説明

紫外線の面発光体、光触媒装置及び空気清浄方法

【課題】小型化が可能であるとともに照射範囲が広く、省エネルギー性に優れた紫外線の面発光体を提供する。
【解決手段】紫外線面発光体22は、導光板32と、反射体33と、LEDユニット31と、を備える。導光板32は、紫外線を入射させる入射部50と、この入射部50から入射された紫外線を内部で伝播させて出射させる出射面51と、を備える。反射体33は、導光板32の出射面51以外から出射する紫外線を反射する。LEDユニット31は、前記導光板32の端部に配置される。そして、導光板32は出射面51の反対側の面に、複数個の円錐台形状の凹状反射部41が点在するように配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主要には、導光板を用いた紫外線の面発光体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光触媒に紫外線を照射して空気中の有害物質を除去する空気清浄方法が知られている。この光触媒を用いた空気清浄方法は、光触媒に紫外線を照射するだけの簡易な構成で実現できることから、病院の手術室の床や壁を光触媒である酸化チタンでコーティングしたり、光触媒を担持させたフィルタに空気を循環させることによって果物や野菜の鮮度を保つ輸送分野に応用されたりする等、様々な分野で使用されている。
【0003】
上述の空気清浄方法は光触媒に紫外線が照射されることにより、活性酸素種が有機物を分解する構成である。しかし、光触媒を励起させるためには一定の要件を満たした波長の紫外線を光触媒に照射しなければならない。その要件とは即ち、E=hv(E:エネルギーeV,h:プランク定数,v:光の振動数)の式を満たすことである。例えば光触媒によく用いられる酸化チタン光触媒においてはE=3.2eVであり、酸化チタン光触媒を活性化できる光の波長は、v=1/λ(λ:光の波長)の式によれば380nm以下ということになる。そのため、光触媒を用いる空気清浄方法では、所定の波長の紫外線を照射できる紫外線発光装置を用いることが多い。この紫外線発光装置として、ブラックライトや紫外線蛍光管等の放電管式紫外線発光体を採用したものや、紫外線発光ダイオード等に代表される半導体式紫外線発光体を採用したもの等が知られている。
【0004】
光触媒を用いる空気清浄方法において紫外線発光ダイオードを用いたものは、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1は、光触媒を備えるハニカム型のフィルタを用いて脱臭を行う脱臭装置において、前記光触媒を励起させる紫外線の光源としての紫外線発光ダイオードを用いると共に、前記紫外線発光ダイオードからの前記紫外線が前記フィルタの片側から半分ぐらいまで照射されるように紫外線発光ダイオードの照射角度を設定すると共に、この片側に前記光触媒を配し、残りの側に酸化触媒を配する。
【特許文献1】特開2006−017358号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
放電管式紫外線発光体は線光源であるため、板状に形成される光触媒に紫外線を照射するためには照射範囲を広くする必要がある。そのため、光源と光触媒の距離を離すことによって紫外線を拡散させて照射範囲を広くする方法や、放電管式紫外線発光体を複数並列して配置することによって照射範囲を広くする方法等が採られる。しかし前者の方法は、放電管式紫外線発光体から照射される紫外線の光量は概ね距離の2乗に比例して減衰するため、光触媒の位置によっては十分な紫外線の照射がされない部分が生じることになる。一方、後者の放電管式紫外線発光体を並列して配置する方法においても、並列する放電管式紫外線発光体の間に隙間が生じてしまうため、板状の光触媒との距離は必ずしも一定にならない。また、ブラックライト等の放電管式紫外線発光体は発熱性が高いため、光源と光触媒との距離が近過ぎる場合、光触媒を担持するフィルタ等が熱によって変形するおそれがある。
【0006】
この点、紫外線発光ダイオードは低発熱を実現でき、耐用寿命もブラックライト等の放電管式紫外線発光体に比べて長く、紫外線発光体として扱いやすい。また、省エネルギーの観点からも紫外線発光ダイオードはブラックライト等に比べて優れている。しかし、紫外線発光ダイオードの光は指向性を有する点光源であるため、照射すべき範囲が広い場合には複数の紫外線発光ダイオードを並べて使用する必要がある。紫外線発光ダイオードを並べる方式としては、例えば平面上に縦横に集合配列させる方式が知られている。しかし、このような集合配列方式は、装置の小型化が難しいことに加え、紫外線を照射する面積が大きくなるに従って必要な紫外線発光ダイオードの数が著しく多くなってしまう。また、特許文献1においても、板状の光触媒の全面に対して紫外線を均一に照射するという観点から改善の余地があった。
【0007】
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、省スペース性及び省エネルギー性に優れた紫外線の面発光体を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0009】
本発明の第1の観点によれば、以下のように構成される紫外線の面発光体が提供される。即ち、紫外線の面発光体は、導光板と、反射体と、紫外線発光ダイオードと、を備える。前記導光板は、紫外線を入射させる入射部と、この入射部から入射された紫外線を内部で伝播させて出射させる出射面と、を備える。前記反射体は、前記導光板の前記出射面以外から出射する紫外線を反射する。前記紫外線発光ダイオードは、前記導光板の端部に配置される。
【0010】
これにより、紫外線発光ダイオードの指向性の強い紫外線を、導光板の内部で拡散させ、出射面を介して紫外線を広範囲に照射できる。従って、使用する発光ダイオードの数を少なくすることができ、製造コスト及び消費電力を削減できる。また、紫外線発光ダイオードが導光板の端部に配置されるので、装置を特に導光板の厚み方向に小型化できる。更に、紫外線発光ダイオードを光源として用いるので、長寿命化と低発熱性に貢献できるとともに、紫外線発光ダイオードは水銀フリーで製造できることから環境への負荷を抑えることができる。
【0011】
前記の紫外線の面発光体においては、前記導光板において、前記出射面及び前記出射面の反対側の面の少なくとも何れか一方に、凸状又は凹状に形成された微細形状の反射部が複数個点在するように配置されることが好ましい。
【0012】
これにより、導光板内で紫外線を凸状反射部又は凹状反射部に衝突させることで、反射又は屈折により出射面側へ良好に導くことができる。
【0013】
前記の紫外線の面発光体においては、前記反射部の形状は、円錐形状、円錐台形状、角錐形状、又は角錐台形状であることが好ましい。
【0014】
これにより、導光板に入射した紫外線が凸状反射部又は凹状反射部の傾いた側面に衝突し、反射又は屈折することによって出射面側へと前記紫外線が導かれることになる。従って出射面から十分な紫外線を照射することができる。
【0015】
前記の紫外線の面発光体においては、前記反射部は、前記入射部から離れるに従って密度が徐々に増大するように配置されていることが好ましい。
【0016】
これにより、入射部からの距離にかかわらず、出射面から紫外線を均一に照射することができる。
【0017】
前記の紫外線の面発光体においては、前記反射体は、前記導光板の前記出射面の反対側の面に対向して配置される背面反射体と、前記導光板において前記紫外線発光ダイオードが配置される端面以外の端面に対向して配置される端面反射体と、前記紫外線発光ダイオードが配置される端面に、紫外線の照射を妨げないように配置される照射部反射体と、のうち少なくとも何れか1つを含むことが好ましい。
【0018】
これにより、紫外線が導光板の出射面と反対側の面(背面)及び端面から漏れることを反射体によって効果的に防止することができる。従って、紫外線発光ダイオードの紫外線を出射面から無駄なく照射することができる。
【0019】
前記の紫外線の面発光体においては、前記反射体はアルミニウムを含む材料で構成されることが好ましい。
【0020】
これにより、導光板の出射面以外から漏れ出ようとする光を、紫外線の反射率が高いアルミニウムを含む反射体によって、導光板の内部へ効率的に反射させることができる。従って、紫外線発光ダイオードの紫外線を有効に利用でき、強い照射強度を実現できる。
【0021】
本発明の第2の観点によれば、前記紫外線の面発光体を備える光触媒装置が提供される。
【0022】
これにより、面発光体から光触媒に対して紫外線を均一に照射でき、触媒反応を効果的に進行させることができる。また、面発光体の軽量化及び小型化が実現されているので、光触媒装置の小型化を実現でき、スペースの小さい場所に配置することができる。これによって様々な状況で手軽に活用できる光触媒装置を実現できる。
【0023】
前記の光触媒装置においては、光触媒が酸化チタンを含むことが好ましい。
【0024】
これにより、酸化力の強い酸化チタンを光触媒として用いることで一層効果的に空気を清浄化させることができる。
【0025】
前記の光触媒装置においては、活性炭によって光触媒を担持することが好ましい。
【0026】
これにより、吸着性の高い活性炭に担持される光触媒に面発光体から紫外線を照射するので、例えば臭いの原因等となる有機物質に対して活性炭による優れた吸着力と光触媒による優れた分解能力を同時に発揮できる。
【0027】
本発明の第3の観点によれば、以下のような光触媒の空気清浄方法が提供される。即ち、第1ステップでは、紫外線発光ダイオードから導光板の入射部に紫外線を照射する。第2ステップでは、前記入射部を介して前記導光板の内部に入射した前記紫外線を、前記導光板に備えられる微細形状の凸状反射部又は凹状反射部で反射又は屈折させ、更に出射面から出射させる。第3ステップでは、前記出射面から出射した紫外線が光触媒に照射されることによって有機物質を分解する。
【0028】
これにより、低消費電力の紫外線発光ダイオードの紫外線を、導光板を用いて光触媒に均一に照射できる。従って、低コストで効果の高い空気清浄方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光触媒空気清浄装置の概略的な構成を示した正面図である。
【0030】
図1に示す本実施形態の空気清浄装置10は光触媒装置11を備え、光触媒を用いた空気清浄方法によって空気を清浄化するように構成されている。この空気清浄装置10は、光触媒装置11と、吸引ファン12と、電源ユニット13と、ケーシング14と、を備える。電源ユニット13はケーシング14の適宜の位置に配置されており、光触媒装置11及び吸引ファン12に電力を供給可能に構成されている。前記ケーシング14には図略の吸気口及び排気口が形成されており、吸気口には前記吸引ファン12が配置されている。
【0031】
この空気清浄装置10は、光触媒装置11をケーシング14内に4個備える。この構成で、空気が吸引ファン12によって前記吸気口から吸引され、ケーシング14内に導かれると、当該空気中の有害物質がそれぞれの光触媒装置11によって分解され、これにより空気が清浄化される。清浄化後の空気は、前記排気口から排出される。
【0032】
次に光触媒装置11について説明する。この光触媒装置11は、紫外線が照射されることによって励起される光触媒を担持した光触媒フィルタ21と、この光触媒フィルタ21に紫外線を照射するための光源としての紫外線面発光体22と、を備える。
【0033】
図2は光触媒フィルタ21における活性炭及び光触媒の様子を示す顕微鏡写真である。この図2に示すように、前記光触媒フィルタ21においては、光触媒としての酸化チタンが活性炭に担持された状態で存在している。この構成で、光触媒フィルタ21は、空気中の有害物質を活性炭に吸着させるとともに、紫外線面発光体22から照射される紫外線によって酸化チタンを励起させ、その触媒作用によって有害物質を酸化分解する。なお、光触媒は酸化チタンに限定されず、例えば酸化タングステン等に変更することもできる。
【0034】
次に図3を参照して、光触媒装置11の光源である紫外線面発光体22について説明する。図3は紫外線面発光体22の構成を示す斜視図である。図3に示すように、紫外線面発光体22は、LEDユニット31と、2枚の導光板32と、導光板32の下部に配置される反射体33と、これらを保持するための筐体34と、LEDユニット31に電力を供給するための電源部35と、を備える。
【0035】
図3に示すように、筐体34は上面が開放された箱状に形成されている。また、前記LEDユニット31は細長い棒状に形成されるとともに、前記筐体34の一側の内壁に取り付けられている。また、LEDユニット31は、当該LEDユニット31の長手方向に等間隔に並べて配置された12個のLED40を有している。そして2枚の導光板32は、それぞれが一側の端面を前記LEDユニット31(LED40)に対面させるようにして、筐体34内に並列して配置される。導光板32は1枚につき6個のLED40に対面している。
【0036】
前記導光板32のLED40と向かい合う端面は入射部50とされるとともに、厚み方向一側の面は出射面51とされている。この構成で、LED40から照射され、前記入射部50から導光板32内へ進入した紫外線は、導光板32内で拡散及び反射を繰り返した上で出射面51から出て、対象物である前記光触媒フィルタ21を照射する。
【0037】
図4に本実施形態のLEDユニット31の波長と紫外線強度の関係を示す。図4に示すように、本実施形態のLEDユニット31では、酸化チタンを励起させるため、紫外線強度が最も高いピーク波長が380nm近傍になる紫外線を照射するLED40を用いている。なお、前記電源部35からLEDユニット31に供給される電力は概略900mWである。
【0038】
次に、図5を参照して導光板32の素材について説明する。図5は、シクロオレフィンポリマーである商品名ゼオノア(登録商標)、環状オレフィンコポリマーである商品名TOPAS(登録商標)、及びメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)について、波長の長さと透過度の関係を示したものである。
【0039】
図5のグラフに示すように、一般に流通しているPMMAについては、製造時に添加される紫外線吸収材の影響で400nm以下の波長で透過率が大きく落ち込んでいる。一方、環状オレフィンコポリマー、シクロオレフィンポリマーについては400nm以下の波長でも透過率があまり変動しない。なお、PMMAについては、紫外線吸収材を添加しない配合のものを用いたところ、波長400nm以下での透過率の低下が相当に改善された。
【0040】
従って、LED40から照射される波長を考慮すれば、環状オレフィンコポリマー、シクロオレフィンポリマー、又は紫外線吸収材の添加なしのPMMAで導光板32を形成することが好ましい。本実施形態においては、耐候性能等の観点から環状オレフィンコポリマーを用いる。
【0041】
図3に示すように、2枚の導光板32の下方には反射体33が配置されている。この反射体33の素材としては、紫外線の反射率が高いものを選択することが好ましい。本実施形態においては、380nm付近の反射特性が高いアルミニウムを適宜の樹脂に蒸着させたものを用いる。これにより、入射部50から入射した紫外線が導光板32の底部から漏れ出ようとした場合でも、反射体33によって導光板32内部に戻されることになる。
【0042】
次に、図6、図7及び図8を参照して導光板32について説明する。図6(a)は本実施形態の導光板32を示した写真であり、図6(b)には導光板32の底部の拡大写真である。図7は導光板32に照射される紫外線の照射方向を模式的に示した導光板32の側面図である。図8は凹状反射部41に紫外線が衝突して反射する様子を示す模式図である。
【0043】
図7に示すように、導光板32の底面には、円錐台形状に形成される複数の凹状反射部41が配置されている。凹状反射部41は円錐台形状に形成されており、この凹状反射部41に紫外線が衝突することによって、当該紫外線を出射面51へ導くように構成されている。図8に示すように、凹状反射部41の側面に衝突した紫外線は、その衝突面の傾斜によって、上方向である出射面51方向への成分を多く含んで反射されることになる。
【0044】
導光板32内において、紫外線は出射面51である上面、底面、及び反射体によって反射を繰り返しながら進行し、この反射条件が崩れたときに導光板32外へと出射する。本実施形態においては、上記凹状反射部41によって反射条件を崩し、これによって紫外線の出射を促している。
【0045】
図9を参照して円錐台形状の特性について説明する。図9は光線追跡シミュレーションを示したものであり、視野角20°における角度分布を示したものである。図9(a)は円柱形状の凹状反射部を用いた場合の結果を示し、図9(b)は円錐台形状の凹状反射部41を用いた場合の結果を示すものである。図9に示すように、円柱形状の凹状反射部を使用した場合よりも円錐台形状の凹状反射部41を使用した場合の方が、正面方向(0°)への出射率が高いことが判る。
【0046】
また、凹状反射部41は、頂角が66°以上80°以下となるように形成されることが好ましい。例えば、底面の直径が55μm、高さが30μm、頂角が70°の円錐台形状となるように形成することが考えられる。
【0047】
次に図10を参照して凹状反射部41の配置について説明する。図10は本実施形態の導光板32の底部における凹状反射部41の配置を模式的に示した平面図である。図10に示すように、凹状反射部41は、紫外線の入射部50側から離れるに従って密度が疎から密になるように配置されている。即ち、導光板32において入射部50近傍では配置密度が最も小さく、中央部分では配置密度がやや大きくなり、入射部50から最も離れた位置では配置密度が最も大きくなるように構成されている。具体的には、例えば単位面積あたりの凹状反射部41の個数が所定の関数に従って増大するように配置される。
【0048】
このように凹状反射部41の密度を入射部50からの距離に応じて変化させることによって、出射面51から照射される紫外線の照度を一層均一なものにすることができる。そしてこの凹状反射部41は、例えば100mm×50mmの範囲に約60万個の割合で最適に配置される。なお、凹状反射部41の配置方法としては、規則的な配置、ランダム配置等を適宜選択することができる。ただし、出射面51から照射される輝度の均一性やモアレ防止の観点を考慮すると、凹状反射部41はランダムに配置されることが好ましい。
【0049】
また、LED40は低発熱であるため、導光板32を光触媒フィルタ21に対して近接して配置することができる。これにより、紫外線が光触媒フィルタ21に到達するまでに減衰してしまうことを防ぐとともに、板状に形成される光触媒フィルタ21の全面を前記紫外線面発光体22を用いて均一に照射できる。
【0050】
本実施形態の紫外線面発光体22の発光輝度を測定した結果を図11に示す。図11の表は、導光板32の発光面を縦横にそれぞれ5分割することで区画された計25の領域について、それぞれの輝度を分光放射輝度計で測定したものである。図11に示すように、輝度の最大値は2.81cd/m2、最小値は1.82cd/m2であり、平均値は2.21cd/m2である。均斉度(最小値/最大値)を計算すると65%となり、均斉度良く発光していることがわかる。また、紫外線積算光量計で測定した照度は平均0.3mW/cm2である。従って、バックライト等で用いられる拡散板等の構成がなくても、本実施形態の導光板32であれば出射面51から均一に紫外線を照射できる。これにより、製造コストを抑えることができるとともに、更なる小型化を達成することができる。
【0051】
次に図12を参照して、凹状反射部41を備えた導光板32の製造方法について説明する。図12は、導光板32の製造方法を順に示した工程図である。本実施形態において、導光板32の製造はUVリソグラフィ法によって行う。具体的には、図12(a)に示すように、シリコン等で形成される平坦な基板60にポジ型のレジスト層61を均一に塗布して固化させる。そして、UVマスク62を当該基板60の上方に配置する。このUVマスク62には、紫外線が透過可能な円形パターン63が、UVマスク62の一側から他側に向かって疎から密になるように配置されている。
【0052】
この構成で、図略の紫外線照射装置によってレジスト層61を感光させる。このとき、前記円形パターン63の縁部に照射される紫外線の一部が回折して、レジスト層61に斜めに照射される。この回折現象によって、斜めに照射されたレジスト層61の照射部分が半影感光されることになる。この状態で現像工程によって露光部分を取り除くと、テーパ形状(円錐台形状)の凹部を備えたレジスト層61が形成される。
【0053】
次に、図12(b)に示すように、このレジスト層にNi電鋳を行い、図12(c)に示す成形金型65を製造する。そして、この成形金型65を図12(d)のように射出成形装置66を使用して、導光板32の原料を射出成形する。この結果、図12(e)に示す導光板32が製造される。これにより、機械加工による実現が困難な微細な形状を備えた導光板32を製造することができる。なお、成形金型65の製造方法は適宜変更することができる。例えば、ネガ型のレジスト層を使用したり、X線リソグラフィ法等の他のリソグラフィ技術を用いたりすることが可能である。
【0054】
次に、図13を参照して本実施形態の空気清浄装置10の分解特性について説明する。図13は、2.4m×2.6m×6mの密閉空間に160ppmのアンモニアガスを注入した場合において、本実施形態の空気清浄装置10の分解性能を測定し、結果をグラフとして示したものである。なお、この測定は、活性炭と光触媒を合わせた重量を1.72g(酸化チタン0.384g)として行った。図13に示すように、当初は160ppmであったアンモニアガスの濃度が、本実施形態の空気清浄装置10の清浄化作用により、15時間後には40ppmまで減少している。以上に示すように、本実施形態の空気清浄装置10を使用することにより、アンモニアガスの分解を効果的に行うことができる。
【0055】
次に図14を参照して、本実施形態の光触媒装置11を単独で使った場合でのトルエンの分解実験について説明する。この実験では、3リットルのテドラーパックに100ppmのトルエンを注入したものを2つ用意し、一方のテドラーパックに光触媒装置11を配置し、他方は光触媒を配置しないブランクテスト用のテドラーパックとした。なお、光触媒を配置したテドラーパックには、30分ごとにトルエン100ppmを注入した。
【0056】
図14(a)は光触媒装置11を配置したテドラーパックとブランクテスト用のテドラーパックとのトルエンの濃度を比較したものである。図14(b)は時間経過におけるトルエンの濃度変化及びトルエンの分解総量の経時変化を示したものである。
【0057】
図14(a)に示すように、ブランクテスト用のテドラーパックはトルエン濃度が100ppmから変化しないのに対して、光触媒を配置したテドラーパックは、30分後にはトルエン濃度が1.5ppmまで減少している。また、光触媒を配置したテドラーパックにおいては、トルエンを追加しても再びその30分後には2.0ppmまで減少している。また、30分毎に100ppmのトルエンを追加する作業を10回ほど繰り返しても、図14(b)に示すように、光触媒装置11の分解能力は全く低下していない。
【0058】
以上に示すように、本実施形態の紫外線面発光体22は、導光板32と、反射体33と、LED40と、を備える。導光板32は、紫外線を入射させる入射部50と、この入射部50から入射された紫外線を内部で伝播させて出射させる出射面51と、を備える。反射体33は、導光板32の出射面51以外から出射する紫外線を反射する。LED40は、前記導光板32の端部に配置される。
【0059】
この構成により、LED40の指向性の強い紫外線を、導光板32の内部で拡散させ、出射面51を介して紫外線を広範囲に均斉度良く照射できる。従って、使用するLED40の数を少なくすることができ、製造コスト及び消費電力を削減できる。また、LED40が導光板32の端部に配置されるので、装置を特に導光板32の厚み方向に小型化できる。更に、LED40を光源として用いるので、長寿命化と低発熱を実現できるとともに、紫外線発光ダイオードは水銀フリーで製造できることから環境への負荷を抑えることができる。
【0060】
また、本実施形態の紫外線面発光体22を構成する前記導光板32において、出射面51の反対側の面には、複数個の凹状反射部41が点在するように配置される。
【0061】
この構成により、導光板32内で凹状反射部41に衝突する紫外線を、反射又は屈折によって出射面側へ良好に導くことができる。
【0062】
また、本実施形態の紫外線面発光体22において、凹状反射部41の形状が円錐台形状となっている。
【0063】
この構成により、導光板32に入射した紫外線が凹状反射部41の斜面に衝突することによって出射面51へ良好に導かれる。従って、出射面51から十分な紫外線を照射することができる。
【0064】
また、本実施形態の紫外線面発光体22において、凹状反射部41は、入射部50から離れるに従って密度が徐々に増大するように配置される。
【0065】
この構成により、入射部50からの距離にかかわらず、出射面51から紫外線を均一に照射することができる。
【0066】
また、本実施形態の紫外線面発光体22は、反射体33がアルミニウムを含む材料で構成される。
【0067】
この構成により、導光板32の出射面51以外から漏れ出ようとする光を、紫外線の反射率が高いアルミニウムを含む反射体33によって、導光板32の内部へ効率的に反射させることができる。従って、LED40の紫外線を有効に利用でき、強い照射強度を実現できる。
【0068】
また、本実施形態の光触媒装置11は前記紫外線面発光体22を備える。
【0069】
この構成により、紫外線面発光体22から光触媒に対して紫外線を均一に照射でき、触媒反応を効果的に進行させることができる。また、紫外線面発光体22の軽量化及び小型化が実現されているので、光触媒装置11の小型化を実現でき、スペースの小さい場所に配置することができる。これによって様々な状況で手軽に活用できる光触媒装置11を実現できる。
【0070】
また、本実施形態の光触媒装置11において、前記光触媒は酸化チタンを含む。
【0071】
この構成により、酸化力の強い酸化チタンを光触媒として用いることで、一層効果的に空気を清浄化させることができる。
【0072】
また、本実施形態の光触媒装置11は、活性炭によって光触媒である酸化チタンを担持するように構成される。
【0073】
この構成により、吸着性の高い活性炭に担持される光触媒に面発光体から紫外線を照射するので、例えば臭いの原因等となる有機物質に対して活性炭による優れた吸着力と光触媒による優れた分解能力を同時に発揮できる。
【0074】
また、上述したように本実施形態の光触媒装置11を用いた空気清浄方法は以下に示されるステップで行われる。即ち、第1ステップでは、LED40から導光板32の入射部50に紫外線を照射する。第2ステップでは、入射部50を介して導光板32の内部に入射した紫外線を、導光板32の出射面51と反対側の面に備えられる円錐台形状の凹状反射部41によって反射させ、更に出射面51から出射させる。第3ステップでは、出射面51から出射した紫外線が光触媒に照射されることによって有機物質を分解する。
【0075】
この構成により、低消費電力のLED40の紫外線を、導光板32を用いて光触媒に均一に照射できる。従って、低コストで効果の高い空気清浄方法を提供することができる。これによって、大気中にわずかに存在する有害な揮発性有機物(VOCガス;ベンゼン、トルエン、キシレン等)や生ゴミの腐敗臭やアンモニアの分解を効率よく行い、生鮮食品の鮮度維持に用いた場合でも効果が高い空気清浄装置を提供することができる。
【0076】
次に紫外線面発光体の変形例について図15を参照して説明する。図15は紫外線面発光体22の変形例を示す斜視図である。なお、変形例において上記実施形態と同一及び類似する構成には、図面に同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0077】
図15に示すように、紫外線面発光体80は、LEDユニット81と、導光板82と、筐体83と、反射体と、を備える。変形例のLEDユニット81には4個のLED40が備えられている。このLED40は、上記実施形態と同様に入射部50の端面に配置されている。
【0078】
変形例の紫外線面発光体80は、導光板82の下方に配置される背面反射体84と、入射部50と反対側の端面を覆う端面反射体85と、前記入射部50に対して隣り合う端面をそれぞれ覆う端面反射体86,87と、を備えている。なお、これらの反射体は、背面反射体84、端面反射体85,86,87が一体的に形成される構成に限定されず、それぞれ別個の独立した部品として構成することもできる。
【0079】
以上に示すように変形例の紫外線面発光体80の反射体は、導光板82の出射面51と反対側の面に対向して配置される背面反射体84と、導光板82においてLED40が配置される端面以外の端面に対向して配置される端面反射体85,86,87と、を含むように形成される。
【0080】
この構成により、紫外線が導光板32の出射面51と反対側の面(背面)及び端面から漏れることを、背面反射体84及び端面反射体85,86、87によって効果的に防止することができる。従って、LEDユニット81の紫外線を出射面51から無駄なく照射することができる。なお、上記の構成において、端面反射体85の一部を省略することができる。また、前記入射部50に対面するとともに、LED40の紫外線の照射を妨げない範囲で入射部50に配置される照射部反射体を追加する構成等、その構成は適宜変更することができる。
【0081】
また、上記実施形態では凹状反射部41が導光板32の底部(即ち、前記出射面51と反対側の部分)に配置される構成であるが、この構成を以下のように変更することができる。図16及び図17を参照して導光板32が有する反射部の変形例について説明する。図16は導光板32が上面凸状反射部91を有する構成、導光板32が上面凹状反射部92を有する構成、導光板32が凹状反射部41を有するとともに上面に上面凹状反射部92を有する構成をそれぞれ示した模式図である。図17は上面凸状反射部91、上面凹状反射部92及び凹状反射部41それぞれの高さと輝度の関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。
【0082】
図16(a)に示すように、導光板32は、その出射面51に上面凸状反射部91を備える構成とすることができる。この上面凸状反射部91は樹脂が充填されており、出射面51から外部へ向けて突出している。これによっても、入射した紫外線が上面凸状反射部91に反射又は屈折して出射することによって、出射される紫外線の均一性を向上させることができる。また、図17に示すように、上面凸状反射部91はドット高さが15μmの時点までは輝度は向上しているが、20μmを超えると輝度が低下している。従って、上面凸状反射部91のドット高さは、20μmより小さく、輝度が低下しない範囲ではできるだけ高いことが好ましい。
【0083】
また、導光板32は、図16(b)に示すように、上面凹状反射部92を出射面51側に配置する構成とすることもできる。これによっても、入射部50から入射した紫外線が上面凹状反射部92に衝突して反射又は屈折することによって出射面から出射する紫外線の均一性を高めることができる。
【0084】
更に導光板32は、図16(c)に示すように、底部に凹状反射部41を配置するとともに出射面51側に上面凹状反射部92を備える構成とすることもできる。入射部50から入射した紫外線は凹状反射部41に反射又は屈折するとともに、上面凹状反射部92で反射又は屈折することによって、紫外線が拡散される。これにより、底部の凹状反射部41とともにより均一に紫外線を出射することができる。
【0085】
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
【0086】
上記実施形態及び変形例においてLEDユニットは一列に配置されているが、LEDユニットの構成は事情に応じて適宜変更できる。例えば照射線強度に応じてLEDユニットを複数列配置したり、LEDの配置数を増大させたりする変更を行うことができる。このような構成においても、導光板を用いることで必要なLEDの数を最小限に抑えつつ広範囲に紫外線を照射できる紫外線面発光体を提供することができる。
【0087】
また、上記実施形態では凹状反射部41の形状が円錐台形状に形成されているが、この構成を変更することもできる。例えば、凹状反射部又は凸状反射部の形状を円錐形状、角錐形状、角錐台形状等に変更することができる。また、上記した凸状反射部又は凹状反射部は、その底部が真円又は正多角形である構成に限定されない。
【0088】
上記実施形態の空気清浄装置10は、自動車や生鮮食品の輸送及び殺菌処理が必要とされる施設等様々な分野に転用できる。また、上記実施形態に示すようにLEDの数を抑えるとともに紫外線面発光体22の厚み方向を小さくできることから、スペースが小さい場所でも紫外線面発光体22を配置できる。例えば、冷蔵庫等の内壁に埋め込んで使用する場合等に好適である。
【0089】
また、本発明の紫外線の面発光体を虫の誘引装置として使用することもできる。虫は光源に集まる性質(走光性)を有しており、とりわけ紫外線を感知する能力が高い。従って、誘引装置として照射範囲の広い面発光体を用いることで効果的に虫を誘引できる。誘引した虫は粘着シート等適宜の方法で捕殺する。これにより、農薬を使えない場合でも虫を駆除することができ、例えば食品工場等の虫の混入といった被害を効果的に防止することができる。
【0090】
また、光触媒を利用した分解脱臭機能を自動車に備える構成とすることができる。前述のように上記実施形態の光触媒装置11はコンパクトに構成されていることから、スペースが限られるような場合でも設置は容易である。
【0091】
また、紫外線を利用した植物の育成等にも本発明の紫外線面発光体を用いることができる。この場合、最小限のLEDで広範囲にわたって植物に紫外線を照射できる。
【0092】
なお、以上に説明した実施形態及びその変形例から、少なくとも以下の技術思想を把握することができる。
【0093】
紫外線を入射させる入射部と、この入射部から入射された紫外線を内部で伝播させて出射させる出射面と、を備える導光板と、
前記導光板の前記出射面以外から出射する紫外線を反射するための反射体と、
前記導光板の端部に配置される放電管式紫外線発光体と、
を備えることを特徴とする紫外線の面発光体。
【0094】
この構成により、線光源である放電管式紫外線発光体を簡易な構成で面発光体とすることができる。放電管式紫外線発光体の数を抑えた上でシンプルな構成であるので製造コストを抑えることができる。
【0095】
上記の放電管式紫外線発光体を用いた紫外線の発光体において、
前記導光板は前記出射面、又は前記出射面の反対側の面、又は前記出射面と前記出射面の反対側の面との両面に、複数個の微細形状の凸状反射部又は凹状反射部が点在するように配置される。
【0096】
また、上記の放電管式紫外線発光体を用いた紫外線の発光体において、
前記凸状反射部及び前記凹状反射部の形状は、円錐形状、又は円錐台形状、又は角錐形状、又は角錐台形状であるように構成される。
【0097】
これにより、導光板に入射した紫外線が前記凸状反射部及び前記凹状反射部によって反射又は屈折することによって出射面側へと導かれるので出射面を介して広範囲に紫外線を照射することができる。従って、最小限の構成で十分な紫外線の照射ができる放電管式紫外線発光体を光源とした紫外線の面発光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の一実施形態に係る光触媒空気清浄装置の概略を示す正面図。
【図2】活性炭及び光触媒の様子を示す顕微鏡写真
【図3】本実施形態の紫外線面発光体を示す斜視図。
【図4】本実施形態のLEDの波長特性を示すグラフ。
【図5】導光板の材料ごとの紫外線の分光特性を示すグラフ。
【図6】導光板の写真及び凸状反射部の様子を示す顕微鏡写真。
【図7】導光板に入射される紫外線の経路を示す模式図。
【図8】凸状反射部の形状を示す模式図。
【図9】凸状反射部の出射特性を示すグラフ。
【図10】導光板の凸状反射部の配置を模式的に示す平面図。
【図11】面発光体の輝度を区分毎に示す表。
【図12】導光板の製造方法を示すフロー図。
【図13】アンモニアの濃度変化を示すグラフ。
【図14】トルエンの濃度変化を示すグラフ。
【図15】変形例の紫外線面発光体を示す斜視図。
【図16】変形例の導光板の様子を示す模式図。
【図17】反射部の形状及び配置場所と輝度の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
【0099】
10 空気清浄装置
11 光触媒装置
21 光触媒フィルタ
22 紫外線面発光体
31 LEDユニット(紫外線発光ダイオード)
32 導光板
33 反射体
41 凹状反射部
91 上面凸状反射部
92 上面凹状反射部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線を入射させる入射部と、この入射部から入射された紫外線を内部で伝播させて出射させる出射面と、を備える導光板と、
前記導光板の前記出射面以外から出射する紫外線を反射するための反射体と、
前記導光板の端部に配置される紫外線発光ダイオードと、
を備えることを特徴とする紫外線の面発光体。
【請求項2】
請求項1に記載の紫外線の面発光体であって、
前記導光板において、前記出射面及び前記出射面の反対側の面の少なくとも何れか一方に、凸状又は凹状に形成された微細形状の反射部が複数個点在するように配置されることを特徴とする紫外線の面発光体。
【請求項3】
請求項2に記載の紫外線の面発光体であって、
前記反射部の形状は、円錐形状、円錐台形状、角錐形状、又は角錐台形状であることを特徴とする紫外線の面発光体。
【請求項4】
請求項1から3までの何れか一項に記載の紫外線の面発光体であって、
前記反射部は、前記入射部から離れるに従って密度が徐々に増大するように配置されていることを特徴とする紫外線の面発光体。
【請求項5】
請求項1から4までの何れか一項に記載の紫外線の面発光体であって、
前記反射体は、
前記導光板の前記出射面の反対側の面に対向して配置される背面反射体と、
前記導光板において前記紫外線発光ダイオードが配置される端面以外の端面に対向して配置される端面反射体と、
前記紫外線発光ダイオードが配置される端面に、紫外線の照射を妨げないように配置される照射部反射体と、
のうち少なくとも何れかを含むことを特徴とする紫外線の面発光体。
【請求項6】
請求項1から5までの何れか一項に記載の紫外線の面発光体であって、
前記反射体はアルミニウムを含む材料で構成されることを特徴とする紫外線の面発光体。
【請求項7】
請求項1から6までの何れか一項に記載の紫外線の面発光体を備えることを特徴とする光触媒装置。
【請求項8】
請求項7に記載の光触媒装置であって、
光触媒が酸化チタンを含むことを特徴とする光触媒装置。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の光触媒装置であって、
活性炭によって光触媒を担持することを特徴とする光触媒装置。
【請求項10】
紫外線発光ダイオードから導光板の入射部に紫外線を照射する第1ステップと、
前記入射部から前記導光板の内部に入射した紫外線を、前記導光板に備えられる微細形状の凸状反射部又は凹状反射部で反射又は屈折させ、更に出射面から出射させる第2ステップと、
前記出射面から出射された紫外線が光触媒に照射されることによって有機物質を分解する第3ステップと、
を含むことを特徴とする空気清浄方法。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図2】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−181914(P2009−181914A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−21966(P2008−21966)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(505442819)株式会社ナノクリエート (11)
【Fターム(参考)】