説明

糸を使用した回転式絞り出し容器

【課題】 この発明は、容器の一部を回転させて内部の半固形物を絞り出す、糸を使用した容器に関するものです。
【解決手段】 容器(3)内部に糸(6)を、糸ガイドミゾ部(7)で噛ませた状態で押出し弁(4)と一緒に挿入し、糸(6)の両端を切り込み部(8)から出し半固形物を充てん、その後内フタ(9)を乗せ糸両端に付いた糸固定部品(10)を糸固定部(11)に付けて切り込み部(8)の上部に糸を掛け、内フタ(9)の出し口管(12)を摘み回転させて糸のタルミを除去、上フタ(2)を内フタ固定穴部(13)から出し口管(12)上部が出るよう容器(3)に固定する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
この発明は糸を容器側で位置固定し、回転により内フタ部に糸を巻き付け、内部のジャム等の半固形物を出し口より絞り出す機能を有する容器です。
従来ジャム等の容器はビン、プラスチックや紙のカップ詰め、またはチューブ入り等があり、詰めるタイプではスプーンが必要で、用意し使用するたび洗い片付ける手間が掛り煩わしく、容器にスプーンを差したままだとフタができず乾燥し固くなったり、カビが繁殖して腐ったりします。
またチューブタイプのモノは圧力で絞る量を調整する為、最初と最後では絞る時の労力も変化し、最後になるほど苦労します。
本発明は糸を使用し、回転運動で内フタ部に糸を巻付け、内部の半固形物を絞り出す事で従来の問題点を解決しました。以下にそれを説明します。
(イ)容器内部に押出し弁とその糸ガイドミゾに噛ませた糸を入れる
(ロ)糸の両端を切り込み部から出した状態で、容器に半固形物を充てんする
(ハ)充てん後、内フタをして糸の両端を内フタに固定する
(ニ)再度糸を切り込み部に掛け、出し口管を回転させ糸のタルミを取り除く
(ホ)上フタ穴より内フタの出し口管先が出てくるようにはめ込み固定する
これにより容器側で位置固定された糸が、上フタを回転させる事で内フタ側面を滑りながら出し口管に巻き付き、押出し弁が上ってくるため上フタの回転量に比例した量の半固形物が、いつも必要量だけ容易に抽出可能です。
また乾燥防止と衛生的な保存ができ、再使用可能な構造の容器です。
【発明実施の形態】
本発明の実施形態を説明すると、押出し弁とそのミゾに噛ませた糸を容器内に入込み半固形物を充てん後、切り込み部から出した糸両端を内フタに固定、その後上フタを被せて回すと内フタ部に糸が巻き付き、押出し弁が引き上る。
回転時の巻きムラで糸両端に速度ズレが生じても、押出し弁左右で糸の速度調整がされ表面圧力が均一にかかる為、押出し弁の噛み込みも防止できる。
また薄く強固なPET材等を使用した使いきりの簡易容器で、容器側に糸を位置固定し、内フタ底面の穴へリベットと糸両端を共に噛ませ、リベット部で糸を巻き取る方式も同様に絞り出しが実施可能。
さらにシリコン材容器等の出し口部のように、使用するたび切り捨てられてた出し口先端部を、反転させて先端部に差込み、穴の大きさ調整用とか密閉用フタとして使用する機能を有した出し口管を付加し、簡易容器に実施も可能。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の斜視図
【図2】 容器の構成部品図
【図3】 主な構成部品の断面図
【図4】 容器への押出し弁と糸の挿入図
【図5】 容器への糸と内フタの取付図
【図6】 容器への糸と上フタの固定図
【図7】 糸タルミ除去前の上面・側面図
【図8】 糸タルミ除去後の上面・側面図
【図9】 簡易容器タイプの切り込みとマスク等による糸位置固定例図
【図10】 簡易容器タイプの穴による糸位置固定例図
【図11】 簡易容器タイプの切り込み糸掛け位置固定例図
【図12】 リベット使用による内フタへの糸固定例図
【図13】 出し口管先端部の図
【符号の説明】
1口フタ 2上フタ 3容器本体 4押出し弁 5底フタ 6糸 7糸ガイドミゾ部 8切り込み部 9内フタ 10糸固定部品 11糸固定部 12出し口管 18内フタ固定穴部 14細口アダプタ 15穴付口フタ・アダプタ保持部 16リベット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の切り込み部から出した糸の両端を内フタ上部で固定し、上フタを被せたとき内フタの出し口管を固定する、上フタと連動で内フタを回転させ、内フタの出し口管に糸を巻き付ける機能を有した容器。
【請求項2】
使いきりの簡易容器で、容器側に位置固定し出した糸の両端を、内フタ底面の穴にリベットで噛ませ固定し、内フタの回転でリベット部に糸を巻き付ける機能を有した容器。
【請求項3】
出し口管先端部を切り、分断した部品を反転させて差込み、穴の大きさの調整や密閉用フタとして使用できる機能を有した出し口管。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−206179(P2006−206179A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−49696(P2005−49696)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(599075483)
【Fターム(参考)】