説明

糸状微細藻類の培養装置および培養方法

【課題】 小量の培養を行うにも大量の培養を行うにも適しており、また設備費用やメンテナンス費用が余りかかることのない糸状微細藻類の培養装置および培養方法を提供する。
【解決手段】 この発明の糸状微細藻類の培養装置は、培養槽内にネット構造体を設置したものとしている。この発明の糸状微細藻類の培養方法は、培養槽内に設置したネット構造体に糸状微細藻類を付着させることにより、その糸状微細藻類に充分な光の照射が確保されるようにしたものとしている。
【選択図面】 図1

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、増殖効率が高く、生産性が非常に優れた糸状微細藻類の培養装置および培養方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、図4に示したように、頂部にガス排出用開口部11を有する培養容器12の中に培養液13を入れ、この培養液13中に二酸化炭素を含むガスを吹き込みつつ、可視光線を入射させることによって培養容器12内で微細藻類を培養するようにしており、前記培養容器12を横置きされた内筒14と外筒15からなる二重円筒状に形成するとともに、少なくとも外筒15を可視光線を透過する透明材料で構成し、ガス吹込口16を培養容器12内下部に開口した微細藻類の培養装置、および前記ガス吹込口16から前記ガスを吹き込むことによって培養容器12内に培養液13の旋回流を形成するようにした微細藻類の培養方法が存在する(特許文献1)。
【0003】
この微細藻類の培養装置および培養方法によれば、培養液の十分な攪拌を実現して高い生産性を得ることができるとともに、微細藻類の培養容器壁面への付着や培養容器底面への沈殿を防いで長期にわたって高い培養効率を維持することができるとしている。
【0004】
さらに、図5に示したように、微細藻類が生息する培養液21中に二酸化炭素を供給し、光を照射して微細藻類22を培養する微細藻類の培養装置において、培養液21中の微細藻濃度を測定する微細藻濃度計23と、光の照射量を測定する照射量計24と、培養液の液深を測定する液深計25とを具備する微細藻類の培養装置及び同装置を用いての微細藻類の培養方法が存在する(特許文献2)。
【0005】
この微細藻類の培養装置および培養方法によれば、培養液の藻体限界濃度を検出し、これによって生産藻体の引抜きを行うので引抜き前の藻体がダメージを受けることなく、次の運転サイクルがスムーズに立ち上がるとしている。また、日照量、液深、藻体濃度を検出し、生産藻体の引抜きタイミングを適切に設定すること、及び引抜き量を培養液全量の1/4〜3/4量の範囲とすることにより安定した半連続運転が可能になるとしている。
【特許文献1】再公表特許WO2002/099031号公報
【特許文献2】特開平5−284959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献1に記載された培養装置は、従来の培養装置を改造して作製することは困難であり、培養装置を新規に作製しなければならない。しかも、構造が複雑で、小規模の培養を行うには良いが、屋外培養の円形培養装置、レースウェイ培養装置のように数百トンの大量培養を行うには莫大な培養コストがかかる。さらに、培養装置のメンテナンス費用も屋外培養の円形培養装置、レースウェイ培養装置と比べると大幅にかかる。
【0007】
さらに、前記特許文献2に記載された培養装置は、従来の培養装置を改造すれば作製可能であり、微細藻類の増殖に伴う光不足を解決して、微生物の生産を効率良く行うものであるが、微細藻類の増殖に伴い培養液中の藻類の濃度がある規定値に達すると、培養液を引き抜くものとしているので、微細藻濃度を測定する濃度計や培養液の液深を測定する液深計などを具備する必要があり、前記特許文献1に記載された培養装置と同様に、これらの計器の設備費用やメンテナンス費用が大幅にかかる。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解消することを目的としており、小量の培養を行うにも大量の培養を行うにも適しており、また設備費用やメンテナンス費用が余りかかることのない糸状微細藻類の培養装置および培養方法を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのため、この発明の糸状微細藻類の培養装置は、培養槽内にネット構造体を設置したものとしている。
【0010】
さらに、この発明の糸状微細藻類の培養方法は、培養槽内に設置したネット構造体に糸状微細藻類を付着させることにより、その糸状微細藻類に充分な光の照射が確保されるようにしたものとしている。
【0011】
そして、この発明の糸状微細藻類の培養装置および培養方法において、前記ネット構造体は、格子状の網目を有し、平面状に形成したものとしたり、格子状の網目を有し、立体状に形成したものとすることができる。
【発明の効果】
【0012】
この発明は、以上に述べたように構成されているので、増殖した糸状微細藻類がネット構造体に付着し、また従来では増殖に伴って不足する光の照射を培養槽底部まで十分に供給することができるので、従来に比べ増殖効率の高いものとなり、糸状微細藻類の生産性が非常に優れたものとなる。そして、この発明では、増殖した糸状微細藻類が培養槽の壁面に殆ど付着しないので、培養槽の壁面の洗浄を大幅に省くことができる。さらに、この発明は、培養装置の構造が非常に簡単であるので、小量の培養を行うにも大量の培養を行うにも適しており、また設備費用やメンテナンス費用が余りかかることのないものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の糸状微細藻類の培養装置および培養方法を実施するための最良の形態について、詳細に説明する。
【0014】
この発明の糸状微細藻類の培養装置は、微細藻類の培養に一般的に使用されている培養装置、例えば図1〜3に示したように、円形培養装置、レースウェイ培養装置の培養槽1内にネット構造体2を設置したものとしている。そのため、この発明では、糸状微細藻類の培養装置を新たに作製することなく、従来の培養装置をそのまま利用することができる。しかも、培養槽1内にネット構造体2を設置するだけであるので、非常に低コストで作製することができ、この培養装置を用いた培養方法は、糸状微細藻類の培養槽1の壁面への付着を抑え、培養槽1の壁面の洗浄を大幅に省くことができる。
【0015】
ネット構造体2は、ステンレスや鉄(表面が塗装や樹脂加工されたものが好ましい)などの金属製としたり、ビニールなどの合成樹脂製とすることができるが、材質は特に限定されることはない。ビニール製のものは安価で良いが、培養槽1内の水流、浮力等の影響を受けやすく、ネットが外れてしまい易いので、これらの対策を十分に考慮する必要がある。
【0016】
また、ネット構造体2は、全体を平面形状とした場合には、例えば長方形、正方形、丸形などとすることができ、全体を立体形状とした場合には、例えば円筒形、円錐形などとすることができ、その形状についても特に限定されることはないが、従来の培養装置の形状に合わせたものとするのが良い。
【0017】
さらに、ネット構造体2は、正方形、丸形、ひし形などの網目形状とすることができ、その形状については特に限定されることはないが、網目寸法については、培養槽1内の水流への影響、糸状微細藻類への光の照射の確保などの点を考慮する必要がある。ネット構造体2の網目形状が、例えば正方形の場合、網目寸法は約2〜20mm角が適当であり、約5〜10mm角が好ましい。何故ならば、網目寸法が約2mm角未満の場合、糸状微細藻類が網目すべてに付着してしまって隙間がなくなり、培養槽1内の水流の障害を引き起こし、糸状微細藻類の生産量が逆に低下してしまうからである。また、網目寸法が約20mm角を超える場合、培養槽1内の水流を妨げることはないが、網目に付着する糸状微細藻類の割合が少なくなってしまい、ネット構造体2を設置する効果が少ない。この場合、培養槽1内に設置するネット構造体2を大きいものとして、その表面積を広くすれば、培養槽1の壁面に糸状微細藻類が付着することがないが、ネット構造体2を大きいものとするのも設置の手間がかかったり、製造コストが高くつき好ましくない。
【0018】
そして、この発明の糸状微細藻類の培養方法は、培養槽1内に設置したネット構造体2に糸状微細藻類を付着させることにより、その糸状微細藻類に充分な光の照射が確保されるようにしたものとしている。
【0019】
したがって、この発明の糸状微細藻類の培養方法では、培養槽1内で増殖した糸状微細藻類がネット構造体2に付着し、従来では糸状微細藻類の増殖に伴って不足する光の照射を培養槽1の底部まで十分に供給し、光の照射不足による糸状微細藻類の増殖の低下を抑えることができる。さらに、従来では培養した糸状微細藻類が培養槽1の壁面に付着していたが、そのほとんどがネット構造体2に付着することにより、培養槽1の壁面の洗浄の手間が大幅に省け、メンテナンス費用も余りかかることがない。そして、後に述べる実施例においては、従来の約1.3〜2.2倍の糸状微細藻類を生産できるものとなった。
【0020】
この発明の培養装置および培養方法に用いられる糸状微細藻類としては、すべての糸状微細藻類株とすることができる。藍藻類としては、例えば、ホモエオスリックス属(Homoeothrix) 、カロスリックス属(Calothrix) 、プレクトネマ属(Plectonema)、スキトネマ属(Scytonema) 、ミクロケト属(Microchaete) 、アフェニゾメノン属(Aphanizomenon) 、ノジュラリア属(Nodularia) 、アウロシラ属(Aulosira)、アナベナ属(Anabaena)、ネンジュモ属(Nostoc)、フォルミジウム属(Phormidium)、リングビア属(Lyngbya) 、シンプロカ属(Symploca)、ムラサキクダモ属(Porphyrosiphon)、ミクロコレウス属(Microcoleus) 、ハパロシフォン属(Hapalosiphon)に属するものなどが挙げられる。緑藻類としては、スポンジロシウム属(Spondylosium)、デスミジウム属(Desmidium) 、スフェロゾスマ属(Sphaerozosma)に属するものなどが挙げられる。
【0021】
この発明の糸状微細藻類の培養装置および培養方法に用いられる培養槽としては、レースウェイ培養タンク、円形培養タンク、培養チューブなどが挙げられる。
【実施例】
【0022】
以下、この発明の糸状微細藻類の培養装置および培養方法を実施例に基づいて、詳細に説明する。
【0023】
〔実施例1〕
直径2m、高さ1.5mの10トン容の円形ポリタンク内に、長方形(横1.2m、縦1m)のステンレス製のネット構造体(網目形状は縦横5mmの格子状)を設置し、この円形ポリタンクを培養槽として、藍藻類のフォルミジウム・ルリダム(Phormidium luridum)を培養した。培養液は、水1リットル当たり硝酸カルシウム四水和物50mg、硝酸カリウム0.1g、硝酸ナトリウム50mg、硫酸ナトリウム40mg、塩化マグネシウム六水和物50mg、β−グリセロりん酸二ナトリウム0.1g、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム四水和物5mg、塩化鉄六水和物0.5mg、塩化マンガン四水和物5mg、塩化亜鉛0.5mg、塩化コバルト六水和物5mgを含有するように調製した。光源は太陽光線を集めて光ファイバーでタンク内に引き込んだ。タンク底部からは0.5%の二酸化炭素を含む空気を50リットル/分の割合で吹き込んだ。
【0024】
培養中は、増殖した糸状微細藻類がネット構造体に付着するため、円形ポリタンク内壁に付着する糸状微細藻類が少なく、培養槽壁の洗浄の手間が大幅に省くことができた。培養開始10日後、5トンの培養液とネット構造体に付着した糸状微細藻類であるフォルミジウム・ルリダムを遠心分離し、水分量約80%となるペーストを10kg得た。対照として、前記ネット構造体を設置しない他は同じ培養条件でフォルミジウム・ルリダムを培養したところ、水分量約80%となるペーストを4.5kg得た。よって、この発明の糸状微細藻類の培養方法では、従来の培養方法の約2.2倍のフォルミジウム・ルリダムのペーストを効率良く得ることができた。
【0025】
〔実施例2〕
縦10m、横3mの2トン容の強化プラスチック製レースウェイ培養タンク内に、長円形(長径2m、短径0.5m)のステンレス製のネット構造体(網目形状は直径10mmの円形状)を設置し、このレースウェイ培養タンクを培養槽として、緑藻類のスポンジロシウム・プルケルム(Spondylosium pulchellum) を培養した。培養液は、水1リットル当たり硝酸ナトリウム0.25g、硫酸マグネシウム75mg、リン酸水素二カリウム75mg、リン酸二水素カリウム0.175g、塩化ナトリウム25mg、塩化カルシウム10mg、硫酸鉄溶液* 1ミリリットル、A5 溶液**1ミリリットルを含有するように調製した(硫酸鉄溶液* :濃硫酸2滴を加えた水0.5リットルに硫酸第一鉄1.0gを溶かした液、A5 溶液**:水1リットルにホウ酸2.86g、硫酸マンガン2.5g、硫酸亜鉛0.222g、硫酸銅79mg、モリブデン酸ナトリウム21mgを溶かした液)。光源は、太陽光を利用し、屋外培養とした。レースウェイ培養タンクの底部からは二酸化炭素を1リットル/分の割合で吹き込んだ。培養液はペダルで30回/分の割合で攪拌し、藻体濃度を均一になるようにした。
【0026】
培養中は、増殖した糸状微細藻類がネット構造体に付着するため、レースウェイ培養タンク内壁に付着する糸状微細藻類が少なく、培養槽壁の洗浄の手間が大幅に省くことができた。培養開始14日後、2トンの培養液とネット構造体に付着した糸状微細藻類であるスポンジロシウム・プルケルムを遠心分離し、得られたペーストをスプレードライにより乾燥させ、3.4kgの粉末化したスポンジロシウム・プルケルムの乾燥パウダーを得た。対照として、前記ネット構造体を設置しない他は同じ培養条件でスポンジロシウム・プルケルムを培養したところ、2.7kgの粉末化したスポンジロシウム・プルケルムの乾燥パウダーを得た。よって、この発明の糸状微細藻類の培養方法では、従来の培養方法の約1.3倍のスポンジロシウム・プルケルムの乾燥パウダーを効率良く得ることができた。
【0027】
〔実施例3〕
直径8m、高さ1mの30トン容の強化アクリル製円形培養タンク内に、円筒形(直径3m、高さ1m)のステンレス製のネット構造体(網目形状は縦横5mmの格子状)を設置し、この円形培養タンクを培養槽として、藍藻類のフォルミジウム・ルリダム(Phormidium luridum)を培養した。培養液は、実施例1に準じて調製し、光源は太陽光線を利用し、屋外培養とした。円形培養タンク底部からは二酸化炭素を20リットル/分の割合で吹き込んだ。培養液は攪拌棒で攪拌し、藻体濃度を均一になるようにした。
【0028】
培養中は、増殖した糸状微細藻類がネット構造体に付着するため、円形培養タンク内壁に付着する糸状微細藻類が少なく、培養槽壁の洗浄の手間が大幅に省くことができた。培養開始12日後、30トンの培養液とネット構造体に付着した糸状微細藻類であるフォルミジウム・ルリダムを遠心分離し、水分量約80%となるペーストを48kg得た。対照として、前記ネット構造体を設置しない他は同じ培養条件でフォルミジウム・ルリダムを培養したところ、水分量約80%となるペーストを33kg得た。よって、この発明の糸状微細藻類の培養方法では、従来の培養方法の約1.5倍のフォルミジウム・ルリダムのペーストを効率良く得ることができた。
【0029】
〔実施例4〕
直径15m、高さ1mの500トン容のコンクリート製円形培養タンク内に、円筒形(直径10m、高さ1m)の鉄製のネット構造体(網目形状は縦横5mmの格子状)を設置し、この円形培養タンクを培養槽として、藍藻類のフォルミジウム・ルリダム(Phormidium luridum)を培養した。培養液は、実施例1に準じて調製し、光源は太陽光線を利用し、屋外培養とした。円形培養タンク底部からは二酸化炭素を60リットル/分の割合で吹き込んだ。培養液は攪拌棒で攪拌し、藻体濃度を均一になるようにした。
【0030】
培養中は、増殖した糸状微細藻類がネット構造体に付着するため、円形培養タンク内壁に付着する糸状微細藻類が少なく、培養槽壁の洗浄の手間が大幅に省くことができた。培養開始34日後、500トンの培養液とネット構造体に付着した糸状微細藻類であるフォルミジウム・ルリダムを遠心分離し、得られたペーストは凍結乾燥を行い127kgのフォルミジウム・ルリダムの乾燥パウダーを得た。対照として、前記ネット構造体を設置しない他は同じ培養条件でフォルミジウム・ルリダムを培養したところ、73kgのフォルミジウム・ルリダムの乾燥パウダーを得た。よって、この発明の糸状微細藻類の培養方法によって、従来の培養方法の約1.7倍のフォルミジウム・ルリダムの乾燥パウダーを効率良く得ることができた。
【0031】
〔実施例5〕
直径1.1m、高さ0.8mの500リットル容の円形ポリタンク内に、円筒形(直径0.7m、高さ0.5m)のステンレス製のネット構造体(網目形状は縦横3mmの格子状)を設置し、この円形ポリタンクを培養槽として、藍藻類のノストック・コムネ(Nostoc commune)を培養した。培養液は、実施例1に準じて調製し、光源は500ワットの白熱灯を用い、屋外培養とした。円形ポリタンク底部からは1%二酸化炭素を含む空気を5リットル/分の割合で吹き込んだ。培養液は攪拌棒で攪拌し、藻体濃度を均一になるようにした。
【0032】
培養中は、増殖した糸状微細藻類がネット構造体に付着するため、円形ポリタンク内壁に付着する糸状微細藻類が少なく、培養槽壁の洗浄の手間が大幅に省くことができた。培養開始15日後、500リットルの培養液とネット構造体に付着した糸状微細藻類であるノストック・コムネを遠心分離し、水分量約80%となるペーストを1kg得た。対照として、前記ネット構造体を設置しない他は同じ培養条件でノストック・コムネを培養したところ、水分量約80%となるペーストを0.53kg得た。よって、この発明の糸状微細藻類の培養方法では、従来の培養方法の約1.9倍のノストック・コムネのペーストを効率良く得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の糸状微細藻類の培養装置を構成する培養槽とネット構造体の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】この発明の糸状微細藻類の培養装置を構成する培養槽とネット構造体の他の実施形態を示す斜視図である。
【図3】この発明の糸状微細藻類の培養装置を構成する培養槽とネット構造体のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】従来の微細藻類培養装置の一例を示す断面図である。
【図5】従来の微細藻類培養装置の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1 培養槽
2 ネット構造体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
培養槽(1)内にネット構造体(2)を設置したことを特徴とする糸状微細藻類の培養装置。
【請求項2】
前記ネット構造体(2)が、格子状の網目を有し、平面状に形成したものであることを特徴とする請求項1記載の糸状微細藻類の培養装置。
【請求項3】
前記ネット構造体(2)が、格子状の網目を有し、立体状に形成したものであることを特徴とする請求項1記載の糸状微細藻類の培養装置。
【請求項4】
培養槽(1)内に設置したネット構造体(2)に糸状微細藻類を付着させることにより、その糸状微細藻類に充分な光の照射が確保されるようにしたことを特徴とする糸状微細藻類の培養方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate