説明

給餌装置

【課題】餌を乾燥した状態に保つことができ、1台で複数箇所に給餌することができ、しかも、給餌する位置によって供給する餌の量を変えることができる給餌装置を提供する。
【解決手段】魚を飼育する水槽1に設置し、水槽1内の魚に餌を供給する装置であって、水槽1の上方に配設される、中空な筒状の餌搬送部材41と、餌搬送部材41内に餌を供給する餌供給部44と、餌搬送部材41内に、空気を供給する空気供給手段43とからなり、餌搬送部材41には、空気供給手段43から供給された空気をその内部から水槽1に向けて吹き出す排出口42が形成されており、排出口42が、その軸方向に沿って、複数箇所設けられている。空気供給手段43によって餌搬送部材41に空気を供給しながら、餌供給部44から餌を供給すれば、空気によって餌が搬送され、搬送された餌を排出口から水槽1に供給することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給餌装置に関する。さらに詳しくは、水槽等において、飼育魚に対して餌を与える給餌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水槽等において飼育されている魚には、一日数回に分けて餌が供給される。これは、一度に大量の餌を与えた場合には、食べ残しが水槽の底等に溜まって水質悪化の原因となるからである。
従来から、給餌を自動化するためのタイマー式の給餌装置が市販されている(非特許文献1)。かかる給餌装置は、餌を収容する容器と、この容器を回転させる回転手段と、所定の時間になると回転手段を作動させるタイマーとを備えており、回転手段によって、通常、容器の開口部が上方を向くように保持し、給餌時間になると容器の開口部が下方を向くように容器を回転させように構成されている。このため、水槽の上方に設置しておけば、所定の時間になると容器が回転し、容器の開口部から餌を水槽内に供給することができる。
【0003】
しかるに、従来例の給餌装置では、以下の(1)〜(3)に示す問題がある。
(1)水槽等の水面上部に直接設置するため、容器の開口部が下を向いたときに水面からの湿気が容器内に侵入し、容器内の餌が湿気てしまう可能性がある。すると、餌が固まったり容器に引っ付いたりして、餌を容器から水槽等に供給できなくなるし、容器内で餌が腐ってしまう可能性がある。
(2)2つの水槽等に餌を与える場合には、各水槽に給餌装置を設けなければならない。また、1つの水槽を複数の領域に分離して異なる種類の魚を飼育する場合には、水槽が1つであっても、分離した各領域に餌を供給する給餌装置をそれぞれ設けなければならない。
(3)水槽の上方に水をろ過するためのフィルタや照明等が設けられている場合には、これらの機器が障害物となって、水槽の直上に給餌装置を設置するスペースが設けらない場合もある。
【0004】
【非特許文献1】エーハイムジャパン株式会社自動給餌器カタログ<URL:http://www.eheim.jp/autofeeder.html>,2005.6.23検索
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑み、餌を乾燥した状態に保つことができ、1台で複数箇所に給餌することができ、しかも、給餌する位置によって供給する餌の量を変えることができる給餌装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明の給餌装置は、魚を飼育する水槽に設置し、水槽内の魚に餌を供給する装置であって、水槽の上方に配設される、中空な筒状の餌搬送部材と、該餌搬送部材内に餌を供給する餌供給部と、前記餌搬送部材内に空気を供給する空気供給手段とからなり、前記餌搬送部材には、前記空気供給手段から供給された空気をその内部から水槽に向けて吹き出す排出口が形成されており、該排出口は、該餌搬送部材の軸方向に沿って、複数箇所設けられていることを特徴とする。
第2発明の給餌装置は、第1発明において、前記餌搬送部の排出口が水槽側の面に形成されており、各排出口は、前記餌搬送部の軸方向と直交する方向の長さが、該餌搬送部の内径よりも短くなるように形成されており、該餌搬送部の軸方向から見たときに、他の排出口と重ならない部分が存在するように配設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
第1発明によれば、空気供給手段によって餌搬送部材に空気を供給しながら、餌供給部から餌を供給すれば、空気によって餌が搬送され、搬送された餌を排出口から水槽に供給することができる。しかも、複数箇所排出口を設けておけば、一つの水槽における複数の位置や複数の水槽に対して、一つの装置によって同時に餌を供給することができる。また、空気を常時餌搬送部材内に供給しておけば、水槽からの湿気が餌搬送部内に入らないので、餌搬送部内の餌が湿気により固まって、餌搬送部材内に詰まったりすることを防ぐことができる。
第2発明によれば、餌搬送部材の内部を搬送される餌は排出口の位置に到達すれば排出口から排出されるのであるが、排出口の位置において排出口が形成されていない部分、言い換えれば、餌搬送部材の底面が存在する部分は餌がそのまま通過するから、次の排出口まで餌が搬送される。しかも、各排出口には、餌搬送部の軸方向から見たときにおいて、他の排出口と重ならない部分が存在するので、全ての排出口の位置まで必ず餌を搬送することができ、全ての排出口から餌を排出させることができる。しかも、各排出口の幅や、各排出口の幅や重なり状態を変えれば、各排出口から排出される餌の量を調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明の給餌装置は、水槽等の魚を飼育する容器に設けられ、容器内で飼育される魚に餌を与えるために使用されるものであり、一つの装置で、異なる複数の場所に餌を供給できることに特徴を有するものである。
なお、魚を飼育する容器、つまり、本発明の給餌装置が設けられる容器は水槽に限られず、人工池や水路等でもよい。以下では、魚を飼育する容器を、単に水槽という。
【0009】
図1は、本実施形態の給餌装置40が設けられた水槽1の概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は概略縦断面図であり、(C)は概略平面図である。図1において、符号1は魚が飼育される水槽を示している。この水槽1は、仕切板11によって、2つの領域に分離されており、容積の大きい主領域1Aと、主領域1Aに比べて容積の小さい副領域1Bが形成されているが、水槽1の形状はこの形状に限定されない。
【0010】
図1に示すように、水槽1の上方には、本実施形態の給餌装置40が配設されている。この給餌装置40は、水槽1の主領域1Aと副領域1Bにまたがるように配設された軸状の餌搬送部材41を備えている。この餌搬送部材41は、中空であって、その下面、つまり、水槽1の水面と対向する面に、その内部と外部とを連通する孔である排出口42a,42bを備えている。そして、餌搬送部材41は、排出口42a,42bが、それぞれ主領域1A、副領域1Bの上方に位置するように配設されている。
【0011】
また、餌搬送部材41の基端側上面(図1(B)では左端上面)には、その内部と外部とを連通する孔である給餌孔41aが形成されている。この餌搬送部材41の給餌孔41aの上方には、餌供給部44が設けられている。この餌供給部44は、例えば、市販のタイマー付給餌器であって、給餌孔41aを通して餌搬送部材41内に餌を供給できるように配設されている。
【0012】
そして、餌搬送部材41の基端には、配管43pを介して、空気供給手段43が連結されている。この空気供給手段43は、例えば、コンプレッサー、ファンやエアポンプ等であり、配管43pを通して、空気を餌供給部材41内に供給できるものである。
なお、水槽1内に空気を供給するエアポンプを空気供給手段43として使用すれば、特別な空気供給手段43を設けなくてもよく、装置の構造が簡単になるので、好適である。
【0013】
上記のごとき構成であるから、空気供給手段43から餌搬送部材41に空気を供給した状態で、餌供給部44から給餌孔41aを通して餌を餌搬送部材41内に供給すれば、餌は空気によって基端近傍から先端(図1(B)では右端)に向けて搬送される。そして、排出口42a,42bから空気が排出されれば、空気とともに餌が餌搬送部材41内から外部に排出されるから、餌を外槽1内に供給することができる。
そして、餌は、主領域1A、副領域1Bの上方に位置する排出口42a,42bから排出されるから、主領域1Aと副領域1Bの両方に餌を同時に供給することができる。つまり、一つの給餌装置40によって、主領域1Aと副領域1Bの両方に餌を供給することができるから、各領域に給餌装置を設ける必要がない。よって、水槽1に必要とする設備を少なくできるから、水槽1の周りをすっきりとした状態に保つことができ、また、設備コストも少なくすることができる。
さらに、餌を与えるときにだけ餌搬送部材41に対して空気供給手段43から空気を供給してもよいが、常時、餌供給部41に対して空気供給手段43から空気を供給するようにしておけば、水槽1からの湿気が排出口42a,42bを通って餌搬送部41内に入らないので、餌搬送部41に供給された餌が湿気により固まって、餌搬送部材41内に詰まったりすることを防ぐことができる。
【0014】
なお、上記の例では、排出口42a,42bを2箇所設けた例を示しているが、餌搬送部材41に排出口を2箇所以上設けてもよく、その数はとくに限定されない。そして、排出口を複数箇所を設けた場合には、一つの水槽における複数の位置に同時に餌を供給することができるし、餌搬送部材41が複数の水槽にまたがるように配設しておけば、一つの給餌装置40によって複数の水槽に同時に餌を供給することができる。
さらになお、排出口は1箇所だけ設けてもよい。この場合には、一つの水槽にしか餌を供給できないものの、餌を供給する場所の直上に餌供給部44を設置できない水槽等であっても、餌搬送部材41を、その排出口を餌を供給する場所の直上を設置するだけで餌を供給できる。そして、餌搬送部材41が軸状であるから、餌搬送部材41を設置するためのスペースが少なくてよいし、空気によって餌が搬送されるから、確実に排出口から餌を供給することができる。よって、本発明の給餌装置40であれば、たとえ排出口が1箇所であっても、従来餌を供給できなかった場所にも供給することが可能となるという、従来の給餌装置に対して優れた効果を奏するのである。
【0015】
さらになお、給餌装置40は、図5に示すような構成としてもよい。
図5において、符号45は水槽1の上面に配置される天板である。この天板45は板状の部材であり、その一部に、水槽1内に照明等から供給される明かり取り用の窓45hが形成されている。この天板45の下面には、餌搬送部材41が取り付けられており、餌搬送部材41の給餌孔41aが配設されている箇所には、天板45の上下を貫通する貫通孔が形成されている。一方、天板45の上面には、餌供給部44が配設されている。この餌供給部44は、貫通孔を通して餌搬送部材41の給餌孔41aに餌を供給できる位置に配設されている。このため、天板45を設けても、餌供給部44から餌搬送部材41の給餌孔41aに確実に餌を供給できる。しかも、天板45を介して餌供給部44および餌搬送部材41が水槽1に設置されるから、水槽1に対して給餌装置40を簡単かつ確実に取り付けることができる。さらに、天板45を設けたことによって、水槽1からの湿気が、餌供給部44により到達しにくくなるから、餌供給部44での餌詰まり等をより確実に防ぐことができる。
【0016】
つぎに、給餌装置40の餌搬送部材41について詳細に説明する。
図2は餌搬送部材41の概略説明図であって、(A)は概略平面図であり、(B)は概略縦断面図であり、(C)は(A)の部分拡大図である。図3の(A),(B),(C)は、それぞれ図2(B)のC−C,D−D,E−Eの各断面図である。図2に示すように、餌搬送部材41は、中空な軸状部材であり、中空な部分が空気供給手段43から供給される空気通路41hとなる。この餌搬送部材41は、基端(図2では左端)は開放されており、先端(図2では右端)は閉じられており、図1に示すように、給餌装置40を使用するときには、餌搬送部材41の基端に、配管43pを介して空気供給手段43が連結されるのである。
【0017】
図2(A),(B)に示すように、餌搬送部材41には、その基端側の上面に給餌孔41aが形成されており、その他端側の下面には、排出口42a,42bが形成されている。
排出口42a,42bは、餌搬送部材41の軸方向に沿って離間した位置に設けられているが、その位置や間隔はとくに限定されず、餌搬送部材41の配設される場所に合わせて、適切な位置に設ければよいのは、言うまでもない。
【0018】
図3(A)〜(C)に示すように、排出口42aは幅w2の貫通孔であり、その一方の壁面が餌搬送部材41の内壁41Aとなるように形成されている。一方、排出口42bは幅w3の貫通孔であり、その一方の壁面が前記内壁41Aと対向する内壁41Bとなるように形成されている。そして、排出口42aの幅w2と排出口42bの幅w3とを合わせた長さが、空気通路41hの幅w1と同じ長さになるように形成されている。つまり、排出口42aと排出口42bは、餌搬送部41の軸方向から見たときに、互いに重なり合わないように形成されているのである。
【0019】
すると、餌搬送部材41の空気通路41hを搬送された餌は、まず、排出口42aの位置に到達するが、領域A(図2(C)参照)を搬送された餌は排出口42aから水槽1に向けて排出される。
一方、領域B(図2(C)参照)を搬送された餌は、排出口42aが形成されていない部分、言い換えれば、排出口42aの位置において餌搬送部材41の底面が存在する部分(図3(A)ではw4の部分)を通過するため、領域Bを搬送された餌は排出口42aの位置を通過して、さらに餌搬送部材41の先端に向かって空気通路41hを搬送される。そして、排出口42bの位置に到達すれば、領域Bを搬送された餌は排出口42bから水槽1に向けて排出される。
しかも、空気通路41hを流れる空気は全て排出口42bから外部に排出されるから、排出口42aの位置を通過した餌であっても排出口42bから水槽1に排出することができるのである。
【0020】
上記のごとく、排出口42a,42bが、餌搬送部41の軸方向から見たときに、互いに重なり合わないように形成されているから、両方の排出口から必ず餌を排出させることができる。しかも、各排出口42a,42bから排出される餌の量は、おおよそ排出口の幅に対応した量が排出されるから、排出口42a,42bの幅w2,w3を調整すれば、各排出口42a,42bから排出される餌の量を調整することができる。例えば、図1のように主領域1Aと副領域1Bの容積が異なる場合であれば、容積の大きい主領域1Aに飼育されている魚の数が副領域1Bに飼育されている魚の数よりも多いから、主領域Aに餌を供給する排出口42aの幅w2を副領域Bに餌を供給する排出口42bの幅w3よりも広くしておけばよい。具体的には、主領域1Aに飼育されている魚の数が30匹であり、副領域1Bに飼育されている魚の数が10匹であれば、排出口42aの幅w2が排出口42bの幅w3のおおむね3倍にとなるようにしておけばよい。
【0021】
なお、排出口42a,42bは、餌搬送部41の軸方向から見たときに、全く重なり合わないように形成する必要はなく、両排出口が重ならない部分が存在するように形成されていればよい。この場合でも、排出口42aの位置において餌搬送部材41の底面が存在する部分を餌が通過するため、排出口42bまで餌を搬送することができる。そして、この場合には、排出口42bの幅w3にかかわらず、排出口42aの幅w2と、排出口42aの位置において餌搬送部材41の底面が存在する部分の幅w4の割合に応じて、排出口42aおよび排出口42bから餌が排出されるのは、言うまでもない。
【0022】
また、3箇所の排出口を設ける場合には、以下のように各排出口を設ければよい。
図4は、(A),(B),(C)は、図2(B)のC−C,D−D,E−Eの各位置に、排出口42c〜42eをそれぞれ設けた場合における、C−C,D−D,E−Eの各断面図である。図4に示すように、3箇所に排出口42c〜42eを設ける場合には、排出口42cおよび排出口42eは、上述した排出口42a、排出口42bと同様に、その一方の壁面が、餌搬送部材41の内壁41Aまたは内壁41Aと対向する内壁41Bとなるように形成されるのであるが、排出口42dは、例えば、以下のように形成される。
図4に示すように、排出口42dは、壁面E2,E3の間に形成されるのであるが、壁面E2は、内壁41Aからの距離が、内壁41Aから排出口42cの壁面E1までの距離と同じになるように形成される。また、壁面E3は、内壁41Bからの距離が、内壁41Bから排出口42eの壁面E4までの距離と同じになるように形成される。すると、排出口42dは、餌搬送部41の軸方向から見たときに、排出口42c、排出口42eのいずれにも重なり合わないから、全ての排出口42c〜42eから餌を水槽1に排出することができる。
【0023】
なお、排出口42dの壁面E2,E3の位置は、必ずしも上記の位置に配設されていなくてもよく、内壁41Aから壁面E2までの距離が、内壁41Aから排出口42cの壁面E1までの距離よりも短くなっていたり、内壁41Bから壁面E3までの距離が、内壁41Bから排出口42eの壁面E4までの距離よりも短くなっていてもよい。この場合には、排出口42dは、餌搬送部41の軸方向から見たときに、排出口42c、排出口42eと一部重なり合う部分ができるものの、排出口42c、排出口42eと重なり合わない部分ができるようにしておけば、全ての排出口42c〜42eから餌を水槽1に排出することができる。
さらになお、排出口が3箇所以上形成される場合でも、上記のごとく、各排出口が他の排出口と全く重ならない、または、一部重なり合う部分ができるものの重なり合わない部分も存在するようにしておけば、全ての排出口から餌を水槽に排出することができる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の給餌装置は、複数の飼育水槽を有する水質監視装置において複数の水槽に自動で餌を供給する給餌装置や、餌の湿りによる給餌口等の目詰まりが生じないので、無人の水質観測所等のように、長期間安定して餌を供給することが必要される施設の給餌装置、さらに、餌搬送部材を設置するだけでよいから、餌を供給する場所の直上に市販の給餌器等を設置できない水槽等の給餌装置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本実施形態の給餌装置40が設けられた水槽1の概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は概略縦断面図であり、(C)は概略平面図である。
【図2】餌搬送部材41の概略説明図であって、(A)は概略平面図であり、(B)は概略縦断面図であり、(C)は(A)の部分拡大図である。
【図3】(A),(B),(C)は、それぞれ図2(B)のC−C,D−D,E−Eの各断面図である。
【図4】(A),(B),(C)は、図2(B)のC−C,D−D,E−Eの各位置に、排出口42c〜42dをそれぞれ設けた場合における、C−C,D−D,E−Eの各断面図である。
【図5】他の実施形態の給餌装置40が設けられた水槽1の概略説明図であって、(A)は斜視図であり、(B)は概略縦断面図であり、(C)は概略平面図である。
【符号の説明】
【0026】
1 水槽
40 給餌装置
41 餌搬送部材
42 排出口
43 空気供給手段
44 餌供給部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚を飼育する水槽に設置し、水槽内の魚に餌を供給する装置であって、
水槽の上方に配設される、中空な筒状の餌搬送部材と、
該餌搬送部材内に餌を供給する餌供給部と、
前記餌搬送部材内に空気を供給する空気供給手段とからなり、
前記餌搬送部材には、
前記空気供給手段から供給された空気をその内部から水槽に向けて吹き出す排出口が形成されており、
該排出口は、該餌搬送部材の軸方向に沿って、複数箇所設けられている
ことを特徴とする給餌装置。
【請求項2】
前記餌搬送部の排出口が水槽側の面に形成されており、
各排出口は、
前記餌搬送部の軸方向と直交する方向の長さが、該餌搬送部の内径よりも短くなるように形成されており、
該餌搬送部の軸方向から見たときに、他の排出口と重ならない部分が存在するように配設されている
ことを特徴とする請求項1記載の給餌装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−185145(P2007−185145A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−6421(P2006−6421)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【出願人】(000144991)株式会社四国総合研究所 (116)
【Fターム(参考)】