説明

組織因子シグナル伝達の特異性を調節するための組成物及び方法

哺乳動物対象中の組織因子/第VIIa因子シグナル伝達に依存する疾病を治療するための組成物及び方法が提供される。本方法は、組織因子シグナル伝達の阻害剤を哺乳動物対象に投与することを含む。阻害剤は、哺乳動物対象における疾病の発生を低下させる上で有効である。組織因子/第VIIa因子シグナル伝達の調節物質をスクリーニングする方法も提供される。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物対象中の組織因子/第VIIa因子(TF/VIIa)シグナル伝達を阻害又は抑制する方法であり、前記哺乳動物対象に組織因子シグナル伝達の阻害剤を投与することを含み、前記阻害剤が前記哺乳動物対象中の止血を妨害しない、前記方法。
【請求項2】
対象が、血管新生関連疾患、新生物疾患又は炎症に罹患している、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
阻害剤が凝固活性化を妨げない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
TF/VIIaシグナル伝達がタンパク質ジスルフィドイソメラーゼ(PDI)に依存する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
TF/VIIaシグナル伝達が、プロテアーゼ活性化受容体2(PAR2)を介して起こる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
阻害剤が抗体又は小化学実体である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
阻害剤が、ATCC受託番号HB9383を有するハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体10H10の結合特異性を有する抗体又は抗原結合分子である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
阻害剤が、ATCC受託番号HB9383を有するハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体10H10である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
阻害剤が、ATCC受託番号HB9383を有するハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体10H10による組織因子への結合を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
阻害剤が、ATCC受託番号HB9382を有するハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体5G9による組織因子への結合を阻害しない、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
哺乳動物対象中の、組織因子−第VIIa因子(TF/VIIa)シグナル伝達に依存する疾病の症候を治療又は軽減するための方法であり、TF/VIIaシグナル伝達を阻害するが、組織因子によって媒介される止血活性を妨害しない化合物の治療的有効量を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項12】
疾病が、新生物疾患、血管新生関連疾患又は炎症である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
疾病が乳癌又は黒色腫である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
止血活性がTFによって媒介される凝固である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
TF/VIIaシグナル伝達がタンパク質ジスルフィドイソメラーゼに依存する、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
TF/VIIaシグナル伝達が、プロテアーゼ活性化受容体2(PAR2)を介して起こる、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
化合物が抗体又は小化学実体である、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
化合物が、ATCC受託番号HB9383を有するハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体10H10の結合特異性を有する抗体又は抗原結合分子である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
化合物が、ATCC受託番号HB9383を有するハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体10H10である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
TF/VIIaシグナル伝達を阻害するが、凝固を遮断しない薬剤を同定する方法であり、(1)ATCC受託番号HB9383を有するハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体10H10の結合特異性を有する抗体又は抗原結合分子と、(2)組織因子ポリペプチドとの間の結合を、試験化合物の存在下又は不存在下で測定すること、及び試験化合物の不存在下での結合に比した、試験化合物の存在下での前記結合の阻害を検出することを含み、これにより、TF/VIIaシグナル伝達を阻害するが、凝固を遮断しない因子を同定する、前記方法。
【請求項21】
抗体又は抗原結合分子が、ATCC受託番号HB9383を有するハイブリドーマによって産生されるモノクローナル抗体である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
試験化合物が、小分子有機化合物である、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
組織因子シグナル伝達に対する、同定された因子の阻害的効果を検出することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
組織因子によって媒介される凝固に対して、同定された薬剤が効果を有しないことを検出することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
(1)同定された薬剤の存在下又は不存在下で、組織因子ポリペプチドを、ATCC受託番号HB9382を有するハイブリドーマによって産生されたモノクローナル抗体5G9と接触させること、及び(2)ATCC受託番号HB9382を有するハイブリドーマによって産生されたモノクローナル抗体5G9による組織因子への結合に対する、同定された薬剤の無阻害を検出することをさらに含む、請求項20に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2009−514895(P2009−514895A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539118(P2008−539118)
【出願日】平成18年11月6日(2006.11.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/043313
【国際公開番号】WO2007/056352
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(501318914)ザ・スクリプス・リサーチ・インステイチユート (23)
【Fターム(参考)】