組換え抗CD30抗体とその使用
この発明は、ホジキン病の治療のための方法および組成物を提供し、この方法および組成物は、CD30へ結合する能力、またはCD30への結合についてモノクローナル抗体AC10もしくはHeFi-1と競合する能力、およびエフェクター細胞もしくは補体の不在下でホジキン病細胞に対して細胞静止効果もしくは細胞傷害効果を発揮する能力によって特徴付けられるタンパク質を投与することを含む。そのようなタンパク質はモノクローナル抗体AC10およびHeFi-1の誘導体を含む。この発明のタンパク質は、ヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体でありうるし、さらに、それらは化学療法剤などの細胞傷害剤とコンジュゲートされ得る。この発明はさらに、この発明のタンパク質をコードする核酸に関する。この発明はさらに、ホジキン病の治療または予防に有用な抗CD30抗体を同定する方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者におけるホジキン病の治療方法であって、被験者に抗体−薬剤コンジュゲートを該治療に有効な量で投与することを含み、ここで、該抗体がCD30と免疫特異的に結合し、かつ該薬剤がAEFP、MMAE、AEBまたはAEVBである、上記方法。
【請求項2】
被験者におけるホジキン病の治療方法であって、抗体−薬剤コンジュゲートを該治療に有効な量で投与することを含み、ここで、該抗体がCD30と免疫特異的に結合し、該薬剤がCD30発現細胞においてドキソルビシンよりも少なくとも40倍の効能がある、上記方法。
【請求項3】
抗体がホジキン病の細胞系に対する細胞静止効果または細胞傷害効果を発揮し、細胞静止効果または細胞傷害効果が、補体に非依存的でありかつ(i)細胞静止剤または細胞傷害剤とのコンジュゲーションおよび(ii)エフェクター細胞の不在下で達成される、上記方法。
【請求項4】
(a)約0.33cm2の培養面積を有するウェルに抗体を固定化すること;
(b)10%のウシ胎児血清または20%のウシ胎児血清を含むRPMIのみの存在下で、ホジキン病細胞系の5000個の細胞を前記ウェルに添加すること;
(c)前記抗体と、10%のウシ胎児血清または20%のウシ胎児血清を含むRPMIのみの存在下で、72時間、前記細胞を培養して、ホジキン病細胞培養物を形成すること;
(d)ホジキン病細胞培養物を、前記72時間の最後の8時間の間に、ウェル当たり0.5μCiの3H−チミジンに曝露すること;ならびに
(e)ホジキン病細胞培養物の細胞への3H−チミジンの取り込みを測定すること、を含む方法を実施する際に、前記抗体の細胞静止効果または細胞傷害効果が示される、ここで、ホジキン病細胞培養物の細胞が、同一の条件下で培養されているが抗体と接触されていない同一のホジキン病細胞系の細胞と比較して、3H−チミジンの取込みを低減している場合に、抗体がホジキン病細胞系に対する細胞静止効果または細胞傷害効果を有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
抗体がリンカーを介して薬剤と結合される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
リンカーが、下記の式:
【化1】
(式中、−T−はストレッチャーユニットであり;aは0または1であり;各−W−は独立的にアミノ酸ユニットであり;wは独立的に2〜12の範囲の整数であり;−Y−はスペーサーユニットであり;そしてyは0、1または2である)のリンカーである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
抗体がcAC10である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
薬剤がドラスタチンである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
ドラスタチンがアウリスタチンである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
抗体がヒト定常ドメインを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項11】
抗体がヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
抗体−薬剤コンジュゲートが精製される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項13】
抗体がリンカーを介して薬剤とコンジュゲートされている抗体−薬剤コンジュゲートであって、前記抗体が、
(a)モノクローナル抗体AC10またはHeFi-1と、CD30への結合について競合し、
(b)補体に依存せずかつ(i)細胞静止剤または細胞傷害剤へのコンジュゲーションおよび(ii)エフェクター細胞の不在下で達成される、ホジキン病細胞系に対する細胞静止効果または細胞傷害効果を発揮し、かつ、
(c)モノクローナル抗体AC10またはHeFi-1でなく、パパインまたはペプシンによるAC10またはHeFi-1の切断によって生じるものではない、抗体であり、ならびに、
前記リンカーが、下記の式:
【化2】
(式中、−T−がストレッチャーユニットであり;aが0または1であり;各−W−が独立的にアミノ酸ユニットであり;wが独立的に2〜12の範囲の整数であり;−Y−がスペーサーユニットであり;そしてyが0、1または2である)のリンカーである、上記抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項14】
抗体がヒト定常ドメインを含む、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項15】
抗体がヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項13に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項16】
精製されている、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項17】
抗体が、抗体ではない第2のタンパク質のアミノ酸配列を含んでなる融合タンパク質である、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項18】
請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲートの治療上の有効量と製薬上許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項19】
被験者におけるホジキン病の治療方法であって、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲートを、前記治療に有効な量で被験者に投与することを含む、上記方法。
【請求項20】
抗体がcAC10である、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項21】
薬剤がドラスタチンである、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項22】
ドラスタチンがアウリスタチンである、請求項21に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項23】
アウリスタチンがMMAE、AEB、AEVBおよびAEFPよりなる群の少なくとも1つから選択される、請求項22に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項1】
被験者におけるホジキン病の治療方法であって、被験者に抗体−薬剤コンジュゲートを該治療に有効な量で投与することを含み、ここで、該抗体がCD30と免疫特異的に結合し、かつ該薬剤がAEFP、MMAE、AEBまたはAEVBである、上記方法。
【請求項2】
被験者におけるホジキン病の治療方法であって、抗体−薬剤コンジュゲートを該治療に有効な量で投与することを含み、ここで、該抗体がCD30と免疫特異的に結合し、該薬剤がCD30発現細胞においてドキソルビシンよりも少なくとも40倍の効能がある、上記方法。
【請求項3】
抗体がホジキン病の細胞系に対する細胞静止効果または細胞傷害効果を発揮し、細胞静止効果または細胞傷害効果が、補体に非依存的でありかつ(i)細胞静止剤または細胞傷害剤とのコンジュゲーションおよび(ii)エフェクター細胞の不在下で達成される、上記方法。
【請求項4】
(a)約0.33cm2の培養面積を有するウェルに抗体を固定化すること;
(b)10%のウシ胎児血清または20%のウシ胎児血清を含むRPMIのみの存在下で、ホジキン病細胞系の5000個の細胞を前記ウェルに添加すること;
(c)前記抗体と、10%のウシ胎児血清または20%のウシ胎児血清を含むRPMIのみの存在下で、72時間、前記細胞を培養して、ホジキン病細胞培養物を形成すること;
(d)ホジキン病細胞培養物を、前記72時間の最後の8時間の間に、ウェル当たり0.5μCiの3H−チミジンに曝露すること;ならびに
(e)ホジキン病細胞培養物の細胞への3H−チミジンの取り込みを測定すること、を含む方法を実施する際に、前記抗体の細胞静止効果または細胞傷害効果が示される、ここで、ホジキン病細胞培養物の細胞が、同一の条件下で培養されているが抗体と接触されていない同一のホジキン病細胞系の細胞と比較して、3H−チミジンの取込みを低減している場合に、抗体がホジキン病細胞系に対する細胞静止効果または細胞傷害効果を有する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
抗体がリンカーを介して薬剤と結合される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
リンカーが、下記の式:
【化1】
(式中、−T−はストレッチャーユニットであり;aは0または1であり;各−W−は独立的にアミノ酸ユニットであり;wは独立的に2〜12の範囲の整数であり;−Y−はスペーサーユニットであり;そしてyは0、1または2である)のリンカーである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
抗体がcAC10である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
薬剤がドラスタチンである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
ドラスタチンがアウリスタチンである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
抗体がヒト定常ドメインを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項11】
抗体がヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
抗体−薬剤コンジュゲートが精製される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項13】
抗体がリンカーを介して薬剤とコンジュゲートされている抗体−薬剤コンジュゲートであって、前記抗体が、
(a)モノクローナル抗体AC10またはHeFi-1と、CD30への結合について競合し、
(b)補体に依存せずかつ(i)細胞静止剤または細胞傷害剤へのコンジュゲーションおよび(ii)エフェクター細胞の不在下で達成される、ホジキン病細胞系に対する細胞静止効果または細胞傷害効果を発揮し、かつ、
(c)モノクローナル抗体AC10またはHeFi-1でなく、パパインまたはペプシンによるAC10またはHeFi-1の切断によって生じるものではない、抗体であり、ならびに、
前記リンカーが、下記の式:
【化2】
(式中、−T−がストレッチャーユニットであり;aが0または1であり;各−W−が独立的にアミノ酸ユニットであり;wが独立的に2〜12の範囲の整数であり;−Y−がスペーサーユニットであり;そしてyが0、1または2である)のリンカーである、上記抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項14】
抗体がヒト定常ドメインを含む、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項15】
抗体がヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項13に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項16】
精製されている、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項17】
抗体が、抗体ではない第2のタンパク質のアミノ酸配列を含んでなる融合タンパク質である、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項18】
請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲートの治療上の有効量と製薬上許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項19】
被験者におけるホジキン病の治療方法であって、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲートを、前記治療に有効な量で被験者に投与することを含む、上記方法。
【請求項20】
抗体がcAC10である、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項21】
薬剤がドラスタチンである、請求項12に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項22】
ドラスタチンがアウリスタチンである、請求項21に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【請求項23】
アウリスタチンがMMAE、AEB、AEVBおよびAEFPよりなる群の少なくとも1つから選択される、請求項22に記載の抗体−薬剤コンジュゲート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2007−500236(P2007−500236A)
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533495(P2006−533495)
【出願日】平成16年5月28日(2004.5.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/016916
【国際公開番号】WO2005/001038
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(503188759)シアトル ジェネティクス,インコーポレーテッド (11)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年5月28日(2004.5.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/016916
【国際公開番号】WO2005/001038
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(503188759)シアトル ジェネティクス,インコーポレーテッド (11)
【Fターム(参考)】
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