説明

統合処理装置

【課題】デジタル投影機及びパソコンを携帯することを容易にさせる統合処理装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係る統合処理装置は、ハウジング、ホスト基板、キーボード及び投影装置を備える。前記ハウジングは、上側ハウジング部及び下側ハウジング部を備え、前記キーボードは、前記上側ハウジング部の上面に装着され、前記下側ハウジング部には、前記ホスト基板を収納するための収容凹部と開口を有する収容空間とが設けられる。前記投影装置は、前記収容空間内に移動可能に装着され、且つ前記開口を介して前記収容空間から引き出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、統合処理装置に関し、特に投影装置とパソコンとを一体に統合する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、デジタル投影機は、会議、教育及びホームシアター等の商業用途或いは娯楽用途に広く用いられている。携帯に便利であるデジタル投影機は市場に出回っているが、一般のデジタル投影機は、パソコンと連動して動作する。即ち、映像を投影するたびに、デジタル投影機及びパソコンを共に準備しなければならないが、両者を一緒に携帯することは非常に不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたものであり、デジタル投影機及びパソコンを一緒に容易に携帯することができる統合処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明に係る統合処理装置は、ハウジング、ホスト基板、キーボード及び投影装置を備える。前記ハウジングは、上側ハウジング部及び下側ハウジング部を備え、前記上側ハウジング部の上面に前記キーボードが装着されており、前記下側ハウジング部には、前記ホスト基板を収納するための収容凹部と開口を有する収容空間とが設けられている。前記投影装置は、前記収容空間内に移動可能に装着され、且つ前記開口を介して前記収容空間から引き出される。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る統合処理装置は、キーボード、投影設備、ハウジング及びホスト基板を一体に統合することにより、デジタル投影機及びパソコンを容易に携帯することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の実施形態に係る統合処理装置の立体斜視図である。
【図2】図1に示した統合処理装置の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1及び図2に示したように、本発明の実施形態に係る統合処理装置1は、ハウジング10と、前記ハウジング10の上面に装着されるキーボード20と、前記ハウジング10の内部に設けられるホスト基板30と、前記ハウジング10内に移動可能に設けられる投影装置40と、タッチパッド50と、を備える。前記統合データ処理装置1は、前記ホスト基板30及び前記投影装置40を介して画像を投影する。
【0008】
前記ハウジング10は、上側ハウジング部11と、下側ハウジング部12と、取付底板13と、を備える。前記キーボード20は、前記上側ハウジング部11の上面に固定される。前記下側ハウジング部12には、収容凹部121及び収容空間122が形成される。前記収容凹部121及び前記収容空間122は、板状体によって互いに仕切られる。本実施形態において、前記収容凹部121は前記下側ハウジング部12の右側に設けられ、前記収容空間122は前記下側ハウジング部12の左側に設けられる。前記ホスト基板30のメインボード及び他の電子部品は、前記収容凹部121内に収納される。前記投影装置40は、前記収容空間122内に収納される。前記収容空間122の一側には、開口123がさらに設けられている。前記投影装置40は、前記開口123を介して前記収容空間122内に押し込まれる或いは前記収容空間122から引き出される。
【0009】
前記タッチパッド50は、前記上側ハウジング部11の上面に固定される。本発明の実施形態において、前記キーボード20は前記ハウジング10の右側に設けられ、前記タッチパッド50は前記ハウジング10の左側に設けられるが、他の実施形態において、両者の位置を変更してもよい。
【0010】
前記収容空間122の前記ハウジング10の短手方向に沿って延在する2つの側壁124の底部には、それぞれガイドレール125が設けられている。前記取付底板13の長手方向の長さは、2つの前記ガイドレール125の間の距離に一致する。前記取付底板13は、前記ガイドレール125の間にスライド可能に設けられる。前記投影装置40は、前記取付底板13の上で移動可能に設けられる。前記投影装置40は、前記取付底板13と共に前記開口123から引っ張り出された後、外力により前記取付底板13に対して回転されて、異なる場所に投影することができる。
【0011】
前記収容凹部121を画成する少なくとも1つの側壁126には、複数の放熱フィンからなる放熱部127が設けられている。前記ホスト基板30は、前記放熱部127を介して放熱する。本発明の実施形態において、前記側壁126は、1つであり、且つ前記ハウジング10の長手方向に沿って延在する。前記収容凹部121の前記側壁126とほぼ垂直に連接する側壁128には、複数のI/Oポート129が設けられる。前記側壁128は、前記ハウジング10の短手方向に沿って延在する。前記I/Oポート129は、外部の他の電子装置とデータをやり取りする。
【0012】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。
【符号の説明】
【0013】
1 統合処理装置
10 ハウジング
11 上側ハウジング部
12 下側ハウジング部
13 取付底板
20 キーボード
30 ホスト基板
40 投影装置
50 タッチパッド
121 収容凹部
122 収容空間
123 開口
124 側壁
125 ガイドレール
126 側壁
127 放熱部
128 側壁
129 I/Oポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング、ホスト基板、キーボード及び投影装置を備える統合処理装置であって、
前記ハウジングは、上側ハウジング部及び下側ハウジング部を備え、
前記上側ハウジング部の上面に前記キーボードが装着されており、前記下側ハウジング部には、前記ホスト基板を収納するための収容凹部と開口を有する収容空間とが設けられており、
前記投影装置は、前記収容空間内に移動可能に装着され、且つ前記開口を介して前記収容空間から引き出されることを特徴とする統合処理装置。
【請求項2】
前記収容凹部を画成する少なくとも1つの側壁には、放熱部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の統合処理装置。
【請求項3】
前記上側ハウジング部の上面には、タッチパッドがさらに設けられることを特徴とする請求項1に記載の統合処理装置。
【請求項4】
前記統合処理装置は、取付底板をさらに備え、
前記投影装置は、前記取付底板の上面に装着され、
前記収容空間の短手方向の2つの側壁の底部には、それぞれガイドレールが設けられ、前記取付底板は、2つのガイドレールの間でスライド可能に設けられることを特徴とする請求項1に記載の統合処理装置。
【請求項5】
前記下側ハウジング部の片側の側壁には、外部の電子装置とデータをやり取りするための複数のポートが設けられることを特徴とする請求項1に記載の統合処理装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate