパーチャ(開口部)を備えた上記第1のパネルと;前記第1のパネル内の3つのアパーチャに対向する、第2のパネル内に3つのアパーチャを備えた上記第2のパネルと;前記第1および第2のパネルの間に配置され前記各アパーチャを通して標本を受け取るためのシートであって、前記第1のパネルのアパーチャ内において前記各アパーチャの長手軸の付近に配置された第1および第2および第3の部分を持つシートと;前記第1のパネル上にマウントされ、前記第1のパネル内の前記アパーチャに重なる第1のアパーチャカバーと;前記第2のパネル上にマウントされ、前記第2のパネル内の前記アパーチャに重なる第2のアパーチャカバーと;を有し、前記第1および第2のアパーチャカバーは、前記シートの前記第1および第2および第3の部分を露出させるために、お互いに独立して動かすことができることを特徴とする標本テストデバイスが提供される。前記シートの第1および第2および第3の部分は、標本をシート上に置くべき位置決めのための手段を表示することで提供される。第2の部分の前記表示するための手段は、前記シートから取り外し可能な区域から構成され、そしてミシン目によって規定される。前記第3の部分の前記表示するための手段は、典型的にはミシン目を用いて、やはり前記シートから取り外し可能な区域から構成され、そして前記第3の部分に適用されるサンプルにおけるDNA/RNAの劣化を防止するための、内部に染み込ませた1つ以上の化合物を有する。
【0012】
好ましい局面によれば、第1および第2のパネルは矩形である。さらなる好ましい局面においては、第1のパネル内のアパーチャは第2のパネル内のアパーチャに対して直角に延在する。このアパーチャは矩形、正方形、円形、または楕円形でありうる。
【0013】
通常、第1のパネルのアパーチャカバーは、第1のパネルの横断方向に延在するヒンジラインに沿ってヒンジによってマウントされており、第2のパネル内のアパーチャカバーは、第2のパネルの長手方向に延在するヒンジラインに沿ってヒンジによってマウントされている。シートの第1、第2、および第3の部分は分離領域によって分割でき、その分離領域は疎水性の帯状部を有することができる。
【0014】
さらなる局面において、第1および第2のパネルは、それぞれ3つのアパーチャを持ち、第2のパネル内の3つのアパーチャは第1のパネル内の3つのアパーチャに対向する状態である。第1および第2のパネル内の3つのアパーチャのそれぞれは、3つのアパーチャのそれぞれ内のシートの各部分に重なるそれぞれのアパーチャカバーを持っている。第1および第2のパネルは、通常、上部に印刷物を持っており、第1および第2のカバーの内部表面には、一般に、付着しない蝋層が提供される。必要ならば、シートは第1および第2のパネルの間に配置されたサポートパネル上に保持される。
【0015】
さらなる局面においては、上記で規定されたような標本テストデバイスを使って標本を分析する方法が提供される。その方法は、本質的に、標本を得る段階と;前記第1のパネル上の第1のアパーチャカバーを開き、前記第1、第2、および第3の部分を、アパーチャを通して露出する段階と;前記アパーチャを通して前記第1、第2、および第3の部分上に前記標本の1部を塗布する段階と;前記第1のアパーチャカバーを閉じて前記アパーチャに重ねる段階と;前記第2のパネル上の第2のアパーチャカバーを開いて、前記標本を持った前記シートの前記第1の部分を露出する段階と;前記シートの前記第1の部分に試薬を塗布する段階と;を、含み、有し、またはその段階からなる。第2および第3の部分の区域は、通常、さらなる解析のために前記シートから取り外される。標本は糞便標本、尿標本、痰標本、体液標本、またはDNA/RNA標本である。
【0016】
シートは1枚のペーパー、通常はフィルターペーパー(ろ紙)とすることができ、一の部分から他の部分への現像液の漏洩可能性を防止または最小にするために、第1、第2、および第3の部分を分割する1つ以上の疎水性の分離帯状部を提供できる。あるいは、第1、第2、および第3の部分は、それぞれ疎水性のバリアによって分離された3分割フィルターペーパーから成ることができる。ペーパーシートは、その全部のエリアに亘って試薬(例えばグアヤク)を染み込ませることができ、または、第1の部分の上だけに試薬(グアヤク)を染み込ませて第2の部分に対しては無垢の染み込ませない状態のフィルターペーパーとすることができる。第3の部分には、通常、pH緩衝液、抗生物質、二糖類(トレハロースなどの)、乾燥剤、拡散ゲル、血液またはDNA/RNAに対する抗体、およびそれらの混合物から選択される化合物を染み込ませる。これらの化合物はDNA/RNAの劣化を減らすためのDNA/RNA安定の役割をする。
【0017】
このペーパーは、典型的には、サンプルの分析のためのDNA/RNAの保存を容易にするような高品質の綿である。疎水性の材料は、蝋またはその他の適切な固体有機材料または無機の材料とすることができる。
【0018】
他の好ましい局面において、第1および第2の部分は、標本をシート上に置くべき位置決めのための手段を表示することで提供され、そこでは、現像液が第2のパネル内のアパーチャを通して置かれる。表示するための手段は、何処に標本を置くべきかが使用者に見える表示として、シート上で印刷された円または他の形状を有することができる。少なくとも1つの表示手段は、通常第2および第3の部分内にあるが、シートから取り外し可能であるようなミシン目区域を有することが好ましい。
【0019】
本発明のさらなる局面によれば、第1のパネルは第1のパネルの横断方向に延在する3つのアパーチャを有し、第2のパネルは第1のパネル内の3つのアパーチャに対向する3つのアパーチャを有し、そしてそのアパーチャは第2のパネルの長手方向に延在する。この実施の態様においては、いくつかのアパーチャが第1のパネル内のアパーチャに対応する状態で、第1および第2のパネルの間にシートに対するサポートパネルを提供することができる。第1のパネル内の3つのアパーチャのそれぞれは、そのパネルの長手軸に長手方向に延在するヒンジラインに沿ってヒンジによってマウントされたそれぞれのカバーを持っており、それぞれのアパーチャとシートのそれぞれの第1および第2の部分とに重なる。第2のパネル内の3つのアパーチャのそれぞれは、第2のパネルの長手方向に延在するヒンジラインに沿って第2のパネル上にヒンジによってマウントされたそれぞれのカバーを持っており、そしてアパーチャに重なる。
【0020】
他の好ましい特徴によれば、デバイスは、それぞれのカバーの開口部が標本を塗布してあるアパーチャを露呈するために、第1のパネル上に患者の詳細および指示のような印刷物を持つことができる。医師が標本のテストを行なうための指示のような印刷物も、第2のパネル上に提供することができる。
【0021】
デバイスのさらに好ましい特徴は、標本へのカバーの付着が、付着しないコーティングを備えたそれぞれのアパーチャカバーを内部表面に提供することによって防止されるということである。典型的な例は蝋層である。
【0022】
本発明は多数の利点を享受する。特にこのデバイスは、1枚のカードにより具現される。簡単に医師と患者との間での、また医師と研究室のようなその他のテスト場所との間での、移動を容易ならしめる。このデバイスは、患者にとって使いやすく、生産するのに高価ではない。特に重要な利点としては、このデバイスにより第1回目のテストを医師により実行することを可能にするということであり、標本が陽性である場合、あるいは、DNA/RNAテストが家系か炎症性腸疾患のような他の原因の治療に適応されものである場合には、続いてのテストを同じ標本上で実行できる、ということがある。
【0023】
この方法論は、バクテリアと人間のDNA/RNAを分離した後で、DNA/RNAを展開し、そして異常性のテストを行なうことを包含する。本質的なゲノミクス(genomics:ゲノム解析)において、プロテオミクス(proteomic:プロテオーム解析)とレーザーフライト(laser flight)技術は、がんを創生遺伝子、がん抑制遺伝子、現出するか否かにかかわらず生物学的マーカー、および、核の分裂における遅延が遺伝子物質を修正すること、または細胞をp23のように破壊すること(apoptosis:アポトーシス)を容認できるような少数の遺伝子とメッセンジャー(messenger)、に対して正常と比較した変化を探すために使われる。ゲノミクスは、最高20,000のアミノ酸配列のためにマイクロアレイチップと増幅蛍光システムを使ってテストすることを許容する。プロテオミクスは異なった分子量と帯電されたたん白質を描写するためにゲル拡散技術と印加電流を使い、またさらに通常の制御下で同じ量が存在しないものを調査する。チップおよびレーザーフライト技術は、フライト技術を使う重量と電荷の特性を測定する。生物学的マーカーは抗体を使った免疫学的検証によって検出することができる。
【0024】
第3のアパーチャは、ある特定の添加剤が存在した状態で、高品質の綿ペーパーから成る。排泄物標本を保持するために、pHは概ね中性、例えば6.5〜7.5、典型的には約7.0に維持されるべきである。例えば、50mlの0.1モル濃度リン酸二水素カリウムと29.1mlの0.1モル濃度NaOHを染み込ませた、pH緩衝されたペーパーを使うことによって、これは達成される。DNA/RNAのバクテリア破壊を防止するために、1:10−4希釈でのフラジール(Flagyl)のような抗生物質の溶液の利用が、ペーパーに染み込ませるのに使われる。綿ペーパーには、炭酸マグネシウムを乾燥剤として染み込ませることができる。DNA/RNAを維持するために、1:10−4希釈でのトレハロース、二糖類を、処理されていない排泄物中で急速に起こるDNA/RNAの破壊を防止するために使うことができる。この化合物は、典型的には、最高で11年の期間、DNA/RNAの保護と保存を許容する。標本が排泄物なのか他の生物学的流体であるかどうかによって、化合物の性質は変化する。排泄物に対しては、その化合物は、例えばpH緩衝剤、抗生物質、トレハロースのような二糖類、拡散ジェル、血液またはDNA/RNAに対する抗体、および乾燥剤を含むことになる。通常、ペーパーは、サンプルのDNA/RNAテストを容易にするために高品質の綿でありうる。標本の源に応じて添加剤は変わることになるが、排泄物に対しては、pHおよび容量オスモル濃度(osmolarity)緩衝液、抗生物質、およびトレハロースのような二糖類を含むことになる。
【0025】
DNA/RNAテストを進めるように指示されたならば、矩形のミシン目をつけた領域が取り外され、DNA/RNA異常性を探索するために使われうる蒸留水および緩衝液を使って、溶出液が得られる。これらの異常性の例は、突然変異K−ras、p53がん抑制遺伝子、BAT−26マイクロ付随体不安定マーカー、長DNA/RNA、APC(Adenomatous polyposis coli:大腸腺腫性ポリポーシス)である。排泄物全体を使う現在の商用型の感度は、直腸がん(CRC)に対して約65%であり、進行したアデノーマ(adenoma:腺腫)に対して30〜40%であり、また95%の特異度がある。第3のアパーチャの使用は、2つのアパーチャシステム(2段階テスト)によって検出される状態を増大させる。というのは、がんおよびポリープを検出する2つの完全に異なる方法が複雑であるからである。このように、2段階テストは排泄物中に出血を起こしている患者のうちの約3%のスクリーニング(篩い分け)されたグループを識別し、そしてこれは、がんの約90%、およびアデノーマの70%を発見することになる。第3のアパーチャは、がん細胞の剥がれ落ちを通じて、通常、約65%の直腸がんと40%のポリプを発見することになり、テストの時点で出血していないいくつかのがんおよびアデノーマを第3のアパーチャが検出することになるので、患者に重複があるようになる。第2のテストの高い特異度は、結腸鏡検査を必要とする3%を大きくは増大させないことになる。最終的な結果は、現在実行されているような不必要に高額で侵襲性のテストを避けるような、高い感度と特異度を備えたテストである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1および図2を参照すると、本発明の折りたたみ式パネル70が示されている。このパネルは通常、紙またはボール紙から作られるが、プラスチックから製造することもできる。このパネルは第1の外部サイド72と対向する内部サイド74とを持っている。パネル70は、折り目ラインの一側の第1の部分80と折り目ラインの他側の第2の部分82を形成する長手軸78に沿って延在している折り目ライン76を持つ。第1の部分80には、長手軸78に対して横断方向に延在する3つの矩形アパーチャ84、86、88が提供される。それぞれのアパーチャは、軸78の横断方向に延在するそれぞれのヒンジライン96、98、100に沿って、第1の部分80にヒンジによってマウントされたそれぞれのカバー90、92、94を持っている。それぞれのカバー90、92、94は、閉位置および開位置の間で他のものとは独立してヒンジによって動かすことができる。
【0027】
第2の部分82は、軸78の長手方向に延在し、横断方向に延在するアパーチャ84、86、88に対向する3つの矩形アパーチャ102、104、105を含む。アパーチャ102にはカバー106が提供され、アパーチャ104にはカバー107が提供され、そしてアパーチャ105にはカバー109が提供される。カバー106、107、および109は、それぞれ、各々のヒンジライン110、111、112に沿ってヒンジによってマウントされ、そのヒンジラインのそれぞれは軸78の長手方向に延在している。それぞれのカバー106、107、109は、閉位置および開位置の間で他のものとは独立して動かすことができる。
【0028】
第1の部分80には、サンプルが患者から収集された日付を記入するための場所114と、患者識別情報116とが提供される。さらに、それぞれのカバー90、92、94には、カバーを開いた後における標本サンプルの塗布のための任意選択的な指示と共に、標本識別情報118が提供される。
【0029】
第2の部分82には、患者および/または医師に対してとられる行動を記入するためのボックス122と共に、テストの結果を報告するための場所120が提供される。カバー106、107、109には、標本の分析を行なう人または事業体に関するそれぞれの情報124、125、126が提供される。タブ115は、使用者がカバーを開くのを助けるためにそれぞれのカバー上に形成される。
【0030】
図2は、パネル70の内部サイド74、79を示す。表面75、77は、通常、疎水性の材料、好ましくは接着剤を含んだ蝋のような防水のりで覆われる。この疎水性の材料の目的は、汚染を防止したり、アパーチャを通して塗布された個々の標本が隣接したアパーチャの領域中に混ざることを防止したりすることである。このようにして、標本が広がったり、他の標本と接触したりする危険性が最小化される。疎水性の材料は、標本にカバーが付着することを最小にすることをも助ける。
【0031】
図3は、互いに折られる際に、部分80、82の間で受け取られるサイズとされたサンプル受け取りシート128を示す。シート128は、通常、吸収性の材料、典型的にはフィルターまたは高品質綿ペーパーから作られ、そしてそれに血液からのヘモグロビン成分と反応する試薬と、有色化合物を形成するための過酸化物溶液とを染み込ませる。適切な試薬の例はグアヤク、テトラメチルベンジジン(tetramethyl benzidene)、オルソトルイジン(orthotoluidine)、およびその他の類似の色原体である。ここに示した実施形態では、シートに染み込ませた試薬はグアヤクである。DNA/RNAテストに対して、化合物は、標本の源に応じて変化することになるが、排泄物に対しては、pHおよび容量オスモル濃度緩衝液、抗生物質、拡散ゲル、血液またはDNA/RNAに対する抗体、およびトレハロースのような二糖類を含むことになる。
【0032】
1つの領域から他の領域への試薬の漏出を防止するために、シート128には、軸132の長手方向と平行に延在する蝋のような疎水性材料130、131からなる帯状部が提供され、また軸132の横断方向に延在し帯状部130、131と交差する蝋のような疎水性材料134、136からなる2つの帯状部が提供される。帯状部130、131、134、136の交差パターンは、9つの範囲138、140、142、144、146、148、154、156、158を規定する。範囲144、146、148にはそれぞれ表示手段150が提供され、それは典型的に点線の輪郭で示された円形の区域であり、シート上の何処にサンプルを塗布するかを使用者が閲覧することを助けるためのものである。この区域にはミシン目152を提供することができ、それによりその区域を、続いての解析のためにシート128から取り外すことができるようにする。必要ならば、シート128は、サポート部材(図示せず)上に保持することができる。
【0033】
シート128は、範囲138、140、142、144、146、148、154、156、158を規定する疎水性の帯状部を備えた1枚の吸収剤ペーパーから形成することができる。あるいは、シート128は異なった吸収剤ペーパーから構築することができ、それぞれが任意選択的に異なった試薬を含み、疎水性の帯状部が異なったペーパーを接合してシートを形成するという状態にできる。さらなる変形例においては、範囲138、140、142、144、146、148、154、156、158は、テクスチャ(または、きめ、織り目、あるいは質感)を変え、また異なった色の試薬を持っている、異なるペーパーで構成することができる。そして、それぞれの範囲は疎水性の材料と共に結合されて、完成されたシート128を形成する。
【0034】
DNA/RNA排泄物標本は、かなりの量の劣化/消化を経験する。刑事司法制度部門(the Department of Criminal Justice)による、この局面のいくつかの研究があった。Liane R. Martin博士著、「STR-Typing of Nuclear DNA/RNA for Human Fecal Matter Using the Qiagen QIAAMP(登録商標) Stool Mini Kit」は、[3.0×10−5〜6.0×10]pg/mlの排泄物のDNA/RNAの理論収率間の相違について記載している。1週間後、水浸漬(2時間)の条件下でもたらされた両方のDNA/RNAを拭き取るか切除し、1週間空気乾燥し、1週間凍らせ、そして解凍せずに処理した。すべての対立遺伝子は対象とする基準サンプルのそれと一致した。これは、このテストに記載された方法で集められた排泄物が、テストをするために十分となる、ということを意味する。さらに、提案された添加剤に対するデータを与える研究が、希少動物の排泄物の保存に関して報告された(「Society for Conservation Biology」,第16回年次会合,2002年7月14日〜19日)。
【0035】
シート128に関してここで使われる「テクスチャ」という用語は、シート材料、例えばペーパー(紙)、の繊維構造をサンプル付着の好ましい度合に応じて変えることができる、ということを意味している。このペーパーは、シートへの塗布後、例えば標本が乾燥するのにつれて標本がシートから容易に分離しないように十分に吸収性であるべきである。一般に、シート(ペーパー)は、ペーパーの繊維構造により、サンプルの少なくともいくらかをペーパーを通して浸透させるのを可能にするように、また標本が上に塗布された側に対する他の側から見えるように選択される。一般に、シート材料は、少なくとも約20重量%、例えば約25重量%から約50重量%の標本がシートを通して浸透し、そして他側から見えるようなものであるべきである。
【0036】
図4は、折りたたみ式パネル70とシート128を使って構築される本発明のデバイスである。このデバイスは、範囲138、140、142、144、146、148、154、156、158がアパーチャ84、86、88と合う状態で、内部表面74にシート128を置くことによって、構築される。そして、パネル70は折り目ライン76に沿って折りたたまれ、内部表面74、79がお互いに直面して接触させられ、各範囲がアパーチャ84、86、88とアパーチャ102、104、105と位置決めされる状態でシート128がそれらの間にサンドイッチされる。表面74、表面79、あるいはそれら両方の上に存在する接着剤によって各表面をお互いに付着させることが可能となり、結果として得られるデバイスを折りたたまれ閉じられた状態で保持することができる。
【0037】
図5は、軸78’の長手方向に延在し、横断方向に延在するアパーチャ84’、86’、88’に対向する2つの矩形アパーチャ102’、104’を第2のパネル82’が含むこと以外は、図1に示したものに類似した実施形態を示す。アパーチャ102’にはカバー106’が提供され、アパーチャ104’にはカバー108’が提供される。カバー106’と108’は、それぞれ、各々のヒンジライン110’、112’に沿ってヒンジによってマウントされ、そのヒンジラインのそれぞれは軸78’の長手方向に延在している。それぞれのカバー106’、108’は、閉位置および開位置の間で他のものとは独立して動かすことができる。
【0038】
第1の部分80’には、サンプルが患者から収集された日付を記入するための場所114’と、患者識別情報116’とが提供される。さらに、それぞれのカバー90’、92’、94’には、カバーを開いた後における標本サンプルの塗布のための任意選択的な指示と共に、標本識別情報118’が提供される。
【0039】
第2の部分82’には、患者および/または医師に対してとられる行動を記入するためのボックス122’と共に、テストの結果を報告するための場所120’が提供される。カバー106’、108’には、標本の分析を行なう人または事業体に関するそれぞれの情報124’、126’が提供される。タブ107’は、使用者がカバーを開くのを助けるためにそれぞれのカバー上に形成される。
【0040】
本発明は不顕性糞便血液の糞便サンプルの分析に関して説明してきた。しかしながら、このデバイスは、他の生物学的標本の検査とテスト、例えば血液およびエイズ(AIDS)テスト、尿検査、妊娠識別テスト、並びにDNA/RNAテストのために使うことができる。他の生物学的流体は有効に移され、DNA/RNA上または第3のアパーチャに好都合に格納することができる。その第3のアパーチャは、この局面では、それ(第3のアパーチャ)のみを使うか、あるいは高感度ではあるが特別でない(高価でない)予備テストのために他のアパーチャ使って、陽性ならば第3のアパーチャを続いて使うようなものである。この例は血液検査(家族性の乳がん、白血病、その他のがん、HIV、糖尿病、病的肥満、妊娠、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎に対する遺伝子)、尿(妊娠識別テスト、妊娠合併症)でありうる。他の局面は、生物学的物質−尿、洗浄液、腹水流体からの細胞の遠心分離標本−の、(患者のインフォームド・コンセント(informed consent)により)データベースとして後続のテストまたは我々のためにする、高価でない貯蔵でありうる。他の局面は、特定の障害(心臓病、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、病的肥満)に対するDNA/RNAテストのための血液およびその他のサンプルの貯蔵でありうる。
【0041】
糞便サンプルを分析する使用の際には、デバイスの第1のパネル80上のカバー90が開かれ、糞便標本が、露出したシート128の第1、第2、および第3の部分138、144、および154上にアパーチャを通して塗布される。それからカバーが閉じられる。異なる時に異なる便通の結果として摂られた第2の糞便サンプルが、シートの第1、第2、および第3の部分140、146、および156上に第1のパネル上の第2のアパーチャ86を通して塗布され、そしてカバー92が閉じられる。さらに異なる時に異なる便通の結果として摂られた第3の糞便サンプルが、第1、第2、および第3の部分142、148、および158上に第1のパネル上の第3のアパーチャ88を通して塗布され、そしてカバー94が閉じられる。
【0042】
第1の解析を行なうために、上に標本が塗布された第1の部分を覆う第2のパネル82の上のカバー106が開かれ、そしてそれぞれの第1の部分の円形の区域150に現像溶液が塗布される。もし標本が、例えば青色の現像によって証拠付けられる如く陽性のテスト反応を示すならば、第2の部分を覆う第2のパネル上のカバー104が第1のパネル上のカバーと共に開かれ、陽性標本を持っているシートの第2の部分で露出したそれぞれのミシン目をつけた円形の区域150が、両方のカバーを開いた状態で、例えばシートに穴を開けることによって取り外され、そしてさらなる解析(例えば免疫化学的解析テスト)を受ける。
【0043】
DNA/RNAテストに対して、このデバイスは次のように使われる。DNA/RNAテストを進める指示の下に、カバー105が開かれ、矩形のミシン目をつけた領域154が取り外され、蒸留水および緩衝液を使って溶出液が得られる。その溶出液がDNA/RNA異常性のために分析される。このような異常性の例は、突然変異K−ras、p53がん抑制遺伝子、BAT−26マイクロ付随体不安定マーカー、長DNA/RNA、APCである。直腸がんは、それに関連した多くのDNA/RNA突然変異を持ち、1つのテストのみでは十分でない。従って、排泄物は、直腸がんに伴って起こると知られている突然変異を有するDNA/RNAの存在に対して調査しなければならない。類似の解析を、領域156と158上で行なうことができる。
【0044】
本発明の変更は当業者にとって容易に明らかであろう。例えば、第1および第2のパネル内に3個未満のアパーチャを有する実施形態、あるいは、1つまたは両方のパネル内に3個を超えるアパーチャを含んだ実施形態も、本発明の範囲内にある。
【0045】
上記の説明ではアパーチャを矩形であるように示した。しかしながら、例えば楕円形または円形などの好ましい何らかの形状を使うことができる。
【0046】
本発明を、現在のところ何が最も実用的で好ましい実施形態であるのかに関連して説明してきたが、本発明が開示した実施形態に限定されることなく、一方で、添付の特許請求の範囲の各請求項の精神と範囲に含まれる種々の変形および均等な配置をカバーするように意図される、ということが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明のデバイスの、折りたたみ式シートの外側形状を示す平面図である。
【図2】図1の折りたたみ式パネルの内部形状の平面図である。
【図3】図1の折りたたみ式パネルが折られる時に、その中に位置決め可能な単純な受け取りシートの平面図である。
【図4】図1と図2の折りたたみ式パネルと、およびそれらの間にある図3のサンプル受け取りシートとから成る実施形態の、部分的に開いた形態における斜視図である。
【図5】折りたたみ式シートの外側形状を示すさらなる実施形態の平面図である。
【符号の説明】
【0048】
70 折りたたみ式パネル
72 外部サイド
74 内部サイド
75、77 表面
76 折り目ライン
78 軸
79 内部サイド
80 第1の部分
82 第1の部分
84、86、88 矩形アパーチャ
90、92、94 カバー
96、98、100 ヒンジライン
102、104、105 矩形アパーチャ
106、107、109 カバー
110、111、112 ヒンジライン
114 場所
115 タブ
116 患者識別情報
118 標本識別情報
120 場所
122 ボックス
124 情報
128 シート
130、131 疎水性材料(帯状部)
132 軸
134、136 疎水性材料(帯状部)
138、140、142、144、146、148、154、156、158 範囲
150 円形の区域(表示手段)
152 ミシン目
70’ 折りたたみ式パネル
72’ 外部サイド
78’ 軸
80’ 第1の部分
82’ 第1の部分
84’、86’、88’ 矩形アパーチャ
90’、92’、94’ カバー
96’、98’、100’ ヒンジライン
102’、104’ 矩形アパーチャ
106’、108’ カバー
107’ タブ
110’、112’ ヒンジライン
114’ 場所
116’ 患者識別情報
118’ 標本識別情報
120’ 場所
122’ ボックス
124’ 情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のパネルと;
前記第1のパネル内の少なくとも2つのアパーチャと;
第2のパネルと;
前記第1のパネル内の前記少なくとも2つのアパーチャに対向する、前記第2のパネル内の少なくとも2つのアパーチャと;
前記第1および第2のパネルの間に配置され前記各アパーチャを通して標本を受け取るためのシートであって、前記第1のパネルのアパーチャ内において前記各アパーチャの長手軸の付近に配置された第1、第2、および第3の部分を持つシートと;
前記第1のパネル上にマウントされ、前記第1のパネル内の前記アパーチャに重なる第1のアパーチャカバーと;
前記第2のパネル上にマウントされ、前記第2のパネル内の前記アパーチャに重なる第2のアパーチャカバーと;
を有し、
前記第1および第2のパネル内の前記第1および第2のアパーチャカバーは、前記シートの前記第1、第2、および第3の部分を露出させるために、お互いに独立して動かすことができ;
前記シートの前記第3の部分は、前記第3の部分に適用されるサンプルにおけるDNA/RNAの劣化を防止するための、内部に染み込ませた1つ以上の化合物を有する;
ことを特徴とする標本テストデバイス。
【請求項2】
前記第1および第2のパネルは矩形であることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記第1および第2のパネル内の前記アパーチャは前記第1および第2のパネルに沿って長手方向に延在することを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記アパーチャは矩形であることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記アパーチャは正方形、円形、または楕円形であることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1のパネル内の前記アパーチャカバーは、前記第1のパネルの横断方向に延在するヒンジラインに沿ってヒンジによってマウントされていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第2のパネル内の前記アパーチャカバーは、前記第2のパネルの長手方向に延在するヒンジラインに沿ってヒンジによってマウントされていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記シートの前記第1および第2の部分は分離領域によって分割されていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記分離領域が疎水性の帯状部を有することを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記シートの前記第2および第3の部分は分離領域によって分割されていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記分離領域は疎水性の帯状部を有することを特徴とする請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記シートの前記第1および第2の部分は、標本をシート上に置くべき位置決めのための手段を表示することで提供されることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記表示するための手段の少なくとも1つは、前記シートから取り外し可能な区域から構成されることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記区域はミシン目によって規定されることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記第1および第2のパネルはそれぞれ3つのアパーチャを持ち、前記第2のパネル内の前記アパーチャは前記第1のパネル内の前記アパーチャに対向することを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記第1および第2のパネル内の前記3つのアパーチャのそれぞれは、前記3つのアパーチャのそれぞれ内の前記シートの前記部分に重なるそれぞれのアパーチャカバーを持っていることを特徴とする請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記第1および第2のパネルは上部に印刷物を持っていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項18】
前記第1および第2のカバーの内部表面には、付着しない蝋層が提供されることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項19】
前記シートは前記第1および第2のパネルの間に配置されたサポートパネル上に保持されることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
第1のパネルと、前記第1のパネル内の少なくとも2つのアパーチャと、第2のパネルと、前記第1のパネル内の前記少なくとも2つのアパーチャに対向する、前記第2のパネル内の少なくとも2つのアパーチャと、前記第1および第2のパネルの間に配置され前記各アパーチャを通して標本を受け取るためのシートであって、前記第1のパネルのアパーチャ内において前記各アパーチャの長手軸の付近に配置された第1、第2、および第3の部分を持つシートと、前記第1のパネル上にマウントされ、前記第1のパネル内の前記アパーチャに重なる第1のアパーチャカバーと、前記第2のパネル上にマウントされ、前記第2のパネル内の前記アパーチャに重なる第2のアパーチャカバーと、を有し、前記第1および第2のパネル内の前記第1および第2のアパーチャカバーは、前記シートの前記第1、第2、および第3の部分を露出させるために、お互いに独立して動かすことができ、前記シートの前記第3の部分は、前記第3の部分に適用されるサンプルにおけるDNA/RNAの劣化を防止するための、内部に染み込ませた1つ以上の化合物を含む標本テストデバイスを使用して標本を分析する方法であって、
(a)標本を得る段階と;
(b)前記第1のパネル上の第1のアパーチャカバーを開き、前記第1、第2、および第3の部分を、アパーチャを通して露出する段階と;
(c)前記アパーチャを通して前記第1、第2、および第3の部分上に前記標本の1部を塗布する段階と;
(d)前記第1のアパーチャカバーを閉じて前記アパーチャに重ねる段階と;
(e)前記第2のパネル上の第2のアパーチャカバーを開いて、前記標本を持った前記シートの前記第1の部分を露出する段階と;
(f)前記シートの前記第1の部分に試薬を塗布する段階と;
(g)前記第3の部分を使ってDNA/RNAのためのテストを行なう段階と;
を有することを特徴とする方法。
【請求項21】
前記第3の部分は前記シートから取り外されて、DNA/RNA異常性が分析されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記異常性は、突然変異K−ras、p53がん抑制遺伝子、BAT−26マイクロ付随体不安定マーカー、長DNA/RNA、APCであることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第2の部分の区域はさらなる解析のために前記シートから取り外されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項24】
標本は糞便標本、尿標本、痰標本、体液標本、または血液標本であることを特徴とする請求項20に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−514931(P2008−514931A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533842(P2007−533842)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【国際出願番号】PCT/CA2005/001496
【国際公開番号】WO2006/034592
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(507103798)メッドサージ・メディカル・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】